JPH0693641A

JPH0693641A - 便器における脱臭装置

Info

Publication number: JPH0693641A
Application number: JP34715191A
Authority: JP
Inventors: Yoriaki Tsunoda; 頼昭角田
Original assignee: FUJIMOTO SADAMORI
Current assignee: FUJIMOTO SADAMORI
Priority date: 1991-12-27
Filing date: 1991-12-27
Publication date: 1994-04-05

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】この発明は、便器の脱臭装置に関し、その目
的は、便所内における臭気発生源である便器内の脱臭を
効果的かつ確実に行うことのできる便器の脱臭装置を提
供することである。【構成】便器における脱臭装置８をボウル２の上縁近
傍の少なくとも一部に配設された吸気口９と、この吸気
口からボウル内の気体を吸引する吸引装置と、この吸引
装置に連通して吸引装置からの気体を大気中に排出する
排気手段とから構成したものである。なお、吸気口は便
座やボウルに形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、便器における脱臭装
置、特に、水槽、ボウルや便座などを備えた、いわゆる
洋式水洗便器における脱臭装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の便所は、天井に排気ファンを設け
て積極的に排気するか、または、便所内の高所に換気窓
を設けて自然に換気するかの方法を採用している。しか
し、臭気は一旦便所内の空気と混合し、その後大気中に
排出されるので、洋式水洗便器を備えた便所にあって
も、便器から臭気が放出されて不快な気分にさせられる
ことがある。すなわち、これらの排気ファンや換気窓は
便器内の臭気の排出には余り役立っていない。

【０００３】便所内の脱臭に関しては、直接、便器のボ
ウル内の臭気を排出するのが最も効果的である。通常、
水槽からボウル内には管路が形成され、水が流されない
時には、ボウル内の排気作用をするが、ボウル内の気体
が最も活動的となる水が流される時に全く作用しないも
のである。そして、通常の装置は、ボウル内の気体を充
分排気するようには設計されておらず、便器のボウル内
の完全な脱臭は望めないという問題点があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、便器のボ
ウル内の脱臭に着目し、その問題点を解決しようとして
なされたもので、効果的かつ確実に脱臭し、どのような
便器にも簡単に適用できる便器における脱臭装置を提供
することを目的としている。また、この発明は、便器の
構造を弱めることのない吸気口形状を有する便器におけ
る脱臭装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、便器における脱臭装置を、ボウルの上
縁近傍の少なくとも一部に配設された吸気口と、この吸
気口からボウル内の気体を吸引する吸引装置と、この吸
引装置に連通して吸引装置からの気体を大気中に排出す
る排気手段とから構成したものである。また、吸気口
を、便座やボウルの水流出口の近傍に形成したものであ
る。さらに、吸気口の断面形状を半月状として、吸気口
を設ける便座やボウルの強度を損なわないようにしたも
のである。

【０００６】

【作用】この発明によれば、便器における脱臭装置を、
ボウルの上縁近傍の少なくとも一部に配設された吸気口
と、この吸気口からボウル内の気体を吸引する吸引装置
と、この吸引装置からの気体を大気中に排出する排気手
段とから構成されているので、直接ボウル内の臭気を吸
引して便所内の臭気をなくし、かつ、水の流出と関係の
ないように吸気口や吸引装置を配設したので、ボウル内
の気体が活動的となる水を流すときに効率的に臭気を排
出することができる。また、便座に吸気口を配設するも
のにあっては、既設の便器に容易に脱臭装置を適用する
ことができる。さらに、吸気口の断面形状を半月状とす
ることにより、吸気口を形成する便座やボウルの強度を
低下させることがないものである。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の実施例を図に示された、便
器における脱臭装置について詳細に説明する。図中、同
一符号は、同一または相当する部分を表すものである。

【０００８】図１に示されるように、便器１は、ボウル
２、図示しない便座、水槽４などからなっており、後部
を壁５に接して、床６に据え付けられている。なお、通
常の便器と同様に、ボウル２は下水道に通じ、水槽４は
水道により給水される。この発明による脱臭装置８は、
ボウル２の上縁７の後方に載置される。脱臭装置８はボ
ウル２の内側に面する面に吸気口９を有し、この吸気口
９は、リブ１０で区切られ、後部室１１に連通してい
る。この後部室１１には、図示しないファンからなる吸
引装置が設置され、吸気口９からの気体を吸引してい
る。なお、壁５には吸引装置に対応して穴が設けられ、
壁５の後側に設けられた適当な排気装置と連通してい
る。

【０００９】図２は、図１に示された脱臭装置を配置し
た便器１の正面図であり、図３および図４は、それぞれ
便器１の側面図および平面図である。図３において５’
は壁５と間隔を置いた壁であり、壁５，５’間には、既
知の排気装置が設置されたり、あるいは煙突効果を利用
して吸引装置から排出される臭気を大気中に放出する手
段が講じられている。また、図４に見られるように、ボ
ウル２の上部開口は通常の便器と同様に楕円形であり、
脱臭装置もボウル２の平面形状に一致している。

【００１０】したがって、水槽を利用する場合において
は、ボウル２内で、一旦流失した水が回復する過程にお
いて、効果的に臭気が上昇し、脱臭装置の吸気口９か
ら、吸引装置の一部である空気通路を通って吸引装置に
よって吸引され、壁５の裏側の排気装置により、大気中
に排出される。したがって、便所内で発生する臭気をそ
の根源で排出することとなるので、便所内に臭気がこも
ることがない。

【００１１】図５および図６は、この発明の脱臭装置の
他の例を示すものである。すなわち図５の部分Ａを拡大
して示す図６に見られるように、脱臭装置の吸気口９は
ボウル２の水流出口１２の近傍に形成されており、新し
く便器を製作する場合にはこのような脱臭装置とするこ
とが望ましい。吸引装置はボウル２の後部に凹部を設け
て収容するのがよい。

【００１２】図７およびその要部Ｂを拡大する図８は、
便座３と一体に脱臭装置が設けられた例を示し、円環状
の便座の裏側近く、その内側に吸気口９を開口するもの
である。各吸気口は少なくとも１個の導孔で連絡し、便
器の後方に設けられた吸引装置と柔軟な導管によって連
通している。すなわち、柔軟な導管であるために便座の
開閉の障害となることはない。

【００１３】各吸気口の断面形状は自由であるが、断面
半月状とすることにより脱臭装置の強度を低下を最小限
とすることができる。脱臭装置は合成樹脂によって成型
され、適宜、吸引装置の一部として吸気口から吸引装置
に連通する気体の通路、室を構成されるのが望ましい。
また、吸引装置による吸引力は、便器の使用者がそれを
不快に感じないような弱いものとするのが好ましい。

【００１４】

【発明の効果】この発明によれば、便器における脱臭装
置を、ボウルの上縁近傍の少なくとも一部に配設された
吸気口と、この吸気口からボウル内の気体を吸引する吸
引装置と、この吸引装置に連通して吸引装置からの気体
を大気中に排出する排気手段とから構成したので、水槽
利用の際のボウル内の気体の活動を利用して効果的に臭
気を排出することができる。また、既設の便器にも簡単
な工事で容易に取り付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す脱臭装置を取り付けた
便器の斜視図である。

【図２】図１の便器の正面図である。

【図３】図１の便器の側面図である。

【図４】図１の便器の平面図である。

【図５】この発明の他の実施例を示す脱臭装置を取り付
けた便器の斜視図である。

【図６】図５の便器の要部Ａの拡大図である。

【図７】この発明のさらに他の実施例を示す脱臭装置を
取り付けた便器の斜視図である。

【図８】図７の便器の要部Ｂの拡大図である。

【符号の説明】

１便器２ボウル３便座４水槽５壁６床７上縁８脱臭装置９吸気口１０リブ１１吸引室１２水流出口

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【手続補正書】

【提出日】平成４年３月５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１３

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１３】各吸気口の断面形状は自由であるが、断面
半月状とすることにより脱臭装置の強度の低下を最小限
とすることができる。脱臭装置は合成樹脂によって成型
され、適宜、吸引機構の一部として吸気口から吸引装置
に連通する気体の通路、室を構成するのが望ましい。ま
た、吸引装置による吸引力は、便器の使用者がそれを不
快に感じないような弱いものとするのが好ましい。さら
に、吸引装置のファンのスイッチは、便所の電灯のスイ
ッチと兼用しても、あるいは、マイクロスイッチや圧電
素子を利用して便所の入口のドアの開閉や便座への体重
の負荷により入るようにしてもよい。なお、この発明の
便器における脱臭装置は、様式トイレ、和式トイレの
外、どのようなトイレの便器にも適用でき、特に、ファ
ンのモータをバッテリー付のものとすれば、配線の必要
がなく、その需要が増大するものと考えられる。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ボウルの上縁近傍の少なくとも一部に配
設された吸気口と、この吸気口からボール内の気体を吸
引する吸引装置と、この吸引装置に連通して吸引装置か
らの気体を大気中に排出する排気手段とからなることを
特徴とする便器における脱臭装置。
【請求項２】前記吸気口が便座に形成され、この吸気
口と吸引装置とが柔軟な導管を介して連通していること
を特徴とする請求項１記載の便器における脱臭装置。
【請求項３】前記吸気口がボウルの水流出口とともに
その近傍に形成されていることを特徴とする請求項１記
載の便器における脱臭装置。
【請求項４】前記吸気口の形状が断面半月状であるこ
とを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の便器に
おける脱臭装置。