JPH067359B2 - 音声認識装置 - Google Patents

音声認識装置

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JPH067359B2
JPH067359B2 JP59259518A JP25951884A JPH067359B2 JP H067359 B2 JPH067359 B2 JP H067359B2 JP 59259518 A JP59259518 A JP 59259518A JP 25951884 A JP25951884 A JP 25951884A JP H067359 B2 JPH067359 B2 JP H067359B2
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英一 坪香
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、音節を予め登録しておき、音節を連続発生し
て入力された単語または文節を、単語辞書を用いて認識
する音声認識装置に関する。
従来の技術 人間にとって最も自然な情報発生手段である音声が、人
間−機械系の入力手段として使用できれば、その効果は
非常に大きい。
従来、音声認識装置としては特定話者登録方式によるも
のが実用化されている。即ち、認識装置を使用しようと
する話者が、予め、認識すべきすべての単語を自分の声
で特徴ベクトルの系列に変換し単語辞書に標準パターン
として登録しておき、認識時に発生された音声を、同様
に特徴ベクトルの系列に変換し、前記単語辞書中のどの
単語に最も近いかを予め定められた規則によって計算
し、最も類似している単語を認識結果とするものであ
る。
ところが、この方法によると、認識単語数が少ないとき
は良いが、数百,数千単語といったように増加してくる
と、主として次の三つの問題が無視し得なくなる。
(1)登録時における話者の負担が著しく増大する。
(2)認識時に発生された音声と標準パターンとの類似度
あるいは距離計算するのに要する時間が著しく増大し、
認識装置の応答速度が遅くなる。
(3)前記単語辞書のために要するメモリが非常に大きく
なる。
以上の欠点を会費するための方法として認識の単位を子
音+母音および母音の単音節(以後それぞれCV,Vで
表す。Cは子音、Vは母音を意味する。)とする方法が
ある。即ち、標準パターンとして単音節を特徴ベクトル
の系列として登録しておき、認識時に特徴ベクトルの系
列に変換された入力音声を、前記単音節の標準パターン
とマッチングすることにより、単音節の系列に変換する
ものである。日本語の場合、単音節はたかだか101種
類であり、単音節は仮名文字に対応しているから、この
方法によれば、日本語の任意の単語あるいは文章を単音
節列に変換する(認識する)ことができ、前記(1)〜(3)
の問題はすべて解決されることになる。しかし。この場
合の問題として調音結合とセグメンテーションがある。
調音結合は、音節を連続して発声すると各音節は前後の
音節の影響を受け、スペクトル構造が前後に接続される
音節によって変化する現象である。セグメンテーション
は、連続して発声された音声を単音節単位に区切ること
であるが、これを確実に行う決定的な方法は未だ見出さ
れていない。この2つの問題を解決するために、現在の
ところ各単音節を区切って、発声することが行われてお
り、実用化されている装置もある。
しかし、単音節を離散的に発声するのは不自然であり、
話者に緊張を強いるものである。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、認識されるべき単語または文節に対し、それ
らの数が多い場合でも小形低価格かつ標準パターンの登
録操作が簡単であって、認識精度および処理速度の向上
が可能な音声認識装置を実現することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明はV,CV,VV,VCV等の音節を認識の単位
として、特徴ベクトルの系列として予め登録しておき、
これらを連続発声して入力れた単語または文節を、単語
または文節辞書を用いて、これら音節列として認識する
ものであって、その構成は、入力音声信号を特徴ベクト
ルの系列に変換する特徴抽出手段と、この入力パターン
から、母音や促音の認識、子音の大まかな認識等を行う
ことにより、前記単語または文節の概略の特徴を抽出す
る概略特徴抽出手段と、この概略特徴抽出手段で得られ
た概略特徴から、単語または文節辞書に含まれる単語ま
たは文節の中から認識候補を選出する認識候補選出手段
と、この認識候補のそれぞれに対し、それらの候補単語
または文節を構成するV,CV,VV,VCV(Vは母
音,Cは子音)等の音声素片を特徴ベクトルの系列で表
した標準パターンのそれぞれを、前記認識候補のそれぞ
れに対して、それぞれの認識候補によって指定される前
記音声素片名の系列に対応するように結合した結合パタ
ーンと、前記入力パターンとの距離を算出するパターン
間距離計算手段と、このパターン間距離計算手段により
算出される距離の最小値(類似度の最大値)を与える単
語または文節を認識結果として判定する判定手段とを含
んで構成される。
作用 単語または文節を発声して得られる入力音声信号を特徴
ベクトルの系列に変換し、この入力パターンから、母音
や促音の認識、子音の大まかな認識等を行うことによ
り、前記単語または文節の概略の特徴を抽出し、この概
略の特徴から、単語または文節辞書に含まれる単語また
は文節の中から認識候補として対応する単語または文節
を選出し、この認識候補のそれぞれに対し、それらの候
補単語または文節を構成するV,CV,VV,VCV
(Vは母音,Cは子音)等の認識単位を特徴ベクトルの
系列で表した標準パターンのそれぞれを、前記認識候補
のそれぞれに対して、それぞれの認識候補によって指定
される前記認識単位名の系列に対応するように結合した
結合パターンと、前記入力パターンとの距離を算出する
ことにより両者のパターン間距離を計算する手段と、こ
のパターン間距離の最小値(類似度の最大値)を与える
単語または文節を認識結果として判定する。
実施例 以後、「単語」という言葉は「文節」という言葉も代表
するものとする。また、「類似度」は「距離」で代表し
て説明する。即ち、距離が小さいとは類似度が大きいと
いうことである。
第1図は本発明の実施例である。1は音声信号入力端
子、2は特徴抽出部であって、例えば20チャネルのフ
ィルタバンクを用い、1フレームを10msecとすれ
ば、その出力には10msec毎に20個の数値(特徴ベ
クトル)が得られる。即ち入力音声信号は特徴ベトクル
の系列A=a1a2……aに変換される。aは第iフレ
ームで得られる特徴ベクトル、Iは入力音声のフレーム
数である。3は電力計算部であって、第iフレームの電
力をPとすれば、フレーム毎に ここに、a=(ai1,ai2,……,aiν)であ
る。4は音声区間検出部であって、このPの変化パタ
ーンから入力音声信号の始終端を検出する。即ち、無
音,有音を判別する閾値を定め、この閾値以上の区間が
予め定めた一定期間以上続いたとき、この閾値を越えた
時点を音声の開始時点とし、この閾値以下の期間が予め
定めたある一定期間以上続いたとき、この閾値以下とな
った時点を音声の終端とする等の方法が可能である。5
は母音標準パターン記憶部であって、各母音の定常部の
スペクトルを予め記憶しておくものである。6はバッフ
アメモリで、入力音声信号を音声区間検出部4によって
検出される始端から終端まで一時的に記憶するものであ
る。7は定常点検出部で、バッファメモリ6の内容を読
み出し、定常点を検出し、定常点数を計数するものであ
る。定常点の検出は、例えば、各フレームのに対して前
後数フレームスペクトルの分散を計算し、これが最小と
なるフレームとして検出できる。即ち、第iフレームに
おけるこの分散をσ とすると入力パターンA=a
……a……a,a=(ai1,ai2,…
…,aiν)に対し、 として与えられる。8は母音パターン比較部であって、
定常点検出部7で前記の如く検出された定常点(フレー
ム)を母音中心フレームと見做して母音認識を行う。本
実施例では各母音の中心は定常であるとしている。即
ち、前記定常点の特徴ベクトルと前記母音標準パターン
記憶部5の各母音に対応する特徴ベクトルとの距離を計
算するものである。9は母音判定部であって、前記母音
パターン比較部8の出力のうち、最小値を与える前記母
音を前記定常フレームの母音認識結果とするものであ
る。さらに定常点検出部7において、定常点間に促音が
なく、その間隔が予め定めた閾値以上であると判定され
たときは該当部分の母音定常点の検出が行えなかった
(脱落した)として母音パターン比較部8、母音判定部
9において該区間の全フレームを母音とみなして母音認
識を行い、同一母音の続くフレームの中点を母音部とし
て追加する。また定常点数は“1”プラスされる。10
は母音・促音判定結果記憶部であって、母音判定部9で
得られた母音系列,音声区間検出部4で検出された無音
区間から促音と判定される部分を記憶するものである。
促音の検出は、前記定義に基づく無音期間の時間長によ
って判定される。例えば、この期間が100msec〜2
50msecを促音とする等である。11は音節標準パタ
ーン記憶部であって、V,CV,VV,VCV等の音節
に対する特徴ベクトルの系列をV,CVについては語頭
から母音定常部まで、VV,VCVについては先行母音
の定常部から後続母音の定常部まで標準パターンとして
予め話者が発声し登録しておく。12は音節パターン比較
部であって、定常点検出部7で検出された第m定常点と
第p定常点(p>m)のm,pに関する種々の組合せに
対し、第m定常点からp定常点までの対応する入力パタ
ーンをバッファメモリ6から読み出した入力パターンの
部分パターンA(m,p)と、定常点m,pのそれぞれ
の母音認識結果を母音・促音判定結果記憶部10から読
み出し、定常点mに対して認識された母音を先行母音,
定常点pに対して認識された母音を後続母音とする前記
音節標準パターン記憶部11に記憶されている各音節標
準パターンとのマッチングを行うものである。マッチン
グは周知のDPマッチングで行うことが可能である。即
ち、入力パターンの第m定常点の母音をv(m),先行
母音がx,後続母音がy,子音がcの標準パターンをB
(x,c,y)(x=0,c≠0はCV音節に、x=c
=0はV音節に、x≠0,c=0はVV音節に対応する
ものとする)で表わすとき、前記部分パターンA(m,
p)と標準パターンB=B(v(m),c,v(p))との
距離g(R,S)は次の漸化式を解くことによって
求まる。nは先行母音v(m),後続母音v(p),子音cの
標準パターンの音節番号である。
初期値g(1,1)=d(1,1) ここで、rは部分パターンA(m,p)の開始フレーム
を1として数えた部分パターンA(m,p)のフレーム
番号,sは標準パターンBの開始フレームから数えた
フレーム番号,Rは部分パターンA(m,p)のフレー
ム数,Sは標準パターンBのフレーム数,d
(r,s)は部分パターンA(m,p)の第rフレー
ムと標準パターンBの第sフレームとの距離であっ
て、ユークリッド距離,市街地距離等周知のものが用い
られる。部分パターンA(m,p)と標準パターンB
の距離は従ってg(R,S)となる。これをD
(m:p)と置く。即ち,D(m:p)は、入力パ
ターンの第m番の定常点から第p番の定常点までの部分
パターンA(m,p)と、先行母音が入力パターンの第
m番定常点の母音認識結果V(m)で、後続母音が入力パ
ターンの第p番の定常点の母音認識結果v(p)で、両者
に挟まれる子音がcであるVCV音節標準パターンとの
距離である。
このとき、比較すべき音節標準パターンは、母音・促音
判定結果記憶部10における母音・促音の列から予測さ
れる単語に含まれる音節とのみ比較照合すれば良いので
あって、すべての音節標準パターンと比較照合する必要
はない。即ち、母音・促音判定結果記憶部10の母音・
促音列が実際のものに対して、挿入、置換等が一部で生
じていると仮定した上で、それらと等しい後続母音列・
促音列を有する単語が単語辞書14から認識候補単語と
して選ばれ、それら候補単語に含まれる音節が音節標準
パターン記憶部11から選ばれ、音節パターン比較部1
2で入力パターンの部分パターンと比較照合される。単
語辞書14は認識すべき単語がそれぞれ音節記号列の形
で記憶されているものである。ここで、挿入、置換を考
慮するには、具体的には次のように行う。例えば、|o
||o||a|のような母音列が得られたときは、|o
|が挿入された可能性も考えて、|o||a|を後続母
音列としてもつ単語を考慮する等である。
また、置換誤りに対する考慮としては、母音列における
母音は母音判定部9において得られる母音認識結果の第
2候補の可能性も考慮する等によってカバーすることが
できる。なお、脱落に関しては、前記の如く定常点検出
部7、母音パターン比較部8母音判定部9において既に
処置されていると見做し得るので、母音・促音判定結果
記憶部10における母音・促音列は挿入、置換のみ考慮
すれば良いことになる。13は距離記憶部であって、音
節パターン比較部12で、m,p,cの種々の組合せに
対して得られた距離D(m:p)のそれぞれを記懐す
る。15は単語間距離計算部であって、単語辞書14の
前記候補単語に対し、前記距離記憶部13を参照して、
その単語によって指定される音節列に対応するように前
記入力パターンの部分パターンを重複区間がなく連続す
るように最適に定めることにより、その各部分パターン
とその部分パターンの前記音節名に対し、前記距離記憶
部13に記憶されている距離の総和を最小となし、得ら
れる最小値を各単語に対する入力パターンの距離として
算出する。この計算は動的計画法により容易に実行する
ことができる。以下にその詳細を述べる。
第lの単語をWとし、単語Wを構成する音節数がX
であるとする。また、促音も一つの音節とする。例え
ば「オオサカ」という単語は|o||oo||osa|
|aka|のように4つの音節から成るからX=4で
あり、「サッポロ」という単語は|sa||・||po
||oro|のようになるからこの場合もやはりX
4である(|・|は促音を意味するとする)。いま、入
力パターンを単語Wとマッチングする場合を考える。
単語Wによって指定される音節名の第x番までの系列
に対応するように部分パターンA(m,p)を入力パタ
ーンの第k定常点まで重複区間がなく連続するように最
適に定めることにより、その各部分パターンとその部分
パターンの前記音節名に対し、前記距離記憶部13に記
憶されている距離の総和を最小となしたときの最小値を とすれば、動的計画法の原理により次式が成立する。
ただし、1xk,x=1のときm=0,x≠のとき
x−1mk−1, である。また、nは単語Wの第x音節を表す番号であ
って、単語Wの第x番の音節の先行母音をv(l,
x),後続母音をv(l,x)とするとき、v(m)≠
(l,x),v(k)≠v(l,x),前記第x番
の音節が促音であって、入力音声の第m,第k定常点の
間に促音がない、前記第x番の音節が促音でなく、入力
音声の第m,第k定常点の間に促音がある、の何れかが
成立するときはD(m:k)=∞であるとする。また、前
記第x番の音節が促音であって、入力音声の第m,第k
定常点の間にも促音が検出されるときは、D(m:k)は
この促音の直後から第k定常点までの入力パターンと、
第n音節標準パターンとの距離であり、第n音節がVC
VまたはVVのときはD(m:k)=∞である。第2図は
単語間距離計算部15の詳細を示す図である。破線内部
が単語間距離計算部15であって、第1図と番号を同じ
くするブロックは第1図のものと同じである。150は
lカウンタであって、l=1,2,……,Lを出力し、
単語辞書14に対し、単語Wを指定するもので、認識
動作を始める前にリセットされる。152はxカウンタ
であって、x=1,2,……,Xを出力し、単語W
を構成する音節系列の音節を指定する。151はkカウン
タであって、k=1,2,……,Kを出力し、入力パタ
ーンの第k定常点を指示するものである。153はmカ
ウンタであって、m=x−1,……,k−1を出力し、
入力パターンの第m定常点を指示するものである。15
0〜153のカウンタは認識動作を始める前にリセットさ
れ、151〜153のカウンタはさらにlカウンタ15
0が計数値を更新する毎にリセットされる(図示せ
ず)。それぞれのカウンタの初期値はl=1,k=1,
x=1,m=0である。mカウンタ153はk−1まで
計数するとキャリー信号を出力し、xカウンタ152は
1つカウントアップする。x>kのときはm=k−1を
保ったままキャリー信号を出力する。xカウンタ152
は、Xまで計数するとキャリー信号を出し、kカウン
タ151は1つカウントアップする。Kは入力パターン
の定常点の総数であって、定常点検出部7から読み出さ
れ、kカウンタ151はKまでカウントアップするとキ
ャリー信号を出し、lカウンタ150は1つカウントア
ップする。lカウンタ150は出力によって指定された
単語Wがそれを構成する音節の後続母音列が母音・促
音判定結果記憶部10の母音・促音列と比較して前記類
似度の基準をみたさないときは該単語Wについての処
理はスキップすべく単語辞書14はlカウンタ150を
1つカウントアップする信号を出力する。
この基準が満たされたときはlカウンタ150の出力l
によって指定さた単語Wのxカウンタ152の出力x
によって指定された音節nが単語辞書14から出力され
る。母音・促音判定結果記憶部10からは、kカムンタ
151の出力kと、mカウンタ153の出力mによって
指定される定常点に対応する母音V(m),v(k)が読み出
される。距離記憶部13ではv(l,x)=v(m),v
(l,x)=v(k)の何れもが成立するかどうかを確かめ、
これが成立するときは、音節nの標準パターンと入力パ
ターンの部分パターンA(m,k)との距離D(m:k)が既に
計算され記憶されているはずであるから、距離記憶部1
3からこのD(m:k)が読み出される。v(l:x)=v
(m),v(l:x)=v(k),の何れか一方が成立しないと
きは、D(m:k)=∞が距離記憶部13から出力され
る。154は累積距離記憶部であって、漸化式(1)にお
いて既に計算済の累積距離 を記憶している。156は漸化式計算部であって、累積
距離記憶部154から読み出した と距離記憶部13から読み出したD(m:k)から を計算し、mについて最小値 を算出するものである。各k,lについて計算された は再び累積距離記憶部154に記憶される。以上の動作が
k=K,x=Xまで行われると、単語Wと入力パタ
ーンとの距離 (K)は単語Wによって指定される音節列に対応するよ
うに、入力パターンの部分パターンを重複区間がなく連
続するように、その各部分パターンとその部分パターン
の前記音節名に対し前記距離記憶部13に記憶されてい
る距離の総和を最小となすという意味で最適化した結果
得られた前記距離の総和の最小値である。16は単語判
定部であって、l=1,2,……,Lについて以上の処
理を行った結果得られ、累積距離記憶部154に記 入力パターンに対する認識結果とするものである。
第3図は単語判定部16の詳細を説明する図である。l
カウンタ150がカウントアップし、単語辞書14の全
ての単語との照合が完了すると、端子164を通じてl
カウンタ163はリセットされ、計数を始め、累積距離
記憶部154から を読みだす。160は比較部であって、累積距離記憶部
154から読み出された入力音声の単語Wに対する累
積距離 とバッファメモリ161に蓄えられている累積距離 と比較し、小さい方の値をバッファメモリ161に記憶
する。もし、 であれば、そのときのlカウンタ163の計数値が単語
番号記憶部162に記憶される。このようにして、単語
番号記憶部162には、lカウンタ163の計数値をl
とするとき、l=1〜lにおいて、 を最小にするlの値が記憶されることになる。
l=Lとなると、lカウンタ163はキャリーを出力
し、単語番号記憶部162の内容を読み出し、出力端子
17には認識された単語に対応する単語の番号が出力さ
れる。
本実施例では、母音の中心を検出するのに、母音の中心
は定常であるとして、先ず定常点を検出し、そのフレー
ムを母音と見做して母音の認識を行っているが、他の方
法として、全フレーム母音の認識を行い、同一母音が連
続する区間の中点のフレームを母音の中心と見做し、そ
の認識結果をその点の母音とする等の方法も勿論可能で
ある。
また、本実施例では候補単語の選出は母音列に依ってい
るが、さらにスペクトルのかたより具合や変化の様子等
から、従来から周知の方法により子音に関する概略の情
報等を導入することにより、さらに候補を絞ることがで
きる。ここで、子音に対する概略の情報を利用すること
は、例えば入力パターンのある特定部分の摩擦性らしさ
がほぼ100%確信できる場合は、母音列の他にその部
分が摩擦子音である単語に限定しても良いことになり、
あまり確信がもてないときは、この条件を排除する。即
ち、全ての子音の可能性があるとして候補を絞ること等
である。従って、音節パターン比較部12における計算
も、この情報を利用することにより、大幅に減らすこと
ができる。
発明の効果 本発明によれば、単音節を連続して発声した場合でも、
概略情報、例えば各母音の中心の検出とそのフレームの
母音認識を行い得られた母音・促音列から認識候補単語
を絞り入力部分パターンと前記認識候補単語に含まれる
V,CV,VCV,VV等の音節標準パターンとのみマ
ッチングするようにしたので、比較照合すべき単語と音
節標準パターンを限定することができ、認識率,照合速
度において大幅な改善が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図、第
2図,第3図は前記実施例の要部の構成の詳細を説明す
るブロック図である。 1……音声信号入力端子、2……特徴抽出部、3……電
力計算部、4……音声区間検出部、5……母音標準パタ
ーン記憶部、6……バッファメモリ、7……定常点検出
部、8……母音パターン比較部、9……母音判定部、1
0……母音・促音判定結果記憶部、11……音節標準パ
ターン記憶部、12……音節パターン比較部、13……
距離記憶部、14……単語辞書、15……単語間距離計
算部、16……単語判定部、17……認識結果出力端
子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−159589(JP,A) 特開 昭60−33599(JP,A) 特開 昭60−164799(JP,A) 特開 昭59−72499(JP,A) 特開 昭57−2100(JP,A) 特開 昭61−141499(JP,A) 特開 昭61−148498(JP,A) 特開 昭60−249197(JP,A) 特開 昭60−118896(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単語または文節を発声して得られる入力音
    声信号を特徴ベクトルの系列に変換する特徴抽出手段
    と、この入力パターンから、母音や促音の認識、子音の
    大まかな認識を行うことにより前記入力パターンの概略
    の特徴を抽出すると共に、前記入力された単語または文
    節をV,CV,VV,VCV(Vは母音、Cは子音)等
    の音節の境界フレーム候補b,b,…,b(b
    =1は音声区間開始フレーム、b=Iは音声区間終了
    フレームとする)を検出する(セグメンテーションす
    る)概略特徴抽出手段と、音節ラベル系列 (nは単語または文節の種類、M(n)は単語または文
    節nの音節数)で表現された単語または文節を記憶する
    単語辞書と、前記概略特徴を生じ得る前記単語辞書中の
    音節ラベル系列を有する単語または文節を認識候補とし
    て選出する認識候補選出手段と、V,CV,VV,VC
    V等の音節を、認識すべきV,Cの全てについて特徴ベ
    クトルの系列で表した音節標準パターンとして記憶する
    音節標準パターン記憶手段と、前記入力音声のセグメン
    ト境界bとbで挟まれる部分区間A(b,b
    と、前記第rの音節標準パターンSとの距離(または
    類似度)D(r,i,j)をi,jの種々の組合せ(i
    <j)に対して計算する音節パターン比較手段と、この
    D(r,i,j)をr,i,jで検索可能な形で記憶す
    る距離記憶手段と、前記選出された単語あるいは文節の
    認識候補nに対し、認識候補nによって指定される前記
    音節ラベルの系列 に対応して、前記距離記憶手段に記憶されている距離
    (または類似度) を読み出し、その総和が最小(または最大)になるよう
    のそれぞれをb,b…,bの何れかに順序は変え
    ずに対応させ、その最小値(または最大値)が最小(ま
    たは最大)になるnを認識結果とすることを特徴とする
    音声認識装置。
JP59259518A 1984-12-07 1984-12-07 音声認識装置 Expired - Lifetime JPH067359B2 (ja)

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