JPH0650676A - 急冷熱交換器 - Google Patents

急冷熱交換器

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JPH0650676A
JPH0650676A JP8005591A JP8005591A JPH0650676A JP H0650676 A JPH0650676 A JP H0650676A JP 8005591 A JP8005591 A JP 8005591A JP 8005591 A JP8005591 A JP 8005591A JP H0650676 A JPH0650676 A JP H0650676A
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JP
Japan
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inner cylinder
quenching heat
heat exchanger
pipe
cylinder
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JP8005591A
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English (en)
Inventor
Kenji Arisaki
有崎虔治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP8005591A priority Critical patent/JPH0650676A/ja
Publication of JPH0650676A publication Critical patent/JPH0650676A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D7/00Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D7/10Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically
    • F28D7/12Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically the surrounding tube being closed at one end, e.g. return type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D21/00Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
    • F28D2021/0019Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for
    • F28D2021/0075Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for for syngas or cracked gas cooling systems

Abstract

(57)【要約】 【目的】 急速冷却が可能で清掃周期を長くすることが
でき、しかも圧力損失の少ない簡単で安価な構造の急冷
熱交換器を提供する。 【構成】 急冷熱交本体1を、加熱媒体が通過する第1
の内筒3と、第1の内筒3の外周との間に冷却媒体の流
路を形成する外筒2と、第1の内筒3内に配設され冷却
媒体の環状流路を形成する第2の内筒4とで形成し、加
熱媒体を外側の管と内側の管を流れる冷却流体により冷
却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、急冷熱交換器(クエン
チャ、以下急冷熱交と称する)に係り、特にエチレン分
解炉から発生する分解ガスを急冷(クエンチング)する
のに好適な急冷熱交に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレン分解炉から発生する高温の分解
ガスは化学的に不安定であるためエチレン分解炉を出た
後に急速に冷却しないと炭水化物を折出し、熱交換器の
伝熱性能を阻害する。炭水化物の付着が進むと、エチレ
ン分解炉の運転を停止して熱交換器の清掃(デコーキン
グ)を行なわなければならない。従って清掃周期(デコ
ーキングインターバル)を長くすることによりエチレン
分解炉の稼働率が向上する。このため分解ガスを急速に
冷却することのできる急冷熱交が性能がよいことにな
る。
【0003】一方、急冷熱交の出口側のガス圧力を一定
とすると、急冷熱交内における圧力損失が大きいとエチ
レン分解炉の反応管の圧力損失が高いことになる。従っ
て急冷熱交内の圧力損失は小さいことが必要となる。
【0004】図4に従来の一般的な多管式急冷熱交の構
成を示す。図4に示すように、スチームドラム51内の
ボイラ水は急冷熱交本体52の下部から供給される。急
冷熱交本体52内には複数本の管53が上下方向に貫通
して設けられており、図示しないエチレン分解炉の反応
管から発生した分解ガスは、管53の下部から上部へ流
れ、分解ガスの顕熱はボイラ水をスチーム化することに
より回収し、本体52の上部に接続された上昇管54を
介してスチームドラム51に送られる。しかしながらこ
の急冷熱交は清掃周期が短いという問題があった。
【0005】図5に清掃周期を長くすることのできる従
来の改良型急冷熱交を示す。図5に示すように、急冷熱
交は二重管型の1次急冷熱交61と多管式の2次急冷熱
交62とから構成されている。分解炉63内の反応管6
4は1次急冷熱交61の内筒65の下端に配管66を経
由して接続されており、内筒65の上端は、中間配管6
7を経由して2次急冷熱交62内の管68の一端側に接
続されている。またスチームドラム69内のボイラ水
は、降水管70を経由して1次急冷熱交61の外筒71
の下端と、降水管72を経由して2次急冷熱交62の外
筒73にそれぞれ供給される。そして内筒65及び配管
66内を通る分解ガスとボイラ水との間で熱交換が行な
われ、スチーム化したボイラ水は上昇管74、75を経
由してスチームドラム69に送られる。
【0006】上記の構成によると、分解ガスを急冷する
ことができ、炭化物の生成付着が減少して清掃周期を長
くすることができるが、構造が複雑で圧力損失が増大す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の急冷熱交換器に
あっては、1次急冷熱交によって回収しきれなかった分
解ガスの顕熱を、多管式の2次急冷熱交によって回収す
るものであり、構造が複雑であるという問題があった。
この分解ガスの顕熱を1次急冷熱交のみで回収しようと
すると、二重管の管長を著しく長くしなければならず、
構造設計上無理であった。また、中間配管があるため圧
力損失が増大するという欠点もあった。
【0008】本発明の目的は、清掃周期を長くすること
ができ、圧力損失の少ない簡単な構造の急冷熱交換器を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る急冷熱交換器は、加熱媒体を冷却媒体
により急速に冷却する急冷熱交換器において、加熱媒体
が通過する第1の内筒と、第1の内筒の外周との間に冷
却媒体の環状流路を形成する外筒と、第1の内筒内に配
設され冷却媒体の環状流路を形成する第2の内筒とを具
備したことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の急冷熱交換器によれば、第1の内筒内
を通る加熱媒体は、外筒内を通る冷却媒体と第2の内筒
内を通る冷却媒体とにより内側及び外側から冷却され
る。従って伝熱面積が増大し急速冷却が可能となる。し
かも急冷熱交は1段で構成されるため中間配管が不要と
なり、圧力損失が低くなる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1を参照しながら説明
する。
【0012】図1に示すように、急冷熱交本体1は、外
筒2、第1の内筒3、第2の内筒4及び内管5が同心上
に配設されて構成されている。外筒2は第1の内筒3の
外周を覆って密閉された構造となっており、下端に降水
管ノズル6を経由して降水管ブランチ7が接続されてい
る。そして降水管ブランチ7は降水管ヘッダ8に接続さ
れている。また外筒2の上端には同様に上昇管ノズル9
及び上昇管ブランチ10を経由して上昇管ヘッダ11が
接続されている。
【0013】第1の内筒3の下端には少くとも1個の分
解ガス入口ノズル12を経由してて高温ガス配管13が
接続されており、底部には分解ガスの滞留を防止するた
めのコア14を有するメクラフランジ15が取り付けら
れている。また第1の内筒3の上端近傍には分解ガス出
口ノズル16が設けられており、ノズル16には分解ガ
スダクト17を経由して分解ガスヘッダ18が接続され
ている。さらに第1の内筒3の上端には、フランジ19
を介してキャップ20が気密に装着されている。 第2
の内筒4の下端はキャップ21によって密閉されてお
り、この部分に衝突する分解ガスの熱衝撃に耐えるよう
に、キャップ21の表面にはセラミックなどの耐熱コー
テイング22が施されている。第2の内筒4の上端はキ
ャップ20を気密に貫通しており、キャップ23によっ
て気密に覆われている。またキャップ23の上端開口部
はフランジ24によって密閉されている。さらにキャッ
プ23には上昇管ノズル25を介して上昇管ブランチ2
6が取り付けられており、上昇管ブランチ26は上昇管
ヘッダ27に接続されている。
【0014】内管5は第2の内筒4の中心軸に沿って内
筒4内に挿入されており、内管5の下端は第2の内筒4
の下端のキャップ21の内面に近接して開口している。
また内管5の上部はフランジ24の中心を気密に貫通し
て突出しており、降水管ブランチ28を経由して降水管
ヘッダ29に接続されている。
【0015】次に図2を参照しながら本実施例の作用を
説明する。図示しない分解炉に設けられた反応管31か
ら発生する分解ガス(加熱媒体)は、上昇管ブランチ1
3を経由して第1の内筒3の底部に入る。そして第1の
内筒3の内周と第2の内筒4の外周との間に形成される
狭い環状流路32内を上昇する。一方、スチームドラム
33内のボイラ水(冷却媒体)は降水管34、降水管ヘ
ッダ8、降水管ブランチ7を通って外筒2の底部に入
る。そして外筒2の内周と第1の内筒3の外周との間に
形成される環状流路35内を上昇する。同時にスチーム
ドラム33内のボイラ水は降水管36、降水管ヘッダ2
9、降水管ブランチ28を経由して内管5の上端に入
る。そして内管5内を下降し第2の内筒4の底部に達し
た後、第2の内筒4の内周と内管5の外周との間に形成
される環状流路37内を上昇する。
【0016】第1の内筒3内を上昇する分解ガスは、第
1の内筒3の外側からと、第2の内筒4の外側からとの
両面から急速に冷却される。冷却された分解ガスは分解
ガスダクト17と分解ガスヘッダ18を通って次工程へ
送られる。また環状流路35、37内を上昇し、加熱さ
れてスチーム化されたボイラ水は、それぞれ上昇管ブラ
ンチ10、上昇管ヘッダ11及び上昇管ブランチ26、
上昇管ヘッダ27を通り、上昇管38に集められてスチ
ームドラム33に送られる。
【0017】なお、スチームドラム33には通常複数の
急冷熱交が接続されているため、上昇管38及び降水管
34、36はそれぞれヘッダ11、27、8、29を有
している。また第1の内筒3、第2の内筒4及び内管5
の接続部にはそれぞれフランジ19、24が設けられて
いるため、容易に抜き出すことが可能である。また第1
の内筒3の下端に設けられたメクラフランジ15を取り
外すことにより、キヤップ21の点検を行なうことがで
きる。
【0018】本実施例によれば、環状流路32内を流れ
る分解ガスを流路の内周側と外周側の両側から冷却する
ようにしたので、分解ガスを急冷することができ清掃周
期を長くすることができる。また急冷熱交が一段で構成
されているため、構造が簡単で安価となり、しかも圧力
損失を低減することができる。
【0019】図3に本発明の他の実施例を示す。図にお
いて、図1に示す実施例の部分に対応する部分には同一
符号を付して示し、その説明を省略する。本実施例は分
解炉からの分解ガスを急冷熱交本体1の上部から供給
し、下部に排出するようにしたものであり、基本構造は
図1に示す実施例と同様である。この場合は第1の内筒
3の上端に本体ノズル41を設け、本体ノズル41にパ
ージスチーム導管42を取り付けてあり、第2の内筒4
の上端にスリーブノズル43が設けられている。また分
解ガス出口ノズル16は第1の内筒3の下端に設けられ
ており、出口ノズル16と分解ガスダクト17とはフラ
ンジ44で接続されている。さらに耐熱コーテイング2
2は第2の内筒4の上部外周の、分解ガス入口ノズル1
2に対向する位置に形成されている。
【0020】本実施例は分解炉の構造上急冷熱交と分解
炉との配置関係が、分解ガスを上部から供給するように
なる場合に適用され、前述した実施例と同様の効果が得
られる。
【0021】各実施例はエチレン分解炉から発生する分
解ガスを冷却する場合について説明にしたが、他の分解
炉などについても応用することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、第1の内筒内の環状流
路を流れる加熱媒体を外側の外筒内と内側の第2の内筒
内とをそれぞれ流れる冷却媒体によって冷却するように
したので、加熱媒体は内周側と外周側の両側から冷却す
ることができ、急速冷却が可能となって清掃周期を長く
することができる。また急冷熱交は一段で構成されてい
るので、構造が簡単で安価となり、圧力損失を低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る急冷熱交の一実施例を示す構成図
である。
【図2】本発明の一実施例の作用を説明する図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図4】従来の急速熱交の一例を示す図である。
【図5】従来の急速熱交の他の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 急冷熱交本体 2 外筒 3 第1の内筒 4 第2の内筒
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、急冷熱交換器(クエン
チャ、以下急冷熱交と称する)に係り、特にエチレン分
解炉から発生する分解ガスを急冷(クエンチング)する
のに好適な急冷熱交に関する。
【従来の技術】エチレン分解炉から発生する高温の分解
ガスは化学的に不安定であるためエチレン分解炉を出た
後に急速に冷却しないと炭水化物を折出し、熱交換器の
伝熱性能を阻害する。炭水化物の付着が進むと、エチレ
ン分解炉の運転を停止して熱交換器の清掃(デコーキン
グ)を行なわなければならない。従って清掃周期(デコ
ーキングインターバル)を長くすることによりエチレン
分解炉の稼働率が向上する。このため分解ガスを急速に
冷却することのできる急冷熱交が性能がよいことにな
る。一方、急冷熱交の出口側のガス圧力を一定とする
と、急冷熱交内における圧力損失が大きいとエチレン分
解炉の反応管の圧力損失が高いことになる。従って急冷
熱交内の圧力損失は小さいことが必要となる。図4に従
来の一般的な多管式急冷熱交の構成を示す。図4に示す
ように、スチームドラム51内のボイラ水は急冷熱交本
体52の下部から供給される。急冷熱交本体52内には
複数本の管53が上下方向に貫通して設けられており、
図示しないエチレン分解炉の反応管から発生した分解ガ
スは、管53の下部から上部へ流れ、分解ガスの顕熱は
ボイラ水をスチーム化することにより回収し、本体52
の上部に接続された上昇管54を介してスチームドラム
51に送られる。しかしながらこの急冷熱交は清掃周期
が短いという問題があった。図5に清掃周期を長くする
ことのできる従来の改良型急冷熱交を示す。図5に示す
ように、急冷熱交は二重管型の1次急冷熱交61と多管
式の2次急冷熱交62とから構成されている。分解炉6
3内の反応管64は1次急冷熱交61の内筒65の下端
に配管66を経由して接続されており、内筒65の上端
は、中間配管67を経由して2次急冷熱交62内の管6
8の一端側に接続されている。またスチームドラム69
内のボイラ水は、降水管70を経由して1次急冷熱交6
1の外筒71の下端と、降水管72を経由して2次急冷
熱交62の外筒73にそれぞれ供給される。そして内筒
65及び配管66内を通る分解ガスとボイラ水との間で
熱交換が行なわれ、スチーム化したボイラ水は上昇管7
4、75を経由してスチームドラム69に送られる。上
記の構成によると、分解ガスを急冷することができ、炭
化物の生成付着が減少して清掃周期を長くすることがで
きるが、構造が複雑で圧力損失が増大する。
【発明が解決しようとする課題】従来の急冷熱交換器に
あっては、1次急冷熱交によって回収しきれなかった分
解ガスの顕熱を、多管式の2次急冷熱交によって回収す
るものであり、構造が複雑であるという問題があった。
この分解ガスの顕熱を1次急冷熱交のみで回収しようと
すると、二重管の管長を著しく長くしなければならず、
構造設計上無理であった。また、中間配管があるため圧
力損失が増大するという欠点もあった。本発明の目的
は、清掃周期を長くすることができ、圧力損失の少ない
簡単な構造の急冷熱交換器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る急冷熱交換器は、加熱媒体を冷却媒体
により急速に冷却する急冷熱交換器において、加熱媒体
が通過する第1の内筒と、第1の内筒の外周との間に冷
却媒体の環状流路を形成する外筒と、第1の内筒内に配
設され冷却媒体の環状流路を形成する第2の内筒とを具
備したことを特徴とする。
【作用】本発明の急冷熱交換器によれば、第1の内筒内
を通る加熱媒体は、外筒内を通る冷却媒体と第2の内筒
内を通る冷却媒体とにより内側及び外側から冷却され
る。従って伝熱面積が増大し急速冷却が可能となる。し
かも急冷熱交は1段で構成されるため中間配管が不要と
なり、圧力損失が低くなる。
【実施例】本発明の一実施例を図1を参照しながら説明
する。図1に示すように、急冷熱交本体1は、外筒2、
第1の内筒3、第2の内筒4及び内管5が同心上に配設
されて構成されている。外筒2は第1の内筒3の外周を
覆って密閉された構造となっており、下端に降水管ノズ
ル6を経由して降水管ブランチ7が接続されている。そ
して降水管ブランチ7は降水管ヘッダ8に接続されてい
る。また外筒2の上端には同様に上昇管ノズル9及び上
昇管ブランチ10を経由して上昇管ヘッダ11が接続さ
れている。第1の内筒3の下端には少くとも1個の分解
ガス入口ノズル12を経由してて高温ガス配管13が接
続されており、底部には分解ガスの滞留を防止するため
のコア14を有するメクラフランジ15が取り付けられ
ている。また第1の内筒3の上端近傍には分解ガス出口
ノズル16が設けられており、ノズル16には分解ガス
ダクト17を経由して分解ガスヘッダ18が接続されて
いる。さらに第1の内筒3の上端には、フランジ19を
介してキャップ20が気密に装着されている。 第2の
内筒4の下端はキャップ21によって密閉されており、
この部分に衝突する分解ガスの熱衝撃に耐えるように、
キャップ21の表面にはセラミックなどの耐熱コーテイ
ング22が施されている。第2の内筒4の上端はキャッ
プ20を気密に貫通しており、キャップ23によって気
密に覆われている。またキャップ23の上端開口部はフ
ランジ24によって密閉されている。さらにキャップ2
3には上昇管ノズル25を介して上昇管ブランチ26が
取り付けられており、上昇管ブランチ26は上昇管ヘッ
ダ27に接続されている。内管5は第2の内筒4の中心
軸に沿って内筒4内に挿入されており、内管5の下端は
第2の内筒4の下端のキャップ21の内面に近接して開
口している。また内管5の上部はフランジ24の中心を
気密に貫通して突出しており、降水管ブランチ28を経
由して降水管ヘッダ29に接続されている。次に図2を
参照しながら本実施例の作用を説明する。図示しない分
解炉に設けられた反応管31から発生する分解ガス(加
熱媒体)は、上昇管ブランチ13を経由して第1の内筒
3の底部に入る。そして第1の内筒3の内周と第2の内
筒4の外周との間に形成される狭い環状流路32内を上
昇する。一方、スチームドラム33内のボイラ水(冷却
媒体)は降水管34、降水管ヘッダ8、降水管ブランチ
7を通って外筒2の底部に入る。そして外筒2の内周と
第1の内筒3の外周との間に形成される環状流路35内
を上昇する。同時にスチームドラム33内のボイラ水は
降水管36、降水管ヘッダ29、降水管ブランチ28を
経由して内管5の上端に入る。そして内管5内を下降し
第2の内筒4の底部に達した後、第2の内筒4の内周と
内管5の外周との間に形成される環状流路37内を上昇
する。第1の内筒3内を上昇する分解ガスは、第1の内
筒3の外側からと、第2の内筒4の外側からとの両面か
ら急速に冷却される。冷却された分解ガスは分解ガスダ
クト17と分解ガスヘッダ18を通って次工程へ送られ
る。また環状流路35、37内を上昇し、加熱されてス
チーム化されたボイラ水は、それぞれ上昇管ブランチ1
0、上昇管ヘッダ11及び上昇管ブランチ26、上昇管
ヘッダ27を通り、上昇管38に集められてスチームド
ラム33に送られる。なお、スチームドラム33には通
常複数の急冷熱交が接続されているため、上昇管38及
び降水管34、36はそれぞれヘッダ11、27、8、
29を有している。また第1の内筒3、第2の内筒4及
び内管5の接続部にはそれぞれフランジ19、24が設
けられているため、容易に抜き出すことが可能である。
また第1の内筒3の下端に設けられたメクラフランジ1
5を取り外すことにより、キヤップ21の点検を行なう
ことができる。本実施例によれば、環状流路32内を流
れる分解ガスを流路の内周側と外周側の両側から冷却す
るようにしたので、分解ガスを急冷することができ清掃
周期を長くすることができる。また急冷熱交が一段で構
成されているため、構造が簡単で安価となり、しかも圧
力損失を低減することができる。図3に本発明の他の実
施例を示す。図において、図1に示す実施例の部分に対
応する部分には同一符号を付して示し、その説明を省略
する。本実施例は分解炉からの分解ガスを急冷熱交本体
1の上部から供給し、下部に排出するようにしたもので
あり、基本構造は図1に示す実施例と同様である。この
場合は第1の内筒3の上端に本体ノズル41を設け、本
体ノズル41にパージスチーム導管42を取り付けてあ
り、第2の内筒4の上端にスリーブノズル43が設けら
れている。また分解ガス出口ノズル16は第1の内筒3
の下端に設けられており、出口ノズル16と分解ガスダ
クト17とはフランジ44で接続されている。さらに耐
熱コーテイング22は第2の内筒4の上部外周の、分解
ガス入口ノズル12に対向する位置に形成されている。
本実施例は分解炉の構造上急冷熱交と分解炉との配置関
係が、分解ガスを上部から供給するようになる場合に適
用され、前述した実施例と同様の効果が得られる。各実
施例はエチレン分解炉から発生する分解ガスを冷却する
場合について説明にしたが、他の分解炉などについても
応用することができる。
【発明の効果】本発明によれば、第1の内筒内の環状流
路を流れる加熱媒体を外側の外筒内と内側の第2の内筒
内とをそれぞれ流れる冷却媒体によって冷却するように
したので、加熱媒体は内周側と外周側の両側から冷却す
ることができ、急速冷却が可能となって清掃周期を長く
することができる。また急冷熱交は一段で構成されてい
るので、構造が簡単で安価となり、圧力損失を低減する
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱媒体を冷却媒体により急速に冷却す
    る急冷熱交換器において、前記加熱媒体が通過する第1
    の内筒と、該第1の内筒の外周との間に前記冷却媒体の
    環状流路を形成する外筒と、前記第1の内筒内に配設さ
    れ前記冷却媒体の環状流路を形成する第2の内筒とを具
    備したことを特徴とする急冷熱交換器。
JP8005591A 1991-04-12 1991-04-12 急冷熱交換器 Pending JPH0650676A (ja)

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JP8005591A JPH0650676A (ja) 1991-04-12 1991-04-12 急冷熱交換器

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JP8005591A JPH0650676A (ja) 1991-04-12 1991-04-12 急冷熱交換器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009079954A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Sanyo Sekiyu Kagaku Kk サンプリング方法およびその装置
JP2017146021A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 栗田エンジニアリング株式会社 二重管式蒸発管の洗浄方法

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