JPH0666790A - 血液ガス分析用較正液及びその較正液による血液ガス分析装置の較正方法 - Google Patents

血液ガス分析用較正液及びその較正液による血液ガス分析装置の較正方法

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JPH0666790A
JPH0666790A JP4219167A JP21916792A JPH0666790A JP H0666790 A JPH0666790 A JP H0666790A JP 4219167 A JP4219167 A JP 4219167A JP 21916792 A JP21916792 A JP 21916792A JP H0666790 A JPH0666790 A JP H0666790A
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Atsushi Umemoto
淳 梅本
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SEIBUTSU KAGAKU KENKYU KAIHATS
SEIBUTSU KAGAKU KENKYU KAIHATSU CENTER YUGEN
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SEIBUTSU KAGAKU KENKYU KAIHATS
SEIBUTSU KAGAKU KENKYU KAIHATSU CENTER YUGEN
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Abstract

(57)【要約】 37℃におけるpHが6.3〜7.5のグッド緩衝液、
リン酸塩緩衝液、37℃におけるpHが6.8〜7.4
のトリス緩衝液、及び37℃におけるpKaが6.5〜
7.6の水に易溶性のグッド緩衝試薬の水溶液のいずれ
かを第1液、炭酸アルカリ塩溶液を第2液とし、第1液
及び第2液を大気中の酸素濃度と平衡化させる。その後
両液を混合することによって、37℃におけるpHが
6.5〜7.6で、かつ二酸化炭素分圧が10〜150
mmHgの範囲内にある血液ガス分析用較正液が得られ
る。この較正液によって血液のpH、二酸化炭素分圧及
び酸素分圧が同時に測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液ガス分析用の較正
液及びその較正液を用いて電極較正を行う血液ガス分析
装置の較正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】血液ガス分析は、緊急検査における重要
項目であり、そのため迅速性と簡便性の点で優れている
電極法によって測定が行われている。すなわちpH電
極,PCO 2 電極(セベリングハウス型電極),PO2電極
(クラーク型電極)を一体化した装置に嫌気的に採取し
た血液を注入することによって、数分間以内に血液中の
pH,二酸化炭素分圧(PCO2 ),酸素分圧(PO2)が
測定される。さらに現在の最新型装置によれば、これら
の他にナトリウム(Na)、カリウム(K)、クロル
(Cl)、イオン化カルシウム(Ca++)を測定するこ
ともできる。
【0003】従来、血液ガス分析装置の較正には、pH
については一般に中性リン酸塩、リン酸塩、3−〔4−
(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル〕−1−
プロパンスルホン酸(以下、HEPESと略記する)、
3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(以下、M
OPSと略記する)、トリス(ヒドロキシメチル)アミ
ノメタン(以下、トリスと略記する)などの緩衝液が用
いられ、PCO2 及びPO2についてはそれぞれの較正ガス
が用いられる。PCO2 、PO2の較正方式には2種類あ
り、一つは標準ガスを水蒸気で飽和した後に電極に送っ
て較正する方式であり、他の一つは空気と高濃度のCO
2 (純ガス)を用いて装置に内蔵された混合器によって
所定濃度の較正ガスを発生させ、それをpH緩衝液にバ
ブリングして飽和させた後に電極に送って較正する方式
である。
【0004】これらの方式はいずれにしても、高圧ガス
ボンベである標準ガスボンベ又はCO2 の純ガスボンベ
が装置に付帯し、装置重量が大きくなるため運搬に不便
であること、装置を移動させた場合やガスボンベを交換
する場合等において、ボンベの接続とその後の調整に時
間と労力を要すること、第1の方式の場合には標準ガス
の値に、製造上及び値決め上の誤差があり、それが比較
的大きいこと(2〜5mmHg)など、血液ガス分析に
おける正確、迅速、簡便という重要な要求に応じられな
い欠点を有している。
【0005】これらの欠点を避けるために、危険で重い
高圧ガスボンベを用いる代わりに、あらかじめ標準ガス
で飽和された緩衝液をガス不透過性容器に入れ、その液
を用いて較正する方式が提案された。しかしながらこの
方式では、環境温度が高くなると緩衝液中に溶存してい
たガスが気化、分離してガス濃度が変ること、環境温度
が低下しても気化したガスが再び溶解するのに時間がか
かることなどの欠点があり、さらに装置への較正液の供
給経路を気密にしなければならないなど、装置設計上の
難点もある。
【0006】また較正液のCO2 分圧が大きいため、ガ
ス不透過性容器に完全なガス不透過性が要求されるが、
血液ガス分析に要求される完全性を満足させるものでは
ない。このようにこの方式は、高圧ガスボンベを用いな
いという利点を有するけれども、正確さ、再現性、信頼
性、較正液のコストの点で劣っている。
【0007】次にCO2 ガスを発生させる方式として、
ケミカルアクチノメトリーがある。これはフェリシュウ
酸カリウムK3 Fe(C2 4 3 に近紫外光を照射す
ることにより、光化学反応が進行してCO2 を発生させ
るものである。 〔Fe(3価)(C2 4 3 3-−近紫外光→ 〔Fe(2価)(C2 4 2 2-+2CO2 この方式によりCO2 の溶存量の異なる液が製造でき、
CO2 ガスの較正が可能となる。しかしながらこの場
合、光源の安定性と光強度の維持が重要であり、それが
一定に保たれないならば較正ガスの誤差が大きくなる。
またそのチェックシステムのために装置が複雑化する
し、フェリシュウ酸カリウムの安定性の確保も防腐剤と
の兼ね合いから未知の問題も残っている。
【0008】ケミカルアクチメトリーによらずにCO2
ガスを発生させる方法は古くから知られている。例えば
炭酸アルカリ塩に酸を加えればCO2 ガスが発生するこ
とは周知である。しかしながらこの原理では、発生した
CO2 ガスから例えば40mmHgのような特定のP
CO2 を有するガス又は液を得るためには複雑なメカニズ
ムが必要である。さらにこの方法では、pHとPCO2
同時に特定の値になるように調節することができない。
このようなわけで実際の血液ガス分析装置は、必ずガス
ボンベとpH緩衝液とを備えており、pHとガスとはそ
れぞれ別個に較正されるか、pH緩衝液にガスを飽和さ
せて、較正を行っている。
【0009】もしpHとガスの較正が同時に行われれ
ば、高圧ガスボンベを装置に付帯させる必要がなくな
り、きわめて簡便な装置を用いることができるし、pH
緩衝液にガスを飽和させる工程も不要となる。さらにガ
スで較正する場合、ガスを水蒸気で飽和させる工程も必
要としなくなる。このようにpHとガスを一定量含む較
正液が簡便に得られた場合の利点は大であるにもかかわ
らず、前記原理を利用した簡単な方式が発展させられる
ことはなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血液
ガス分析装置の較正に当たって必要な、pH,P
CO2 (二酸化炭素分圧)及びPO2(酸素分圧)を同時に
較正できる較正液を得ることであり、本発明の他の目的
はその較正液を用いて電極の較正を行う血液ガス分析装
置の較正方法を得ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのため本発明によるp
H及びPCO2 較正液は、37℃におけるpHが6.3〜
7.5のグッド緩衝液、リン酸塩緩衝液、及び37℃に
おけるpHが6.8〜7.4のトリス緩衝液のうちのい
ずれかを第1液とし、これを第2液である炭酸アルカリ
塩溶液と混合して得られる、37℃におけるpHが6.
5〜7.6で、かつCO2 分圧が10〜150mmHg
の範囲内にある較正液である。
【0012】本発明の他の実施態様によるpH及びP
CO2 較正液は、37℃におけるpKaが6.5〜7.6
である水に易溶性のグッド緩衝液用試薬の水溶液を第1
液とし、これを第2液である炭酸アルカリ塩溶液と混合
して得られる、37℃におけるpHが6.5〜7.6
で、かつCO2 分圧が10〜150mmHgの範囲内に
ある較正液である。
【0013】本発明によるpH,PCO2 及びPO2較正液
は、前記第1液及び第2液を大気中のO2 濃度と平衡化
させた後、その両液を混合して得られる、37℃におけ
るpHが6.5〜7.6で、かつCO2 分圧が10〜1
50mmHgの範囲内にある較正液である。
【0014】また本発明の較正液を用いる血液ガス分析
装置の較正方法は、前記したpH,PCO2 及びPO2較正
液をオンラインで生成させて前記分析装置のイオン電極
を較正する較正方法である。
【0015】以上の本発明によるpH,PCO2 ,PO2
正液の生成において良好な再現性を得るためには、第1
に二種類の液の混合比が一定であること、第2に二種類
の液のpH,PCO2 ,PO2が一定であることの二つの条
件が満足されなければならない。
【0016】第1の条件は、定流量ポンプ又は定圧送液
方法を用いることによって満たされる。定流量ポンプ
は、高速液体クロマトグラフィー、フローインジェクシ
ョン分析装置等に用いられており、きわめて高精度のも
のが入手できる。本発明の場合、高速クロマトグラフィ
ーにおけるような高圧がかからないので、安価なポンプ
を使用できる。定圧送液方法とは、高圧ボンベ又はコン
プレッサーからの空気を減圧弁で一定圧力とし、その圧
力によって一定流量の液を押し出すもので、これも高精
度が得られる。いずれの方法でも、少なくとも二種類の
溶液の容器からの流出フロー系は一定温度に保たれねば
ならない。定温に保つことにより良好な再現性が得られ
る。
【0017】第2の条件については、大気中のCO2
スを吸収、溶解して液のPCO2 が徐々に増大し、長期に
わたる再現性が得られなくなるので、pH,PCO2 は一
定に保たれねばならない。またPO2は、大気と平衡状態
にあるので不変と思われるが、温度変化によって液の酸
素溶解度が変化し、再現性が得られなくなるのでこれら
の変化を防ぐ必要がある。CO2 ガスの吸収(炭酸アル
カリ塩溶液は特に吸収能が大)を防ぐには炭酸ガス不透
過性容器(アクリルニトリル系熱可塑性樹脂、共重合ポ
リエステル樹脂、ポリフレックス、アルミニウムラミネ
ート等)を用いればよい。なお、炭酸水素アルカリ塩溶
液はCO2 を吸収しない。O2 ガスについては液の温度
を一定に保てば変化は生じないが、定温保持に代えて酸
素不透過性容器(アルミニウムラミネート、ポリフレッ
クス、アクリルニトリル系熱可塑性樹脂等)を用いるこ
とができる。
【0018】
【発明の作用】本発明は、pHが中性付近の緩衝液であ
っても、酸と同様に炭酸アルカリ塩を加えることによっ
て、血液ガス分析の較正に必要な濃度のCO2 ガスを発
生し得ること、炭酸アルカリ塩添加によるpH変化が小
さいため、血液ガス分析用pH較正液としてのpH範囲
(pH6.5〜7.6)を保持できること、O2 ガスに
ついては二種類の溶液をあらかじめ大気中の酸素と平衡
化させ、その濃度点とPO2電極(クラーク型電極)の電
気的ゼロ点の二点較正を採用することによって、上記の
pH,PCO2 の較正液をそのままPO2の較正液として使
用できることなどの実験結果を元に、従来困難と思われ
ていた、酸溶液に炭酸アルカリ塩を加えてCO2 ガスを
発生させる方法を血液ガス分析用較正液の製造に応用す
る場合の問題点をすべて解決できた。
【0019】本発明における炭酸アルカリ塩は、炭酸水
素アルカリ塩(重炭酸アルカリ塩)及び炭酸アルカリ塩
を含み、前者としてはNaHCO3 ,KHCO3 及びL
iHCO3 が、後者としてはNa2 CO3 ,K2 CO3
及びLi2 CO3 がある。また本発明におけるグッド試
薬としては、HEPES,MOPSが代表的であるが、
その他のグッド試薬及びpKaについては同仁化学研究
所発行の総合カタログ「DOJINDO Laboratories 第17
版」に詳しく記載されている。
【0020】次に本発明による較正液を調製する原理を
説明する。緩衝液における炭酸水素イオンHCO3 -
CO2 及びpHの間には、次のヘンダーソン・ハッセル
バルクの式が成立する。 pH=pK′+log(〔HCO3 - 〕/〔CO2 〕) (1) ここでpK′は炭酸H2 CO3 の解離定数で、pK′=
6.1である。〔HCO3 - 〕は炭酸水素イオン濃度、
〔CO2 〕は二酸化炭素濃度で、ブンゼン係数をαとす
ると 〔CO2 〕=αPCO2 (2) が成り立つ。PCO2 は二酸化炭素分圧である。したがっ
て(1)式は pH=6.1+log(〔HCO3 - 〕/αPCO2 ) (3) となる。
【0021】今、37℃においてpH=6.8及びpH
=7.4の緩衝液を想定すると、pH=6.8では log(〔HCO3 - 〕/αPCO2 )=0.7 (4) pH=7.4では log(〔HCO3 - 〕/αPCO2 )=1.3 (5) したがってpH=6.8の較正液を本発明によって調製
すると、より少ない炭酸アルカリ塩又は炭酸水素アルカ
リ塩で高い二酸化炭素分圧(PCO2 )が得られ、pH=
7.4の較正液では低い二酸化炭素分圧となる。pH=
7.4で高い二酸化炭素分圧を得るには、大量の炭酸ア
ルカリ塩を必要とする。以上のことから、本発明による
pH=6.8の較正液については高い二酸化炭素分圧と
なり、pH=7.4の較正液については低い二酸化炭素
分圧となるのが一般的である。これを逆にするには、p
H=7.4の較正液の調製に大量の炭酸アルカリ塩を用
いなければならない。
【0022】次にpH=6.8でPCO2 =75mmH
g,pH=7.4でPCO2 =40mmHgとなるような
調製法の条件を求めてみる。37℃におけるブンゼン係
数は0.0307mM・mmHgであるから(4)式及
び(5)式にこれを代入すると、pH=6.8の較正液
では 〔HCO3 - 〕=100.7 ×0.0307×75=12mM pH=7.4の較正液では 〔HCO3 - 〕=101.3 ×0.0307×40=24.5mM となる。すなわち炭酸水素イオンの残存濃度は、pH=
6.8の較正液では12mM,pH=7.4の較正液で
は25mMである。
【0023】ところで本発明による較正液の調製には、
緩衝液を構成する酸と塩基を別個に調合し、フロー系で
混合するのが有利である。今、炭酸アルカリ塩溶液の流
量をaml/min、酸の流量をbml/minとする
と、pH=6.8の較正液では 12×(a+b)/amM (6) pH=7.4の較正液では 25×(a+b)/amM (7) の炭酸水素イオンが必要である。
【0024】両液の流量が等しいとき、pH=6.8で
は24mM,pH=7.4では50mMの値が得られ
る。すなわちpH=6.8の較正液を得るには24mM
の、pH=7.4の較正液を得るには50mMの炭酸水
素イオンを用いればよいことになる。上記の計算では、
残存する炭酸水素ナトリウム量を使用しているが、この
中のほんの一部のみがCO2 を発生するのであり、実質
的には用いる炭酸アルカリ塩溶液の濃度と大差がない。
【0025】以上述べたように、所望する較正液のpH
及びPCO2 と混合比を定めれば、式(3)から用いる炭
酸水素塩のおよその濃度を知ることができる。本発明に
おいては前記のように、pHを6.5〜7.6の範囲
に、PCO2 を10〜150mmHgの範囲に限定してい
るので、pH及びPCO2 が両限界値の場合の炭酸水素塩
の濃度を求めると、 となる。
【0026】ここまでに、すでに調製された緩衝液に炭
酸アルカリ塩溶液を加える方法について述べてきた。こ
の方法は緩衝液を一方の溶液として用いるので、等モル
リン酸塩緩衝液(25mM KH2 PO4 +25mM
Na2 HPO4 )を用いてpH=6.8の較正液を、リ
ン酸塩緩衝液(8.7mM KH2 PO4 +30.4m
M Na2 HPO4 )を用いてpH=7.4の較正液を
つくることができる。
【0027】グッド緩衝液を用いる場合は、HEPES
緩衝液,MOPS緩衝液がもっとも一般的であり、両者
のいずれを用いてもpH=6.5〜7.6の緩衝能力を
有する較正液が得られるが、MOPSを用いた方が低い
pHにおいても緩衝能力が優れている。pH=6.8〜
7.4の範囲に限定するならば、HEPES,MOPS
以外にN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−ア
ミノメタンスルホン酸(BES)、3−〔N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕2−ヒドロキシプロ
パンスルホン酸(DIPSO)、N−トリス(ヒドロキ
シメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸(TE
S)の各緩衝液を用いても、一種類の緩衝液によってp
Hの異なる二種類の較正液が得られる。二種類の緩衝液
によってpHの異なる二種類の較正液を得るのであれ
ば、pK=6.6〜7.6(37℃)の含窒素有機スル
ホン酸からなるどのようなグッド緩衝液でも用いること
ができる(前記「DOJINDO Laboratories 第17版」参
照)。pH=7.0〜7.6ならばトリス−HCl,ト
リス−HNO3 緩衝液も使用できる。
【0028】この方法は、前記のように緩衝液として調
製したものに炭酸アルカリ塩溶液を加えるので、得られ
た較正液のpHは、元の緩衝液のpHよりもアルカリ側
に傾き、もしpH=7.4〜7.6における緩衝能力が
低い緩衝液を用いた場合には、得られた較正液のpHが
7.6を超えるおそれがある。そのためあらかじめ緩衝
液のpHを0.1〜0.3程度低く(例えばpH=6.
8を得るにはpHを6.6程度に)調製しておき、これ
に炭酸アルカリ塩溶液を加えることにより、pHを6.
8又は7.4になるようにするのが有用である。
【0029】ここで炭酸水素アルカリ塩と炭酸アルカリ
塩の効果の差異について説明すると、炭酸水素ナトリウ
ムは のように解離する。したがって炭酸アルカリ塩の方が倍
量のアルカリを生成するため、二種類の液を混合した場
合のpHの上昇が大きい。すなわち同じ値のCO2 分圧
を得ようとすると、炭酸アルカリ塩を用いた場合の方が
pHが高くなる。逆に、同じpH値を得ようとすると、
炭酸アルカリ塩ではCO2 分圧が炭酸水素アルカリ塩を
用いた場合と比較して低くなる。
【0030】血液ガス分析用較正液のpH範囲は狭いの
で、炭酸水素アルカリ塩の方が炭酸アルカリ塩よりも本
発明の目的に適していると云える。さらに本発明では二
種類の液を混合するため、その混合比の精度が調製され
た較正液の再現性に影響を与える。そのため、pH依存
性の小さい炭酸水素アルカリ塩を用いる方が、再現性の
よい結果が得られる。また炭酸アルカリ塩の方が空気中
のCO2 ガスを吸収しやすく、保存安定性に欠けるとい
う欠点もある。
【0031】緩衝液のpHを低目に調製するためのもっ
とも初歩的な方法は、すでにでき上っている緩衝液にH
Cl等の酸を加える方法である。しかしながら緩衝液は
必ず酸と塩基との混合溶液なので、塩基の相対的量を低
下して調製すればよい。例えばpH=7.4の等モルリ
ン酸塩緩衝液は、25mM KH2 PO4 +25mMN
2 HPO4 混合溶液であるが、これを28mM KH
2 PO4 +22mMNa2 HPO4 にすればpH=6.
6とすることができる。これに炭酸水素ナトリウム(N
aHCO3 )25mMを1:1で添加すればpH=6.
8の較正液が得られる。
【0032】その他、グッド緩衝液については、pKa
=6.5〜7.6のグッド試薬の水溶液を第1液、炭酸
アルカリ塩水溶液を第2液として、両者を混合するだけ
でグッドの緩衝液そのものとCO2 ガスが同時に得られ
る方法もある。
【0033】
【実施例】次に本発明により血液ガス分析用較正液を製
造する方法を、実施例に基いて説明する。
【0034】実施例1 リン酸系緩衝液を用いて本発明によるpHの異なる二種
類の較正液を調製するには、次のように行う。まずpH
=6.8の較正液は、緩衝液としての43mM Na2
HPO4 +57mM KH2 PO4 と、炭酸アルカリ塩
溶液としての25mM NaHCO3を混合することに
よって調製された。次にpH=7.4の較正液は、緩衝
液としての75mM Na2 HPO4 +25mM KH
2 PO4 と、炭酸アルカリ塩溶液としての35mM N
aHCO3 を混合して調製された。その結果、pH=
7.384,PCO2 =34mmHg,PO2=179mm
Hgが得られた。
【0035】緩衝液と炭酸アルカリ塩溶液を混合するた
めに、大量の較正液を調製することができる空圧式装置
が用いられた。この装置は、図1に示されたように、2
本の液体溶液(例えば10l入り)1及び2,空気圧縮
機3,圧力調整器4及び5,トライアングルミキサー
6,較正液採取袋7から主として構成されており、空気
圧縮機3によって圧縮された空気を後記するように圧力
調整器4,5で適当な圧力に調整して容器1及び2にそ
れぞれ導入し、その空気圧で容器1,2内の液体を容器
外に圧送してトライアングルミキサー6に送り、ここで
混合されて調製された較正液は採取袋7内に採取され
る。採取袋7は空気を内部に含まない扁平な状態でトラ
イアングルミキサーの下流に取付けられる。また、すべ
てのシステムは±0.5℃の恒温室に収容された。
【0036】2個の圧力調整器4,5の出口圧力は、2
本の容器から圧送される二種類の液体(緩衝液及び炭酸
アルカリ塩溶液)のトライアングルミキサーにおける流
速が同一になるように調整される。もし二つの液体の流
速が同一でないと、容器1,2内の液面が低下するにつ
れて両液の混合比が変化するという好ましくない影響が
現われる。
【0037】第1液の流速が35ml/min,第2液
の流速も35ml/minであれば70ml/minの
較正液が調製され、30分間では約2lの較正液が得ら
れるので、この装置は大量生産に適している。この実施
例1では、次の点に留意する必要があった。まず二つの
容器から別々に流出する液流量が等量であることを確認
後、トライアングルミキサーに連結して二つの容器の水
位を追跡したところ、次第に水位差が現われるのが見ら
れた。この原因が追及され、トライアングルミキサー以
降(下流)における背圧の影響によることがわかった。
すなわち二種類の液が合流するため液流量は2倍になる
が、トライアングルミキサー以降の流出管路径が十分大
きくない場合には、管路内の圧力が増大し、トライアン
グルミキサー以前の管路に背圧として影響を与える。も
し二つの容器から出ている2本の管路の径が同一でない
と、それぞれにかかる背圧が異なり、結果として流出量
に差が生じるのである。
【0038】また、トライアングルミキサーにおける2
本の流入管路からの圧力平衡点が経時的に変化すると、
二つの容器からの流出量も経時的に変動し、一定のp
H,PCO2 を得ることができない。上記の点を解決する
には、トライアングルミキサー及びそれ以降の流出管路
径を十分大きくする必要があった。またトライアングル
ミキサー及びそれ以降の流出管路径が小さい場合には、
流速が大となって二種類の液が十分に混合されないまま
に流出するため、pH及びPCO2 がばらつくようにな
る。
【0039】トライアングルミキサーを偏心カム方式の
ものとすると較正液の精度がさらに高くなったが、高精
度の較正液を得るには、この他、空気圧縮機の代わりに
ペリスタポンプ(例えばファルマシアのクロマトグラフ
ィーに使用するもの)を用いることができる。
【0040】実施例2 二段型ペリスタポンプ(東京理科製MP−32)1台を
用いて二種類の液を混合し、血液ガス分析用較正液を発
生させた。pH=7.3,PCO2 =35mmHgの溶液
は、75mM Na2 HPO4 +25mM KH2 PO
4 緩衝液と35Mm NaHCO3 溶液を混合し、pH
=6.8,PCO2 =81mmHgの溶液は、43mM
Na2 HPO4 +57mM KH2 PO4 緩衝液と25
mM NaHCO3 溶液を混合して発生させた。緩衝液
の流量は14ml/min、NaHCO3 溶液の流量は
11ml/minとした。上記二種類の較正液のpH,
CO2 ,PO2の値の経時的変化を表1及び表2に示す。
【0041】 表1、表2からわかるように、ペリスタポンプを用いて
本発明による較正液を発生させた場合、長時間にわたっ
てきわめて良好な再現性が得られた。発生した較正液を
嫌気的にシリンジに採取して血液ガス分析装置に注入し
て得られた結果であり、そのプロセスのばらつきを考慮
に入れると、較正液それ自体の再現性はきわめて良好と
考えられる。なお二種類の液の流量が異なるのは、それ
ぞれの異なる比重による影響を消去するために、比重の
大きな液をより多く流す必要があったためである。なお
トライアングルミキサーの3本の経路の内径はそれぞれ
4mmとした。
【0042】実施例3 本実施例では、高速液体クロマトグラフィー用ポンプ2
台を用いて、前記実施例1と同様に各容器から第1液及
び第2液をポンプで送液して混合し、調製された較正液
を嫌気的にシリンジに採取後、血液ガス分析装置に導入
した。高速クロマトグラフィー用ポンプの送液量はきわ
めて安定し、しかも容易に送液を変化させることができ
るので有利である。容器以降のフロー系はすべて恒温
(±0.1℃)に保った。
【0043】グッド緩衝液用試薬の水溶液(第1液)と
して20mM MOPSを、炭酸アルカリ塩溶液(第2
液)として50mM NaHCO3 を用いて得られた較
正液のpH,PCO2 ,PO2,HCO3 - 濃度を表3に示
す。この例からわかるように、第1液に対する第2液の
混合比を、ポンプ流量を変化させることによって変化さ
せ、pH=6.8及びpH=7.4の二種類の較正液を
得ることができる。
【0044】上記と同じ溶液及び混合比を用いて、N
a,K,Clの較正液を調製しようとす場合には、20
mM MOPS溶液にはNaCl 70mMを、50m
M NaHCO3 溶液にはNaCl 135mM,KC
l 6.5mMを加えればよい。この場合のNa,K,
Clについての値を表4に示す。
【0045】本実施例では、生成した液を嫌気的にシリ
ンジに採取して既存の血液ガス分析装置に注入したが、
トライアングルミキサーからの流出管路をpH,
CO2 ,PO2の各電極に接続すれば、オンラインで較正
液を生成し、これを電極に送液して装置の較正を行うこ
とができる。
【0046】
【0047】
【発明の効果】本発明の最大の効果は、これまでの記載
からわかるように、高圧ガスボンベが不要ということで
ある。ボンベの交換及び装置の再調整には労力と時間を
要し、しばしば測定を中断しなければならないことがあ
り、また海外での利用を考慮に入れると輸送上の問題が
ある。しかし本発明のように較正液をオンラインで発生
させて血液ガス分析装置の電極を較正する方法によれば
高圧ガスボンベが不要となるので、標準ガスを入手でき
ない、又は高圧ガスボンベの輸送が困難な地域や海外で
の血液ガス分析装置の使用が可能となる。
【0048】さらに本発明によればガスを使用しないた
めに、標準ガスを水蒸気で飽和させる工程を実施する手
段を、血液ガス分析装置に内蔵させる必要がない。従
来、ガスを含んだ較正液の調製は、ガスを緩衝液に飽和
させる方法によっていたが、これには大量の標準ガスと
長い時間が必要であった。しかしながら本発明によれば
高価な標準ガスを使用せず、短時間に大量の較正液を得
ることができる。
【0049】また本発明の好ましい実施態様による較正
液は、炭酸水素イオンを含んでいるので、それによって
次のような効果が得られる。本発明では原溶液に電解質
(Na,K及びCl、場合によってはCa++を含む)を
加えておけば、これらの電解質用較正液を得ることがで
きるが、これまでは血液と同性質の電解質用較正液を調
製することが困難であった。それは、Na,K,Cl,
Ca++を所定濃度含む液の製造は容易であるが、HCO
3 - を含み、かつB.E.(base excess :過剰塩基)
が血液と同じである液とすることができなかったからで
ある。
【0050】 このことは次のような効果を発揮する。すなわち血液は
pH=7.4でHCO3 - を約26mM含んでいるため
イオン電極の参照電極の電位を変化させるが、もし較正
液がHCO3 - を含んでいなければ、そのような較正液
で較正した装置によっては、血液中の正しいNa,K,
Cl,Ca++の値を得ることができない。これに対し、
本発明による較正液はHCO3 - を含ませることができ
るためそのような欠点が除かれ、すぐれた効果があげら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による血液ガス分析用較正液を大量に調
製するに適した空圧式装置の略図。
【符号の説明】
1,2 緩衝液及び炭酸アルカリ塩溶液の容器 3 空気圧縮機 4,5 圧力調整器 6 トライアングルミキサー 7 較正液採取袋
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】その他、グッド緩衝液については、pKa
=6.5〜7.6のグッド試薬の水溶液を第1液、炭酸
アルカリ塩水溶液を第2液として、両者を混合するだけ
でグッドの緩衝液そのものとCO2 ガスが同時に得られ
る方法もある。しかしながらこの方法は、グッド試薬の
水溶液がpH=4〜5の酸であり、第2液であるアルカ
リ水溶液と混合する際に発生する中和反応熱が大きくて
気泡が生成しやすいこと、pHが比較的大きく変化する
反応であるため反応終了までの時間が長いことから、急
速に大量の較正液を調製する目的には適していない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】緩衝液と炭酸アルカリ塩溶液を混合するた
めに、大量の較正液を調製することができる空圧式装置
が用いられた。この装置は、図1に示されたように、2
本の液体溶器(例えば10l入り)1及び2,空気圧縮
機3,圧力調整器4及び5,トライアングルミキサー
6,較正液採取袋7から主として構成されており、空気
圧縮機3によって圧縮された空気を後記するように圧力
調整器4,5で適当な圧力(フィードバック制御により
一定圧力を保持する)に調整して容器1及び2にそれぞ
れ導入し、その空気圧で容器1,2内の液体を容器外に
圧送してトライアングルミキサー6に送り、ここでは容
器1,2からの流入管とミキサー6の流出管とは分離し
ているので、容器1,2からの流入液が渦流によって混
合された後に流出管へ流出する。このようにして調整さ
れた較正液は採取袋7内に採取される。採取袋7は空気
を内部に含まない扁平な状態でトライアングルミキサー
の下流に取付けられる。また、すべてのシステムは±
0.5℃の恒温室に収容された。本システムの重要な利
点の一つに、容器1,2が一定圧力で加圧されているた
め一定の酸素分圧の液が得られ、pH、PCO2 、PO2
3成分の較正液が得られる点が上げられる。もしそうで
なければ、大気圧の変動とともに液の酸素分圧が変化す
るという不都合を生ずる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】実施例2 二段型ペリスタポンプ(東京理科製MP−32)1台を
用いて二種類の液を混合し、血液ガス分析用較正液を発
生させた。pH=7.3,PCO2 =35mmHgの溶液
は、75mM Na2 HPO4 +25mM KH2 PO
4 緩衝液と35Mm NaHCO3 溶液を混合し、pH
=6.8,PCO2 =81mmHgの溶液は、43mM
Na2 HPO4 +57mM KH2 PO4 緩衝液と25
mM NaHCO3 溶液を混合して発生させた。緩衝液
の流量は14ml/min、NaHCO3 溶液の流量は
11ml/minとした。連続的に発生させた上記二種
類の較正液のpH,PCO2 ,PO2の値の経時的変化を表
1及び表2に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 27/416 33/50 F 7055−2J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 37℃におけるpHが6.3〜7.5の
    グッド緩衝液、リン酸塩緩衝液、及び37℃におけるp
    Hが6.8〜7.4のトリス緩衝液のうちのいずれかを
    第1液とし、これを第2液である炭酸アルカリ塩溶液と
    混合して得られる、37℃におけるpHが6.5〜7.
    6で、かつCO2 分圧が10〜150mmHgの範囲内
    にある血液ガス分析用pH及びCO2 分圧較正液。
  2. 【請求項2】 前記第1液が、37℃におけるpKaが
    6.5〜7.6である水に易溶性のグッド緩衝液用試薬
    の水溶液である請求項1記載の血液ガス分析用pH及び
    CO2 分圧較正液。
  3. 【請求項3】 前記第1液及び第2液が、大気中の酸素
    濃度と平衡化された後に、両液を混合して得られる、3
    7℃におけるpHが6.5〜7.6で、かつCO2 分圧
    が10〜150mmHgの範囲内にある血液ガス分析用
    pH,CO2分圧及びO2 分圧較正液。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    のpH,CO2 分圧及びO2 分圧用較正液をオンライン
    で生成させて血液ガス分析装置に送り、電極の較正を行
    う血液ガス分析装置の較正方法。
JP4219167A 1992-08-18 1992-08-18 血液ガス分析用較正液及びその較正液による血液ガス分析装置の較正方法 Pending JPH0666790A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102735829A (zh) * 2012-07-20 2012-10-17 深圳市麦迪聪医疗电子有限公司 一种血气分析仪及其使用方法
CN103808628A (zh) * 2014-03-03 2014-05-21 重庆医科大学 血培养二氧化碳微量气体检测系统及其检测方法

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