JPH0678509A - 温度補償特性を有する力モータ - Google Patents

温度補償特性を有する力モータ

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JPH0678509A
JPH0678509A JP5116049A JP11604993A JPH0678509A JP H0678509 A JPH0678509 A JP H0678509A JP 5116049 A JP5116049 A JP 5116049A JP 11604993 A JP11604993 A JP 11604993A JP H0678509 A JPH0678509 A JP H0678509A
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cylindrical
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temperature
force
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Jr J Otto Byers
オットー バィヤーズ ジュニア ジェイ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は温度補償特性を有する力モータを提
供することである。 【構成】 本力モータは強磁性材料の円筒形アマチュア
を有し、電磁コイルがアマチュアの周囲に同軸状に配置
されている。第1及び第2の円筒形板がアマチュアの両
端に、アマチュアとは極めて接近してはいるが離間して
配置され、所定の長さを有する空隙をそれぞれ形成して
いる。管状で半径方向に磁化された永久磁石がアマチュ
アの周囲に同軸状に配置され、1対の逆向きの磁束経路
を提供する。電流源は電磁コイルを付勢して空隙及びア
マチュアを通過する電磁束経路を発生させ、アマチュア
を運動せしめる。力モータの温度変化に応答し、円筒形
板に対して差動的に膨張及び収縮する温度補償器が設け
られている。温度補償器の差動的な膨張が円筒形板を互
いに他方に向けて駆動し、空隙の所定の長さを短縮させ
るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には力モータに
関し、具体的には温度補償特性を有する力モータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】典型的な流体圧システムは、大型の方向
性制御弁を制御するためにパイロット段を使用してい
る。電気作動パイロット弁を使用することも公知であ
る。例えば電気作動弁は普通2つのソレノイドを有し、
これらのソレノイドは弁の両側に1つずつ位置決めされ
ていてスプールを両方向に作動させる。また、パイロッ
ト弁は比例性能(即ち、印加される電流にスプールの運
動が比例)を達成する特性を呈することができる。しか
しながら、1つの弁毎に2つのソレノイドを使用するこ
とは高価につき、システムは物理的に大きくなる。
【0003】Fema Corporation所有の Caseyらの合衆国
特許 4,605,197号には、1つの力モータだけを有するパ
イロット弁が開示されている。この力モータは永久磁石
を使用している。永久磁石を使用したことによって、力
モータはスプールを双方向に作動させることができる。
しかしながら、この Caseyらの力モータは若干の問題を
呈する。
【0004】例えば、永久磁石は温度の増加と共にある
割合の磁力を一時的に失うことが知られている。フェラ
イト磁石は、温度が 100°Cに上昇すると 30 %までの
永久磁石残留誘導を失い、磁力に 49 %の低下をもたら
す。ネオジム型永久磁石でさえも 100°Cの温度上昇に
対して7%までの永久磁石残留誘導を失い、磁力に 14
%の低下をもたらす。永久磁石の温度上昇に伴う磁力の
変化は、弁性能を低下させる。従って、磁力の損失を斟
酌した温度補償が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した諸
問題の1またはそれ以上を解決することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の一面において
は、力モータが開示される。本力モータは強磁性材料の
円筒形アマチュアを有する。電磁コイルがアマチュアの
周囲に同軸状に配置されている。第1及び第2の円筒形
板がアマチュアの両端にアマチュアとは極めて接近して
はいるが離間して配置され、所定の長さを有する空隙を
それぞれ形成している。実質的に管状の永久磁石がアマ
チュアの周囲に同軸状に配置されている。この磁石は長
手方向軸に対して半径方向に磁化され、1対の逆向きの
磁束経路を提供する。電流源は電磁コイルを付勢して空
隙及びアマチュアを通過する電磁束経路を発生させ、ア
マチュアを運動せしめる。有利なことには、力モータの
変化する温度に応答し、円筒形板に対して差動的に膨張
及び収縮する温度補償器が設けられている。温度補償器
の差動的な膨張が円筒形板を互いに他方に向けて駆動
し、空隙の所定の長さを短縮させるようになっている。
【0007】
【実施例】本発明は、パイロット段を必要とする流体圧
システムにおける応用に適している。本発明を、図1に
基づいて比例式電気・流体圧4ウエイ可変圧装置100
について説明する。装置100は、主スプール弁の運動
を制御するための流体圧システムのパイロット段を形成
することができる。主スプール弁は、流体圧シリンダの
ような流体圧モータへの流体圧用流体の流れを制御する
ために使用可能である。
【0008】装置100は不可欠的に、流体圧弁組立体
102と、力モータ104との2つの部分からなる。力
モータ104は双方向電気・磁気アクチュエータであ
る。力モータ104は、1対の端によって境界が定めら
れている強磁性材料の円筒形アマチュア106を含む。
アマチュア106は長手方向軸108を有し、第1及び
第2の端112、114を有するシャフト110に固定
されている。シャフト110は非磁性材料製であり、ア
マチュア106の両端から軸方向に伸びている。例えば
アマチュアの内径は 0.48 cm( 0.188インチ)、外形は
2.36 cm( 0.930インチ)、そして長さは 2.54 cm(
1.00 インチ)である。
【0009】アマチュア106は永久磁石116によっ
て取り巻かれている。永久磁石116は環状であり、磁
極“N”及び“S”で示してあるように、半径方向に磁
化されている。永久磁石116は単一の管状片で作って
も、または弧状の幾つかの片を組合わせて実質的に管状
になるようにしてもよい。永久磁石116は、アマチュ
ア106の外面と極めて接近してはいるが離間している
内面を有している。永久磁石116は、例えば等級7の
フェライトからなることができる。しかしながら、当業
者には明白なように、多くの他の型の永久磁石材料を使
用して差し支えない。例えばネオジム永久磁石を使用す
ることもできる。例えば永久磁石の内径は 2.54 cm(1.
00インチ)、外形は 4.14 cm( 1.63 インチ)、そして
長さは 1.91 cm( 0.75 インチ)である。公知のよう
に、永久磁石の寸法は力モータの所望出力に依存する。
【0010】環状の第1及び第2の電磁コイル118、
120が永久磁石116の両端に位置決めされている。
コイル118、120は実質的に管形の非磁気コア(図
示してない)上に巻かれている。これら2つのコイルは
互いに電気的に接続されている。図には2つのコイルを
示してあるが、単一のコイルだけを設けてもよいことは
明白である。
【0011】アマチュア106、磁石116、及びコイ
ル118、120の組合せを包囲しているのは、強磁性
材料製の1対の円筒形板122、124である。これら
の板122、124は各々、シャフト110を受けて支
持するためのジャーナル開口128を限定するように内
側を旋削加工されたボス126を有している。円筒形板
122、124の各ボス126は、アマチュア106の
運動を終端させる磁極片127を含む。更に、各板12
2、124のそれぞれの磁極片127はアマチュア10
6の近傍にアマチュア106から離間して位置し、それ
によってそれぞれに空隙129、131を形成してい
る。各円筒形板122、124はそれぞれの開口128
内に配置された玉軸受130を有している。管状のハウ
ジングまたは胴132が、上記組合せと円筒形板12
2、124とを包囲している。
【0012】ハウジング132は、第2の円筒形板12
4とハウジング132の端との間に配置されている円筒
形の端栓134を含む。円筒形板122、124と同様
に、ハウジング132は強磁性材料製である。ハウジン
グ132は、端栓134内の孔138の中に配置された
第1の調整用組立体136を含む。第2の円筒形板12
4のジャーナル開口128と、端栓134の孔138と
は、作業室140を限定している。保持器144を有す
る第1の調整可能なばね142が作業室140内に配置
されている。ばね142をコイルばねで示してあるが、
当業者には板ばねまたは“S”ばねが同じように使用で
きることは明白であろう。第1の調整用組立体136は
孔138内にねじ止めされている。第1の調整用組立体
136は力モータ104への汚染物質の進入及び力モー
タ104からの流体圧用油の漏出の両者または何れか一
方を防ぐOリングシール146を含むことができる。第
1の調整可能なばね142の位置は、保持器144を介
して第1の調整用組立体136がシャフト110の第2
の端114に接触するようにセットされている。
【0013】環状のコイルばね148が第2の電磁コイ
ル120と第1の円筒形板122との間に位置決めされ
ている。ばね148は電磁コイル118、120、磁石
116、及び円筒形板122、124の組合せをプリロ
ードしている。更に、ばね148は第1及び第2の円筒
形板122、124を可変位置に分離している。例え
ば、円筒形板122、124を分離して 100°Cにおけ
る空隙129、131の合計長を 0.20 cm( 0.080イン
チ)にすることができる。好ましい実施例では、ばねの
プリロードは少なくとも力モータ104の最大力出力に
等しいか、またはそれよりも大きくしてある。
【0014】1対の電気コネクタ150、152が第1
及び第2の電磁コイル118、120に取り付けられて
いる。これらの電気コネクタ150、152は電流源
(図示してない)からの電気エネルギを電磁コイル11
8、120へ供給する。流体圧弁組立体102は、アダ
プタ158を通してハウジング132に取り付けられて
いる弁本体156からなる。弁本体156は、長手方向
軸108と軸方向に整列している中心孔160を含む。
更に中心孔160は、その両端に第1及び第2の室16
2、164を限定している。
【0015】弁本体156は、第1及び第2の端16
8、170を有し線形に移動可能なスプール166を含
む。スプール166は、その第1の端168が機械継手
172を介してシャフト110の第1の端112に結合
されるように中心孔160内に配置されている。スプー
ル166は環状の溝によって分離されている複数の軸方
向に離間されたランドを有している。
【0016】弁本体156は、2つの流体排出口Tと、
2つの流体制御口C1 、C2 と、流体供給口Pとを含む
複数の口を有している。流体供給口Pは加圧流体源17
4に接続されていて、加圧された流体を半径方向に伸び
る孔を通して中心孔160に供給する。流体制御口
1 、C2 は主弁または流体圧モータのような負荷に接
続され、流体排出口Tは槽176に接続されている。
【0017】第1及び第2の流体制御口C1 、C2 は、
各々、環178、180を有している。またスプール1
66は、流体を第1の流体制御口C1 の環178から第
1の室162まで通じさせる第1の長手方向に伸びる通
路182を有している。最後にスプール166は、流体
を第2の流体制御口C2 の環180から第2の室164
まで通じさせる第2の長手方向に伸びる通路184を有
している。更に、当業者ならば、環は例えばドリル加工
された孔の形状であってよいことは明白であろう。
【0018】弁本体156は、第2の室164内に配置
されている保持器188を有する(第1の調整可能なば
ね142と類似の)第2の調整可能なばね186を含
む。弁本体156は、第1の調整用組立体136に類似
の第2の調整用組立体190をも含み、第2の調整用組
立体190は保持器188をスプール166の第2の端
170に対して調整する。
【0019】ばね142、186の力レートは永久磁石
116の力レートより高いことに注目されたい。従って
ばね142、186は、アマチュア106が永久磁石の
力によってその最大走行位置に“ラッチ”されるのを阻
止する。装置100は有利に温度補償器手段210を含
んでいる。例えば温度補償器手段210は、プラスチッ
ク、アルミニウム、また他の高度に熱膨張性の材料製の
複数の棒192を含むことができる。例えば、棒192
は 12 * 10-5 /°Cの熱膨張係数を有する高度に熱膨張
性の材料からなることができる。棒材料の熱膨張係数が
このように大きいために、棒192はモータ104の鋼
製部分よりも遥かに大きい率で膨張することができる。
詳述すれば各棒192は、例えば 100°Cにおいて 0.9
90の所定の長さを有している。これらの棒は長手方向軸
108の周囲に等間隔に長手方向に位置決めされてい
る。詳述すれば、アダプタ158及び第1の円筒形板1
22は長手方向軸108の周囲に 120°間隔に位置決め
された3つの長手方向に伸びる孔を含む。また端栓13
4及び第2の円筒形板124は長手方向軸108の周囲
に 120°間隔に位置決めされた3つの長手方向に伸びる
孔を含む。長手方向に伸びる各孔は棒192を受け入れ
ている。棒192は、ばね148の力に対抗して円筒形
板122、124をロードする。尚、当業者には明白な
ように、棒192は、例えば円板のような他の形状であ
っても差し支えない。
【0020】図2を参照して本発明の別の実施例を説明
する。明瞭化のために、図1に示されているものと同一
の要素に対しては同一の番号を付し、それらの要素の詳
細説明は省略する。図示してないが、アマチュア106
の周囲には銅合金管が配置されている。この銅合金管
は、図1の実施例の玉軸受130に置換してアマチュア
106を支持してもよい。また銅合金管は電磁コイル1
18、120及び永久磁石116を流体圧用流体からシ
ールすることができる。
【0021】図2の実施例の温度補償器手段210は、
長手方向軸108の周囲に同軸状に配置され且つ第1及
び第2の円筒形板122、124にそれぞれ接している
第1及び第2の膨張管215、220を含む。図示のよ
うに第1の円筒形板122は中心孔128の周囲のボス
126の端に設けられたもみ下げ孔225を含む。第1
の膨張管215はこのもみ下げ孔225内に受けられて
いる。第2の膨張管220は第2の円筒形板124及び
端栓134に接して位置決めされている。図2の端栓
は、スペーサ235、詰め金240、及び止め輪245
を含む。
【0022】温度補償器手段210は、 General Elect
ric が製品番号 ULTEM 1000 として製造している高強度
プラスチック材料からなることができる。この材料は 1
00°C以上の温度範囲において永久磁束の変化を補償す
るために必要な膨張を提供するのに適している。この材
料の熱膨張係数は 5.6 * 10 -5 /°Cである。次に温度
補償器手段210の相対寸法を説明する。公知のよう
に、フェライト材料製の永久磁石は、所定の温度範囲に
わたってネオジム材料製の永久磁石よりも大量の磁束を
失う。従って、温度補償器手段210の寸法は、使用す
る永久磁石材料に依存して変化させる。以下の寸法は単
なる例示であって、説明中の力モータの大きさ及び型に
対して適するものである。寸法は 100°Cに対して与え
られている。
【0023】等級7のフェライト永久磁石を有する力モ
ータは、外径(OD)36.450 mm (1.437 インチ)、内
径(ID)23.419 mm ( 0.922インチ)、長さ 25.425
mm(1.001 インチ)の第1の膨張管215を含むことが
できる。第2の膨張管220は、OD 14.199 mm(0.55
9 インチ)、ID 9.525 mm ( 0.375インチ)、長さ2
5.400 mm (1.000 インチ)を有することができる。こ
の特定永久磁石配列は、100 °Cにおいて約 105ニュー
トンの力出力を発生するようになっている。
【0024】ネオジム永久磁石材料からなる力モータ
は、OD 36.450 mm(1.437 インチ)、ID 23.622 mm
( 0.930インチ)、長さ 12.827 mm(0.505 インチ)の
第1の膨張管215を含むことができる。第2の膨張管
220は、OD 14.224 mm(0.560 インチ)、ID 9.5
25 mm ( 0.375インチ)、長さ13.208 mm (0.520 イン
チ)を有することができる。この特定永久磁石配列も、
100 °Cにおいて約 105ニュートンの力出力を発生する
ようになっている。
【0025】当分野においては公知のように、永久磁束
の大きさは温度と共に変化する。これもまた公知のよう
に、磁束の大きさは空隙の長さに逆比例する。従って、
温度補償器手段210の熱膨張係数、温度に対する永久
磁石の特性、及び空隙の長さを知れば、全ての型及び大
きさの力モータに対して一定の磁束をもたらす所望の膨
張を発生するような温度補償器手段230の相対寸法を
容易に計算することができる。更に当業者ならば理解さ
れるように、本発明は線形力モータの磁束に適している
だけではなく、回転力モータの磁束の温度補償を提供す
るのにも適している。
【0026】最後に本発明は、温度変化に伴うコイルの
抵抗変化に対しても補償するのに適している。当分野に
おいては公知のように、コイルが発生する電磁束は(印
加する電流または電圧を一定として)コイルの抵抗に逆
比例する。従って抵抗の変化が温度変化に起因する場合
には、コイルの抵抗の変化を補償することが望ましいこ
とである。
【0027】コイルの抵抗変化に起因する電磁束の変化
は、所定の温度範囲にわたって永久磁束の変化より大き
い。従って、上述の温度補償器手段210の相対寸法
を、温度に起因するコイル抵抗の変化を補償するように
変更することができる。以下に説明する温度補償器手段
210は、コイル抵抗の変化を補償するだけではなく、
永久磁束の変化をも補償する。
【0028】例えば温度補償器手段210を、グラファ
イト充填テフロン材料で製造することが望ましいかも知
れない。例えば適当な材料が Enflo Corporationから複
合 4022 として製造されている。この材料の熱膨張係数
は 10.6 * 10-5 /°Cである。以下に一例を説明する。
第1の膨張管215は、OD 36.45 mm (1.437 イン
チ)、ID 23.419 mm( 0.930インチ)、長さ 31.175
mm(1.25インチ)を有することができる。第2の膨張管
215は、OD 14.225 mm(0.560 インチ)、ID 9.5
25 mm ( 0.375インチ)、長さ31.175 mm (1.25イン
チ)を有することができる。これらの寸法は、0.6 Aの
電流で 105ニュートンの力を発生させる電磁コイルを有
する力モータに適するものである。またこの力モータの
コイル抵抗は100 °Cにおいて 17.9 Ωである。
【0029】上述した寸法は単なる例示に過ぎず、実際
の寸法は力モータの設計特性に依存することになろう。
今度は、本発明の長所を最も理解し易くするために、装
置の動作の例を以下に説明する。正方向の電流を電磁コ
イル118、120に流すとコイル118、120が付
勢され、破線矢印194で示すようにアマチュア106
を(図1において左向きに)通り、第1の空隙129を
横切り、第1の円筒形板122の磁極片127からハウ
ジング132を右へ通って第2の円筒形板124に達
し、第2の空隙131を横切ってアマチュア106へ戻
る磁束流を発生する。逆に負方向の電流を電磁コイル1
18、120に流すと、磁束流は二重矢印196で示す
ようにアマチュア106を(図1において右向きに)通
り、第2の空隙131を横切り、第2の円筒形板124
の磁極片127からハウジング132を左へ通って第1
の円筒形板122に達し、第1の空隙129を横切って
アマチュア106へ戻る。例えば、この力モータは 0.6
Aの電流で 25 ポンドの力出力を発生する。
【0030】半径方向に磁化されている磁石である永久
磁石116が発生する永久磁束は、モータ104の中心
から空隙129、131を横切って円筒形板122、1
24のそれぞれの磁極片127に向かい、ハウジング1
32を通って戻る経路198、200からなる2つの円
筒形磁路を形成する。その結果、電磁コイル118、1
20が付勢されていない場合には、アマチュア106は
方向的に双安定状態となり、長さが短い方の空隙12
9、131内の低磁気抵抗によって生じる正味の磁気吸
引力によって最寄りの磁極片127に向かって吸引され
る。永久磁石116からの磁束密度は永久磁石及び電磁
石の最大複合磁束密度の半分に等しいか、またはそれよ
りも大きい。
【0031】装置100は2つの“中立”位置を有して
いる。即ち、電磁コイル118、120が付勢されてい
ない場合には、装置の室内の圧力による力が永久磁石1
16の力と十分に釣り合い、スプール166を2つの
“中立”位置の一方に位置決めする。有利なことには、
中立位置は流体制御口C1 、C2 の一方内を最小の流体
圧ならしめる。
【0032】力モータ104に負の電流を印加すると、
印加された電流に比例するパイロット圧が発生する。例
えば、コイル118、120を付勢すると、永久磁束経
路200を強め、永久磁束経路198を弱めるような電
磁束経路が矢印196の方向に生じて、アマチュア10
6を直ちに右へ移動させ流体制御口C1 内に所望の流体
圧を達成させる。
【0033】力モータ104に正の電流を印加すると、
永久磁束経路198を強め、永久磁束経路200を弱め
るような電磁束経路が矢印194の方向に生じて、アマ
チュア106をスプール166と共に比例的に左へ移動
させ流体制御口C2 内に所望の流体圧を達成させる。有
利なことには、本力モータ104は変化する永久磁束を
制御する温度補償特性を含む。公知のように、永久磁石
は温度の上昇につれて磁束の一部を一時的に失う。ま
た、永久磁石の磁束が空隙の長さに逆比例することも公
知である。従って空隙の長さを温度に比例して変化せし
めれば、永久磁石の磁束密度を実質的に一定に維持する
ことができる。
【0034】例えばモータ104の温度が上昇すると、
棒192または管215、220の長さが比例的に伸長
する。当然ながら、長さの変化は温度補償器手段210
の寸法と、使用する材料の熱膨張係数とに依存する。棒
192または管215、220が膨張すると環状ばね1
48が圧縮されて円筒形板122、124を互いに他方
に向って運動させるので、各空隙129、131の長さ
は棒192または管215、220の線形伸長に比例し
て短縮される。また、モータ104の温度が低下する
と、棒192または管215、220の長さが比例して
短くなる。例えば環状ばね148は棒192または管2
15、220の収縮に応答して円筒形板122、124
を互いに遠去けるようにバイアスし、空隙129、13
1の所定の長さを増加させる。有利なことには、力モー
タ104の温度が変化したとしても永久磁気回路の磁束
密度は実質的に一定に維持される。
【0035】(1)合計磁気回路の磁気抵抗が、例えば
0.10 のように低い場合、及び(2)空隙内の回路磁束
が永久磁気残留誘導にほぼ比例している場合には、作業
空隙の変化が磁気回路磁束に大いに影響を与えることに
注目すべきである。以上の説明は、永久磁束の変化対永
久磁石の温度を補償して永久磁束密度を実質的に一定に
保つことに関している。しかしながら本発明は、電磁束
の変化対コイルの温度変化に起因するコイルの抵抗の変
化を補償して磁束密度を一定に保つためにも使用でき
る。
【0036】本発明の他の面、目的及び長所は図面、明
細書、及び特許請求の範囲を検討することによって明白
になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による比例式電気・流体圧制
御装置の断面図。
【図2】本発明の別の実施例による比例式電気・流体圧
制御装置の断面図。
【符号の説明】
100 比例式電気・流体圧4ウエイ可変装置 102 流体圧弁組立体 104 力モータ 106 アマチュア 108 長手方向軸 110 シャフト 112 シャフトの第1の端 114 シャフトの第2の端 116 永久磁石 118 第1の電磁コイル 120 第2の電磁コイル 122 第1の円筒形板 124 第2の円筒形板 126 ボス 127 磁極片 128 ジャーナル開口 129、131 空隙 130 玉軸受 132 ハウジング 134 端栓 136 第1の調整用組立体 138 端栓内の孔 140 作業室 142 第1の調整可能なばね 144 ばね保持器 146 Oリングシール 148 コイルばね 150、152 コネクタ 156 弁本体 158 アダプタ 160 中心孔 162 第1の室 164 第2の室 166 スプール 168 スプールの第1の端 170 スプールの第2の端 172 機械継手 174 加圧流体源 176 槽 178、180 環 182 第1の通路 184 第2の通路 186 第2の調整可能なばね 188 ばね保持器 190 第2の調整用組立体 192 棒 210 温度補償器手段 215 第1の膨張管 220 第2の膨張管 225 もみ下げ孔 235 スペーサ 240 詰め金 245 止め輪

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の端によって境界が定められ、長手
    方向軸を有する強磁性材料の円筒形アマチュアと、 円筒形内面と円筒形外面とを有し、上記アマチュアの周
    囲に同軸状に配置され且つ、内面が上記アマチュアと極
    めて接近していながら離間している第1の電磁コイル
    と、 上記アマチュアの両端に対面しアマチュアとは離間して
    配置されている端を有し、アマチュアの近傍に所定の長
    さを有する空隙をそれぞれ形成する第1及び第2の円筒
    形板と、 上記第1の電磁コイルに接続され、上記電磁コイルを付
    勢して生成せしめた電磁束経路を上記空隙及び上記アマ
    チュアを通過させて上記アマチュアを運動せしめる電流
    源と、 円筒形内面と円筒形外面とを有し、上記アマチュアの周
    囲に同軸状に配置され且つ、内面が上記アマチュアと極
    めて接近していながら離間し、長手方向軸に対して半径
    方向に磁化され、1対の逆向きの磁束経路を発生する実
    質的に管状の永久磁石と、 両端を有し、強磁性材料を含み、上記第1の電磁コイル
    と、永久磁石と、円筒形板とを包囲するようになってい
    るハウジングと、 力モータの変化する温度に応答して円筒形板に対し差動
    的に膨張及び収縮し、その差動的な膨張が円筒形板を互
    いに他方に向けて駆動して空隙の所定の長さを短縮させ
    るようになっている温度補償器手段と、 を具備することを特徴とする力モータ。
  2. 【請求項2】 上記永久磁石と第1の円筒形板との間に
    配置されている環状のばねを含み、上記温度補償器手段
    の差動的な収縮が上記ばねにバイアス力を与えて上記円
    筒形板を互いに離間させ、空隙の所定の長さを伸長させ
    る請求項1に記載の力モータ。
  3. 【請求項3】 永久磁石磁束経路が関連する空隙を通っ
    て走り、関連する空隙内の永久磁石磁束の大きさが力モ
    ータの温度の変化に対して実質的に一定であるようにし
    た請求項2に記載の力モータ。
  4. 【請求項4】 永久磁石磁束経路が関連する空隙を通っ
    て走り、関連する空隙内の永久磁束及び電磁束の大きさ
    が電磁コイルにまたがる一定の電圧降下に対して、及び
    力モータの温度の変化に対して実質的に一定の力を与え
    るようにした請求項2に記載の力モータ。
  5. 【請求項5】 永久磁石磁束経路が関連する空隙を通っ
    て走り、関連する空隙内の永久磁束及び電磁束の大きさ
    が電磁コイルに印加される電流に対して、及び力モータ
    の温度の変化に対して実質的に一定であるようにした請
    求項2に記載の力モータ。
  6. 【請求項6】 永久磁石が等級7のフェライト材料から
    なる請求項5に記載の力モータ。
  7. 【請求項7】 永久磁石がネオジム型材料からなる請求
    項5に記載の力モータ。
  8. 【請求項8】 上記アマチュアが、上記コイルが付勢さ
    れることに応答して上記コイルに対して長手方向軸に沿
    って第1及び第2の方向に線形に運動するようにした請
    求項7に記載の力モータ。
  9. 【請求項9】 上記温度補償器手段が、円筒形内面及び
    円筒形外面を有する高度に熱膨張性の材料からなる第1
    及び第2の管を含む請求項8に記載の力モータ。
  10. 【請求項10】 上記第1の円筒形板は長手方向軸の周
    囲に同軸状に配置されたもみ下げ孔を限定し、第1の管
    が上記第1の円筒形板のもみ下げ孔内に配置されている
    請求項9に記載の力モータ。
  11. 【請求項11】 第2の管が上記第2の円筒形板の周囲
    に同軸状に配置され且つ、上記第2の管の内面が上記第
    2の円筒形板と極めて接近していながら離間している請
    求項10に記載の力モータ。
  12. 【請求項12】 上記環状ばねと上記永久磁石との間に
    配置され、上記第1の電磁コイルに電気的に接続されて
    いる第2の電磁コイルを含む請求項11に記載の力モー
    タ。
  13. 【請求項13】 上記環状ばねが、上記第2の電磁コイ
    ル、永久磁石、第1の電磁コイル、第2の円筒形板、及
    び上記第2の膨張管の組合せを上記ハウジングの一方の
    端に、また上記第1の円筒形板、及び第1の膨張管を上
    記ハウジングの他方の端にバイアスするようになってい
    る請求項12に記載の力モータ。
  14. 【請求項14】 環状ばねの圧縮力が、永久磁束及び電
    磁束の最大組合せ力に等しいか、または大きい請求項1
    3に記載の力モータ。
  15. 【請求項15】 上記温度補償器手段が、所定の長さを
    有し長手方向軸の周囲に等間隔に配置されている熱膨張
    性材料製の複数の棒を含み、各棒が上記円筒形板の1つ
    の中に配置されている請求項8に記載の力モータ。
JP5116049A 1992-05-19 1993-05-18 温度補償特性を有する力モータ Pending JPH0678509A (ja)

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US88599192A 1992-05-19 1992-05-19
US08/017219 1993-02-12
US08/017,219 US5264813A (en) 1992-05-19 1993-02-12 Force motor having temperature compensation characteristics
US07/885991 1993-02-12

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US5264813A (en) 1993-11-23
EP0571128A1 (en) 1993-11-24

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