JPH0710283B2 - 油井又はガス井の暴噴又は火災の鎮圧方法 - Google Patents
油井又はガス井の暴噴又は火災の鎮圧方法Info
- Publication number
- JPH0710283B2 JPH0710283B2 JP6662891A JP6662891A JPH0710283B2 JP H0710283 B2 JPH0710283 B2 JP H0710283B2 JP 6662891 A JP6662891 A JP 6662891A JP 6662891 A JP6662891 A JP 6662891A JP H0710283 B2 JPH0710283 B2 JP H0710283B2
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- Japan
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- well
- fire
- oil
- gas
- gas well
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- Pipe Accessories (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油井及びガス井の暴噴
又は火災を鎮圧する方法に関する。
又は火災を鎮圧する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】油井或いはガス井が火災を起こした場合
の鎮圧方法としては、従来技術としてキャッピング法と
リリーフウェル法とがある。
の鎮圧方法としては、従来技術としてキャッピング法と
リリーフウェル法とがある。
【0003】このキャッピング法の概略の作業手順は、
次にのようなものである。(1)水源の確保を行う。即
ち、油井及びガス井の火災の消火や冷却には大量の水が
必要であり、又その作業をする人員や機器を冷却するた
めも水が必要である。そのために砂漠地帯であれば水井
戸を掘り、それで不十分であればポンプステーションを
設置して海から海水を運ぶために数10キロにもおよぶ
パイプラインを敷設する。更に、消火作業活動時に必要
とされる膨大な水の量を確保集積しておくために人工池
をも各所に設置する。(2)障害物の除去を行う。即
ち、火災等によって破壊された坑口上やその周辺に崩落
している残骸物を、大量の散水及び熱シールドで作業員
及び作業機械を保護しながら除去することにより坑口か
らの火炎の調整を行う。(3)消火を行う。即ち、ダイ
ナマイトを爆発させて空気の供給を断つことにより吹き
消すか、或いは火があまり大きくない場合には大量の水
をスプレースルことにより消火する。また1種のベンチ
ューリスプールを坑口にかぶせて火炎の全周に水を注入
することにより消火する。(4)原油(天然ガス)の暴
噴を止める。即ち、図1に示されるように、消火後にピ
ット1を掘って坑口から噴出する原油(天然ガス)をこ
れに導きながら、外側ケーシングを切断除去して内側の
ケーシング2を露出させてこれを整形し、これに新しい
坑口装置3及び暴噴防止装置4をクレーン6により坑井
の頂部に設置し、これにより坑井を閉鎖し原油(天然ガ
ス)の暴噴を止める。この設置の際には、これらの装置
を導くためにガイドワイヤー7および滑車8が用いられ
る場合もある。
次にのようなものである。(1)水源の確保を行う。即
ち、油井及びガス井の火災の消火や冷却には大量の水が
必要であり、又その作業をする人員や機器を冷却するた
めも水が必要である。そのために砂漠地帯であれば水井
戸を掘り、それで不十分であればポンプステーションを
設置して海から海水を運ぶために数10キロにもおよぶ
パイプラインを敷設する。更に、消火作業活動時に必要
とされる膨大な水の量を確保集積しておくために人工池
をも各所に設置する。(2)障害物の除去を行う。即
ち、火災等によって破壊された坑口上やその周辺に崩落
している残骸物を、大量の散水及び熱シールドで作業員
及び作業機械を保護しながら除去することにより坑口か
らの火炎の調整を行う。(3)消火を行う。即ち、ダイ
ナマイトを爆発させて空気の供給を断つことにより吹き
消すか、或いは火があまり大きくない場合には大量の水
をスプレースルことにより消火する。また1種のベンチ
ューリスプールを坑口にかぶせて火炎の全周に水を注入
することにより消火する。(4)原油(天然ガス)の暴
噴を止める。即ち、図1に示されるように、消火後にピ
ット1を掘って坑口から噴出する原油(天然ガス)をこ
れに導きながら、外側ケーシングを切断除去して内側の
ケーシング2を露出させてこれを整形し、これに新しい
坑口装置3及び暴噴防止装置4をクレーン6により坑井
の頂部に設置し、これにより坑井を閉鎖し原油(天然ガ
ス)の暴噴を止める。この設置の際には、これらの装置
を導くためにガイドワイヤー7および滑車8が用いられ
る場合もある。
【0004】又、リリーフウェル法の概略の作業手順は
次にのようなものである。(1)リリーフウェルの傾斜
掘を行う。即ち、図2に示されるように、火災油井から
充分離れた風上側に掘削リグ9を設置し、生産層11に
おいてこの油井と交差するように油井の位置を検知しな
がら、リリーフウェル10を傾斜掘りする。(2)この
交差が完了した後に、泥水又は水を圧入してダイナミッ
クキルを行い、これにより原油(天然ガス)の坑井への
侵入は止まりこれから噴出するものは泥水又は水だけと
なって火災は鎮火する。
次にのようなものである。(1)リリーフウェルの傾斜
掘を行う。即ち、図2に示されるように、火災油井から
充分離れた風上側に掘削リグ9を設置し、生産層11に
おいてこの油井と交差するように油井の位置を検知しな
がら、リリーフウェル10を傾斜掘りする。(2)この
交差が完了した後に、泥水又は水を圧入してダイナミッ
クキルを行い、これにより原油(天然ガス)の坑井への
侵入は止まりこれから噴出するものは泥水又は水だけと
なって火災は鎮火する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このキャッピング法の
特徴は暴噴又は火災坑井に直接近づいて鎮圧作業を実施
することである。その為、作業員及び作業機械等を火炎
の熱から保護する為、冷却用の大量の水を確保すること
が必要となる。火炎が強大で、且つ熱(又は爆風)によ
って坑口上に機器やケーシングパイプが破壊されている
場合、鎮圧が不可能になる場合もある。
特徴は暴噴又は火災坑井に直接近づいて鎮圧作業を実施
することである。その為、作業員及び作業機械等を火炎
の熱から保護する為、冷却用の大量の水を確保すること
が必要となる。火炎が強大で、且つ熱(又は爆風)によ
って坑口上に機器やケーシングパイプが破壊されている
場合、鎮圧が不可能になる場合もある。
【0006】リリーフウェル法では爆風又は火災坑井の
生産圏における地下での位置を確保し、これを目標地点
としてリリーフウェルを掘削し泥水又は水を注入して、
当坑井を鎮圧することである。この為、暴噴又は火災坑
井の生産圏の位置の確定が不可欠であり、又、目的地点
に正確に掘削する熟練した技術が要求されることにな
る。
生産圏における地下での位置を確保し、これを目標地点
としてリリーフウェルを掘削し泥水又は水を注入して、
当坑井を鎮圧することである。この為、暴噴又は火災坑
井の生産圏の位置の確定が不可欠であり、又、目的地点
に正確に掘削する熟練した技術が要求されることにな
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、キャッ
ピング法における暴噴又は火災坑井(油井或いはガス
井)の暴噴物又は火災に直接近づくという危険を避け、
又は、リリーフウェル法における暴噴又は火災坑井の生
産圏の位置に正確にリリーフウェルを掘削するという面
倒を避ける為に開発されたものである。
ピング法における暴噴又は火災坑井(油井或いはガス
井)の暴噴物又は火災に直接近づくという危険を避け、
又は、リリーフウェル法における暴噴又は火災坑井の生
産圏の位置に正確にリリーフウェルを掘削するという面
倒を避ける為に開発されたものである。
【0008】それは、暴噴又は火災を起こしている坑井
から離れた位置において、先ず作業員及び必要な機器を
搬入できる程度の大きさの縦坑又は斜坑を掘削し、次に
この縦坑又は斜坑から水平な坑道を掘削して、水平な坑
道を油井或いはガス井の外側ケーシングパイプに到達さ
せ、その回を広く掘削して作業場所を作り、切断機械に
より外側ケーシングパイプを安全を確認しながら順次切
断除去して最内側のケーシングパイプ又はチュービング
パイプを露出させ、これらのパイプ内に流れる油、ガ
ス、水を予め用意された遮断装置等で遮断して、ホット
タップ等で取り付けた注入口より泥水又は水を注入し、
油井或いはガス井の暴噴又は火災を鎮圧する方法であ
る。
から離れた位置において、先ず作業員及び必要な機器を
搬入できる程度の大きさの縦坑又は斜坑を掘削し、次に
この縦坑又は斜坑から水平な坑道を掘削して、水平な坑
道を油井或いはガス井の外側ケーシングパイプに到達さ
せ、その回を広く掘削して作業場所を作り、切断機械に
より外側ケーシングパイプを安全を確認しながら順次切
断除去して最内側のケーシングパイプ又はチュービング
パイプを露出させ、これらのパイプ内に流れる油、ガ
ス、水を予め用意された遮断装置等で遮断して、ホット
タップ等で取り付けた注入口より泥水又は水を注入し、
油井或いはガス井の暴噴又は火災を鎮圧する方法であ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図3及び図4に基づいて説明
する。暴噴又は火災を起こしている油井或いはガス井か
ら離れた風上側に掘削装置を設置して作業員や種々の作
業機器を搬入できる大きさの縦坑又は斜坑12を掘削す
る。次にこれに続けて水平な坑道13を掘削して、この
水平な坑道を油井或いはガス井の最外側ケーシングパイ
プ14に到達させ、その回りを広く掘削して作業場所1
5を作り、切断機械により外側ケーシングを安全を確認
しながら順次切断除去して最内側のケーシングパイプ1
6を露出さ、この露出させたケーシングパイプに切断機
械17を取り付け作業させることにより、このパイプ内
に流れる油、ガス、水を遮断して、ホットタップ等で取
り付けた注入口18より泥水又は海水を圧入し暴噴又は
火災を起こしている油井或いはガス井を鎮圧する。
する。暴噴又は火災を起こしている油井或いはガス井か
ら離れた風上側に掘削装置を設置して作業員や種々の作
業機器を搬入できる大きさの縦坑又は斜坑12を掘削す
る。次にこれに続けて水平な坑道13を掘削して、この
水平な坑道を油井或いはガス井の最外側ケーシングパイ
プ14に到達させ、その回りを広く掘削して作業場所1
5を作り、切断機械により外側ケーシングを安全を確認
しながら順次切断除去して最内側のケーシングパイプ1
6を露出さ、この露出させたケーシングパイプに切断機
械17を取り付け作業させることにより、このパイプ内
に流れる油、ガス、水を遮断して、ホットタップ等で取
り付けた注入口18より泥水又は海水を圧入し暴噴又は
火災を起こしている油井或いはガス井を鎮圧する。
【0010】
【発明の効果】本発明において、油井或いはガス(天然
ガス)井の暴噴又は火災を鎮圧する際に、かかる油井或
いはガス井から離れた位置を起点として、作業員や種々
の作業機器を搬入できる大きさの縦坑又は斜坑を掘削し
て、これを油井或いはガス井の最外側ケーシングまで到
達させ、その回りに作業場を掘削し、外側ケーシングパ
イプを切除して最内側ケーシングパイプ又はチュービン
グパイプを露出させ、これらパイプ内に流れる油、ガ
ス、水を遮断装置で遮断し、注入口より泥水又は海水を
注入して油井或いはガス井の暴噴又は火災を鎮圧するこ
とができるので、従来技術のキャッピングにおけるよう
な坑井の暴噴物又は火災に直接近づくという危険に直面
することなく、又、リリーフウェル法による暴噴又は火
災坑井の生産層の位置に正確に坑井を新たに掘削すると
いう困難さに直面することなく油(天然ガス)井の暴噴
又は火災を鎮圧できるという本発明の特有の顕著な効果
を奏する。
ガス)井の暴噴又は火災を鎮圧する際に、かかる油井或
いはガス井から離れた位置を起点として、作業員や種々
の作業機器を搬入できる大きさの縦坑又は斜坑を掘削し
て、これを油井或いはガス井の最外側ケーシングまで到
達させ、その回りに作業場を掘削し、外側ケーシングパ
イプを切除して最内側ケーシングパイプ又はチュービン
グパイプを露出させ、これらパイプ内に流れる油、ガ
ス、水を遮断装置で遮断し、注入口より泥水又は海水を
注入して油井或いはガス井の暴噴又は火災を鎮圧するこ
とができるので、従来技術のキャッピングにおけるよう
な坑井の暴噴物又は火災に直接近づくという危険に直面
することなく、又、リリーフウェル法による暴噴又は火
災坑井の生産層の位置に正確に坑井を新たに掘削すると
いう困難さに直面することなく油(天然ガス)井の暴噴
又は火災を鎮圧できるという本発明の特有の顕著な効果
を奏する。
【図1】従来技術のキャッピング法を説明する図であ
る。
る。
【図2】従来技術のリリーフウェル法を説明する図であ
る。
る。
【図3】本発明における油井或いはガス井の暴噴又は火
災を鎮圧する工程を説明する図である。
災を鎮圧する工程を説明する図である。
【図4】本発明における油井或いはガス井の最内側ケー
シングを遮断する工程を説明する図である。
シングを遮断する工程を説明する図である。
12:縦坑、13:水平な坑道、14:最外側ケーシン
グ、15:作業場、16:最内側ケーシング、17:最
内側ケーシングの遮断装置
グ、15:作業場、16:最内側ケーシング、17:最
内側ケーシングの遮断装置
Claims (1)
- 【請求項1】暴噴又は火災を起こしている油井或いはガ
ス井から離れた位置において、先ず作業員及び必要な機
器を搬入できる程度の大きさの縦坑又は斜坑を掘削し、
次にこの縦坑又は斜坑から水平な坑道を掘削して、水平
な坑道を油井或いはガス井の外側ケーシングパイプに到
達させ、その回りを広く掘削して作業場所を作り、切断
機械により外側ケーシングパイプを安全を確認しながら
順次切断除去して最内側のケーシングパイプ又はチュー
ビングパイプを露出させ、これらパイプ内に流れる油、
ガス、水を予め用意された遮断装置等で遮断して、ホッ
トタップ等で取り付けた注入口より泥水又は海水を注入
し、前記油井或いはガス井を鎮圧する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6662891A JPH0710283B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 油井又はガス井の暴噴又は火災の鎮圧方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6662891A JPH0710283B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 油井又はガス井の暴噴又は火災の鎮圧方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0615012A JPH0615012A (ja) | 1994-01-25 |
JPH0710283B2 true JPH0710283B2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=13321351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6662891A Expired - Lifetime JPH0710283B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 油井又はガス井の暴噴又は火災の鎮圧方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710283B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8833464B2 (en) | 2010-05-26 | 2014-09-16 | General Marine Contractors LLC | Method and system for containing uncontrolled flow of reservoir fluids into the environment |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP6662891A patent/JPH0710283B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0615012A (ja) | 1994-01-25 |
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