JPH067160U - Ｒｆアンプのアース接続構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、シールドケース全体が、確実にアー
ス接続され得ることにより、ＲＦアンプのノイズが低減
され得るようにした、ＲＦアンプのアース接続構造を提
供することを目的とする。 【構成】ＲＦアンプが内蔵されたシールドケース１１
が、両端付近に備えられた取付固定部１２，１３を、本
体ケース等１４にネジ止めすることにより、該本体ケー
ス等に対してアース接続されるようにした、ＲＦアンプ
のアース接続構造１０において、該シールドケースの中
央部分から外側に向かって延びたバネ接点１９が備えら
れており、該バネ接点が、シールドケースを本体ケース
等にネジ止めしたときに、該本体ケース等の表面に当接
し得るように、ＲＦアンプのアース接続構造１０を構成
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ＲＦアンプを内蔵したシールドケースを、本体ケース等に対してア ース接続するための、ＲＦアンプのアース接続構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ＲＦアンプを内蔵したシールドケースを、本体ケース等に対してアース 接続する場合、例えば図５に示すように、取付が行なわれている。

【０００３】 即ち、図５において、ＲＦアンプを内蔵したシールドケース１は、その長手方 向両端付近に、取付固定部２，３を備えており、該取付固定部２，３を、アース 接続すべき本体ケース４から延びている取付アーム５，６に対して、取付ネジ７ ，８によりネジ止めすることにより、該本体ケースに対してアース接続されるよ うになっている。

【０００４】 このように構成された回路部１の取付構造によれば、該シールドケース１は、 その取付固定部２，３から本体ケース４の取付アーム５，６を介して、本体ケー ス４に対してアース接続され得ることになる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように構成されたアース接続構造においては、シールドケ ース１の両端付近が、本体ケース４に対してアース接続されていることから、該 シールドケース１の中央付近については、本体ケース４までのアース接続経路が 複雑で長くなってしまい、グランドノイズの流れが比較的長いことから、アース 接続が完全とはいえず、従って、ＲＦアンプのノイズが比較的多くなってしまう という問題があった。

【０００６】 本考案は、以上の点に鑑み、シールドケース全体が、確実にアース接続され得 ることにより、ＲＦアンプのノイズが低減され得るようにした、ＲＦアンプのア ース接続構造を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、本考案によれば、ＲＦアンプが内蔵されたシールドケースが、両 端付近に備えられた取付固定部を、本体ケース等にネジ止めすることにより、該 本体ケースに対してアース接続されるようにした、ＲＦアンプのアース接続構造 において、該シールドケースの中央部分から外側に向かって延びたバネ接点が備 えられており、該バネ接点が、シールドケースを本体ケース等にネジ止めしたと きに、該本体ケース等の表面に当接し得るようにしたことを特徴とする、ＲＦア ンプのアース接続構造により、達成される。

【０００８】

【作用】

上記構成によれば、ＲＦアンプを内蔵したシールドケースが、その中央部分か ら延びているバネ接点を備えていることにより、本体ケース等に取り付けたとき 、該バネ接点を介して、直接に該本体ケース等に対してアース接続され得ること になるので、アース接続経路が単純且つ短縮され得ることになる。

【０００９】 従って、ＲＦアンプのグランドノイズが、確実にアースに逃がされることから 、ＲＦアンプのノイズが低減され得ることになる。

【００１０】

【実施例】

以下、図面に示した実施例に基づいて、本考案を詳細に説明する。 図１は、本考案による取付構造の一実施例を示している。

【００１１】 ＲＦアンプのアース接続構造１０において、ＲＦアンプを内蔵したシールドケ ース１１は、その長手方向両端付近に、取付固定部１２，１３を備えており、該 取付固定部１２，１３を、アース接続すべき本体ケース１４から延びている取付 アーム１５，１６に対して、取付ネジ１７，１８によりネジ止めすることにより 、該本体ケース１４に対してアース接続されるようになっている。

【００１２】 以上の構成は、図５に示した従来のアース接続構造と同様の構成であるが、本 考案によるアース接続構造１０においては、該シールドケース１１の中央部分か ら長手方向に沿って外側に向かって延びたバネ接点１９が備えられており、該バ ネ接点１９が、シールドケース１１を本体ケース１４にネジ止めしたときに、該 本体ケース１４の表面に当接し得るようになっている。

【００１３】 本考案による取付構造は、以上のように構成されており、該シールドケース１ １は、その取付固定部１２，１３から本体ケース１４の取付アーム１５，１６を 介して、本体ケース１４に対してアース接続され得ると共に、該シールドケース １１の中央部分から外側に向かって延びたバネ接点１９が、本体ケース１４の表 面に当接することにより、該バネ接点１９を介しても、本体ケース１４に対して アース接続され得るようになっている。

【００１４】 従って、該シールドケース１４は、両端が、取付固定部１２，１３を介して、 また中央部分が、バネ接点１９を介して、それぞれ本体ケース１４にアース接続 され得ることにより、全体に亘って、確実にアース接続され得ることになり、該 シールドケース１１内に内蔵されたＲＦアンプは、ノイズがより一層低減され得 ることになる。

【００１５】 図２は、本考案によるアース接続構造に使用されるシールドケース１１のバネ 接点の変形例を示している。図２において、シールドケース１１の中央領域にて 、長手方向に沿って両側から中央に向かって互いに対向するように、二つのバネ 接点１９ａ，１９ｂが、外側に向かって延びており、シールドケース１１の中央 部分が、二つのバネ接点１９ａ，１９ｂによりアース接続され得るようになって いる。

【００１６】 図３は、本考案によるアース接続構造に使用されるシールドケース１１のバネ 接点の他の変形例を示している。図３において、シールドケース１１の中央領域 にて、長手方向に対して垂直方向に沿って、バネ接点１９ｃが、外側に向かって 延びており、シールドケース１１の中央部分が、バネ接点１９ｃによりアース接 続され得るようになっている。

【００１７】 また、図４は、図１に示したアース接続構造１０の応用例を示している。図４ において、シールドケース１１は、その取付固定部１２，１３が、本体ケース１ ４ではなく、シャーシ２０に対して、ネジ止めされるようになっており、さらに 、該シールドケース１１のバネ接点１９は、該シャーシ２０に装架されたモータ ２１の外面に対して当接され得るようになっている。

【００１８】 これにより、従来は、確実にアース接続され得なかった、ＲＦアンプを内蔵し たシールドケース１１とモータ２１とが、互いに容易に且つ確実にアース接続さ れ得るようになっている。

【００１９】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、シールドケース全体が、確実にアース接 続され得ることにより、ＲＦアンプのノイズが低減され得るようにした、極めて 優れたＲＦアンプのアース接続構造が提供され得ることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるＲＦアンプのアース接続構造の一
実施例を示し、（Ａ）は概略平面図、及び（Ｂ）は概略
側面図である。

【図２】本考案によるＲＦアンプのアース接続構造の他
の実施例におけるシールドケースを示し、（Ａ）は正面
図、及び（Ｂ）は側面図である。

【図３】本考案によるＲＦアンプのアース接続構造のさ
らに他の実施例におけるシールドケースを示し、（Ａ）
は正面図及び（Ｂ）は側面図である。

【図４】本考案によるＲＦアンプのアース接続構造の他
の実施例における概略側面図である。

【図５】従来のＲＦアンプのアース接続構造の一例を示
す（Ａ）は概略平面図、及び（Ｂ）は概略側面図であ
る。

【符号の説明】

１０ ＲＦアンプのアース接続構造 １１ シールドケース １２，１３ 取付固定部 １４ 本体ケース １５，１６ 取付アーム １７，１８ 取付ネジ １９，１９ａ，１９ｂ，１９ｃ バネ接点 ２０ シャーシ ２１ モータ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＲＦアンプが内蔵されたシールドケース
   が、両端付近に備えられた取付固定部を、本体ケース等
   にネジ止めすることにより、該本体ケースに対してアー
   ス接続されるようにした、ＲＦアンプのアース接続構造
   において、 該シールドケースの中央部分から外部に向かって延びた
   バネ接点が備えられており、該バネ接点が、シールドケ
   ースを本体ケース等にネジ止めしたときに、該本体ケー
   ス等の表面に当接し得るようにしたことを特徴とする、
   ＲＦアンプのアース接続構造。