JPH0678680A - 粘弾性菓子の製法 - Google Patents

粘弾性菓子の製法

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JPH0678680A
JPH0678680A JP4258981A JP25898192A JPH0678680A JP H0678680 A JPH0678680 A JP H0678680A JP 4258981 A JP4258981 A JP 4258981A JP 25898192 A JP25898192 A JP 25898192A JP H0678680 A JPH0678680 A JP H0678680A
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JP
Japan
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confectionery
viscoelastic
conveyor
spiral conveyor
temperature
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JP4258981A
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English (en)
Inventor
Takao Harada
貴夫 原田
Yoichi Irie
陽一 入江
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ロープ状に成形された、チューインガム,ソ
フトキャンディ等の粘弾性菓子を、搬送しながら温度調
節し、その後、製品形状に成形する粘弾性菓子の製法に
おいて、この粘弾性菓子を、螺旋状コンベアーで搬送し
ながら恒温チャンバを通過せしめて、連続的に温度調節
を行うことを特徴とする。 【効果】 ロープ状の粘弾性菓子をスペース的に効率よ
く搬送しながら、しかも、粘弾性菓子の断面形状の変形
や、内層と外層とからなる二層構造の粘弾性複合菓子の
場合では、その外層の破れを生じずに、温度調節がで
き、その後、粘弾性菓子の製品形状のばらつきを生じな
いで成形できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘弾性菓子の製法に係
り、更に詳しくは、ロープ状の粘弾性菓子を搬送しなが
ら温度調節した後、製品形状に成形する粘弾性菓子の製
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、チューインガム等の粘弾性菓子
の製法は、例えば、次のようにして行われている。すな
わち、まず、押出機により、粘弾性菓子を、ロープ状に
連続的に押し出し成形する。これをコンベアーにより搬
送し、この搬送中に、ダクト等を利用して冷風を当て、
所定の温度まで温度調節する。その後、所定の製品形状
に成形する。
【0003】このように、ロープ状の粘弾性菓子を搬送
しながら、温度調節するに際しては、従来、搬送手段と
して、図3に示すような直線状コンベアーを用いてい
た。図3(a)及び(b)は、連続したロープ状の粘弾
性菓子を直線状コンベアーで搬送する従来法を示す説明
図である。まず、図3(a)に示すように、ロープ状の
粘弾性菓子Dを直線状コンベアー11でそのまま搬送す
る方法があるが、この方法は、非常にスペース効率が悪
い。これに対して、図3(b)に示すように、直線状コ
ンベアー11を複数用いて多段に配設し(以下、多段式
コンベアーという)、搬送する方法がある。この方法
は、上記方法に比べ、スペース効率は良くなるが、充分
といえるものではなく、また、粘弾性菓子がある段から
次の段へ落下した際に、粘弾性菓子の断面形状が変形
し、後で製品形状に成形したときの形状のばらつきの要
因になるという欠点がある。
【0004】また、図4に示すように、粘弾性菓子D
を、コンベアーベルト12上に、蛇行状に配置して搬送
する方法がある。この方法は、上記方法よりスペース効
率を高める利点があるが、粘弾性菓子Dを蛇行状に曲げ
た部位で、粘弾性菓子の断面形状が変形し、後で製品形
状に成形したときの形状のばらつきの要因になるという
欠点がある。特に、内層がグミゼリー等、外層がチュー
インガム等からなる二層構造の粘弾性複合菓子で内層物
量が比較的多い場合、蛇行状に曲げた部位で外層が破
れ、内層物が吐出し不良品となる場合がある。
【0005】すなわち、ロープ状の粘弾性菓子をスペー
ス的に効率よく搬送しながら、しかも、搬送による粘弾
性菓子の断面形状の変形や、内層と外層とからなる二層
構造の粘弾性複合菓子の場合では、その外層の破れを生
じないで温度調節し、その後、粘弾性菓子を製品形状に
成形する製法が確立されていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、ロープ状の粘弾性菓子をスペース的に効率よく搬
送しながら、しかも、搬送による粘弾性菓子の断面形状
の変形や、内層と外層とからなる二層構造の粘弾性複合
菓子の場合では、その外層の破れを生じないで温度調節
することができる粘弾性菓子の製法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、ロープ状
に成形された粘弾性菓子を、搬送しながら温度調節し、
その後、製品形状に成形する粘弾性菓子の製法におい
て、該粘弾性菓子を、螺旋状コンベアーで搬送しなが
ら、恒温チャンバを通過せしめて、連続的に温度調節を
行うことを特徴とする粘弾性菓子の製法によって達成さ
れる。
【0008】すなわち、本発明者らは、ロープ状の粘弾
性菓子を螺旋状コンベアーで搬送しながら、恒温チャン
バ内を通過せしめて、温度調節することにより、スペー
ス的にも効率よく搬送でき、しかも、搬送による粘弾性
菓子の断面形状の変形や、内層と外層とからなる二層構
造の粘弾性複合菓子の場合では、その外層の破れを生じ
ないで温度調節することができることを見いだし本発明
に到達した。
【0009】次に、本発明を図面に基づき詳しく説明す
る。図1は、本発明を実施する際に使用する装置の一例
を示す説明図である。同図において、1は押出機、2は
ポンプ、3は螺旋状コンベアー、4はカット包装機、6
は搬入コンベアー、7は冷風発生機、8は恒温チャン
バ、9は四方締めローラーである。また、Aはチューイ
ンガム原料、Bはグミゼリー原料、Cは二層構造の粘弾
性菓子である。
【0010】図1に示す装置において、押出機1は、グ
ミゼリー原料Bをチューインガム原料Aで包含した二層
構造の粘弾性複合菓子を、ロープ状に押し出し成形でき
る構造となっている。また、押出機1の吐出部下方に搬
入コンベアー6が配設され、押出機1より押し出された
粘弾性菓子を、搬入コンベアー6を介して螺旋状コンベ
アー3へ送り込むようにしている。また、冷風発生機7
を備えた恒温チャンバ8内に、螺旋状コンベアー3が配
設されており、粘弾性複合菓子が螺旋状コンベアー3上
を搬送される間に、温度調節がなされるようになってい
る。そして、螺旋状コンベアー3後方に、延伸成形を行
うよう四方締めローラー9を配設している。
【0011】このような装置を用いて、本発明の製法
は、例えば、次のようにして行う。すなわち、まず、チ
ューインガム原料Aを押出機1へ供給すると同時に、グ
ミゼリー原料Bをポンプ2より押出機1へ供給する。こ
れにより、チューインガムの中に連続的にグミゼリーを
包含した二層構造の粘弾性菓子Cが、ロープ状に押出機
1より連続的に押し出される。次に、押し出し成形され
た粘弾性菓子Cを、搬入コンベアー6から、螺旋状コン
ベアー3へ搬送し、螺旋状コンベアー3により搬送する
間に、恒温チャンバ8内で目的とする温度に温度調節す
る。その後、四方締めローラー9で延伸成形を行い、次
いで、カット包装機4へ導き、所定の製品形状に切断し
た後、包装し、最終製品とする。
【0012】図2にも示すように、搬入コンベアー6か
ら螺旋状コンベアー3へ搬入された粘弾性菓子Cは、コ
ンベアー上を螺旋状に下方から上方へ搬送されていく。
そして、粘弾性菓子Cは、螺旋状コンベアー3上を搬送
されている間に温度調節される。このように、螺旋状コ
ンベアー3で搬送しながら、恒温チャンバ8内で温度調
節を行うことにより、この工程で、粘弾性菓子の断面形
状の変形等は生じない。また、上記ロープ状の粘弾性菓
子Cを、搬入コンベアー6から、螺旋状コンベアー3上
へ搬入するとき、搬入コンベアー6の速度と螺旋状コン
ベアー3のピッチ速度とは同調させておくのことが好ま
しい。また、その速度は、製造する粘弾性菓子の種類、
目的とする温度等により適宜設定すればよい。
【0013】本発明の製法により製造する粘弾性菓子と
しては、チューインガム、ソフトキャンディ等が挙げら
れ、更に、上記のように、内部にグミゼリー、ペースト
状のジャム、菓子粉末等を包含したものであってもよ
い。特に、本発明の製法は、内部に、多量に上記菓子等
を包含する粘弾性複合菓子を製造する際に実施すると好
適である。
【0014】例えば、ゼラチンを含有するグミゼリーを
チューインガムで包含した粘弾性複合菓子を得る場合に
は、ロープ状に押し出した後、内層部ゼラチン含有菓子
の品温を、15分以上かけて、20.0〜31.0℃に
緩やかに冷却し、次いで、延伸成形を行うと、ゼラチン
含有菓子を30重量%まで多量に含有せしめることがで
きる点で好適である。この際、本発明の製法を適用する
と、温度調節を好適に行うことができる。
【0015】また、螺旋状コンベアー3は、ベルト駆動
搬送タイプでも、振動搬送タイプでもよい。また、ベル
ト駆動搬送タイプの場合、ベルト仕様は、粘弾性菓子の
物性やサイズによって、適宜適正なものを選択すればよ
い。また、ベルトは、メッシュカバーグリッドタイプで
も、メッシュカバーを有しないグリッドタイプでもよい
が、メッシュカバーグリッドタイプは、粘弾性菓子にベ
ルトの形がつかないので好適である。
【0016】また、粘弾性菓子Cを螺旋状コンベアー3
で搬送させるのは、下方から上方、上方から下方のどち
らでもよい。また、温度調節は、冷風によっても、液体
窒素、炭酸ガス等を噴射することによって行ってもよ
い。
【0017】
【発明の効果】以上のように、ロープ状の粘弾性菓子を
螺旋状コンベアーを用いて搬送し、恒温チャンバー内で
温度調節することにより、ロープ状の粘弾性菓子をスペ
ース的に効率よく搬送しながら、しかも、粘弾性菓子の
断面形状の変形や、内層と外層とからなる二層構造の粘
弾性複合菓子の場合では、その外層の破れを生じずに、
温度調節ができ、その後、粘弾性菓子の製品形状のばら
つきを生じないで成形できる。次に、本発明を実施例を
挙げて具体的に説明する。
【0018】(実施例1) (1)内層部グミゼリーの調製 まず、ゼラチン粉末14.5重量部(以下「部」と記
す)を水25部に添加、混合し、ゼラチンを膨潤させた
(ゼラチン部)。一方、砂糖60部と水飴85.7部と
を混合し、Bx95°(126.3部)となるまで、1
30℃で煮詰めた後、60℃に冷却した(キャンディ
部)。次に、表1の組成となるよう、キャンディ部にゼ
ラチン部を添加、混合し、次いで、1/5濃縮グレープ
果汁と香料を添加した。
【0019】
【表1】
【0020】(2)外層部チューインガムの調製 表2に示す組成で、常法に基づき、チューインガムを調
製した。
【0021】
【表2】
【0022】(3)粘弾性複合菓子の調製 図1に示すような装置を用い、断面寸法が30mm×3
0mmとなるように条件設定して、押出機1より、ロー
プ状に粘弾性複合菓子Cを押し出した。このとき、外層
部チューインガムと内層部グミゼリーの比率は、1粒当
たり重量比で3:1とした。また、供給品温は、内層部
グミゼリー45℃、外層部チューインガム40℃とし
た。
【0023】次に、押し出しされた粘弾性菓子Cを、ベ
ルト幅228mm、ドラム径1016mmの螺旋状コン
ベアー3で搬送しながら、約13℃の冷風を当てて18
分間冷却し、カット包装機入口付近で、内層部グミゼリ
ーの品温が29℃、外層部チューインガムの品温が22
℃になるようにした。このとき、螺旋状コンベアー3
は、ベルト駆動搬送タイプのものを用い、ベルトはメッ
シュカバーグリッドタイプで横ピッチ5.08mm、縦
ピッチ25.4mmのものを用いた。
【0024】その後、延伸成形、切断し、最終的に16
×16×20mm,7.0g/粒のブロック状グミゼリ
ー入りチューインガムを製造した。その結果、全体がバ
ランス良く稼働し、螺旋状コンベアー搬送中に粘弾性複
合菓子の変形、破裂は生じず、カット包装後の製品形状
のばらつきは生じなかった。
【0025】(実施例2)螺旋状コンベアーの搬送手段
として、振動搬送タイプのものを用い、その他は、実施
例1と同様にして粘弾性菓子を製造した。その結果は、
実施例1と同様に、全体がバランス良く稼働し、螺旋状
コンベアー搬送中に粘弾性複合菓子の変形、破裂は生じ
ず、カット包装後の製品形状のばらつきは生じなかっ
た。
【0026】(比較例1)図5に示すような、従来の多
段式コンベアーを用いて、搬送、冷却を行った。この
際、多段式コンベアーベルト上の粘弾性菓子を、スペー
ス効率のため、図4に示すように、蛇行状にした。その
他は、実施例1と同様にした。その結果、蛇行状に曲げ
た部位で粘弾性菓子の外層のチューインガム部が破れ、
内部からグミゼリーが吐出してしまい、不良品となっ
た。
【0027】(比較例2)比較例1の工程で、多段式コ
ンベアーベルト上の粘弾性菓子を直線状とし、その他
は、比較例1と同様にした。その結果、最上段から次段
への乗り移りの際に、粘弾性菓子の断面形状が変形し、
カット包装後の製品形状にばらつきが生じ、製品価値を
損ねた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する際に使用する装置の一例を示
す説明図。
【図2】螺旋状コンベアーの一部分を示す拡大説明図。
【図3】従来技術による搬送方法を示す説明図。
【図4】従来技術による搬送方法を示す説明図。
【図5】比較例にて使用した装置を示す説明図。
【符号の説明】
1 押出機 2 ポンプ 3 螺旋状コンベアー 4 カット包装機 6 搬入コンベアー 7 冷風発生機 8 恒温チャンバ 9 四方締めローラー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロープ状に成形された粘弾性菓子を、搬
    送しながら温度調節し、その後、製品形状に成形する粘
    弾性菓子の製法において、該粘弾性菓子を、螺旋状コン
    ベアーで搬送しながら恒温チャンバを通過せしめて、連
    続的に温度調節を行うことを特徴とする粘弾性菓子の製
    法。
JP4258981A 1992-09-01 1992-09-01 粘弾性菓子の製法 Pending JPH0678680A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8926308B2 (en) 2010-04-21 2015-01-06 Intercontinental Great Brands Llc Dough extruders and methods

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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