JPH0652267B2 - 溶血試験装置 - Google Patents
溶血試験装置Info
- Publication number
- JPH0652267B2 JPH0652267B2 JP17739290A JP17739290A JPH0652267B2 JP H0652267 B2 JPH0652267 B2 JP H0652267B2 JP 17739290 A JP17739290 A JP 17739290A JP 17739290 A JP17739290 A JP 17739290A JP H0652267 B2 JPH0652267 B2 JP H0652267B2
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- Japan
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- container
- closed container
- liquid
- blood
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、心臓手術などで体外循環又は補助循環装置を
必要とする場合において、手術前になるべく簡便な方法
で患者血液を検査し、該血液の機械的損傷に対する赤血
球の被溶血性をテストし、その結果を基に補助循環ポン
プの操作法を決定するなどの用途に用いる。なお、上記
「溶血」とは、血色素の放出を伴う赤血球の溶解又は破
壊をいう。
必要とする場合において、手術前になるべく簡便な方法
で患者血液を検査し、該血液の機械的損傷に対する赤血
球の被溶血性をテストし、その結果を基に補助循環ポン
プの操作法を決定するなどの用途に用いる。なお、上記
「溶血」とは、血色素の放出を伴う赤血球の溶解又は破
壊をいう。
従来、血球の破壊に関する試験は、殆んど化学的環境変
化によるものであり、化学的要因に基づく血球の破壊を
調べる装置しかなく、本発明装置のような方法で機械的
侵襲(invasion.侵入)により赤血球の被溶血性を試験で
きる装置、つまり血球の機械的破壊を調べる装置はなか
った。
化によるものであり、化学的要因に基づく血球の破壊を
調べる装置しかなく、本発明装置のような方法で機械的
侵襲(invasion.侵入)により赤血球の被溶血性を試験で
きる装置、つまり血球の機械的破壊を調べる装置はなか
った。
本発明は、ベッドサイドにおいてなるべく簡便な装置に
よって、溶血性を判断する溶血試験装置を提供すること
を目的としており、試験環境温度、平均圧力及び圧力振
幅の最大値・最小値、振動数などを任意に設定できると
共に、同時に複数の検体について試験できる溶血試験装
置を提供することを技術的課題としている。
よって、溶血性を判断する溶血試験装置を提供すること
を目的としており、試験環境温度、平均圧力及び圧力振
幅の最大値・最小値、振動数などを任意に設定できると
共に、同時に複数の検体について試験できる溶血試験装
置を提供することを技術的課題としている。
上記の技術的課題を解決するために、本発明は、密閉容
器の一部、通常底部を弾性膜によって構成し、該弾性膜
を加振棒を介して外部から加振できるようにし、該密閉
容器内に、弾性チューブ等の弾性体で作った密閉可能な
血液検体容器を入れ、且つ該密閉容器内に水などの液体
を満たす構造にして、試験環境温度、平均圧力、圧力振
幅の最大値・最小値及び振動数などを任意に設定できる
ようにしたことを特徴としている。
器の一部、通常底部を弾性膜によって構成し、該弾性膜
を加振棒を介して外部から加振できるようにし、該密閉
容器内に、弾性チューブ等の弾性体で作った密閉可能な
血液検体容器を入れ、且つ該密閉容器内に水などの液体
を満たす構造にして、試験環境温度、平均圧力、圧力振
幅の最大値・最小値及び振動数などを任意に設定できる
ようにしたことを特徴としている。
また、液体を満たすようにした上記密閉容器内に熱交換
器を設置して、該密閉容器内の液温を調節できるように
したことを特徴としている。
器を設置して、該密閉容器内の液温を調節できるように
したことを特徴としている。
本発明は上記のように構成されているので、弾性膜を加
振棒を介して電動形加振器などの加振手段を用いて外部
から正弦波加振すると、密閉容器内の液体に、加振力に
応じた振動圧力が発生する。該密閉容器内に、血液を満
たした弾性体の検体容器を設置すると、上記加振により
発生した該密閉容器内の液圧が検体容器に加わり、該検
体容器内の血液にも、液圧に応じた圧力変動が生じる。
振棒を介して電動形加振器などの加振手段を用いて外部
から正弦波加振すると、密閉容器内の液体に、加振力に
応じた振動圧力が発生する。該密閉容器内に、血液を満
たした弾性体の検体容器を設置すると、上記加振により
発生した該密閉容器内の液圧が検体容器に加わり、該検
体容器内の血液にも、液圧に応じた圧力変動が生じる。
上記検査血液に加わる圧力の振幅及び振動数は、加振器
の入力を制御することによって容易に変えることがで
き、また、圧力の最大値と最小値は、圧力振幅の平均値
(静水圧)を次のようにして変化させることにより、容
易に設定可能である。即ち、該密閉容器は壁面の一部が
弾性膜でできているので、該密閉容器内に密閉される液
体の量を加減することにより、弾性膜の張力で静水圧を
容易に変化させることが可能である。
の入力を制御することによって容易に変えることがで
き、また、圧力の最大値と最小値は、圧力振幅の平均値
(静水圧)を次のようにして変化させることにより、容
易に設定可能である。即ち、該密閉容器は壁面の一部が
弾性膜でできているので、該密閉容器内に密閉される液
体の量を加減することにより、弾性膜の張力で静水圧を
容易に変化させることが可能である。
更に、検体容器は液体中に設置されているので、該密閉
容器内の水温を熱交換器等により制御することによっ
て、試験環境温度を一定に保つ恒温槽の役目も兼ね備え
ることができる。また、密閉容器内に同じ検体容器を複
数個設置すれば、同一条件での同時試験が可能である。
容器内の水温を熱交換器等により制御することによっ
て、試験環境温度を一定に保つ恒温槽の役目も兼ね備え
ることができる。また、密閉容器内に同じ検体容器を複
数個設置すれば、同一条件での同時試験が可能である。
次に、本発明の実施例を、図面と共に説明する。
第1図は、本発明の一実施例を示す縦断面図である。
図において、1は密閉容器で、該密閉容器1の下端には
弾性膜2が取付けられており、該弾性膜2は、加振棒3
を介して、下方より電動形加振器4によって加振できる
ようになっている。
弾性膜2が取付けられており、該弾性膜2は、加振棒3
を介して、下方より電動形加振器4によって加振できる
ようになっている。
上記密閉容器1の中には、弾性チューブで作られた検体
容器5が設置できるようになっており、該検体容器5
は、上部の活栓6を開いて血液を流入したり、該血液の
圧力をモニターすることができるようになっている。
容器5が設置できるようになっており、該検体容器5
は、上部の活栓6を開いて血液を流入したり、該血液の
圧力をモニターすることができるようになっている。
また、上記密閉容器1の頂部及び下部側方部には、注入
用バルブ7及び排出用バルブ8がそれぞれ設けられてお
り、これらのバルブ7及び8の密閉により、該密閉容器
1内の水量を調節して、容器1内部の静水圧を変化させ
ることができるようになっている。また、上記弾性チュ
ーブで作られた検体容器5に入れられた検査血液の圧力
振幅及び振動数は、当該装置の外部に設置され且つ加振
器4に接続されたコントローラ9によって、調節され
る。なお、図中、10は、熱交換器で、該密閉容器1内の
液体温度を調節するものである。
用バルブ7及び排出用バルブ8がそれぞれ設けられてお
り、これらのバルブ7及び8の密閉により、該密閉容器
1内の水量を調節して、容器1内部の静水圧を変化させ
ることができるようになっている。また、上記弾性チュ
ーブで作られた検体容器5に入れられた検査血液の圧力
振幅及び振動数は、当該装置の外部に設置され且つ加振
器4に接続されたコントローラ9によって、調節され
る。なお、図中、10は、熱交換器で、該密閉容器1内の
液体温度を調節するものである。
上記のような構成により、血液を満たした検体容器5を
内部に設置した密閉容器1内に、液体として水を充満
し、弾性膜2を動電形加振器4によって正弦波加振する
と、容器1内の液体に加振力に応じた振動圧力が発生
し、弾性体からなる血液検査容器5内の血液にも、上記
液圧に応じた圧力変動を生じる。
内部に設置した密閉容器1内に、液体として水を充満
し、弾性膜2を動電形加振器4によって正弦波加振する
と、容器1内の液体に加振力に応じた振動圧力が発生
し、弾性体からなる血液検査容器5内の血液にも、上記
液圧に応じた圧力変動を生じる。
この際、該検査血液に加わる圧力の振幅及び振動数は、
加振器4の入力をコントローラ9により制御することに
より、容易に変化でき、また、圧力の最大値と最小値
は、該密閉容器1内の水量をバルブ7,8を開閉して加
減することにより弾性膜2の張力で静水圧を変化させて
圧力振幅の平均値を変化させることにより、容易に設定
することができる。
加振器4の入力をコントローラ9により制御することに
より、容易に変化でき、また、圧力の最大値と最小値
は、該密閉容器1内の水量をバルブ7,8を開閉して加
減することにより弾性膜2の張力で静水圧を変化させて
圧力振幅の平均値を変化させることにより、容易に設定
することができる。
更に、検体容器5は水中に設置されているので、該密閉
容器1内の水温を熱交換器10によって制御することによ
り、試験環境温度を一定に保つ恒温槽の役目をも兼ね備
えている。
容器1内の水温を熱交換器10によって制御することによ
り、試験環境温度を一定に保つ恒温槽の役目をも兼ね備
えている。
上記した実施例において、密閉容器1内に充満する液体
として水を用いた例について説明したが、水以外の例え
ば、グリセリン溶液やシリコン油のような液体でもよ
い。
として水を用いた例について説明したが、水以外の例え
ば、グリセリン溶液やシリコン油のような液体でもよ
い。
また、弾性膜2は、密閉容器1の底部以外の側壁の一部
に設けてもよい。
に設けてもよい。
また、検体容器5を密閉容器1内に1個設置した構造に
ついて説明したが、複数個設置することが可能で、この
場合、同一条件での同時試験が可能である。
ついて説明したが、複数個設置することが可能で、この
場合、同一条件での同時試験が可能である。
以上説明したように、本発明によれば、弾性体からなる
密閉可能な血液検体容器を、壁面の一部を弾性膜によっ
て構成し内部に液体を満たすようにした密閉容器内に設
置し、上記弾性膜を外部から加振できるようにしたこと
により、上記密閉容器内の液体を介して、血液検体容器
内の血液に任意の振動数と振幅の圧力変動を加えること
ができ、これにより、簡単な装置によって、機械的侵襲
による赤血球の被溶血性を試験することができる。
密閉可能な血液検体容器を、壁面の一部を弾性膜によっ
て構成し内部に液体を満たすようにした密閉容器内に設
置し、上記弾性膜を外部から加振できるようにしたこと
により、上記密閉容器内の液体を介して、血液検体容器
内の血液に任意の振動数と振幅の圧力変動を加えること
ができ、これにより、簡単な装置によって、機械的侵襲
による赤血球の被溶血性を試験することができる。
従って、ベッドサイドにおいて簡便な当該溶血試験装置
によって、溶血性を判断することができるばかりでな
く、同時に複数の検体について試験することができる。
によって、溶血性を判断することができるばかりでな
く、同時に複数の検体について試験することができる。
また、密閉容器内に熱交換器を設置することにより、該
密閉容器内の液温を制御して、試験環境温度を一定に保
つ恒温槽の役目をも兼備させることができる。
密閉容器内の液温を制御して、試験環境温度を一定に保
つ恒温槽の役目をも兼備させることができる。
第1図は本発明の一実施例を示す溶血試験装置の縦断面
図である。 1…密閉容器、2…弾性膜、3…加振棒、4…加振器、
5…検体容器、7,8…バルブ、9…コントローラ、10
…熱交換器。
図である。 1…密閉容器、2…弾性膜、3…加振棒、4…加振器、
5…検体容器、7,8…バルブ、9…コントローラ、10
…熱交換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 999999999 株式会社荏原総合研究所 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 (72)発明者 橋本 弘之 宮城県仙台市宮城野区鶴ケ谷8丁目12番16 号 (72)発明者 仁田 新一 宮城県仙台市青葉区滝道14番10 (72)発明者 檜山 浩國 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 山本 和義 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 勝俣 辰善 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】弾性体からなる密閉可能な血液検体容器
を、壁面の一部を弾性膜によって構成し内部に液体を満
たすようにした密閉容器内に設置し、上記弾性膜を外部
から加振できるようにし、該密閉容器内に液体を充満し
上記弾性膜を外部から加振することにより、該密閉容器
内の液体を介して血液検体容器内の血液に任意の振動数
と振幅の圧力変動を加えるようにしたことを特徴とする
溶血試験装置。 - 【請求項2】密閉容器内に熱交換器を設けたことを特徴
とする請求項1記載の溶血試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17739290A JPH0652267B2 (ja) | 1990-07-06 | 1990-07-06 | 溶血試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17739290A JPH0652267B2 (ja) | 1990-07-06 | 1990-07-06 | 溶血試験装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0465675A JPH0465675A (ja) | 1992-03-02 |
JPH0652267B2 true JPH0652267B2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=16030137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17739290A Expired - Fee Related JPH0652267B2 (ja) | 1990-07-06 | 1990-07-06 | 溶血試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0652267B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH626388A5 (ja) * | 1976-12-31 | 1981-11-13 | Alkor Gmbh | |
EP2187209B1 (de) * | 2008-11-12 | 2018-03-28 | Roche Diagnostics GmbH | Hämolysator |
-
1990
- 1990-07-06 JP JP17739290A patent/JPH0652267B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0465675A (ja) | 1992-03-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees | ||
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |