JPH0680404B2 - カメラ位置姿勢校正方法 - Google Patents

カメラ位置姿勢校正方法

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JPH0680404B2
JPH0680404B2 JP60118756A JP11875685A JPH0680404B2 JP H0680404 B2 JPH0680404 B2 JP H0680404B2 JP 60118756 A JP60118756 A JP 60118756A JP 11875685 A JP11875685 A JP 11875685A JP H0680404 B2 JPH0680404 B2 JP H0680404B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、物体の3次元情報をカメラを用いて入力す
る際に必要なカメラの位置姿勢パラメータを簡易、かつ
高精度に校正する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
カメラの位置姿勢パラメータには、カメラのレンズ中心
位置,カメラ方向があり、光軸点,光軸長があらかじめ
分つている場合に未知パラメータ数としては6である。
なお、ここで光軸点はカメラのレンズ中心からカメラの
イメージプレーンへの垂線と、イメージプレーンとの交
点であり、光軸長はその垂線の長さである。パラメータ
を求める方法として、あらかじめ位置が分つている物体
上の複数の点(基準マーク)をカメラで観測し、その像
と、仮定したパラメータをもつカメラで得られる像との
誤差を求め、その差が小さくなるようにパラメータの値
を選択する方法が、従来提案されている。
下記文献1では多くの未知数を含む誤差函数2つを同時
に小さくするパラメータを求める方法を提案している。
手順は、先ず未知パラメータに初期値を与えたうえで、
2つの誤差函数が小さくなるようにパラメータを少しず
つ修正していくことによつている。初期値の与え方を誤
ると収束しなかつたり、修正の回数が非常に多くなり、
実用性に問題がある。また、基準マークを多くしたり、
精度を高めようとすると修正のための処理時間が非常に
長くなる欠点があつた。
下記文献2では3本の既知直線の像からパラメータを含
む3つの連立方程式を導出している。この方程式の変数
は変数間の制約条件をもつため解析的手法が適用でき
ず、前記文献1と同様に、パラメータを徐々に修正しな
がら近似解を求める必要がある。初期値の設定を誤まる
と収束しなかつたり、修正回数が多くなる欠点がある。
下記文献3では座標系変換マトリクスを用いてパラメー
タの初期値を求めた後、誤差が小さくなるまで各パラメ
ータを徐々に変化させてくり返し演算する山登り法によ
り解を出す方法を提唱している。この方法では、文献1
と文献2と同様、くり返し演算により処理時間がかかる
ものと考えられる。
また、この方法において開示されている変換マトリクス
を見る限り、マトリクスのもつべき直交性の条件を満足
させるための考慮がなされていない。このため、マトリ
クス要素間の制約条件は修正工程である山登り演算の中
で十分考慮しなくてはならない。したがつて、文献1,2
と同様に、処理量が大きくなり、長い処理時間を要する
こととなる。
文献1)石井他、電子通信学会技報SC−84−9「3次元
位置,姿勢センサとロボツトへの応用」 文献2)越後他、情報処理学会コンピユータビジヨン研
究会34−4(1985年1月24日)「縞状パターンステレオ
による3次元位置検出」 文献3)久野他、情報処理学会コンピユータビジヨン研
究会35−1(1985年3月12日)「2値画像による多面体
の位置、姿勢計測」 〔発明が解決しようとする問題点〕 以上のように、従来、提案されている方法は、くり返し
演算により徐々に誤差を小さくしていく方法である。初
期値の与え方や基準マークの与え方により値が変わり易
く必ずしも汎用的に利用することができず、また、処理
量が大きく処理時間がかかる欠点がある。
この発明は、カメラ位置姿勢パラメータと誤差パラメー
タからなる連立方程式の解を解析的に求めた後、解析的
手続により誤差パラメータを小さくする補正を簡易に行
うことにより、簡易、高速、かつ高精度にカメラ位置姿
勢パラメータを得るカメラ位置姿勢校正方法を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明にかかるカメラ位置姿勢校正方法は、空間座標
系が既知の6点以上の特定点を撮像カメラを用いて観測
し、得られた特定点の像の位置を使つて空間座標系とカ
メラ座標系間の直交性を有する変換マトリクスと誤差パ
ラメータとを最小自乗法に基づく行列演算により解析的
に算出して、カメラ位置姿勢パラメータの近似値を求
め、しかる後、前記誤差パラメータを用いて最小自乗法
に基づく行列演算により変換マトリクスと誤差パラメー
タを解析的に算出してカメラ位置姿勢パラメータの補正
値を求め、誤差パラメータが指定した値以下になるよう
に補正をくり返すことによつて、カメラ位置姿勢パラメ
ータを得るものである。
〔作用〕
この発明のカメラ位置姿勢補正方法においては、第1ス
テツプとしてカメラ位置姿勢パラメータの近似値の誤差
を変換マトリクスの直交化により判明した誤差パラメー
タの値により表現し、第2ステツプとして精度を高める
ための補正として解析的手続により誤差の補正量を直接
的に行列演算を行いカメラ位置姿勢パラメータを得る。
〔実施例〕
以下この発明の一実施例について第1ステツプと第2ス
テツプに分けて説明する。
(第1ステツプ) カメラレンズ中心が物体座標系(x,y,z)の(c1,c2,c
3)に位置しているものとする。カメラ座標系(xc
yc,zc)と物体座標系(x,y,z)との関係は一般に次式
で書き表わされる。なお、座標系は第2図に示すように
右手系とし、カメラ光軸方向をyc軸とする。また、1は
マーク板で、x,y,zは空間座標、α,β,は方位角、
2はカメラで、xc,yc,zcはその軸である。
ただし、Mは物体座標系からカメラ座標系への変換マト
リクスである。Mの行列要素を次式で示す。
M=(akl)(k,l=1,2,3) ……………(2) 一方、カメラ中心からカメラ画面へ垂線を下したときの
距離(光軸長)をLとし、その垂線と画面との交点(光
軸点)の座標を(i0,j0)とし、また、画面上の像と画
像メモリ上の像との間のスケールフアクタ(縮小率)を
画像のi方向(横方向)についてηi、j方向(縦方
向)についてηjとする。基準マークのカメラ座標系に
おける座標とその画像(i,j)とは次の関係を有してい
る。
以後の計算で、変換マトリクスが直交すること、すなわ
ち、 を保証させるため、第(3)式、第(4)式を次のよう
に書き直す。
δと(εi,εj)は光軸長および光軸点座標の誤差を表
わす誤差パラメータである。第(1)式,第(2)式を
第(7)式に代入すれば次式が得られる。
a′21ix+a′22iy+a′23iz+B″1x+B″2y+
B″3z−B″1c1−B″2c2−B″3c3=i …(8) ただし、 Bl≡−La−δa−ηii0a 2l−ηiεia2l(l=
1,2,3) A″2≡a21c1+a22c2+a23c3 …(9) B″l≡B/A2ηi(l=1,2,3) a′2l≡a2l/A2(l=1,2,3) 同様にして、 a′21jx+a′22jy+a′23jz+D″1x+D″2y+
D″3z−D″1c1−D″2c2−D″3c3=j …(10) ただし、 第(8)式,第(10)式を用い、物体座標系での複数
(n個)の基準マーク座標を(x1,y1,z1),…,
(xn,yn,zn)とし、それらに対応する像を(i1
j1),…,(in,jn)とすると、 GN=W ………………………………(12) ただし、Gは多次元パラメータベクトルであり 像点ベクトル W=(i1,i2,…,in,j1,j2,…,jn) ……(15) 基準マーク行列 ただし また、0mnはm行n列の0マトリクス,I,I′はそれぞれ
3行3列およびn行n列の単位行列である。
次に、第(12)式を用いて最小自乗法によりGを求め
る。すなわち誤差E を最小とするGを求める。結果は次式で与えられる。
G=W・NT(NNT-1 …………………(18) ただし、NTは基準マーク行列Nの転置行列である。
さて、第(9)式により次の関係が成立する。
a′21c1+a′22c2+a′23c3=1 …………(19) このことと、第(14)式からカメラのレンズ中心座標
(c1,c2,c3)は次式で与えられる。
また、変換マトリクスMが直交すること、すなわち第
(5)式,第(6)式の条件と第(9)式とを用いて変
形すると、誤差パラメータεi,εjを算出することがで
きる。
εi=−▲A2 2▼(a′211+a′22B″2+a′
23B″3)−i0 ……(21) εj=−▲A2 2▼(a′21D″1+a′22D″2+a′
23D″3)−j0 ……(22) ここで、第(5)式,第(6)式を考慮すると、▲A2 2
▼として次式で計算される値を使うことができる。
▲A2 2▼=(a′21 2+a′22 2+a′23 2-1……………
(23) 次に誤差パラメータδを求める。第(9)式から (L+δ)2▲a2 il▼(l=1,2,3) を求め、第(5)式,第(6)式を用いて変形すれば、
次式が得られる。
(L+δ)2/ηi 2=A2 2(B1 2+B″2 2+B″3 2)+(i
0+ε12+2(i0+εi)(B″1a′21+B″2a′22
+B″3a′23)A2 2 …………(24) 同様に (L+δ2)/ηj 2=A2 2(D″1 2+D″2 2+D″3 2)+
(j0+εj2+2(j0+εj)(D″1a′21+D″
2a′22+D″3a′23)▲A2 2▼ …………(25) 次に第(9)式から a′={−B″lηi−ηi(i0+εi)a′2l}/
(L+δ)、(l=1,2,3) であるから a′={−B″l−(i0+εi)a′2l}/{(L+
δ)/ηi} ……(26) 同様に、 a′3l={−D″l−(j0+εj)a′2l}/{(L+
δ)/ηj} ……(27) ここで、上記で求める変換マトリクスM(akl)は直交
していることが保証されている。みかけの光軸長を第
(24)式または第(25)式により求まるL+δとし、ま
た、みかけの光軸点を第(21)式,第(22)式により算
出される(i0+εi,j0+εj)とすれば、x,y,z軸回り
のカメラの回転角α,β,は α=sin-1(−a′12tan/a′32) β=tan-1(a′31/a′33) =tan-1(−a′32sinβ/a′31) により求めることとなる。
カメラとマークの傾きがなく、マークの構成あるいは照
明条件が最良に調整されている場合で、かつマークの奥
行き方向分布が広い範囲にわたつている場合には、誤差
パラメータが無視できる程小さい値となる可能性が高
い。このときには、求まつたi0+εi,j0+εj,L+δの
値をそれぞれi0,j0,Lの内部パラメータとして使用でき
る。しかし、通常はカメラとマークとの位置関係や照明
条件が変動する。さらに、マークの中心座標の読取り誤
差も実際の計測では生じる。このため、算出されるみか
けの光軸点(i0+εi,j0+εj),みかけの光軸長(L
+δ)は真の値、(i0,j0),Lと差が生じ、このため、
カメラ位置姿勢パラメータの誤差が生じる。実際に、こ
の誤差がしばしば著しく大きくなることがある。高精度
なカメラ位置姿勢パラメータ校正を行うには、みかけの
光軸点,みかけの光軸長が真の値に一致すること、すな
わち誤差パラメータεi,εj,δを0とする第2ステツ
プが必要である。
(第2ステツプ) 一般には、上記方法によつてはみかけの光軸点から
εi,εjを分離することはできないが、通常のレンズ特
性の計測手段によつて別途光軸点(i0,j0)を求めるこ
とができる。また、光軸長Lについては基準マーク配列
面がカメラの光軸にほぼ直角におかれ、かつ基準マーク
数が多いときには、この発明による前記第1ステツプの
パラメータ校正により精度よく得られる。これにより、
レンズくり出し位置とLとの関係をあらかじめ校正して
おく。このように、カメラ固有のパラメータである
(i0,j0)とLをあらかじめ求めておくことにより、ε
i,εj,δの値を分離することができる。次は、εi
εj,δ=0となり、かつ変換マトリクスが直交するよ
うにパラメータ補正を行う。
まず、画像面と物体座標系の水平面(x−y面)の交線
と、画像面のi軸とのなす角度θMを求める。θMとして
次式が導出できる。
θM=cos-2(b1,a′11+b2a′12) ただし、 上記の交線と、(i0,j0),(i0+ε1,j0+εj)を結
ぶ直線とのなす角度θは、第(29)式のθMを含む次式
で与えられる。
ただし、▲l2 0▼=εi 2+εj 2 カメラ方位補正量は、θを用いて で与えられる。
また、c1,c2,c3はδを用いて で与えられる。
次に、第(31)式により補正した方位を使つて、a21,a
22,a23を求める。この値と、第(32)式により補正し
たc1,c2,c3を使つて、次式によりa′21,a′22,a′23
を求める。
a′21=a21/A2,a′22=a22/A2,a′23/A2 …(33) ただし、A2=a21c1+a22c2+a23c3 ………(34) ここまでが予備補正である。
さて、a′21,a′22,a′23を既知数とすると、第(8)
式は未知係数が左辺にのみ含まれる次式に書き直すこと
ができる。
B″1x+B″2y+B″3z−B″1c1−B″2c2−B″3
c3=i−a′21ix−a′22iy−a′23iz …(35) 同様に第(10)式の代わりに次式が得られる。
D″1x+D″2y+D″3z−D″1c1−D″2c2−D″3
c3=j−a′21jx−a′22jy−a′23jz …(36) 物体座標系での複数(n個)の基準マーク座標を (x1,y1,z1),……,(xn,yn,zn) とし、それらに対応する像を (i1,j1),……,(in,jn) とすると、第(35)式,第(36)式を用いて次の関係式
が得られる。
P・Q=W …………………………(37) ただし、 である。第(18)式を導出したときと同様にして、Pは
次式 P=V・QT(Q・QT-1 ………………(41) により求められ、Pから B″1,B″2,B″3,D″1,D″2,D″3,u′1,u′2 が求められる。これを用い、第(26),(27),(28)
式から補正後の方位角α,β,が求まる。得られた変
換マトリクスは直交性が保証されている。これらの値を
使つて第(20)式によりc1,c2,c3を、また、第(2
1),(22),(25)式からεi,εj,δを求める。こ
こまでの処理で、通常の基準マーク条件の場合には
εi,εj,δは十分小さくなる。しかし、基準マークが
少なく、かつ画像上1カ所にかたまつている等基準マー
クの条件が悪いときなどには、εi,εj,δが無視でき
ない程度となることがある。その場合には、第(29)式
から第(41)式の処理を再実行する。このようにして、
カメラ位置=姿勢パラメータを高精度に知ることができ
る。
第1図はこの発明の一実施例を示す処理の流れ図を示し
たものである。なお、(1)〜(14)は各ステツプを示
す。
ステツプ(1)で基準マークの座標を入力した後、ステ
ツプ(2)において、第(15),(16)式により、N,W
をセツトし、ステツプ(3)において、第(18)式によ
りG、すなわち a′21,a′22,a′23,B″1,B″2,B″3,D″1,D″2,D″3,
u′1,u′2 を求め、ステツプ(4)におい、第(20)式〜第(25)
式により c1,c2,c3,εi,εj,δi,δj を求める。次にステツプ(5)において、第(26)式,
第(27)式により a′11,a′12,a′13,a′31,a′32,a′33 を求め、ステツプ(6)により、方位角α,β,を求
める。ステツプ(7)からは補正ルーチンである。
εi,εj,δが無視できないときはステツプ(8)に進
む。ステツプ(8)では、第(31)式,第(32)式によ
り、方位角の補正とc1,c2,c3の補正を行つた後、ステ
ツプ(9)で、第(33)式,第(34)式によりa′21,
a′22,a′23を求め、ステツプ(10)において、第(3
9)式,第(40)式により、Q,Vをセツトし、ステツプ
(11)において第(37)式によりP、すなわち B″1,B″2,B″3,D″1,D″2,D″3,u′1,u′2 を算出する。ステツプ(12)では、第(20),(21),
(22),(24),(25)式により εi,εj,δ を求め、ステツプ(7)に戻る。ステツプ(7)でYES
の場合、すなわち εi,εj,δ が無視できる程小さい場合には、確認ルーチンのステツ
プ(13)に移る。ステツプ(13)ではカメラ方位角α,
β,とカメラ位置c1,c2,c3を用いて基準マーク像を
算出し、ステツプ(14)で、マーク実画像の座標と、算
出したマーク像座標とのずれを算出する。
第3図はこの発明のカメラ位置姿勢校正方法に使用する
装置の一例を示すブロツク図である。
この図で、1は基準マークが書かれているマーク板であ
り、カメラ2の前方に置かれている。カメラ2で得られ
る画像は画像入力部3に記憶する。この画像入力部3に
はフレームメモリと、カメラ駆動回路とを有している。
4はマーク識別処理部であり、画像入力部3に記憶され
ている画像データから、基準マークの中心座標を得る。
実験ではマークとして白丸を用いたので、マーク識別処
理には先ずラベリングを行い、各ラベリング領域のサイ
ズ,円形度を算出して有効なラベリング領域を抽出して
からマーク番号を附している。
5は近似値算出処理部であり、カメラ位置姿勢パラメー
タと誤差パラメータを最小自乗法に基づく行列演算によ
り解析的に求める手段を実行する。6は補正処理部であ
り、カメラ位置姿勢パラメータの予備補正を行つてから
最小自乗法に基づく行列演算により、カメラ位置姿勢パ
ラメータを解析的に算出する補正手段を実行する。誤差
パラメータがあらかじめ指定した値より大きい場合に
は、再度この補正手段を実行することにより、パラメー
タを補正することができる。誤差パラメータが指定値よ
り小さくなつたときには結果出力部7で処理結果を出力
する。
次に実験の結果について説明する。
画像入力部3とマーク識別処理部4には、東芝製汎用画
像処理装置TOSPIX−IIを用い、カメラ2には、ソニー製
CCDカメラを用いた。また、近似値算出処理部5と補正
処理部6はVAX11/780ミニコンピユータのライブラリに
サブルーチンとして登録してある。また、マークの空間
座標は、データフアイルに予じめ登録してあり、処理の
際必要に応じ参照される。
〔計算機シミユレーシヨン実験〕
ηi=0.02,ηj=0.02,L=55mm,α=−0.11111ラジア
ン,β=0.0,=0.04ラジアン,c1=−100.0mm,c2=−
800.0mm,c3=400.0mmのパラメータを有するカメラで64
点の基準マークを用いて前述の流れ図に従いカメラ位置
姿勢を求めたところ、第1ステツプでは、εi=−108.5
画素,εj=147画素,δ=3.8mm,α=−0.0722ラジア
ン,β〜0.001ラジアン,=−0.357ラジアン,c1=−
109.1mm,c2=−860.6mm,c3=434.1mmとなり、実際とは
かなり誤差が大きい。
第2ステツプの補正手順で1回の修正により、ε1=−
0.9画素,εj=−1.8画素,δ=0.4mm,α=−0.1118ラ
ジアン,=−0.4022ラジアン,β=0.0002ラジアン,
c1=−100.3mm,c2=−799.83mm,c3=401.47mmとなり、
さらに、2回目の補正によりε1=0.2画素,εj=−1.8
画素,δ=−0.47mm,α=−0.1112ラジアン,=−0.4
01ラジアン,β=0.0007ラジアン,c1=−100.4mm,c2
−800.2mm,c3=401.6mmとなり、方位角は最大0.001ラジ
アン,位置は最大0.4%にまで精度が高くなつている。
確認手順でのマークずれは平均0.2画素であつた。
〔実画像による実験例〕
基準マーク12点の例では、第1ステツプで、εi=−8.0
画素,εj=−35画素,δ=−25.2mmであつたが補正手
順4回で、εi=−0.37画素,εj=−0.021画素,δ=
0.0003mmとなり、また、確認手順でのマークずれが、第
1ステツプで平均80画素だつたものが補正4回で1画素
以内とすることができた。また、別の例では、基準マー
ク数14について第1ステツプでεi=80.3画素,εj=7
8.0画素,δ=−0.14mmであつたが、補正ルーチン1回
でεi=1.3画素,εj=17.1画素,δ=0.02mmとなり、
2回目ルーチンでεi=−0.15画素,εj=−0.017画
素,δ=0.00002mmとなり、また、確認ルーチンでのマ
ークずれは、第1ステツプで平均4画素が、補正手順に
より0.9画素となつた。
次に、処理スピードについて述べる。
市販の汎用画像処理装置とミニコンピユータを用いてマ
ーク数108点の場合について、一画素入力からマーク識
別までが、I/O,デイスクオーバーヘツドを含め約5秒,
最終的にパラメータを決定し、かつ確認手順を終つて結
果を表示するのに1秒の計6秒ですべての処理が完了し
た。
1つのマーク当りの所要時間はわずか60msecである。こ
の発明での精度を従来の方法で得ようとすると数10分、
場合によつては1時間以上かかる可能性が強い。従つ
て、この発明の方法によれば処理時間が短く、実時間計
測が可能である。
なお、上記実施例ではマークデータ入力用撮像カメラと
して2次元テレビカメラを想定して説明したが、浜松ホ
トニクス社製ポジシヨンセンスデバイスのように一度に
1つのマークのみの像位置が得られる撮像カメラにおい
ても、タイムシエアリングにより各マークのマーク像位
置を順次入力することができるので、この発明の適用が
可能である。また1次元のイメージセンサについても1
次元センサでマーク像面を走査すればマーク像の2次元
画像を入力できるので、やはりこの発明を適用すること
ができる。また、超音波カメラ、X線カメラ等他の情報
伝送媒体を用いた1次元または2次元イメージセンサに
も適用可能である。さらに、基準マークとしては、物体
の特徴点、たとえば頂点や稜の特定点や特別に配列を設
計した3次元分布する識別しやすいマーク集合体が用い
られる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明のカメラ位置姿勢校正方
法は、カメラ位置方位の近似解と、3種の誤差パラメー
タの計9点を解析的に求めた後、解析的手続により補正
を行つて誤差パラメータを極小とする方法であるから、
次の利点がある。
(1)、近似解を簡易に求めることができる。また、誤
差パラメータを算出しているため、近似の度合が分る。
(2)、補正手順は、解析的手法によつているため、見
通しが良く直接的であり、簡易に、かつ精度が高い。
(3)、この発明では、座標系変換マトリクスの直交性
を保持しているので、得られた解の信頼性、安定性がよ
く、汎用手法として利用できる。
(4)、基準マーク点が多くても、入出力オーバヘツド
を含めても、数秒程度で、処理が可能であり、また、カ
メラ位置の最大誤差0.4%,方位角0.001ラジアン程度の
高精度計測が可能である。このため、実時間の高精度な
カメラ位置姿勢校正方法として利用価値がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のカメラ位置姿勢校正方法の処理手順
を示す流れ図、第2図は空間座標系とカメラ座標系のと
り方を示す説明図、第3図はこの発明のカメラ位置姿勢
校正方法に使用する装置の一例を示すブロック図であ
る。 図中、1はマーク板、2はカメラ、3は画像入力部、4
はマーク識別処理部、5は近似値算出処理部、6は補正
処理部、7は結果出力部である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空間座標系での位置が既知の6点以上の特
    定点を撮像カメラを用いて同時に、または時系列に観測
    し、得られた特定点の像の位置を使つて、空間座標系と
    カメラ座標系間の直交性を有する変換マトリクスと誤差
    パラメータとを最小自乗法に基づく行列演算により解析
    的に算出して、カメラ位置姿勢パラメータの近似値を求
    め、しかる後、前記誤差パラメータを用いて最小自乗法
    に基づく行列演算により変換マトリクスと誤差パラメー
    タを解析的に算出してカメラ位置姿勢パラメータの補正
    値を求め、前記誤差パラメータが指定した値以下になる
    ように前記補正をくり返すことによつて、カメラ位置姿
    勢パラメータを得ることを特徴とするカメラ位置姿勢校
    正方法。
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