JPH0649477A - 電気粘性流体保持多孔質体及び電気粘性流体応用装置 - Google Patents

電気粘性流体保持多孔質体及び電気粘性流体応用装置

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JPH0649477A
JPH0649477A JP20562092A JP20562092A JPH0649477A JP H0649477 A JPH0649477 A JP H0649477A JP 20562092 A JP20562092 A JP 20562092A JP 20562092 A JP20562092 A JP 20562092A JP H0649477 A JPH0649477 A JP H0649477A
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JP
Japan
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electrorheological fluid
porous body
electroviscous fluid
dispersed phase
fluid
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JP20562092A
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English (en)
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Toshiyuki Osaki
俊行 大崎
Yuichi Ishino
裕一 石野
Tasuku Saito
翼 斎藤
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 性能を損なうことなく、非沈降性で長期間に
わたって安定な電気粘性流体特性を有する電気粘性流体
保持多孔質体及びこれを備えた応用装置を提供する。 【構成】 炭素質粉体のような分散相粉体と絶縁オイル
からなる電気粘性流体を含浸させた、特定の孔径で、可
とう性を有する、膜なしウレタンフォームのような連通
型多孔質体からなることを特徴とする電気粘性流体保持
多孔質体又はこの多孔質体を備えることを特徴とする電
気粘性流体応用装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気粘性流体に係るもの
で、詳しくは、性能を損なうことなく、非沈降性で、長
期間にわたって安定な電気粘性流体特性を有する電気粘
性流体保持多孔質体及びこれを備えた応用装置、例えば
防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気粘性流体が実用上注目され、
広い分野に用いられてきている。電気粘性流体は一般に
分散相粉体と分散用絶縁オイルとからなる。電気粘性流
体の要求特性としては、(1)無電場時の粘度、(2)
電場印加時の粘度及び(3)電流密度の3つの性能が重
要であり、この性能に関してはかなり満足すべき電気粘
性流体が得られるようになってきた。しかし、電気粘性
流体の分散相粉体の比重と分散用絶縁オイルのそれが異
なり、一般には分散相粉体の比重が大きいため、分散相
粉体が沈降するという大きな問題に直面している。
【0003】このことは電気粘性流体の保存(貯蔵)中
あるいは電気粘性流体を備えた各種応用装置において、
分散相粉体が沈降する問題に帰結することになり、電気
粘性流体の応用面での展開に、実用上、大きな妨げとな
っている。従来この沈降を防止するため、次の方法が一
般的に知られているが、種々の問題がある。すなわち、
(1)分散相粉体の粒径を下げる方法及び(2)分散用
絶縁オイルの粘度を大きくする方法がある。しかし、こ
れらの方法はいずれも非沈降性の面である程度改善させ
るが、無電場時の粘度が大きくなり、好ましくない。次
に(3)分散相粉体と分散用絶縁オイルの比重を同じに
する方法がある。この方法の一つとしては、低比重の分
散用絶縁オイルに新たに高比重の分散用絶縁オイルをブ
レンドして、オイルを分散相粉体の比重に合わせる方法
がある。この方法では、高比重のオイルとして一般的に
はハロゲン化オイルを用いるが、得られた電気粘性流体
は前記の3つの要求特性が満足すべきものではなく、コ
スト高を招き、さらに毒性の問題がある。また他の方法
としては、分散相粉体を中空化して、これを分散用絶縁
オイルの比重に合致させる方法がある。この方法は適用
できる分散相粉体が限定されるばかりでなく、粉体の中
空化法が難しく実用的ではない。また、これらの比重を
同じにする方法では、ある温度における分散相粉体と分
散用絶縁オイルの比重を仮に同一にできた場合にも、温
度変化によるオイルの比重変化が大きいため、広い温度
範囲で分散相粉体の分離固化を防ぐことは難しい。さら
に(4)前記3つの方法を組み合わせた方法及び(5)
界面活性剤、チクソトロピー付与剤(例えばアエロジ
ル、スメクタイト等)を用いる方法がある。これらの方
法は電気粘性流体の3つの要求性能及び非沈降性のいず
れも満足できる水準ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、電気粘
性流体における分散相粉体の沈降を防止する試みがなさ
れているが、未だ十分なレベルに到達できていないのが
現状で、この沈降防止の技術開発が強く要請されてい
た。
【0005】本発明はこのような現状を考慮し、性能を
損なうことなく、非沈降性で、長期間にわたって安定な
電気粘性流体特性を有する電気粘性流体保持多孔質体を
提供することが第一の目的である。また、この電気粘性
流体保持多孔質体を備えた応用装置、例えば防振装置を
提供することが第二の目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気粘性
流体保持多孔質体は、電気粘性流体を含浸させた連通型
多孔質体からなることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の電気粘性流体保持多孔質体
は、請求項1において、前記連通型多孔質体が可とう性
を有するものであることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の電気粘性流体保持多孔質体
は、請求項1において、前記連通型多孔質体の孔径が
0.5〜20mmであることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の電気粘性流体応用装置は、
電気粘性流体を含浸させた連通型多孔質体を備えること
を特徴とする。
【0010】本発明者らは、電気粘性流体の分散相粉体
の沈降性防止の対策過程において得られた事実、すなわ
ち、試験容器の径が小さくなるに従って、沈降性が抑制
される知見に着目し、鋭意検討を行った結果、電気粘性
流体を含浸させた連通型多孔質体を用いることにより、
目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0011】従来の方法のように、分散相粉体及び分散
用絶縁オイルを変更することなく、また各種添加剤を加
えることもなく、電気粘性流体を含浸させた連通型多孔
質体を用いることによって、また、電気粘性流体応用装
置にあっては、これを備えることによって、問題を解決
できた点は注目すべきことである。
【0012】本発明において用いられる連通型多孔質体
としては、有機材料、無機材料及び/又は両者の混合
(又は複合)材料を用いて得られる、実質的に連続した
孔を有する各々有機多孔質体、無機多孔質体及び/又は
混合(又は複合)多孔質体を使用することができる。
【0013】この有機多孔質体としては、例えば天然ゴ
ム(NR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニト
リル−ブタジエンゴム(NBR)等のゴム製多孔質体、
軟質ポリウレタン(PU)フォーム等の軟質ポリウレタ
ン多孔質体、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル(PV
C)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(P
P)、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)等の
熱可塑性プラスチック、ポリウレタン、フェノール樹
脂、ユリヤ樹脂、エポキシ等の熱硬化性プラスチック等
のプラスチック製多孔質体、海綿、天然及び合成繊維の
不織布、カーボンファイバーの不織布等を挙げることが
できる。また、無機多孔質体としては、ガラス繊維、石
綿、セラミックファイバー等の不織布等を例示すること
ができる。混合(又は複合)多孔質体としては、前記有
機多孔質体及び前記無機多孔質体を混合(又は複合)し
て得られる多孔質体である。この連通型多孔質体の中
で、可とう性を有する多孔質体、例えばゴム製多孔質
体、軟質ポリウレタン多孔質体等が好ましく用いられ
る。これは電気粘性流体を含浸させた連通型多孔質体を
備えた電気粘性流体応用装置において、装置の機能を十
分に発揮させるのに有効であることが多いためである。
ここで多孔質体を連通型とするのは電気粘性流体の含
浸、流れ及び回収を容易にするためである。
【0014】本発明における連通型多孔質体の孔径は
0.5〜20mmである。この孔径が0.5mm未満になる
と、分散相粉体の沈降防止効果は十分であるが、電気粘
性流体の含浸、回収に時間がかかったり、連通型多孔質
体に含浸された電気粘性流体の流れが円滑に行われず、
これを備えた応用装置の作動が十分でなかったりする等
のため好ましくない。
【0015】本発明に用いられる電気粘性流体は、微細
な分散相粉体が分散用絶縁オイルに分散している懸濁液
で、十分に強い電場の作用の下で速やかに、しかも可逆
的に粘度が増加する液体であればよく、一般に知られて
いるものは全て含まれる。
【0016】分散相粉体は含水系粉体と非水系粉体に大
別される。含水系粉体としては例えばシリカ系、セラミ
ック系、ゼオライト系、アルミニウム−ケイ素系、層間
化合物系、シリコーン樹脂系、有機重合体系、キレート
樹脂系等を挙げることができ、また非水系粉体として
は、メソフェース系炭素質粉末、炭素ミクロ複合型、層
間化合物/炭素複合型等の炭素質系、ポリアニリン系等
を例示することができる。中でも、非水系粉体が好まし
い。また、分散用絶縁オイルとしてはシリコーン油、変
性シリコーン油、炭化水素油、エステル系油、芳香族系
油等を例示することができる。しかし、分散相粉体及び
分散用絶縁オイル共に、これらに限定されるものではな
い。
【0017】本発明において、前記電気粘性流体を含浸
させた連通型多孔質体を備えた電気粘性流体応用装置と
しては通常、電気粘性流体を利用した全ての応用装置が
含まれるが、例えば電気粘性流体を封入した装置つま
り、エンジンマウント等の防振装置、クラッチ、ショッ
クアブソーバー、バルブ、バイブレーター、制振材、ワ
ークピースを正常な位置に保持するシステムを制御する
ための電気−機械のインターフェイス等を挙げることが
できる。
【0018】本発明の電気粘性流体応用装置の中で、防
振装置について説明すれば、振動発生部と振動受部との
間に一部が弾性体で形成された充填室を設けて、電気粘
性流体を含浸させた連通型多孔質体を充填し、この充填
室を複数の小充填室に区画すると共に、これら小充填室
を絞り通路で連通し、この絞り通路内に設けた電極へ通
電することにより、絞り通路内における電気粘性流体の
粘性を変化させる構造を採用することにより、電気粘性
流体の分散相粉体の沈降もなく、また電気粘性流体の性
能や流れも損なうことなく、優れた防振機能を有する防
振装置が得られる。
【0019】また、電気粘性流体を連通型多孔質体に含
浸させる方法を用いれば、電気粘性流体を保持、保存、
貯蔵する方法として極めて有用である。
【0020】
【作用】電気粘性流体に限らず、分散相粉体と分散媒
(電気粘性流体の場合は分散用絶縁オイル)からなる懸
濁液において、分散相粉体の濃度が高い(一般に10重
量%以上)場合、分散相粉体は単独に沈降するのではな
く、相互に接触してブリッジを形成し、それが時間の経
過と共に切断したり、あるいは徐々に押しつぶされるよ
うな形で沈降するものと考えられている。従って、前記
懸濁液の保持容積が大きい(径が大きい)とブリッジが
長くなり、途中に多くの欠陥を含む可能性が高く、ま
た、押しつぶされ易く、その結果分散相粉体が沈降し易
くなる。これに対し、保持容積が小さく(径が小さく)
なるにつれて、ブリッジに含まれる欠陥数も減少し、押
しつぶされにくくなり沈降しにくくなると考えられる。
本発明において、電気粘性流体の分散相粉体の非沈降性
効果は、用いられる多孔質体が前記保持容積が小さい場
合に相当するために発現するものと推察される。
【0021】さらに本発明において、限られた容器中
に、電気粘性流体を含浸させた連通型多孔質体(小さな
孔が蛇行して連通している)を配置した場合、この小管
径化効果と同時に沈降路の延長効果が生じ、その結果、
電気粘性流体の沈降防止効果が一層顕著になったものと
考えられる。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明の主旨を越えないかぎり本実施例に
限定されるものではない。 電気粘性流体の作製 ・分散相粉体:コールタールピッチを不活性ガス雰囲気
中で450℃で熱処理して得られた熱処理物を、タール
中油を使用し、抽出ろ過した。この抽出ろ過残留物を温
度485℃、窒素気流中で加熱処理した後、粉砕分級し
て製造した平均粒径3.7μmの炭素質粉末。
【0023】・分散用絶縁オイル:シリコーンオイル
(東芝シリコーン(株)製、TSF451−10)。
【0024】・前記分散粒子100gを前記分散用絶縁
オイル190gに分散して電気粘性流体を作製した。 電気粘性流体の分散相粉体の沈降性評価法 内径99mmの円筒状ガラス製容器に、同内径で100mm
以上の高さの円筒状連通型多孔質体を入れ、これに電気
粘性流体を加え、該多孔質体の100mm高さまで含浸さ
せる。高さの異なる部分の電気粘性流体をスポイトでサ
ンプリングした後、電気粘性流体(W1)を加圧ろ過器
に仕込み、アセトン洗浄、真空乾燥を行い、粉体の重量
(W2)を測定する。そして、分散相粉体の濃度をW2
/W1より求める。高さの異なる部分の電気粘性流体の
分散相粉体濃度の比較(仕込み値から計算した分散相粉
体の濃度からのずれ)をもって沈降性評価の尺度とす
る。 エンジンマウントの特性評価法 初期荷重140Kg、加振振幅±1mm、加振周波数10Hz
で、無電場時と3KV/mm印加時のエンジンマウントの
動バネ定数を測定した。
【0025】〔実施例1〕連通型多孔質体として、平均
孔径約2mmのウレタン製スコットフォーム((株)ブリ
ヂストン製)を用い、これを直径99mmの円筒状に切断
し、内径99mmのガラス製容器に挿入した後、前記のよ
うに作製した電気粘性流体を加え、スコットフォームの
100mmの高さまで含浸させ、電気粘性流体保持多孔質
体を得た。
【0026】ガラス製容器に挿入された電気粘性流体保
持多孔質体を25℃の恒温槽に1年間静置した。前記の
沈降性評価法に従って、各高さにおける分散槽粉体の濃
度を測定した結果を表1に示した。分散相粉体が沈降し
た場合に生ずる界面も認められず、また表1からわかる
通り、電気粘性流体を含浸させた連通型多孔質体を用い
ることにより、電気粘性流体の分散相粉体の沈降を防止
できることが明らかになった。
【0027】〔実施例2〕平均孔径約7mmのウレタン製
スコットフォーム((株)ブリヂストン製)を用いた以
外は、実施例1と同様に行った。電気粘性流体の分散相
粉体の沈降性評価の結果は実施例1と全く同様であっ
た。分散相粉体の濃度の測定結果を表1に示す。
【0028】〔比較例1〕連通型多孔質体を用いなかっ
た以外は、実施例1と同様に行い、電気粘性流体の分散
相粉体の沈降性の評価を実施した結果を表1に示した。
これは電気粘性流体のみ使用した場合を意味する例で、
分散相粉体が沈降して生じた界面がはっきりと認めら
れ、また表1に示すように、電気粘性流体の分散相粉体
の沈降が明確に認められた。
【0029】
【表1】
【0030】〔実施例3〕電気粘性流体を含浸させた連
通型多孔質体を備えた電気粘性流体応用装置のうち、防
振装置の一例として、エンジンマウント(図1)につい
て以下実施結果を示す。
【0031】前記電気粘性流体を含浸させた連通型多孔
質体(平均孔径約4mmのウレタン製スコットフォーム
((株)ブリヂストン製)を図1のエンジンマウント3
0に適用した。このエンジンマウント30では、車体又
はエンジンの一方へ底板32が固定ボルト15を介して
固着される。この底板32へ連結された筒体34と頂板
36との間にはエンジンマウント用ゴム16(厚さ4〜
8mm)が掛け渡され、頂板36には固定ボルト14で車
体又はエンジンの他方が連結支持されている。
【0032】底板32と筒体34との間には可とう膜2
0の周囲が挟持され、この可とう膜20とゴム16との
間に配置される充填室17A、17Bへ先ず充填室空間
と同形状に裁断した前記スコットフォームを装着後、電
気粘性流体を含浸、充填されている。この充填室は周囲
が底板32へ支持される隔壁18によって、上充填室1
7Aと下充填室17Bとに区画され、隔壁18に形成し
た絞り通路19を介して連通されている。このため、頂
板36又は底板32に加わる加振力は絞り通路19を通
過する場合に減衰吸収される。
【0033】この絞り通路19には電極19A、19B
が対向配置され、電圧印加によって絞り通路19内の電
気粘性流体の粘性を変化させ、吸振特性を変化できるよ
うになっている。
【0034】このエンジンマウントにおいて、電気粘性
流体注入直後及び室温で6ヶ月静置後の、エンジンマウ
ントの無電場時及び3KV/mm印加時の動バネ定数を測
定した結果を表2に示す。表2において、次に示す比較
例と対比すればわかるように、電気粘性流体を含浸させ
た連通型多孔質体(スコットフォーム)を用いたエンジ
ンマウントの動バネ定数は全く経時変化がなく、優れた
特性を有することがわかる。これは電気粘性流体含浸の
連通型多孔質体の使用によって、電気粘性流体の沈降が
ないことに起因するものであることは明白である。さら
に説明すれば電気粘性流体の沈降が生じると、エンジン
マウントの絞り通路を流れる電気粘性流体の分散相粉体
の濃度が低下する。その結果、電気粘性流体の無電場時
及び3KV/mm印加時の粘度が低下し、これが無電場時
及び3KV/mm印加時の動バネ定数を低下させることに
なる。
【0035】〔比較例2〕エンジンマウントにおいて、
スコットフォームを使用しないこと以外は、実施例3と
同様に行い、動バネ定数を測定した結果を表2に示す。
これは電気粘性流体のみを使用した場合の例を意味して
いる。この結果はこのエンジンマウントの動バネ定数の
経時変化が大きく、実用上問題があることを示してい
る。実施例3で説明したように、電気粘性流体の沈降と
動バネ定数の関係から、この結果は電気粘性流体の沈降
が起こったことによるものであることは明らかである。
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明の電気粘性流体保持多孔質体及び
これを備えた応用装置は、上記構成としたので、性能を
損なうことなく、非沈降性で、長期間にわたって安定な
電気粘性流体特性を有し、また、この特性が活かされ
て、良好な該装置特性を有するという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンマウントの概要を示す。
【符号の説明】
14、15 固定ボルト 16 エンジンマウント用ゴム 17A 上充填室(電気粘性流体含浸スコ
ットフォーム充填) 17B 下充填室(電気粘性流体含浸スコ
ットフォーム充填) 18 隔壁 19 絞り通路 19A、B 電極 20 可とう膜 30 エンジンマウント 32 底板 34 筒体 36 頂板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 125:02) C10N 30:00 Z 8217−4H 40:06 40:14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気粘性流体を含浸させた連通型多孔質
    体からなることを特徴とする電気粘性流体保持多孔質
    体。
  2. 【請求項2】 前記連通型多孔質体が可とう性を有する
    ものであることを特徴とする請求項1記載の電気粘性流
    体保持多孔質体。
  3. 【請求項3】 前記連通型多孔質体の孔径が0.5〜2
    0mmであることを特徴とする請求項1記載の電気粘性流
    体保持多孔質体。
  4. 【請求項4】 電気粘性流体を含浸させた連通型多孔質
    体を備えることを特徴とする電気粘性流体応用装置。
JP20562092A 1992-07-31 1992-07-31 電気粘性流体保持多孔質体及び電気粘性流体応用装置 Pending JPH0649477A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5505871A (en) * 1993-11-23 1996-04-09 General Atomics Electrorheological elastomeric composite materials
CN110951529A (zh) * 2019-12-24 2020-04-03 欧陆宝(天津)新材料科技有限公司 一种高铁电机车宽粘温减震器油及其制备方法

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