JPH0674180U - ジャンプ競技用スキー板 - Google Patents
ジャンプ競技用スキー板Info
- Publication number
- JPH0674180U JPH0674180U JP2339193U JP2339193U JPH0674180U JP H0674180 U JPH0674180 U JP H0674180U JP 2339193 U JP2339193 U JP 2339193U JP 2339193 U JP2339193 U JP 2339193U JP H0674180 U JPH0674180 U JP H0674180U
- Authority
- JP
- Japan
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- ski
- skis
- ridge
- flight
- time
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- Withdrawn
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- Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 スキー板の上面一端部の長手方向に沿って隆
起部を形成し、この隆起部とスキー板の他端縁部の間に
は、なだらかな傾斜部を形成した。 【効果】 揚力を活用して滞空時間を延長することがで
き、ひいては飛距離を確実に伸ばすことができる。又飛
行中のバランスを保ちやすくすることができる。更に、
着地のときのショックを軽減させることができる。
起部を形成し、この隆起部とスキー板の他端縁部の間に
は、なだらかな傾斜部を形成した。 【効果】 揚力を活用して滞空時間を延長することがで
き、ひいては飛距離を確実に伸ばすことができる。又飛
行中のバランスを保ちやすくすることができる。更に、
着地のときのショックを軽減させることができる。
Description
【0001】
本考案はジャンプ競技用スキー板に関するものである。
【0002】
スキーのジャンプ競技は、元来飛距離を競うものであり、したがって、競技に 勝つためには、先ず何よりも飛距離を伸ばさなければならない。
【0003】 そこで、我が国においてもこの点に関する科学的な研究が行われてきた。そし てそれは、第11回札幌冬季オリンピック(1972年)の開催に備えて196 8年より始まった。また その研究の結果は「『昭和43年札幌オリンピック・ スキージャンプ選手の強化法に関する調査研究−第1報主としてスキージャンプ の動作分析について−』(財団法人日本体育協会札幌オリンピック選手強化本部 スポーツ科学委員会)」と題する報告書にまとめられている。
【0004】 尚、この調査研究の結果が如何に有効に活かされたかは、同オリンピックの7 0m級ジャンプ競技で、日本選手が金銀銅の三個のメダルを独占したことで如実 に示されている。
【0005】 そして、同報告書ではジャンプの飛距離に与える各種要因と飛距離との関係を 詳細に検討しており、その中で、滞空時間と飛距離の間の相関係数が最も高く、 滞空時間の延長を図る為に揚力を有効に活かすべきであると説かれている。
【0006】 図13に同報告書に示された滞空時間と飛距離との関係を示す。 同図に示されているように、滞空時間と飛距離との関係は、相関係数r=0. 92と極めて高い正の相関関係にある。したがって、滞空時間が伸びれば飛距離 が確実に伸びることが明らかである。
【0007】
本考案は、上記の点に鑑み、揚力を活用することによって滞空時間を延長し、 もって確実に飛距離を伸ばすことができるようになしたジャンプ競技用スキー板 を提供せんとするものである。
【0008】
本考案の要旨は、それぞれのスキー板の上面一端部の長手方向に沿って隆起部 を形成し、この隆起部とスキー板の他端縁部の間には、なだらかな傾斜部を形成 したことにある。また、幅方向の断面形状を飛行機の翼の幅方向の断面と同形状 になしたことにある。
【0009】
現在のジャンプ競技は、左右のスキー板をV字形にして飛ぶ、いわゆるV字飛 行が主流となっている。このV字飛行の場合には、図4に示す如く、空中のスキ ー板は夫々斜めの方向から気流を受けることになる。したがって、図5に示す如 くスキー板に対する横方向と気流分力も発生している。このためスキー板には、 図6に示す如く、その一方の側縁から他方の側縁に空気が流れることになる。
【0010】 そして、これら本考案では、それぞれのスキー板の上面一端部の長手方向に沿 って隆起部を形成し、この隆起部とスキー板の他端縁部の間には、なだらかな傾 斜部を形成してなり、あるいはスキー板の幅方向の断面形状が飛行機の翼の幅方 向の断面と同様の流線形であることから、飛行様の翼と同様の作用により揚力が 発生するものである。そしてこの揚力の発生により滞空時間が確実に伸びるよう になるのである。
【0011】
以下、本考案の実施例について図面を参照しつつ説明する。 図1は本考案の第1実施例のジャンプ競技用スキー板の平面図、図2は図1中 A−A線断面図、図3は図1中B−B線断面図、図4乃至図6は作用説明図であ る。
【0012】 図中、符号1、2は左右一対のスキー板である。また、該スキー板1、2は、 それぞれの上面一端部の長手方向に沿って隆起部1a、2aを形成し、この隆起 部1a、2aとスキー板1、2の他端縁部の間には、なだらかな傾斜部1b、2 bを形成している。そして、該左右のスキー板1、2は、内側から風を受けるこ とから、図2及び図3に示す如く、断面形状が逆になっている。 この隆起部1a、2aを形成する位置は、スキー板1、2の全長でも良く、あ るいは一部分でも良い。
【0013】 図10乃至図12には、本実施例と従来のスキー板との揚力の差を示す試験例 を示している。図中、符号3は従来のスキー板、4は上皿天秤である。尚、本実 施例に係るスキー板と従来のスキー板とは、重量・長さ・幅を同一としている。
【0014】 試験は、図10に示す如く本実施例のスキー板2と従来のスキー板3とをV字 形になるようにし上皿天秤4の両皿に夫々固定し、送風機(図示せず)によって 水平方向より風を吹きつけるものである。その結果、風を吹きつける前には、図 11に示す如く天秤は水平を保っていたが、風を吹きつけると、図12に示す如 く本実施例に係るスキー板2を固定した側の皿が上がって天秤が傾斜した。この ことから、本実施例に係るスキー板のほうが、従来のスキー板よりも揚力が大き いとが明らかである。
【0015】 本考案の第2実施例を図7、図8、図9に示す。符号11、21は第1実施例 と同形状の左右一対のスキー板であるが、第1実施例とは断面形状が異なる。 つまり、該スキー板11、21は、幅方向の断面形状を飛行機の翼の幅方向の 断面と同様の流線形としている。そして、該左右のスキー板11、21は、内側 から風を受けることから、第1実施例と同様に断面形状が逆になっている。 本実施例のスキー板11、21も、上記第1実施例と同様の試験結果を有し、 従って、同様の作用効果を有する。
【0016】
本考案は上記の如き構成、作用であるから、揚力を活用して滞空時間を確実に 延長することができ、延いては飛距離を確実に伸ばすことができるものである。 また、揚力によって落下速度が低減するから、飛行している間中競技者はバラン スを保ちやすく且つまた着地のときのショックも軽減されるものである。
【図1】本考案の第1実施例のジャンプ競技用スキー板
の平面図
の平面図
【図2】図1中A−A線断面図
【図3】図1中B−B線断面図
【図4】本考案の作用説明図
【図5】本考案の作用説明図
【図6】第1実施例のスキー板に対する空気の流れの説
明図
明図
【図7】第2実施例のスキー板の断面図
【図8】第2実施例のスキー板の断面図
【図9】第2実施例のスキー板に対する空気の流れの説
明図
明図
【図10】試験装置の斜視図
【図11】送風前の状態の上皿天秤の正面図
【図12】送風中の状態の上皿天秤の正面図
【図13】滞空時間と飛距機の関係を示す図
1 スキー板 2 スキー板 11 スキー板 21 スキー板 3 従来のスキー板 4 上皿天秤
フロントページの続き (72)考案者 小笹 彰男 東京都千代田区大手町一丁目1番2号 大 洋漁業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 それぞれのスキー板の上面一端部の長手
方向に沿って隆起部を形成し、この隆起部とスキー板の
他端縁部の間には、なだらかな傾斜部を形成したジャン
プ競技用スキー板。 - 【請求項2】 幅方向の断面形状を飛行機の翼の幅方向
の断面と同形状に構成したことを特徴とするジャンプ競
技用スキー板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2339193U JPH0674180U (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | ジャンプ競技用スキー板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2339193U JPH0674180U (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | ジャンプ競技用スキー板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0674180U true JPH0674180U (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=12109217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2339193U Withdrawn JPH0674180U (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | ジャンプ競技用スキー板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0674180U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0648749B2 (ja) * | 1989-06-02 | 1994-06-22 | ローム株式会社 | 電子部品製造用基板 |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP2339193U patent/JPH0674180U/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0648749B2 (ja) * | 1989-06-02 | 1994-06-22 | ローム株式会社 | 電子部品製造用基板 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960716 |