JPH0662834A - 白血球細胞溶解剤を含む微生物標品に関する輸送培地 - Google Patents

白血球細胞溶解剤を含む微生物標品に関する輸送培地

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JPH0662834A
JPH0662834A JP12163293A JP12163293A JPH0662834A JP H0662834 A JPH0662834 A JP H0662834A JP 12163293 A JP12163293 A JP 12163293A JP 12163293 A JP12163293 A JP 12163293A JP H0662834 A JPH0662834 A JP H0662834A
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saponin
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JP12163293A
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Mark L Sussman
マーク・エル・サスマン
Theodore R Carski
セオドアー・アール・カースキー
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Becton Dickinson and Co
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    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/02Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving viable microorganisms
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ヒトおよび動物の体液試料用の輸送培地を提
供する。 【構成】 改良された輸送培地は非イオン性の界面活性
剤、好適にはサポニンが含まれている。というのも哺乳
動物の体の各部からの微生物学的試料の輸送において白
血球の溶解が利用されるからである。本改良輸送培地は
試料中に存在する白血球(微生物及びその抗原部位を破
壊し得る)を急速に溶解する溶解剤、好適にはサポニン
を含んでいる。微生物の生育能力が保持されるべきなら
ば、本改良培地には、微生物学的試料の生存を可能にす
る適当な緩衝液と炭素源も含まれるべきである。本発明
における用途に適した好適な輸送培地は以下の培地の
(サポニンの添加による)改変物を含んでいる:(1)
チャコール(Charcoal)の入っていないアミー
ズ(Amies)輸送培地、(2)チャコールの入った
アミーズ輸送培地、および(3)スチュアート(Stu
art)輸送培地。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトおよび動物の体の
様々な部位からの試料を採取し、配送し、そして遅延加
工するための、サポニンなどの適当な溶解剤を含む輸送
培地に関する。該輸送培地は、試料中の白血球が検定前
に下記微生物を破壊することなく、臨床試料の微生物を
分離および同定する目的に有用である。
【0002】
【従来の技術】ヒトまたは動物の体の各部からの試料の
採取、輸送および遅延加工は、疾病に関連する微生物の
存在に関してその試料を検定することにおいて重要であ
る。試料は、研究所での検定のために試料を保存または
輸送している間に微生物が死んだり抗原(化学)活性能
を失わないように、輸送培地において適当な栄養素およ
び炭素源で維持されなければならない。しかしながら、
しばしば食細胞(白血球)が試料中の多くの微生物を破
壊し、検定によって試料中に本来存在していた微生物の
最初の濃度の正確な指標が提供されないことになる。
【0003】微生物標品に関する種々の輸送培地は、疾
病に関連する微生物の分離のために、試料の採取、配送
および遅延加工に広く利用されている。例えば、アミエ
ス(Amies),Can.J.Public.Hea
lth,58,296(1967);スチュアート(S
tuart)ら、Can.J.Public.Heal
th,45,73(1954);アイセンベルグ(Is
enberg)ら,Manual of Clinic
al Microbiology;レネッテ(Lenn
ette)ら,(編),第4版,American S
ocietyof Microbiology,ワシン
トン,D.C.(1985);ベイリー(Baile
y)ら,Diagnostic Microbiolo
gy,”Specimen Containers a
nd their Transport”,26−2
7,The C.V.Mosby Co.,ミズーリ
州、セントルイス(1974);および、マクファジン
(MacFaddin),”Media for Is
olation−Cultivation Ident
ification Maintenance of
Medical Bacteria”,1,Willi
ams and Wilkins,メリーランド州、バ
ルチモア(1985)参照;また、”Manual o
f BBL Products and Labora
tory Procedures”,第6版,パワー
(Power)ら(編),Becton Dickin
son Microbiology Systems,
メリーランド州、コックスビレ(1988)も参照。こ
れら各々の開示は本明細書中では参考文献として引用さ
れている。微生物標品に関するこれらの輸送培地は病
院、診療所、医療事業所、他の健康医院において、そし
て微生物標品に関する一般的な採取および輸送装置にお
いて広く利用されている。
【0004】従って、検定研究所までの保存および輸送
中において、試料中の微生物を成育可能なまま維持し、
あるいはその微生物の抗原部位の活性能を維持する微生
物輸送培地の提供が求められていると考えられる。
【0005】サポニンは、その溶解作用が赤血球、白血
球および血小板などの血液試料中の哺乳動物細胞の代謝
活性によって生じるバックグラウンド干渉を減らすこと
から、放射分析の細菌学的な培養系において用いられる
増殖培地への添加物として有用なものと記載されてい
る。例えば、米国特許第3,858,045号および米
国特許第4,994,378号(バックグラウンド干渉
を減少させるためにサポニンとリン脂質を混合して細菌
増殖培地に添加している)を参照。これら特許の両方の
開示は本明細書中では参考文献として引用されている。
サポニンを含む菌類増殖培地を記載したドルン(Dor
n)らの米国特許第4,144,133号も参照された
い。
【0006】最近の研究では、BACTEC 660
標準血液培養増殖培地がサポニンを含む同じ培地と比較
されている。その研究の結果の要旨がジャンキンド(J
ungkind)らにより、AMERICAN SOC
IETY OF MICROBIOLOGY−ABST
RACTS OF THE ANNUAL MEETI
NG−1990,C−277,390(1990)にお
いて報告されており、その開示は本明細書中では参考文
献として引用されている。サポニンは血液細胞代謝によ
るバックグラウンドシグナルを減らし、白血球から食作
用を受けた細菌を解放し、その結果、微生物の検出を改
善させるために培養(増殖)培地に用いられた。この研
究の結果は実施例1および2に更に詳細に記載されてい
る。
【0007】サポニンを用いた細菌学的培養系は米国特
許第4,131,512号に記載されている。サポニン
は、微生物病原体を遠心操作により血液試料から分離さ
せるという、溶解作用の点から用いられている。放出さ
れた病原体は試料の遠心操作中に懸濁液から出てきて緩
衝剤と血液試料の間の界面に隣接した層に回収されるか
あるいは緩衝剤に入る。この微生物病原体は緩衝剤中お
よび緩衝剤上に分離することができ、以降の培養および
分析に用いられる。
【0008】食細胞を破裂させるサポニンを用いた微生
物および菌類感染の迅速な検出法は米国特許第5,04
3,267号に記載されている。この方法は宿主の食細
胞により食作用を受け部分的に消化された病原体に関す
るものである。該方法には、食細胞を含む細胞集団を含
む宿主検定試料からの分離、食細胞を破裂させることは
できるが食作用を受けていない病原体は破裂させること
のできないサポニンと細胞集団の接触による病原体の少
なくとも1つの可溶性成分の放出;消化された病原体の
少なくとも1つの可溶性成分の食作用を受けていない病
原体からの分離;可溶性成分に対する生物特異的な結合
相手と可溶性成分との接触;および結合の度合いの測定
が含まれる。この特許には輸送培地に関する組成物につ
いては何の開示もなされていない。
【0009】サポニンを利用して喀啖試料の粘性を減少
させ微生物学的病原体を試料中に均一に分散させるin
vitro診断技術は米国特許第4,053,363
号に記載されている。この特許は、サポニンが白血球計
数に影響することなく赤血球を溶解する、強力な溶血剤
(赤血球溶解剤)であることを開示している(3段目、
16−23行を参照)。
【0010】サポニンを含む増殖培地は、テイラー(T
aylor)ら、”Increased Microb
ial Yield from Continuous
Ambulatory Peritoneal Di
alysis Peritonitis Efflue
nt after Chemical or Phys
ical Disruption of Phagoc
ytes”,Journal of Clinical
Microbiology,25(3),580−5
83(1987)に報告されたように、連続的な巡回式
腹膜透析排出物の研究所診断用に微生物を増殖させるこ
とにおいて用いられる。テイラーらは、臨床腹膜炎排出
物標品が冷やされた透析バッグで研究所に配達され、サ
ポニンを含む増殖培地で培養される前に超音波処理され
ることを報告した。この方法は、慣例の培地上での標準
的な培養に比べて有意に多数のコロニーが増殖する結果
を得た。ツイーン(Tween)20、サポニン ジギ
トニン、他のポリオキシエチレン付加物、またはトリト
ン(Triton)Xが、血液培養における細菌への毒
性効果が最小で且つ溶血作用を促進するために血液培養
培地に添加される系を記載した、ジアート(Zierd
t)”Simplified Lysed−Blood
Culture Technique”,Journ
al ofClinical Microbiolog
y,23(3),452−455(1986)も参照。
【0011】以上をまとめると、関連分野の何れもサポ
ニンを含む輸送培地の組成物、あるいは試料中の微生物
の生存力またはその抗原部位の活性能を維持したまま食
細胞を溶解するのに適当な濃度での輸送培地におけるサ
ポニンの利用を記載していない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の求め
る目的は、培地中の白血球が微生物学的標品を攻撃し破
壊するのを防ぐ一方で、微生物学的標品の生存能力を保
持する成分を含む輸送培地を提供することである。
【0013】もう一つの目的は、試料中の微生物の抗原
部位の活性能を保持する輸送培地の提供である。
【0014】
【課題を解決するための手段】これらおよび他の目的
は、非イオン性溶解剤、好ましくは白血球を溶解するサ
ポニン、を含む改善された輸送培地を提供する本発明に
より達成される。改良された輸送培地は微生物およびそ
の抗原部位を破壊し得る、試料中に存在する白血球を急
速に溶解する好適な溶解剤、サポニンを含んでいる。好
適な溶解剤であるサポニンは、約0.1mgから約10
mgサポニン/ml輸送培地、好適には約0.5mgか
ら約2mgまでのサポニン/ml輸送培地、より好適に
は約0.75mgから約2mgサポニン/ml輸送培
地、そして最も好適には約1mgサポニン/ml輸送培
地の濃度で存在する。さらに、これらの界面活性溶解剤
は輸送培地において、サポニンを保護する混合ミセルを
形成するリン脂質、適切にはL−a レシチン(Lec
ithin)(ホスファチジルコリン)と混合してもよ
い。他のリン脂質としては、ホスファチジルセリン、ホ
スファチジルイノシトール、ホスファチジン酸、ホスフ
ァチジルグリセロール、ホスファチジルエタノールアミ
ンおよびスフィンゴミエリンが含まれる。微生物の成育
能力が保持されるならば、改良輸送培地には微生物学的
試料の生存可能な適した緩衝液や炭素源も含まれるべき
である。本発明に適した好適な輸送培地は、サポニン修
飾された(1)チャコールの入っていないアミーズ輸送
培地(Amies Transport Mediu
m)、(2)チャコールの入ったアミーズ輸送培地、お
よび(3)スチュアート輸送培地(Stuart Tr
ansport Medium)である。
【0015】本発明のよりよい理解のために、以下の説
明と実施例およびそれに付随する表を記載し、本発明の
範囲を特許請求の範囲に示す。
【0016】本発明は、白血球を溶解する非イオン性界
面活性剤(好適にはサポニン)を含む、哺乳動物の体の
各部からの微生物学的試料の輸送に用いられる改良され
た輸送培地を提供する。改良輸送培地には、微生物およ
びその抗原部位を破壊しうる、試料中に存在する食細胞
(白血球)を急速に溶解する好適な溶解剤であるサポニ
ンが含まれている。好適な溶解剤であるサポニンは、約
0.1mgから約10mgサポニン/ml輸送培地の濃
度で、好適には約0.5mgから約2mgサポニン/m
l輸送培地の濃度で、より好適には約0.75mgから
約1mgサポニン/ml輸送培地、そして最も好適には
約1mgサポニン/ml輸送培地の濃度で存在する。改
良輸送培地が放出される微生物の抗原部位の完全性を維
持するためにのみ必要とされる場合は、炭素源および緩
衝液は必要ない。
【0017】微生物の成育能力が保持されるべき場合に
は、改良輸送培地には微生物試料の生存を可能にするの
に適した緩衝液および炭素源も含まれるべきである。好
ましくは、サポニンは以下に記載された適当な輸送培地
処方に添加される:アミーズ,Can.J.Publi
c Health,58,296(1967);スチュ
アートら,Can.J.Public Health,
45,73(1954);Isenberg Manu
al of Clinical Microbiolo
gy,レネッテら(編),第4版,ASM,ワシント
ン,D.C.(1985);ベイリーら,Diagno
stic Microbiology:”Specim
en Containers and their T
ransport”,26−27,The C.V.M
osby Co.,ミズーリ州,セントルイス(197
4);およびマクファジン,”Media for I
solation−Cultivation Iden
tification Maintenance of
Medical Bacteria”,1,Will
iams and Wilkins,メリーランド州、
バルチモア(1985);また、”Manual of
BBL Products and Laborat
ory Procedures”,第6版,パワーら
(編),Becton Dickinson Micr
obiology Systems,メリーランド州、
コッキースビレ(1988)を参照されたく、これらの
開示は本明細書中で参考文献として引用されている。本
発明で用いられる、上述した、サポニンでの修飾に適し
た3つの好適な輸送培地には以下のものが含まれる: (1)チャコールの入っていないアミーズ輸送培地 内容物: チオグリコール酸ナトリウム 1.00g 塩酸 3.00g 塩化カリウム 0.20g 塩化カルシウム 0.10g 塩化マグネシウム 0.10g リン酸二水素カリウム 0.20g リン酸一水素ナトリウム 1.15g 寒天 4.00g 脱イオン水 1リットル 最終pH7.4±0.2(25℃) (2)チャコールの入ったアミーズ輸送物質:上記成分
と1リットルあたり10gのチャコールが含まれる。
【0018】(3)スチュアート輸送培地 内容物: チオグリコール酸ナトリウム 1.0g グリセロリン酸ナトリウム 10.0g 塩化カルシウム 0.1g メチレンブルー 0.002
g 寒天 3.0g 脱イオン水 1リットル 最終pH7.3±0.2(25℃) 本発明の改良処方は、白血球(white blood
cells;WBC)の迅速な溶解を提供し、従って
試料中の食作用を受けた微生物を遊離させ、そしてWB
Cが遊離の微生物を攻撃するのを防ぐ。食作用を受けた
微生物の解放は、白血球内の環境が微生物にとって敵性
(阻害性または致死性)を示すことから、望ましいこと
である。この環境からの微生物の遊離は、微生物を解放
し、そして該輸送培地により提供される好ましい環境に
微生物を置くことであり、これは微生物の成育能力、あ
るいはその抗原部位の少なくとも1つを保持し、しかし
成長を促進しないことを意図している。
【0019】サポニンに加え、非イオン性の界面活性溶
解剤、他の非イオン性界面活性剤を本発明に利用しても
よい:コール酸ナトリウム、ツイーン20、いくつかの
トリトンXシリーズ、ブリジス(Brijs)56、5
8、76、78、96、99、リソレシチンおよびポリ
オキシエチレン−10−トリデシルエーテルなどであ
る。約0.02%から約2.0%の界面活性剤濃度が適
している。加えて、これらの界面活性溶解剤は、好適に
はほぼ等しい割合で、サポニンを保護する混合ミセルを
形成するリン脂質(L−a レシチン(ホスファチジル
コリン)が適当である;米国特許第4,994,378
号に記載されており、その開示は本明細書中では参考文
献として引用されている)と共に輸送培地に混合するこ
とが可能である。その特許に記載されている、本発明で
利用できる他のリン脂質にはホスファチジルセリン、ホ
スファチジルイノシトール、ホスファチジン酸、ホスフ
ァチジルグリセロール、ホスファチジルエタノールアミ
ンおよびスフィンゴミエリンが含まれる。
【0020】以下の実施例は本発明の様々な特徴をさら
に具体的に説明する。
【0021】
【実施例】サポニンは培養培地中の赤血球を溶解させる
ことが知られているが、しかしながら、サポニンの活性
が白血球の溶解に及んでいるかは明らかではなかった。
実際、以前の研究(例えば、米国特許第4,053,3
63号の3段目16−23行)は、サポニンが白血球を
溶解する能力を持っていないだろうと示唆している。従
って、以下の実験は、実施例1および2は輸送培地とい
うよりも培養(増殖)培地を用いているが、サポニンが
実施例3において記載されている輸送培地において白血
球を溶解する潜在能力を持つかを決定するために行なわ
れた。
【0022】最近の研究ではBACTEC 660標準
血液培養(増殖)培地をサポニンを含む同じ培地と比較
した。その研究の結果の要旨はジャンキンドらにより、
AMERICAN SOCIETY OF MICRO
BIOLOGY−ABSTRACTS OF THE
ANNUAL MEETING−1990,C−27
7,390(1990)において報告されている。その
研究においてはサポニンは培養(増殖)培地において用
いられ血液細胞代謝によるバックグラウンドシグナルを
減らし、微生物検出の改善させた。この研究の結果は実
施例1および2に更に詳細に記載されている。
【0023】実施例1 本実施例は40mg/mlのサポニン(ベクトンディッ
キンソン(Becton Dickinson)を含む
嫌気培地における白血球溶解を検定する。
【0024】嫌気培養(増殖)培地の2つの試料につい
て検定した。1つはサポニンが入っており、もう1つは
入っていなかった。サポニンのない培地はベクトンディ
ッキンソン(メリーランド州コッキーズビレ)からBA
CTECR嫌気培養培地 NR−7A,ベクトンディッ
キンソンにより出版されたMA−0034,PP−04
4DにおいてカタログNo.04392(1989年6
月)として商業的に入手可能であり、以下の成分を含
む:
【表1】 表1 BACTEC(商標名) NR7A 嫌気培養培地 構成要素 量 加工水 30ml 大豆−カゼイン消化ブロース 2.75% w/v ヘミン 0.0005% w/v ビタミン K 0.00005% w/v デキストロース 0.2% w/v ポリアネトールスルフォン酸ナトリウム 0.035% w/v (SPS) 酵母エキストラクト 0.20% w/v 動物組織消化物 0.05% w/v クエン酸ナトリウム 0.02% w/v チオール 0.10% w/v 30mlのBACTEC(商標名)嫌気培養培地を含む
二(2)つのボトルを、ボトルあたり40mgのサポニ
ンも含むBACTECR培養培地NR7Aの同一の試料
2つと(計4ボトル)比較した。ドナーIからの血液
(表2を参照)を各ボトルに置いた。記された各データ
点に対して2回の試料計数を行なった。サポニンを含む
ボトルは試料AおよびCとされ、サポニンを含まないコ
ントロール培地を試料BおよびDとした。ドナーIは健
康な若い成人のカフカス人男性であり、ドナーIに対す
る血液検定の結果は以下の表2にまとめられている:
【表2】 表2 血液画分 WBC分化 (%) 白血球 6.8×103/mm3 好中球 51.0 赤血球 4.51×106mm3 リンパ球 36.9 ヘモグロビン 15.3g/dl 単球 6.8 ヘマトクリット管 44.1% エオシン好球 1.3 血小板 247.0×103/mm3 好塩基球 1.1 血清中の 総コレステロール 226mg/dl *Luc 2.8 *未分類の大きな細胞 ドナーIからの血液(40ml)を大きなイエロー−ト
ップのVACUTAINER管2本に採取した。各ボト
ルの培地を35℃に温め、4mlの血液を皮下用針で無
菌法を用いて各ボトルの隔膜を通じて注入した。ドナー
Iからの血液30mlからの白血球を、1×重力で静置
した赤血球(RBC)の後の白血球に富んだ画分の採取
により回収した。白血球を分離し、そしてインジウム
111で標識して、次に約4mlの全血(whole b
lood)からのWBCと見なせる等量の細胞をA−D
の各試料ボトルに加えた。これにより各試料におけるW
BC計数が効果的に複製された。
【0025】培地中に放出されたインジウム111の量を
放射活性計数器を用いて測定することによりこれらの培
地におけるWBCの溶解率を検定した。すべての計数は
二度行なわれ平均化された。これらの計数値から200
cpmのバックグラウンド計数値が引かれた。表3には
サポニンを含む嫌気培地NR7Aおよびコントロールの
同培地におけるWBCの溶解率を示す。
【0026】
【表3】 表3 コントロールの嫌気培養培地およびサポニンを含む同培地におけるWBCの溶 解率 試料 時間 サポニンA サポニンC コントロールB コントロールD 30秒 95.3% 84.5% 2.3% 2.2% 15分 100.9% 92.5% 2.4% 2.7% 30分 102.4% 95.3% 2.9% 6.6% 60分 109.7% 98.7% 4.5% 6.7% 2時間 101.1% 96.6% 4.6% 5.1% 4時間 102.4% 97.3% 6.6% 7.2% 21時間 104.9% 96.8% 18.6% 19.0% 表4は、コントロールの嫌気培養培地およびサポニンを
含む嫌気培養培地の試料における、各々0.5mlの試
料に関してcpmで測定した白血球からのインジウム
111の放出を示す。各試料液0.5mlに関しての分あ
たりの計数値(”cpm”)での総放射活性は試料Aに
ついては143379cpm、試料Cについては142
137cpm、試料Bについては144820cpm、
および試料Dについては137932cpm(表4では
STDとしてある)。
【0027】
【表4】 表4 嫌気コントロール培地とサポニンを含む試料におけるWBCからのインジウム111 の放出 試料各0.5mlあたりのcpm 時間 サポニンA サポニンC コントロールB コントロールD 30秒 127284 121447 3521 3166 146429 119286 3614 3312 15分 135617 129206 3652 3865 154189 134281 3812 4036 30分 136139 131247 4335 8991 157886 140065 4548 9487 60分 140409 130691 5412 9319 174632 150213 7906 9515 2時間 138725 132276 6801 7210 151641 142594 7027 7381 4時間 150527 136645 9632 9979 143628 140345 9917 10304 21時間 149885 141233 26337 25977 151291 134229 27897 26853 STD 146949 142036 148818 139623 140209 142637 141221 136641 表4に示された数値は200cpmのバックグラウンド
読み値についての補正はなされていなかった。
【0028】本実施例は、嫌気培地1mlあたり少なく
とも1mgのサポニンを含む嫌気培地が白血球の溶解に
非常に効果的であることを明らかに示している。さら
に、細胞の84%から95%が最初の30秒間で溶解
し、細胞の90%から100%が最初の15分間で溶解
した。
【0029】実施例2 本実施例は、実施例1で検定したのと同じ濃度(即ち1
mgサポニン/ml培養(増殖)培地)のサポニンがよ
り低い濃度も含めて、実施例1に記載した嫌気培養(増
殖)培地における場合と同等の効果を好気培養(増殖)
培地中の白血球溶解に発揮するかを決定するために行な
われた。
【0030】表5に挙げた構成成分を含むBACTEC
(商標名)好気培養培地NR−6A(ベクトンディッキ
ンソン、メリーランド州、コックスビレ、カタログN
o.04391、MA−0034,PP 044D(1
989年6月)より商業的に入手可能)を含む5つのボ
トルを検定した。
【0031】
【表5】 表5 BACTECR NR6A 嫌気培養培地 構成要素 量 加工水 30ml 大豆−カゼイン消化ブロース 2.75% w/v ヘミン 0.0005% w/v ビタミン K 0.00005% w/v デキストロース 0.6% w/v ショ糖 0.0835% w/v ポリアネトールスルフォン酸ナトリウム 0.035% w/v (SPS) 防泡剤 0.01% w/v ピリドキサル塩酸(ビタミン B6) 0.001% w/v 表5に記載された好気培養培地を、一本あたり30ml
の培地を含む5本のBACTEC(商標名)培養ボトル
(A−Eとする)に分けた。最初のボトルをサポニンを
含まないコントロール試料(A)とした;2番目のボト
ルには20mgのサポニンを0.5mgサポニン/ml
好気培養培地の濃度になるように無菌的に添加し、試料
(B)とした;3番目のボトルには30mgのサポニン
を0.75mgサポニン/ml好気培地の濃度になるよ
うに無菌的に添加し試料(C)とした;そして残りの2
本のボトルには40mgのサポニンを1.0mgサポニ
ン/ml好気培養培地の濃度になるように添加し、それ
ぞれ試料(D)および(E)とした。この実施例に関し
ては、各データ点の試料について2回の計数を行なっ
た。ドナーII(健康な中年のカフカス人の成年男性)
からの血液を検定した。血液検定の結果は以下の表6に
挙げられている:
【表6】 表6 血液画分 WBC分化 (%) 白血球 5.01×103/mm3 好中球 46.4 赤血球 4.34×106mm3 リンパ球 41.8 ヘモグロビン 14.3g/dl 単球 6.5 ヘマトクリット管 39.5% エオシン好球 2.4 血小板 220×103/mm3 好塩基球 0.6 血清中の 総コレステロール 290mg/dl *Luc 2.3 *未分類の大きな細胞 ドナーIIからの血液(40ml)を大きなイエロー−
トップのVACUTAINER管2本に採取した。各ボ
トルの培地を35℃に温め、4mlの血液を皮下用針で
無菌法を用いて各ボトルの隔膜を通じて注入した。ドナ
ーIIからの血液30mlからの白血球を、1×重力で
静置した赤血球(RBC)の後の白血球に富んだ画分の
採取により回収した。白血球を分離しインジウム111
標識して、約4mlの全血からのWBCと見なせる等量
の細胞をA−Dの各試料ボトルに加えた。これにより実
施例1に記載されたものと同じ様式で各試料におけるW
BC計数が効果的に複製された。
【0032】これらの培地におけるWBCの溶解率を培
地中に放出されたインジウム111の量を実施例1で記載
されたのと同じ放射活性計数器を用いて決定することに
より検定した。すべての計数は二度行なわれ平均化され
た。表7にはサポニンを含む好気培養培地BからE、お
よびサポニンを含まないコントロールの好気培養培地A
におけるWBCの溶解率を示す。
【0033】
【表7】 表7 コントロールおよびサポニンを含む好気培地におけるWBC溶解率 試料 時間 コントロールA サポニンB サポニンC サポニンD サポニンE 30秒 2.8% 36.8% 72.8% 84.6% 88.5% 15分 3.7 55.1 84.6 92.6 92.5 30分 4.2 58.7 87.3 92.3 92.1 60分 5.0 66.9 86.3 91.5 93.7 2時間 6.5 71.3 92.0 91.4 94.4 4時間 7.7 76.1 90.8 91.0 95.2 21時間 14.6 87.3 93.8 95.4 98.5 これらの作表に関しては200cpmのバックグラウン
ド計数値が引かれていない。
【0034】表8には、コントロールの好気培地(A)
およびサポニンを含む好気培養培地試料B−Eにおける
白血球からのインジウム111の放出を各々0.5mlの
試料に対して測定して示してある。検定した各0.5m
lの試料についての分あたりの計数値(”cpm”)に
よる総放射活性は、試料Aについては36415cp
m、試料Bについては34945cpm、試料Cについ
ては36700cpm、試料Dについては36388c
pmで試料Eについては33533cpmであった(表
8においてSTDで表されている)。
【0035】
【表8】 表8 好気コントロール培地とサポニンを含む試料におけるWBCからのインジウム11 1 の放出 試料各0.5mlあたりのcpm 時間 コントロールA サポニンB サポニンC サポニンD サポニンE 30秒 1093 12938 29453 29276 29394 952 13339 26946 32093 29980 15分 1294 19178 30521 33265 30989 1382 19301 31585 33994 31083 30分 1520 20592 31635 33250 30334 1525 20454 32404 33909 31468 60分 1771 23374 31731 33405 30659 1893 23363 31596 33165 32225 2時間 2214 24664 33835 34080 31081 2554 25138 33682 32879 32265 4時間 2719 26625 32770 32453 31405 2876 26588 33877 33738 32502 21時間 5265 30097 34164 34439 32475 5347 30939 34711 35021 33628 STD 36006 34467 36519 35577 32853 30823 35432 36879 37198 34253 表8に示された数値は200cpmのバックグラウンド
読み値についての補正はなされなかった。
【0036】本実施例は、好気培養培地1mlあたり
0.5mgのサポニンを含む好気培養培地が最初の15
分間でWBCの55%以上を溶解することを示してい
る。さらに好気培養培地1mlあたり0.75mgのサ
ポニンを含む好気培養培地においては、70%以上の白
血球が最初の30秒間で溶解され、84%以上の白血球
が最初の15分間で溶解された。好気培養培地1mlあ
たり1mgのサポニンを含む好気培養培地においては、
84%以上の白血球が最初の30秒間で溶解され、92
%以上の白血球が最初の15分間で溶解された。以上の
結果は、好ましいことに、実施例1で検定された嫌気培
養培地1mlあたり1mgのサポニンの場合に匹敵す
る。
【0037】実施例3 輸送培地を調製しA,B2つのアリコットに分ける。輸
送培地の適切な処方はスチュアートら,Can.J.o
f Public Health,45,73(195
4);およびアミーズ,Can.J.of Publi
c Health,58,296(1967)に記載さ
れている。アリコットAにおいては、サポニン(固体)
を輸送培地中の最終濃度が1mg/ml輸送培地となる
ように十分量加える。アリコットBはサポニンのないコ
ントロールとしてそのままにしておく。各アリコットに
対して100本のチューブを準備する。本培地を次に、
各チューブに分注し(2ml/チューブ)、滅菌のため
にオートクレーブした。
【0038】臨床設定において100の滲出性傷の培養
液(exudative wound cultur
e)を各々2本の綿棒を用いて採取する。各綿棒を次に
AまたはB培地のいづれかに無作為に入れる。次にチュ
ーブを培養および検定のために臨床微生物学研究所に輸
送する。
【0039】微生物学研究所において各綿棒を生理食塩
水1.0mlで完全にリンスする。1/10mlのアリ
コットを、4つの寒天培地:(1)5%ヒツジ血液を含
むトリプティックソイ寒天、(2)マッコンキー寒天、
(3)CNA寒天、および(4)チョコレート寒天培
地:の各々の表面上にまき、均一に広げる。次にこのプ
レートを適切なインキュベーター中に37℃で48時間
置く。培養時間が終わるとプレートを回収し各プレート
のコロニー数を数える。コロニーの計数は、サポニンの
入っている輸送培地Aにおいて検定した試料の各々につ
いて、そしてサポニンの入っていないコントロールの輸
送培地Bについて平行して行なわれた。
【0040】輸送培地AおよびBからの各培地の組につ
いてのコロニー計数の結果を、カイ二乗検定などの適当
な統計学的比較により比較する。輸送培地Aから取って
きた培養プレートは、白血球の溶解によるより大きな細
菌回収を提供し、食細胞内部の過酷な殺菌条件から細菌
を解放することが期待される。
【0041】実施例4 輸送培地を調製し、実施例5に記載したようにAとBの
2つのアリコットに分けた。アリコットAには、サポニ
ン(固体)を、輸送培地中の最終濃度が輸送培地1ml
あたり1mgのサポニンとなるように十分量加える。ア
リコットBはサポニンのないコントロールとしてそのま
まにする。各アリコットにつき100本のチューブを準
備する。それから培地を滅菌のためにオートクレーブす
る。
【0042】臨床設定において100の喉培養液(th
roat culture)を各々2本の綿棒を用いて
採取する。各綿棒を次にAまたはB培地のいづれかに無
作為に入れる。次にチューブを抗原検定のために臨床微
生物学研究所に輸送する。
【0043】微生物学研究所において各綿棒に、グルー
プAストレプトコッキ(Streptococci)
(S.ピオジェネス(S.pyogenes))につい
てのスクリーニング検定を行なうための適当な調製操作
を施す。そのような検定の例は、BBL Direct
igen(商標名)グループAストレップ検定(Gro
up A Strep test)(ベクトンディッキ
ンソン マイクロバイオロジーシステム、メリーランド
州、コッキーズビレ、21030)である。
【0044】輸送培地AおよびBからの検定の各組の結
果を、スチューデントのT検定などの適当な統計学的比
較により比較する。輸送培地A(サポニン入り)からの
綿棒を用いた血清学的検定は、白血球の溶解によるより
優れた抗原回収、および食細胞内部の有害な殺菌条件か
らの細菌の解放を提供するものと期待される。
【0045】以上、本発明の現在考えられる好適な実施
態様を記載してきたが、本発明の精神および範囲を逸脱
することなくさらなる変更および改変が当業者によりな
されうるものであり、そしてそのような変更および改変
はすべて本発明に包含されると考えられる。
フロントページの続き (72)発明者 セオドアー・アール・カースキー アメリカ合衆国メリーランド州21013,ボ ールドウィン,ボールドウィン・ミル・ロ ード 14258

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微生物の生育能力を保持するために炭素源
    に適当な緩衝剤を含む、微生物学的標品の生育能力を保
    持するための改良輸送培地であって、食細胞からの微生
    物の解放を行いうるのに有効な量の白血球溶解剤が含ま
    れることを特徴とする輸送培地。
  2. 【請求項2】上記溶解剤が非イオン性の界面活性剤また
    はサポニンである、請求項1に記載の改良輸送培地。
  3. 【請求項3】上記溶解剤がサポニンであり、さらにL−
    aレシチン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイ
    ノシトール、ホスファチジン酸、ホスファチジルグリセ
    ロール、ホスファチジルエタノールアミン、スフィンゴ
    ミエリン、およびそれらの混合物からなるグループから
    選択されるリン脂質が含まれることを特徴とする、請求
    項1に記載の改良輸送培地。
  4. 【請求項4】食細胞からの微生物の抗原部位をそのまま
    の形で解放させることができるのに有効な量の白血球溶
    解剤が含まれることを特徴とする、微生物学的標品の抗
    原部位の完全性を保持するための改良輸送培地。
  5. 【請求項5】上記溶解剤が非イオン性の界面活性剤また
    はサポニンである、請求項4に記載の改良輸送培地。
  6. 【請求項6】微生物学的標品を、微生物の生育能力を保
    持するための適当な緩衝剤と炭素源および食細胞から微
    生物を解放しうるのに有効な量の白血球溶解剤を含む輸
    送培地と接触させ;そして上記微生物学的標品が使用ま
    たは検定用に開封されるまでの間、上記標品を上記輸送
    培地中に維持する工程からなるが、その際、上記輸送培
    地は、微生物を破壊し得る白血球細胞から微生物を解放
    し上記微生物標品の生育能力を保持する、微生物標品を
    輸送するための方法。
  7. 【請求項7】上記溶解剤が非イオン性の界面活性剤また
    はサポニンである請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】微生物学的標品を、食細胞から微生物の抗
    原部位をそのままの形で解放させることができるのに有
    効な量の白血球溶解剤を含む輸送培地と接触させ;そし
    て上記微生物学的標品が使用または検定用に開封される
    までの間、上記標品を上記輸送培地中に保持する工程か
    らなる微生物標品を輸送するための方法。
  9. 【請求項9】上記溶解剤が非イオン性の界面活性剤また
    はサポニンである請求項8に記載の方法。
JP12163293A 1992-05-22 1993-05-24 白血球細胞溶解剤を含む微生物標品に関する輸送培地 Pending JPH0662834A (ja)

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