JPH0646941U - 衝撃吸収マット - Google Patents
衝撃吸収マットInfo
- Publication number
- JPH0646941U JPH0646941U JP8509292U JP8509292U JPH0646941U JP H0646941 U JPH0646941 U JP H0646941U JP 8509292 U JP8509292 U JP 8509292U JP 8509292 U JP8509292 U JP 8509292U JP H0646941 U JPH0646941 U JP H0646941U
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- layer
- shock absorbing
- mat
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 人工芝の下方に敷くことによって自然のグラ
ンド面に可及的に近似した衝撃吸収性を有する衝撃吸収
マットを提供する。 【構成】 独立気泡を内部に有するEVAの低発泡体
(発泡倍率が5〜15倍程度)からなる表面層1と、連
続気泡を内部に有するゴム、ウレタン又はポリオレフィ
ンの高発泡体(発泡倍率10〜50倍程度)からなる中
間層2とを積層し、更に中間層2の裏面に表面層1と同
様の独立気泡を有するEVAの低発泡体からなる裏面層
3を積層する。 【効果】 比較的硬い表面層1に衝突した物体の衝撃力
は表面層1で適度に吸収されるとともに、その衝突した
部分とその周囲が変形して衝撃力を中間層2のより広い
部分に伝達することにより、無理なく衝撃力を吸収す
る。
ンド面に可及的に近似した衝撃吸収性を有する衝撃吸収
マットを提供する。 【構成】 独立気泡を内部に有するEVAの低発泡体
(発泡倍率が5〜15倍程度)からなる表面層1と、連
続気泡を内部に有するゴム、ウレタン又はポリオレフィ
ンの高発泡体(発泡倍率10〜50倍程度)からなる中
間層2とを積層し、更に中間層2の裏面に表面層1と同
様の独立気泡を有するEVAの低発泡体からなる裏面層
3を積層する。 【効果】 比較的硬い表面層1に衝突した物体の衝撃力
は表面層1で適度に吸収されるとともに、その衝突した
部分とその周囲が変形して衝撃力を中間層2のより広い
部分に伝達することにより、無理なく衝撃力を吸収す
る。
Description
【0001】
本考案は、ゴルフ練習場の人工芝を張ったグランド面の下地材料等として最適 な衝撃吸収マットに関する。
【0002】
本来のゴルフ練習場のグランド面は、ゴルフ場と同じく、自然の地面の表面に 本物の芝が張られ、適度な衝撃吸収を具備している。これに対して、現在各地で 作られているゴルフ練習場のグランド面には、人工芝が張られている。このグラ ンド面の基礎面は多くの場合、メントナンスが不要なようにコンクリートが打た れ、その上方に人工芝のマットが敷かれている。このように、コンクリート面の 上に直に人工芝を敷いた場合には、衝撃吸収性の点で劣り、このため、その上に 落下したゴルフボールは大きくバウンドし、ゴルフ練習者に実際のゴルフ場で打 った場合に比べて掛け離れた印象を与える。
【0003】 このため、各ゴルフ練習場では、上記対策として、芝足の長い人工芝を敷いた り、人工芝の下にゴムのマットを敷く等して、グランド面に衝撃吸収性を付与し ている。
【0004】
しかしながら、上記いずれの場合にも、地面の上に張った実際の芝が有する衝 撃吸収性には及ばない。特に、後者の場合には、変化がみられる程には衝撃吸収 性が向上しない。また、前者の場合には、芝足の短い人工芝に比べて2.5〜5 程度も価格的に高くなり、ゴルフ練習場の経営者にとっては採算性が低下するの で好ましくない。
【0005】 本考案は、このような現況に鑑みてなされたもので、人工芝の下方に敷くこと によって自然のグランド面に可及的に近似した衝撃吸収性を有するグランド面を 形成でき、また野球場の側壁等の緩衝材としても使用可能な衝撃吸収マットを提 供することを目的とする。
【0006】
本第1の考案にかかる衝撃吸収マットは、当接する物の衝撃を吸収するマット であって、表面の層が独立気泡を内部に有する低発泡体から構成されるとともに 、その次の層が連続気泡を内部に有する高発泡体から構成されていることを特徴 とする。
【0007】 また、本第2の考案にかかる衝撃吸収マットは、請求項1に記載される衝撃吸 収マットであって、表面の層が独立気泡を内部に有する発泡倍率が5〜15倍程 度のEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)から構成されるとともに、その次の 層が連続気泡を内部に有する発泡倍率が10〜50倍程度のゴム、ウレタン又は ポリオレフィンから構成されていることを特徴とする。
【0008】
しかして、本第1の考案にかかる衝撃吸収マットは、表面の層が独立気泡を内 部するため比較的衝撃吸収性が弱く(硬く)、その次の層が連続気泡を内部に有 するため非常に衝撃吸収性が強い(柔らかい)。そのため、このマットに当接す る物体の衝撃力は、表面の層の当接部分で適度に吸収されるとともに、表面の層 の当接部分とその周囲とが変形することにより、この表面の層から力がその次の 層のより広い部分に伝達され、次の層が大幅に変形して衝撃力を柔らかく吸収す る。この結果、全体として、無理なく衝撃力が吸収される。
【0009】 また、本第2の考案にかかる衝撃吸収マットは、表面の層を発泡倍率が5〜1 5倍程度のEVAで構成し、次の層を発泡倍率が10〜50倍程度のゴム、ウレ タン又はポリオレフィンで構成しているため、上述した第1の考案にかかる衝撃 吸収マットの作用が実現できる。
【0010】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本 考案の実施例1〜4における衝撃吸収マットの構成を示す側面図、図2は図1の 部分拡大図である。図1及び図2に示す衝撃吸収マットは、独立気泡を内部に有 するEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)の低発泡体からなる表面層1と、連 続気泡を内部に有するゴム、ウレタン又はポリオレフィンの高発泡体からなる中 間層2とを有している。更に、各実施例の衝撃吸収マットは、中間層2の裏面に 裏面層3を有している。裏面層3は表面層1と同様の独立気泡を内部に有するE VAの低発泡体からなる。
【0011】 表面層1及び裏面層3に用いるEVA低発泡体の発泡率は、5〜15倍程度で あることが好ましく、本実施例では発泡率が10倍のものを用いた。また、中間 層2に用いるゴム、ウレタン又はポリオレフィンの高発泡体の発泡率は、10〜 50倍程度であることが好ましく、本実施例では発泡率が30倍のウレタン製の ものを用いた。
【0012】 上述のような積層構造において、各層の厚さを変化させた実施例1〜4の衝撃 吸収マットを作製した。表1に各実施例における各層の厚さを示す。
【0013】
【表1】
【0014】 表1に示すように、各実施例における表面層1と裏面層3との厚さは同じに設 定してある。
【0015】 表1に示す各実施例の衝撃吸収マットの衝撃吸収特性を調べるために、以下の ようなテストを行った。即ち、各実施例の衝撃吸収マットを地面に敷いておき、 その上方4mからゴルフボールを自然落下させ、はね上がったゴルフボールの高 さを測定した。このテストにおいて、衝撃吸収マットとして好ましいゴルフボー ルのはね上がりの高さは100cm以下である。このテストの結果、各実施例の 衝撃吸収マットを用いた場合には、ゴルフボールのはね上がりの高さは約60c mに押さえることができた。比較のためにコンクリート床の場合についても同様 のテストを行った結果、150〜200cmであった。また、EVA単独のマッ トを用いた場合には、150cmであった。
【0016】 さらに実施例1〜4の衝撃吸収マットの種々の特性の比較検討を行った。本実 施例1〜4の構成では、表面層1及び裏面層3の厚さが大きい場合には、衝撃力 が中間層2によって吸収されないので衝撃吸収特性が比較的小さくなってしまう 。逆に、中間層2の厚さが大きい場合には、衝撃吸収マットの柔軟性が大きすぎ てその上を人が歩き難くなり、しかもマット自体の耐久性が劣ることとなる。
【0017】 また、表面層1が極端に薄い衝撃吸収マットの場合には、マットの耐久性が極 端に低下すると共に、中間層2が雨水を吸収してマットの弾性が変化してしまう という問題点がある。また、中間層2が雨水を吸収すると、中間層2と表面層1 とが剥離し易いという問題点がある。このように、表面層1は衝撃力を緩和して 中間層2に伝達する機能の他に、水の浸入を防止し、柔らかい中間層2を保護す るという機能も果たしている。また、表面層1を設けると、人工芝の取り付けが 容易であるという利点もある。
【0018】 本実施例1〜4では、裏面層3も上述の水の中間層2への浸入を防止する機能 及び中間層2を保護する機能を果たしている。即ち、裏面層3は地面からの水を 中間層2が吸収するのを防止するとともに、柔らかい中間層2の劣化を防止する 機能も果たしている。
【0019】 以上の点も考慮した場合の各実施例の総合評価の順位を表1に示した。表1に 示すように、実施例3の衝撃吸収マットが最も良い結果を示した。
【0020】 以上のように、本実施例の衝撃吸収マットは十分な衝撃吸収力を有し、しかも 雨水などによる表面層1、中間層2及び裏面層3の剥離の心配がない。また、本 実施例の衝撃吸収マットを用いれば、その上面に人工芝などの取り付けが容易と なり、更にその上を人が歩く場合にも容易に歩行することができる。
【0021】
以上説明したように、本考案の衝撃吸収マットは十分な衝撃吸収力を有してい るので、人工芝の下方に敷くことによって自然のグランド面に可及的に近似した 衝撃吸収性を有するグランド面を形成できる。また、雨水などによって衝撃力吸 収特性が変化することもなく、耐久性にも優れている。更にその上に人工芝を張 った場合には人が容易に歩行することができ、ゴルフ場の本物の芝と同様の特性 を実現することができ、しかも安価に実現できる。
【0022】 このような特性を有する本考案の衝撃吸収マットは、例えば、野球場において プレーする野手が激突する可能性のある側壁等に取り付ける緩衝材等として用い るなど、種々の分野での応用が考えられる。
【図1】本考案の一実施例にかかる衝撃吸収マットの断
面図である。
面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
1…表面層 2…中間層 3…裏面層
Claims (2)
- 【請求項1】 当接する物の衝撃を吸収するマットであ
って、表面の層が独立気泡を内部に有する低発泡体から
構成されるとともに、その次の層が連続気泡を内部に有
する高発泡体から構成されていることを特徴とする衝撃
吸収マット。 - 【請求項2】 請求項1に記載される衝撃吸収マットで
あって、表面の層が独立気泡を内部に有する発泡倍率が
5〜15倍程度のEVAから構成されるとともに、その
次の層が連続気泡を内部に有する発泡倍率が10〜50
倍程度のゴム、ウレタン又はポリオレフィンから構成さ
れていることを特徴とする衝撃吸収マット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8509292U JPH0646941U (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 衝撃吸収マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8509292U JPH0646941U (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 衝撃吸収マット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646941U true JPH0646941U (ja) | 1994-06-28 |
Family
ID=13848967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8509292U Withdrawn JPH0646941U (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 衝撃吸収マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646941U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014063056A1 (en) * | 2012-10-19 | 2014-04-24 | Saint-Gobain Adfors Canada, Ltd. | Composite tack film |
US9139961B2 (en) | 2007-08-07 | 2015-09-22 | Saint-Gobain Adfors Canada, Ltd. | Reinforcement for asphaltic paving, method of paving, and process for making a grid with the coating for asphaltic paving |
WO2016144851A1 (en) * | 2015-03-09 | 2016-09-15 | 3M Innovative Properties Company | Improved floor mats |
JP2017002567A (ja) * | 2015-06-10 | 2017-01-05 | 株式会社ライテク | 保護構造物 |
KR102560334B1 (ko) * | 2023-05-25 | 2023-07-28 | 주식회사 씨앤티 | 온도변화에 따른 수축·이완 현상이 적고 배수성과 충격 흡수성이 우수한 충격흡수패드 조성물 및 제조방법, 그리고 그 방법으로 제조되는 충격흡수패드 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6153559A (ja) * | 1984-08-24 | 1986-03-17 | Fujitsu Ltd | ガラス割れ検出方法 |
JPS61122145A (ja) * | 1984-11-15 | 1986-06-10 | 渡辺 嗣彦 | 焼却灰を利用した骨材の製造方法 |
-
1992
- 1992-12-10 JP JP8509292U patent/JPH0646941U/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (2)
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