JPH0674925A - 燃料ガスの燃焼性計測方法および装置 - Google Patents

燃料ガスの燃焼性計測方法および装置

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JPH0674925A
JPH0674925A JP22857892A JP22857892A JPH0674925A JP H0674925 A JPH0674925 A JP H0674925A JP 22857892 A JP22857892 A JP 22857892A JP 22857892 A JP22857892 A JP 22857892A JP H0674925 A JPH0674925 A JP H0674925A
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JP
Japan
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fuel gas
air
gas
inner flame
flame length
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Application number
JP22857892A
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English (en)
Inventor
Yoshimichi Kiuchi
義通 木内
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料ガスの燃焼性を自動的に連続で計測する
方法および装置を得る。 【構成】 燃料ガスと1次空気との混合ガスを燃焼し、
その内炎長を測定しながら、燃料ガスと1次空気との混
合ガス量を一定にして、これらのガスの混合割合を変
え、最短内炎長を与える混合ガスを得、最短内炎長から
最大燃焼速度を演算し、この混合ガスの混合割合から発
熱量を演算し、最大燃焼速度と発熱量とから燃料ガスの
燃焼性を計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料ガスの燃焼性計測
方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】6A,6B,6C,13Aなどの各種の
都市ガス、LPG(液化石油ガス)など燃料ガスは、燃
焼性の違いによってそのガスに合致した器具で燃焼しな
いと完全燃焼せず、不完全燃焼による一酸化炭素の発
生、不着火、飛火による生ガスの漏出など危険が伴う。
またガスの種類が定められたときは、定められた燃焼性
の範囲内のガスを供給しないと、使用先で前記のような
危険が伴う。したがって、燃焼性を計測し、これが常に
定められた範囲内にあるようにする必要がある。
【0003】燃料ガスの燃焼性は、燃料ガスの発熱量と
最大燃焼速度とで決まる。発熱量は、一定量の燃料ガス
を完全燃焼し、そのときの発生熱を一定量の水または空
気に与え、その温度上昇から求める。したがって燃料ガ
スと水または空気の流量比を一定にすれば、水または空
気の温度上昇から連続的に発熱量を求めることができ
る。
【0004】燃焼速度は、燃料ガスと空気との均一混合
ガス中を燃焼波面が進行する速度であり、その値は図3
に示すように1次空気率(理論空気量に対する1次空気
の割合(%))によって異なる。しかし燃焼速度最大値
は、燃料ガスの種類によって定まる値であり、これを最
大燃焼速度という。(最大燃焼速度は混合ガスの圧力、
温度によっても異なるが、ここでは常温、常圧の範囲で
考える。)燃料ガスの最大燃焼速度は、一般に純ガスの
最大燃焼速度とガス組成とから計算で求めている。また
発熱量も純ガスの発熱量とガス組成とから計算で求めら
れるので、燃料ガスの組成をガスクロマトグラフィで求
め、これから発熱量と最大燃焼速度とを計算している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガスク
ロマトグラフィで燃料ガスの組成を求め、これから発熱
量と最大燃焼速度とを計算する方法は、ガスクロマトグ
ラフィの分析に時間を要するために連続的に測定ができ
ないという問題がある。
【0006】また、ガスクロマトグラフィの操作は熟練
を要し、ガスクロマトグラフィは高価であり、キャリア
ーガスとしてヘリウム、アルゴンなどの高価なガスが必
要で維持費用も高くなるという問題がある。
【0007】本発明の目的は、比較的簡便に、しかも自
動的に連続で燃料ガスの発熱量と最大燃焼速度とを求
め、これから燃料ガスの燃焼性を計測する方法および装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃料ガスの発
熱量と最大燃焼速度とから燃料ガスの燃焼性を計測する
方法において、燃料ガスと空気とを予め混合し、その混
合割合を変更することによって最大燃速度を与える混合
ガスを得る手段と、最大燃焼速度を与える混合ガスを燃
焼し、その内炎長を測定してこれから燃焼ガスの最大燃
焼速度を演算する手段と、最大燃焼速度を与える混合ガ
スの燃料ガスと空気との混合割合から燃料ガスの発熱量
を演算する手段とを有することを特徴とする燃料ガスの
燃焼性計測方法である。
【0009】また本発明は、燃料ガスの流量を計測制御
する装置と、空気を加圧し、その流量を計測制御する装
置と、計測制御された燃料ガスと空気とを混合し、この
混合ガスを燃焼するバーナと、前記バーナの燃焼炎の内
炎長を測定する手段と、燃料ガスと空気との混合ガスの
合計量が予め定めた一定の値で、測定された内炎長が最
短となるように、燃料ガスと空気との流量を前記計測制
御装置で調整する流量調整部と、内炎長が最短となった
とき、内炎長から燃料ガスの最大燃焼速度と、燃料ガス
の流量と空気の流量とから燃料ガスの発熱量とを演算す
る演算制御部と、前記で演算した最大燃焼速度と発熱量
とを表示する表示部とを有することを特徴とする燃料ガ
スの燃焼性計測装置である。
【0010】また本発明は、前記内炎長を測定する手段
がライン・イメージセンサであることを特徴とする。
【0011】
【作用】バーナで1次空気を混合した燃料ガスを燃焼す
る場合、炎は図2に示すように内炎という円錐状の青白
い部分と、その外側の外炎に分けられる。内炎の表面で
燃料ガスと1次空気との混合ガスが反応して複雑で不安
定な中間生成物が生じる。外炎では、内炎で生じた中間
生成物が周囲の2次空気と接触して2次反応が起こり燃
料ガスが完全燃焼する。したがって燃料ガスと1次空気
の混合ガスの噴出速度と燃焼速度とが数1の関係を保つ
と安定に燃焼する。
【0012】
【数1】
【0013】ただし、FSは混合ガスの燃焼速度 Veは混合ガスの噴出速度 θは内炎の形成する円錐の頂角 Rはバーナの炎孔の半径 Lは内炎の長さ 一般に炎孔の半径Rは、炎長Lに対して充分に小さい、
すなわちR≪Lであるので、数2が成立する。
【0014】
【数2】
【0015】すなわち混合ガスの噴出速度を一定にすれ
ば、混合ガスの燃焼速度FSは、内炎長Lに反比例す
る。
【0016】本発明に従えば、燃料ガスと1次空気との
混合ガスの量を一定にしてその混合割合を変化し、内炎
長を測定してその内炎長が最短となる混合ガスを求め、
これを最大燃焼速度を与える混合ガス中の燃料ガスに対
する空気の割合(以下「内炎最短空燃比」という)とす
る。そしてこのときの内炎長から数2によって最大燃焼
速度を演算する。
【0017】また本発明者の実験によれば、燃料ガスの
種類毎に燃料ガスの発熱量と内炎最短空燃比とは一定の
関係があることが判明したので、最大燃焼速度の混合ガ
スをバーナに供給する燃料ガス量と空気量とを計測しこ
れらから内炎最短空燃比を求め、これから該燃料ガスの
発熱量を演算する。
【0018】また本発明に従えば、マイクロCPUなど
によってプログラム制御を行い、内炎長を測定しながら
燃料ガスと空気との合計量を一定して、燃料ガスと空気
量とを変化させて、内炎長が最小となる値を検出し、こ
のときの内炎長と、燃料ガス量と空気量または燃焼炎の
輝度とから最大燃焼速度と発熱量とを演算し、これらを
表示器に表示して、燃料ガスの燃焼性を計測する。
【0019】また内炎長の測定は一般に用いられている
テレビカメラ、ライン・イメージセンサ、フォトダイオ
ードアレイ、光ファイバとフォトダイオードアレイによ
って行えばばよいが、最短の内炎長を精度よく迅速に測
定できるライン・イメージセンサを用いることが好まし
い。
【0020】
【実施例】以下実施例を用いて本発明に係る燃料ガスの
燃焼性計測装置をより具体的に説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施例である燃料ガス
の燃焼性計測装置1の全体図である。燃料ガスは供給源
から整圧器11を通って一定の圧力にされ、オリフィス
などの流量計12によって流量を計測され、流量制御弁
13によって流量を制御され、混合器14で1次空気と
混合され、バーナ38で燃焼される。一方1次空気は、
送風機20で加圧され、燃料ガスと同様の整圧器21、
流量計22、流量制御弁23を通って混合器14で燃料
ガスと混合される。
【0022】バーナ38では、燃料ガスと1次空気の混
合ガスは、燃焼して図2に示すような内炎39と外炎4
0とを生じる。内炎39の炎長Lは、ライン・イメージ
センサ31などの炎長測定装置によって測定され、その
影像信号は増幅器32で増幅器され、アナログ/デジタ
ル変換器33でデジタル信号に変換された後、影像デー
タメモリ34に記憶される。ライン・イメージセンサ3
1は、センサ駆動回路35からのスタート信号によっ
て、測定を開始し、クロックパルス信号によって駆動さ
れる。また燃料ガス量と空気量は、各流量計12,22
によって測定され、その流量信号は、各流量増幅器1
5,25で増幅され、各流量アナログ/デジタル変換器
16,26でデジタル信号に変換された後、各流量デー
タメモリ17,27に記憶される。演算制御部4は流量
デジタルデータの合計が予め定められた一定の値とな
り、かつ燃料ガス量と空気量との比が一定時間毎に変わ
るように演算し、その結果のデジタル信号がシステム・
バス3から各制御デジタル/アナログ変換器18,28
に送られてアナログ信号に変換され、各制御増幅器1
9,29に送られ、ここで増幅された制御弁駆動信号に
よって各制御弁13,23が駆動され、燃料ガス量と空
気量との比が変えられる。
【0023】たとえば同一種類の燃料ガスの燃焼性計測
では、燃料ガス量と空気量の比は、演算制御部4で僅か
に変更され、変更前後の内炎長が演算制御部4によって
比較される。変更後の内炎長が変更前より長いときは流
量比を逆の方向に、変更後の炎長が短いときは流量比を
同一方向に変更することを数回繰返す信号が演算制御部
4からシステム・バス3を経由して制御流量デジタル/
アナログ変換器18,28に送られ、内炎長が最短とさ
れる。演算制御部4が内炎長が最短であると判断した時
点で、影像データメモリ34の炎長のデータはシステム
・バス3を経由して演算制御部4に送られ、数2の式に
従って内炎長から最大燃焼速度が演算される。同時にこ
の時点の燃料ガス量と空気量とのデジタルデータが各流
量データメモリ17,27からシステム・バス3を経て
演算制御部4に送られ、内炎最短空燃比が計算され、後
述のガスの種類毎に求めた実験式によって発熱量が演算
される。演算制御部4で演算された結果はシステム・バ
ス3を経て表示器5に表示されるとともに記憶部6に記
憶される。
【0024】ラインセンサ31は、図4に示すように炎
などの対象物の明暗像をレンズ36によって受光素子3
7上に結像させ、明暗像に一致したアナログ信号を出力
するもので、揺のない炎などの内炎長を正確に、しかも
高速で処理ができる。
【0025】次に、内炎最短空燃比と発熱量の関係につ
いて、発明者の実験結果を述べる。都市ガスの代表であ
る6Cガスと13Aガスとのガス組成の数例と、これら
の都市ガスを構成する純ガスの発熱量と内炎最短空燃比
とを表1〜表3に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】注:(1)内炎最短空燃比と発熱量*1と
は、純ガスの値と組成から計算 (2)発熱量*2は、次の実験式から計算
【0029】
【数3】H=679.9×P+2325 ただし、Hは発熱量(kcal/m3) Pは内炎最短空燃比
【0030】
【表3】
【0031】注(1)内炎最短空燃比と発熱量*1と
は、純ガスの値と組成から計算 (2)発熱量*2は、次の実験式から計算
【0032】
【数4】H=986.6×P+1828 ただし、Hは発熱量(kcal/m3) Pは内炎最短空燃比 表2、表3から、内炎最短空燃比と発熱量は、ガスの種
類が同じであれば、直線関係があることがわかる。この
数3または数4の関係を用いて、内炎最短空燃比から燃
料ガスの発熱量が計算される。したがって燃料ガスの種
類に応じた実験式を求め、これを演算制御部に入力して
内炎最短空燃比から発熱量を演算させる。
【0033】次にマイクロコンピュータなどによって実
行されるプログラム制御の内容を図5に示すフローチャ
ートを使って説明する。ステップa1でスタートする
と、ステップa2に移り、一定時間毎に燃料ガス量と空
気量を変化して、混合ガス量が一定になるようにして内
炎長を一定時間毎に測定し、そのデータを影像データメ
モリ34にまた燃料ガス量と空気量とを各流量データメ
モリ17,27に記憶する。次にステップa3に移り、
内炎長が最短になる値を検出する。次にステップa4に
移り、内炎長が最短になったときの内炎長を影像データ
メモリ34から読取り、これから最大燃焼速度を演算す
る。次にステップa5に移り、内炎長が最短になったと
きの燃料ガス量と空気量とを各流量データメモリ17,
27から読取り、これらから発熱量を演算する。次にス
テップa6に移り、演算された最大燃焼速度と発熱量と
を表示部5に表示するとともに記憶部6に記憶し、ステ
ップa7で終了する。なお、ステップa6で表示器に表
示され、また記憶部に記憶される内容は、図6に示すよ
うな内容である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、燃料ガスと1次空気と
の混合ガスを燃焼し、その内炎長を測定しながら、燃料
ガスと1次空気との混合ガス量を一定にして、これらの
ガスの混合割合を変え、最短内炎長の混合ガスを得、最
短内炎内長からこの燃料ガスの最大燃焼速度を演算し、
またこの混合ガスの燃料ガスと1次空気の混合割合から
この燃料ガスの発熱量を演算するという簡単で自動化し
やすい方法およびこの方法を用いた装置で燃料ガスの最
大燃焼速度と発熱量とを求め、これらから燃焼性を連続
的に計測できる。これによって燃料ガスがその種類毎に
決められた燃焼性の範囲内にあるように監視できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の燃料ガスの燃焼性計測装置
1の全体の構成を示す図である。
【図2】バーナ38における燃焼炎の断面図である。
【図3】各種純ガスの1次空気率と燃焼速度との関係を
示すグラフである。
【図4】ライン・センサ31の原理を説明するための断
面図である。
【図5】プログラム制御の内容を説明するフローチャー
トである。
【図6】燃料ガスの燃焼性計測装置1の計測結果の表示
および記憶の内容を示す図である。
【符号の説明】
1 燃料ガスの燃焼性計測装置 3 システム・バス 4 演算制御部 5 表示部 6 記憶部 31 ライン・イメージセンサ 38 バーナ 39 内炎

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスの発熱量と最大燃焼速度とから
    燃料ガスの燃焼性を計測する方法において、 燃料ガスと空気とを予め混合し、その混合割合を変更す
    ることによって最大燃速度を与える混合ガスを得る手段
    と、 最大燃焼速度を与える混合ガスを燃焼し、その内炎長を
    測定してこれから燃焼ガスの最大燃焼速度を演算する手
    段と、 最大燃焼速度を与える混合ガスの燃料ガスと空気との混
    合割合から燃料ガスの発熱量を演算する手段とを有する
    ことを特徴とする燃料ガスの燃焼性計測方法。
  2. 【請求項2】 燃料ガスの流量を計測制御する装置と、 空気を加圧し、その流量を計測制御する装置と、 計測制御された燃料ガスと空気とを混合し、この混合ガ
    スを燃焼するバーナと、 前記バーナの燃焼炎の内炎長を測定する手段と、 燃料ガスと空気との混合ガスの合計量が予め定めた一定
    の値で、測定された内炎長が最短となるように、燃料ガ
    スと空気との流量を前記計測制御装置で調整する流量調
    整部と、 内炎長が最短となったとき、 内炎長から燃料ガスの最大燃焼速度と、 燃料ガスの流量と空気の流量とから燃料ガスの発熱量と
    を演算する演算制御部と、 前記で演算した最大燃焼速度と発熱量とを表示する表示
    部とを有することを特徴とする燃料ガスの燃焼性計測装
    置。
  3. 【請求項3】 前記内炎長を測定する手段がライン・イ
    メージセンサであることを特徴とする請求項2記載の燃
    料ガスの燃焼性計測装置。
JP22857892A 1992-08-27 1992-08-27 燃料ガスの燃焼性計測方法および装置 Pending JPH0674925A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002277454A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Sumitomo Chem Co Ltd 燃焼速度測定装置、限界支燃性ガス濃度測定方法および粉状ないし粒状物質の取り扱い方法
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