JPH0658883A - ルミネッセンス寿命とエネルギー移転によるpHおよびpCO2の測定方法 - Google Patents

ルミネッセンス寿命とエネルギー移転によるpHおよびpCO2の測定方法

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JPH0658883A
JPH0658883A JP604793A JP604793A JPH0658883A JP H0658883 A JPH0658883 A JP H0658883A JP 604793 A JP604793 A JP 604793A JP 604793 A JP604793 A JP 604793A JP H0658883 A JPH0658883 A JP H0658883A
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JP604793A
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Joseph R Lakowicz
ジョゼフ・アール・ラコウィッツ
Henry K Szmacinski
ヘンリー・ケイ・スマチンスキ
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University of Maryland at Baltimore
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ルミネッセンス寿命およエネルギー移転を利
用しpHおよびpCO2を決定する方法を提供するこ
と。 【構成】 エネルギー移転ドナー−アクセプター対をサ
ンプルにさらし分析するもので、そのドナー−アクセプ
ター対のドナーは光ルミネッセンスを発しそしてドナー
−アクセプター対のアクセプターはpHまたはpCO2
に感度があることを特徴とするルミネッセンスの寿命と
エネルギー移転を用いるてpHまたはpCO2を決定す
る方法。ドナー−アクセプターの一方または両者はキャ
リアに結合していてもよい。サンプルは照射され、その
結果生じる放射を探知する。明白なルミネッセンスの寿
命を測定することにより、サンプルのpHおよびpCO
2を決定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、pHおよびpCO2
定方法、さらに詳しくはルミネッセンス、例えば蛍光ま
たはリン光およびエネルギー移転を用いてpHおよびp
CO2を決定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】pHおよびpCO2の決定は、臨床的お
よび分析的に広く応用されている。最近、蛍光強度測定
を用いてサンプルのpHおよびpCO2を決定すること
が可能であるといういことが発見された。例えば、ユア
ン(Yuan)およびバルト(Walt)、「メロシアニン−エオシ
ン−ラベル化水溶性ポリマーのpH依存蛍光」、Macrom
olecules 23、 4611-15 (1990)を見よ。しかしながら、
蛍光強度測定は光漂白(bleaching)、生体内(in vivo)臨
床の場合における組織光散乱およびサンプルによる高い
吸光の点で不正確および/または不明確となりうるとい
う点で不利である。
【0003】また蛍光寿命変化は、蛍光放射の強度と全
く違ったものとして、測定可能であるということも一般
的に知られているが、先行技術には適当な寿命変化を示
し蛍光寿命測定を行いpHおよびpCO2を測定可能と
するような蛍光指示薬分子について何ら示唆がない。さ
らに、単一の発色団内で、所望のスペクトル特性、pH
またはpCO2に対する感度および所望のpK(解離定
数)すべてを得るということは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、ルミネッセンス寿命およエネルギー
移転を利用しpHおよびpCO2を決定する方法を提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に従うと、エネル
ギー移転ドナー−アクセプター対は測定されるべきサン
プルにさらされ、ドナーは光ルミネッセンスを発し、ア
クセプターはサンプルのpHおよびpCO2に感度があ
る。エネルギー移転過程は部分的にスペクトル重なり積
分(spectral overlap integral)の値に依存し、その値
はサンプルの水素イオンまたは二酸化炭素濃度により引
き起こされる吸光係数変化またはアクセプターの吸光度
シフトに依存している。このようにしてドナーとアクセ
プター間のエネルギー移転はサンプルのpHまたはpC
2に影響される。また、ドナーはサンプルに対して感
度があることもあり、例えばpHまたはpCO2に応答
して蛍光シフトを示す。このシフトは異なったスペクト
ル重なり、異なったエネルギー移転速度およびそれゆえ
にドナー寿命の結果になる。
【0006】本発明によると、サンプルに放射されて、
結果として生じる放射を探知する。上記したようにドナ
ーはルミネッセンスを発し、エネルギー移転へのpHま
たはpCO2の影響がはっきりしたルミネッセンスの寿
命変化を引き起こす。例えば位相−変調蛍光光度計また
は時間−分解(time-resolved)蛍光光度計によりはっき
りしたルミネッセンス寿命を測定することにより、サン
プルのpHまたはpCO2を決定することができる。
【0007】本発明の方法に従い、エネルギー移転ドナ
ー−アクセプター対は分析されるべきサンプルにさらさ
れる。本発明の目的のために、「サンプル」という用語
は広く解釈し、あらゆる化合物、表面、溶液、エマルジ
ョン、サスペンション、混合物、細胞培養液、発酵培養
液、細胞、組織、分泌液および/または誘導体またはそ
れらの抽出物を含む。本発明の方法による測定は生体外
(in vitro)、生体内インシチュin situ)で行うこと
ができる。
【0008】本発明によると、各ドナー−アクセプター
対のドナーは光ルミネッセンスを発する。適当な蛍光を
発するドナーはエオシン、ローダミン6G、ローダミン
Bおよびテキサスレッド(Texas Red)ヒドラジドを含
む。これらのドナーの40mM重炭酸塩溶液の室温での
吸収スペクトルを図1に示す。図1からわかるように、
すべてのドナーは543nmで励起され、そのことは光
源としてHeNeレーザーが使用できることを意味し、
その吸収スペクトルは、大部分、二酸化炭素濃度とは無
関係である。これらのドナーの修正放射スペクトルを図
2に示す。
【0009】より長い寿命のある発蛍光団、例えばラン
タニド類および金属−配位錯体がドナーとして適してい
ると考えられる。より寿命の長い発蛍光団は組織から自
己蛍光(auto-fluorescence)のサスペンションを提供す
るので血液サンプルの臨床測定において特に有用であ
る。より長波長を吸収するドナーを使用してもよいと考
えられ、その場合安価なレーザーダイオード光源の使用
ができるだろう。
【0010】また本発明によると、各ドナー−アクセプ
ター対のアクセプターはpHまたはpCO2の変化に感
度がある。適当なアクセプターはフェノールレッド、水
溶性フェノールレッドおよびブロモチモールブルーを含
んでもよいと考えられる。フェノールレッドの二酸化炭
素依存吸収スペクトルを図3に示す。図3からわかるよ
うに、560nmでのフェノールレッドの吸収スペクト
ルは二酸化炭素濃度が増加するにつれて減少する。出願
人はフェノールレッドの吸収スペクトルはエオシン、ロ
ーダミン6G、ローダミンBおよびテキサスレッド等そ
れぞれ異なったフェルスター距離を有するドナー用アク
セプターとして適当なものとしていることを発見した。
ブロモチモールブルーの二酸化炭素−依存吸収スペクト
ルを図4に示す。図4からわかるように、ブロモチモー
ルブルーのより長波長の吸収スペクトルゆえに、より長
波長の放射ドナーに適している。ドナーとアクセプター
はスペーサーによって連結されていてもよく既知の比で
存在してもよい。
【0011】本発明により、ドナー−アクセプター対の
一方または両者をキャリアに結合してもよく、ドナー/
アクセプターとキャリア間は共有結合でもよく、望まし
い場合さえある。ヒドロゲル等の高分子キャリアが特に
有用に適用できる場合がある。
【0012】本発明の方法はさらになにか適当な照射
源、例えば連続波(CW)レーザーあるいはレーザーダ
イオード等でサンプルに放射する工程を含む。本発明の
方法における使用に特に適当な光源は緑のヘリウム−ネ
オンレーザーを含む。寿命の測定には、光源を適当な周
波数のところで強度変調するか、適当に短いパルス幅で
パルス化しなければならない。結果として生じる放射
は、例えばコーニング(Corning)2−27濾光器を使用
して濾光してもよく、そして探知される。
【0013】本発明によると、エネルギー移転がドナー
とアクセプター間で起こる。フェルスター共鳴エネルギ
ー移転理論によると、エネルギー移転過程はドナーの量
子収量、ドナー放射スペクトルとアクセプター吸収スペ
クトルとの重なり(すなわちスペクトル重なり積分)、
相対距離およびドナーとアクセプター間の配向に依存す
る。スペクトル重なり積分は今度はサンプルの水素イオ
ンあるいは二酸化炭素濃度によって引き起こされる吸光
係数の減少またはアクセプターの吸光シフトに依存す
る。このように、ドナーとアクセプター間のエネルギー
移転はサンプルのpHまたはpCO2により影響され
る。
【0014】出願人は、本質的なアナライテ誘導(analy
te-induced)ルミネッセンス寿命変化を有する光ルミネ
ッセンスプローブの形態で、ルミネッセンスを発する配
位子を分析されるべきサンプルに添加することによりp
HおよびpCO2を測定することが知られていることに
に注目している。1991年5月3日に出願されラコウ
ィッツ(Lakowicz)らに属する同時継続のアメリカ合衆国
出願通し番号07/694282を見よ。その内容を参
考文献としてここに引用する。本発明の好ましい具体例
においては、励起照射強度を特定の変調周波数のところ
で変調しそして既知の位相変調技術、すなわち周波数−
ドメイン(frequency-domain)技術を使用して寿命を決定
する。また、パルス状にされた照射源を使用してもよ
く、サンプルの寿命は既知の時間−分解(time-resolve
d)方法を用いて決定される。両者の位相変調および時間
−分解蛍光光度計方法は先行技術でよく知られている。
ラコウィッツ、蛍光分光学原理(Principle of Fluoresc
ence Spectroscopy)、プレヌム印刷(Plenum Press)、1
983、第3章を見よ。しかしながら、現在は位相−変
調方法を使用した機械がより便宜である。簡便さのため
に、位相−変調方法のみを以後述べるが、これらの同じ
原理が一般に時間−分解測定に応用できることは理解さ
れる。
【0015】強度が、例えばシヌソイド方法で変調され
ている照射でサンプルを励起すると、吸収と放射間のタ
イムラグが放射を位相遅延させ、励起照射に比べて復調
されている。この位相シフトと対応する復調ファクター
mはよく知られた式に基づいて光ルミネッセンス寿命を
測定し計算するのに使用される。ラコウィッツ、上記を
みよ。これは次に、図10および11に示され、以下に
より詳しく記述されているように、二酸化炭素の濃度を
計算するのに使用することができる。図5に示されてい
るように、水素イオン濃度は二酸化炭素濃度から決定で
き、逆もまた同じである。また、適当なpH−感応性ド
ナーあるいはアクセプターを使用し、変換ステップを除
くことも可能であると考えられる。本発明とともに有用
な器具の具体例は、上記で引用された同時継続のアメリ
カ合衆国出願通し番号07/694282を見よ。
【0016】実施例1 ドナーエオシン(濃度5×10-4mol/l)およびア
クセプターフェノールレッド(濃度4×10-3mol/
lおよび6×10-3mol/l)を使用してドナー−ア
クセプター対を調製した。各ケースにおいては、ドナー
とアクセプターはヒドロゲルの状態であり、二酸化炭素
透過性シリコンメンブランに入れられている。
【0017】ドナーだけの周波数応答およびより低いア
クセプター濃度を有するドナーを図6に示されているよ
うに測定した。すべての周波数応答は25℃で、R6G
染料レーザーおよび放射用の600nm干渉フィルター
を使用して560nm励起で測定した。サンプルは10
0%湿度で維持した。
【0018】図6に見られるように、周波数が増加する
につれ、位相角が増加し、変調ファクターが減少する。
この図においては、アクセプター(A−2)を有するド
ナーの測定された周波数−応答は長寿命成分に対しては
修正され、修正された周波数−応答(A−3)を得た。
【0019】音響−光学的に(acousto-optically)変調
された緑のHeNeレーザーでドナーを励起した。図1
0および11に示されている二酸化炭素濃度応答を13
3MHzの選択された変調周波数で測定した。高い精度
の計量バルブを有する2チューブガスブレンダーからサ
ンプルをCO2/N2混合物で平衡にした。
【0020】図10および11からわかるように、ドナ
ー−アクセプター対エオシン−フェノールレッドに対し
ては、二酸化炭素の濃度が増加するにつれ、相対的位相
角も増加し、一方、変調ファクターは減少する。図12
はドナーエオシンの放射スペクトルのアクセプターフェ
ノールレッドの吸収スペクトルとの重なりを示してい
る。図13はエオシン−フェノールレッド系に対する位
相角とpHの関係を示している。
【0021】実施例2 ドナーローダミン6G(濃度5×10-4mol/l)お
よびアクセプターフェノールレッド(濃度4×10-3
ol/lおよび6×10-3mol/l)を使用してドナ
ー−アクセプター対を調製した。実施例1におけるのと
同様に、ドナーとアクセプターはヒドロゲルの状態であ
り、二酸化炭素透過性シリコンメンブランに入れられて
いる。
【0022】ドナーだけの周波数応答およびより低いア
クセプター濃度を有するドナーを図7に示されているよ
うに測定した。実施例1におけるのと同様に周波数応答
は、25℃でR6G染料レーザーおよび放射用の600
nm干渉フィルターを使用して560nm励起で測定し
た。サンプルは100%湿度で維持した。
【0023】図7に見られるように、周波数が増加する
につれ、位相角が増加し、変調ファクターが減少してい
るが、実施例1におけるよりいくぶん劇的である。おも
しろいことに、アクセプターがドナーの周波数応答に大
きく影響している。
【0024】実施例1におけると同様に、音響−光学的
に(acousto-optically)変調された緑のHeNeレーザ
ーでドナーを励起した。図10および11に示されてい
る二酸化炭素濃度応答を133MHzの選択された変調
周波数で測定した。高い精度の計量バルブを有する2チ
ューブガスブレンダーからサンプルをCO2/N2混合物
で平衡にした。
【0025】図10および11からわかるように、ドナ
ー−アクセプター対ローダミン6G−フェノールレッド
に対しては、二酸化炭素の濃度が増加するにつれ、相対
的位相角も増加し、一方、変調ファクターは減少する。
ただし実施例1におけるよりもより程度が低いが。
【0026】実施例3 ドナーローダミンB(濃度1×10-4mol/l)およ
びアクセプターフェノールレッド(濃度6×10-3mo
l/lおよび9×10-3mol/l)を使用してドナー
−アクセプター対を調製した。前実施例におけるのと同
様に、ドナーとアクセプターはヒドロゲルの状態であ
り、二酸化炭素透過性シリコンメンブランに入れられて
いる。
【0027】ドナーだけの周波数応答およびより低いア
クセプター濃度を有するドナーを図8に示されているよ
うに測定した。前実施例におけるのと同様に周波数応答
は、25℃でR6G染料レーザーおよび放射用の600
nm干渉フィルターを使用して560nm励起で測定し
た。サンプルは100%湿度で維持した。
【0028】図8に見られるように、周波数が増加する
につれ、位相角が増加し、変調ファクターが減少する。
ドナーの周波数応答(C−2)へのアクセプターの影響
は、期待した結果と反対の方向にあるので驚くべきであ
る。この事実は、その入れられているシリコンに吸収さ
れるドナーにあるとすることができるかもしれず、それ
は視覚的に明らかである。
【0029】二酸化炭素−依存位相角および変調ファク
ターはこのドナー−アクセプター対については測定しな
かった。
【0030】実施例4 ドナーテキサスレッド(濃度3×10-5mol/l)お
よびアクセプターブロモチモールブルー(濃度2×10
-3mol/lおよび4×10-3mol/l)を使用して
ドナー−アクセプター対を調製した。前実施例と同様
に、ドナーとアクセプターはヒドロゲルの状態であり、
二酸化炭素透過性シリコンメンブランに入れられてい
る。
【0031】ドナーだけの周波数応答およびより低いア
クセプター濃度を有するドナーを図9に示されているよ
うに測定した。前実施例におけると同様に、周波数応答
は、25℃でR6G染料レーザーおよび放射用の600
nm干渉フィルターを使用して560nm励起で測定し
た。サンプルは100%湿度で維持した。
【0032】図9に見られるように、周波数が増加する
につれ、位相角が増加し、変調ファクターが減少する
が、実施例1におけるよりいくぶん劇的である。実施例
2におけるように、アクセプターはドナーの周波数応答
に大きく影響している。
【0033】前実施例におけるように音響−光学的に変
調された緑のHeNeレーザーでドナーを励起した。図
10および11に示されている二酸化炭素濃度応答を1
33MHzの選択された変調周波数で測定した。高い精
度の計量バルブを有する2チューブガスブレンダーから
サンプルをCO2/N2混合物で平衡にした。
【0034】図10および11からわかるように、ドナ
ー−アクセプター対テキサスレッド−ブロモチモールブ
ルーに対しては、二酸化炭素の濃度が増加するにつれ、
相対的位相角も増加し、一方、変調ファクターは減少
し、その程度は他の実施例におけるよりも大きい。
【0035】上記記載は例示目的のみを目的とする。請
求の範囲により定義されているように本発明の範囲内で
種々の変更がなされ得る。
【0036】
【発明の効果】本発明によるとルミネッセンス寿命およ
エネルギー移転を利用しpHおよびpCO2を決定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるある蛍光を発するドナーの吸収
スペクトルを表した図である。
【図2】 図1に示されたドナーの放射スペクトルを表
した図である。
【図3】 本発明によるアクセプターフェノールレッド
の二酸化炭素依存吸収スペクトルを表した図である。
【図4】 本発明による他のアクセプターブロモチモー
ルブルーの二酸化炭素依存吸収スペクトルを表した図で
ある。
【図5】 二酸化炭素濃度に対するpHを表す図であ
る。
【図6】 位相角およびドナー−アクセプター対;エオ
シン−フェノールレッドのための変調ファクターに対す
る未修正および修正変調周波数を表す図である。
【図7】 ドナー−アクセプター対;ローダミン6G−
フェノールレッドの位相角および変調ファクターに対す
る変調周波数を表す図である。
【図8】 ドナー−アクセプター対;ローダミンB−フ
ェノールレッドの位相角および変調ファクターに対する
変調周波数を表す図である。
【図9】 ドナー−アクセプター対;テキサスレッド−
ブロモチモールブルーの位相角および変調ファクターに
対する変調周波数を表す図である。
【図10】 ドナー−アクセプター対;エオシン−フェ
ノールレッド、ローダミン6G−フェノールレッド、お
よびテキサスレッド−ブロモチモールブルーの相対位相
角に対する二酸化炭素濃度を表す図である。
【図11】 ドナー−アクセプター対;エオシン−フェ
ノールレッド、ローダミン6G−フェノールレッド、お
よびテキサスレッド−ブロモチモールブルーの相対変調
ファクターに対する二酸化炭素濃度を表す図である。
【図12】 エオシン−フェノールレッド対に対するド
ナーおよびアクセプタースペクトルの重なりを表す図で
ある。
【図13】 エオシン−フェノールレッド対に対する位
相角とpHとの間の関係を表す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘンリー・ケイ・スマチンスキ アメリカ合衆国21214メリーランド州バル ティモア、サザン・アベニュー3203番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エネルギー移転ドナー−アクセプター対
    を分析されるべきサンプルにさらすステップ、ドナー−
    アクセプター対のドナーまたはアクセプターはサンプル
    のpHまたはpCO2に感度があり、ドナーとアクセプ
    ター間のエネルギー移転はサンプルにより影響され、ド
    ナー−アクセプター対のドナーは光ルミネッセンスを発
    する;照射でサンプルを励起するステップ;結果として
    生じる放射を探知するステップ;およびはっきりしたル
    ミネッセンス寿命を計算し、サンプルのpHおよびpC
    2を決定するステップよりなる水素イオンまたは二酸
    化炭素の濃度を光学的に決定する方法。
  2. 【請求項2】 ドナーとアクセプターがキャリアに結合
    されている請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ドナーとアクセプターが高分子キャリア
    に共有結合的に結合している請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 キャリアがヒドロゲルである請求項3記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 ドナー−アクセプター対のアクセプター
    がサンプルのpHまたはpCO2に感度がある請求項1
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 位相−変調蛍光光度計を使用して寿命を
    計算する請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 時間−分解蛍光光度計を使用して寿命を
    計算する請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 ドナーがエオシン、ローダミン6G、ロ
    ーダミンBおよびテキサスレッドヒドラジドからなるグ
    ループから選択される請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 アクセプターがフェノールレッド、水溶
    性フェノールレッドおよびブロモチモールブルーからな
    るグループから選択される請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 ドナーおよびアクセプターがスペーサ
    ーを通して連結され、既知の比で存在する請求項1記載
    の方法。
JP604793A 1992-01-17 1993-01-18 ルミネッセンス寿命とエネルギー移転によるpHおよびpCO2の測定方法 Pending JPH0658883A (ja)

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