JPH0677070B2 - 放射性洗濯廃液の処理方法 - Google Patents

放射性洗濯廃液の処理方法

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JPH0677070B2
JPH0677070B2 JP62088343A JP8834387A JPH0677070B2 JP H0677070 B2 JPH0677070 B2 JP H0677070B2 JP 62088343 A JP62088343 A JP 62088343A JP 8834387 A JP8834387 A JP 8834387A JP H0677070 B2 JPH0677070 B2 JP H0677070B2
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恂 菊池
弘行 土屋
省一 有馬
位 長山
悌 鈴木
玉田  慎
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、放射性洗濯廃液の処理方法に係り、特に発泡
性の著しい洗剤混入放射性廃液の粉体化処理及び造粒処
理に好適な放射性洗濯廃液の処理方法に関する。
〔従来の技術〕
原子力発電所などにおいては作業衣の洗濯等によつて洗
剤が混入した放射性廃液が発生する。従来は、約1/500
に濃縮減容した後、セメント固化等により保管してい
る。この保管量をさらに低減させるために、含有水を除
却して再利用し、界面活性剤のみを廃棄する方法が合理
的である。水分を分離除却するためには、蒸発乾燥処理
が用いられる。ところが、界面活性剤が高粘性物質であ
るため、粉体化及び造粒が非常に困難であること、界面
活性剤が発泡性を有しており、粉体化の際発泡し蒸気側
へ不純物が移行するため、分離した水が汚れることなど
の問題がある。つまり不純物が蒸気側へ移行する割合で
あるDF(供給側不純物/蒸気側不純物)が小さくなる。
特公昭60−38680号によれば、洗濯廃液を単独処理する
際界面活性剤の以上のような性質を抑えるため、廃液に
活性炭などの吸着剤を添加し物理的に界面活性剤を吸着
させれば、粉体化が可能になることが論じられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は、乾燥時に界面活性剤が発泡する問題に
ついては、活性炭などの吸着材を添加することにより解
決したが、造粒性の点についての配慮がされていない。
従来技術により作成したペレツト(造粒物)は、比重が
小さく減容性について問題があつた。
これは、界面活性剤を物理吸着させる吸着剤として、多
量の活性炭またはゼオライトを使用するため、廃棄物量
が増大してしまうという問題を有しており、さらにこれ
ら吸着剤の比重が軽く、かつ造粒性の悪い物質であるた
め、造粒しても比重が小さく、結果的にさらに減容性を
低下させることになる。
減容性を向上させるために、添加量が少量で消泡効果の
あるシリコン系消泡剤を使用することを考えたが、消泡
剤、界面活性剤共に高粘性物質であり、粉体間に界在し
粉体化造粒が困難となる現象を程し、混合量には限界が
あつた。
本発明の目的は、吸着剤を用いずに消泡し乾燥時のDFを
向上させると共に、減容性と造粒性に優れた放射性洗濯
廃液の処理方法を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するために、アルカリ土類金
属と鉱酸の水溶性塩類化合物を添加し、界面活性剤とア
ルカリ土類金属とを反応させて沈澱性塩類化合物とする
ことにより界面活性剤を原因とする発泡を抑制し、洗濯
廃液と他の廃液(ホウ酸廃液,硫酸ナトリウム廃液,硝
酸ナトリウム廃液等)を混合することにより界面活性剤
の影響を最小限にして粉体化し、造粒に適合しうる粉体
を生成させる方法を提案するものである。
すなわち、洗濯廃液中の洗剤成分に対し、アルカリ土類
金属と鉱酸の水溶性塩類化合物を10重量%以上添加する
ことにより、目的が達成される。
〔作用〕
界面活性剤は、親水基と疎水基を持つため、気液界面へ
吸着,配向し単分子膜を形成して表面張力を低下させ
る。洗濯廃液はこの界面活性剤が入つているため表面張
力が低く発泡しやすい。
アルカリ土類金属を添加することにより、界面活性剤の
陰イオン基(脂肪酸の長鎖アルキル基)と反応し、溶解
度の小さい沈澱性塩類となり、単分子膜の形成を防止
し、、表面張力の低下を防ぐことになる。
以上の作用により泡が蒸気側へ移行せず、DFが向上す
る。
また、沈澱性の塩類とすることにより、高粘性物質をよ
り固形分化しやすくできるため、他の廃液と混合処理し
た場合、洗濯廃液の混入量の増加が可能となり、非常に
減容性に優れた処理方法となつた。
〔実施例〕
洗剤を含んだ放射性洗濯廃液に、アルカリ土類金属と鉱
酸との水溶性塩類化合物を添加して遠心薄膜乾燥機で処
理したところ、乾燥時に発泡がなくなり、乾燥機のDFは
洗剤を含まない廃液と同等になつた。また生成した粉体
について造粒機で造粒したところ、物性の良好なペレツ
トが作成できた。
本発明は、この実験結果に基づいてなされたものであ
る。この実験結果について以下に示す。
洗剤に対するアルカリ土類金属塩の適正添加量を検討し
た結果を第2図に示す。
洗剤に対するアルカリ土類金属塩の添加量と蒸留時に蒸
留側に移行する洗剤濃度の関係を示す、第2図から明ら
かなように、洗剤に対し10重量%以上添加すれば蒸留側
に移行する洗剤濃度を大幅に低くおさえられることがわ
かつた。
上記結果を基に、アルカリ土類金属塩のうち、1種以上
を、消泡効果が発現する最小量混合し(アルカリ土類金
属の種類により若干差がある)、伝熱面積1.2m2の遠心
薄膜乾燥機に、流量50kg/hrで供給し、蒸発乾燥処理し
た。
上記粉体を打錠機(タブレツト型造粒機)で造粒した結
果を第3図に示す。
全固形分中の洗剤濃度とペレツト強度(相対比)の関係
について示すが、第3図から明らかなように、洗剤濃度
が全固形分中で大きくなるほど、ペレツト強度が低下す
る傾向にある。さらに限界を越えて洗剤が多量に含まれ
ると、造粒時に座屈し成型することが不可能となる。こ
の実験結果から廃液の全固形分中の洗剤含有濃度が16重
量%以下であれば、造粒可能であることがわかつた。
以下に具体的実施例を示す。
<実施例1> 本発明の実施例1を第1図を基に説明する。
供給タンク5に、ホウ酸廃液2と界面活性剤を含有する
洗濯廃液1を混合し、10重量%の廃液とする。塩化バリ
ウム3をあらかじめ消泡に必要な量を測定した値だけ供
給タンク5へ添加する。(本実施例の場合は、洗剤量に
対し45重量%の塩化バリウムを添加した。)作成した廃
液の固定分量の16重量%が、洗剤であるように混合し
た。
1.2m2の乾燥機50に上記廃液を供給し、50kg/hrで乾燥粉
体化した。蒸気は、ミストセパレータ11で固形分を除去
され、復水器12で液化され、、濃縮器へ戻される。生成
した粉体は、粉体ホツパー6へ充填され、造粒機8でバ
インダホツパー7内のバインダと混合した後、円柱形
(φ28×28t)に成型される。成型されたペレツトはホ
ツパー9で計量しドラム缶10に充填される。
第1図のAとBをサンプリングし乾燥機50の除染係数を
測定したところ、消泡剤添加前に比べて除染係数が7倍
になつた。
また生成したペレツトは、造粒時に座屈することなく、
比重,強度とも十分なペレツトであつた。
さらに、発泡が完全に抑制されたので、洗剤が蒸気とい
つしよにミストセパレータや復水器側に移行する量が、
大幅に低減され、液化後の濃縮器への悪影響も阻止でき
た。
<実施例2> 本実施例2を第4図を基に説明する。
供給タンク5に、ホウ酸廃液2と界面活性剤を含有する
洗濯廃液1を混合し、固形分が10重量%の廃液とする。
塩化バリウム3を供給タンク5へ混合して消泡する。作
成した廃液の固形分量の16重量%が洗剤であるように混
合した。
炉床上の固化粒子(流動媒体)をヒータ16で加熱した空
気を仮焼炉ガスブロア17で浮遊させた流動層を有する仮
焼炉13へ、上記廃液を噴霧供給する。噴霧液滴は流動媒
体に接触して乾燥,仮焼され、仮焼生成物は流動媒体表
面に層状に付着,生成する。これにより流動媒体は成長
し、相互衝突等により小片を生ずる。このうち微細なも
のは気流に同伴されて炉外へ排出されサイクロンセパレ
ータ18で固形分を補収し粉体ホツパー6に集められる。
造粒機8でペレツト状に造粒しペレツトホツパー9に充
填した後、ドラム缶10へ充填される。さらにスクラバー
19で固形分が分解され、復水器21で液化される。
本実施例によれば、泡が気層へ同伴されることなく、粉
体化され、生成した粉体は造粒時に座屈することなく、
比重,強度とも従来と同様十分なペレツトを成型するこ
とができた。
〈実施例3〉 実施例1,2では、ダブレツト型造粒機で円柱形のペレツ
トを作成したが、ブリケツト型造粒機でアーモンド型に
造粒しても同様の効果が得られる。
〈実施例4〉 実施例1,2では、PWR型発電プラントから発生する濃縮廃
液の主成分であるホウ酸廃液と洗濯廃液を混合処理した
が、他の廃液(硫酸ソーダ廃液,硝酸ソーダ廃液,樹
脂)でも同様の効果が得られる。
〈実施例5〉 本実施例1,2では、塩化バリウムを添加剤として使用し
たが、アルカリ土類金属と鉱酸との塩類化合物で、水溶
性のものであれば、同様の効果が得られる。添加量は、
本実験で使用した塩化バリウムと等モルでよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、アルカリ土類金属と鉱酸との水溶性塩
類化合物を添加することにより、乾燥時の発泡を抑制で
きるので、乾燥機のDFを向上させる効果がある。
また、固形分に対する洗剤の混合量を16重量%まで、多
くすることができ、減容性に優れたペレツトが造粒でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するための減容処理設備の構
成の一例を示すプロセスフロー、第2図は洗剤に対する
アルカリ土類金属塩の添加量(相対比)と蒸留時に蒸留
側に移行する洗剤量との関係を示す図、第3図は廃液の
全固形分中の洗剤濃度とペレツト強度相対比との関係を
示す図、第4図は本発明方法を実施するための減容処理
設備の構成の他の例を示すプロセスフローである。 4……助剤タンク、13……仮焼炉、50……乾燥機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 恂 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 土屋 弘行 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 有馬 省一 茨城県日立市会瀬町2丁目9番1号 日立 サービスエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 長山 位 茨城県日立市会瀬町2丁目9番1号 日立 サービスエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 鈴木 悌 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 日立ニ ユークリアエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 玉田 慎 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (56)参考文献 特開 昭54−101100(JP,A) 特開 昭51−124800(JP,A) 特開 昭58−88087(JP,A) 特開 昭56−79998(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも洗濯液を含む放射性廃液に、ア
    ルカリ土類金属と鉱酸との水溶性塩類化合物を添加し洗
    剤成分を沈澱性塩類に変化させる工程と、 前記塩類が混合されている前記放射性廃液を加熱により
    濃縮乾燥させて粉体化する工程と、 上記生成した粉体を造粒する工程と からなる放射性洗濯廃液の処理方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、 前記放射性廃液が、 前記放射性洗濯廃液と、 他の放射性廃液であるホウ酸廃液,硫酸ソーダ廃液,硝
    酸ソーダ廃液等と を混合した廃液からなることを特徴とする放射性洗濯液
    の処理方法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項におい
    て、 前記水溶性塩類化合物の添加量が、 前記放射性洗濯廃液の洗剤成分に対し、10重量%以上で
    あることを特徴とする放射性洗濯廃液の処理方法。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか
    一項において、 前記粉体化処理工程が、 前記水溶性塩類化合物および他の放射性廃液 と混合した放射性洗濯廃液を、回転羽根を有する回転軸
    を内部に備え外周に加熱手段を有する容器に供給し、前
    記加熱手段で前記容器内の前記放射性廃液を加熱しなが
    ら、前記回転軸を回転させて前記放射性廃液を粉体化す
    る工程からなることを特徴とする放射性洗濯廃液の処理
    方法。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか
    一項において、 前記粉体化処理工程が、 前記水溶性塩類化合物および他の放射性廃液 と混合した放射性洗濯廃液を、固定粒子を加熱空気によ
    り下から浮遊させた流動媒体層を有する仮焼炉内に供給
    し、前記放射性廃液を前記流動媒体に接触させて粉体化
    する工程からなることを特徴とする放射性洗濯廃液の処
    理方法。
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JPS54101100A (en) * 1978-01-27 1979-08-09 Hitachi Ltd Processing method of radioactive waste
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