JPH0686105U - 減圧弁 - Google Patents

減圧弁

Info

Publication number
JPH0686105U
JPH0686105U JP2771593U JP2771593U JPH0686105U JP H0686105 U JPH0686105 U JP H0686105U JP 2771593 U JP2771593 U JP 2771593U JP 2771593 U JP2771593 U JP 2771593U JP H0686105 U JPH0686105 U JP H0686105U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
diaphragm
pressure
orifice
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2771593U
Other languages
English (en)
Inventor
章雄 松島
充隆 枡田
一嘉 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koganei Corp
Original Assignee
Koganei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koganei Corp filed Critical Koganei Corp
Priority to JP2771593U priority Critical patent/JPH0686105U/ja
Publication of JPH0686105U publication Critical patent/JPH0686105U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Valves (AREA)
  • Control Of Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流量特性を阻害することなく、ダイヤフラム
の振動を防止しつつ、流量特性を向上させることのでき
る減圧弁を提供する。 【構成】 一次側ポート4と二次側ポート5とが形成さ
れた弁ハウジング1内の弁孔2に摺動自在に弁軸6を装
着し、弁軸6に弁孔2を開閉する弁体7を設けるととも
に弁体7に閉塞方向のばね力を付勢する弁ばね9を弁ハ
ウジング1に設け、弁軸6の他端に当接するダイヤフラ
ム12とこのダイヤフラム12を介して弁軸6に対して
弁体7を開放する方向のばね力を付勢する調圧ばね19
とを弁ハウジング1に設け、ダイヤフラム12により区
画形成されたダイヤフラム室13と二次側ポート5とを
連通させるオリフィス22を弁ハウジング1に設け、オ
リフィス22の内部に、弾性体からなり、二次側ポート
内の流速に応じて開度を変化させるダンパ(可撓部材)
23を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、空圧回路における一次側の流体の圧力を設定圧に減圧して二次側に 流出する減圧弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
一次側ポートから流入した圧縮流体を二次側ポートに減圧して流出するように した減圧弁は、次のようなものである。
【0003】 すなわち、弁ハウジングに形成された弁孔内に弁軸を軸方向に摺動自在に装着 し、この弁軸の一端部側に弁孔の開口部を開閉する弁体を取り付けている。弁ハ ウジングには、弁孔の開口部に連通する一次側ポートと、弁孔の内周壁に開口す る二次側ポートとを形成し、また、弁軸の他端部にはダイヤフラムを当接させて いる。そして、このダイヤフラムによりダイヤフラム室とばね室が区画形成され 、ばね室内に装着された調圧ばねの弾発力を調整することにより二次側ポートか ら流出する流体の圧力が設定圧に減圧されるものである。
【0004】 ここで、二次側ポートから流出する流体の量が増加した場合に、弁体による弁 孔の開口部の開度を上げるために、ダイヤフラム室と二次側ポートとを連通させ るオリフィスが弁ハウジングに取り付けられている。
【0005】 そして、減圧弁の流量特性を最大限に活かすには、ダイヤフラム室容積および ダイヤフラム受圧面積に対して大きな径のオリフィスを設ける必要がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、オリフィスの径を大きくすると、流体の出力時における脈圧や脈流な どの外乱を直接的にダイヤフラム室へ伝播させてダイヤフラムを振動させること となり、このダイヤフラムと当接しているスプリングの固有振動数と合致すると 、減圧弁が大きな振動音を発生することとなる。
【0007】 これは、ダイヤフラムの振動発生がダイヤフラム室容積およびダイヤフラム受 圧面積とオリフィス径の大小に依存するからであり、オリフィス径を大きく採る と流量特性は向上するがダイヤフラムの振動が発生しやすい不安定なものになる からである。
【0008】 そこで、このダイヤフラムの振動を防止するためにオリフィス径を小さく採る と、確かに振動はなくなるものの、流体の出力時においてオリフィスによるベン チュリー効果が働かなくなり、ダイヤフラム室と二次側ポートとの間に殆ど差圧 が発生せず、流量特性が著しく低下してしまうこととなる。
【0009】 すなわち、従来の減圧弁においては、オリフィス径を大きく採れば流量特性は 向上するがダイヤフラムの振動が発生し、オリフィス径を小さく採ればダイヤフ ラムの振動は防止できるが流量特性が低下するという相反する特性を有していた のである。
【0010】 また、二次側ポートから流出する流体の圧力を減圧する場合などにおいて、オ リフィスの径がリリーフポートの径に比べて小さいと、リリーフポートからの流 体の流出量に呼応した流体をダイヤフラム室に速やかに取り込むことができず、 その結果ダイヤフラムが振動してチャタリングが発生することとなる。
【0011】 そこで本考案の目的は、ダイヤフラムの振動を防止しつつ、流量特性を向上さ せることのできる減圧弁に関する技術を提供することにある。
【0012】 本考案の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付 図面から明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】 本願において開示される考案のうち、代表的なものの概要を説明すれば、次の 通りである。
【0014】 すなわち、本考案の減圧弁は、弁ハウジングに形成された弁孔に軸方向に摺動 自在に弁軸を装着し、弁軸の突出部の開口部に連通する一次側ポートと、弁孔の 側壁に連通する二次側ポートとを弁ハウジングに形成し、弁軸に弁孔を開閉する 弁体を設けるとともに弁体に閉塞方向のばね力を付勢する弁ばねを弁ハウジング に設け、弁軸の他端部に当接するダイヤフラムとダイヤフラムを介して弁軸に対 して弁体を開放する方向のばね力を付勢する調圧ばねとを弁ハウジングに設け、 ダイヤフラムにより区画形成されたダイヤフラム室と二次側ポートとを連通させ るオリフィスを弁ハウジングに設け、オリフィスの内部に、弾性体からなり、二 次側ポート内の流速に応じて開度を変化させる可撓部材を設けたものである。
【0015】
【作用】
上記のような構成の減圧弁によれば、ベンチュリー効果の発生時において、ダ イヤフラム室内の圧力が二次側ポートの圧力よりも低くなった場合における二次 側ポートからの脈圧や脈流は、この可撓部材が屈撓することによって吸収され、 ダイヤフラム室へは伝播されない。したがって、ベンチュリー効果発生時におけ るダイヤフラムの振動が防止され、減圧弁から振動音が発生することがなくなる ので、大径のオリフィスを設けてベンチュリー効果をより大きく積極的に発生さ せ、流量特性を最大限に活かすことが可能となる。
【0016】 また、二次側ポートの流体の流量が小さいときには、可撓部材によってオリフ ィスが実質的に小径になることで二次側ポートを流れる流体の脈圧や脈流が吸収 され、ダイヤフラム室への伝播が防止される。
【0017】 すなわち、可撓部材が屈撓することで、オリフィスの径が流量に応じて適正に 変化するのと同様の作用がもたらされるので、ダイヤフラムの振動を防止しつつ 、大径のオリフィスを設けてベンチュリー効果を大きく発生させ、流量特性を向 上させることが可能になる。
【0018】 また、このように大径のオリフィスを設けることができるので、二次側ポート の圧力が設定値を越えたり、二次側ポートから流出する流体圧を減圧する際にお いて、流体を速やかにダイヤフラム室に取り込むことが可能となり、チャタリン グの発生も防止することができる。
【0019】
【実施例】
以下、本考案の実施例を、図面に基づいてさらに詳細に説明する。
【0020】 図1は本考案の一実施例による減圧弁を示す断面図、図2はその減圧弁の要部 断面図、図3はその減圧弁のオリフィスに設けられた可撓部材を示す斜視図、そ して図4はその減圧弁による流量特性を示す説明図である。
【0021】 まず、本実施例の減圧弁の構成について説明する。
【0022】 弁ハウジング1には弁孔2が形成されており、この弁孔2の開口部側には弁座 3が形成されている。さらに弁ハウジング1には、弁孔2に対して弁座3側から 連通する一次側ポート4が開設され、さらに弁孔2の側壁に開口された開口部に 連通させて二次側ポート5が開設されている。
【0023】 弁孔2内に軸方向に摺動自在に装着された弁軸6には、弁座3に圧接および離 反して弁孔2を開閉する弁体7が取り付けられている。この弁体7を弁座3に圧 接するために、弁ハウジング1にねじ結合されるキャップ8と弁体7との間には 弁ばね9が装着されている。弁軸6の一端部に突出して形成された突出部6aは 、キャップ8に形成されたガイド筒10に摺動自在に嵌合しており、ガイド筒1 0の外側に前記の弁ばね9が位置している。
【0024】 弁ハウジング1には弁軸6の他端部6b側に位置させて円筒形状のボンネット 11がねじ結合されており、このボンネット11と弁ハウジング1にその外周縁 が挟まれるようにしてダイヤフラム12が設けられている。そして、このダイヤ フラム12によって、ボンネット11内は弁ハウジング1側のダイヤフラム室1 3とこれと反対側のばね室14とに区画されている。
【0025】 弁軸6のうちダイヤフラム室13内に突出した大径の他端部6bの先端面はダ イヤフラム12の中心部に当接して、ダイヤフラム室13とばね室14とを連通 するリリーフポート15を閉塞している。ボンネット11の底部に回動自在に取 り付けられた調整ねじ16にはリテーナ17がねじ結合されており、このリテー ナ17とダイヤフラム12に密着されたダイヤフラムシート18との間には、調 圧ばね19が装着されている。したがって、この調圧ばね19により、弁軸6に はダイヤフラム12を介して弁体7が弁孔2を開く方向の弾発力つまりばね力が 付勢されるようになっている。
【0026】 この方向の弾発力を調整するために、調整ねじ16と一体的にハンドルガイド 20が取り付けられ、このハンドルガイド20にはハンドル21が固着されてい る。したがって、このハンドル21を介して調整ねじ16を回動することにより リテーナ17を軸方向に移動させると、調圧ばね19の伸縮量が調整されること になり、この伸縮量に応じてダイヤフラム12に向かう弾発力が調整されるよう になっている。
【0027】 弁ハウジング1には、ダイヤフラム室13と二次側ポート5とを連通させるオ リフィス22が取り付けられている。このオリフィス22は、先端部が下流側に 対向した傾斜面となっており、内部には弾性体からなるダンパ(可撓部材)23 が設けられている。
【0028】 ダンパ23は一端がオリフィス22の周壁に固定され、このオリフィス22の 周壁に対して略垂直に取り付けられており、オリフィス22を流れる流体によっ て屈撓されるようになっている。このダンパ23には、平常状態においてダンパ 23がオリフィス22を閉塞することなく、二次側ポート5とダイヤフラム室1 3との間を連通状態とする連通孔23aが設けられている。
【0029】 二次側ポート5内を流体が流れているときには、オリフィス22によるベンチ ュリー効果によってダイヤフラム室13内の圧力は弁孔2の圧力に比べて低下す ることになり、これによってダイヤフラム12は調圧ばね19の弾発力によって 弁軸6方向に変位することになる。これによって、弁体7が弁孔2の開度をより 大きくすることになる。
【0030】 ボンネット11には、ばね室14と外部とを連通するブリードポート24が開 設されている。そして、二次側ポート5の圧力が設定値を越えた場合に、弁軸6 の他端部6bがダイヤフラム12から離反して前記リリーフポート15を開放し 、ダイヤフラム室13内の流体がばね室14からこのブリードポート24を通っ て外部に排出されることにより、設定値において安定するようになっている。
【0031】 次に、本実施例の減圧弁の作用について説明する。
【0032】 まず、一次側ポート4から供給された後に二次側ポート5から流出する流体の 圧力を設定するには、ハンドル21を回転させることにより弁ばね9の弾発力に 抗して弁体7を開く方向に付勢する調圧ばね19の弾発力を設定する。これによ り、弁体7と弁孔2との間に流体通路が形成される。そして、一次側ポート4か ら圧縮流体を流入すると、所定の圧力に減圧されて二次側ポート5へ流出し、こ の二次側ポート5に接続されたアクチュエータ(図示せず)等に対してこの減圧 された圧縮流体が供給されることとなる。
【0033】 このとき、二次側ポート5から流出する流体圧と、先端部が下流側に対向した 傾斜面とされたオリフィス22によって、ダイヤフラム室13内の圧力は相対的 に二次側ポート5の圧力よりも低くなるというベンチュリー効果が発生する。
【0034】 したがって、このベンチュリー効果によって、弁軸6には弁体7を弁座3から さらに離反させる方向の負荷が加わることになり、弁孔2の開度が増加して、調 圧ばね19の弾発力と釣り合う位置で安定して、設定圧に保持される。
【0035】 二次側ポート5の圧力が設定値を越えた場合には、前記のベンチュリー効果が 無くなりダイヤフラム室13内の圧力が上昇してダイヤフラム12が弁軸6から 離れ、リリーフポート15が開かれて、ダイヤフラム室13内の流体がばね室1 4内からブリードポート24を通って外部に排出される。
【0036】 二次側ポート5から流出する流体圧を減圧する場合には、調圧ばね19の弾発 力を弱める方向にハンドル21を回転させる。すると、弁体7が閉じる方向に変 位して弁孔2との間の流体通路が縮径される。これによって、二次側ポート5内 の流体がダイヤフラム室13内に流入してダイヤフラム12を押圧し、結果的に 調圧ばね19が収縮することになり、弁体7が弁孔2を閉塞した状態のもとでダ イヤフラム12が弁軸6から離れるように変位する。
【0037】 これにより、ダイヤフラム室13内の圧力上昇によりリリーフポート15が開 かれ、ダイヤフラム室13内の流体がばね室14内を通ってブリードポート24 から外部に排出される。
【0038】 二次側ポート5における流体の流れが停止した場合には、二次側ポート5内の 圧力とダイヤフラム室13内の圧力はオリフィス22を介して同一のものとなり 、このときの二次側ポート5内の流体の圧力は、調圧ばね19の弾発力により設 定された所定の圧力となる。
【0039】 ここで、本実施例の減圧弁においては、前記のように、オリフィス22の内部 に、弾性体からなり、オリフィス22を流れる流体の流量に応じて開度が変化さ れるダンパ23が設けられている。
【0040】 そして、ダイヤフラム室13内の圧力が相対的に二次側ポート5の圧力よりも 低くなるベンチュリー効果の発生時における二次側ポート5の流体の脈圧や脈流 は、このダンパ23が撓むことによって吸収され、ダイヤフラム室13へは伝播 されない。よって、ベンチュリー効果発生時におけるダイヤフラム12の振動が 防止され、減圧弁から振動音が発生することがない。
【0041】 したがって、大径のオリフィス22を設けてベンチュリー効果をより大きく積 極的に発生させることが可能となり、流量特性を向上させることがができる。
【0042】 また、二次側ポート5の流体の流量が小さいときには、ダンパ23に開設され た連通孔23aによって二次側ポート5とダイヤフラム室13とが連通されるの で、これによって二次側ポート5を流れる流体の脈圧や脈流が吸収され、ダイヤ フラム室13への伝播が防止される。
【0043】 本実施例の減圧弁の流量特性曲線を示したものが図4である。
【0044】 この図4から明らかなように、本減圧弁によれば、ダンパ23および連通孔2 3aの作用により振動音が防止され、流量特性が著しく向上していることがわか る。
【0045】 すなわち、ダンパ23が設けられておらずオリフィス22の径が固定された従 来の減圧弁の場合には、径を小さくすると、ベンチュリー効果が十分に発生しな くなることにより、二次側ポート5から流出する流体の流量増加に伴って二次側 ポート5の圧力は設定値よりもかなり低下することになる。
【0046】 一方、オリフィス22の径を大きくすると、流量が増加しても二次側ポート5 の圧力の低下は小さくなり、設定値に近い圧力が得られることになる。しかしな がら、このようにオリフィス22の径を大きくしたために、特定の流量範囲では 、ダイヤフラム12の振動が発生することになる。
【0047】 これに対して、本考案の減圧弁にあっては、オリフィス22の内部にダンパ2 3が設けられているので、二次側ポート5内の流量に応じてオリフィス22の開 度が変化することになる。したがって、流量が変化しても従来に比べてより設定 値に近い圧力が得られることになり、二次側ポート5の流体圧の変動は、ダンパ 23が設けられていない従来の減圧弁と比較してより小さな範囲にとどめられ、 流量特性が大幅に向上した。
【0048】 また、オリフィス22の内径を従来の大径のオリフィスの場合より大きくして も、オリフィス22の内部にはダンパ23が設けられているので、二次側ポート 5の圧力変動をダンパ23が吸収することになり、流量が変化しても振動発生領 域は存在しなくなる。
【0049】 なお、このように大径のオリフィス22を設けることができるので、二次側ポ ート5の圧力が設定値を越えたり、二次側ポート5から流出する流体圧を減圧す る際において、大径のオリフィス22によって流体を速やかにダイヤフラム室1 3に取り込むことが可能となり、これらリリーフ時におけるダイヤフラム12の 振動も防止され、チャタリングの発生も阻止することができる。
【0050】 以上、本考案者によってなされた考案を実施例に基づき具体的に説明したが、 本考案は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種 々変更が可能であることは言うまでもない。
【0051】 たとえば、本実施例においては可撓部材であるダンパ23に連通孔23aを開 設することによって二次側ポート5とダイヤフラム室13との連通状態を確保し ているが、ダンパ23の長さをオリフィス22の側壁との間に間隙ができる長さ とすることにより、この間隙によって両者の連通状態を確保することも可能であ る。
【0052】
【考案の効果】
本願において開示される考案のうち、代表的なものによって得られる効果を簡 単に説明すれば、下記の通りである。
【0053】 (1).すなわち、本考案の減圧弁によれば、オリフィスに弾性体よりなる可撓部材 が設けられているので、ベンチュリー効果の発生時における二次側ポートからの 脈圧や脈流がこの可撓部材の屈撓によって吸収され、ダイヤフラム室へは伝播さ れることがない。
【0054】 (2).また、二次側ポートの流体の流量が小さいときには、可撓部材によってオリ フィスが実質的に小径になることで二次側ポートを流れる流体の脈圧や脈流が吸 収され、ダイヤフラム室への伝播が防止される。
【0055】 (3).したがって、ダイヤフラムの振動が有効に防止され、減圧弁から振動音が発 生することがない。これによって、従来より大径のオリフィスを設けてベンチュ リー効果を積極的に発生させることが可能になり、流量特性を大幅に向上させる ことができる。
【0056】 (4).さらに、可撓部材を設けることによって大径のオリフィスとすることが可能 となるので、二次側ポートの圧力が設定値を越えたり、二次側ポートから流出す る流体圧を減圧する際において、流体を速やかにダイヤフラム室に取り込むこと ができ、チャタリングの発生も防止することができる。
【0057】 (5).そして、このオリフィスに設けられる可撓部材は高い加工精度は要求されな いので、製造が簡単であり、前記した効果を容易に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による減圧弁を示す断面図で
ある。
【図2】その減圧弁の要部断面図である。
【図3】その減圧弁のオリフィスに設けられた可撓部材
を示す斜視図である。
【図4】その減圧弁による流量特性を示す説明図であ
る。
【符号の説明】 1 弁ハウジング 2 弁孔 3 弁座 4 一次側ポート 5 二次側ポート 6 弁軸 6a 突出部 6b 他端部 7 弁体 8 キャップ 9 弁ばね 10 ガイド筒 11 ボンネット 12 ダイヤフラム 13 ダイヤフラム室 14 ばね室 15 リリーフポート 16 調整ねじ 17 リテーナ 18 ダイヤフラムシート 19 調圧ばね 20 ハンドルガイド 21 ハンドル 22 オリフィス 23 ダンパ(可撓部材) 23a 連通孔 24 ブリードポート

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ハウジングに形成された弁孔に軸方向
    に摺動自在に弁軸を装着し、前記弁軸の突出部の開口部
    に連通する一次側ポートと、前記弁孔の側壁に連通する
    二次側ポートとを前記弁ハウジングに形成し、前記弁軸
    に前記弁孔を開閉する弁体を設けるとともに当該弁体に
    閉塞方向のばね力を付勢する弁ばねを前記弁ハウジング
    に設け、前記弁軸の他端部に当接するダイヤフラムと当
    該ダイヤフラムを介して前記弁軸に対して前記弁体を開
    放する方向のばね力を付勢する調圧ばねとを前記弁ハウ
    ジングに設け、前記ダイヤフラムにより区画形成された
    ダイヤフラム室と前記二次側ポートとを連通させるオリ
    フィスを前記弁ハウジングに設け、前記オリフィスの内
    部に、弾性体からなり、前記二次側ポート内の流速に応
    じて開度を変化させる可撓部材を設けたことを特徴とす
    る減圧弁。
  2. 【請求項2】 前記可撓部材に連通孔が開設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の減圧弁。
JP2771593U 1993-05-26 1993-05-26 減圧弁 Pending JPH0686105U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2771593U JPH0686105U (ja) 1993-05-26 1993-05-26 減圧弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2771593U JPH0686105U (ja) 1993-05-26 1993-05-26 減圧弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0686105U true JPH0686105U (ja) 1994-12-13

Family

ID=12228705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2771593U Pending JPH0686105U (ja) 1993-05-26 1993-05-26 減圧弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0686105U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010035323A1 (ja) * 2008-09-25 2010-04-01 株式会社コガネイ 減圧弁

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010035323A1 (ja) * 2008-09-25 2010-04-01 株式会社コガネイ 減圧弁
CN102165387A (zh) * 2008-09-25 2011-08-24 株式会社小金井 压力调节器
US8869827B2 (en) 2008-09-25 2014-10-28 Koganei Corporation Pressure regulator

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3263703B2 (ja) 逆止弁
JP2986389B2 (ja) 液封防振ゴム装置
JPS6044541B2 (ja) ポペツトリリ−フ弁の改良
US2357318A (en) Pressure-actuated valve and vibration damping means therefor
JPH0686105U (ja) 減圧弁
JPH0725500Y2 (ja) 圧力調整弁
US10578186B2 (en) Spring seat vibration damper apparatus for use with pressure regulators
JP2600913Y2 (ja) 流量制御弁
JP4998375B2 (ja) 優先弁
JP4201516B2 (ja) 整圧器
JPH0861810A (ja) 冷媒制御弁
JPH059571Y2 (ja)
US4340085A (en) Pressure regulating device with damping means for preventing valve chatter
JPH0528844B2 (ja)
US3066694A (en) Pressure regulating valve
JPH0366925A (ja) 脈動緩衝装置
JP2836946B2 (ja) 圧力調整システム
JP2001075652A (ja) 圧力調整装置
JPS5813176Y2 (ja) 逆止弁
JPS58217714A (ja) エンジンの消音装置
CA1171891A (en) Constant pressure nozzle with modulation effect
JPH06314128A (ja) 整圧器
JPS5920066B2 (ja) リリ−フバルブを有する内燃機関用オイルフィルタ
JPH077974Y2 (ja) 減圧弁
JPH0712782Y2 (ja) パイロット式遮断弁