JPH0710296B2 - スキー用ストック - Google Patents

スキー用ストック

Info

Publication number
JPH0710296B2
JPH0710296B2 JP3331599A JP33159991A JPH0710296B2 JP H0710296 B2 JPH0710296 B2 JP H0710296B2 JP 3331599 A JP3331599 A JP 3331599A JP 33159991 A JP33159991 A JP 33159991A JP H0710296 B2 JPH0710296 B2 JP H0710296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stock
circuit
battery
built
grip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3331599A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05137827A (ja
Inventor
仁 八賀
Original Assignee
ユニデン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ユニデン株式会社 filed Critical ユニデン株式会社
Priority to JP3331599A priority Critical patent/JPH0710296B2/ja
Publication of JPH05137827A publication Critical patent/JPH05137827A/ja
Publication of JPH0710296B2 publication Critical patent/JPH0710296B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transceivers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキー用のストックに
関し、特に、いわゆるトランシーバ機能を内蔵させたス
トックに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のスキーブームには目覚ましいもの
があるが、ピステ(ゲレンデ)を眺めると、年々、トラ
ンシーバを携帯しているスキーヤーが増えている。確か
に、広大なピステになる程、仲間とはぐれたりしがちで
あるし、また、スキーヤーごとに厳然として技術レベル
の差というものがあるから、皆で同じコースを何回も滑
っているという訳には行かなくなる。そこで、仲間内で
の連絡のため、こうしたトランシーバの使用は極めて便
利である。一方で、こうしたトランシーバを供給してい
るメーカ側でも、それなりの工夫はしており、特にスキ
ー等に最適と銘打って市販されているものの中には、い
わゆるハンドフリーでの通話が可能なように、スピーカ
がヘッドフォンとなっていて、かつ、このヘッドフォン
の本体から被着者の口元まで伸びるアームを設け、この
アームの先端にマイクロフォンを取り付けた、いわゆる
ヘッドセットをトランシーバ本体に付属させているもの
もある。スキーではストックを持つために両手がふさが
るから、もちろん、この方が望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スキー本来の
「自在に滑る」という目的からすると、こうしたトラン
シーバの携帯は実に邪魔で、運動性を大いに損なってし
まう。転倒したとき等、体に付けているトランシーバ本
体で怪我をしたり、逆にトランシーバ本体を壊してしま
ったもする。また、スキーでは何かと身に付ける小物類
が多いので、昼食や休憩の後等、体から外しておいたト
ランシーバ本体やヘッドセットを置き忘れたり、紛失し
たりもし易い。さらに、ヘッドセットを利用するタイプ
のものも、実際にはかなり風圧の影響を受けるから、い
わゆるゲレンデファッションの一部として「目立つ」た
めに好んで使用する向きにはともかく、快適に斜面を飛
ばすには支障となる。本発明はこのような実情に鑑み、
スキーを楽しみながら使えるトランシーバとして、スキ
ーヤーがそれを携帯しているという意識を持つことが少
なく、かつ、運動性も大きくは損なわないようなトラン
シーバの提供を第一の課題とする。そして、この最も基
本的な課題を達成した上では、必要に応じ、ヘッドセッ
トを使用しないでも済むトランシーバの提供を第二の課
題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、スキーを楽しむために必要な用具の中、スト
ックに着目した。すなわち、トランシーバの筺体構造と
して、このストックを利用せんとしたのである。周知の
ようにストックは、スキーヤーが握るグリップ部と、こ
のグリップ部から伸び出し、先端にいわゆる石付き等と
呼ばれる、星形とか円盤形をしたプラスチック板の備え
られたポ−ル部とから成っている。そこで、本発明で
は、常に一対で用いられるストックの中、その一方のス
トックのグリップ部に、送信回路と受信回路、及びこれ
ら回路にそれぞれ稼働電力を与えるための電池とを内蔵
させ、さらに、マイクロフォンとスピーカをもグリップ
部に組込むことを提案する。そのため、結果として見る
と、本発明は、トランシーバ機能を有するストックを提
供することになった。もちろん、上記の送信回路は、マ
イクロフォンに入力した音声情報を変調し、他の受信装
置に対し無線送信する送信機能を有するように組み、受
信回路は、他の送信装置から無線送信されてくる音声情
報を復調し、上記のスピーカから復調した音声情報を輻
射させる受信機能を有するように組む。当然、上記にお
ける他の受信装置や送信装置も、本発明により構成され
る上記構成のストックであって良い。ただし、本発明の
別な態様としては、上記のように一本のストックにの
み、トランシーバ機能の全てを内蔵させるのに代え、一
方のストックには送信回路とそれに稼働電力を与える電
池を内蔵させ、他方のストックには受信回路とそれに稼
働電力を与える電池を内蔵させた構成も提案する。言う
までもなく、この場合、マイクロフォンは送信回路の備
えられているストックの方に設け、またスピーカは、受
信回路の備えられているストックの方に設けることにな
る。さらに、トランシーバ機能にとっては、無線通信で
ある以上、アンテナが必要であるが、本発明ではこれに
ついても工夫し、金属製のポ−ル部をアンテナとして用
いる構成も提案する。
【0005】
【実施例】最近では、スキー用のストックのことを、む
しろ「ポール」と呼ぶことが多いが、本発明では便宜
上、その構成要素の一つに「ポ−ル部」という名称を使
用するので、混同を避ける意味から、古典的な「ストッ
ク」という呼称に従う。しかるに、図1,2には、本発
明により構成された一実施例としてのストック10の要
部が示されている。ただし、ストックとしての物理的な
形態構造は、これまでの通常のストックにおけると同様
のものを有している。すなわち、スキーヤが握るグリッ
プ部20があり、これは一般に適当な樹脂製である。グ
リップ部20からは一般にアルミニウムないしアルミニ
ウム合金等、いずれにしても適当な金属材料製のポ−ル
部30が伸び出している。ポ−ル部30は、図示の場
合、途中で切断された状態で示されているが、それより
先の部分も、通常のストックに見られる通りの形状をし
ていて良く、先端には石付きと呼ばれる、星形や円盤形
をしたプラスチック板(図示せず)が備えられる。
【0006】このような通常の構造のストックに対し、
本発明を適用した結果、外から見ただけでも変更を受け
た部分につき説明するに、まず、図2の外観図に表れて
いるように、グリップ部20の適当な個所、例えばスキ
ーヤーが指を掛けて握る胴部21の表面には、後述する
ように、内蔵するスピーカからの輻射音を通すため、ス
ピーカ開口24が備えられている。胴部21の上下に
は、それぞれ、上側フランジ22、下側フランジ23が
備えられ、上側フランジ22には、スキーヤが手首を通
すストラップ(図示せず)用の孔28等も設けられる
が、本発明の適用を受けた結果、当該上側フランジ22
にはさらに、内蔵するマイクロフォン(後述)に対し、
音響情報を与えるため、スピーカ開口24と同様、複数
個の小孔から成るマイクロフォン開口25が備えられ、
また、内蔵の送受信回路(後述)の電源スイッチである
か、またはトークスイッチであるスイッチの操作ボタン
26の頭も覗いている。
【0007】図1は、図2に示されるストック10の要
部断面を採った図である。以下、これに即して説明する
と、グリップ部20、特にその胴部21の内部には、こ
の実施例の場合、無線送信機能を有する送信回路と無線
受信機能を有する受信回路とを一体に構成した送受信回
路51(図中、仮想線の枠で例示)を、望ましくは樹脂
封止した送受信回路モジュール50が収められている。
【0008】送受信回路モジュール50は、その稼働電
力を得るため、一次もしくは二次乾電池で良いバッテリ
52を収める部分53を有しており、また、当該バッテ
リ収納部53の蓋は、この実施例の場合、ポ−ル部30
にあってグリップ部20内に入り込んでいる内端部31
により構成されている。これにつき説明するには、グリ
ップ部20内の構造的な構成から説明した方が便利であ
る。
【0009】まず、グリップ部20内には、金属製の筒
部54がグリップ部20と一緒に一体成型されるか、あ
るいは中空のグリップ部構造の中に収められた後、樹脂
27によりモールディング固定されている。この筒部5
4の下端部内面にはネジが切ってあり、一方、ポ−ル部
30にあってグリップ部20内に嵌入する上端部外面に
も、これに対応したネジが切ってある。図示の場合、筒
部54にポ−ル部30の上端部が深くネジ嵌合し、互い
に機械的に十分な強さで結合している状態を示してい
る。しかし、ネジ嵌合であるので、外せないことはな
く、ポ−ル部30を回し外せば、ポ−ル部30の抜けた
孔から、グリップ部20に内蔵のバッテリ52を取り出
すことができる。これはもちろん、バッテリ52の交換
ないしは充電のためである。
【0010】しかるに、ポ−ル部30の上端部の近傍に
は、その直径を亙る方向に金属製の板状部31も備えら
れており、これが実質的にバッテリ収納部53の蓋を構
成するが、これにはまた、ポ−ル部30が図示のように
筒部54にネジ嵌合したときに、バッテリ52のホット
端子に接触する接点面32が備えられている。一方、金
属製の筒部54の方には導電性のラグ56が備えられ、
模式的にリード配線で示すように、当該ラグ56に対し
て送受信モジュール50内の送受信回路51への電源線
路ホット側(図示せず)が接続している。これに対し
て、バッテリ52のコールド端子は、電気的な接触を確
実化するためにバネ性の持たされている、送受信モジュ
ール51に備えつけの接点片55に接触し、当該接点片
55は、これも図示していないが、送受信回路51の電
源線路コールド側に接続している。このようにして、送
受信回路50にはその稼働のため、バッテリ52からの
直流電力が与えられる。
【0011】グリップ部20内ではまた、マイクロフォ
ン用開口25の下に位置する部分でモジュール50の適
当なる支持部分に、電磁型、圧電型、エレクトレットコ
ンデンサ型等々、任意の変換方式で良いマイクロフォン
57が設けられ、同様に図2に示されているスピーカ用
開口24の内側に位置する部分には、電磁型、圧電型
等、任意の変換方式で良いスピーカ59も設けられてい
る。さらに、既述したスイッチボタン26の下には、こ
れもモジュール50の適当な支持部分に支持され、当該
スイッチボタン26の操作によりオンオフするトークボ
タン58も備えられている。これらマイクロフォン5
7、スピーカ59、そしてトークスイッチ58も、それ
ぞれ模式的にリード配線で示すように、送受信回路51
の各々対応するターミナルに電気的に接続されている。
ただし、これはあくまで例示のためであって、それら配
線の中、全てまたは幾つかは、いわゆるプリント基板上
の印刷配線として構成されて良い。また、あらかじめ述
べておくと、後述する無線通信方式の如何にもよるが、
例えば片方が話すときには相手方は受信のみとなる交互
通信方式の場合、マイクロフォン57とスピーカ59と
は、可逆変換メカニズムを有する電気音響変換器によ
り、単一の共通部材として構成されていても良い。
【0012】バッテリ52により稼働電力を得る送受信
回路51は、通常のトランシーバ等の無線通信技術に従
って構成される任意の変調方式、無線送受信方式に従
い、任意の回路構成を有していて良く、本発明が直接に
その詳細を規定するものではない。唯一、本発明にとっ
て必要な限定事項は、マイクロフォン57に入力した音
声情報を変調し、所定のキャリア周波数ないしは所定の
チャネルにより他の同種の受信装置に対し、無線送信し
得る機能と、他の同種の送信装置から送られてくる無線
信号を受信、復調し、スピーカ59から空間に輻射し得
る機能である。もちろん、ここで他の受信装置とか送信
装置とは、トランシーバとして本発明ストックを用いる
以上、ここで説明していると同じ構造のトランシーバ機
能を内蔵するストックである。ただし、相互に通信でき
るストック組は一組に限らず、復数組以上の間で互いに
送受信可能に構成されていて良い。場合により、複数周
波数の切替使用の可能な送受信方式を採用することもで
きる。
【0013】もっとも、本発明により提供されるストッ
ク、ないしこれに内蔵の送受信回路部は、極めて寒い所
での使用となるため、バッテリ52の温度特性により、
当該バッテリが余りもたないことが考えられるので、そ
の節約を考えることが望ましい。その意味からは、送受
信回路が常にフル稼働電力で働いている常時送受信方式
を採用するよりも、例えば受信に関しては一定時間ごと
に自身に割り当てられているキャリア周波数の有無を検
出するか、もしくはこれに載せられている特定のコード
信号を検出する等、いわゆる間歇受信方式と呼ばれる方
式を採用して消費電力を削減し、また、送信に関して
は、グリップ部20の上面に頭を覗かせているスイッチ
ボタン26を操作したときにだけオンとなるトークスイ
ッチ58を介し、送信回路に電源が供給されて、そのと
きにだけ、マイクロフォン57に入力した音声情報が変
調され、無線送信されるようになっているのが望まし
い。なお、図示していないが、グリップ部20の適当な
る位置には電源スイッチの操作ノブも設け、これによ
り、送受信回路51の全ての電源がオンオフできるよう
になっていても良いし、発光ダイオード等、低消費電力
タイプの発光手段によるパイロットランプが備えられて
いても良い。
【0014】いずれにしても、図1,2に示されるスト
ック10を少なくとももう一つ用意し、先に述べた他の
送受信装置として使用すれば、それらの間でトランシー
バ機能を持たせることができる。したがって、これまで
のように、スキーヤーはトランシーバ本体を身につける
不便さもなく、また、運動性も大きくは損なうことな
く、仲間同志での無線連絡を取りあうことができる。た
だし、この種のストックは、いわゆるバランスというも
のも大事であるので、左右で同じ重さになるように、適
当なるバランスウエイトを使用する外、本発明の無線送
受信装置を組込んだストック自体の重心位置も適当にな
るように調整するのが望ましい。
【0015】しかるに、上記の無線送受信に関しては、
いずれの送受信方式に従うにしろ、一般には適当なる長
さのアンテナを必要とする。送受信モジュールと共に小
型のアンテナを組込むことも考えられ、本発明の基本構
成を満たす以上はそれでも良いが、そうしたものは少し
高価になるし、また、いくら小型とは言え、グリップ部
20内の限られたスペース中ではかなりの専有面積を占
めるので、余り望ましくない。そこで、本発明では、当
該アンテナとして、金属製であるポ−ル部30を利用す
ることも提案する。すなわち、図示実施例もそうした場
合を予定しており、送受信回路51の高周波入出力端子
62は、模式的に直流カットを示すコンデンサ61を介
し、ラグ56に接続され、金属製の筒部54を経てポ−
ル部30に電気的に接続されるようになっている。もち
ろん、実際にはコンデンサ61は送受信回路モジュール
50の方に内蔵され、ラグ56と送受信回路51とを結
ぶ端子も電源入力端子を兼ねて一つになるような設計と
して良い。さらに、高周波側におけるインピーダンス整
合のため、バッテリ52を含む電源線路に直列にインダ
クタ(図示せず)を挿入することも考えられる。当該バ
ッテリ52によって交流的にアンテナ出力が短絡される
ことを防ぐためである。
【0016】なお、無線送受信に関してのアンテナ最適
化設計の上では、ポ−ル部30の長さ等はその範囲から
外れることもある。しかし、通常、この種の用途に用い
られているトランシーバと同程度の性能を満たせば良い
という条件であるならば、このようにポ−ル部30をア
ンテナとして利用することで十分な特性が得られ、別途
にアンテナを構築する必要のないメリットの方が遥かに
大きくなる。
【0017】図示実施例の場合、グリップ部20の上面
部分には、外部マイクロフォンや外部スピーカ(いずれ
も図示せず)のための外部入出力端子60も備えられて
いるが、必要に応じ、これには既述したヘッドセットを
接続することもできる、ヘッドセットの使用が、既述し
たように、いわゆるゲレンデファッションの一種として
好まれることもあるので、こうした要請にも応えるため
である。もちろん、質の高い音声情報の入手や、よりハ
イフィディリティな音声情報の再生のために、より高性
能なマイクロフォンないしはスピーカを用いる際にも、
この入出力端子60は有利に用いることができる。マイ
クロフォン入力専用、スピーカ出力専用に、こうした端
子が一つづつ備えられていても良い。なお、このような
外部入出力端子60を用いる際には、図中、仮想線の配
線で示しているように配線を変え、この端子60に外部
マイクロフォンや外部スピーカが接続された場合には、
内蔵のマイクロフォン57やスピーカ59はその接続線
路が開放されるように構成されていると良い。この外部
入出力端子60にこのようなスイッチ機能を盛り込むこ
と自体に何等困難はなく、公知既存の技術によることが
できる。例えば、イヤフォンを差し込むとスピーカから
の音が消えるように構成されているテレビジョンその他
の当該イヤフォン端子には、このようなスイッチ機能が
組込まれているので、これを参考にすることができる。
【0018】上述した本発明の実施例構造は、種々改変
が可能である。例えば、図示実施例の場合、一人のスキ
ーヤが使用する一対のストックのうち、その一方にの
み、送受信回路51を組み込んでいる。しかしこれは、
一方のストックには送信回路をのみ内蔵させ、他方のス
トックには受信回路のみを内蔵させるように変更するこ
ともできる。この場合、それぞれのストックに上述した
ようなバッテリ52とその収納構造を必要とするが、左
右ストックのウエイトバランスが却って良くなるとか、
当然のことながら、バッテリ52の「もち」が良くなる
等、それなりの長所もある。言うまでもなく、このよう
な場合、マイクロフォンは送信回路を有する方のグリッ
プ部に、スピーカは受信回路を有する方のグリップ部
に、それぞれ内蔵させる。
【0019】もっとも、これら送信回路、受信回路、な
いしは送受信回路やその稼働のためのバッテリは、図示
実施例の場合、全てグリップ部20内に格納されていた
が、少なくともその幾つかないし全ては、ポ−ル部30
の方に格納されるように構成されていても良い。そのよ
うにするための機械的構造自体も、既存の設計技術によ
り、当業者には極めて容易に満たし得る。しかし、ポ−
ル部30は、ストックとして最も損傷し易い部分である
ので、安価に交換できる方が望ましく、その意味から
は、図示実施例のように、単にネジ嵌合を外すことでグ
リップ部20から分離できるポ−ル部30には、せいぜ
い接点面32を設ける程度に留め、高価な電子機能は組
込まない方がユーザには親切である。また、ピステでポ
−ル部30が折れても、少なくともトランシーバとして
の機能は維持することができ、折れたポ−ル部を手で接
触させながら交信するとかすれば、取りあえずの使用に
は堪えることもあり、仲間との連絡が全く不能となる虞
れも少なくなる。
【0020】さらに、バッテリ52も、図示実施例の場
合、当該バッテリ52自体を交換するような構造を考え
たが、充電池を内蔵し、その充電のための端子をグリッ
プ部に露呈させた構造でも良い。この方が、バッテリ5
2を収める位置に自由度が生まれ、グリップ部20の内
部空間を有効利用する上で、設計上は楽になる。ただ
し、充電回数の寿命を越えたバッテリ52の交換は、メ
ーカサービスに出すことになる。
【0021】以上、本発明の望ましい実施例につき説明
したが、マイクロフォン57とかスピーカ59、さらに
トークスイッチ58(またはその操作ボタン26)その
他の部品配置は、全くの任意である。ただし、使用環境
が劣悪(低温で、溶けた雪の滲み込みの虞れ等もある)
なため、例えばマイクロフォン開口25やスピーカ開口
24には、防湿性であるが音響透過機能のある膜を張る
等の対策が有利であるし、各スイッチにも表面にゴム膜
を張る等、防水機能を施すのが望ましい。図示してはい
ないが、ポ−ル部30と筒部54とのネジ嵌合部分等、
要所要所にOリングを利用し、シール性を高める等も当
然に予想される工夫である。外部入出力端子等にも、取
り外し可能な蓋ないしはピンを設けると良い。また、図
示のように、グリップ部20の内部に樹脂27を充填す
るときには、当該樹脂に断熱性の高いものを使用すると
さらに好ましい。なお、要すれば、スピーカからの輻射
音量を調整するためのボリューム等も装備可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、スキーヤが使用するト
ランシーバとして、携帯の不便さもなく、運動性を損な
う虞れも少ないトランシーバを提供できる。スキーには
必需品であるストックとしてその筺体構造が構成されて
いるからである。当然、置き忘れたりする危険も少なく
なる。また、商品価値としても、トランシーバ機能を内
蔵するストックというのは、極めて新鮮で、特に若者を
中心とし、広く受け入れられる可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された一実施例としてのス
トックの要部断面図である。
【図2】図1に示されるストックの要部の外観図であ
る。
【符号の説明】
10 全体としての本発明ストック, 20 グリップ部, 21 胴部, 24 スピーカ開口, 25 マイクロフォン開口, 26 スイッチボタン, 30 ポ−ル部, 50 送受信回路モジュール, 51 送受信回路, 52 バッテリ, 54 金属製の筒部, 56 ラグ, 57 マイクロフォン, 58 トークスイッチ, 59 スピーカ, 60 外部入出力端子, 61 コンデンサ, 62 高周波入出力端子.

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリップ部と、該グリップ部から伸び出
    したポ−ル部とから成るスキー用のストックであって;
    一対の上記ストックの中、一方のストックの上記グリッ
    プ部には、送信回路と受信回路、及びこれら送信回路と
    受信回路にそれぞれ稼働電力を与える電池とを内蔵さ
    せ;該送信回路は、上記グリップ部に備えられているマ
    イクロフォンに入力した音声情報を変調し、他の受信装
    置に対し無線送信する送信機能を有し;上記受信回路
    は、他の送信装置から無線送信されてくる音声情報を復
    調し、上記グリップ部に備えられているスピーカから該
    音声情報を輻射させる受信機能を有すること;を特徴と
    するストック。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のストックであって;上記
    送信回路及び上記受信回路を、上記グリップ部に共に内
    蔵させるのに代えて、少なくともそのいずれか一方か、
    または双方を、上記ポ−ル部に内蔵させたこと;を特徴
    とするストック。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のストックであっ
    て;上記電池を、上記グリップ部に内蔵させるのに代え
    て、上記ポ−ル部に内蔵させたこと;を特徴とするスト
    ック。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載のストックで
    あって;一対の上記ストックの中、一方にのみ上記送信
    回路と上記受信回路とを内蔵させるのに代えて、該一方
    のストックには上記送信回路とそれに稼働電力を与える
    電池を内蔵させ、他方のストックには上記受信回路とそ
    れに稼働電力を与える電池を内蔵させたこと;を特徴と
    するストック。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載のストッ
    クであって;上記ポ−ル部は金属製であり;上記無線送
    信及び上記無線受信のために必要なアンテナは、該ポ−
    ル部であること;を特徴とするストック。
JP3331599A 1991-11-21 1991-11-21 スキー用ストック Expired - Lifetime JPH0710296B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3331599A JPH0710296B2 (ja) 1991-11-21 1991-11-21 スキー用ストック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3331599A JPH0710296B2 (ja) 1991-11-21 1991-11-21 スキー用ストック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05137827A JPH05137827A (ja) 1993-06-01
JPH0710296B2 true JPH0710296B2 (ja) 1995-02-08

Family

ID=18245458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3331599A Expired - Lifetime JPH0710296B2 (ja) 1991-11-21 1991-11-21 スキー用ストック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0710296B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4830789B2 (ja) 2006-10-30 2011-12-07 オムロンヘルスケア株式会社 体動検出装置、情報送信装置、ノルディックウォーキング用ストック、および歩行運動量算出システム
GB2577560A (en) 2018-09-28 2020-04-01 Rupert Clifford Brown Handles for poles and sticks

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05137827A (ja) 1993-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0806099B1 (en) Communication method
US5881149A (en) Portable communications device with wireless transmitter and detachable earpiece including a wireless receiver
US5113428A (en) Cordless telephone headset
US6010216A (en) "Hear speak" two-way voice radio communications eyeglasses
US7755975B2 (en) System for providing wireless waterproof audio
US6546264B1 (en) Helmet headphones
US6307945B1 (en) Radio-based hearing aid system
US20060158608A1 (en) Eyeglasses with signal receiving function
US20170042270A1 (en) Combination knitted hat and earphone assembly
GB2277422A (en) A headset accessory for a mobile telephone set
GB2460200A (en) Combination device of the blue-tooth headphone and the megaphone base
WO2006079254A1 (en) Eyeglasses with signal receiving function
US20130202126A1 (en) Headphones activated by rotation of an ear cup
EP1668874A1 (en) A handsfree car mounting kit
US9107467B2 (en) Hands-free device
JPH0710296B2 (ja) スキー用ストック
ATE220846T1 (de) Infrarot-kopfhörer
CN207678000U (zh) 船载通信系统
KR100392464B1 (ko) 안경 착탈용 헤드셋
KR20070042644A (ko) 휴대 단말기용 무선 음성 입출력 장치 및 그 시스템
CN214669926U (zh) 一种滑雪镜
RU179098U1 (ru) Радиомикрофон "сонет-рсм" для лиц с нарушением функций слуха и речи
US10536767B2 (en) Heat powered earphones
JPH0722955Y2 (ja) ワイヤレスヘッドホン
CN210629796U (zh) 挂脖式蓝牙耳机

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19950725