JPH0682865A - 光fft回路 - Google Patents
光fft回路Info
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- JPH0682865A JPH0682865A JP23229392A JP23229392A JPH0682865A JP H0682865 A JPH0682865 A JP H0682865A JP 23229392 A JP23229392 A JP 23229392A JP 23229392 A JP23229392 A JP 23229392A JP H0682865 A JPH0682865 A JP H0682865A
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- optical
- equation
- waveguides
- optical waveguides
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光信号のままで信号処理することができ、大
容量・長距離光通信に適した光FFT回路を提供する。 【構成】 8本の入力光導波路3及び出力光導波路19
を有し、4個の3dB光結合器6,9,14が3段配置
されており、8本の入力光導波路3と初段の3dB光結
合器6、各段の3dB光結合器同士及び最終段の3dB
光結合器14と8本の出力光導波路19とがほぼ等しい
長さの光導波路4,5、7,8,10,11,12,1
3及び15,16,17,18で所定の組合せで結ばれ
ており、λを光の波長neffを等価屈折率(=伝搬定数
/真空中の波数=β/k:k=2π/λ)として各段の
前記光導波路の中で所定の光導波路の長さが基本的な光
導波路の長さに比べて ΔL=λ/(Nneff) の整数倍だけ長く設定されていることを特徴とする。
容量・長距離光通信に適した光FFT回路を提供する。 【構成】 8本の入力光導波路3及び出力光導波路19
を有し、4個の3dB光結合器6,9,14が3段配置
されており、8本の入力光導波路3と初段の3dB光結
合器6、各段の3dB光結合器同士及び最終段の3dB
光結合器14と8本の出力光導波路19とがほぼ等しい
長さの光導波路4,5、7,8,10,11,12,1
3及び15,16,17,18で所定の組合せで結ばれ
ており、λを光の波長neffを等価屈折率(=伝搬定数
/真空中の波数=β/k:k=2π/λ)として各段の
前記光導波路の中で所定の光導波路の長さが基本的な光
導波路の長さに比べて ΔL=λ/(Nneff) の整数倍だけ長く設定されていることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光信号処理の根幹とな
るFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変
換)を光で行う光FFT回路に関するものである。
るFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変
換)を光で行う光FFT回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】FFTは次式で表されるDFT(Discre
te Fourier Transform:離散フーリエ変換)における乗
算、加算の演算回数を減らして計算速度を上げる算法で
ある。
te Fourier Transform:離散フーリエ変換)における乗
算、加算の演算回数を減らして計算速度を上げる算法で
ある。
【0003】
【数1】
【数2】 但し、上式においてIDFTは離散フーリエ逆変換であ
る。FFTの有用性は信号の相関関数を求める時等に発
揮される。相関関数は2つの信号間の類似度を定量的に
表す手法として信号処理には欠かせない重要なものであ
る。
る。FFTの有用性は信号の相関関数を求める時等に発
揮される。相関関数は2つの信号間の類似度を定量的に
表す手法として信号処理には欠かせない重要なものであ
る。
【0004】2つの信号x(n)とh(n)の離散相関関数y
(k)は
(k)は
【数3】 で定義される。今、信号x(n)が実時間信号であるとし
て、x(n),h(n+k)のFFTをそれぞれXm,Hmとする
と、
て、x(n),h(n+k)のFFTをそれぞれXm,Hmとする
と、
【数4】
【数5】 となる。ここで、x(n)は実時間信号であるから「数
4」の逆変換の式を共役複素数の関係を用いて次のよう
に書き表せる。
4」の逆変換の式を共役複素数の関係を用いて次のよう
に書き表せる。
【0005】
【数6】 「数5」,「数6」を「数3」に代入すると
【数7】 となる。但し、ここでδmlはクロネッカーのデルタであ
る。
る。
【0006】上式はXm *・Hmの逆フーリエ変換がx(n)
とh(n)の相関関数y(k)になっていることを表してい
る。具体的には、信号系列x(n)及びh(n)をFFTによ
ってフーリエ変換してXm及びHmを求める。次に、Xm
の複素共役Xm *とHmを掛けることにより、周波数領域
における出力Ykを求め、これをFFTによって逆フー
リエ変換することによって相関関数y(k)が求められ
る。相関関数は信号処理の分野において、雑音で歪まさ
れた受信波形の中から信号成分を取り出すような応用に
広く使われている。また、h(n)=x(n)の場合にはy
(k)は自己相関関数と呼ばれ、受信波形中の周期成分、
即ち搬送波やレーダの反射波等を検出する場合に利用さ
れる。
とh(n)の相関関数y(k)になっていることを表してい
る。具体的には、信号系列x(n)及びh(n)をFFTによ
ってフーリエ変換してXm及びHmを求める。次に、Xm
の複素共役Xm *とHmを掛けることにより、周波数領域
における出力Ykを求め、これをFFTによって逆フー
リエ変換することによって相関関数y(k)が求められ
る。相関関数は信号処理の分野において、雑音で歪まさ
れた受信波形の中から信号成分を取り出すような応用に
広く使われている。また、h(n)=x(n)の場合にはy
(k)は自己相関関数と呼ばれ、受信波形中の周期成分、
即ち搬送波やレーダの反射波等を検出する場合に利用さ
れる。
【0007】このように、FFTは信号処理において非
常に重要であるが、従来はLSI等の電気素子を用いて
実現されていた。
常に重要であるが、従来はLSI等の電気素子を用いて
実現されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のFFT
回路では電気信号を用いるため、光通信においては信号
を一旦、電気信号に変換して信号処理しなければなら
ず、(1)全光処理を行うことができない、(2)信号周波数
が10Gbit程度以上に高くなるとLSIの特性が劣化
するために処理できない等の問題があった。
回路では電気信号を用いるため、光通信においては信号
を一旦、電気信号に変換して信号処理しなければなら
ず、(1)全光処理を行うことができない、(2)信号周波数
が10Gbit程度以上に高くなるとLSIの特性が劣化
するために処理できない等の問題があった。
【0009】本発明は前記従来のFFT回路の問題点に
鑑み、光信号のままで信号処理することができ、大容量
・長距離光通信に適した光FFT回路を提供することを
目的とするものである。
鑑み、光信号のままで信号処理することができ、大容量
・長距離光通信に適した光FFT回路を提供することを
目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では前記目的を達
成するため、mを整数としてN=2m本の入力光導波路
及び出力光導波路を有し、各段にN/2個の3dB光結
合器がm段配置されており、N本の入力光導波路と初段
の3dB光結合器、各段の3dB光結合器同士及び最終
段の3dB光結合器とN本の出力光導波路とがほぼ等し
い長さの光導波路で所定の組合せで結ばれており、λを
光の波長neffを等価屈折率(=伝搬定数/真空中の波
数=β/k:k=2π/λ)として各段の前記光導波路
の中で所定の光導波路の長さが基本的な光導波路の長さ
に比べて
成するため、mを整数としてN=2m本の入力光導波路
及び出力光導波路を有し、各段にN/2個の3dB光結
合器がm段配置されており、N本の入力光導波路と初段
の3dB光結合器、各段の3dB光結合器同士及び最終
段の3dB光結合器とN本の出力光導波路とがほぼ等し
い長さの光導波路で所定の組合せで結ばれており、λを
光の波長neffを等価屈折率(=伝搬定数/真空中の波
数=β/k:k=2π/λ)として各段の前記光導波路
の中で所定の光導波路の長さが基本的な光導波路の長さ
に比べて
【数8】 の整数倍だけ長く設定されている光FFT回路を提案す
る。
る。
【0011】
【作用】図1に示すように、2本の光導波路1,2がそ
の一部分で長さlに亘って互いに光結合を起こす程度に
近接している方向性光結合器において、電界振幅A0,
B0の光が入射された場合、その出力A1,B1は次式で
表される。
の一部分で長さlに亘って互いに光結合を起こす程度に
近接している方向性光結合器において、電界振幅A0,
B0の光が入射された場合、その出力A1,B1は次式で
表される。
【0012】
【数9】
【数10】 但し、ここでq及びδは、
【数11】
【数12】 であり、κは光結合部における光結合定数、β1及びβ2
はそれぞれ上側及び下側の光導波路の伝搬定数である。
上下の2つの光導波路の伝搬定数が同じ(β1=β2=
β)場合にはδ=0であるから、「数9」,「数10」
は次のように表される。
はそれぞれ上側及び下側の光導波路の伝搬定数である。
上下の2つの光導波路の伝搬定数が同じ(β1=β2=
β)場合にはδ=0であるから、「数9」,「数10」
は次のように表される。
【0013】
【数13】 「数13」は(x1,x2) を入力、(y1,y2) を出力と
する時のFFTの基本であるバタフライ演算(例えば、
宮川洋,今井秀樹 訳「高速フーリエ変換」科学技術出
版社)
する時のFFTの基本であるバタフライ演算(例えば、
宮川洋,今井秀樹 訳「高速フーリエ変換」科学技術出
版社)
【数14】 が方向性光結合器を用いて実現できることを示してい
る。これによって、光信号を電気信号に変換することな
く光回路によってFFT演算を行うことができる。
る。これによって、光信号を電気信号に変換することな
く光回路によってFFT演算を行うことができる。
【0014】
【実施例】図2は本発明の光FFT回路の第1の実施例
(m=3,N=8の場合)を示し、N=23=8本の入
力光導波路及び出力光導波路を有し、各段に4個の方向
性光結合器が3段配置されており、8本の入力光導波路
と初段の方向性光結合器、各段の方向性光結合器同士及
び最終段の方向性光結合器と8本の出力光導波路とがほ
ぼ等しい長さの光導波路で所定の組合わせで結ばれてお
り、各段の前記光導波路の中で所定の光導波路の長さが
基本的な光導波路の長さに比べて
(m=3,N=8の場合)を示し、N=23=8本の入
力光導波路及び出力光導波路を有し、各段に4個の方向
性光結合器が3段配置されており、8本の入力光導波路
と初段の方向性光結合器、各段の方向性光結合器同士及
び最終段の方向性光結合器と8本の出力光導波路とがほ
ぼ等しい長さの光導波路で所定の組合わせで結ばれてお
り、各段の前記光導波路の中で所定の光導波路の長さが
基本的な光導波路の長さに比べて
【数15】 だけ長く設定されている。
【0015】図2は「数1」に対応する順方向FFTを
実行する光回路である。同図に示すように本実施例の光
FFT回路は、入力光導波路3、方向性光結合器6,
9,14、入力光導波路と第1の方向性光結合器を結ぶ
光導波路4,5、第1の方向性光結合器と第2の方向性
光結合器を結ぶ光導波路7,8、第2の方向性光結合器
と第3の方向性光結合器を結ぶ光導波路10,11,1
2,13、第3の方向性光結合器と出力光導波路を結ぶ
光導波路15,16,17,18及び出力光導波路19
とから構成されている。
実行する光回路である。同図に示すように本実施例の光
FFT回路は、入力光導波路3、方向性光結合器6,
9,14、入力光導波路と第1の方向性光結合器を結ぶ
光導波路4,5、第1の方向性光結合器と第2の方向性
光結合器を結ぶ光導波路7,8、第2の方向性光結合器
と第3の方向性光結合器を結ぶ光導波路10,11,1
2,13、第3の方向性光結合器と出力光導波路を結ぶ
光導波路15,16,17,18及び出力光導波路19
とから構成されている。
【0016】図2において光導波路同士が交差している
部分があるが、電気配線と異なり、光導波路の場合には
交差があってもクロストークや損失は生じない。光導波
路5は光導波路4に比べてΔL2=λ/4neffだけ長
く、光導波路8は光導波路7に比べてΔL2=λ/4n
effだけ長く、光導波路11,12,13はそれぞれ光
導波路10に比べてΔL1=λ/8neff,ΔL2=λ/
4neff,ΔL3=3λ/8neffだけ長く、光導波路1
6,17,18はそれぞれ光導波路15に比べてΔL2
=λ/4neff,ΔL4=λ/2neff,ΔL6=3λ/4
neffだけ長くなるように設定されている。方向性光結
合器6,9,14は「数13」においてκl=π/4と
なるようにパラメータが設定され、3dB方向性光結合
器となっており、その時の光の入出力を表す関係式は次
のようになる。
部分があるが、電気配線と異なり、光導波路の場合には
交差があってもクロストークや損失は生じない。光導波
路5は光導波路4に比べてΔL2=λ/4neffだけ長
く、光導波路8は光導波路7に比べてΔL2=λ/4n
effだけ長く、光導波路11,12,13はそれぞれ光
導波路10に比べてΔL1=λ/8neff,ΔL2=λ/
4neff,ΔL3=3λ/8neffだけ長く、光導波路1
6,17,18はそれぞれ光導波路15に比べてΔL2
=λ/4neff,ΔL4=λ/2neff,ΔL6=3λ/4
neffだけ長くなるように設定されている。方向性光結
合器6,9,14は「数13」においてκl=π/4と
なるようにパラメータが設定され、3dB方向性光結合
器となっており、その時の光の入出力を表す関係式は次
のようになる。
【0017】
【数16】 以下、図2によってFFT演算が実現されることを数式
と対応させて説明する。今、「数1」において
と対応させて説明する。今、「数1」において
【数17】 とおくと
【数18】 となる。N=8の場合について上式をマトリクスの形で
具体的に表すと次のようになる。
具体的に表すと次のようになる。
【0018】
【数19】 上式において、Wlnの値としてW0からW49まである
が、「数17」からわかるようにWlnの値は周期的に変
化しているから、これを利用すると「数18」は簡略化
することができる。今、「数18」においてN個のサン
プル点f0〜fN-1をn=0〜(N/2−1)までと、n
=N/2〜(N−1)までとに2等分して表すと次のよ
うになる。
が、「数17」からわかるようにWlnの値は周期的に変
化しているから、これを利用すると「数18」は簡略化
することができる。今、「数18」においてN個のサン
プル点f0〜fN-1をn=0〜(N/2−1)までと、n
=N/2〜(N−1)までとに2等分して表すと次のよ
うになる。
【0019】
【数20】 上式の右辺第2項は
【数21】 と書き直せる。ここで、「数17」より
【数22】 であるから、結局、「数20」は次のようになる。
【0020】
【数23】 これをマトリクスの形に表すと
【数24】 となる。上式は元の8点フーリエ変換を2組の4点フー
リエ変換に分解できることを示している。即ち
リエ変換に分解できることを示している。即ち
【数25】 とおくと
【数26】 と表せる。Wの周期性に注意すると、上式はさらに次の
ように書き直すことができる。
ように書き直すことができる。
【0021】
【数27】 従って、hn(n=0〜N−1)を次のように定義する
と
と
【数28】
【数29】 Fl(l=0〜N−1)は次のように表される。
【0022】
【数30】 以上の関係式を光回路の形で実現したものが図2であ
る。
る。
【0023】まず、入力光導波路3に入射された信号系
列f0〜f7は、バタフライ演算し易いように光導波路
4,5によって並べ替えられる。この時、ΔL2=λ/
4neffの位相差により光導波路5を伝搬する光は、光
導波路4を伝搬する光に比べて
列f0〜f7は、バタフライ演算し易いように光導波路
4,5によって並べ替えられる。この時、ΔL2=λ/
4neffの位相差により光導波路5を伝搬する光は、光
導波路4を伝搬する光に比べて
【数31】 だけの係数が光振幅にかかることになる。これをマトリ
クスで表すと次にようになる。
クスで表すと次にようになる。
【0024】
【数32】 次に、「数25」のバタフライ演算は3dB光結合器6
で行われる。但し、定数項の変化分はバタフライ演算に
は影響がない。3dB光結合器6の演算をマトリクスで
表すと次のようになる。
で行われる。但し、定数項の変化分はバタフライ演算に
は影響がない。3dB光結合器6の演算をマトリクスで
表すと次のようになる。
【0025】
【数33】 以下、光導波路7,8、3dB光結合器9、光導波路1
0,11,12,13、3dB光結合器14及び光導波
路15,16,17,18の演算を順次マトリクス形で
表すと次のようになる。
0,11,12,13、3dB光結合器14及び光導波
路15,16,17,18の演算を順次マトリクス形で
表すと次のようになる。
【0026】光導波路7,8の演算
【数34】 3dB光結合器9のバタフライ演算
【数35】 光導波路10,11,12,13の演算
【数36】 3dB光結合器14のバタフライ演算
【数37】 光導波路15,16,17,18の演算
【数38】 なお、「数35」,「数37」においてΔLi=iλ/
8neffの位相差による遅延は、N=8の時には「数1
5」,「数17」より
8neffの位相差による遅延は、N=8の時には「数1
5」,「数17」より
【数39】 だけの係数が光振幅にかかることになる。
【0027】図3は本発明の光FFT回路の第2の実施
例を示すもので、「数2」に対応する逆FFTを実行す
る光回路である。同図に示すように本実施例の光FFT
回路は、入力光導波路20、方向性光結合器23,2
7,33、入力光導波路と第1の方向性光結合器を結ぶ
光導波路21,22、第1の方向性光結合器と第2の方
向性光結合器を結ぶ光導波路24,25,26、第2の
方向性光結合器と第3の方向性光結合器を結ぶ光導波路
28,29,30,31,32、第3の方向性光結合器
と出力光導波路を結ぶ光導波路34,35,36,37
及び出力光導波路38とから構成されている。
例を示すもので、「数2」に対応する逆FFTを実行す
る光回路である。同図に示すように本実施例の光FFT
回路は、入力光導波路20、方向性光結合器23,2
7,33、入力光導波路と第1の方向性光結合器を結ぶ
光導波路21,22、第1の方向性光結合器と第2の方
向性光結合器を結ぶ光導波路24,25,26、第2の
方向性光結合器と第3の方向性光結合器を結ぶ光導波路
28,29,30,31,32、第3の方向性光結合器
と出力光導波路を結ぶ光導波路34,35,36,37
及び出力光導波路38とから構成されている。
【0028】光導波路22は光導波路21に比べてΔL
2=λ/4neffだけ長く、光導波路25,26は光導波
路24に比べてそれぞれΔL2=λ/4neff,ΔL4=
λ/2neffだけ長く、光導波路29,30,31,3
2はそれぞれ光導波路28に比べてΔL1=λ/8
neff,ΔL2=λ/4neff,ΔL3=3λ/8neff,
ΔL4=λ/2neffだけ長く、光導波路35,36,3
7はそれぞれ光導波路34に比べてΔL2=λ/4
neff,ΔL4=λ/2neff,ΔL6=3λ/4neffだ
け長くなるように設定されている。方向性光結合器2
3,27,33は「数13」においてκl=π/4とな
るようにパラメータが設定され、3dB方向性光結合器
となっている。
2=λ/4neffだけ長く、光導波路25,26は光導波
路24に比べてそれぞれΔL2=λ/4neff,ΔL4=
λ/2neffだけ長く、光導波路29,30,31,3
2はそれぞれ光導波路28に比べてΔL1=λ/8
neff,ΔL2=λ/4neff,ΔL3=3λ/8neff,
ΔL4=λ/2neffだけ長く、光導波路35,36,3
7はそれぞれ光導波路34に比べてΔL2=λ/4
neff,ΔL4=λ/2neff,ΔL6=3λ/4neffだ
け長くなるように設定されている。方向性光結合器2
3,27,33は「数13」においてκl=π/4とな
るようにパラメータが設定され、3dB方向性光結合器
となっている。
【0029】図2に示す第1の実施例の順方向光FFT
の場合と同様にして、「数2」の逆FFTの式を次のよ
うに書き直す。
の場合と同様にして、「数2」の逆FFTの式を次のよ
うに書き直す。
【0030】
【数40】
【数41】
【数42】
【数43】
【数44】
【数45】 以上の関係式を光回路の形で実現したものが図3であ
る。
る。
【0031】以下、光導波路21,22、3dB光結合
器23、光導波路24,25,26、3dB光結合器2
7、光導波路29,30,31,32、3dB光結合器
33及び光導波路34,35,36,37の演算を順次
マトリクスに形で表すと次のようになる。
器23、光導波路24,25,26、3dB光結合器2
7、光導波路29,30,31,32、3dB光結合器
33及び光導波路34,35,36,37の演算を順次
マトリクスに形で表すと次のようになる。
【0032】光導波路21,22の演算
【数46】 3dB光結合器23の演算
【数47】 光導波路24,25,26の演算
【数48】 3dB光結合器27の演算
【数49】 光導波路29,30,31,32の演算
【数50】 3dB光結合器33の演算
【数51】 光導波路34,35,36,37の演算
【数52】 なお、図2,3において、丸囲みΔLiの記号はその光
導波路の長さが基本的な光導波路の長さに比べてΔLi
だけ長いことを示している。
導波路の長さが基本的な光導波路の長さに比べてΔLi
だけ長いことを示している。
【0033】前述した第1及び第2の実施例の光FFT
回路の作製は、石英系光導波路を用いて行った。まず、
Si基板上に火炎堆積法によってSiO2下部クラッド
層を堆積し、次に、GeO2をドーパントとして添加し
たSiO2ガラスのコア層を堆積し、その後、電気炉で
透明ガラス化した。次に、前記設計に基づく図1及び図
2に示すようなマスクパターンを用いてコア層をエッチ
ングしてコア部分を作製した。最後に、再びSiO2上
部クラッド層を堆積した。
回路の作製は、石英系光導波路を用いて行った。まず、
Si基板上に火炎堆積法によってSiO2下部クラッド
層を堆積し、次に、GeO2をドーパントとして添加し
たSiO2ガラスのコア層を堆積し、その後、電気炉で
透明ガラス化した。次に、前記設計に基づく図1及び図
2に示すようなマスクパターンを用いてコア層をエッチ
ングしてコア部分を作製した。最後に、再びSiO2上
部クラッド層を堆積した。
【0034】図4は2つの信号系列x(n)={1,1,1,1,
0,0,0,0}及びh(n)={1,1,1,0,0,0,0,0}の相関関数
を図2に示す光順FFT回路及び図3に示す光逆FFT
回路を組み合わせて求めた結果を示している。「数3」
に従って計算される相関関数はy(k)={3,2,1,0,0,1,
2,3}/81/2であるから、本発明の光FFT回路はFF
T演算を正しく実行できることがわかる。
0,0,0,0}及びh(n)={1,1,1,0,0,0,0,0}の相関関数
を図2に示す光順FFT回路及び図3に示す光逆FFT
回路を組み合わせて求めた結果を示している。「数3」
に従って計算される相関関数はy(k)={3,2,1,0,0,1,
2,3}/81/2であるから、本発明の光FFT回路はFF
T演算を正しく実行できることがわかる。
【0035】なお、本発明の光FFT回路はガラス導波
路に限らず半導体光導波路、LiNbO3光導波路及び
ポリマー光導波路等を用いても実現できることは明らか
である。
路に限らず半導体光導波路、LiNbO3光導波路及び
ポリマー光導波路等を用いても実現できることは明らか
である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、順
FFT演算及び逆FFT演算を行うことができ、光信号
を電気信号に変換することなく各種の信号処理を行うこ
とができ、大容量・長距離光通信において大きな利点を
有する。
FFT演算及び逆FFT演算を行うことができ、光信号
を電気信号に変換することなく各種の信号処理を行うこ
とができ、大容量・長距離光通信において大きな利点を
有する。
【図1】方向性光結合器の概要を示す構成図
【図2】本発明の光FFT回路の第1の実施例を示す構
成図
成図
【図3】本発明の光FFT回路の第2の実施例を示す構
成図
成図
【図4】2つの信号系列x(n)及びh(n)の相関関数を図
2に示す光順FFT回路及び図3に示す光逆FFT回路
を組み合わせて求めた結果を示す図
2に示す光順FFT回路及び図3に示す光逆FFT回路
を組み合わせて求めた結果を示す図
1,2…光導波路、3,20…入力光導波路、4,5,
21,22…入力光導波路と第1の方向性光結合器を結
ぶ光導波路、6,9,14,23,27,33…方向性
光結合器、7,8,24,25,26…第1の方向性光
結合器と第2の方向性光結合器を結ぶ光導波路、10,
11,12,13,28,29,30,31,32…第
2の方向性光結合器と第3の方向性光結合器を結ぶ光導
波路、15,16,17,18,34,35,36,3
7…第3の方向性光結合器と出力光導波路を結ぶ光導波
路、19,38…出力光導波路。
21,22…入力光導波路と第1の方向性光結合器を結
ぶ光導波路、6,9,14,23,27,33…方向性
光結合器、7,8,24,25,26…第1の方向性光
結合器と第2の方向性光結合器を結ぶ光導波路、10,
11,12,13,28,29,30,31,32…第
2の方向性光結合器と第3の方向性光結合器を結ぶ光導
波路、15,16,17,18,34,35,36,3
7…第3の方向性光結合器と出力光導波路を結ぶ光導波
路、19,38…出力光導波路。
Claims (1)
- 【請求項1】 mを整数としてN=2m本の入力光導波
路及び出力光導波路を有し、各段にN/2個の3dB光
結合器がm段配置されており、N本の入力光導波路と初
段の3dB光結合器、各段の3dB光結合器同士及び最
終段の3dB光結合器とN本の出力光導波路とがほぼ等
しい長さの光導波路で所定の組合せで結ばれており、λ
を光の波長neffを等価屈折率(=伝搬定数/真空中の
波数=β/k:k=2π/λ)として各段の前記光導波
路の中で所定の光導波路の長さが基本的な光導波路の長
さに比べて ΔL=λ/(Nneff) の整数倍だけ長く設定されていることを特徴とした光F
FT回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23229392A JPH0682865A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 光fft回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23229392A JPH0682865A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 光fft回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682865A true JPH0682865A (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=16936950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23229392A Pending JPH0682865A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 光fft回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0682865A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6963024B2 (en) | 2001-02-01 | 2005-11-08 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. | Solar cell module and its installing module |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP23229392A patent/JPH0682865A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6963024B2 (en) | 2001-02-01 | 2005-11-08 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. | Solar cell module and its installing module |
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