JPH0676147U

JPH0676147U - 錠剤・カプセル等の携帯ケース

Info

Publication number: JPH0676147U
Application number: JP2097293U
Authority: JP
Inventors: 幾造深沢
Original assignee: 株式会社サンライン二光
Priority date: 1993-03-29
Filing date: 1993-03-29
Publication date: 1994-10-25

Abstract

(57)【要約】【目的】１回ごとの錠剤・カプセル等の組合わせや分量
を、簡単に仕分して間違いなく取出すことのできるよう
にした錠剤・カプセル等の携帯ケースに関する。【構成】ほぼ円筒状の外形を備え、長さ方向に対して多
段に形成された複数段の棚と、各段の棚を仕切り板によ
りそれぞれ複数に分割して形成した１回分の錠剤・カプ
セル等を収納する隔室とを有するケース本体と、ケース
本体にその長さ方向および径方向にスライドおよび回転
自在にはめ込まれ、個々の隔室に位置合わせして上記錠
剤・カプセル等を吐出させる取出口を備えた円筒状の外
筒とを有することを特徴とする。【効果】錠剤・カプセル等の組合わせや分量を仕分する
作業に適しており、また錠剤・カプセル等を取出す際に
もほとんど手間がかからないカプセル等の携帯ケースを
提供することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は１回ごとの錠剤・カプセル等の組合わせや分量を、簡単に仕分して間違いなく取出すことのできるようにした錠剤・カプセル等の携帯ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、各種疾病のため、あるいは健康増進のために服用する錠剤・カプセル類は、薬局で処方箋に基づいて袋詰めされて手渡されるものであり、服用しようとする際に袋に記載された指示を読みながら、その組合わせや分量を仕分するのが一般的であった。

【０００３】そのため、実公平１−２３４６７号公報、実開平２−３５７４０号公報、実開平４−１０８５３９号公報記載の考案のように、錠剤・カプセル類を区分けして収納できるようにしたものが知られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の錠剤・カプセル等の収納体においては、あまり服用しようとする際に袋に記載された指示を読みながら、その組合わせや分量を仕分する作業には改善が見られなかった。

【０００５】また携帯にも不便で、錠剤・カプセル等を取出す際にも手間がかかるという欠点があった。

【０００６】この考案は錠剤・カプセル等の組合わせや分量を仕分する作業に適しており、また錠剤・カプセル等を取出す際にもほとんど手間がかからないカプセル等の携帯ケースを提供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案の錠剤・カプセル等の携帯ケースは、ほぼ円筒状の外形を備え、長さ方向に対して多段に形成された複数段の棚と、各段の棚を仕切り板によりそれぞれ複数に分割して形成した１回分の錠剤・カプセル等を収納する隔室とを有するケース本体と、ケース本体にその長さ方向および径方向にスライドおよび回転自在にはめ込まれ、個々の隔室に位置合わせして上記錠剤・カプセル等を吐出させる取出口を備えた円筒状の外筒とを有することを特徴とするものである。

【０００８】またこの考案は、錠剤・カプセル等を吐出させる取出口を不使用時に位置決めする閉鎖壁を、上記ケース本体の長さ方向の棚を外れた位置に設けたことをも特徴としている。

【０００９】さらにこの考案は、錠剤・カプセル等を吐出させる取出口を不使用時に位置決めする閉鎖壁を、上記ケース本体の径方向の隔室を外れた位置に設けたことも特徴の１つである。

【００１０】

【作用】

この考案の錠剤・カプセル等の携帯ケースによれば、錠剤・カプセル等の組合わせや分量を仕分する作業に適しており、また錠剤・カプセル等を取出す際にもほとんど手間がかからないカプセル等の携帯ケースを提供することができる。

【００１１】

【実施例】

以下この考案の錠剤・カプセル等の携帯ケースの実施例を、図面に基いて説明する。

【００１２】図１ないし図４は、この考案の錠剤・カプセル等の携帯ケースの１実施例を説明するものである。

【００１３】図１ないし図４において、１はほぼ円筒状の外形を備えたケース本体である。このケース本体１は、その長さ方向に対して多段に形成された複数段の棚２と、各段の棚２を仕切り板３によりそれぞれ複数に分割して形成した１回分の錠剤・カプセル１１等を収納する隔室４とで構成されている。

【００１４】上記隔室４は、好ましくは朝、昼、夜用に３分割されており、ケース本体１の円の中心から放射状に伸ばした上記仕切り板３で区切られている。５は各隔室４に対応して設けた朝、昼、夜用等の目印である。上記隔室４の容量は、上記棚２や仕切り板３の間隔によって適宜調節することができる。

【００１５】上記ケース本体１の素材は、薄緑色等の適宜の色を有するプラスチック成形品等で構成されている。上記着色は直射日光を遮断するために施しておくことが望ましい。

【００１６】上記ケース本体１には、その長さ方向および径方向に円筒状の外筒６がスライドおよび回転自在にはめ込まれている。この外筒６の長さ方向の端部には、外筒６の側壁からやや突出するように上記錠剤・カプセル１１等を吐出させる取出口７が形成されている。この錠剤・カプセル１１等の取出口７は、上記個々の隔室４に応じたサイズの開口部を備え、個々の隔室４に位置合わせすることによって１回分の錠剤・カプセル１１等が取出せるようになっている。

【００１７】上記外筒６は透明プラスチック等で成形され、隔室４内に錠剤・カプセル１１等が確実に収納されているかどうかを視認することができるようになっている。また外筒６の上記隔室４を覆う位置には服用条件を記載した用紙８が貼付されている。この用紙８は直射日光を遮断して、錠剤・カプセル１１等を保護するものである。

【００１８】図において９は、それぞれケース本体１および外筒６の適所に設けた滑り止め用のつまみである。

【００１９】この考案の錠剤・カプセル等の携帯ケースの使用に際しては、薬局において散剤やカプセル等の分包機を使用して機械的かつ自動的に仕分けすることにより、あるいは袋詰めされて薬局から手渡された錠剤・カプセル１１等を家庭で手作業で仕分することにより、上記ケース本体１の隔室４に服用時ごとの組合わせや分量に応じて収納する。もちろん、仕分けが終わったら外筒６をはめ込んでおく。

【００２０】服用時がきたら、つまみ９を持って外筒６をケース本体１の長さ方向および径方向にスライドおよび回転させながら、所定位置の隔室４に取出口７を位置合わせし、全体を傾ければ取出口７から１回分の錠剤・カプセル１１等を簡単に取出すことができる。そして以後はこの作業を図２の順序で繰り返せば、間違いなく所定量を服用することができる。

【００２１】図５はこの考案の他の実施例を示すもので、ケース本体１の上端にタイマ２１を内蔵させたもので、文字盤２２には長針２３および短針２４のほかに、タイマ用の針２５が設けられ、ケース本体１の上端側面に設けたリューズ２６で時刻を合わせることができる。このタイマ２１は、好ましくは朝、昼、夜のそれぞれの服用時を音声等で告知するようになっている。

【００２２】なお図ではアナログ式のタイマ２１を示したが、デジタル式のタイマを使用してもよい。さらに、薬局において散剤やカプセル等の分包機を使用して機械的かつ自動的に仕分けする際等に支障が生じないよう、上記タイマ２１をケース本体１の上端に着脱可能に取り付けておくことができる。

【００２３】もちろん、このタイマ２１を利用して、上記服用時に応じて所定位置の隔室４に取出口７を位置合わせさせるようにすることも、非常に望ましいことである。

【００２４】

【考案の効果】

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る錠剤・カプセル等の携帯ケース
の１実施例を示す分離した状態の正面図である。

【図２】使用順序を示す概略図である。

【図３】断面図である。

【図４】組み付け状態の斜視図である。

【図５】他の実施例を示す平面図である。

【符号の説明】

１ケース本体２棚３仕切り板４隔室５目印６外筒７取出口８用紙９滑り止め用のつまみ１１錠剤・カプセル２１タイマ２２文字盤２３長針２４短針２５タイマ用の針２６リューズ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ほぼ円筒状の外形を備え、長さ方向に対
して多段に形成された複数段の棚と、各段の棚を仕切り
板によりそれぞれ複数に分割して形成した１回分の錠剤
・カプセル等を収納する隔室とを有するケース本体と、
ケース本体にその長さ方向および径方向にスライドおよ
び回転自在にはめ込まれ、個々の隔室に位置合わせして
上記錠剤・カプセル等を吐出させる取出口を備えた円筒
状の外筒とを有することを特徴とする錠剤・カプセル等
の携帯ケース。
【請求項２】錠剤・カプセル等を吐出させる取出口を
不使用時に位置決めする閉鎖壁を、上記ケース本体の長
さ方向の棚を外れた位置に設けた請求項１に記載の錠剤
・カプセル等の携帯ケース。
【請求項３】錠剤・カプセル等を吐出させる取出口を
不使用時に位置決めする閉鎖壁を、上記ケース本体の径
方向の隔室を外れた位置に設けた請求項１に記載の錠剤
・カプセル等の携帯ケース。