JPH0683961A - 画像データ輪郭部検出方法及び画像データ輪郭部検出器 - Google Patents

画像データ輪郭部検出方法及び画像データ輪郭部検出器

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JPH0683961A
JPH0683961A JP4230906A JP23090692A JPH0683961A JP H0683961 A JPH0683961 A JP H0683961A JP 4230906 A JP4230906 A JP 4230906A JP 23090692 A JP23090692 A JP 23090692A JP H0683961 A JPH0683961 A JP H0683961A
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JP4230906A
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Chiyun Sen Bun
チュン セン ブン
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、輪郭部検方法おける大きな遅延をな
くし、変動量を求める時の演算量及び格納すべき前記変
動量の個数を削減し、局所的な輪郭部まで検出する。 【構成】入力画像データを大ブロック分割器44で分割
した後、中ブロック分割器45で分割し、さらに小ブロ
ック分割器46で多角形に再分割する。各小ブロックの
変動量を変動量計算器47で計算する。比較器49にお
いて対象小ブロックの変動量がT1以上、かつ比較器5
0において周辺小ブロックのうち一個以上の変動量がT
2以下である場合、輪郭部が含まれると論理演算器51
で判断し、その結果に基づいて、中ブロック内に輪郭部
が含まれるかを論理演算器51判断する。前記小ブロッ
クの輪郭部を検出する時の評価関数を絶対値和にし、周
辺小ブロックをある所定範囲内に制限することによって
前記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル画像を圧縮符
号化する際に用いる画像データ輪郭部検出方法及び画像
データ輪郭部検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】静止画と動画の圧縮符号化方式では離散
コサイン変換(以下DCTと記す)が広く用いられ、国
際標準符号化方式にも採用されている。一枚の画像を複
数個の大ブロックに分割し、前記大ブロックをさらに複
数個のブロックに分割して、ある決まった順番(例え
ば、画像の左から右へ、上から下へ)で符号化する。
【0003】ブロック化された画像を二次元DCTし
て、エネルギーが集中している係数の成分のみを効率良
く量子化し符号化する。ところが、ブロックに輪郭部や
境界線のような高周波成分を含む変動が多く不連続性が
ある時にエネルギーの集中性が失われてしまう。そのた
めに低ビットレートで圧縮するとブロック歪みやモスキ
ート雑音(あるいはコロナ効果ともいう)が現れる。
【0004】この問題を解決するために、画像内にある
輪郭部を検出して、輪郭部を含んだブロックを量子化す
る際に量子化幅を小さくしてDCT係数を細かく量子化
する方法や、DCTの代わりに非変換符号化(例えば、
予測符号化)を用いる方法が提案されている。
【0005】輪郭部を検出する方法として、輪郭部検出
の対象となるブロックに含まれる画像レベルの変動量、
および前記対象ブロックに隣接する複数個の周辺ブロッ
クに含まれる画素レベルの変動量を計算し、前記対象ブ
ロックの変動量が第一の所定量以上であり、かつ前記周
辺ブロックのうちの一個あるいは複数個の変動量が第二
の所定量以下である場合、前記対象ブロックに輪郭部が
含まれると判断する方法がある。このような輪郭部検出
方法については、例えば、国際標準化作業組織エムペッ
グフェーズ2松下提案のアルゴリズム(ISO/IEC JTC1 SC
2 WG11, MPEG 91/217, Oct.,1991.)に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の輪郭部検出方法
では、一個のブロックに輪郭部が含まれるかを検出する
時に隣接する周辺大ブロック内にあるブロックとを比較
する。そのために前記ブロックの輪郭部検出には大きな
遅延が伴い、また輪郭部検出に用いられる評価量を多く
格納しなければならい。これについて図19を用いて説
明する。
【0007】図19は従来の輪郭部検出方法における比
較領域(影表示した周辺ブロック1)を示す。図19か
らわかるように、ターゲット・ブロック2に輪郭部が含
まれるかを検出する時には、ターゲット・ブロック2の
下にある三つのブロックの変動量を求めてからでないと
決定できないことになる。また、前項に述べられたよう
に符号化はある決まった順番で行なう。図19に示すA
1, A2, A3,...,A44, A45, A46,...はそ
の順番を示し、この順番にしたがって大ブロック単位で
符号化すると一行目の大ブロック内にあるブロックをす
べて処理してから次の行の大ブロック内にあるブロック
の処理をする。そのために前述の三つのブロックが次の
行にあるためターゲット・ブロックの輪郭部検出には大
きな遅延を伴うことになる。例えば、図19の横方向を
44個の大ブロックに分割するとすると、約44個分の
大ブロック相当の遅延時間がかかることになる。また、
一行目にある各ブロックの変動量は次の行にあるブロッ
クの輪郭部検出に用いられるので一時的に格納しなけれ
ばならない変動量の個数も非常多くなる。例えば、図1
9のように一個の大ブロックを四つのブロックに分割
し、また図19の横方向を44個の大ブロックに分割す
るとすると、約44×4=176個のブロックの変動量
を一時的に格納しなければならないことになる。
【0008】また、ブロック単位で輪郭部検出を行なう
と、ブロック内にある局所的な輪郭部を検出できない場
合がある。例えば、図20のように円6を表示したパタ
ーンからなる画像を考えてみると、ターゲット・ブロッ
ク(中ブロック7)と前記ターゲット・ブロックに隣接
する周辺ブロックに含まれるパターンはみんな同じであ
るので変動量も同じ値になるから、図20のようなパタ
ーンを輪郭部として検出できないことになる。
【0009】また、ブロックに含まれる画素レベルの変
動量は(1)式で表される関数を用いるので乗算器が必
要となり、変動量σを求めるための演算量が多くなる。
【0010】 σ=Σ{(Xi−μ)・(Xi−μ)} (1) (1)式において、Xiはブロック内の画素レベルで、
μはブロック内の画素の平均値である。Σはブロックに
ついての和を示す。一つのブロックに8×8個の画素か
らなる場合を考えると一ブロック当たりの演算量は(表
1)のようになる。
【0011】
【表1】
【0012】本発明は、従来の輪郭部検出方法における
長い遅延をなくし、変動量を求める時の演算量及び格納
すべき前記変動量の個数を削減し、局所的な輪郭部まで
検出できる画像データ輪郭部検出方法及び画像データ輪
郭部検出器を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の画像データ輪郭部検出方法は画像データ
により形成される画像の隣接する複数の画素からなる大
ブロックに分割し、前記大ブロックを複数個の中ブロッ
クに分割し、前記中ブロック内に輪郭部が含まれるかを
検出する時に、前記中ブロックをさらにお互いに隣接す
る複数個の小ブロックに再分割し、前記小ブロック内に
輪郭部が含まれるか否かを検出する。さらに輪郭部検出
の対象となる対象小ブロックに含まれる画素レベルの変
動量を計算し、対象小ブロックの変動量が第一の所定量
以上であり、かつ対象小ブロックに隣接する周辺小ブロ
ックのうち一個あるいは複数個の変動量が第二の所定量
以下である場合、対象小ブロックに輪郭部が含まれると
判断する。また中ブロックに含まれる小ブロックのうち
一個あるいは複数個に輪郭部が含まれる場合に中ブロッ
クに輪郭部が含まれると判断する。
【0014】また、遅延を短縮させるために対象小ブロ
ックに輪郭部が含まれるかを検出するときに比較の対象
となる隣接する周辺小ブロックの位置する範囲はある所
定範囲を越えないように設定する。
【0015】
【作用】上記構成の本発明の画像データ輪郭部検出方法
は、輪郭部検出の対象となる中ブロックを小ブロックに
再分割することによって、輪郭部検出の対象は実質的に
小さくなるために、より局所的な輪郭部が検出できる。
また、輪郭部検出時の比較範囲をある所定領域を越えな
いように設定することによって、ある閉じた領域の中で
輪郭部検出が可能となるために、メモリの節約及び遅延
時間の削減ができる。さらに、前記中ブロックを多角形
や二通り以上の形状に再分割することによって、様々な
傾きの輪郭部や境界線に適応できるために、輪郭部は洩
れなく検出できる。また、変動量を計算する時に絶対値
和を用いることによって、乗算が行なわれなくなるため
に演算量が大幅に削減できる。
【0016】
【実施例】以下本発明の画像データ輪郭部検出方法及び
画像データ輪郭部検出器の実施例について、図面を参照
しながら詳細に説明する。
【0017】(実施例1)図1は本発明の画像データ輪
郭部検出方法第1の実施例に基づく流れ図を示す。図1
の流れ図に示す各ステップに従ってその内容を説明す
る。まず、画像データを入力し(ステップa)、前記画
像データにより形成される画像の隣接する複数の画素か
らなる大ブロックに分割し(ステップb)、前記大ブロ
ックを複数個の中ブロックに分割する(ステップc)。
前記中ブロック内に輪郭部が含まれるかを検出する時
に、中ブロックをさらにお互いに隣接する複数個の小ブ
ロックに再分割し(ステップd)、前記小ブロック内に
輪郭部が含まれるかを検出する(ステップe)。そこ
で、所定の評価基準に基づいて評価基準を満たす場合に
中ブロック内に輪郭部が含まれると判断し(ステップ
g)、そうでない場合に輪郭部が含まれなと判断する
(ステップf)。
【0018】なお、より局所的な輪郭部を検出する時
に、前記小ブロックをさらに再分割し、再分割された範
囲内に輪郭部が含まれるかを検出し、その結果に基づい
て前記小ブロックに輪郭部が含まれるかを判断する。こ
の再分割作業は画素レベルまでに繰り返すことができ
る。
【0019】図2に各ブロックの一例を示し、それぞれ
大ブロック11、中ブロック12、小ブロック13であ
る。この例では、大ブロック11を四つの正方形の中ブ
ロック12に、中ブロック12を四つの正方形の小ブロ
ック13に分割されているが、これに限るものではな
い。図3のように大ブロック16が六角形の場合には、
大ブロック16を六つの三角形の中ブロック17に、中
ブロック17を四つの三角形の小ブロック18に分割す
ることができる。
【0020】(実施例2)次に図4と図5を用いて画像
データ輪郭部検出方法の第2の実施例に基づく輪郭部検
出の方法について説明する。各小ブロックに含まれる画
素レベルの変動量を計算する(ステップh)。輪郭部検
出の対象となる対象小ブロックの変動量が第一の所定量
T1以上でなければ対象小ブロックに輪郭部が含まれな
いと判断する(ステップl)。対象小ブロックが前記第
一の所定値T1以上であれば、次のステップにいく(ス
テップi)。そこで対象小ブロックに隣接する複数個の
周辺小ブロックの変動量と第二の所定量T2とを比較す
る(ステップj)。周辺小ブロックのうち、一個あるい
は複数個の変動量が前記第二の所定量T2以下であれ
ば、前記対象小ブロックに輪郭部が含まれると判断する
(ステップk)、そうでない場合に輪郭部が含まれない
と判断する(ステップl)。また中ブロックの判断にお
いて図5に示すように、中ブロックに含まれる小ブロッ
クのうちの一個あるいは複数個に輪郭部が含まれるかど
うかを判断する(ステップn)。そうである場合に中ブ
ロックに輪郭部が含まれると判断し(ステップo)、そ
うでない場合に中ブロックに輪郭部が含まれないと判断
する(ステップp)。
【0021】対象小ブロックに隣接する周辺小ブロック
の例は図2と図3に示され、それぞれ周辺小ブロック1
4aと14b(影表示)である。しかしこれに限ること
ではなく、周辺小ブロックは図2のターゲット・小ブロ
ック15aの上下左右の四つの小ブロックであってもよ
く、また図3の小ブロック18に隣接する三つの破線の
三角形であってよい。
【0022】ここで、本方法を用いて従来の方法で用い
た図20のパターンからなる画像の輪郭部検出を考えて
みる。図20では中ブロックを四つの小ブロックに分割
されている。小ブロック5a、5b、5cの変動量と小
ブロック5dの変動量とは明らかに異なるので、本方法
を用いると確実に円が検出できる。
【0023】また図20のようにブロックを分割し、大
ブロックが16×16、中ブロックが8×8、小ブロッ
クが4×4の画素からなる場合、前記第一の所定量T1
と第二の所定量T2はそれぞれ145と40に選ばれる
が、これに限るものではなく画像によって適応的に変化
させてもよい。
【0024】(実施例3)つぎに本発明画像データ輪郭
部検出方法の第3の実施例について説明する。すなわち
小ブロックに輪郭部が含まれるかを検出するときに比較
の対象となる隣接する周辺小ブロックがある所定範囲を
越えない実施例について図6と図7を用いて説明する。
図6は比較範囲(周辺小ブロック23)を中ブロック内
に制限する例である。ターゲット・小ブロック22aか
ら22dの輪郭部を検出するにはそれぞれの変動量があ
ればよいので、一時的に格納すべき変動量の個数は四つ
となり、閉じた領域内で輪郭部検出ができるから長い遅
延は伴わない。 図7は比較範囲を大ブロック内に制限
する例である。図7では大ブロックの左上の中ブロック
内にある小ブロック25aから25dの比較範囲26a
と26bを示すが、残りの三つの中ブロック内にある小
ブロックの比較範囲についても同じである。この場合、
一時的に格納すべき変動量の個数は16であるが、やは
り閉じた領域内で輪郭部検出ができるから長い遅延は伴
わない。
【0025】比較範囲は広い方が確実に輪郭部を検出で
きるが符号化の基本単位を越えると長い遅延が生じてし
まう。大ブロックが符号化の基本単位の時に大ブロック
を越えないように、また中ブロックが符号化の基本単位
の時に中ブロックを越えないように比較範囲を設定すれ
ば、ある閉じた範囲の中で輪郭部検出が行なわれるので
長い遅延時間はかからない。また、画像によって適応的
に比較範囲を変化させてより局所的な輪郭部を検出する
こともできる。
【0026】なお、大ブロック、中ブロックと小ブロッ
クが四角形以外の形に分割された時も同じである。例え
ば、図3の例では、比較範囲を大ブロック内に制限する
こともできるし、中ブロック内に制限することもでき
る。
【0027】(実施例4)つぎに第4の実施例として各
種多角形形状のブロックに分割する例につて説明する。
図2と図3の例に見られるように中ブロックを四角形や
三角形の小ブロックに分割できる。また、同じ四角形の
中ブロックでも三角形や六角形の小ブロックに分割でき
る。図8と図9にはその例が示されている。図8では四
角形の中ブロックが四つの三角形の小ブロックに分割さ
れ、図9では中ブロック30が面積の異なる六角形、四
角形と三角形に分割されている。このように輪郭部検出
の対象となる中ブロックをいろんな形に再分割し、それ
らの形状を組合わせることによって効果的に輪郭部が検
出できる。これについて以下の実施例で示す。
【0028】(実施例5)つぎに第5の実施例として多
角形のブロックを用いて有効な例を示す。図10は斜線
からなるパターンの画像の一部分を、図11は垂直の線
からなるパターンの画像の一部分を示す。図中の小さい
四角形は一つの画素を表す。また各中ブロックは隣接し
た8×8の画素からなるブロックに分割されている。し
たがって、図10では斜線はちょうど各中ブロックの対
角線になり、図11では垂直線はちょうど各中ブロック
の中心線になる。
【0029】このような模様は従来の輪郭部検出方法で
は検出できない。なぜなら、各中ブロック内にあるパタ
ーンは全く同じであるので変動量も全く一緒だからであ
る。また、中ブロックを図9のように分割した場合を考
える。図10の一つの中ブロックを取り出したものが図
12である。図12の小ブロック34gの変動量は小ブ
ロック34aと小ブロック34dの変動量と異なるので
斜線を検出することができる。また図11の一つの中ブ
ロックを取り出したものが図13である。図13の小ブ
ロック35gの変動量は小ブロック35bと小ブロック
35eの変動量と異なるので中心線を検出することがで
きる。なお、図12の斜線と図13の中心線を90度回
転させても検出できることは明らかである。
【0030】(実施例6)第6の実施例として図10と
図11を用いて中ブロックを二通りの形状に再分割した
場合の輪郭部検出の実施例を示す。図14と図15は図
10の一つの中ブロックを取り出したものである。図1
4の中ブロック36を四つの三角形の小ブロック37a
から37dに分割される。前記小ブロック37aから3
7dのパターンは全く同じであるので変動量も一緒とな
り、斜線部を検出することができない。図14のような
分割の代わりに図15のように中ブロック38を四つの
正方形小ブロック39aから39dに分割することによ
って斜線部が検出できる。
【0031】また図16と図17は図11の一つの中ブ
ロックを取り出したものである。図16の中ブロック4
0を四つの四角形の小ブロック41aから41dに分割
される。前記小ブロック41aから41dのパターンは
全く同じであるので変動量も一緒となり、中心線を検出
することができない。図16のような分割の代わりに図
17のように中ブロック42を四つの三角形小ブロック
43aから43dに分割されることによって中心線が検
出できる。
【0032】同じ中ブロックを四つの三角形の小ブロッ
クに分割して輪郭部を検出し、次いでに前記中ブロック
を四つの四角形の小ブロックに分割し輪郭部を検出する
と、前記中ブロックは合計八つの小ブロックがあって、
そのうちの一個あるいは複数個の小ブロックに輪郭部が
含まれると判断されれば、前記中ブロックに輪郭部が含
まれると判断できる。
【0033】したがって、中ブロックを二通りの形状に
再分割することによって、異なる傾きの輪郭部や境界線
を検出することができる。また、図9の分割を前記の三
角形と四角形の分割に追加すると三通りの形状の分割が
できる。
【0034】(実施例7)第7の実施例として演算量が
どのようになるかの例を示す。小ブロックの変動量σを
前述の(1)式の絶対値和で表すと(2)式のようにな
る。
【0035】σ=Σ|Xi−μ| (2) (2)式において、Xiは小ブロック内の画素レベル
で、μは小ブロック内の画素の平均値である。Σは小ブ
ロックについての和を示す。(2)式を用いることによ
って演算量が削減できる。図3のように16×16の画
素からなる大ブロックを8×8の画素からなる中ブロッ
クに分割され、前記中ブロックをさらに4×4の小ブロ
ックに分割される場合を考える。一つの小ブロック当た
りの演算量は(表2)のようになる。
【0036】
【表2】
【0037】一つの中ブロックには四つの小ブロックが
あるから一つの中ブロック当たりの演算量は(表3)の
ようになる。
【0038】
【表3】
【0039】(表1)と比較すれば演算量が減少したこ
とがわかる。なお、平均値μをゼロとしてもよいが、前
記所定量T1とT2を変える必要がある。
【0040】(実施例8)本発明の第8の実施例として
図18に示す画像データ輪郭部検出器の例を示す。その
構成要素として入力画像データを大ブロックに分割する
大ブロック分割器44と、前記大ブロック分割器によっ
て分割された大ブロックを中ブロックに分割する中ブロ
ック分割器45と、前記中ブロック分割器によって分割
された中ブロックを小ブロックに再分割する小ブロック
分割器46と、前記小ブロックの変動量を計算する変動
量計算器47と、前記変動量を格納するメモリ48と、
前記メモリより輪郭部検出の対象となる小ブロックの変
動量と第一の所定量とを比較する第一比較器49と、前
記対象小ブロックに隣接する複数個の周辺小ブロックの
変動量と第二の所定量とを比較する第二の比較器50
と、前記第一の比較器と第二の比較器の出力を入力とす
る論理演算器51とを具備する。
【0041】論理演算器51では前記対象小ブロックの
変動量が前記第一の所定量以上であり、かつ前記周辺小
ブロックのうち一個あるいは複数個の変動量が前記第二
の所定量以下である場合、前記対象小ブロックに輪郭部
が含まれると判断し、前記中ブロックに含まれる小ブロ
ックのうち一個あるいは複数個に輪郭部が含まれると前
記中ブロックに輪郭部が含まれると判断する。また、変
動量計算器47は実施例7で説明した方法でも構わない
し、小ブロックの画素レベルの変動量を表せる関数なら
何でもよい。なお、小ブロックをさらに分割する必要が
ある場合に小ブロック分割器46と変動量計算器47と
の間にブロック分割器を挿入してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像データ輪郭部検出方法は輪郭部検出の対象となる
中ブロックを小ブロックに再分割することによってより
局所的な輪郭部を検出することができ、また多角形や二
通り以上の形状に再分割することによってあらゆる傾き
の輪郭部や境界線を検出することができる。
【0043】また、比較の対象となる周辺領域をある所
定範囲に限定することによって、遅延時間をなくすこと
ができ、一時的に格納すべき変動量の個数を削減でき
る。また、変動量を算出する際に絶対値和の関数を用い
ることによって、演算量を増やすことなく局所的な輪郭
部が検出できる。すなわち本発明は、局所的な輪郭部が
検出でき、ハードウェア化しやすいという特徴をもって
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における輪郭部検出方法の流
れ図
【図2】本発明における大ブロック、中ブロック、小ブ
ロックの例を示すパターン図
【図3】本発明における大ブロック、中ブロック、小ブ
ロックの他の例を示すパターン図
【図4】本発明の実施例2における輪郭部検出方法の第
1の流れ図
【図5】本発明の実施例2における輪郭部検出方法の第
2の流れ図
【図6】本発明における比較領域の制限範囲の第一例を
示すパターン図
【図7】本発明における比較領域の制限範囲の第二例を
示すパターン図
【図8】中ブロックを三角形に再分割された第1の例を
示すパターン図
【図9】中ブロックを多角形に再分割された第2の例を
示すパターン図
【図10】実施例5と6を説明するための画像を示す第
1のパターン図
【図11】実施例5と6を説明するための画像を示す第
2のパターン図
【図12】中ブロックを多角形に再分割した時の有効性
を示す第1の例のパターン図
【図13】中ブロックを多角形に再分割した時の有効性
を示す第2の例のパターン図
【図14】中ブロックを二通りの形状に分割した時の有
効性を示す第1の例のパターン図
【図15】中ブロックを二通りの形状に分割した時の有
効性を示す第2の例のパターン図
【図16】中ブロックを二通りの形状に分割した時の有
効性を示す第3の例のパターン図
【図17】中ブロックを二通りの形状に分割した時の有
効性を示す第4の例のパターン図
【図18】本発明の画像データ輪郭部検出器の実施例の
構成を示すブロック図
【図19】従来技術の輪郭部検出方法の説明するための
パターン図
【図20】従来技術で検出できない輪郭部の一例を示す
パターン図
【符号の説明】
44 大ブロック分割器 45 中ブロック分割器 46 小ブロック分割器 47 変動量計算器 48 メモリ 49、50 比較器 51 論理演算器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データを入力し、前記画像データによ
    り形成される画像の隣接する複数の画素からなる大ブロ
    ックに分割し、前記大ブロックを複数個の中ブロックに
    分割し、前記中ブロック内に輪郭部が含まれるかを検出
    する時に、前記中ブロックをさらにお互いに隣接する複
    数個の小ブロックに再分割し、前記小ブロック内に輪郭
    部が含まれるかを検出して、前記中ブロック内に輪郭部
    が含まれるかを判断する画像データ輪郭部検出方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の小ブロックに含まれる画素
    レベルの変動量を計算し、輪郭部検出の対象となる対象
    小ブロックの変動量が第一の所定量以上であり、かつ前
    記対象小ブロックに隣接する周辺小ブロックのうち一個
    あるいは複数個の変動量が第二の所定量以下である場
    合、対象小ブロックに輪郭部が含まれると判断し、また
    請求項1記載の中ブロックに含まれる小ブロックのうち
    一個あるいは複数個に輪郭部が含まれる場合に前記中ブ
    ロックに輪郭部が含まれると判断する請求項1記載の画
    像データ輪郭部検出方法。
  3. 【請求項3】対象小ブロックに輪郭部が含まれるかを検
    出するときに、比較の対象となる隣接する周辺小ブロッ
    クの位置する範囲はある所定範囲を越えないようにした
    請求項2記載の画像データ輪郭部検出方法。
  4. 【請求項4】所定範囲は請求項1記載の大ブロックであ
    る請求項3記載の画像データ輪郭部検出方法。
  5. 【請求項5】小ブロックに含まれる画素レベルの変動量
    を絶対値和で表す請求項2記載の画像データ輪郭部検出
    方法。
  6. 【請求項6】小ブロックは多角形である請求項1から請
    求項4のいずれか1項に記載の画像データ輪郭部検出方
    法。
  7. 【請求項7】中ブロックに輪郭部が検出されない場合
    に、異なる形状の小ブロックに再分割し、輪郭部検出を
    行なう請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画
    像データ輪郭部検出方法。
  8. 【請求項8】入力画像データにより形成される画像を大
    ブロックに分割する大ブロック分割器と、前記大ブロッ
    ク分割器によって分割された大ブロックを中ブロックに
    分割する中ブロック分割器と、前記中ブロック分割器に
    よって分割された中ブロックを小ブロックに再分割する
    小ブロック分割器と、前記小ブロックの変動量を計算す
    る変動量計算器と、前記変動量を格納するメモリと、前
    記メモリより輪郭部検出の対象となる対象小ブロックの
    変動量と第一の所定量とを比較する第一の比較器と、前
    記対象小ブロックに隣接する複数個の周辺小ブロックの
    変動量と第二の所定量とを比較する第二の比較器と、前
    記第一の比較器と第二の比較器の出力を入力とする論理
    演算器とを具備し、前記論理演算器では前記対象小ブロ
    ックの変動量が前記第一の所定量以上であり、かつ前記
    周辺小ブロックのうち一個あるいは複数個の変動量が前
    記第二の所定量以下である場合、前記対象小ブロックに
    輪郭部が含まれると判断し、前記中ブロックに含まれる
    小ブロックのうち一個あるいは複数個に輪郭部が含まれ
    る場合に前記中ブロックに輪郭部が含まれると判断する
    ことを特徴とする画像データ輪郭部検出器。
  9. 【請求項9】第二の比較器は、大ブロック範囲内にある
    隣接する複数個の小ブロックの変動量と第二の所定量と
    比較するようにした請求項8記載の画像データ輪郭部検
    出器。
JP4230906A 1992-08-31 1992-08-31 画像データ輪郭部検出方法及び画像データ輪郭部検出器 Pending JPH0683961A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11727667B2 (en) 2020-12-09 2023-08-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Computer-readable storage medium, image processing apparatus, and method for image processing
US11869215B2 (en) 2020-12-09 2024-01-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Computer-readable storage medium, image processing apparatus, and method for image processing

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