JPH066316A - コードブック作成装置及びベクトル量子化装置 - Google Patents

コードブック作成装置及びベクトル量子化装置

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JPH066316A
JPH066316A JP4159833A JP15983392A JPH066316A JP H066316 A JPH066316 A JP H066316A JP 4159833 A JP4159833 A JP 4159833A JP 15983392 A JP15983392 A JP 15983392A JP H066316 A JPH066316 A JP H066316A
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JP
Japan
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vector
cluster
clusters
clustering
codebook
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Application number
JP4159833A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Tsuboka
英一 坪香
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH066316A publication Critical patent/JPH066316A/ja
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】少ない計算量で精度良くベクトル量子化を行う
ためのコードブック作成装置とそれを用いたベクトル量
子化装置を提供すること。 【構成】コードブック作成装置は、クラスタ数M'<M
の第1のコードブック403と、該M'個のクラスタを
別々にクラスタリングすることによって最終的に得られ
るクラスタ数がMの第2のコードブック406を含む構
成である。符号化装置は、符号化すべきベクトルyを、
前記第1のコードブック403により、前記M'個のク
ラスタの何れに含まれるかを決定する第1の量子化手段
と、その段階で選ばれたクラスタのみについて、第2の
コードブックにより、更に細分化されたクラスタの何れ
に属するかを決定する第2の量子化手段を含む構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】音声や画像などの帯域圧縮伝送、
蓄積、認識その他の処理に利用されるコードブック作成
装置及びベクトル量子化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声や画像などの信号を取り扱うに際し
て用いられる技術の一つにベクトル量子化(Vector Qua
ntization略してVQ)方法と呼ばれる技術が知られて
いる。本発明はこのようなVQに関するものである。
【0003】先ず、VQについて簡単に説明する。 (1)コードブックの作成 音声や画像の、取り扱うべき信号の多数の訓練集合から
特徴抽出を行い、特徴ベクトル集合を得、この特徴ベク
トル集合をクラスタリングし、M個のクラスタと各々の
クラスタの重心ベクトル(セントロイド)を得る。クラ
スタmのセントロイドをcmとするとき、m=1,・・・,M
について、mにより参照可能な形でcmを記憶する。こ
れをコードブックという。 (2)符号化 符号化すべき信号から(1)で行った方法と同様の方法
により特徴抽出を行い、特徴ベクトル列y1,y2,・・・,y
Tを得たとする。cmとytとの距離をd(cm,yt)とする
とき、
【0004】
【数1】
【0005】を求め、Ltをytの符号化出力であるとす
る(Lt∈{1,2,・・・,M})。このとき、符号化され
るべき特徴ベクトル列y1,y2,・・・,yTに対する符号化
出力を、ラベル系列L1,L2,・・・,LTとする。 (3)復号 ラベル系列L1,L2,・・・,LTを各々のラベルに対応する
クラスタのセントロイドの系列z1,z2,・・・,zTに変換
し、これを復号ベクトル系列とする。
【0006】以上のように、VQによりベクトル系列を
伝送するときは、送信側、受信側の双方に前記コードブ
ックを持っていれば、伝送はラベルを伝送すれば良いこ
とになり、大幅な帯域圧縮が可能となる。例えば、yt
が10次元のベクトルで、各要素が12ビットで表現さ
れていて、ラベルの個数(クラスタ数)がM=128で
あるとする。
【0007】このとき、特徴ベクトル系列y1,y2,・・・,
Tをそのまま伝送する場合の必要ビット数は、12
[ビット/要素]×10[要素/ベクトル]=120
[ビット/ベクトル]である。他方、ラベル系列L1,L
2,・・・,LTを伝送する場合の必要ビット数は、それぞれ
のラベルの区別をつけるのに必要な最小限のビット数で
あって、log2M=log2128=7[ビット/ラベル]で
ある。従って、各ベクトルをVQによりラベルに変換し
て伝送するのに必要な伝送ビット数は、ベクトルをその
まま伝送する場合に比べて7/128≒1/18とな
る。
【0008】前記クラスタリングの方法には、フルサー
チクラスタリング、バイナリーツリークラスタリング等
の方法がある。それぞれについても種々の方法が考えら
れているが、基本的には、例えば、次のようにして行う
ことが出来る。ここで、訓練ベクトル集合をv1,v2,・・
・,vNとする。フルサーチクラスタリング (1)任意にM個のベクトルc1,・・・,cMを定める。 (2)m=1,・・・,Mについて
【0009】
【数2】 Sm={vn|d(cm,vn)<d(cm',vn),∀m'≠m] を計算する。 (3)m=1,・・・,Mについて、クラスタSmのセントロ
イドを求め、各々を各クラスタの新たなセントロイドと
してcmを更新する。即ち、
【0010】
【数3】
【0011】ただし、本式において、|Sm|はSmの要素
数を意味するものとする。 (4)収束条件を検査し、それが満たされていれば完了
し、満たされていない場合はステップ(2)に戻る。
【0012】収束条件としては、a)歪の減少率がそれ
に関して設けた閾値ε以下になった場合、b)ステップ
(2)〜(4)の繰り返しの回数がそれに関して設けた
制限Iに到達した場合等が採用される。a)については
例えば次のように実行され得る。即ち、ステップ(2)
〜ステップ(4)の第i番の繰り返しにおいて得られる
歪量
【0013】
【数4】
【0014】を定義し、予め定めた小さな数εに対して ε>|D(i−1)−D(i)|/D(i) となれば、収束したと見なす等である。
【0015】以上の方法はフルサーチクラスタリング
(以後、FSクラスタリングと略記)と呼ばれる方法で
あるが、より計算量の少ない方法としてバイナリツリー
クラスタリング(以後、BTクラスタリングと略記)と
呼ばれる方法がある。次にBTクラスタリングの2種類
の方法(それぞれBTクラスタリング1,BTクラスタ
リング2と呼ぶことにする)についてアルゴリズムの一
例を示す。BTクラスタリング1 M=2P(Pは整数)であるとする(Mはクラスタ
数)。 (1)p=0 (2)p=Pであれば終了、p≠Pであれば以下を実行 (3)p=p+1 (4)k=1,2,・・・,2p-1のそれぞれについて、歪が
最小になるようにセントロイドcp,2k,cp,2k-1を定
め、Skをそれぞれのセントロイドに対応した2つのク
ラスタに分け、それぞれをS2k,S2k-1と名付ける。 (5)ステップ(2)へ戻る。
【0016】ステップ(4)は具体的には次のようにし
て実行される。 (4−1)Sk内のベクトルの中から適当なベクトル
+,c-を選ぶ。 (4−2)Skに含まれるベクトルを次式により2つに
分割する。
【0017】 S+={vn∈Sk|d(c-,vn)≧d(c+,vn)} S-={vn∈Sk|d(c-,vn)<d(c+,vn)} (4−3)S+,S-それぞれのセントロイドc+',c-'
を算出する。 (4−4)c+=c+',c-=c-' (4−5)収束条件をテストし、満たされればステップ
(4−6)へ、満たされなければステップ(4−1)へ
戻る。 (4−6)cp,2k=c+,cp,2k-1=c- 距離d(x,y)の定義としては、種々考えられるが、例
えばユークリッド距離等がある。また、ステップ(4−
5)における収束条件は、
【0018】
【数11】
【0019】とするとき、ステップ(4−1)〜(4−
5)の繰り返し回数iに対して D(i)=D-+D+ とおけば ε>|D(i−1)−D(i)|/D(i) とすることが出来る。BTクラスタリング2 (1)m=0 (2)m=Mであれば終了、m≠Mであれば以下を実行 (3)Sk(k∈{1,2,・・・,m})の中で歪が最大のク
ラスタSk^を探索する。
【0020】
【数5】
【0021】(4)歪が最小になるように最適のセント
ロイドck^,cm+1を定め、Sk^をそれぞれのセントロ
イドに対応した2つのクラスタに分け、それぞれを
k^,Sm+1と名付ける。 (5)m=m+1としてステップ(2)へ戻る。
【0022】BTクラスタリング2のステップ(4)の
具体的な方法は、BTクラスタリング1の場合と同様で
あるが、ステップ(4−6)においてck=c+,cm+1
=c-とするものである。
【0023】前記BTクラスタリング1,2は、それぞ
れ樹状図で表すことが出来る。図3はBTクラスタリン
グ1のアルゴリズム、図4はBTクラスタリング2のア
ルゴリズムを示す木である。各ノードはクラスタリング
の各段階で得られるクラスタに対応する。BTクラスタ
リング1は、クラスタSkに対応するノードにクラスタ
2kとクラスタS2k-1に対応するノードが連なり、どの
クラスタも木の深さと共に2分され、深さjにおけるノ
ード数は2j-1となるものである。一方、BTクラスタ
リング2は、クラスタの分割はどのクラスタも木の深さ
と共に必ず2分割されるのではなく、各段階でのリーフ
ノードに対応するクラスタの中で歪が最大になるものが
2分割されるものであって、クラスタSkに対応するノ
ードにはクラスタSkとクラスタSm+1に対応するノード
が連なる。ここで、mはSkを2分割する前の各リーフ
ノードに対応するクラスタ名の添え字の最大値である。
【0024】コードブック作成に際して必要な計算の大
部分は、セントロイドが更新される度に、各訓練ベクト
ルを各クラスタに割り付けるときに必要な各セントロイ
ドと訓練ベクトルとの距離の計算である。FSクラスタ
リングの場合は、この1回毎の繰り返しにおいて、MN
回の距離計算が必要である。所定の収束条件を満足する
までに必要な繰り返し数をν回とすれば、コードブック
作成に必要な距離計算の総数は、IF=νMN回とな
る。これに対して、BTクラスタリング1の場合は、前
記各kについてSkに含まれるベクトルのみについて繰
り返し距離計算を行えば良く、深さpに対して、S
k(k=1,2,・・・,2p-1)の要素ベクトルの数|Sk|が
均等であるとすれば、|Sk|=N/2p-1であって、Sk
内での繰り返し計算の回数を深さpにおいてはkに関わ
らずすべて等しくμpであるとすれば、Skに含まれる各
ベクトルと比較すべきセントロイド数は2であるから、
コードブック作成に必要な距離計算の総数は(数6)で
与えられる。
【0025】
【数6】
【0026】これから、要素数が少ないほど収束するま
での繰り返し計算自体も少なくなり、μpはpが大きく
なるほど小さくなると考えられる。μpとpの関係は明
かではないが、ここでは簡単のために、μpがpと無関
係にνに等しい、即ち、収束条件を歪の改善比率ではな
く、繰り返し計算の回数で与えるとして実際の数値を当
てはめてFSクラスタリングの場合とBTクラスタリン
グ1の場合を比較する。このとき(数6)からIB1=2
νN(1−2-P)となる。例えば、ν=10,N=100
00,P=7とすれば、FSクラスタリング、BTクラ
スタリング1各々の距離計算の総数は、IF=1.28×
107,IB1≒1.98×105であるから、IB1/IF
1/128となる。このように、コードブック作成に係
る計算量はFSクラスタリングに比べてBTクラスタリ
ング1とすることによって著しく減少する。
【0027】BTCクラスタリングの場合のセントロイ
ドとの照合回数は、SmとSm'が同じ深さのクラスタで
あっても、各々に連なるクラスタの数が異なるので、計
算は難しいが平均的にはBTクラスタリング1の場合と
同様にクラスタが分割されて行くと仮定すれば、近似的
には、ほぼBTクラスタリング1の場合に等しいと考え
られる。
【0028】以上の計算量の削減は、符号化の場合にも
著しいものがある。
【0029】あるベクトルyをベクトル量子化する際に
必要な距離の計算は、原理的には、全てのセントロイド
とyとを比較すれば良いが(以後、FSコーディングと
呼ぶ)、BTクラスタリングにより作成されたコードブ
ックを用いる場合は、クラスタリングの履歴を辿ること
によって符号化する(以後、BTコーディングと呼ぶ)こ
とが出来る。この場合、クラスタ数(ラベル数)を2P
とすれば、FSクラスタリングにより作成されたコード
ブックを用いるときは、FSコーディングによらざるを
得ず、2P個のセントロイドと比較する必要があるが、
BTクラスタリング1により作成されたコードブックを
用いる場合は、勿論FSコーディングも可能であるが、
次のように、BTコーディングによって2P個のセント
ロイドと比較するのみで符号化することが出来る。 (1)p=1,k=1 (2)d(y,cp,2k)≧d(y,cp,2k-1)ならk=2k−
1,d(y,cp,2k)<d(y,cp,2k-1)ならk=2kとお
く。 (3)2p=Mなら終了し、最終VQ値はcp,k=cP,k
とする。
【0030】2p≠Mならp=p+1としてステップ
(2)へ cP,kが最終的に得られたyのベクトル量子化値であ
る。例えば、クラスタ数が4096(P=12)の場合
は、FSコーディングでは、セントロイドとの距離計算
は4096回必要であるが、BTコーディング1ではこ
れが24回となり、約1/171に減少する。
【0031】BTコーディング2の場合は、コードブッ
クの作成に際して各クラスタがどのように分割されて行
ったかの履歴を記憶しておけば、その履歴に従って入力
ベクトルと各セントロイドとの比較を行うことにより平
均的にはBTコーディング2と同程度の少ない計算量で
符号化が可能である。前記BTコーディング2のコード
ブック作成をクラスタの分割の履歴を記憶しながら実行
する場合のアルゴリズムの一例を次にBTクラスタリン
グ2'として示す。BTクラスタリング2' 次の記号を導入する。
【0032】l(j,k,0),l(j,k,1):深さj、ク
ラスタSkに対応するノードにつながる2つのノードの
それぞれに対応するクラスタ名(l(j,k,0)=k,l
(j,k,1)=m+1) r(k):第k番のリーフノード(次に連なるノードがな
いノード)の深さ g(j,k):深さj、ラベルkのノードに対応するクラ
スタのセントロイド ck:第k番のリーフノードに対応するセントロイド(c
k=g(r(k),k)) M:最終的に得られるクラスタ数(リーフノード数) F(j,k):深さjラベルkのノードがリーフノードか
否かを示すフラグ F(j,k)=1:リーフノードである。
【0033】F(j,k)=0:リーフノードでない。 (1)初期化 r(k)=1 for all k F(j,k)=1 for all j and k (2)m=1 (3)m=Mであれば終了、m≠Mであれば、ステップ
(4)以下を実行。 (4)k=1,2,・・・,mについて歪最大のクラスタを見
出す。
【0034】
【数7】
【0035】(5)Sk^において、歪が最小になるよう
に最適のセントロイドck^,cm+1を定め、Sk^を2つ
のクラスタSk^,Sm+1に分け、以下を実行。
【0036】F(r(k^),k^)=0,l(r(k^),k^,
0)=k^,l(r(k^),k^,1)=m+1,r(k^)=r
(k^)+1,r(m+1)=r(k^)+1,g(r(k^),k
^)=ck^,g(r(m+1),m+1)=cm+1, (6)m=m+1としてステップ(3)へ戻る。
【0037】BTC2'のステップ(5)におけるSk^
の分割の具体的な方法は、BTC2の場合と同様であ
る。
【0038】符号化は次のようにして行われる。 (1)j=1,k=1 (2)F(j,k)=1ならyに最も近いセントロイドを
k、即ち、yのラベルをkと決定して処理を終了。F
(j,k)=0ならステップ(3)以下を実行。 (3)p=l(j,k,0),q=l(j,k,1) d(y,g(j+1,p))<d(y,g(j+1,q)) なら
k=p,d(y,g(j+1,p))>d(y,g(j+1,q))
なら k=q. (4)j=j+1とおいて、ステップ(2)へ
【0039】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、BTコ
ーディングによれば、著しく計算量が減少するが、符号
化は必ずしも最適には行われない。なぜならば、VQす
べきベクトルyに最も近いセントロイドcoがyのベク
トル量子化されたベクトルとして選ばれるべきであり、
FSコーディングは正にこのことを直接行っているが、
BTコーディングの場合は次のような課題がある。図5
はこの課題を説明するための図である。この例は説明を
簡単にするため、P=2の場合である。先ず、ベクトル
空間を2分し、それぞれのセントロイドをc1,1,c1,2
とし、c1,1をセントロイドとする空間を2分し、それ
ぞれのセントロイドをc2,1,c2,2とし、c1,2をセン
トロイドとする空間を2分し、それぞれのセントロイド
をc2,1,c2,2とする。このとき、□で表されるベクト
ルyをVQする場合を考える。yが最も近いセントロイ
ドはc2,4であって、FSコーディングによる場合はこ
れが選ばれる。BTコーディングの場合は、yと
1,1,c1,2のそれぞれと比較し、本例の場合はyに近
いc1,1が選ばれ、次いで、yとc2,1,c2,2のそれぞ
れと比較し、c2,1が選ばれることになる。このよう
に、本来、c2,4が選ばれて欲しいところをc2,1が選ば
れてしまうこととなり、量子化誤差がFSCに比べて大
きくなる。
【0040】本発明は、この様な従来のBTクラスタリ
ングの課題を考慮し、FSCよりも少ない計算量で、F
SCに近い精度でVQを行うことのできるコードブック
作成装置及びベクトル量子化装置を提供することを目的
とするものである。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明のコードブック作
成装置は、多数の訓練ベクトル集合を、M個のクラスタ
に分割するに際し、先ず、M'<Mのクラスタに分割
し、各々のクラスタにラベル付けする第1のクラスタリ
ング手段と、各々のクラスタのセントロイドを前記ラベ
ルによって検索可能な形で記憶する第1のコードブック
と、M'に分割された各々のクラスタを更に個別にクラ
スタに分割し、該分割された各々のクラスタにラベル付
けする第2のクラスタリング手段と、それらクラスタの
セントロイドを前記第2のクラスタ分割手段によってラ
ベル付けられたラベルによって検索可能な形で記憶する
第2のコードブックとを少なくとも含み、最終的にM個
のクラスタに分割するものである。
【0042】また、本発明のベクトル量子化装置は、ベ
クトル量子化すべきベクトルyを、上記本発明コードブ
ック作成装置の第1のコードブックに記憶されている各
セントロイドと比較し、yの属すべきクラスタのラベル
に変換する第1のベクトル量子化器と、該選ばれたクラ
スタに対応してそこに含まれる前記第2のコードブック
に記憶されている各セントロイドと比較し、yの属すべ
きクラスタのラベルに変換する第2のベクトル量子化器
とを少なくとも含み、最終的にyをM個のラベルの何れ
かに対応付けるものである。
【0043】
【作用】コードブックの作成は、多数の訓練ベクトル集
合を、M個のクラスタに分割するに際し、先ず、第1の
クラスタリング手段により、M'<Mのクラスタに分割
し、各々のクラスタにラベル付けし、第1のコードブッ
クにより、前記各々のクラスタのセントロイドを前記ラ
ベルによって検索可能な形で記憶し、第2のクラスタリ
ング手段により、M'に分割された各々のクラスタを更
に個別にクラスタに分割し、該分割された各々のクラス
タにラベル付けし、第2のコードブックにより、それら
クラスタのセントロイドを前記第2のクラスタリング手
段によってラベル付けられたラベルによって検索可能な
形で記憶し、最終的にM個のクラスタそれぞれに対応し
たセントロイドを得る。
【0044】符号化は、第1のベクトル量子化器によ
り、ベクトル量子化すべきベクトルyを、前記第1のコ
ードブックに記憶されている各セントロイドと比較し、
yの属すべきクラスタのラベルに変換し、第2のベクト
ル量子化器により、該選ばれたクラスタに対応してそこ
に含まれる前記第2のコードブックに記憶されている各
セントロイドと比較し、yの属すべきクラスタのラベル
に変換し、最終的にyをM個のラベルの何れかに対応付
けることによって行われる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0046】上述した従来のBTコーディングの課題が
生じる原因は、符号化すべきベクトルyが何れのクラス
タに属するかという可能性を、早いうちから絞り込んで
しまうところにあると考えられる。本発明は、この点に
着目し、前記絞り込みをある程度後にずらすことによっ
て、精度と計算量を満足させたものである。
【0047】本発明の原理は次のようである。コードブックの作成 (1)Mを最終のクラスタ数とするとき、先ず、訓練ベ
クトル集合をM'<MのクラスタS1,S2,・・・,SM'に分
ける。Sm(m=1,・・・,M')のセントロイドをcmとす
る。 (2)Smに含まれるベクトルをm毎に個別にさらに細
かいクラスタSm,1,・・・,Sm,J(m)にクラスタリング
し、各々のセントロイドをcm,1,・・・,cm,J(m)とする。
ここに
【0048】
【数8】
【0049】である。
【0050】ステップ(1)、(2)におけるクラスタ
リングは、前記FSクラスタリング、BTクラスタリン
グとして説明した方法に準じて行うことが出来る。符号化 (1)VQすべきベクトルyをc1,・・・,cM'と比較する
ことにより、yが属すべきクラスタSm^を見出す。即
ち、
【0051】
【数9】
【0052】(2)Sm^に含まれるクラスタSm,1,・・・,
m,J(m)のセントロイドcm^,1,・・・,cm^,k,・・・,c
m^,J(m^)とyとを比較することにより最終的にyの属す
るクラスタSm^,k^を決定する。
【0053】
【数10】
【0054】以上のようにして、セントロイドがcm,k
のクラスタのラベルをLm,kとするとき、yはラベルL
m^,k^に符号化される。ここで、J(m)はmに関わらず
一定値Kであるとした場合、ベクトルyと照合すべきセ
ントロイドの数はM'+Kとなる。例えば、M=409
6、M'=256の場合、K=4096/256=16
であるから、前記照合回数は256+16=272とな
り、4096のセントロイド全てと照合する場合の約1
/15の照合回数となる。
【0055】前記コードブックの作成において、ステッ
プ(1)におけるM'個のクラスタの作成、ステップ
(2)におけるM個のクラスタの作成のそれぞれにおい
て、BTクラスタリング、FSクラスタリングの何れを
も用いることが出来る。前記数値例においてステップ
(2)のクラスタリングをBTクラスタリングで行い、
符号化の時もBTクラスタリングで行うとすれば、16
=24であるから、前記符号化のステップ(2)におけ
る照合回数は8回となり、全照合回数は264となる。
【0056】図1は前記原理に基づくコードブック作成
装置の一実施例であって、以下にその構成と動作を同時
に説明する。訓練ベクトル記憶部401はコードブック
を作成するための訓練ベクトルを記憶する手段である。
中間クラスタリング部402は、前記クラスタリングの
ステップ(1)の処理を行うもので、前記クラスタS1,・・
・,SM'とそれに対応したセントロイドc1,・・・,cM'を求
めるものである。中間コードブック403には、前記中
間クラスタのセントロイドが記憶される。中間クラスタ
ベクトル記憶部404の中間クラスタベクトル記憶部m
には前記中間クラスタSmに属する訓練ベクトルが記憶
されている。最終クラスタリング部405は、前記中間
クラスタSmに含まれるベクトルをm毎にさらにクラス
タリングし、クラスタSm,1,・・・,Sm,J(m)(Sm,k
m,k=1,・・・,J(m))とそのセントロイドcm,1,・・
・,cm,J(m)を算出するものである。最終コードブック4
06のセントロイド記憶部mにはセントロイドcm,1,・・
・,cm,J(m)が各々に対応するラベルLm,1,・・・,Lm,J(m)
と関連づけて記憶される。
【0057】図2は前記原理に基づく符号化装置の一実
施例であって、以下にその構成と動作を同時に説明す
る。図1のコードブック作成装置のブロックと同じ番号
を付したブロックは、図1のものと同様な働きをするも
のである。
【0058】入力端子501には符号化すべきベクトル
yが入力される。中間コードブック403には、前記セ
ントロイドc1,・・・,cM'が記憶されている。中間量子化
部502は、yがc1,・・・,cM'の何れに最も近いかを計
算し、最も近いセントロイドをcmとするとき、mを出
力する手段である。最終コードブック406に中間量子
化部502からの出力mが入力されると、最終セントロ
イド記憶部mが選択され、cm,1,・・・,cm,J(m)が出力さ
れる。最終量子化部503は、yとcm,1,・・・,cm,J(m)
とを比較し、yに最も近いセントロイドcm,kを見出
し、それに対応するラベルLm,kを出力端子504に出
力する。Lm,kが符号化出力である。
【0059】なお、本発明の各手段は、コンピュータを
用いてソフトウェア的に実現し、あるいはそれら各機能
を有する専用のハード回路を用いて実現してもかまわな
い。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、符号化すべきベクトル
yを全てのクラスタのセントロイドと比較するのではな
く、M'<Mのクラスタのセントロイドと先ず比較し、
その段階で選ばれたクラスタのみについて更に細分化さ
れたクラスタのセントロイドとyとを照合するようにし
ているので、FSコーディングに比べて照合回数、従っ
て、計算量を著しく減少させることができるという長所
を有する。
【0061】また、本発明は、通常のBTコーディング
のように最初から2分木に従ってコーディングをするの
ではないから、BTコーディングよりも高い精度の符号
化が行える。その結果、クラスタ数M'のFSコーディ
ング以上の精度を得ることが出来る。
【0062】また、本発明は、コードブック作成におい
ても、FSクラスタリングを行う場合よりも計算量を大
幅に減少することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるVQコードブック作成装置の一実
施例を示すブロック図である。
【図2】本発明によるVQ符号化装置(ベクトル量子化
装置)の一実施例を示すブロック図である。
【図3】VQコードブック作成の従来例の一つを説明す
るための構成図である。
【図4】VQコードブック作成の他の従来例の一つを説
明するための構成図である。
【図5】VQ符号化における従来例の欠点を説明するた
めの構成図である。
【符号の説明】
402 中間クラスタリング部 403 中間コードブック 404 中間クラスタベクトル記憶部 405 最終クラスタリング部 406 最終コードブック 502 中間量子化部 503 最終量子化部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の訓練ベクトル集合を最終的にM個の
    クラスタに分割するために、M'<Mのクラスタに分割
    し、各々のクラスタにラベル付けする第1のクラスタリ
    ング手段と、各々のクラスタのセントロイドを前記ラベ
    ルによって検索可能な形で記憶する第1のコードブック
    と、M'に分割された各々のクラスタを更に個別にクラ
    スタに分割し、該分割された各々のクラスタにラベル付
    けする第2のクラスタリング手段と、それらクラスタの
    セントロイドを前記第2のクラスタリング手段によって
    ラベル付けられたラベルによって検索可能な形で記憶す
    る第2のコードブックとを備え、最終的にM個のクラス
    タに分割することを特徴とするコードブック作成装置。
  2. 【請求項2】ベクトル量子化すべきベクトルyを、請求
    項1記載の第1のコードブックに記憶されている各セン
    トロイドと比較し、yの属すべきクラスタのラベルに変
    換する第1のベクトル量子化手段と、請求項1記載の第
    2のコードブックに記憶されている、前記第1のベクト
    ル量子化手段で選ばれたクラスタに対応する各セントロ
    イドと比較し、より細分されたyの属すべきクラスタの
    ラベルに変換する第2のベクトル量子化手段とを備え、
    最終的にyをM個のラベルの何れかに対応付けることを
    特徴とするベクトル量子化装置。
JP4159833A 1992-06-18 1992-06-18 コードブック作成装置及びベクトル量子化装置 Pending JPH066316A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006520972A (ja) * 2003-02-28 2006-09-14 ピクトン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 画像パターン認識システム及び方法
JP2018055618A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 Kddi株式会社 確率モデルに基づく階層的なコードブックを用いて量子化するプログラム、装置及び方法

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