JPH0657251A - 繊維補強土の製造方法 - Google Patents
繊維補強土の製造方法Info
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- JPH0657251A JPH0657251A JP21531492A JP21531492A JPH0657251A JP H0657251 A JPH0657251 A JP H0657251A JP 21531492 A JP21531492 A JP 21531492A JP 21531492 A JP21531492 A JP 21531492A JP H0657251 A JPH0657251 A JP H0657251A
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- sand
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- polyacrylic acid
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 土砂に繊維成分が均一に分散混合された繊維
補強土を容易に製造することができる繊維補強土の製造
方法を提供する。 【構成】 土砂にポリアクリル酸水溶液を加え、一軸型
ミキサーで撹拌混合した後、さらに塩化カルシウム水溶
液または水酸化カルシウム水溶液をポリアクリル酸相当
重量添加して撹拌混合することにより繊維補強土を製造
する。
補強土を容易に製造することができる繊維補強土の製造
方法を提供する。 【構成】 土砂にポリアクリル酸水溶液を加え、一軸型
ミキサーで撹拌混合した後、さらに塩化カルシウム水溶
液または水酸化カルシウム水溶液をポリアクリル酸相当
重量添加して撹拌混合することにより繊維補強土を製造
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、土砂中に補強繊維が
均一に分散した繊維補強土の製造方法に関するものであ
る。
均一に分散した繊維補強土の製造方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】ジオテキスタイル，ポリマーグリッドの
ような繊維補強材を敷設して盛土，地盤を補強する工法
に替えて、土砂に補強用繊維材料を混合して土質そのも
のを改良し、この繊維補強土を用いて補強効果の高い盛
土，地盤を造成する方法が提案されている。
ような繊維補強材を敷設して盛土，地盤を補強する工法
に替えて、土砂に補強用繊維材料を混合して土質そのも
のを改良し、この繊維補強土を用いて補強効果の高い盛
土，地盤を造成する方法が提案されている。
【０００３】この方法では土砂と補強繊維とが適度に付
着することで土砂のせん断強度を高めようとするもの
で、混合後は通常の土砂と同様に取り扱うことができる
ため、従来の繊維補強材を敷設する工法に比べて敷設の
ための専用の重機が不要で施工作業も簡単となる利点が
ある この繊維補強度の製造方法はＦＲＰ，ＣＦＲＰなどの短
繊維を土砂に強制的に練り混ぜるものであるが、単に両
者をミキサーに入れて混ぜても、両者の比重の相違から
繊維が土砂の上部に集まっていわゆるファイバーボール
を形成したり、土砂の中に繊維の固まりが残されてしま
い均一な混合状態とはならない。
着することで土砂のせん断強度を高めようとするもの
で、混合後は通常の土砂と同様に取り扱うことができる
ため、従来の繊維補強材を敷設する工法に比べて敷設の
ための専用の重機が不要で施工作業も簡単となる利点が
ある この繊維補強度の製造方法はＦＲＰ，ＣＦＲＰなどの短
繊維を土砂に強制的に練り混ぜるものであるが、単に両
者をミキサーに入れて混ぜても、両者の比重の相違から
繊維が土砂の上部に集まっていわゆるファイバーボール
を形成したり、土砂の中に繊維の固まりが残されてしま
い均一な混合状態とはならない。
【０００４】そこで、従来では土砂を三次元的に分散撹
拌しつつ開繊または分離された繊維材料を少量ずつ分散
混入させる方法が採用されており、繊維材料が土砂に均
一に分散混合されるため、良質な繊維補強土を得ること
ができる。
拌しつつ開繊または分離された繊維材料を少量ずつ分散
混入させる方法が採用されており、繊維材料が土砂に均
一に分散混合されるため、良質な繊維補強土を得ること
ができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特にシ
ルト，粘土などのように細粒土砂に繊維材料を混合しよ
うとする場合、均一な分散状態とするのにはかなり長い
撹拌時間を必要とし、コストが高いものとなっていた。
ルト，粘土などのように細粒土砂に繊維材料を混合しよ
うとする場合、均一な分散状態とするのにはかなり長い
撹拌時間を必要とし、コストが高いものとなっていた。
【０００６】この発明は以上の問題を解決するものであ
り、その目的は土砂の内部で繊維を形成できるように
し、これによって細粒土砂であっても容易に繊維補強土
を得られるようにした繊維補強土の製造方法を提供する
ものである。
り、その目的は土砂の内部で繊維を形成できるように
し、これによって細粒土砂であっても容易に繊維補強土
を得られるようにした繊維補強土の製造方法を提供する
ものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、土砂にポリアクリル酸水溶液を分散混
合した後、さらに塩化カルシウムまたは水酸化カルシウ
ムの水溶液を添加することにより、該水溶液中のカルシ
ウムイオンを前記ポリアクリル酸と反応させて、前記土
砂内部に糸屑状の繊維成分を生成させるものである。
め、この発明は、土砂にポリアクリル酸水溶液を分散混
合した後、さらに塩化カルシウムまたは水酸化カルシウ
ムの水溶液を添加することにより、該水溶液中のカルシ
ウムイオンを前記ポリアクリル酸と反応させて、前記土
砂内部に糸屑状の繊維成分を生成させるものである。
【０００８】ここで、分散混合されるポリアクリル酸水
溶液の濃度及び混合量、添加される塩化カルシウム又は
水酸化カルシウムの濃度及び添加量は、これらが混合さ
れる土砂の土質、設計せん断強度等を鑑みて適宜設計さ
れるものである。
溶液の濃度及び混合量、添加される塩化カルシウム又は
水酸化カルシウムの濃度及び添加量は、これらが混合さ
れる土砂の土質、設計せん断強度等を鑑みて適宜設計さ
れるものである。
【０００９】
【作用】ポリアクリル酸は、一般に高分子吸水材料とし
て知られているもので、水に容易に溶解してゲル状の粘
調な水溶液となり、土砂に対する浸透性が極めて良好で
ある。また、ポリアクリル酸はカルシウムイオンを添加
すると反応して水を放出し、糸屑状の短繊維を生成す
る。
て知られているもので、水に容易に溶解してゲル状の粘
調な水溶液となり、土砂に対する浸透性が極めて良好で
ある。また、ポリアクリル酸はカルシウムイオンを添加
すると反応して水を放出し、糸屑状の短繊維を生成す
る。
【００１０】したがって、土砂に対するポリアクリル酸
水溶液の混合分散は液体状であるため短時間で済み、そ
の後に水溶液形態のカルシウムイオンを添加することで
ポリアクリル酸の分散度合いに応じてこれらが反応し、
土砂中に均一な繊維成分として分散される。
水溶液の混合分散は液体状であるため短時間で済み、そ
の後に水溶液形態のカルシウムイオンを添加することで
ポリアクリル酸の分散度合いに応じてこれらが反応し、
土砂中に均一な繊維成分として分散される。
【００１１】対象となる土砂はどのようなものであって
も良いが、シルト，粘土などの細粒分を多く含み、一般
に短繊維を均一に混合分散しにくい土砂でのメリットが
大である。
も良いが、シルト，粘土などの細粒分を多く含み、一般
に短繊維を均一に混合分散しにくい土砂でのメリットが
大である。
【００１２】そして、製造された繊維補強土は通常の土
砂と同様に取り扱うことができ、盛土やその他の地盤造
成に適した材料として用いることができる。
砂と同様に取り扱うことができ、盛土やその他の地盤造
成に適した材料として用いることができる。
【００１３】
【実施例】実施例として、以下に示す方法で繊維補強土
を作成し、室内ベーン試験によりせん断強度を測定し
た。
を作成し、室内ベーン試験によりせん断強度を測定し
た。
【００１４】［繊維補強土の作成］ 混合前の土砂：水分１６％、細粒分８％、単位体積重量
１．６gf／cm3 のシルト 以上の土砂に０．５％ポリアクリル酸水溶液を４０％
（体積比で１：０．４）の割合で加え、一軸型ミキサー
（ＳＴＲ−３．５Ｅ）で３０秒間撹拌混合し、ついで塩
化カルシウム水溶液をポリアクリル酸相当重量添加して
さらに３０秒間撹拌混合し繊維補強土を作成した。
１．６gf／cm3 のシルト 以上の土砂に０．５％ポリアクリル酸水溶液を４０％
（体積比で１：０．４）の割合で加え、一軸型ミキサー
（ＳＴＲ−３．５Ｅ）で３０秒間撹拌混合し、ついで塩
化カルシウム水溶液をポリアクリル酸相当重量添加して
さらに３０秒間撹拌混合し繊維補強土を作成した。
【００１５】［せん断強度試験］羽根の形状；２ｍD ×
４ｃｍH ，ロードセル；１０００gf２ケを羽根回転軸中
心に対称に配置し、ロードセル距離を８．４cmとした室
内ベーン試験機により混合前の土砂と繊維補強後の土砂
のせん断強さを測定し、これらを比較した。
４ｃｍH ，ロードセル；１０００gf２ケを羽根回転軸中
心に対称に配置し、ロードセル距離を８．４cmとした室
内ベーン試験機により混合前の土砂と繊維補強後の土砂
のせん断強さを測定し、これらを比較した。
【００１６】この結果、図１に示すように、混合前の土
砂のせん断強さがf ＝９６gf／cm2であったのに対し
て、繊維補強土のせん断強さは図２に示すようにf ＝１
３４gf／cm2 となり、繊維補強によってそのせん断強さ
が約４割増すことが確認された。
砂のせん断強さがf ＝９６gf／cm2であったのに対し
て、繊維補強土のせん断強さは図２に示すようにf ＝１
３４gf／cm2 となり、繊維補強によってそのせん断強さ
が約４割増すことが確認された。
【００１７】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この発明による繊維補強土の製造方法にあっては、
土砂に対するポリアクリル酸水溶液の混合分散は簡単に
行え、その後に水溶液形態のカルシウムイオンを添加す
ることでポリアクリル酸の分散度合いに応じて土砂中に
均一に繊維成分を分散できるため、従来の既成の短繊維
を土砂に混合分散する方法に比べて、短時間で、均一に
繊維成分が分散され、特にシルト，粘土などの細粒分を
多く含む土砂についても繊維補強土を容易に製造するこ
とができる。
に、この発明による繊維補強土の製造方法にあっては、
土砂に対するポリアクリル酸水溶液の混合分散は簡単に
行え、その後に水溶液形態のカルシウムイオンを添加す
ることでポリアクリル酸の分散度合いに応じて土砂中に
均一に繊維成分を分散できるため、従来の既成の短繊維
を土砂に混合分散する方法に比べて、短時間で、均一に
繊維成分が分散され、特にシルト，粘土などの細粒分を
多く含む土砂についても繊維補強土を容易に製造するこ
とができる。
【図１】繊維補強前の土砂に対する室内ベーン試験の特
性図である。
性図である。
【図２】本発明の製造方法によって形成された繊維補強
土に対する室内ベーン試験の特性図である。
土に対する室内ベーン試験の特性図である。
Claims (1)
- 【請求項１】 土砂にポリアクリル酸水溶液を分散混合
した後、さらに塩化カルシウムまたは水酸化カルシウム
の水溶液を添加することにより、該水溶液中のカルシウ
ムイオンを前記ポリアクリル酸と反応させて、前記土砂
内部に糸屑状の繊維成分を生成させることを特徴とする
繊維補強土の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21531492A JP2914027B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 繊維補強土の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21531492A JP2914027B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 繊維補強土の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0657251A true JPH0657251A (ja) | 1994-03-01 |
| JP2914027B2 JP2914027B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=16670267
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21531492A Expired - Fee Related JP2914027B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 繊維補強土の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2914027B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6397519B1 (en) * | 2000-01-26 | 2002-06-04 | Ciba Specialty Chemicals Water Treatments Limited | Soil treatment compositions and their use |
| JP2013174073A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Penta Ocean Construction Co Ltd | 圧密地盤改良工法 |
-
1992
- 1992-08-12 JP JP21531492A patent/JP2914027B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6397519B1 (en) * | 2000-01-26 | 2002-06-04 | Ciba Specialty Chemicals Water Treatments Limited | Soil treatment compositions and their use |
| JP2013174073A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Penta Ocean Construction Co Ltd | 圧密地盤改良工法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2914027B2 (ja) | 1999-06-28 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |