JPH0688303A - 道路等の敷設方法 - Google Patents
道路等の敷設方法Info
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- JPH0688303A JPH0688303A JP26540792A JP26540792A JPH0688303A JP H0688303 A JPH0688303 A JP H0688303A JP 26540792 A JP26540792 A JP 26540792A JP 26540792 A JP26540792 A JP 26540792A JP H0688303 A JPH0688303 A JP H0688303A
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- E01C—CONSTRUCTION OF, OR SURFACES FOR, ROADS, SPORTS GROUNDS, OR THE LIKE; MACHINES OR AUXILIARY TOOLS FOR CONSTRUCTION OR REPAIR
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- E01C3/06—Methods or arrangements for protecting foundations from destructive influences of moisture, frost or vibration
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- C09K17/14—Soil-conditioning materials or soil-stabilising materials containing organic compounds only
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- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K17/00—Soil-conditioning materials or soil-stabilising materials
- C09K17/40—Soil-conditioning materials or soil-stabilising materials containing mixtures of inorganic and organic compounds
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02D—FOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
- E02D27/00—Foundations as substructures
- E02D27/32—Foundations for special purposes
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02D—FOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
- E02D31/00—Protective arrangements for foundations or foundation structures; Ground foundation measures for protecting the soil or the subsoil water, e.g. preventing or counteracting oil pollution
- E02D31/008—Protective arrangements for foundations or foundation structures; Ground foundation measures for protecting the soil or the subsoil water, e.g. preventing or counteracting oil pollution against entry of noxious gases, e.g. Radon
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 道路、滑走路、鉄道線路の地盤の凍結を防止
し、凍結による路面の持上がり、損傷を防止する。また
鉄道線路の腐食を防止する。 【構成】 路盤、滑走路建設用地、鉄道線路敷設用地の
地盤中に疎水性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、
該地盤上に道路、滑走路、または鉄道線路を敷設する。
し、凍結による路面の持上がり、損傷を防止する。また
鉄道線路の腐食を防止する。 【構成】 路盤、滑走路建設用地、鉄道線路敷設用地の
地盤中に疎水性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、
該地盤上に道路、滑走路、または鉄道線路を敷設する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、路盤中に疎水性粒子か
らなる土壌層を人工的に設定し、該路盤上に道路を敷設
することを特徴とする道路の敷設方法に関する。
らなる土壌層を人工的に設定し、該路盤上に道路を敷設
することを特徴とする道路の敷設方法に関する。
【0002】また本発明は、滑走路建設用地の地盤中に
疎水性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、該滑走路
建設用地の地盤上に滑走路を敷設することを特徴とする
滑走路の建設方法に関し、特に寒冷地における滑走路の
建設方法に関する。
疎水性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、該滑走路
建設用地の地盤上に滑走路を敷設することを特徴とする
滑走路の建設方法に関し、特に寒冷地における滑走路の
建設方法に関する。
【0003】また本発明は、飛行場建設用地の地盤中に
疎水性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、該地盤上
に飛行場を建設することを特徴とする飛行場の建設方法
に関し、特に寒冷地における飛行場の建設方法に関す
る。
疎水性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、該地盤上
に飛行場を建設することを特徴とする飛行場の建設方法
に関し、特に寒冷地における飛行場の建設方法に関す
る。
【0004】また本発明は、寒冷地のような凍結しやす
い地盤や海岸沿いの塩分の多い地盤等、条件の悪い地盤
上に鉄道線路を敷設する方法に関する。
い地盤や海岸沿いの塩分の多い地盤等、条件の悪い地盤
上に鉄道線路を敷設する方法に関する。
【0005】
【従来技術】道路下の路盤の凍結は、冬期や寒冷地にお
いて通常観察される自然現象である。一般に路盤が0℃
以下に冷えると、路盤中の水分が氷結したり地盤中から
毛細管現象によって地表面に上昇した水分が氷結するこ
とによって路盤が凍結する。
いて通常観察される自然現象である。一般に路盤が0℃
以下に冷えると、路盤中の水分が氷結したり地盤中から
毛細管現象によって地表面に上昇した水分が氷結するこ
とによって路盤が凍結する。
【0006】このように、路盤の凍結及び霜柱の発生の
程度は、水分が存在する地盤の状態や気象条件によって
影響を受けるものである。凍結及び霜柱が発生しやすい
路盤としては、路盤中に保持される水(懸垂水)が多
く、毛管引力が大きい細かい粒度の粘土シルト層であ
る。
程度は、水分が存在する地盤の状態や気象条件によって
影響を受けるものである。凍結及び霜柱が発生しやすい
路盤としては、路盤中に保持される水(懸垂水)が多
く、毛管引力が大きい細かい粒度の粘土シルト層であ
る。
【0007】路盤が凍結すると、路盤中の水分が凍結し
て氷層をつくるため、その容積が膨張し、路盤が膨張し
て路面の持上がり現象が生じたり、単に路盤表面が膨れ
て凹凸ができたりする。
て氷層をつくるため、その容積が膨張し、路盤が膨張し
て路面の持上がり現象が生じたり、単に路盤表面が膨れ
て凹凸ができたりする。
【0008】路盤中に存在する水分だけが凍結する場合
は、容積膨張は9%程度であり、路面の持ち上がりも小
さいが、地下水から毛細管現象により水が路盤中に補給
されるような路盤であると、氷層が成長して大きい膨張
力となり、路面の持上がり現象や路盤表面の膨れによる
道路の損傷が大きなものとなる。
は、容積膨張は9%程度であり、路面の持ち上がりも小
さいが、地下水から毛細管現象により水が路盤中に補給
されるような路盤であると、氷層が成長して大きい膨張
力となり、路面の持上がり現象や路盤表面の膨れによる
道路の損傷が大きなものとなる。
【0009】特に、路盤がコンクリートやアスファルト
などで舗装されている舗装道路においては、舗装面が剥
離したりひび割れるといった路面にとって重大な損傷を
生じる。
などで舗装されている舗装道路においては、舗装面が剥
離したりひび割れるといった路面にとって重大な損傷を
生じる。
【0010】また、凍結した路盤の地表付近の氷が溶け
た後も地中の路盤が長い間凍結していると、溶けた水や
雨などによる水が地中に浸透せず、路面に水が溜まり道
路が悪路となる場合がある。
た後も地中の路盤が長い間凍結していると、溶けた水や
雨などによる水が地中に浸透せず、路面に水が溜まり道
路が悪路となる場合がある。
【0011】さらには、春になり氷が融けて路盤中の水
分が増加すると、路盤が軟弱になり路面の支持力が失わ
れ交通荷重により道路が破壊されることがある。
分が増加すると、路盤が軟弱になり路面の支持力が失わ
れ交通荷重により道路が破壊されることがある。
【0012】同様に、飛行場の滑走路または滑走路以外
の飛行場建設用地において、上記のような問題点が生じ
る場合がある。
の飛行場建設用地において、上記のような問題点が生じ
る場合がある。
【0013】すなわち、滑走路建設用地または飛行場建
設用地の地盤が凍結すると、前述の路盤と同様に、滑走
路建設用地または飛行場建設用地の地盤中の水分が凍結
して氷層をつくるため、その容積が膨張して地盤が膨張
し、滑走路面の持上がり現象が生じたり、単に滑走路建
設用地または飛行場建設用地の地盤表面が膨れて凹凸が
できたりする。
設用地の地盤が凍結すると、前述の路盤と同様に、滑走
路建設用地または飛行場建設用地の地盤中の水分が凍結
して氷層をつくるため、その容積が膨張して地盤が膨張
し、滑走路面の持上がり現象が生じたり、単に滑走路建
設用地または飛行場建設用地の地盤表面が膨れて凹凸が
できたりする。
【0014】地下水から毛細管現象により水が滑走路建
設用地または飛行場建設用地の地盤中に補給されるよう
な滑走路建設用地または飛行場建設用地の地盤である
と、氷層が成長して大きい膨張力となり、路面の持上が
り現象や滑走路建設用地または飛行場建設用地の地盤表
面の膨れによる滑走路の損傷が大きなものとなり、航空
機の発着に重大な支障を来すことになる。
設用地または飛行場建設用地の地盤中に補給されるよう
な滑走路建設用地または飛行場建設用地の地盤である
と、氷層が成長して大きい膨張力となり、路面の持上が
り現象や滑走路建設用地または飛行場建設用地の地盤表
面の膨れによる滑走路の損傷が大きなものとなり、航空
機の発着に重大な支障を来すことになる。
【0015】特に、大きい飛行場建設の場合に、滑走路
建設用地または飛行場建設用地の地盤をコンクリートや
アスファルトなどで舗装する場合においては、舗装作業
が効率よく進行するためには地盤が凍結していない状態
で舗装しなければならない。
建設用地または飛行場建設用地の地盤をコンクリートや
アスファルトなどで舗装する場合においては、舗装作業
が効率よく進行するためには地盤が凍結していない状態
で舗装しなければならない。
【0016】また、舗装後の滑走路または飛行場におい
て舗装面下の地盤が凍結すると、前述した路盤と同様
に、舗装面が剥離したりひび割れるといった滑走路面に
とって重大な損傷を生じ、航空機の発着に重大な支障を
来すことになる。
て舗装面下の地盤が凍結すると、前述した路盤と同様
に、舗装面が剥離したりひび割れるといった滑走路面に
とって重大な損傷を生じ、航空機の発着に重大な支障を
来すことになる。
【0017】また、凍結した滑走路建設用地または飛行
場建設用地の地盤の地表付近の氷が溶けた後も地中の滑
走路建設用地または飛行場建設用地の地盤が長い間凍結
していると、溶けた水や雨などによる水が地中に浸透せ
ず、路面に水が溜まり滑走路が悪路となる場合がある。
場建設用地の地盤の地表付近の氷が溶けた後も地中の滑
走路建設用地または飛行場建設用地の地盤が長い間凍結
していると、溶けた水や雨などによる水が地中に浸透せ
ず、路面に水が溜まり滑走路が悪路となる場合がある。
【0018】さらには春になり氷が融けて滑走路建設用
地または飛行場建設用地の地盤中の水分が増加すると滑
走路建設用地または飛行場建設用地の地盤が軟弱になり
路面の支持力が失われ荷重の大きい航空機が頻繁に発着
するため滑走路が破壊されることがある。
地または飛行場建設用地の地盤中の水分が増加すると滑
走路建設用地または飛行場建設用地の地盤が軟弱になり
路面の支持力が失われ荷重の大きい航空機が頻繁に発着
するため滑走路が破壊されることがある。
【0019】また、鉄道線路を敷設する場合にも上記の
ような問題が生じることがある。すなわち、鉄道線路は
条件の良い土地にばかり建設されるとは限らず、冬季に
凍結する地盤や1年中凍結してるような地盤上にも敷設
される。このような場所に鉄道線路を敷設すると、上述
した道路や滑走路の場合と同じ問題が生じる。
ような問題が生じることがある。すなわち、鉄道線路は
条件の良い土地にばかり建設されるとは限らず、冬季に
凍結する地盤や1年中凍結してるような地盤上にも敷設
される。このような場所に鉄道線路を敷設すると、上述
した道路や滑走路の場合と同じ問題が生じる。
【0020】一方、鉄道線路は、海岸沿いの塩分の覆い
地盤や乾燥地帯のように塩分が地表に集積しやすい地盤
上にも敷設される場合がある。このような場所に鉄道線
路を敷設すると、塩分により線路が腐食するといういわ
ゆる塩害が問題となる。すなわち、このような地盤で
は、雨が降ると水が地中に浸透し、地中の塩分を溶かし
込む。そして、晴れた日には地表から水分が蒸発し、塩
分を含んだ地下水が毛細管現象によって地表へ上昇す
る。地表に運ばれた塩分は地表に集積し、雨が降ると再
び地下に浸透する。このような地盤では、雨が降るたび
に線路が塩水で洗われることになり、線路が腐食しやす
い。
地盤や乾燥地帯のように塩分が地表に集積しやすい地盤
上にも敷設される場合がある。このような場所に鉄道線
路を敷設すると、塩分により線路が腐食するといういわ
ゆる塩害が問題となる。すなわち、このような地盤で
は、雨が降ると水が地中に浸透し、地中の塩分を溶かし
込む。そして、晴れた日には地表から水分が蒸発し、塩
分を含んだ地下水が毛細管現象によって地表へ上昇す
る。地表に運ばれた塩分は地表に集積し、雨が降ると再
び地下に浸透する。このような地盤では、雨が降るたび
に線路が塩水で洗われることになり、線路が腐食しやす
い。
【0021】また、塩分の集積する乾燥地帯の地盤で
は、乾燥地帯特有の豊富な日射量によって地表から水分
が盛んに蒸発し、地表に運ばれる塩分の量も多くなる。
このような地盤では塩分の集積作用が強く、地表に岩塩
を形成しているところもある。このような地盤上に鉄道
線路を敷設すると特に線路は腐食しやすく、線路の交換
頻度を多くしなければならない。
は、乾燥地帯特有の豊富な日射量によって地表から水分
が盛んに蒸発し、地表に運ばれる塩分の量も多くなる。
このような地盤では塩分の集積作用が強く、地表に岩塩
を形成しているところもある。このような地盤上に鉄道
線路を敷設すると特に線路は腐食しやすく、線路の交換
頻度を多くしなければならない。
【0022】従来、路盤、滑走路建設用地、飛行場建設
用地、鉄道線路の敷設用地の凍結を防止する方法とし
て、(1)地下水位を下げる、(2)路盤等の地表面を
高くする、(3)路盤等の適当な深さのところに、砂
層、砂利層、砕石層あるいはこれらの混合物などの毛管
上昇高の小さい材料の層や、アスファルト紙やアスファ
ルトタール層などの不透水層を設けることにより毛管水
を遮断したり、あるいは(4)路盤等の土壌を例えば砂
利、砕石、砂などの凍結しにくい材料に置換したり、さ
らには(5)地表付近に断熱層を設けるなどの方法が採
られていた。
用地、鉄道線路の敷設用地の凍結を防止する方法とし
て、(1)地下水位を下げる、(2)路盤等の地表面を
高くする、(3)路盤等の適当な深さのところに、砂
層、砂利層、砕石層あるいはこれらの混合物などの毛管
上昇高の小さい材料の層や、アスファルト紙やアスファ
ルトタール層などの不透水層を設けることにより毛管水
を遮断したり、あるいは(4)路盤等の土壌を例えば砂
利、砕石、砂などの凍結しにくい材料に置換したり、さ
らには(5)地表付近に断熱層を設けるなどの方法が採
られていた。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地下水
位を下げたり、地表面を高くする方法は必ずしも容易な
解決方法とはならず、例えば地下水位をさげるためには
排水管や盲溝を道路等に設けなければならず、莫大な工
費と工期がかかるといった問題点がある。
位を下げたり、地表面を高くする方法は必ずしも容易な
解決方法とはならず、例えば地下水位をさげるためには
排水管や盲溝を道路等に設けなければならず、莫大な工
費と工期がかかるといった問題点がある。
【0024】また、砂層などの毛管上昇高の小さい材料
からなる層だけでは完全に路盤等の凍結を防止すること
ができず、また効果を期待するにはかなり砂層を厚くし
なければならない。
からなる層だけでは完全に路盤等の凍結を防止すること
ができず、また効果を期待するにはかなり砂層を厚くし
なければならない。
【0025】さらに、不透水層は地表面の水が土壌中に
吸収されずに水はけが悪くなり、路面等が軟弱になると
いう欠点を有し、また凍結しにくい材料に路盤を置換す
る方法や路面付近に断熱層を設けるといった方法は工費
が高くなり、必ずしも一般的な道路等に対しては現実的
な解決方法にはならない。
吸収されずに水はけが悪くなり、路面等が軟弱になると
いう欠点を有し、また凍結しにくい材料に路盤を置換す
る方法や路面付近に断熱層を設けるといった方法は工費
が高くなり、必ずしも一般的な道路等に対しては現実的
な解決方法にはならない。
【0026】本発明者らは、上述の観点に鑑みて上記路
盤等の地盤の凍結及び塩害の防止を図るべく鋭意検討を
重ねてきたが、驚くべきことに、路盤等の地盤中に疎水
性粒子からなる層を設定すると、路盤等の地盤の凍結が
効率よく防止できるとともに塩害も防止できることを見
出し、本発明を完成するに至った。
盤等の地盤の凍結及び塩害の防止を図るべく鋭意検討を
重ねてきたが、驚くべきことに、路盤等の地盤中に疎水
性粒子からなる層を設定すると、路盤等の地盤の凍結が
効率よく防止できるとともに塩害も防止できることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0027】本発明は、疎水性粒子からなる層を路盤中
に使用して凍結を防止しあるいは塩害を防止する道路等
の敷設方法であり、この用途において従来全く考えられ
たことがない新規な構成を有する発明であり、極めて簡
単な工程及び安価な工費で凍結が防止された道路、滑走
路を提供し、凍結及び塩害が防止された鉄道線路を提供
するものである。また、従来の凍結防止方法、塩害防止
方法と組合せて道路等を敷設した場合においても、例え
ば毛管上昇高の小さい砂利層などの厚さを少なくするこ
とができるので、従来の工費及び工期の短縮が可能とな
る。
に使用して凍結を防止しあるいは塩害を防止する道路等
の敷設方法であり、この用途において従来全く考えられ
たことがない新規な構成を有する発明であり、極めて簡
単な工程及び安価な工費で凍結が防止された道路、滑走
路を提供し、凍結及び塩害が防止された鉄道線路を提供
するものである。また、従来の凍結防止方法、塩害防止
方法と組合せて道路等を敷設した場合においても、例え
ば毛管上昇高の小さい砂利層などの厚さを少なくするこ
とができるので、従来の工費及び工期の短縮が可能とな
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、特許
請求の範囲の請求項1に記載してあるように、路盤中に
疎水性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、該路盤上
に道路を敷設することを特徴とする道路の敷設方法を提
供するものである。
請求の範囲の請求項1に記載してあるように、路盤中に
疎水性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、該路盤上
に道路を敷設することを特徴とする道路の敷設方法を提
供するものである。
【0029】また本発明は、特許請求の範囲の請求項2
に記載してあるように、路盤中に疎水性粒子からなる土
壌層を人工的に設定し、該路盤上を舗装して道路を敷設
することを特徴とする舗装道路の敷設方法を提供するも
のである。
に記載してあるように、路盤中に疎水性粒子からなる土
壌層を人工的に設定し、該路盤上を舗装して道路を敷設
することを特徴とする舗装道路の敷設方法を提供するも
のである。
【0030】また本発明は、特許請求の範囲の請求項3
に記載してあるように、疎水性粒子からなる土壌層を地
下水位より上部で且つ凍結温度部より下部の路盤中に設
定するものである請求項1または2に記載の道路の敷設
方法を提供するものである。
に記載してあるように、疎水性粒子からなる土壌層を地
下水位より上部で且つ凍結温度部より下部の路盤中に設
定するものである請求項1または2に記載の道路の敷設
方法を提供するものである。
【0031】また本発明は、特許請求の範囲の請求項4
に記載してあるように、疎水性粒子が砂を撥水処理した
撥水砂であるである請求項1ないし3のいずれか1項に
記載の道路の敷設方法を提供するものである。
に記載してあるように、疎水性粒子が砂を撥水処理した
撥水砂であるである請求項1ないし3のいずれか1項に
記載の道路の敷設方法を提供するものである。
【0032】また本発明は、特許請求の範囲の請求項5
に記載してあるように、疎水性粒子がシラン系化合物、
シリコーン化合物、フッ素の1種または2種以上で撥水
処理したものである請求項1ないし4のいずれか1項に
記載の道路の敷設方法を提供するものである。
に記載してあるように、疎水性粒子がシラン系化合物、
シリコーン化合物、フッ素の1種または2種以上で撥水
処理したものである請求項1ないし4のいずれか1項に
記載の道路の敷設方法を提供するものである。
【0033】また本発明は、特許請求の範囲の請求項6
に記載してあるように、疎水性粒子の平均粒径が0.0
2〜2mmである請求項1ないし5のいずれか1項に記
載の道路の敷設方法を提供するものである。
に記載してあるように、疎水性粒子の平均粒径が0.0
2〜2mmである請求項1ないし5のいずれか1項に記
載の道路の敷設方法を提供するものである。
【0034】さらに本発明は、特許請求の範囲の請求項
7に記載してあるように、滑走路建設用地の地盤中に疎
水性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、該滑走路建
設用地の地盤上に滑走路を敷設することを特徴とする滑
走路の建設方法を提供するものである。
7に記載してあるように、滑走路建設用地の地盤中に疎
水性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、該滑走路建
設用地の地盤上に滑走路を敷設することを特徴とする滑
走路の建設方法を提供するものである。
【0035】また本発明は、特許請求の範囲の請求項8
に記載してあるように、滑走路建設用地の地盤中に疎水
性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、該滑走路建設
用地の地盤上を舗装して滑走路を敷設することを特徴と
する舗装滑走路の建設方法を提供するものである。
に記載してあるように、滑走路建設用地の地盤中に疎水
性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、該滑走路建設
用地の地盤上を舗装して滑走路を敷設することを特徴と
する舗装滑走路の建設方法を提供するものである。
【0036】また本発明は、特許請求の範囲の請求項9
に記載してあるように、疎水性粒子からなる土壌層を地
下水位より上部で且つ凍結温度部より下部の地盤中に設
定するものである請求項7または8に記載の滑走路の建
設方法を提供するものである。
に記載してあるように、疎水性粒子からなる土壌層を地
下水位より上部で且つ凍結温度部より下部の地盤中に設
定するものである請求項7または8に記載の滑走路の建
設方法を提供するものである。
【0037】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
0に記載してあるように、疎水性粒子が砂を撥水処理し
た撥水砂であるである請求項7ないし9のいずれか1項
に記載の滑走路の建設方法を提供するものである。
0に記載してあるように、疎水性粒子が砂を撥水処理し
た撥水砂であるである請求項7ないし9のいずれか1項
に記載の滑走路の建設方法を提供するものである。
【0038】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
1に記載してあるように、疎水性粒子がシラン系化合
物、シリコーン化合物、フッ素の1種または2種以上で
撥水処理したものである請求項7ないし10のいずれか
1項に記載の滑走路の建設方法を提供するものである。
1に記載してあるように、疎水性粒子がシラン系化合
物、シリコーン化合物、フッ素の1種または2種以上で
撥水処理したものである請求項7ないし10のいずれか
1項に記載の滑走路の建設方法を提供するものである。
【0039】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
2に記載してあるように、疎水性粒子の平均粒径が0.
02〜2mmである請求項7ないし11のいずれか1項
に記載の滑走路の建設方法を提供するものである。
2に記載してあるように、疎水性粒子の平均粒径が0.
02〜2mmである請求項7ないし11のいずれか1項
に記載の滑走路の建設方法を提供するものである。
【0040】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
3に記載してあるように、飛行場建設用地の地盤中に疎
水性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、該地盤上に
飛行場を建設することを特徴とする飛行場の建設方法を
提供するものである。
3に記載してあるように、飛行場建設用地の地盤中に疎
水性粒子からなる土壌層を人工的に設定し、該地盤上に
飛行場を建設することを特徴とする飛行場の建設方法を
提供するものである。
【0041】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
4に記載してあるように、鉄道線路の建設用地の地盤中
に疎水性粒子からなる土壌層を設定し、該地盤上に鉄道
線路を敷設することを特徴とする鉄道線路の敷設方法を
提供するものである。
4に記載してあるように、鉄道線路の建設用地の地盤中
に疎水性粒子からなる土壌層を設定し、該地盤上に鉄道
線路を敷設することを特徴とする鉄道線路の敷設方法を
提供するものである。
【0042】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
5に記載してあるように、疎水性粒子からなる土壌層を
地下水位より上部で且つ凍結温度部より下部の地盤中に
設定するものである請求項14に記載の鉄道線路の敷設
方法を提供するものである。
5に記載してあるように、疎水性粒子からなる土壌層を
地下水位より上部で且つ凍結温度部より下部の地盤中に
設定するものである請求項14に記載の鉄道線路の敷設
方法を提供するものである。
【0043】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
6に記載してあるように、疎水性粒子の平均粒径が0.
02〜2mmである請求項14または15に記載の鉄道
線路の敷設方法を提供するものである。
6に記載してあるように、疎水性粒子の平均粒径が0.
02〜2mmである請求項14または15に記載の鉄道
線路の敷設方法を提供するものである。
【0044】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
7に記載してあるように、疎水性粒子が砂を撥水処理し
た撥水砂である請求項14ないし16のいずれか1項に
記載の鉄道線路の敷設方法を提供するものである。
7に記載してあるように、疎水性粒子が砂を撥水処理し
た撥水砂である請求項14ないし16のいずれか1項に
記載の鉄道線路の敷設方法を提供するものである。
【0045】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
8に記載してあるように、疎水性粒子がシラン系化合
物、シリコーン化合物、フッ素の1種または2種以上で
撥水処理したものである請求項14ないし17のいずれ
か1項に記載の鉄道線路の敷設方法を提供するものであ
る。
8に記載してあるように、疎水性粒子がシラン系化合
物、シリコーン化合物、フッ素の1種または2種以上で
撥水処理したものである請求項14ないし17のいずれ
か1項に記載の鉄道線路の敷設方法を提供するものであ
る。
【0046】以下に本発明を詳しく説明する。本発明の
道路等の敷設方法は、疎水性粒子からなる層を、路盤等
の地盤のいわゆる路面ではなく、路盤等の地盤を構成す
る地層の内部に設けることにより道路、滑走路、鉄道線
路の地盤の凍結及び塩害を防止するものであり、従来見
られるような主に地表面に適用される土壌改良剤などと
は適用箇所及びその目的用途において根本的に異なるも
のである。また、従来の土壌改良剤のような他の成分と
の組合せからなる組成物ではなく、実質的に疎水性粒子
からなる層を路盤等の地盤中に設けることをその特徴と
する道路等の敷設方法である。
道路等の敷設方法は、疎水性粒子からなる層を、路盤等
の地盤のいわゆる路面ではなく、路盤等の地盤を構成す
る地層の内部に設けることにより道路、滑走路、鉄道線
路の地盤の凍結及び塩害を防止するものであり、従来見
られるような主に地表面に適用される土壌改良剤などと
は適用箇所及びその目的用途において根本的に異なるも
のである。また、従来の土壌改良剤のような他の成分と
の組合せからなる組成物ではなく、実質的に疎水性粒子
からなる層を路盤等の地盤中に設けることをその特徴と
する道路等の敷設方法である。
【0047】本発明に用いる疎水性粒子とは、いわゆる
疎水性の性質を有するものであって粒子状のものであれ
ばよく、その材料は無機系あるいは有機系を問わず、い
かなるものも利用可能である。
疎水性の性質を有するものであって粒子状のものであれ
ばよく、その材料は無機系あるいは有機系を問わず、い
かなるものも利用可能である。
【0048】本発明において使用する疎水性粒子は、砂
や土の粒子表面を撥水剤で処理したものが実用的であ
り、これらを単独あるいは混合して用いることが出来る
が、特に砂を撥水剤で処理した撥水砂が、強度、耐久性
及びコストの点から最も好ましい。
や土の粒子表面を撥水剤で処理したものが実用的であ
り、これらを単独あるいは混合して用いることが出来る
が、特に砂を撥水剤で処理した撥水砂が、強度、耐久性
及びコストの点から最も好ましい。
【0049】使用される砂は、海砂、山砂、川砂、珪砂
及び人工軽量骨材などの一般にモルタル、コンクリート
などの分野で土木建築資材として用いられている砂を適
宜使用可能である。
及び人工軽量骨材などの一般にモルタル、コンクリート
などの分野で土木建築資材として用いられている砂を適
宜使用可能である。
【0050】使用される撥水剤としては、一般に撥水剤
として使用されているものであれば特に限定されずに利
用できるが、特にシリコーン系、フッソ系のものが好ま
しい。なかでも、シリコーン系のものが撥水性能及び経
済的観点からみて特に好ましい。
として使用されているものであれば特に限定されずに利
用できるが、特にシリコーン系、フッソ系のものが好ま
しい。なかでも、シリコーン系のものが撥水性能及び経
済的観点からみて特に好ましい。
【0051】シリコーン系撥水剤としては、例えば、次
の一般式〔化1〕であらわされるシリコーン化合物が挙
げられ、このまま直接(無溶剤)又はトルエン、キシレ
ン、トリクレンなどの溶剤に希釈して、あるいはエマル
ジョンタイプとして使用する。また、ジブチルスズジラ
ウレート、ジブチルスズジアセテート、ジオクチルスズ
ラウレート、鉄オクテートなどの硬化触媒を使用しても
よい。
の一般式〔化1〕であらわされるシリコーン化合物が挙
げられ、このまま直接(無溶剤)又はトルエン、キシレ
ン、トリクレンなどの溶剤に希釈して、あるいはエマル
ジョンタイプとして使用する。また、ジブチルスズジラ
ウレート、ジブチルスズジアセテート、ジオクチルスズ
ラウレート、鉄オクテートなどの硬化触媒を使用しても
よい。
【0052】
【化1】 R1aR2bSiOx [R1は同種又は異種の非置換又は置換1価炭化水素
基;R2は加水分解可能な基、−OH又は−Hから選択
される同種又は異種の基;a、b は、0≦a<4、0≦b
≦4、0<a+b≦4で示される数; x=(4−a−b)/2 を表わす。]
基;R2は加水分解可能な基、−OH又は−Hから選択
される同種又は異種の基;a、b は、0≦a<4、0≦b
≦4、0<a+b≦4で示される数; x=(4−a−b)/2 を表わす。]
【0053】例えば、一般式〔化1〕で、R1は、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、デシル基などの炭素数1
〜15のアルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケ
ニル基、フェニル基などのアリール基、シクロアルキル
基、CH3CH2CH2− などの上記の基の炭素原子に結
合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原子又シアノ
基などで置換した基である。
ル基、エチル基、プロピル基、デシル基などの炭素数1
〜15のアルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケ
ニル基、フェニル基などのアリール基、シクロアルキル
基、CH3CH2CH2− などの上記の基の炭素原子に結
合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原子又シアノ
基などで置換した基である。
【0054】また、R2は、アルコキシ基、アシロキシ
基、ケトキシム基、アミノ基、アミノキシ基、アミド
基、エノキシ基、アルケニルオキシ基などの加水分解可
能な基、塩素などのハロゲン基、−OR3(R3はNa又
はK)、−OH、−H などである。
基、ケトキシム基、アミノ基、アミノキシ基、アミド
基、エノキシ基、アルケニルオキシ基などの加水分解可
能な基、塩素などのハロゲン基、−OR3(R3はNa又
はK)、−OH、−H などである。
【0055】具体的なシリコーン化合物としては、例え
ば〔化2〕から〔化5〕で示される次の化合物が使用さ
れる。
ば〔化2〕から〔化5〕で示される次の化合物が使用さ
れる。
【化2】 HO-Si(ONa)(CH3)-[OSi(ONa)CH
3]n-OH (n : 0,1,2)
3]n-OH (n : 0,1,2)
【化3】 CH3-[SiO(CH3)2]mー[SiO(H)(C
H3)]lーSi(CH3)3 (l,m : 0又は整数)
H3)]lーSi(CH3)3 (l,m : 0又は整数)
【化4】 R4-[SiO(CH3)2]k-Si(CH3)2R4 (K : 整数、R4:−OH、−CH=CH2、−OC
H3)
H3)
【化5】 CH3SiCl3、C10H21SiCl3、CF3CH
2CH2SiCl3、CH3Si(OCH3)3又はこの部分加水
分解物また、
2CH2SiCl3、CH3Si(OCH3)3又はこの部分加水
分解物また、
【化6】 (CH3)3SiNH-Si(CH3)3 のシラザン化合物も本発明に使用される撥水剤として有
用である。
用である。
【0056】砂や土の粒子の撥水剤による表面処理方法
としては、通常、粉体の表面処理に用いられている方法
に従えばよい。例えば、メカノケミカルな方法で各種シ
リコーン油と砂を混合して表面処理を行ない、疎水性粒
子を製造することが可能である。
としては、通常、粉体の表面処理に用いられている方法
に従えばよい。例えば、メカノケミカルな方法で各種シ
リコーン油と砂を混合して表面処理を行ない、疎水性粒
子を製造することが可能である。
【0057】疎水性粒子として上記した撥水砂などの外
に、表面が疎水性である高分子ポリマー(プラスチッ
ク)の微粒子が利用できる。なかでも、オルガノシリコ
ーン系のものが好ましく、ポリメチルシルセスキオキサ
ンが特に好ましい。
に、表面が疎水性である高分子ポリマー(プラスチッ
ク)の微粒子が利用できる。なかでも、オルガノシリコ
ーン系のものが好ましく、ポリメチルシルセスキオキサ
ンが特に好ましい。
【0058】また、例えば廃プラスチックを粒子状に粉
砕したものを利用することも出来、これによって廃プラ
スチックの有効利用が行なわれ廃プラスチックのゴミ処
理問題が解決される。これらの高分子ポリマーをさらに
撥水処理して用いることも可能である。
砕したものを利用することも出来、これによって廃プラ
スチックの有効利用が行なわれ廃プラスチックのゴミ処
理問題が解決される。これらの高分子ポリマーをさらに
撥水処理して用いることも可能である。
【0059】なお、具体例として上述した疎水性粒子以
外にも、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコ
ニア、酢酸バナジウム、酸化鉄等の疎水性粒状金属酸化
物、ガラスビーズ、オイルシェルの粉砕品、オイルサン
ド等の疎水性粒子も利用できることは言うまでもない
が、特には、これらの表面がシリコーン系撥水剤で処理
されたものが更に好ましい。ただし、オイルシェル、オ
イルサンドはシリコーン処理しないものでも有効に用い
ることができる。
外にも、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコ
ニア、酢酸バナジウム、酸化鉄等の疎水性粒状金属酸化
物、ガラスビーズ、オイルシェルの粉砕品、オイルサン
ド等の疎水性粒子も利用できることは言うまでもない
が、特には、これらの表面がシリコーン系撥水剤で処理
されたものが更に好ましい。ただし、オイルシェル、オ
イルサンドはシリコーン処理しないものでも有効に用い
ることができる。
【0060】撥水砂等の疎水性粒子の粒径は、毛管水の
上昇を完全に抑える機能と撥水剤処理における処理コス
トの点から、その平均粒径が0.02〜2mmであるも
のが好ましい。平均粒径が0.02mmより小さいと、
処理する撥水剤の量がかさみ、また2mmより大きいと
上部層より未処理土壌が疎水層へ侵入して毛管水上昇の
抑制効果が小さくなるので、路盤中での撥水砂からなる
疎水層を厚く設定しなければならなくなる。
上昇を完全に抑える機能と撥水剤処理における処理コス
トの点から、その平均粒径が0.02〜2mmであるも
のが好ましい。平均粒径が0.02mmより小さいと、
処理する撥水剤の量がかさみ、また2mmより大きいと
上部層より未処理土壌が疎水層へ侵入して毛管水上昇の
抑制効果が小さくなるので、路盤中での撥水砂からなる
疎水層を厚く設定しなければならなくなる。
【0061】疎水層の疎水性は、例えば疎水性粒子の種
類や疎水層の厚さを変化させることにより任意に調整可
能である。すなわち、本発明の土壌中の疎水性粒子より
なる疎水層は、これを構成する疎水性粒子の種類、大き
さ、形状、及び土壌表面からの深度、水の制御率等に応
じ、適宜必要に応じて選択すればよい。例えば、疎水性
粒子である撥水砂と非疎水性粒子である撥水剤未処理の
普通の砂とを適宜混合し、疎水性の強弱を調節すること
が出来る。
類や疎水層の厚さを変化させることにより任意に調整可
能である。すなわち、本発明の土壌中の疎水性粒子より
なる疎水層は、これを構成する疎水性粒子の種類、大き
さ、形状、及び土壌表面からの深度、水の制御率等に応
じ、適宜必要に応じて選択すればよい。例えば、疎水性
粒子である撥水砂と非疎水性粒子である撥水剤未処理の
普通の砂とを適宜混合し、疎水性の強弱を調節すること
が出来る。
【0062】本発明は、路盤等の地盤中に上述の疎水層
を設けることによって路盤等の地盤の凍結を防止するも
のであるが、疎水層の位置や厚みは、本発明の効果が発
揮されるように、気候条件、路盤等の地盤の性質、地下
水面の位置などを考慮して決定される。
を設けることによって路盤等の地盤の凍結を防止するも
のであるが、疎水層の位置や厚みは、本発明の効果が発
揮されるように、気候条件、路盤等の地盤の性質、地下
水面の位置などを考慮して決定される。
【0063】例えば地下水面より低いレベルに疎水層を
設定したとしても水圧を受け、路盤等の地盤の中の水の
上昇が生じてしまう。またあまりに路面付近の路盤等の
地盤中に疎水層を設けると寒冷が激しい場合には疎水層
の下の湿潤した層が凍結してしまい本発明の目的が達成
できなくなる。
設定したとしても水圧を受け、路盤等の地盤の中の水の
上昇が生じてしまう。またあまりに路面付近の路盤等の
地盤中に疎水層を設けると寒冷が激しい場合には疎水層
の下の湿潤した層が凍結してしまい本発明の目的が達成
できなくなる。
【0064】従って、地表と地下水面との中間部に本疎
水層を設けるのが好ましく、これにより比較的薄い層で
下層側からの水分の上昇を遮断して凍結を防止すること
ができる。特に、地下水面より高いレベルで且つ凍結温
度レベルより低いレベルに設けるのが好ましい。
水層を設けるのが好ましく、これにより比較的薄い層で
下層側からの水分の上昇を遮断して凍結を防止すること
ができる。特に、地下水面より高いレベルで且つ凍結温
度レベルより低いレベルに設けるのが好ましい。
【0065】上部よりの水の侵入の恐れがあるときは、
アスファルト、コンクリートに比較的近い層に撥水層又
は防水用エマルジョン層を加えてもよい。層の厚さとし
ては0.1〜20cmが好ましく、より好ましくは0.
5〜10cmである。
アスファルト、コンクリートに比較的近い層に撥水層又
は防水用エマルジョン層を加えてもよい。層の厚さとし
ては0.1〜20cmが好ましく、より好ましくは0.
5〜10cmである。
【0066】本発明においては、水の保持が少なく凍結
が起こっても被害の少ない砂、砂礫層を路盤等の地盤中
で組合せることにより、路盤等の地盤の凍結を防止する
こともできる。
が起こっても被害の少ない砂、砂礫層を路盤等の地盤中
で組合せることにより、路盤等の地盤の凍結を防止する
こともできる。
【0067】また本発明は、コンクリートまたはアスフ
ァルトなどで舗装する道路や滑走路を敷設する場合、あ
るいは舗装した上に鉄道線路を敷設する場合に利用する
と、舗装をする際に、地盤の凍結による舗装工程作業に
とって好ましくない作用をなくすことができ、また舗装
後においてもコンクリートまたはアスファルトなどの舗
装面の膨れ、ひび割れ、亀裂などの道路等にとって致命
的な損傷を効果的に防止できるので特に有用である。
ァルトなどで舗装する道路や滑走路を敷設する場合、あ
るいは舗装した上に鉄道線路を敷設する場合に利用する
と、舗装をする際に、地盤の凍結による舗装工程作業に
とって好ましくない作用をなくすことができ、また舗装
後においてもコンクリートまたはアスファルトなどの舗
装面の膨れ、ひび割れ、亀裂などの道路等にとって致命
的な損傷を効果的に防止できるので特に有用である。
【0068】特に道路に関しては、高速道路などの舗装
道路の路盤中に利用すれば、舗装道路の凍結による損傷
と同時に舗装道路表面の凍結も併せて防止できるため、
自動車のスリップ事故を防止でき、また寒冷地において
大量の凍結防止剤を凍結のたびに散布する必要がなくな
るので本発明は極めて有用である。
道路の路盤中に利用すれば、舗装道路の凍結による損傷
と同時に舗装道路表面の凍結も併せて防止できるため、
自動車のスリップ事故を防止でき、また寒冷地において
大量の凍結防止剤を凍結のたびに散布する必要がなくな
るので本発明は極めて有用である。
【0069】このように、道路等の舗装面及び地盤中に
疎水性粒子からなる疎水層を人工的に設けることによ
り、道路や滑走路の凍結を阻止し、それにより凍結が建
設作業に及ぼす悪影響を除去することができる。また、
鉄道線路の腐食という塩害も同時に防止することができ
る。さらに、建設後においても、道路や滑走路の損傷を
無くすという発想は新規かつ極めて有用な発想であり、
特に寒冷地において道路や飛行場を建設する場合に極め
て有用な建設方法を提供するものである。さらに、鉄道
線路の腐食という塩害も同時に防止することができる。
疎水性粒子からなる疎水層を人工的に設けることによ
り、道路や滑走路の凍結を阻止し、それにより凍結が建
設作業に及ぼす悪影響を除去することができる。また、
鉄道線路の腐食という塩害も同時に防止することができ
る。さらに、建設後においても、道路や滑走路の損傷を
無くすという発想は新規かつ極めて有用な発想であり、
特に寒冷地において道路や飛行場を建設する場合に極め
て有用な建設方法を提供するものである。さらに、鉄道
線路の腐食という塩害も同時に防止することができる。
【0070】
【実施例】本発明の道路等の敷設方法を実施するには、
例えば、道路の敷設予定地、滑走路建設予定地または鉄
道線路の敷設予定地の地盤を堀削し、上述した疎水性粒
子からなる土壌層を地盤中に設定した後、常法に従い、
任意の長さの道路、滑走路または鉄道線路を敷設すれば
よい。
例えば、道路の敷設予定地、滑走路建設予定地または鉄
道線路の敷設予定地の地盤を堀削し、上述した疎水性粒
子からなる土壌層を地盤中に設定した後、常法に従い、
任意の長さの道路、滑走路または鉄道線路を敷設すれば
よい。
【0071】例えば、道路等の敷設予定地を堀削して、
任意の厚さの疎水性粒子からなる疎水層を埋設するに
は、建設現場にて疎水性粒子を敷設すればよい。具体的
には、コンクリートミキサーと同種の混合攪拌器を用い
て砂とシリコーン撥水剤を現場にて混合し、堀削して地
中に形成された空間に敷設することができる。また、シ
リコーン油の工場からミキサー車を用いて砂を撥水処理
しながら現場に向い、作業をすることも可能である。
任意の厚さの疎水性粒子からなる疎水層を埋設するに
は、建設現場にて疎水性粒子を敷設すればよい。具体的
には、コンクリートミキサーと同種の混合攪拌器を用い
て砂とシリコーン撥水剤を現場にて混合し、堀削して地
中に形成された空間に敷設することができる。また、シ
リコーン油の工場からミキサー車を用いて砂を撥水処理
しながら現場に向い、作業をすることも可能である。
【0072】また、工場にてあらかじめ撥水処理した砂
を立方体のコンテナあるいは袋に充填し、これらを堀削
して地中に形成された空間に順次並べ、その上に砂利層
を敷設し、その後は常法に従って道路等を舗装して行く
方法も可能である。
を立方体のコンテナあるいは袋に充填し、これらを堀削
して地中に形成された空間に順次並べ、その上に砂利層
を敷設し、その後は常法に従って道路等を舗装して行く
方法も可能である。
【0073】以下、本発明の効果を実証する実施例を挙
げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明はこれに限
定されるものではない。
げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明はこれに限
定されるものではない。
【0074】まず、凍結防止効果について実験を行っ
た。 [実施例1]信濃川産川砂(平均粒径1.5mm)1k
gに0.5%のモノデシル−トリクロロシランを含んだ
ヘキサン200gを加え、攪拌後室温にて一昼夜放置し
濾過、水洗後100℃で加熱乾燥して撥水砂を得て本発
明の路盤の凍結防止効果をテストした。
た。 [実施例1]信濃川産川砂(平均粒径1.5mm)1k
gに0.5%のモノデシル−トリクロロシランを含んだ
ヘキサン200gを加え、攪拌後室温にて一昼夜放置し
濾過、水洗後100℃で加熱乾燥して撥水砂を得て本発
明の路盤の凍結防止効果をテストした。
【0075】まず10cmφの容器に砂を10cm入
れ、次に上記の撥水砂を3cm入れ、最後に含水率5%
のシルト質ローム層を10cm入れて最下層の砂層の下
端を水に浸けた。一昼夜20℃で放置後に水より取り出
し、室内凍上試験を−10℃で72時間で行なった。そ
の結果、実施例1のシルト質ローム層は全く凍結しなか
った。
れ、次に上記の撥水砂を3cm入れ、最後に含水率5%
のシルト質ローム層を10cm入れて最下層の砂層の下
端を水に浸けた。一昼夜20℃で放置後に水より取り出
し、室内凍上試験を−10℃で72時間で行なった。そ
の結果、実施例1のシルト質ローム層は全く凍結しなか
った。
【0076】[比較例1]実施例1において撥水処理を
行なっていない川砂を用いて実施例1と全く同様にテス
トを行なった。その結果、比較例1のシルト質ローム層
は完全に凍結した。
行なっていない川砂を用いて実施例1と全く同様にテス
トを行なった。その結果、比較例1のシルト質ローム層
は完全に凍結した。
【0077】[実施例2]アサノ珪砂4号1kgに0.
5%のモノデシル−トリクロロシランを含んだヘキサン
250gを加え、攪拌後室温にて一昼夜放置し濾過、水
洗後100℃で加熱乾燥して撥水砂を得て本発明の路盤
の凍結防止効果をテストした。
5%のモノデシル−トリクロロシランを含んだヘキサン
250gを加え、攪拌後室温にて一昼夜放置し濾過、水
洗後100℃で加熱乾燥して撥水砂を得て本発明の路盤
の凍結防止効果をテストした。
【0078】このように製造した撥水砂を、路盤が凍結
しやすいシルト層からなる路面の表面より深さ15cm
のところに厚さ3cm、面積1m2(1m×1m)にな
るように敷設し、疎水層を形成した。地下水位は疎水層
より下面(下位)になるようにした。気温を48時間1
0℃とし、その後−4℃とした。24時間後及び48時
間後においても路面の持上がり現象は全く見られなかっ
た。
しやすいシルト層からなる路面の表面より深さ15cm
のところに厚さ3cm、面積1m2(1m×1m)にな
るように敷設し、疎水層を形成した。地下水位は疎水層
より下面(下位)になるようにした。気温を48時間1
0℃とし、その後−4℃とした。24時間後及び48時
間後においても路面の持上がり現象は全く見られなかっ
た。
【0079】[実施例3]図1に示す3層型ガラス製凍
結試験器を使用して、凍結による路面の持上がり現象を
テストした。図1において1は内層が20cmの直径を
有し、その外側に中間層と外装に真空の層を設けた凍結
試験器である。
結試験器を使用して、凍結による路面の持上がり現象を
テストした。図1において1は内層が20cmの直径を
有し、その外側に中間層と外装に真空の層を設けた凍結
試験器である。
【0080】この内層に、実施例1で使用した信濃川産
川砂(平均粒径1.5mm)を底から10cm(図1の
5)入れ、次に実施例1で使用した撥水砂(図1の4)
を5cm入れた。さらに、その上にシルト質土(図1の
3)を20cm入れ、最後に砂利(図1の2)を20c
m入れて、人工路盤を形成した。
川砂(平均粒径1.5mm)を底から10cm(図1の
5)入れ、次に実施例1で使用した撥水砂(図1の4)
を5cm入れた。さらに、その上にシルト質土(図1の
3)を20cm入れ、最後に砂利(図1の2)を20c
m入れて、人工路盤を形成した。
【0081】次に、中間層に砂5の高さと同じ水位まで
水(図1の6)を入れ、外層を真空ポンプで真空減圧
し、6の水温を10℃に保ち、水面より上部を−5℃に
保って48時間凍結させた。その結果、2の砂利層の路
面は浮き上がることなく全く変化が見られなかった。
水(図1の6)を入れ、外層を真空ポンプで真空減圧
し、6の水温を10℃に保ち、水面より上部を−5℃に
保って48時間凍結させた。その結果、2の砂利層の路
面は浮き上がることなく全く変化が見られなかった。
【0082】[比較例2]実施例3において撥水処理を
行なっていない川砂を用いて実施例3と全く同様にテス
トを行なった。その結果、24時間後に路面上部の2の
砂利が平均2cm浮き上がった。
行なっていない川砂を用いて実施例3と全く同様にテス
トを行なった。その結果、24時間後に路面上部の2の
砂利が平均2cm浮き上がった。
【0083】[実施例4]図2に示すように、シルト層
1からなる地盤の地下水位と同一レベルに実施例1の撥
水砂からなる撥水層2を5cm敷設し、さらにシルト層
3を20cm、さらにその上に砂利層4を15cm、最
後にアスファルト層5cmからなる舗装道路の路盤を形
成した。これを−10℃の低温槽で2日保った結果、ア
スファルト面は全く変化が見られなかったが、2の撥水
層を設けずにシルト層の路盤ではアスファルト面がでこ
ぼこの状態となり、一部亀裂が生じた。
1からなる地盤の地下水位と同一レベルに実施例1の撥
水砂からなる撥水層2を5cm敷設し、さらにシルト層
3を20cm、さらにその上に砂利層4を15cm、最
後にアスファルト層5cmからなる舗装道路の路盤を形
成した。これを−10℃の低温槽で2日保った結果、ア
スファルト面は全く変化が見られなかったが、2の撥水
層を設けずにシルト層の路盤ではアスファルト面がでこ
ぼこの状態となり、一部亀裂が生じた。
【0084】次に、塩害防止効果について実験を行っ
た。 [実施例5]アサノ珪砂7号1000gに対し、3%の
モノデシル−トリクロロシランを含んだヘキサン100
gを加え、2リットルの真空ジャケット付ブレンダーで
8時間混合攪拌した。その後真空下でヘキサンを回収
し、ヘキサン回収後100℃で2時間加熱乾燥し、撥水
砂を製造した。このように製造した撥水砂を用いて次の
テストを行った。
た。 [実施例5]アサノ珪砂7号1000gに対し、3%の
モノデシル−トリクロロシランを含んだヘキサン100
gを加え、2リットルの真空ジャケット付ブレンダーで
8時間混合攪拌した。その後真空下でヘキサンを回収
し、ヘキサン回収後100℃で2時間加熱乾燥し、撥水
砂を製造した。このように製造した撥水砂を用いて次の
テストを行った。
【0085】3gの食塩水1リットルを10リットルの
ビーカーに入れ、アサノ4号珪砂を食塩水に浸漬する量
だけビーカーに加えた。その上に厚さ30mmになるよ
うに撥水砂を敷設して、さらにその上にアサノ7号珪砂
10mmを敷設して模擬的な地盤を形成した。これを4
0℃で200時間放置した。
ビーカーに入れ、アサノ4号珪砂を食塩水に浸漬する量
だけビーカーに加えた。その上に厚さ30mmになるよ
うに撥水砂を敷設して、さらにその上にアサノ7号珪砂
10mmを敷設して模擬的な地盤を形成した。これを4
0℃で200時間放置した。
【0086】[比較例3]実施例5の地盤中の厚さ30
mmの撥水砂の代りにアサノ7号珪砂を入れた地盤を形
成し、実施例5と同様に40℃で200時間放置した。
mmの撥水砂の代りにアサノ7号珪砂を入れた地盤を形
成し、実施例5と同様に40℃で200時間放置した。
【0087】その結果、実施例5の地盤の撥水砂からな
る撥水層の上部には全く食塩の析出が認められなかった
が、比較例3では最下部に位置する食塩を含有したアサ
ノ4号珪砂からなる層の65%の食塩が地盤表面に析出
した。
る撥水層の上部には全く食塩の析出が認められなかった
が、比較例3では最下部に位置する食塩を含有したアサ
ノ4号珪砂からなる層の65%の食塩が地盤表面に析出
した。
【0088】[実施例6]アサノ4号珪砂200gと重
油20gを2リットルの攪拌器に入れて40℃で8時間
混合攪拌して撥水砂を製造した。このように製造した撥
水砂を用いて次のテストを行った。
油20gを2リットルの攪拌器に入れて40℃で8時間
混合攪拌して撥水砂を製造した。このように製造した撥
水砂を用いて次のテストを行った。
【0089】200mlのビーカーに2gの食塩と15
0gのアサノ4号珪砂を入れて十分混合し、その上に上
記の撥水砂を入れた。これを40℃に加熱し、スプレー
で水を5gづつ10時間ごとに散布し、400時間放置
した。
0gのアサノ4号珪砂を入れて十分混合し、その上に上
記の撥水砂を入れた。これを40℃に加熱し、スプレー
で水を5gづつ10時間ごとに散布し、400時間放置
した。
【0090】[比較例4]実施例6の地盤中の撥水砂か
らなる撥水層の代りに普通砂を入れた地盤を形成し、実
施例5と同様の条件で放置した。
らなる撥水層の代りに普通砂を入れた地盤を形成し、実
施例5と同様の条件で放置した。
【0091】その結果、実施例6の地盤中の撥水層の上
部には全く食塩の析出が認められなかったが、比較例4
では最下部に位置する食塩を含有したアサノ4号珪砂か
らなる層の80%の食塩が地盤表面に析出した。
部には全く食塩の析出が認められなかったが、比較例4
では最下部に位置する食塩を含有したアサノ4号珪砂か
らなる層の80%の食塩が地盤表面に析出した。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明の道路の敷設
方法によれば、路盤の凍結を防止した道路が提供される
ので、路面の持上がり現象や路盤表面の膨れによる道路
の損傷を防止することができる。特に路盤がコンクリー
トやアスファルトなどで舗装されている舗装道路におい
ては、舗装面が剥離したりひび割れるといった舗装道路
の路面にとって重大な損傷を防止することができる。
方法によれば、路盤の凍結を防止した道路が提供される
ので、路面の持上がり現象や路盤表面の膨れによる道路
の損傷を防止することができる。特に路盤がコンクリー
トやアスファルトなどで舗装されている舗装道路におい
ては、舗装面が剥離したりひび割れるといった舗装道路
の路面にとって重大な損傷を防止することができる。
【0093】また本発明の滑走路の建設方法によれば、
滑走路建設用地または飛行場建設用地の地盤の凍結を防
止した滑走路が提供されるので、滑走路面の持上がり現
象や滑走路建設用地または飛行場建設用地の地盤表面の
膨れによる滑走路及び飛行場の地盤表面の損傷を防止す
ることができる。特に滑走路建設用地または飛行場建設
用地の地盤がコンクリートやアスファルトなどで舗装す
る場合においては、舗装作業が建設地盤の凍結により中
断されることがなく効率よく舗装でき、また舗装後に凍
結によって舗装面が剥離したりひび割れるといった滑走
路の路面にとって重大な損傷を防止することができる。
滑走路建設用地または飛行場建設用地の地盤の凍結を防
止した滑走路が提供されるので、滑走路面の持上がり現
象や滑走路建設用地または飛行場建設用地の地盤表面の
膨れによる滑走路及び飛行場の地盤表面の損傷を防止す
ることができる。特に滑走路建設用地または飛行場建設
用地の地盤がコンクリートやアスファルトなどで舗装す
る場合においては、舗装作業が建設地盤の凍結により中
断されることがなく効率よく舗装でき、また舗装後に凍
結によって舗装面が剥離したりひび割れるといった滑走
路の路面にとって重大な損傷を防止することができる。
【0094】また本発明の鉄道線路の敷設方法によれ
ば、鉄道線路下の地盤の凍結を防止することができるの
で、線路の持上がり現象等を防止することができる。特
に地盤をコンクリートやアスファルト等で舗装する場合
においては、舗装作業が地盤の凍結により中断されるこ
とがなく効率よく舗装でき、また舗装後に凍結によって
舗装面が剥離したりひび割れるといった安全な列車運行
に重大な障害をもたらす問題を防止することができる。
また、本発明によれば塩害による線路の腐食を防止する
ことができる。しかも、これらの効果を簡単な工程及び
安価な交費で実現できる。
ば、鉄道線路下の地盤の凍結を防止することができるの
で、線路の持上がり現象等を防止することができる。特
に地盤をコンクリートやアスファルト等で舗装する場合
においては、舗装作業が地盤の凍結により中断されるこ
とがなく効率よく舗装でき、また舗装後に凍結によって
舗装面が剥離したりひび割れるといった安全な列車運行
に重大な障害をもたらす問題を防止することができる。
また、本発明によれば塩害による線路の腐食を防止する
ことができる。しかも、これらの効果を簡単な工程及び
安価な交費で実現できる。
【図1】本発明の効果を確認するために実施例3で使用
した3層型ガラス製凍結試験器の断面図である。
した3層型ガラス製凍結試験器の断面図である。
【図2】本発明方法によって提供される道路の断面図で
ある。
ある。
1 3層型ガラス製凍結試験器 2 砂利層 3 シルト質土 4 撥水砂層 5 砂 6 水 7 真空外層
Claims (18)
- 【請求項1】 路盤中に疎水性粒子からなる土壌層を人
工的に設定し、該路盤上に道路を敷設することを特徴と
する道路の敷設方法。 - 【請求項2】 路盤中に疎水性粒子からなる土壌層を人
工的に設定し、該路盤上を舗装して道路を敷設すること
を特徴とする舗装道路の敷設方法。 - 【請求項3】 疎水性粒子からなる土壌層を地下水位よ
り上部で且つ凍結温度部より下部の路盤中に設定するも
のである請求項1または2に記載の道路の敷設方法。 - 【請求項4】 疎水性粒子が砂を撥水処理した撥水砂で
あるである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の道
路の敷設方法。 - 【請求項5】 疎水性粒子がシラン系化合物、シリコー
ン化合物、フッ素の1種または2種以上で撥水処理した
ものである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の道
路の敷設方法。 - 【請求項6】 疎水性粒子の平均粒径が0.02〜2m
mである請求項1ないし5のいずれか1項に記載の道路
の敷設方法。 - 【請求項7】 滑走路建設用地の地盤中に疎水性粒子か
らなる土壌層を人工的に設定し、該地盤上に滑走路を敷
設することを特徴とする滑走路の建設方法。 - 【請求項8】 滑走路建設用地の地盤中に疎水性粒子か
らなる土壌層を人工的に設定し、該滑走路建設用地の地
盤上を舗装して滑走路を敷設することを特徴とする滑走
路の建設方法。 - 【請求項9】 疎水性粒子からなる土壌層を地下水位よ
り上部で且つ凍結温度部より下部の地盤中に設定するも
のである請求項7または8に記載の滑走路の建設方法。 - 【請求項10】 疎水性粒子が砂を撥水処理した撥水砂
であるである請求項7ないし9のいずれか1項に記載の
滑走路の建設方法。 - 【請求項11】 疎水性粒子がシラン系化合物、シリコ
ーン化合物、フッ素の1種または2種以上で撥水処理し
たものである請求項7ないし10のいずれか1項に記載
の滑走路の建設方法。 - 【請求項12】 疎水性粒子の平均粒径が0.02〜2
mmである請求項7ないし11のいずれか1項に記載の
滑走路の建設方法。 - 【請求項13】 飛行場建設用地の地盤中に疎水性粒子
からなる土壌層を人工的に設定し、該地盤上に飛行場を
建設することを特徴とする飛行場の建設方法。 - 【請求項14】 鉄道線路の建設用地の地盤中に疎水性
粒子からなる土壌層を設定し、該地盤上に鉄道線路を敷
設することを特徴とする鉄道線路の敷設方法。 - 【請求項15】 疎水性粒子からなる土壌層を地下水位
より上部で且つ凍結温度部より上部の地盤中に設定する
ものである請求項14に記載の鉄道線路の敷設方法。 - 【請求項16】 疎水性粒子の平均粒径が0.02〜2
mmである請求項14または15に記載の鉄道線路の敷
設方法。 - 【請求項17】 疎水性粒子が砂を撥水処理した撥水砂
である請求項14ないし16のいずれか1項に記載の鉄
道線路の敷設方法。 - 【請求項18】 疎水性粒子がシラン系化合物、シリコ
ーン化合物、フッ素の1種または2種以上で撥水処理し
たものである請求項14ないし17のいずれか1項に記
載の鉄道線路の敷設方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4265407A JP2864078B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 道路等の敷設方法 |
DE19934330113 DE4330113A1 (de) | 1992-09-07 | 1993-09-06 | Verfahren zum Legen einer Straße, einer Eisenbahnschiene und einer Rohrleitung, zur Errichtung einer Startbahn und eines Flughafens |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4265407A JP2864078B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 道路等の敷設方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0688303A true JPH0688303A (ja) | 1994-03-29 |
JP2864078B2 JP2864078B2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=17416740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4265407A Expired - Lifetime JP2864078B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 道路等の敷設方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2864078B2 (ja) |
DE (1) | DE4330113A1 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100328533B1 (ko) * | 1994-02-28 | 2002-08-08 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 도로의부설방법 |
CN101914882A (zh) * | 2010-07-30 | 2010-12-15 | 东南大学 | 高地下水位粉质土地区低路堤结构及施工方法 |
CN105088911A (zh) * | 2015-07-29 | 2015-11-25 | 北京航空航天大学 | 一种防治“锅盖效应”引起灾害的新型道基结构 |
JP2018084040A (ja) * | 2016-11-21 | 2018-05-31 | 鹿島建設株式会社 | 地盤改良方法、及び、地盤構造 |
CN110195380A (zh) * | 2019-05-17 | 2019-09-03 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 考虑剧烈气温影响的有砟轨道粗粒盐渍土路堤结构及构筑方法 |
CN117070087A (zh) * | 2023-08-18 | 2023-11-17 | 首都机场集团科技管理有限公司 | 一种机场水泥道面硅烷防护材料及制备方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004006165B4 (de) * | 2004-02-07 | 2007-01-18 | Terraelast Ag | Wasserdurchlässiger Bodenbelag und Verfahren zur Herstellung eines Bodenbelags |
DE102009022516A1 (de) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Evonik Degussa Gmbh | Hydrophober Sand, Methode zur Herstellung und Verwendung desselben |
DE102013007449A1 (de) | 2013-05-02 | 2014-11-06 | Denso-Holding Gmbh & Co. | Verkehrsflächenaufbau mit mindestens einer Zwischenschicht |
WO2016033773A1 (zh) * | 2014-09-04 | 2016-03-10 | 冯新林 | 城市高地下水条件下的道路结构 |
CN105926397B (zh) * | 2016-05-06 | 2018-01-05 | 兰州交通大学 | 一种路基防冻胀融沉的四向减压及自复位装置 |
CN105887605B (zh) * | 2016-05-06 | 2018-01-05 | 兰州交通大学 | 一种基于应力解除法路基防冻胀融沉的装置 |
CN105951553B (zh) * | 2016-05-06 | 2018-04-03 | 兰州交通大学 | 一种可实现双向减压及自复位的既有路基防冻害装置 |
CN105887606B (zh) * | 2016-05-20 | 2018-04-27 | 杭州江润科技有限公司 | 高寒冻土区深路堑保温渗水复合式暗沟及其施工方法 |
-
1992
- 1992-09-07 JP JP4265407A patent/JP2864078B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1993
- 1993-09-06 DE DE19934330113 patent/DE4330113A1/de not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100328533B1 (ko) * | 1994-02-28 | 2002-08-08 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 도로의부설방법 |
CN101914882A (zh) * | 2010-07-30 | 2010-12-15 | 东南大学 | 高地下水位粉质土地区低路堤结构及施工方法 |
CN105088911A (zh) * | 2015-07-29 | 2015-11-25 | 北京航空航天大学 | 一种防治“锅盖效应”引起灾害的新型道基结构 |
CN105088911B (zh) * | 2015-07-29 | 2017-06-30 | 北京航空航天大学 | 一种防治“锅盖效应”引起灾害的新型道基结构 |
JP2018084040A (ja) * | 2016-11-21 | 2018-05-31 | 鹿島建設株式会社 | 地盤改良方法、及び、地盤構造 |
CN110195380A (zh) * | 2019-05-17 | 2019-09-03 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 考虑剧烈气温影响的有砟轨道粗粒盐渍土路堤结构及构筑方法 |
CN110195380B (zh) * | 2019-05-17 | 2023-04-07 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 考虑剧烈气温影响的有砟轨道粗粒盐渍土路堤结构及构筑方法 |
CN117070087A (zh) * | 2023-08-18 | 2023-11-17 | 首都机场集团科技管理有限公司 | 一种机场水泥道面硅烷防护材料及制备方法 |
CN117070087B (zh) * | 2023-08-18 | 2024-05-14 | 首都机场集团科技管理有限公司 | 一种机场水泥道面硅烷防护材料及制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2864078B2 (ja) | 1999-03-03 |
DE4330113A1 (de) | 1994-03-10 |
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