JPH0680132A - 熱可塑性樹脂製の吹込成形容器 - Google Patents

熱可塑性樹脂製の吹込成形容器

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JPH0680132A
JPH0680132A JP13961793A JP13961793A JPH0680132A JP H0680132 A JPH0680132 A JP H0680132A JP 13961793 A JP13961793 A JP 13961793A JP 13961793 A JP13961793 A JP 13961793A JP H0680132 A JPH0680132 A JP H0680132A
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container
blow
inclined portion
side wall
radius
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Application number
JP13961793A
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English (en)
Inventor
David A Brunson
エー.ブランソン デヴィッド
David A Deemer
エー.ディーマー デヴィッド
Stephen R Lynn
アール.リン ステファン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KONSUTAA PLAST Inc
Constar Inc
Original Assignee
KONSUTAA PLAST Inc
Constar Plastics Inc
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Publication date
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Publication of JPH0680132A publication Critical patent/JPH0680132A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
    • B65D1/0261Bottom construction
    • B65D1/0284Bottom construction having a discontinuous contact surface, e.g. discrete feet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Table Devices Or Equipment (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体充填時の衝撃に耐える十分な強度を持
ち、かつ全体の重量の軽減を可能として、製造コストの
低減に寄与する熱可塑性樹脂製容器を提供する。 【構成】 容器10は、可撓性で、垂直軸線に対して対
称な円筒形状に形成され、肩部22及び口部12を含む
上端部と大きな直立リング径を持つ下端部を有する本体
部とを有している。外周面で規定されるベース26は、
円弧状部30によって相互に分離され、第一の傾斜部4
0と、第一の傾斜部40の径方向外方に軸線方向下側に
ずらして配置される第二の傾斜部42と、その間に介在
するリング部44とを有している。下向き突出部28の
下端部は、径方向外方かつ上方に湾曲した部分によって
規定され、当該部分は、第二の傾斜部42に連続する内
端縁と円筒状側壁24に連続する外端縁とを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、炭酸飲料の充填及び
保管に適した寸法安定性を有する脚付き底部を備えたポ
リエチレンテレフタレート等のポリエステルを含む熱可
塑性樹脂製の吹込成形容器と、これに類する容器の設
計、製造、及び使用とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】容器内に通常発生する内圧がかかってい
る状態において、炭酸飲料を充填、保存することができ
る、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルの一
体成形により形成されるとともに、自己支持性を有する
プラスチック容器を形成するために、種々の試みがなさ
れている。この種の一体成形容器では、直立状態におい
て容器を支持し、かつ底部が外側に膨出しないベース部
構造のデザインが要求される。この点に関する二つの主
要な技術思想の一つにしたがって、種々のデザインが試
みられている。この種のデザインの流れの一つは、外周
全体に環状のシートリングが設けられた、いわゆるシャ
ンペンベースと呼ばれるデザインを含んでいる。この種
のプラスチックボトルとしては、例えばアメリカ特許第
3,722,726号、第3,881,621号、第
4,108,324号、第4,247,012号、4,
249,666号に開示されているものがある。また、
他のデザインにおいては、湾曲形成された底部から下向
きに突出した複数の脚が設けられている。この種のプラ
スチックボトルとしては、例えばアメリカ特許第3,5
98,270号、第4,294,366号、第4,36
8,825号、4,865,206号、第4,867,
323号に開示されているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこれらの一般的
なデザインを採用したボトルには、いくつかの重大な欠
点がある。一般に、シャンペンベース型のデザインを採
用したボトルの底部が内方へ巻き込まれるように変形す
るのを防止するために、室温において十分な安定性が確
保されるように、ボトルの底部を多量な樹脂を用いて形
成することが必要であると考えられている。しかし、ボ
トルの底部を多量の樹脂によって形成した場合、コスト
の増加を生じるばかりではなく、落としたときの衝撃に
よって破損する可能性が増加する。
【0004】樹脂の量をより少なくしつつ、妥当な安定
性を備えた脚付きボトルを形成することが可能である。
しかしながら、脚部におけるポリマーが不均一に延伸す
ることによって、内容物の充填後に、一乃至複数の脚に
不均一な膨張が生じたり、底部の中央に、一般に「ロッ
カー」と呼ばれる膨出部が形成されたりする現象が起こ
ることがしばしばある。さらに、ボトルの安定性は、ボ
トル底部の接地部の寸法に直接的に関係している。いく
つかの古いデザインでは、ボトルの直径の約1/2の間
隔をもって、ほぼ点で接地する脚部となっていたが、よ
り新しいデザインでは、接地面積を大きくした脚をより
大きな間隔で配置する傾向となっている。この種の容器
は、例えばアメリカ特許第4,865,206号、第
4,978,015号、第5,024,340号、及び
PCT国際公開第WO 86/05462号に示されて
いる。
【0005】二つの基本デザインについて種々の改良を
施す過程を通じて、より少ない樹脂により安定な形状の
容器を形成することによって、容器のコストを低減する
とともに、天然資源を最大限に活用することが常に目標
であった。したがって、従来採用されている大径の直立
リングを有する一体成形容器に関する設計基準のいくつ
かを用いつつ、この種の容器に関する上記に考察した問
題点を解消する、炭酸飲料の冷間充填及び保存に適した
容器の構造が提案されている。
【0006】このタイプの容器における一つの問題は、
底部の破損がしばしば生じることである。これは、容器
に充填される液体の充填圧力が高いことに関連した応力
割れが原因と考えられている。容器底部においてエネル
ギーが分散すると、応力による割れを生じて、異物の樹
脂への移行を許容し、時間の経過に伴い、底部の破損を
引き起こし、またはこれを助長する結果となる。したが
って、容器底部の形状は、容器に充填される液体の流入
時における運動エネルギーに耐え、かつこれを吸収する
ために十分な強度及び可撓性を備え、上述の現象の発生
を防止するものでなければならない。
【0007】
【課題を解決するための手段とその作用】本発明によれ
ば、可撓性を有し、垂直軸線に対して対称な円筒形状に
形成された本体部を有する熱可塑性樹脂製の容器であっ
て、ほぼ従来のデザインと同様の肩部及び口部を含む上
端部と大きな直立リング径を持つ下端部とを備えた容器
が提供される。そのベースは、複数の下向き突出部を有
する外周面によって規定されている。これら下向き突出
部は、円筒状側壁から容器の長軸方向に向かって延長さ
れる円弧状部によって相互に分離されている。
【0008】各下向き突出部は、その断面において、長
手方向軸線に近接する第一の傾斜部を有している。第二
の傾斜部は、第一の傾斜部の径方向外側に、軸線方向下
側に変位して配置される。ほぼ垂直なリング部は、第一
の傾斜部に接続された上端部と、第二の傾斜部に接続さ
れた下端部とを有している。各下向き突出部の下端部
は、径方向外方かつ上方に湾曲した部分によって規定さ
れ、当該部分は、第二の傾斜部に連続する内端縁と円筒
状側壁に連続する外端縁とを有している。
【0009】底部の安定性は、部分的に、少なくとも第
一の傾斜部の内側端部から第二の傾斜部に接合したほぼ
垂直のリング部の下端縁へ延在する厚肉の樹脂部を有す
るベース部によって与えられる。この厚肉部は、容器の
側壁の約2乃至8倍の肉厚を有している。樹脂の厚さ
は、長手方向軸線近傍の部分から半球状の円弧状部に沿
って円筒状側壁まで、ほぼ均一に薄くなっている。
【0010】応力割れに対する底部の強度は、部分的
に、第一の傾斜部の外側端部とほぼ垂直なリング部の上
端部との間に円滑な湾曲部を有するベース部によって与
えられる。この上側湾曲部の半径は、約2.00mm乃至
3.80mmとすることが望ましい。他の円滑な湾曲部
が、第二の傾斜部の内端部とほぼ垂直なリング部の下端
縁との間に設けられる。この下側湾曲部の半径は、前記
上側湾曲部の半径よりも幾分小さくすることが望まし
く、好ましくは約2.30mm乃至3.55mmとする。
【0011】各下向き突出部は、さらに、第一の傾斜部
とほぼ垂直なリング部との間に延在するウエブを有して
いる。このウエブは、容器に充填される液体の流入時に
おけるほぼ垂直なリング部の変形に対する安定性を向上
し、充填工程における過酷な条件による応力割れに起因
する底部の破損の防止に寄与している。ウエブの幅は、
好ましくは、第二の傾斜部の円周方向の幅の約1/3と
する。径方向のウエブには、容器の長手方向軸線近傍の
位置から第二の傾斜部に掛けて外側に向かって下向きの
溝を設けてもよい。このようにすると、流入する液体の
エネルギーを底部の大きな面積部分に均等に分散するこ
とができるようになる。また、ほぼ垂直なリング部とウ
エブとによって一体に結合された一対の傾斜部を設ける
ことにより、ベース部の寸法安定性が大幅に向上する。
さらに、各下向き突出部に広い間隔と大きな円弧状部を
設けたことにより、傾倒や揺動に対して、容器全体の機
械的安定性を大きく向上することができる。
【0012】下向き突出部をウエブによって補強したポ
リエステル製容器の一つの特徴は、従来のデザインを採
用した同等のサイズを有する容器と比較して、容器全体
の重量が軽くなることである。この特徴は、容器を従来
に比べて少ない量の樹脂で成形することを可能とすると
ともに、製造コストの低減を可能とする。また、容器
は、より大きな直立リング径を有しているので、いわゆ
るシャンペンベースを備えた容器と比較して優れた取扱
い安定性を示す。また、本発明の容器は、ベース部の構
造的特徴の組合せにより、応力割れに対して特筆すべき
耐久性を示すものとなる。
【0013】本発明の上記及び上記以外の特徴は、上記
に説明した本発明を実施するための好適な態様を例示す
る好適実施例に関する以下の詳細な説明より、当業者に
とって明白なものとなろう。以下に、特に添付図面を参
照して詳細に説明する。
【0014】
【実施例】本発明にしたがって形成され、図1に示され
た容器10は、周知の要領で容器の内容物を密閉するた
めに蓋(図示せず)と嵌合するように形成された端部1
6の上端のリム14によって規定される口部12を有し
ている。端部16の下側の支持リング18は、通常の要
領で、吹込成形作業において使用される。支持リング1
8の直下には、首部20が形成されている。首部20
は、肩部22を介して、ほぼ円筒状の本体部に連続する
ように外向きに拡開されている。容器の終端は、ベース
部26の下端によって規定されており、ベース部26
は、本体部の円筒状の側壁24と一体に形成される。図
1に示す容器10は、円筒状側壁24で規定される本体
部の直径に対して小さな口径の口部12を有している
が、容器の本体部よりも上側の部分の寸法及び外観は本
発明の特徴的な部分を構成するものではなく、単に好適
な容器10を示すためのものである。
【0015】ベース部26は、アーチ状の下向きに延び
る突出部28を複数有しており、これらの突出部28
は、各半球状の円弧状部30によって分離されている。
半球状円弧状部30は、各下向き突出部28の側縁を規
定するS字状の切欠き溝32の交点に位置している。半
球状円弧状部30の上端部は、図1に示すように、図3
のY軸に直交する平面上の円29を規定する。この円2
9は、ベース部26と本体部の円筒状側壁24との接合
位置に配置されている。各下向き突出部28の下端は、
上方に向かって外向きに湾曲した外周面36上に位置す
る円弧状稜線部34によって規定されている。
【0016】図2に示すように、底部は、五つのアーチ
状の下向き突出部28によって包囲された中央部38を
有している。一方、下向き突出部28は、五つの半球状
円弧状部30によって相互に分離されている。S字状の
切欠き溝32は、各下向き突出部28の側縁を規定して
おり、半球状円弧状部30に連続している。半球状円弧
状部30とこれに連続するS字状切欠き溝32とは、所
定の角度αを占有する。なお、図示の例においては、こ
の角度αは約16°である。したがって、アーチ状の下
向き突出部28は、図1及び図2の実施例においては、
約56°の角度をもって形成される。なお、図1及び図
2の例においては、五つの下向き突出部28を設けた例
を示しているが、本発明による容器には、三つ以上の任
意の数の突出部を設けることができる。なお、下向き突
出部の数が変わると、下向き突出部28の曲率及び突出
部間の拡開角度αも変化する。各下向き突出部28内に
は、中心部38から径方向外方に延びる複数のウエブ4
7が設けられている。各ウエブ47は、各下向き突出部
28の円弧の約5°の角度を占めている。
【0017】図3に示す断面において、本体部の円筒状
側壁24は、容器の長手方向軸線Yに対してほぼ対称と
なっている。半球状円弧状部30は、長手方向軸線Y上
の中心点Cを中心として設定された一定の半径Rの軌跡
として規定される。円弧状部30は必ずしも正確な半球
形状であることを必要とせず、楕円形状や僅かに半径R
が変化する形状とすることも可能である。各下向き突出
部28は、ほぼ垂直なリング部44を介して相互に接続
された第一の傾斜部40と第二の傾斜部42とを備えて
いる。第一の傾斜部40の内端縁は、長手方向軸線Yの
周囲の中心部38に連続している。第一の傾斜部40
は、ほぼ垂直に延びるリング部44により、第二の傾斜
部42に対して径方向内方かつ軸線方向上方にずれた位
置に配置されている。
【0018】第一の小径湾曲部43は、第一の傾斜部4
0の外端縁とほぼ垂直なリング部44の上端縁との間に
位置している。この湾曲部43の半径は、約2.00mm
乃至約3.80mmの範囲とすることが好ましい。本発明
の好適実施例の容器にあっては、その容量が約2リット
ルである場合、第一の湾曲部43の半径は、3.05mm
乃至3.40mm、好ましくは3.25mmとする。第二の
小径湾曲部45は、第二の傾斜部42の内端縁とほぼ垂
直なリング部44の下端縁との間に介在する。第二の湾
曲部45の半径は、一般に、第一の湾曲部43の半径よ
りも幾分小さく設定され、好ましくは2.30mm乃至
3.55mmの範囲とする。本発明の好適実施例の容器に
あっては、その容量が約2リットルである場合、第二の
湾曲部45の半径は、約2.80mm乃至3.05mm、好
ましくは約2.90mmとする。
【0019】第二の傾斜部42の外端縁は、上方に向か
って径方向外方に湾曲した外周面46に連続している。
この外周面46は、ほぼ円形で複数の稜線部34に分割
された、各下向き突出部28の軸線方向の下端部を規定
している。この稜線部34は、容器の直立状態における
接地部を形成する。本体部の円筒状側壁24に対して角
度γ傾斜した外周壁48は、外周壁46を円筒状側壁2
4に接続している。図3に示すように、角度γは、約1
°乃至約10°の範囲、好ましくは5°である。そのよ
うに設定すると、稜線部34の直径dを、円筒状側壁2
4の主直径Dの約0.7倍とすることができる。下向き
突出部28の側縁を規定するS字状切欠き溝32の中央
部は、対称軸である長手方向軸線Yを通る平面に対して
角度β傾斜している。図3に示すように、この角度βは
約10°である。
【0020】図4は、図2の4−4線に沿ってウエブ4
7を含んで断面した下向き突出部28の拡大図である。
下向き突出部28の第二の傾斜部42は、容器10の長
手方向軸線Yと直交する面Tに対して約10°の角度δ
をもって傾斜している。ウエブ47は、第一の傾斜部4
0とリング部44との間に跨って設けられている。これ
により、第一の湾曲部43の部分における応力割れが発
生しにくくなる。容器に充填される液体の注入圧力は、
一般に20乃至70N/cm2 である。したがって、容器の
底部は、容器に液体が充填される際に、充填される液体
の運動エネルギーを吸収できるものでなければならな
い。応力割れに起因する底部の破損を防止するために、
ウエブ47は、容器に液体が充填されている間、ほぼ垂
直なリング部44の変形を静定するように機能する。
【0021】図5は、本発明の変形例を示す断面図であ
る。この変形例において、ウエブ47は、第一の傾斜部
からほぼ垂直なリング部44を通って第二の傾斜部まで
径方向に延びる溝39を有している。この溝39が設け
られていることによって、下向き突出部に向かう軸線か
ら充填される液体が分散され、流入する液体の運動エネ
ルギーは、より大きな面積に拡散されて消失する。容器
10の口部12から注入されて、容器底部に衝撃を与え
る液体の一部は、長手方向軸線Yの回りに、中心部38
から第一及び第二の傾斜部40,42、及びリング部4
4に沿って横方向に向きを変えられる。液体の残りの部
分は、長手方向軸線Yに対して大きな角度で、ウエブ4
7内の溝39に流入する。これらの流体の二つの流れ
は、下向き突出部28の下側部で合流する。
【0022】なお、好適実施例及び特定の例に関して、
本発明につき詳細に説明したが、上記に説明し、特許請
求の範囲に記載した本発明の要旨の範囲内において、種
々の変更、変形が可能である。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
係る容器によれば、従来のデザインを採用した同等のサ
イズを有する容器と比較して、容器全体の重量を軽くす
ることができる。これとともに、従来に比べて少ない量
の樹脂で容器を成形することが可能となるとともに、製
造コストの低減も可能となる。
【0024】また、この発明の容器は、より大きな直立
リング径を有しているので、いわゆるシャンペンベース
を備えた容器と比較して優れた取扱い安定性を示す。
【0025】さらに、この発明の容器は、ベース部の構
造的特徴を組合せることにより、応力割れに対して特筆
すべき耐久性を示すものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって構成された容器の斜視図であ
る。
【図2】図1の容器の底面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【符号の説明】
10 容器 12 口部 24 円筒状側壁 26 ベース部 28 下向き突出部 30 円弧状部(半球状の) 39 溝 40 第一の傾斜部 42 第二の傾斜部 43 第一の小径湾曲部(上側湾曲部) 44 リング部 45 第二の小径湾曲部(下側湾曲部) 47 ウエブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デヴィッド エー.ディーマー アメリカ合衆国・ジョージア州 30135・ ダグラスヴィル・シーダーデイル ドライ ブ 3186 (72)発明者 ステファン アール.リン アメリカ合衆国・ジョージア州 30135・ ダグラスヴィル・ウッドクリーク レーン 6823

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向軸線について回転対称なほぼ円
    筒状の側壁部を備えた中空の本体を有するとともに、端
    部と、前記側壁部の上端を前記端部に一体に接続する肩
    部と、前記側壁部の下端に連続する一体のベース部とで
    構成される、充填される液体を収容する熱可塑性樹脂製
    の吹込成形容器であって、前記ベース部は、 前記円筒状側壁部から容器の長手方向軸線に向かって延
    びるほぼ円弧状に形成された複数の円弧状部と、 前記円弧状部の一つによって互いに分離されるととも
    に、前記長手方向軸線に近接した第一の傾斜部と、該第
    一の傾斜部に対して径方向外方でかつ軸線方向下側にず
    らして配置された第二の傾斜部と、ほぼ垂直に形成され
    るとともに、前記第一の傾斜部に一体化された上端縁と
    第二の傾斜部に一体化された下端縁とを有するリング部
    と、前記第二の傾斜部を前記側壁部と一体化するととも
    に、軸線方向の下端部を構成する径方向外方かつ上方に
    湾曲した部分とによって構成された複数の下向き突出部
    と、 前記それぞれの下向き突出部の前記第一の傾斜部とリン
    グ部との間に延在し、容器内に液体が流入している間の
    変形に対する安定性を向上させる複数のウエブとを備え
    ていることを特徴とする熱可塑性樹脂製の吹込成形容
    器。
  2. 【請求項2】 前記各ウエブが、前記第一の傾斜部から
    前記リング部を通って前記第二の傾斜部に延び、下向き
    突出部に向かう軸線から充填される液体を分散させる溝
    を有していることを特徴とする請求項1に記載の吹込成
    形容器。
  3. 【請求項3】 前記各下向き突出部は、前記ほぼ垂直な
    リング部の上端縁と前記第一の傾斜部との接合部に位置
    する上側湾曲部を有し、該上側湾曲部は、約2.00mm
    乃至約3.80mmの半径を有していることを特徴とする
    請求項1に記載の吹込成形容器。
  4. 【請求項4】 前記容器は約2リットルの容量を有し、
    前記上側湾曲部は、約3.05mm乃至約3.40mmの半
    径を有していることを特徴とする請求項3に記載の吹込
    成形容器。
  5. 【請求項5】 前記各下向き突出部は、前記ほぼ垂直な
    リング部の下端縁と前記第二の傾斜部との接合部に位置
    する下側湾曲部を有し、該下側湾曲部は、約2.30mm
    乃至約3.55mmの半径を有していることを特徴とする
    請求項1に記載の吹込成形容器。
  6. 【請求項6】 前記容器は約2リットルの容量を有し、
    前記下側湾曲部は、約2.80mm乃至約3.05mmの半
    径を有していることを特徴とする請求項5に記載の吹込
    成形容器。
  7. 【請求項7】 前記ベース部は、容器の長手方向軸線か
    ら前記第二の傾斜部に接合されたほぼ垂直なリング部の
    下端部に延びる厚肉部を有しており、該厚肉部は、容器
    の側壁部の厚さの約2乃至8倍の肉厚を有していること
    を特徴とする請求項1に記載の吹込成形容器。
  8. 【請求項8】 前記各下向き突出部は、前記第二の傾斜
    部を隣接する円弧状部に接続するS字状の放射状部を有
    していることを特徴とする請求項1に記載の吹込成形容
    器。
  9. 【請求項9】 長手方向軸線について回転対称なほぼ円
    筒状の側壁部を備えた中空の本体を有するとともに、端
    部と、前記側壁部の上端を前記端部に一体に接続する肩
    部と、前記側壁部の下端に連続する一体のベース部とで
    構成される、充填される液体を収容する熱可塑性樹脂製
    の吹込成形容器であって、前記ベース部は、 前記円筒状側壁部から容器の長手方向軸線に向かって延
    びるほぼ円弧状に形成された複数の円弧状部と、 前記円弧状部の一つによって互いに分離されるととも
    に、前記長手方向軸線に近接した第一の傾斜部と、該第
    一の傾斜部に対して径方向外方でかつ軸線方向下側にず
    らして配置された第二の傾斜部と、ほぼ垂直に形成され
    るとともに、前記第一の傾斜部に一体化された上端縁と
    第二の傾斜部に一体化された下端縁とを有するリング部
    と、前記ほぼ垂直のリング部の上端縁と前記第一の傾斜
    部との接合部に位置する上側湾曲部と、前記ほぼ垂直な
    リング部の下端縁と前記第二の傾斜部との接合部に位置
    する下側湾曲部と、前記第二の傾斜部を前記側壁部と一
    体化するとともに、軸線方向の下端部を構成する径方向
    外方かつ上方に湾曲した部分とによって構成された複数
    の下向き突出部と、 前記それぞれの下向き突出部の前記第一の傾斜部とリン
    グ部との間に延在し、容器内に液体が流入している間の
    変形に対する安定性を向上させる複数のウエブとを備え
    ていることを特徴とする熱可塑性樹脂製の吹込成形容
    器。
  10. 【請求項10】 前記ほぼ垂直のリング部の上端縁と前
    記第一の傾斜部との接合部に位置する前記上側湾曲部の
    半径は、前記ほぼ垂直なリング部の下端縁と前記第二の
    傾斜部との接合部に位置する前記下側湾曲部の半径より
    も大きいことを特徴とする請求項9に記載の吹込成形容
    器。
  11. 【請求項11】 前記各上側湾曲部は、約2.00mm乃
    至約3.80mmの半径を有していることを特徴とする請
    求項10に記載の吹込成形容器。
  12. 【請求項12】 前記容器は約2リットルの容量を有
    し、前記上側湾曲部は、約3.05mm乃至約3.40mm
    の半径を有していることを特徴とする請求項11に記載
    の吹込成形容器。
  13. 【請求項13】 前記上側湾曲部は、約3.25mmの半
    径を有していることを特徴とする請求項12に記載の吹
    込成形容器。
  14. 【請求項14】 前記各下側湾曲部は、約2.30mm乃
    至約3.55mmの半径を有していることを特徴とする請
    求項10に記載の吹込成形容器。
  15. 【請求項15】 前記容器は約2リットルの容量を有
    し、前記上側湾曲部は、約2.80mm乃至約3.05mm
    の半径を有していることを特徴とする請求項14に記載
    の吹込成形容器。
  16. 【請求項16】 前記下側湾曲部は、約2.90mmの半
    径を有していることを特徴とする請求項15に記載の吹
    込成形容器。
  17. 【請求項17】 前記各ウエブは、前記第一の傾斜部の
    内端縁から前記第二の傾斜部に接合したほぼ垂直のリン
    グ部の下端縁に位置する下側湾曲部に延びる厚肉部を通
    って延在する溝を備えていることを特徴とする請求項9
    に記載の吹込成形容器。
  18. 【請求項18】 前記各下向き突出部の前記第二の傾斜
    部は、容器の長手方向軸線と直交する面に対して約10
    °の角度をもって傾斜していることを特徴とする請求項
    9に記載の吹込成形容器。
  19. 【請求項19】 長手方向軸線について回転対称なほぼ
    円筒状の側壁部を備えた中空の本体を有するとともに、
    端部と、前記側壁部の上端を前記端部に一体に接続する
    肩部と、前記側壁部の下端に連続する一体のベース部と
    で構成される熱可塑性樹脂製の吹込成形容器であって、 外側面によって規定される前記ベース部は、前記円筒状
    側壁部から容器の長手方向軸線に延びるほぼ円弧状の円
    弧状部の一つによりそれぞれ分離される複数の下向き突
    出部で構成され、該下向き突出部は、 前記容器の長手方向軸線に近接した第一の傾斜部と、 該第一の傾斜部に対して径方向外方でかつ軸線方向下側
    にずらして配置された第二の傾斜部と、 ほぼ垂直に形成されるとともに、前記第一の傾斜部に一
    体化された上端縁と第二の傾斜部に一体化された下端縁
    とを有するリング部と、 前記ほぼ垂直のリング部の上端縁と前記第一の傾斜部と
    の接合部に位置し、約2.00mm乃至約3.80mmの半
    径を有する上側湾曲部と、 前記ほぼ垂直のリング部の下端縁と前記第二の傾斜部と
    の接合部に位置し、約2.30mm乃至約3.55mmの半
    径を有する下側湾曲部と、 前記それぞれの下向き突出部の軸線方向下端部を構成す
    る径方向外方かつ上方に湾曲された湾曲部と、 前記それぞれの下向き突出部の第一の傾斜部とリング部
    との間に延在して、容器内に液体が流入している間の変
    形に対する安定性を向上させる複数のウエブとを備えて
    いることを特徴とする熱可塑性樹脂製の吹込成形容器。
  20. 【請求項20】 前記各下向き突出部は、該下向き突出
    部内に位置し、前記第一の傾斜部から前記ほぼ垂直なリ
    ング部を通って前記第二の傾斜部まで径方向に延在する
    溝を有していることを特徴とする請求項19に記載の吹
    込成形容器。
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