JPH0662407A - デフォーカス画像を用いて表面状態を2値化する方法および装置 - Google Patents

デフォーカス画像を用いて表面状態を2値化する方法および装置

Info

Publication number
JPH0662407A
JPH0662407A JP20901392A JP20901392A JPH0662407A JP H0662407 A JPH0662407 A JP H0662407A JP 20901392 A JP20901392 A JP 20901392A JP 20901392 A JP20901392 A JP 20901392A JP H0662407 A JPH0662407 A JP H0662407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
digital data
image
change state
state
video signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20901392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3226614B2 (ja
Inventor
Yutaka Imai
豊 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AISIA AIR SURVEY CO Ltd
ASIA KOSOKU KK
Original Assignee
AISIA AIR SURVEY CO Ltd
ASIA KOSOKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AISIA AIR SURVEY CO Ltd, ASIA KOSOKU KK filed Critical AISIA AIR SURVEY CO Ltd
Priority to JP20901392A priority Critical patent/JP3226614B2/ja
Publication of JPH0662407A publication Critical patent/JPH0662407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3226614B2 publication Critical patent/JP3226614B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 平板状表面のしみ、よごれ、変色域、穴、く
ぼみ、突起や条痕等の自動的な定量化とそれに基づく平
板状表面の性状の定量的判定を行えるような方法および
装置を提供することである。 【構成】 ある表面のフォーカス画像を表わす第1のデ
ジタルデータを作成し、その表面のデフォーカス画像を
表わす第2のデジタルデータを作成し、各画素毎に第1
のデジタルデータと第2のデジタルデータとの差を計算
し、その計算結果の正負にしたがって2レベル値の一方
または他方の値を割り当てていくことにより2値化デー
タを作成し、その表面状態を2値化する。 【効果】 表面状態の2値化のために要する処理時間の
大幅な短縮を図ることができ、特に大がかり画像処理を
行わないため、専用の画像処理装置を必要とせず、ハー
ドウエアのコストを低く抑えることができる。また、暗
室等の特別な施設を必要としないので、工場内の通常の
環境で扱うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平板状表面等の表面状
態を2値化する方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空間的になめらか且つ2値化の対象とな
る事象に比べて大きな変状を有する平板状表面のしみ、
よごれ、焼けこげ、塗装むら、文字、記号等の点在する
変色域(固体表面の物理的性状の変化状態)、穴、くぼ
み、みぞ、ひびわれ、瘤状突起、うね状突起および条痕
の状態(固体表面の物理的形状の変化状態)の判定、空
間的になめらか且つ2値化の対象となる事象に比べて大
きな変状を有する写真、フィルム、紙、布等の表面に撮
影された点在する変色域、印刷または塗装された点在す
る変色域、表面に投影された模様、しわの状態(固体表
面の物理的性状の変化状態)の判定、空間的になめらか
且つ2値化の対象となる事象に比べて大きな変状を有す
る液体表面の変色域の図形(液体表面の物理的性状の変
化状態)、浮遊物、あわ、波紋の状態(液体表面の物理
的形状の変化状態)の判定は、現在のところ、人の目に
よる定性的な判断に頼るか、専用の画像処理システムに
よる処理に頼っている。人の目による判定では、熟練を
要し、だれでもが容易に判定できるものでなく、また、
その判定結果が必ずしも正確でない場合もでてきたり、
作業効率も悪く、判定のために相当の時間を要してい
た。また、専用の画像処理システムを用いる場合には、
複雑なハードウエアとソフトウエアが必要となり、シス
テムが高価となり、処理に多くの時間がかかるという弱
点がある。
【0003】したがって、このような表面状態の計測と
その大きさ、個数等の定量的な判定を専用の画像処理シ
ステムを用いずに、より簡便な方法で自動化できれば、
作業の効率化と品質の均一化およびコスト低減に大きく
寄与できるものと考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような表面状態
の自動的な定量化とそれに基づく前記表面を有する対象
物の品質良否等の定量的システムを構築するには、先
ず、コンピュータ解析を利用することが考えられる。表
面の状態をコンピュータで解析するためには、一つの方
法として、表面を撮影した写真をイメージスキャナ等で
走査して、その表面状態を表わすデジタルデータを得る
ことが考えられる。そして、このようにして得られたデ
ジタルデータは、写真で明るく見えるところは値が大き
く、暗く見えるところは値が小さくなる。
【0005】従って、たとえば、黒っぽいしみ、よごれ
や穴、くぼみ、瘤状突起や条痕の影ができているところ
等は、その周囲に比べ相対的に値が小さく、それ以外の
影のない平らなところや明るいところは相対的に値が大
きくなっていると考えられる。また、周囲に比べ明るく
見えるしみや点在する明るい変色域等は、その周囲に比
べ相対的に値が大きく、それ以外の部分は相対的に値が
小さくなっていると考えられる。そこで、ある値を境
に、それよりも値の大きい画素と値の小さい画素に2分
すれば、すなわち、2値化すれば、しみ、よごれ、穴、
くぼみ、突起、点在する変色域等の識別の対象となる事
象とその他の部分とを識別できるものと考えられる。
【0006】ところが、上記識別の対象となる事象のな
いほとんど均質に見える表面の表面状態について、この
ような一定値を境とした2値化データを得てみると、明
暗のまだらのある表面状態を示すものとなってしまうこ
とがある。これは、上記識別の対象となる事象のない表
面でも、光のあたり方のむらや対象表面の素材の持つ色
合いによる、上記識別の対象となる事象に比べ空間的に
スケールの大きい明暗のまだらを、2値化によりとらえ
てしまっていることによるものである。これでは、実際
には上記識別の対象となる事象のない表面でも、それら
があるものとして誤って判定されてしまうことになる。
これは、光のあたり方のむらや対象表面の素材の持つ色
合いによる上記識別の対象となる事象に比べ空間的にス
ケールの大きい明暗のまだらと、上記識別の対象となる
事象による明暗のまだらとを、一定値を境とした2値化
データでは区別しきれないということを意味している。
【0007】このような不具合を回避するために、一定
値の代わりに、デジタルデータを面的に平滑化して得ら
れる各画素の値を境界値として用いて、2値化すること
が考えられる。このような面的に平滑化した値を境とし
た2値化データによれば、確かに、上記識別の対象とな
る事象の存在をより明確に識別できる。しかしながら、
このような方法では、いちいち、先ず面的に平滑化した
値を演算装置による2次元平滑化演算により求める等の
必要があり、必ずしも、簡単、安価、スピーディー且つ
効率良く正確な判定を行えるとはいえなかった。
【0008】本発明の目的は、前述したような従来の技
術の問題点を解消しうるような、平板表面等の表面状態
を2値化する方法および装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による表面状態を
2値化する方法は、ある表面のフォーカス画像を表わす
第1のデジタルデータを作成し、前記表面のデフォーカ
ス画像を表わす第2のデジタルデータを作成し、各画素
毎に前記第1のデジタルデータと前記第2のデジタルデ
ータとの差を計算し、その計算結果の正負にしたがって
2レベル値の一方または他方の値を割り当てていくこと
により2値化データを作成することを特徴とする。な
お、前記第1のデジタルデータと前記第2のデジタルデ
ータとの差を計算し、その計算結果の正負にしたがって
2値化データを作成するにあたっては、抽出しようとす
る前記識別の対象となる事象を選別する目的で、計算結
果に一定または可変のバイアス値を加える等の簡単な演
算をほどこす場合もある。
【0010】また、本発明による表面状態を2値化する
装置は、ある表面のフォーカス画像を表わす第1の映像
信号および前記表面のデフォーカス画像を表わす第2の
映像信号を発生するビデオカメラ手段と、該ビデオカメ
ラ手段からの前記第1の映像信号および第2の映像信号
をそれぞれデジタルデータに変換して第1のデジタルデ
ータおよび第2のデジタルデータとして記憶するための
メモリ手段と、該メモリ手段に記憶された前記第1のデ
ジタルデータと前記第2のデジタルデータとの差を画素
毎に計算してその計算結果の正負にしたがって2レベル
値の一方または他方の値を割り当てていくことにより2
値化データを作成する演算手段とを備えたことを特徴と
する。
【0011】さらにまた、別の本発明による表面状態を
2値化する装置は、ある表面のフォーカス画像を表わす
第1のデジタルデータおよび前記表面のデフォーカス画
像を表わす第2のデジタルデータを生成するイメージス
キャナ手段と、それら第1のデジタルデータおよび第2
のデジタルデータを記憶するためのメモリ手段と、該メ
モリ手段に記憶された前記第1のデジタルデータと前記
第2のデジタルデータとの差を画素毎に計算してその計
算結果の正負にしたがって2レベル値の一方または他方
の値を割り当てていくことにより2値化データを作成す
る演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【実施例】次に、添付図面に基づいて本発明の実施例に
ついて本発明をより詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の表面状態を2値化する方
法を実施する装置の構成例を概略的に示している。図1
に示すように、表面状態を判定すべき平板1を照明する
ためのライト2と、ライト2により照明された平板1の
表面を撮影するように隣接して配列された2台のビデオ
カメラ3および4と、各ビデオカメラ3および4からの
ビデオ映像信号をフレーム毎にデジタル信号に変換して
記憶するためのフレームメモリボード5および6と、各
フレームメモリボード5および6からのデジタルデータ
を取り込んで演算を行い2値化、計数等を行うパーソナ
ルコンピュータ7と、パーソナルコンピュータ7から出
力される結果を表示するためのディスプレイ8とを備え
ている。
【0014】平板1は、鉄板、銅板、アルミニウム板等
の金属板製造ラインにおけるコンベアに乗って次々と送
られていく金属板の1枚であってもよく、また、ベニヤ
板、集成材板等の木板の1枚、コンクリート面、しっく
い等建築構造物や土木構造物の壁面の1つ、紙製造ライ
ンにおける紙面、物体や現象を撮影した写真の1枚であ
ってもよい。このような装置において使用するフレーム
メモリボード5および6は、例えば、カノープス電子
Super CVIまたはこれと同等以上の機能を持つものが
適当である。パーソナルコンピュータ7は、ディスプレ
イ8およびハードディスクを含むもので、例えば、NE
C PC9801DAまたはこれと同等以上の機能を持
つものが適当である。
【0015】次に、このような装置にて、平板1の表面
状態を表わす2値化データを得る手順、すなわち、定量
化手順について、図2のフローチャートを参照しつつ説
明する。
【0016】先ず、この装置を使用する時には、図2の
フローチャートのステップ10に示すように、電源投入
し、常時、ビデオカメラ3および4、ライト2およびパ
ーソナルコンピュータ7の電源をオンにする。また、ス
テップ11に示すように、プログラムを、常時、実行状
態にする。
【0017】こうして、この実施例では、平板1に対
し、しみ、よごれ、変色域等を識別したいのであれば、
平板をほぼ一様に明るくするように光をあて、穴、くぼ
み、突起等を識別したいのであれば、斜め横から光をあ
て、穴、くぼみ、突起等の影ができるようにし、これを
2台のビデオカメラ3および4で撮影する。2台のビデ
オカメラ3および4は、互いにできる限り隣接させて設
置し、平板1上の同じ範囲を撮影するように方向を定め
ている。一方のビデオカメラ3は、平板表面の通常の画
像(ピントを合わせたフォーカス画像)を撮影する。他
方のビデオカメラ4は、作為的にピントをずらすか、ま
たはレンズにフィルターを着けて、平板表面のピンボケ
の画像(デフォーカス画像)を撮影するようになってい
る。これは、一方のビデオカメラ3によるフォーカス画
像を面的に平滑化したデータに相当するデータを得るた
めのもので、このデフォーカス画像では、しみ、よご
れ、変色域や穴、くぼみ、突起の影等、識別の対象とな
る事象は、ボヤケて識別できない。
【0018】ステップ12にて、平板1がビデオカメラ
3および4の視野内にあるかないかは、平板1がビデオ
カメラに写っているかいないかで判定する。これは、別
途、平板の位置を検出するセンサー等により行っても良
い。ステップ13にて示すように、例えば、コンベア上
の平板1が静止するまで待つ。それから、ステップ14
にて示すように、それぞれのビデオカメラ3および4か
らの映像信号は、2つのフレームメモリボード5および
6により、別々にデジタルデータ(画素ごとのR、G、
Bの値)に変換し、パーソナルコンピュータ7に取り込
む。
【0019】次いで、パーソナルコンピュータ7は、ス
テップ15における定量化処理を行う。その定量化処理
は、次のような処理である。すなわち、フレームメモリ
ボード5からの第1のデジタルデータから、フレームメ
モリボード6からの第2のデジタルデータを減算する計
算を各画素ごとに行い、必要に応じて、その計算結果に
一定または可変のバイアス値を加算する等の簡単な演算
をほどこし、その計算結果がマイナス(負)ならば0
(暗い部分)、プラス(正)ならば1(明るい部分)と
いうように、2値化データを作成する。
【0020】パーソナルコンピュータ7は、そのように
して得た2値化データに基づき、平板表面の識別の対象
となる事象に相当する暗い部分または明るい部分の1つ
1つについて、それを認識し、面積や横幅と縦方向の長
さを求めるような演算も行う。さらにまた、パーソナル
コンピュータ7は、その演算結果から、暗い部分または
明るい部分の総数、暗い部分または明るい部分の面積、
横幅と縦方向長さ別の個数等を求め、それらより平板表
面の性状をランキングして、結果をディスプレイ8に表
示したり、ファイルに出力したり、必要に応じてはプリ
ンタを接続してプリンタに出力したり、ホストマシン等
と接続してホストマシン等に通知したりするような演
算、制御(ステップ16)も行える。
【0021】図1の実施例では、フォーカス画像を撮る
ためのビデオカメラと、デフォーカス画像を撮るための
ビデオカメラとの2台のビデオカメラを用いているので
あるが、本発明は、これに限らず、1台のビデオカメラ
にて、先ずフォーカス画像を撮りデータを記憶させてお
き、次いで、デフォーカス画像を撮りデータを記憶させ
るようにすることによっても、実施することができる。
【0022】図3は、本発明の表面状態を2値化する方
法を実施する装置のもう一つの構成例を概略的に示して
いる。図3に示すように、この実施例の装置は、ビデオ
カメラに代えて1台のイメージスキャナ23を用いるも
のである。イメージスキャナ23は、表面状態を判定す
べき平板21を載せ、その平板21の表面を読み取るた
めの読み取り面23Aを有しており、読み取った画像を
デジタルデータとして出力できるものである。この実施
例の装置は、さらに、デフォーカス画像を取り込む時
に、平板21とイメージスキャナ23の読み取り面23
Aとの間に挿入する透明板22と、イメージスキャナ2
3からのデジタルデータを受け取り記憶するためのフレ
ームメモリボード24と、フレームメモリボード24か
らのデジタルデータを取り込んで演算を行い、画像の2
値化、計数等を行うパーソナルコンピュータ25と、パ
ーソナルコンピュータ25から出力される結果を表示す
るためのディスプレイ26とを備える。
【0023】平板21は、製紙工程の製品からサンプル
として抜き取った用紙等の1枚であってもよいし、物体
や現象を撮影した写真等の1枚であってもよい。このよ
うな装置において使用するフレームメモリボード24
は、例えば、デジタルアーツ社のHyPER−FRAM
E+またはこれと同等以上の機能を持つものが適当であ
る。パーソナルコンピュータ25は、ディスプレイおよ
びハードディスクを含むもので、例えば、NEC PC
9801DAまたはこれと同等以上の機能を持つものが
適当である。
【0024】次に、このような装置にて、平板の表面状
態を表わす2値化データを得る手順、すなわち、定量化
手順について説明する。先ず、この装置を使用する時に
は、電源を投入し、常時イメージスキャナ23およびパ
ーソナルコンピュータ25の電源をオンにし、次いで、
プログラムを、常時、実行状態にする。
【0025】はじめに、図3のAに示すように、平板2
1をイメージスキャナ23の読み取り面23Aに密着さ
せて載せ、平板表面の通常の画像(ピントを合わせたフ
ォーカス画像)を読み取る。こうして読み取ったフォー
カス画像のデジタルデータは、フレームメモリボード2
4に送られ、それに記憶される。次に、図3のBに示す
ように、平板21とイメージスキャナ23の読み取り面
23Aとの間に、一様の厚さの透明板22を挿入し、平
板21とイメージスキャナ23との間に一定の間隔を置
いた状態にして、平板表面のピンボケの画像(デフォー
カス画像)を読み取る。こうして読み取ったデフォーカ
ス画像のデジタルデータは、フレームメモリボード24
に送られ、前記フォーカス画像のデジタルデータとは別
の記憶領域に記憶される。2番目に読み取ったデフォー
カス画像は、最初に読み取ったフォーカス画像を面的に
平滑化したデータに相当するデータである。
【0026】次いで、パーソナルコンピュータ25は、
次のような定量化処理を行う。すなわち、フレームメモ
リボード24から、前記フォーカス画像のデジタルデー
タと前記デフォーカス画像のデジタルデータをパーソナ
ルコンピュータ25に取り込み、第1のデジタルデータ
から、第2のデジタルデータを減算する計算を各画素ご
とに行い、必要に応じて、その計算結果に一定または可
変のバイアス値を加算する等の簡単な演算を施し、その
計算結果がマイナス(負)ならば0(暗い部分)、プラ
ス(正)ならば1(明るい部分)というように、2値化
データを作成する。
【0027】パーソナルコンピュータ25は、そのよう
にして得た2値化データに基づき、平板表面の識別の対
象となる事象に相当する暗い部分または明るい部分の1
つ1つについて、それを認識し、面積や横幅、縦方向の
長さを求めるような演算も行う。さらにまた、パーソナ
ルコンピュータ25は、その演算結果から、暗い部分ま
たは明るい部分の総数、暗い部分または明るい部分の個
々の面積、横幅と縦方向長さ別の個数等を求め、それら
より平板表面の性状をランキングして、結果をディスプ
レイに表示したり、ファイルに出力したり、必要に応じ
てはプリンタを接続してプリンタに出力したり、ホスト
マシン等と接続してホストマシン等に通知したりするよ
うな演算、制御も行える。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、画像のデジタルデータ
の面的平滑化をコンピュータに計算させるのではなく、
もう1台のビデオカメラ、または1台のビデオカメラま
たはイメージスキャナで面的平滑化をしたことに相当す
る画像データを取り込んでしまうことにより、面的平滑
化という時間のかかる計算を省略でき、処理時間の大幅
な短縮を図ることができる。
【0029】特に大がかりな画像処理を行わないため、
専用の画像処理装置を必要とせず、ハードウエアのコス
トを低く抑えることができる。
【0030】表面の明るさに光のあて方等によるむらが
あっても良く、暗室等の特別な施設を必要としないの
で、工場内の通常の環境で扱うことができる。
【0031】本発明の方法および装置を利用すれば、平
板状の様々な対象物の表面のしみ、よごれ、変色域、
穴、くぼみ、突起、条痕、しわ、模様等の抽出とその大
きさ、個数等の計測、計数およびそれらによる表面性状
の定量的な判定を自動化でき、生産コストの低減、作業
の効率化と品質の均一化に大きく寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面状態を2値化する方法を実施する
装置の構成例を概略的に示す図である。
【図2】図1の装置における処理の流れを示す図であ
る。
【図3】本発明の表面状態を2値化する方法を実施する
装置の別の構成例を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 平板 2 ライト 3 ビデオカメラ 4 ビデオカメラ 5 フレームメモリボード 6 フレームメモリボード 7 パーソナルコンピュータ 8 ディスプレイ 21 平板 22 透明板 23 イメージスキャナ 23A 読み取り面 24 フレームメモリボード 25 パーソナルコンピュータ 26 ディスプレイ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある表面のフォーカス画像を表わす第1
    のデジタルデータを作成し、前記表面のデフォーカス画
    像を表わす第2のデジタルデータを作成し、各画素毎に
    前記第1のデジタルデータと前記第2のデジタルデータ
    との差を計算し、その計算結果の正負にしたがって2レ
    ベル値の一方または他方の値を割り当てていくことによ
    り2値化データを作成することを特徴とする表面状態を
    2値化する方法。
  2. 【請求項2】 前記表面状態は、固体表面の物理的形状
    の変化状態、固体表面の物理的性状の変化状態、液体表
    面の物理的形状の変化状態、または液体表面の物理的性
    状の変化状態である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ある表面の表面状態を2値化する装置に
    おいて、前記表面のフォーカス画像を表わす第1の映像
    信号および前記表面のデフォーカス画像を表わす第2の
    映像信号を発生するビデオカメラ手段と、該ビデオカメ
    ラ手段からの前記第1の映像信号および第2の映像信号
    をそれぞれデジタルデータに変換して第1のデジタルデ
    ータおよび第2のデジタルデータとして記憶するための
    メモリ手段と、当該メモリ手段に記憶された前記第1の
    デジタルデータと前記第2のデジタルデータとの差を画
    素毎に計算してその計算結果の正負にしたがって2レベ
    ル値の一方または他方の値を割り当てていくことにより
    2値化データを作成する演算手段とを備えたことを特徴
    とする装置。
  4. 【請求項4】 前記表面状態は、固体表面の物理的形状
    の変化状態、固体表面の物理的性状の変化状態、液体表
    面の物理的形状の変化状態、または液体表面の物理的性
    状の変化状態である請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記ビデオカメラ手段は、前記表面に向
    けて隣接して配列された2台のビデオカメラからなり、
    一方のビデオカメラは、前記表面に対して正確に焦点合
    わせされていて、前記フォーカス画像を表わす第1の映
    像信号を発生し、他方のビデオカメラは、前記表面に対
    して焦点をずらされているか、同様の効果を得るための
    フィルターがレンズにかけられていて、前記デフォーカ
    ス画像を表わす第2の映像信号を発生し、前記演算手段
    は、パーソナルコンピュータである請求項3または4記
    載の装置。
  6. 【請求項6】 前記ビデオカメラ手段は、前記表面に向
    けて設置された1台のビデオカメラからなり、このビデ
    オカメラは、前記表面を2回撮影し、そのうちの1回の
    撮影は、前記表面に対して正確に焦点を合わせて行い、
    前記フォーカス画像を表わす第1の映像信号を発生し、
    他の1回の撮影は、前記表面に対して焦点をずらされて
    いるか、同様の効果を得るためのフィルターをレンズに
    かけて、前記デフォーカス画像を表わす第2の映像信号
    を発生し、前記演算手段は、パーソナルコンピュータで
    ある請求項3または4記載の装置。
  7. 【請求項7】 ある表面の表面状態を2値化する装置に
    おいて、前記表面のフォーカス画像を表わす第1のデジ
    タルデータおよび前記表面のデフォーカス画像を表わす
    第2のデジタルデータを取り込むためのイメージスキャ
    ナ手段と、前記第1のデジタルデータおよび第2のデジ
    タルデータを記憶するためのメモリ手段と、当該メモリ
    手段に記憶された前記第1のデジタルデータと前記第2
    のデジタルデータとの差を画素毎に計算してその計算結
    果の正負にしたがって2レベル値の一方または他方の値
    を割り当てていくことにより2値化データを作成する演
    算手段とを備えることを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 前記表面状態は、固体表面の物理的形状
    の変化状態、固体表面の物理的性状の変化状態、液体表
    面の物理的形状の変化状態、または液体表面の物理的性
    状の変化状態である請求項7記載の装置。
JP20901392A 1992-08-05 1992-08-05 デフォーカス画像を用いて表面状態を2値化する方法および装置 Expired - Fee Related JP3226614B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20901392A JP3226614B2 (ja) 1992-08-05 1992-08-05 デフォーカス画像を用いて表面状態を2値化する方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20901392A JP3226614B2 (ja) 1992-08-05 1992-08-05 デフォーカス画像を用いて表面状態を2値化する方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0662407A true JPH0662407A (ja) 1994-03-04
JP3226614B2 JP3226614B2 (ja) 2001-11-05

Family

ID=16565832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20901392A Expired - Fee Related JP3226614B2 (ja) 1992-08-05 1992-08-05 デフォーカス画像を用いて表面状態を2値化する方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3226614B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008249397A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Toyota Motor Corp 表面検査装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008249397A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Toyota Motor Corp 表面検査装置
WO2008123604A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 表面検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3226614B2 (ja) 2001-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111693549B (zh) 一种手机盖板玻璃缺陷检测与分类方法
JP6620477B2 (ja) コンクリートのひび割れ検出方法及び検出プログラム
JP2686274B2 (ja) 細胞画像処理方法および装置
JP2007206797A (ja) 画像処理方法および画像処理装置
US10430962B2 (en) Three-dimensional shape measuring apparatus, three-dimensional shape measuring method, and storage medium that calculate a three-dimensional shape of an object by capturing images of the object from a plurality of directions
JP2001124522A (ja) 画像処理を用いたひび割れ評価装置
KR960036673A (ko) 반사표면 코팅부에 있는 결함을 인식 평가하는 방법
CN110618134A (zh) 钢板表面质量缺陷检测评级系统及方法
JP2960684B2 (ja) 立体形状検出方法及びその装置
US8315457B2 (en) System and method for performing multi-image training for pattern recognition and registration
US8390731B2 (en) System and method for measuring a border of an image of an object
JP2003167529A (ja) 画面欠陥検出方法及び装置並びに画面欠陥検出のためのプログラム
CN110402386A (zh) 圆筒体表面检查装置及圆筒体表面检查方法
JP3226614B2 (ja) デフォーカス画像を用いて表面状態を2値化する方法および装置
JP3369114B2 (ja) 画像計測による自動合焦方法及び装置
TW455674B (en) Automatic stone material image measurement system
CN110838135A (zh) 一种pcb裸板图像配准方法
JP2985635B2 (ja) 表面形状3次元計測方法
JP2638121B2 (ja) 表面欠陥検査装置
CN113382134B (zh) 一种线阵工业相机的聚焦调试方法
CN1266243A (zh) 条形码定位的自动检测系统及方法
JP3518039B2 (ja) 圧延金属板の圧延方向検出方法および圧延方向整列方法並びに圧延方向整列装置
JPS63220375A (ja) 画像2値化処理方法
WO2006012914A1 (en) Method for inspecting surfaces
JPH06229737A (ja) 周期性パターンの表面欠陥検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080831

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090831

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090831

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees