JPH069040Y2 - ドライヤ - Google Patents
ドライヤInfo
- Publication number
- JPH069040Y2 JPH069040Y2 JP1988056503U JP5650388U JPH069040Y2 JP H069040 Y2 JPH069040 Y2 JP H069040Y2 JP 1988056503 U JP1988056503 U JP 1988056503U JP 5650388 U JP5650388 U JP 5650388U JP H069040 Y2 JPH069040 Y2 JP H069040Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dryer
- width direction
- paper
- moisture
- width
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は抄紙機多筒式ドライヤの水分プロファイル制御
装置に利用できるドライヤに関するものである。
装置に利用できるドライヤに関するものである。
（従来の技術） 従来の抄紙機多筒式ドライヤは、第４図に示すように蒸
気加熱による円筒状のシリンダ数拾本を上下に配置して
構成されている。また最終ドライヤ出口の紙は４〜10％
程度の水分を有しているが、幅方向に１〜数％の水分む
らがある。この水分むらを解消するため、ドライヤ表面
を、幅方向に複数個配した加熱装置によって外部から加
熱し、ドライヤ表面の幅方向温度分布を幅方向の水分プ
ロファイルに合わせて付けることによって紙の入熱量を
制御し、最終ドライヤ出口紙水分の幅方向むらを解消す
る方法がある。ここで使用される加熱装置（第２図14）
としては、熱風、蒸気、誘導加熱コイル、赤外線などが
考えられる。
気加熱による円筒状のシリンダ数拾本を上下に配置して
構成されている。また最終ドライヤ出口の紙は４〜10％
程度の水分を有しているが、幅方向に１〜数％の水分む
らがある。この水分むらを解消するため、ドライヤ表面
を、幅方向に複数個配した加熱装置によって外部から加
熱し、ドライヤ表面の幅方向温度分布を幅方向の水分プ
ロファイルに合わせて付けることによって紙の入熱量を
制御し、最終ドライヤ出口紙水分の幅方向むらを解消す
る方法がある。ここで使用される加熱装置（第２図14）
としては、熱風、蒸気、誘導加熱コイル、赤外線などが
考えられる。
さて第４図において１は紙、２はカンバス、10はドライ
ヤで、同ドライヤ10は内部に蒸気が通る構造となってい
る。12はプレス装置で、抄紙された湿紙をロール加圧に
よって強制的に脱水し、ドライヤ群に導く。13はカレン
ダー装置で、ドライヤを出た紙を更にプレスし、紙厚を
均一にして紙の光沢を上げるために設けられている。
ヤで、同ドライヤ10は内部に蒸気が通る構造となってい
る。12はプレス装置で、抄紙された湿紙をロール加圧に
よって強制的に脱水し、ドライヤ群に導く。13はカレン
ダー装置で、ドライヤを出た紙を更にプレスし、紙厚を
均一にして紙の光沢を上げるために設けられている。
第２図は従来ドライヤ上で紙幅方向の水分むらを解消す
るために実施されている方法で、ドライヤ10の表面上に
複数個の加熱装置14が配置され、図示されていない紙水
分検出装置（通常ＢＭ計と言われている検出器）からの
出力信号によって加熱量を調整し、ドライヤ表面を加熱
する。即ち、水分値の悪い部分に相当する紙幅方向の加
熱装置を作動させ、部分的にドライヤ表面を加熱し、紙
への入熱量を上げることによって、この部分の蒸発量を
上昇させるようにしたものである。
るために実施されている方法で、ドライヤ10の表面上に
複数個の加熱装置14が配置され、図示されていない紙水
分検出装置（通常ＢＭ計と言われている検出器）からの
出力信号によって加熱量を調整し、ドライヤ表面を加熱
する。即ち、水分値の悪い部分に相当する紙幅方向の加
熱装置を作動させ、部分的にドライヤ表面を加熱し、紙
への入熱量を上げることによって、この部分の蒸発量を
上昇させるようにしたものである。
（考案が解決しようとする課題） ドライヤ表面を幅方向に部分的に加熱して、紙の幅方向
の水分むらを解消する場合、従来のように表面がプレー
ンで、かつ同一材質で構成されたシリンダドライヤで
は、幅方向の熱の伝導によって熱が幅方向に拡散し、細
かい幅方向の制御が難しくなる。通常幅方向の制御幅
は、50〜200mm程度が適当である。例えば、50mm幅でド
ライヤを加熱した場合、第３図に示すように熱拡散は両
端の広い範囲まで及ぶことになり、幅方向の制御が不十
分になることになる。
の水分むらを解消する場合、従来のように表面がプレー
ンで、かつ同一材質で構成されたシリンダドライヤで
は、幅方向の熱の伝導によって熱が幅方向に拡散し、細
かい幅方向の制御が難しくなる。通常幅方向の制御幅
は、50〜200mm程度が適当である。例えば、50mm幅でド
ライヤを加熱した場合、第３図に示すように熱拡散は両
端の広い範囲まで及ぶことになり、幅方向の制御が不十
分になることになる。
本考案は幅方向への熱伝導を抑制することにより、前記
従来の課題を解決し得るドライヤを提供せんとするもの
である。
従来の課題を解決し得るドライヤを提供せんとするもの
である。
（課題を解決するための手段） このため本考案は、ドライヤロールの表面上に幅方向に
わたり複数個の加熱装置を配置して、ドライヤロール表
面の幅方向の温度分布を幅方向の水分プロファイルに合
せて着けるようにした抄紙機多筒式ドライヤにおいて、
ドライヤロール表面に水分プロファイル制御幅に相当す
る複数の環状溝を設け、同溝内に断熱性材料を埋設して
なるもので、これを課題解決のための手段とするもので
ある。
わたり複数個の加熱装置を配置して、ドライヤロール表
面の幅方向の温度分布を幅方向の水分プロファイルに合
せて着けるようにした抄紙機多筒式ドライヤにおいて、
ドライヤロール表面に水分プロファイル制御幅に相当す
る複数の環状溝を設け、同溝内に断熱性材料を埋設して
なるもので、これを課題解決のための手段とするもので
ある。
（作用） ドライヤ表面に、紙幅方向の水分むらを防止するために
設けた複数の環状溝内に、断熱性材料を埋設したことに
より、この埋設した断熱性材料によりロール幅方向への
熱拡散（熱の逃げ）が抑制され、加熱したい部分での加
熱効率を上昇させることができる。
設けた複数の環状溝内に、断熱性材料を埋設したことに
より、この埋設した断熱性材料によりロール幅方向への
熱拡散（熱の逃げ）が抑制され、加熱したい部分での加
熱効率を上昇させることができる。
（実施例） 以下本考案の実施例を図面について説明すると、第１図
は本考案の実施例を示し、３は加熱装置14を取り付けた
ドライヤで、加熱装置14の幅に対応した間隔でドライヤ
３の外表面に環状の溝４が設けられている。この溝４の
幅は出来る限り狭い方が望ましい。例えば、１mm〜10mm
程度が適当である。また溝４の深さはドライヤの強度も
考慮して考える必要があり、通常のシリンダドライヤの
肉厚は20〜30mm程度であるから、溝４の深さは肉厚の1/
5〜1/2であれば十分その効果が見られる。
は本考案の実施例を示し、３は加熱装置14を取り付けた
ドライヤで、加熱装置14の幅に対応した間隔でドライヤ
３の外表面に環状の溝４が設けられている。この溝４の
幅は出来る限り狭い方が望ましい。例えば、１mm〜10mm
程度が適当である。また溝４の深さはドライヤの強度も
考慮して考える必要があり、通常のシリンダドライヤの
肉厚は20〜30mm程度であるから、溝４の深さは肉厚の1/
5〜1/2であれば十分その効果が見られる。
溝をつけたままドライヤを運転した場合、溝に相当した
部分の紙に傷が付いたりして紙品質上の欠陥が生じる場
合がある。従って本考案の実施例では、溝部に相当する
部分に熱伝導性の低い断熱性材料５、例えばシリコン樹
脂などを埋設することにより前記の欠陥を除去してなる
ものである。なお、加熱装置14には、熱風吹出しノズ
ル、蒸気吹出しノズル、誘導加熱コイル、紫外線などが
適用できる。
部分の紙に傷が付いたりして紙品質上の欠陥が生じる場
合がある。従って本考案の実施例では、溝部に相当する
部分に熱伝導性の低い断熱性材料５、例えばシリコン樹
脂などを埋設することにより前記の欠陥を除去してなる
ものである。なお、加熱装置14には、熱風吹出しノズ
ル、蒸気吹出しノズル、誘導加熱コイル、紫外線などが
適用できる。
（考案の効果） 以上の如く本考案は構成されているので、本考案のドラ
イヤによると、幅方向の熱拡散が従来のものに比べて著
しく抑えられるため、水分修正したい部分のドライヤ表
面を加熱した場合、その熱効率が著しく改善できる。ま
た幅方向の水分プロファイル制御が細かく、かつ精度よ
く出来る等の効果を奏するものである。
イヤによると、幅方向の熱拡散が従来のものに比べて著
しく抑えられるため、水分修正したい部分のドライヤ表
面を加熱した場合、その熱効率が著しく改善できる。ま
た幅方向の水分プロファイル制御が細かく、かつ精度よ
く出来る等の効果を奏するものである。
第１図は本考案の１実施例を示すドライヤの要部の側断
面図、第２図は従来の水分プロファイル制御のためのド
ライヤの要部の側断面図、第３図は本考案は従来の効果
を比較するための説明図、第４図は従来の抄紙機ドライ
ヤを示す側面図である。 図の主要部分の説明 ３……ドライヤ、４……環状溝 ５……断熱性部材、14……加熱装置
面図、第２図は従来の水分プロファイル制御のためのド
ライヤの要部の側断面図、第３図は本考案は従来の効果
を比較するための説明図、第４図は従来の抄紙機ドライ
ヤを示す側面図である。 図の主要部分の説明 ３……ドライヤ、４……環状溝 ５……断熱性部材、14……加熱装置
Claims (1)
- 【請求項１】ドライヤロールの表面上に幅方向にわたり
複数個の加熱装置を配置して、ドライヤロール表面の幅
方向の温度分布を幅方向の水分プロファイルに合せて付
けるようにした抄紙機多筒式ドライヤにおいて、ドライ
ヤロール表面に水分プロファイル制御幅に相当する複数
の環状溝を設け、同溝内に断熱性材料を埋設したことを
特徴とするドライヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988056503U JPH069040Y2 (ja) | 1988-04-28 | 1988-04-28 | ドライヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988056503U JPH069040Y2 (ja) | 1988-04-28 | 1988-04-28 | ドライヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01161295U JPH01161295U (ja) | 1989-11-09 |
| JPH069040Y2 true JPH069040Y2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=31282372
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988056503U Expired - Lifetime JPH069040Y2 (ja) | 1988-04-28 | 1988-04-28 | ドライヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH069040Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FI120316B (fi) * | 2004-12-31 | 2009-09-15 | Metso Paper Inc | Menetelmä paperikoneen kuivatusosan ajettavuuden parantamiseksi |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54181105U (ja) * | 1978-06-01 | 1979-12-21 | ||
| DE3140425A1 (de) * | 1981-10-12 | 1983-04-21 | Schwäbische Hüttenwerke GmbH, 7923 Königsbronn | Vorrichtung zum erzeugen und/oder bearbeiten von bahnmaterial |
-
1988
- 1988-04-28 JP JP1988056503U patent/JPH069040Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01161295U (ja) | 1989-11-09 |
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