JPH0698505A - 小型モーター回転子の着磁方法 - Google Patents
小型モーター回転子の着磁方法Info
- Publication number
- JPH0698505A JPH0698505A JP24359392A JP24359392A JPH0698505A JP H0698505 A JPH0698505 A JP H0698505A JP 24359392 A JP24359392 A JP 24359392A JP 24359392 A JP24359392 A JP 24359392A JP H0698505 A JPH0698505 A JP H0698505A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetizing
- rotor
- sections
- core
- jig
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 着磁治具の耐摩耗性を高めた、低コストかつ
高性能な小型モーター回転子を製造する手段を提供す
る。 【構成】着磁治具鉄心部表面に、Ｈｖ１０００以上の硬
質被覆層を１μｍ以上形成させた着磁治具を用い着磁す
ることにより、着磁性能及び量産性が高い小型モーター
回転子を得る。
高性能な小型モーター回転子を製造する手段を提供す
る。 【構成】着磁治具鉄心部表面に、Ｈｖ１０００以上の硬
質被覆層を１μｍ以上形成させた着磁治具を用い着磁す
ることにより、着磁性能及び量産性が高い小型モーター
回転子を得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＦＤＤ・プリンター・
ＦＡＸ・などの電子機器・ＶＴＲ・カメラなどの家電機
器等に利用される小型モーターの回転子の着磁方法に関
するものである。
ＦＡＸ・などの電子機器・ＶＴＲ・カメラなどの家電機
器等に利用される小型モーターの回転子の着磁方法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の小型モーター回転子、特に周面の
着磁極数が多いステッピングモーター回転子着磁方法
は、鉄心２に形成した直径φ４〜３０ｍｍのように小さ
い径の回転子挿入孔３の内周縁に着磁の極数合致する数
の多数の欠溝４を並列させて挿入方向に設け、その欠溝
４に線材をＵ字形に屈曲したコイル材の直線部８を挿入
し、合成樹脂コイル保持用絶縁体１３により固定された
着磁治具を用い、小型モーター回転子１４を挿入し、１
０００ｖ〜２５００ｖ・２０，０００Ａ〜１０，０００
Ａ前後の直流電圧、電流を１ｍｓ〜５ｍｓ間程度印加し
て施すものである。
着磁極数が多いステッピングモーター回転子着磁方法
は、鉄心２に形成した直径φ４〜３０ｍｍのように小さ
い径の回転子挿入孔３の内周縁に着磁の極数合致する数
の多数の欠溝４を並列させて挿入方向に設け、その欠溝
４に線材をＵ字形に屈曲したコイル材の直線部８を挿入
し、合成樹脂コイル保持用絶縁体１３により固定された
着磁治具を用い、小型モーター回転子１４を挿入し、１
０００ｖ〜２５００ｖ・２０，０００Ａ〜１０，０００
Ａ前後の直流電圧、電流を１ｍｓ〜５ｍｓ間程度印加し
て施すものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では、以下の様な問題点を有する。
術では、以下の様な問題点を有する。
【０００４】従来の小型モーター回転子の着磁方法にお
ける、治具の鉄心部２の材料として、パーメンジュール
等の軟磁性材が用いられ、鉄心形状に加工後、磁性焼鈍
を施し使用されていた。一方この着磁量産工程において
は、回転子１４挿入（給材），電圧印加（着磁），回転
子１４除材がくりかえし行われている。このため、着磁
治具鉄心２の回転子挿入孔３の表面は、回転子１４の硬
い磁性粉により削られ易く、初期の鉄心形状を維持でき
ない問題が多々あった。この現象は、回転子１４に対し
て、磁束密度低下、磁束ムラ等の欠陥を発生させ、小型
モーターに対して、回転トルクの低下、角度精度不良等
の悪影響をあたえ、結果的に歩留りをさげる原因となっ
ていた。
ける、治具の鉄心部２の材料として、パーメンジュール
等の軟磁性材が用いられ、鉄心形状に加工後、磁性焼鈍
を施し使用されていた。一方この着磁量産工程において
は、回転子１４挿入（給材），電圧印加（着磁），回転
子１４除材がくりかえし行われている。このため、着磁
治具鉄心２の回転子挿入孔３の表面は、回転子１４の硬
い磁性粉により削られ易く、初期の鉄心形状を維持でき
ない問題が多々あった。この現象は、回転子１４に対し
て、磁束密度低下、磁束ムラ等の欠陥を発生させ、小型
モーターに対して、回転トルクの低下、角度精度不良等
の悪影響をあたえ、結果的に歩留りをさげる原因となっ
ていた。
【０００５】さらに、上記の回転子及び小型モーターの
品質確保のための、着磁治具の鉄心２の交換をひんぱん
に行なわなくてはならず、使用寿命・耐用数が短く、採
算的に非常に問題があった。そこで本発明は、上記の様
な問題点を解決するもので、その目的とするところは、
着磁治具の耐摩耗性を高めるとともに、回転子の着磁性
能を高めた小型モーターを提供することにある。
品質確保のための、着磁治具の鉄心２の交換をひんぱん
に行なわなくてはならず、使用寿命・耐用数が短く、採
算的に非常に問題があった。そこで本発明は、上記の様
な問題点を解決するもので、その目的とするところは、
着磁治具の耐摩耗性を高めるとともに、回転子の着磁性
能を高めた小型モーターを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の小型モーター回
転子の着磁方法は、希土類磁性粉末と有機物樹脂及び微
量の無機物質からなる磁石成形物を着磁治具を介して、
電圧・電流を印加し、磁化させる方法であり、特に着磁
治具鉄心部表面に硬質層を形成させたことを特徴とす
る。着磁治具鉄心部表面のコーティング膜硬質物質の種
類は、炭化物，窒化物，炭窒化物，酸化物のいずれかを
必要に応じて選定し、イオンプレーティング法，ＣＶＤ
（化学物蒸着）法により、少なくとも硬度Ｈｖ１０００
以上で１μｍ以上の厚さの耐摩耗性物質を形状させるこ
とを特徴とする。
転子の着磁方法は、希土類磁性粉末と有機物樹脂及び微
量の無機物質からなる磁石成形物を着磁治具を介して、
電圧・電流を印加し、磁化させる方法であり、特に着磁
治具鉄心部表面に硬質層を形成させたことを特徴とす
る。着磁治具鉄心部表面のコーティング膜硬質物質の種
類は、炭化物，窒化物，炭窒化物，酸化物のいずれかを
必要に応じて選定し、イオンプレーティング法，ＣＶＤ
（化学物蒸着）法により、少なくとも硬度Ｈｖ１０００
以上で１μｍ以上の厚さの耐摩耗性物質を形状させるこ
とを特徴とする。
【０００７】
【作用】小型モーター回転子を着磁するときに、着磁治
具鉄心部表面にＨｖ１０００以上の硬質耐摩耗性層を１
μｍ以上形成させることによって、回転子の磁束ムラ・
低下等の不良がなくなり、さらに小型モーターのトルク
性能安定化・精度向上・生産効率向上等の作用効果を得
られる。
具鉄心部表面にＨｖ１０００以上の硬質耐摩耗性層を１
μｍ以上形成させることによって、回転子の磁束ムラ・
低下等の不良がなくなり、さらに小型モーターのトルク
性能安定化・精度向上・生産効率向上等の作用効果を得
られる。
【０００８】
【実施例】図１〜図４は、本発明の一実施例を示し、１
は、鉄心２に小型ステッピングモーター回転子１４をほ
ぼ緊密状に挿入する孔部３を設けた着磁治具であって前
記のモーター回転子１４は本実施例の場合、外径φ８ｍ
ｍのものを使用した。孔部３の内周縁には８個の欠溝４
をモーター回転子１４の挿入方向に向けて設ける。この
鉄心２にイオンプレーティングＰＶＤ法により、成分物
質はアーク源またはイオンプラズマ源により、蒸発イオ
ン化し４００〜５１０℃の熱処理温度で表面に厚さ１μ
ｍの硬質被膜を形成させる。
は、鉄心２に小型ステッピングモーター回転子１４をほ
ぼ緊密状に挿入する孔部３を設けた着磁治具であって前
記のモーター回転子１４は本実施例の場合、外径φ８ｍ
ｍのものを使用した。孔部３の内周縁には８個の欠溝４
をモーター回転子１４の挿入方向に向けて設ける。この
鉄心２にイオンプレーティングＰＶＤ法により、成分物
質はアーク源またはイオンプラズマ源により、蒸発イオ
ン化し４００〜５１０℃の熱処理温度で表面に厚さ１μ
ｍの硬質被膜を形成させる。
【０００９】次に線材を図２の様に、欠溝４のピッチに
合わせて、Ｕ字形に屈曲した線材６の直線部８を欠溝４
に挿入し、屈曲部７を鉄心２の上に現し、端末部９ａ・
９ｂを鉄心２の下に現す。隣合った線材端末９ａ・９ｂ
を圧着端子１０により３ヶ所結束半田付けする。残りの
線材端末９ａ’・９ｂ’を電圧印加のリード線１１と結
束する。本実施例は線材に絶縁材が施された絶縁被覆線
を使用している。そして、屈曲部７及び端末結束部１０
・１２をコイル保持用絶縁体１３にてモールドする。こ
れに回転子１４を挿入・電圧印加し着磁を行う。
合わせて、Ｕ字形に屈曲した線材６の直線部８を欠溝４
に挿入し、屈曲部７を鉄心２の上に現し、端末部９ａ・
９ｂを鉄心２の下に現す。隣合った線材端末９ａ・９ｂ
を圧着端子１０により３ヶ所結束半田付けする。残りの
線材端末９ａ’・９ｂ’を電圧印加のリード線１１と結
束する。本実施例は線材に絶縁材が施された絶縁被覆線
を使用している。そして、屈曲部７及び端末結束部１０
・１２をコイル保持用絶縁体１３にてモールドする。こ
れに回転子１４を挿入・電圧印加し着磁を行う。
【００１０】従来は、鉄心２には硬質被膜が施されてい
なかった。
なかった。
【００１１】実験によれば従来は、回転子１４の挿入
（給材）・除材のくりかえしにより、５０，０００〜１
００，０００回にて、鉄心２の孔部３の表面が回転子１
４の硬い磁性紛により削られ摩耗し、磁束密度低下・磁
束ムラが発生してしまった。
（給材）・除材のくりかえしにより、５０，０００〜１
００，０００回にて、鉄心２の孔部３の表面が回転子１
４の硬い磁性紛により削られ摩耗し、磁束密度低下・磁
束ムラが発生してしまった。
【００１２】硬質被膜を施した鉄心２を用いた場合、５
００，０００回使用後も着磁性能に何ら異常は見られ
ず、極めて優れた耐久性を持つことが立証された。
００，０００回使用後も着磁性能に何ら異常は見られ
ず、極めて優れた耐久性を持つことが立証された。
【００１３】
【発明の効果】以上述べたような本発明の着磁方法を用
いることにより、高品質かつ底コストな小型モーター回
転子を製造することができるという極めて優れた効果を
有する。その結果高性能・低コストが要求される小型ス
テッピングモーター等に広く利用できる。
いることにより、高品質かつ底コストな小型モーター回
転子を製造することができるという極めて優れた効果を
有する。その結果高性能・低コストが要求される小型ス
テッピングモーター等に広く利用できる。
【図１】着磁治具の線材６挿入及び、コイル保持用絶縁
体１３の充填前の鉄心を示す斜視図。
体１３の充填前の鉄心を示す斜視図。
【図２】線材６のＵ字形屈曲を示す図。
【図３】コイル保持用絶縁体１３の充填の一部切欠斜視
図で、ステッピングモーター回転子１４を併せて示す
図。
図で、ステッピングモーター回転子１４を併せて示す
図。
【図４】線材６の端末結束後の転開図。
【符号の説明】 １ 着磁治具 ２ 鉄心 ３ 孔部 ４ 欠溝 ６ 線材 ７ 線材屈曲部 ８ 線材直線部 ９ａ、９ｂ 線材端末部 ９ａ’、９ｂ’ リード線と結束される線材端末部 １０ 圧着端子 １１ リード線 １２ リード線と線材端末部の結束部 １３ コイル保持用絶縁体 １４ 回転子
Claims (2)
- 【請求項１】小型モーターの製造工程において、回転子
の着磁用治具の表面の一部叉は全体に、硬質膜を形成さ
せた着磁治具を使用して、着磁することを特徴とする小
型モーター回転子の着磁方法。 - 【請求項２】着磁治具の表面に形成させた硬質層は、少
なくとも母材の硬度以上でさらにその膜厚みは１．０μ
ｍ以上であることを特徴とする小型モーター回転子の着
磁方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24359392A JPH0698505A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 小型モーター回転子の着磁方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24359392A JPH0698505A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 小型モーター回転子の着磁方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0698505A true JPH0698505A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=17106127
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24359392A Pending JPH0698505A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 小型モーター回転子の着磁方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0698505A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7061353B2 (en) | 2003-09-18 | 2006-06-13 | Comair Rotron, Inc. | Magnetizing fixture with insulated core |
| EP2031037A1 (en) | 2007-08-29 | 2009-03-04 | Fujifilm Corporation | Organic electroluminescence device |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP24359392A patent/JPH0698505A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7061353B2 (en) | 2003-09-18 | 2006-06-13 | Comair Rotron, Inc. | Magnetizing fixture with insulated core |
| US7545249B2 (en) | 2003-09-18 | 2009-06-09 | Comair Rotron, Inc. | Magnetizing fixture with insulated core |
| EP2031037A1 (en) | 2007-08-29 | 2009-03-04 | Fujifilm Corporation | Organic electroluminescence device |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4403401A (en) | Method of making a dynamoelectric machine stator having concentric amorphous metal laminations | |
| US20080007134A1 (en) | Electric motor and method for producing electric motor | |
| JPH07203645A (ja) | 小型モータ及びその回転子の製造方法 | |
| JP4655838B2 (ja) | コアの製造方法 | |
| JPH0698505A (ja) | 小型モーター回転子の着磁方法 | |
| JPH05504236A (ja) | 積み重ねられた金属板で構成された磁気コイル、積み重ねられた金属板で構成された磁気コイルを有する電気機械、および磁気コイルを製造する方法 | |
| US7221067B2 (en) | Armature and method for manufacturing armature | |
| US6233814B1 (en) | Method of producing an electromagnetic coil | |
| US6867133B2 (en) | Method of manufacturing chip inductor | |
| US5943760A (en) | Stepper motor and method of manufacture | |
| CN86101224A (zh) | 制造电磁元件的方法 | |
| JPH11236447A (ja) | ポリイミド蒸着重合膜 | |
| CN1760999A (zh) | 感应器安装组件及其制造方法 | |
| JP2004343990A (ja) | 電機子及びその製造方法 | |
| JP4416558B2 (ja) | モータ及びその製造方法 | |
| US1150022A (en) | Coil-wedge. | |
| JP2002334813A (ja) | コイル部品の製造方法、コイル部品及びチップビーズインダクタ | |
| JP2002033213A (ja) | コイルの絶縁方法及びコイル | |
| KR200325202Y1 (ko) | 전기자 코어 | |
| JP2001210524A (ja) | トロイダルコイルおよびその製造方法 | |
| JPH0419957Y2 (ja) | ||
| CN1941224A (zh) | 扼流圈的制造方法 | |
| US7061353B2 (en) | Magnetizing fixture with insulated core | |
| US589838A (en) | Coil for electrical machines and method of making same | |
| JPH06290943A (ja) | 着磁ヘッド |