JPH0666336U - バーコード付き装身具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 正当所有者であることを簡易にかつ確実に確
認でき、携帯の煩わしさもないバーコード付き装身具を
提供する。 【構成】 バーコード付き装身具１Ａは、装身具本体に
対してこの装身具本体の所有者本人を識別する識別情報
をバーコード情報３ａの形態で設けられている。この構
成により、バーコード情報３ａを利用して正当所有者で
あることを簡易にかつ確実に確認でき、各種取引媒体の
不正使用や自動車の盗難防止を図ることが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はバーコード付き装身具に関し、さらに詳しくは、貯金通帳、キャッシ ュカード、クレジットカード等の各種の取引媒体を使用する場合や、自動車の運 転を行う際に、当該取引媒体や当該自動車の使用主体が正当な所有者であるか否 かの確認作業に用いて好適なバーコード付き装身具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近時、文字、数字等を自動読み取り容易なようにバーの組合せで表現したバー コードが広く利用され、バーコードを印刷した各種の商品やオレンジカード、イ オカードと称されるプリペイドカード等が出回っている。

【０００３】 このようなバーコードで商品名コードや納品日付などの情報を表し、この情報 をバーコードリーダで読み取ることにより、商品の流通管理や在庫管理等に役立 て、また、交通機関の駅の改札処理を迅速化し得るよう図っている。 工業所有権の分野でも、電子出願制度が採用され、特許出願等における代理人 の識別番号としてバーコードが利用されている。 一方、情報化社会の発展に伴い、キャッシュカード、クレジットカードが普及 し、暗証番号やサインでＡＴＭから現金を引き出したり、飲食、買物等ができる ようになっている。 さらに、身分証明書カードや通行証明カードの裏面に設けた磁気ストライプに パスワード情報を磁気情報の形態で記憶させ、カードリーダやコンピュータを用 いて特定の場所等への通行許可の指示を行うことも行われている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上述したようなカードの使用に際して、正当な所有者か否かのチェ ックは、キャッシュカードの場合このカードの所有者の暗証番号のみで行ってお り、クレジットカードの場合は、カードの提示とサインのみであり、通行証明カ ード等の場合はカードの提示だけで行われている。 すなわち、これら各種のカードの使用者が正当な所有者か否かのチェックはな されておらず、正当所有者の確認が不十分で不正使用が多発するという問題があ った。

【０００５】 また、乗用車等を使用する場合、その乗用車等のキーのみを持っておれば簡単 にドアを開け、エンジンを始動することができ、また、キーが無くても熟練者で あれば比較的容易にドアを開け車を始動することができ、車の盗難が多くなって いるという問題があった。 更に、金融機関の窓口で現金を引き出す際には、貯金通帳と印鑑の他に身分証 明書等の提示を求められ、大変不便であった。

【０００６】 この考案は、貯金通帳、キャッシュカード、クレジットカード等の各種の取引 媒体を使用する場合や、自動車の運転を行う際に、当該取引媒体や当該自動車の 使用主体が正当な所有者であるか否かの確認を行う際に用いることによって、取 引媒体の不正使用や自動車の盗難防止を図ることができ、携帯にも便利なバーコ ード付き装身具を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のバーコード付き装身具は、装身具本体に 対してこの装身具本体の所有者本人を識別する識別情報をバーコード情報の形態 で設けたものである。 前記装身具本体は、指輪、腕輪、腕時計のバンド、時計のケース、ペンダント 、ロケット、バッヂの中から選ばれるものである。

【０００８】

【作用】

この考案のバーコード付き装身具によれば、予め定められた所有者本人を識別 する識別情報をバーコード情報の形態で装身具本体に設けたことにより、このバ ーコード付き装身具のバーコード情報の形態の識別情報を所有者本人か否かのチ ェックに用いることができ、各種取引媒体の不正使用や自動車の盗難防止を図る ことが可能となる。

【０００９】 また、前記バーコード付き装身具の装身具本体は、指輪、腕輪、腕時計のバン ド、時計のケース、ペンダント、ロケット、バッヂの中から選ばれるものである から、携帯の煩わしさを伴うことなく身体の指、腕、首等で保持できる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図１乃至図４は、本実施例のバーコード付き装身具を示す。 図１に示すバーコード付き装身具１Ａは、所有者の指に挿入可能な装身具本体 としての指輪２の外周の一部に、予め定められた所有者本人を識別する識別情報 をバーコード情報３ａの形態で印刷により表示したものである。

【００１１】 図２に示すバーコード付き装身具１Ｂは、所有者の指に挿入可能な装身具本体 としての指輪２の外周の一部に、予め定められた所有者本人を識別する識別情報 を蝕刻の形態でバーコード情報３ｂを表示したものである。

【００１２】 図３に示すバーコード付き装身具１Ｃは、装身具本体としての腕時計４のバン ド５に、表面に予め定められた所有者本人を識別する識別情報をバーコード情報 ３ｃを印刷により表示したバーコード片６を取り付けたものである。

【００１３】 図４に示すバーコード付き装身具１Ｄは、装身具本体としての指輪７における 宝石８の外周面の一部を微細加工して、予め定められた所有者本人を識別する識 別情報をバーコード情報３ｄの形態で表示したものである。

【００１４】 前記バーコード情報３ａ乃至３ｄの他、装身具本体に対してバーコード情報を 表示したプレートを嵌め合わせたり、ねじ止めしてもよく、また、装身具本体に 対してバーコード情報を表示したプレートを接着剤を用いて接着するようにして もよい。尚、バーコード情報としては、上述したバーコード情報３ａ、３ｃのよ うに平面的なものや、上述したバーコード情報３ｂ、３ｄのようにある程度の凹 凸のある立体的なもののように、その表示形態は任意である。

【００１５】 また、バーコード情報を付す装身具本体として、上述した場合の他、腕輪、時 計のケース、ペンダント、ロケット、バッヂ等所有者の身体の手、腕、首等で保 持する、又は、身体の周辺に常に携帯するハンドバッグ、財布、定期入れ等の物 品を挙げることができる。

【００１６】 次に、図１に示したバーコード付き装身具１Ａを用いて、このバーコード付き 装身具１Ａの使用者が正当な所有者か否かの確認を行う確認装置について説明す る。 図５に示す確認装置１０は、使用者の指に挿入されたバーコード付き装身具１ Ａのバーコード情報３ａに光を照射し反射光を受光して前記バーコード情報３ａ を光学的に走査し電気信号に変換するスキャナ１３と、このスキャナ１３で光電 変換された電気信号を読み取るバーコードリーダ１４と、このバーコードリーダ １４の読み取り結果と予め登録されている所有者の識別情報とを照合する照合手 段１５と、この照合手段１５の照合結果を画面上に表示するディスプレイ１６を 有する端末装置１７とを具備している。尚、照合手段１５は端末装置１７内に組 み込む構成としてもよい。

【００１７】 上述した確認装置１０によれば、バーコード付き装身具１Ａのバーコード情報 ３ａをスキャナ１３により走査して電気信号に変換し、バーコードリーダ１４に よりスキャナ１３からのバーコード情報３ａに対応した電気信号を波形整形し、 この波形のパルス幅の組合せからなる読み取り結果を得る。

【００１８】 この読み取り結果を照合手段１５に入力して、予め登録されている所有者の識 別情報と照合して一致するかどうかをチェックし、その照合結果を端末装置１７ に送る。この結果、端末装置１７の表示手段１６の画面上にバーコード付き装身 具１Ａの使用者が正当な所有者か否かが表示され、正当な所有者であることを簡 易に確認することができ、第三者の不正使用を直ちに発見できることになる。 また、前記バーコード付き装身具１Ａは、通常の指輪と何等変ることなく指に 密着保持して携帯でき、携帯性にも優れている。

【００１９】 図６は、金融機関等に設置されているＡＴＭ（Ａｕｔｏｍａｔｅｄ Ｔｅｌｌ ｅｒ Ｍａｃｈｉｎｅ）１７に適用した確認装置２０を示すものである。 即ち、ＡＴＭ１７でキャッシュカードＣや貯金通帳Ｋで現金を引き出す際に、 例えばバーコード付き装身具１Ａのバーコード情報３ａをスキャナ１３、バーコ ードリーダ１４を用いて読み取るとともに、ホストコンピュータ１８から外部記 憶装置１９、送受信手段２１、アンテナ２２、アンテナ２３、送受信手段２４を 介して送られてくる所有者の識別情報と前記バーコードリーダ１４の読み取り結 果とを照合手段１５により照合することで、キャッシュカードＣや貯金通帳Ｋの 使用者が、正当な所有者か否かを直ちに確認することができる。

【００２０】 図７は、自動車に適用した確認装置３０を示すもので、運転席パネル４０に組 み込んだものである。 自動車のドア（図示せず）を開錠した後、キー（図示せず）をイグニッション キー差込み口３１に差し込んでエンジンを始動する際、運転席パネル４０に組み 込んだスキャナ１３、バーコードリーダ１４によりバーコード付き装身具１Ａの バーコード情報３ａを読み取り、この後同図には図示しない照合手段によりバー コードリーダ１４の読み取り結果と予め登録したこの自動車の真の所有者の識別 情報と照合して一致するかどうかをチェックし、一致した場合にのみエンジンの 始動を可能とすることで、キーが盗まれて不正な使用者がこの自動車を運転しよ うとしてもエンジンを始動することが不可能となって、自動車の盗難を確実に防 止できる。 しかも自動車の真の所有者か否かの確認が、常に身体に密着保持して携帯に便 利なバーコード付き装身具１Ａのバーコード情報３ａにより簡易、かつ、確実に 実行できる。

【００２１】 本考案は上述した実施例の他、その要旨の範囲内で種々の変形が可能である。 例えば、上述した実施例では、バーコード付き装身具１Ａを用いて所有者の正 当性を確認する場合について説明したが、他のバーコード付き装身具１Ｂ乃至１ Ｄを用いた場合にも各々所有者の正当性を確認し得ることはいうまでもない。

【００２２】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案によれば、上述した構成としたことにより、バーコ ード情報を利用して各種取引媒体の不正使用や自動車の盗難防止を図ることが可 能なバーコード付き装身具を提供することができる。 また、前記の装身具本体は、指輪、腕輪、腕時計のバンド、時計のケース、ペ ンダント、ロケット、バッヂの中から選ばれるものであるから、携帯の煩わしさ を伴うことなく身体の指、腕、首等で保持できるバーコード付き装身具を提供す ることができる。

【提出日】平成５年１１月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図１乃至図４は、本実施例のバーコード付き装身具を示す。 図１に示すバーコード付き装身具１Ａは、所有者の指に挿入可能な装身具本体 としての指輪２の外周の一部に、予め定められた所有者本人を識別する識別情報 をバーコード情報３ａの形態で印刷により表示したものである。 ここに、バーコードとは所謂二次元データコードを含む広い概念で用いるもの とする。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１５

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１５】 また、バーコード情報を付す装身具本体として、上述した場合の他、腕輪、時 計のケース、ペンダント、ロケット、バッヂ、メガネの蔓等所有者の身体の手、 腕、首、顔等で保持する、又は、身体の周辺に常に携帯するハンドバッグ、財布 、定期入れ等の物品を挙げることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例のバーコード付き装身具を示す斜視図
である。

【図２】本実施例のバーコード付き装身具の他の例を示
す斜視図である。

【図３】本実施例のバーコード付き装身具のさらに他の
例を示す斜視図である。

【図４】本実施例のバーコード付き装身具のさらに別の
例を示す概略図である。

【図５】本実施例のバーコード付き装身具使用する場合
の所有者の正当性を確認する確認装置を示すブロック図
である。

【図６】本実施例のバーコード付き装身具使用する場合
の所有者の正当性を確認する確認装置を金融機関のＡＴ
Ｍに適用した例を示すブロック図である。

【図７】本実施例のバーコード付き装身具使用する場合
の所有者の正当性を確認する確認装置を自動車の車内に
適用した例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１Ａ バーコード付き装身具 １Ｂ バーコード付き装身具 １Ｃ バーコード付き装身具 １Ｄ バーコード付き装身具 ２ 指輪 ３ａ バーコード情報 ３ｂ バーコード情報 ３ｃ バーコード情報 ３ｄ バーコード情報 ４ 腕時計 ７ 指輪

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 装身具本体に対してこの装身具本体の所
   有者本人を識別する識別情報をバーコード情報の形態で
   設けたことを特徴とするバーコード付き装身具。
2. 【請求項２】 前記装身具本体は、指輪、腕輪、腕時計
   のバンド、時計のケース、ペンダント、ロケット、バッ
   ヂの中から選ばれるものであることを特徴とする請求項
   １記載のバーコード付き装身具。