JPH0645281B2 - タイヤ弁組立体 - Google Patents

タイヤ弁組立体

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JPH0645281B2
JPH0645281B2 JP60116875A JP11687585A JPH0645281B2 JP H0645281 B2 JPH0645281 B2 JP H0645281B2 JP 60116875 A JP60116875 A JP 60116875A JP 11687585 A JP11687585 A JP 11687585A JP H0645281 B2 JPH0645281 B2 JP H0645281B2
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tire
conduit
pressure
valve assembly
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リチヤード シユルツ ギヤリイ
ラルーフ ブラウン ユージエイン
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イートン コーポレーシヨン
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は搭載式膨張システム、及びタイヤけん引システ
ムとしても知られている集中タイヤ膨張システム(CT
IS)に関し、該システムにおいて、一つまたは複数の
車輛タイヤの膨張圧力が、車輛の静止及び/または運動
状態において離れた場所(通常は車輛の運転室)から制
御されかつ搭載された圧力流体源(通常は車輛の空気ブ
レーキ圧縮機及び/または圧縮空気貯留部からの圧縮空
気)を利用する。特に、本発明はタイヤリムに、あるい
はタイヤリム内に取付け可能な弁組立体に関し、該組立
体はそれをシステム制御弁に接続する単一の導管を介し
てのみ排気され、かつ前記単一の導管内の流体圧力に応
答して開,閉され、かつタイヤが膨張される圧力が最低
基準圧力よりも低いとき自動的に流動的に絶縁される。
タイヤけん引システムとしても知られる集中タイヤ膨張
システムは、米国特許第2,634,782 号、2,976,906 号、
2,989,999 号、3,099,309 号、3,102,573 号、3,276,50
2 号、3,276,502 号、3,276,503 号、4,313,483 号、4,
416,737 号、4,421,151 号及び4,434,833 号が参照され
るように従来から知られ、これらの特許はすべて本明細
書に参照されている。CTISは使用者が遠隔式手操作
及び/または自動的に、通常は車輛が静止状態にあると
きと同様に車輛が連動しているときも、車輛(通常はト
ラック)の空気システムから、車輛の一つまたは複数の
タイヤの膨張圧力を変更及び/または維持することがで
きるものである。
比較的軟質の地面上(すなわち泥、砂または雪の上)で
の車輛のけん引性はタイヤ内の膨張圧力を低減すること
によって著しく改善できる。膨張圧力を低減することに
よって、タイヤ支持面(通常「踏み跡」と称す)は増大
し、これによりタイヤと地面との接触面積を増大する。
さらに、粗面道路上での快適な乗心地を向上するため
に、長距離輸送道路または主要道路用膨張圧力から低減
することがしばしば望まれる。これとは別に、高いタイ
ヤ圧力は平滑道路上ではころがり抵抗及びタイヤカーカ
ス温度を低下し、それによって経済性及び安全性を増大
する。従って、断郊用車輛においては、地面状態に適合
するように空気入りタイヤ内の膨張圧力を変更すること
が望ましくかつ車輛が運動もしくは静止状態のときに搭
載供給源からタイヤの膨張圧力を変更するシステムを提
供すること、及びこのシステムを車輛の運転室から制御
できることが望ましい。このことは、通常縦列で走行し
そのため車輛の停車が全縦列を遅らせる軍用車輛の場合
に特に望まれる。さらに、もし軍隊が敵の攻撃を受けて
いるときは、車輛をできる限り長時間その機動性を維持
することが必要である。もしタイヤが銃火などによって
破損されると、車輛の機動性を維持するために、出来れ
ば破損タイヤを少なくとも部分的にでも膨張させること
が望ましい。
CTISは従来から知られかつ少なくとも第2次世界大
戦から米国陸軍によって用いられてきたが、従来技術に
よるシステムは、露出した場所に配設され、従って粗い
地面上での損傷を受けやすい導管、弁及び/またはシー
ルを用いかつ車輛ハブの位置で排気を必要とし従って
水、泥、雪などによる詰まりを起すような故障にさらさ
れる弁、及び/または導管を使用し、また甚しい損傷を
受けやすい車輛タイヤを自動的に切りはなす手段をもた
ず、正常状態での運転中に回転式シール部材が圧力差を
受けるためにその寿命を短縮しかつ漏洩の可能性を増
し、車輛ハウジングやハブ組立体内に管用の孔あけを必
要とし、これはその部分を弱化させる傾向を与えそして
既存の車輛へのCTISのとりつけをさらに困難かつ高
価にさせる。
本発明によれば、従来技術によるシステムの次点は、集
中膨張システムを提供することによって最小にされもし
くはそれを無くすことができ、すなわちこのシステム
は、十分に保護された搭載場所に配設された回転式シー
ル(本発明の譲受人に譲渡された米国特許第4,434,833
号参照)を用い、それを保護するための車輛タイヤ内に
配設された比較的頑丈な試験ずみの弁及び導管を用い、
予め定めた最小基準圧力よりも低くなったタイヤをこの
システムから自動的に隔離する弁装置を用い、車輛の車
輪組立体の位置からは排気させる必要のない弁や導管を
使用してそしてこの弁、導管は車輛の渡渉レベルより高
い車輪シャシ上の位置においてこのシステムのすべての
排気を許すようにし、このシステムの定常運転中に回転
シールを作用する内圧を逃がす弁作用を利用し、かつ車
輪ハブ組立体に単一の穿孔開口のみを必要とし、これに
より既存の車輛へのこのシステムの取付を便ならしめ
る。
上記の事項は、各車輪末端組立体(一般に、単列、また
は複列タイヤ)における制御弁及び低タイヤ圧力しゃ断
弁からなる弁組立体を用いる集中タイヤ膨張システムを
提供することによって達成され、この弁組立体は回転式
シール組立体を介して単一の圧力ラインまたは導管によ
って集中管理制御システムに接続されこの単一の圧力ラ
インの加圧によって車輛タイヤへの流通を開閉させ、前
記タイヤを選択された圧力に膨張または減圧させ、タイ
ヤ及び弁組立体とすべてのシステムの排気は単一の圧力
ラインまたは導管を介して実施され、車輛末端における
タイヤ及び/または弁組立体のシステムの排気のために
何等の装置も必要としない。
一方がタイヤの内部に接続されかつ他方がシステム供給
導管に接続された唯二つのポートのみをもつ単一の弁本
体内に形成される弁組立体は、タイヤの外部またはタイ
ヤのビード固定部分などのタイヤの内部に配設すること
もできる。低タイヤ圧力しゃ断弁は、タイヤの膨張圧力
が予め定めた最小基準値以下になったとき集中タイヤ膨
張システムの残余の部分から関連タイヤを自動的に絶縁
する。
車輪ハブ組立体において回転シールに接続する単一圧力
導管は、複数の制御弁を介して圧力流体源に接続され、
タイヤの現在の圧力を測定するためにタイヤへの連通を
開き、所要に応じてタイヤを膨張または減圧させ、その
タイヤの集中タイヤ膨張システムからの連通を達成また
はしゃ断し、かつ集中タイヤ膨張システムの正常状態に
ある場合に単一圧力ラインを排気して回転シールへの圧
力を逃がす、別個に、または単体の弁ブロック内に配設
される制御弁は、好ましくは、マイクロプロセッサ制御
装置である制御装置によって操作され、この制御装置は
運転者によって選択されるタイヤ膨張圧力値、車輛速度
及び車輛空気ブレーキシステムと膨張システム貯留部の
使用圧力状態を検出する。
従って、本発明の目的は、新規かつ改良された集中タイ
ヤ膨張システムを提供するにある。
本発明の他の目的は、タイヤ内室への一箇所で接続さ
れ、そして、排気及び加圧流体源へ一箇所で接続され
る、単一の弁本体内に配設されることが好ましい弁組立
体を用いて、単一の供給導管以外には他の排気手段を要
せず、かつその弁組立体は該供給導管の加圧及び排気に
応答して、タイヤへの流通を開,閉するように操作し、
かつもしタイヤの膨張圧力が最小基準圧力以下に下降す
ればそのタイヤを絶縁するように操作される改良された
集中タイヤ膨張システムを提供するにある。
本発明の上記及び他の目的ならびに利点は、図面を参照
しつつ好適実施例についての以下の説明から明らかにな
るであろう。
以下に述べる本発明の説明文中、単なる参照用であって
それによって限定されるものではない幾つかの語を用い
る。用語「上方」に、「下方に」、「右方に」及び「左
方に」とは参照する図面に関して言う。「内方に」及び
「外方に」とはそれぞれ当該装置の幾何学中心に向い及
び該中心から離れる方向それぞれを言う。用語「膨張」
及び「減圧」とはタイヤ等の与圧状態を増大し及び減少
することを言う。上記の用語は上述の意味及びその派生
語ならびに類似の意味をもつ語を含む。
車輛が走行している地面に従って車輛、特に比較的重量
級の車輛の空気入りタイヤ(特に従動タイヤ)の膨張圧
力を変化させる利点は、従来からよく知られ、第5図か
らも理解できる。例えば、いま、車輛の駆動用後車軸タ
イヤが主要道路走行のためにほぼ75psi (5.25kg/c
m2)に正規に膨張されているとき、粗い道路上の断郊走
行用としてほぼ30psi (2.1kg/cm2)に、あるいは
砂、泥または雪状態用としてほぼ20psi(1.4g/cm2)に
減圧すると、タイヤは大きい接触面積(すなわち踏み
跡)と改善されたけん引性をもつことになる。低いタイ
ヤ膨張圧力における改善されたけん引性に加えて、車輛
は舗装されていない地面上で一層高い速度を維持でき、
「洗たく板」のような地面上での一層円滑な走行ができ
るので車輛の損耗が減ずる。これとは反対に、主要道路
走行速度におけるタイヤの走行温度、損耗を低減するに
は、高いタイヤ膨張圧力が要求される。もちろん、運動
性を増大するためには、タイヤ膨張圧力は搭載圧力流体
源より車輛運転席を介して制御されかつ車輛が静止状態
にあるときとともに車輛が走行中でも該圧力を変更でき
かつ維持できることが大いに望まれる。また、車輛タイ
ヤの膨張圧力は、迅速に点検ができてタイヤ膨張圧力を
増減するために集中タイヤ圧力膨張システムとは独立し
て変更できかつ測定できることが極めて望ましい。これ
はタイヤの最初の膨張時には特に望まれる。
単列タイヤ12の膨張圧力を制御するのに用いられる集
中タイヤ膨張システム10の種々の空圧式構成要素を第
1図から第4図を参照して知ることができる。種々の導
管の加圧状態及び種々の弁の位置は第1図から第4図ま
でに、またシステム10の種々の操作方式は第6図から
第11までを参照することができる。
膨張させられるタイヤ12は、軸受20によって車軸ハ
ウジング18の外側端上に回転自在に支持された車軸ハ
ブ組立体16に固定されたタイヤリム14に取付けられ
る。差動装置(不図示)などの公知の装置によって回転
駆動される車輪軸(不図示)は、車軸ハウジング18か
ら延びかつ一般に車輪軸を車輪ハブに駆動式に連結する
ためのフランジ(不図示)を持っている。本発明の譲受
人に譲渡された米国特許第4,434,833 号を参照してさら
に詳細を知ることができるように、環状スリーブ24が
軸受20の軸方向内方の位置で車軸ハウジング18にプ
レスされてはめられ、かつ車軸ハブ組立体16はスリー
ブ24を入子式に囲む軸方向内方へ延びるスリーブ形の
環状フランジ26をもつ。一対の回転式シール28,3
0がスリーブ24の外周辺とスリーブ形フランジ26の
内周辺間に延びてそれらの間に環状密封質32を形成す
る。スリーブ24は、流入部34及び室32に開口する
通路36を有する。スリーブ形フランジ26は密封環状
室32からその外径面に延びる一般に半径方向に延びる
通路38をもつ。一つの通路40が車輪ハブ16の半径
方向フランジ部分42に形成されて圧力導管を通過させ
る。上記の構造は米国特許第4,434,833 号に記載された
もので、本発明の部分を構成するものではない。もち
論、本発明の他の構造の車輪ハブ、車軸ハウジング組立
体(車輪・末端組立体とも称する)にも適用可能なこと
が理解される。
集中タイヤ膨張システム10は、二つの構成要素を含む
ものと考えられ、すなわち車輛シャシに固定された静止
構成要素46と、車輪ハブ16及びタイヤ12に共に回
転するように固定された回転構成要素48である。静止
構成要素46は、回転式シール28及び30によって形
成された環状室32によって回転構成要素48に流体を
介して連結される。要約すれば、静止構成要素46から
の流体導管50はスリーブ24に形成された通路36の
流入部34に連結され、一方、回転構成要素48に通じ
る流体導管52はスリーブ形フランジ26に形成された
通路38に連結されかつ車輪ハブ16のフランジ42に
形成された開口40を通過する。導管52を保護するた
めに、グロメットまたはブシュ54が開口40内に配設
され、あるいは開口40は車輪ハブに孔あけによってけ
いせいすることもできる。もち論、これとは別に、車輪
ハブ16の外側に開口してハブ16内に通路を設けるこ
ともできる。従って、車輪・末端組立体へのシステム1
0の装着には車軸ハウジング18を穿孔する必要なく、
ただ一個の孔40を車軸ハブ16の半径方向フランジ4
2を貫通して設けるだけでよいことが分かる。従って、
車輛へのシステム10の最初の装着または改装のときの
取付けは簡単化されかつ車軸ハウジング18及び車軸ハ
ブ16の荷重支持構造部分を弱めることがない。また、
回転式シール28及び30ならびに車輪・末端組立体に
通ずる導管50は、車輛の内側の比較的に保護された場
所に配置されることが分かる。
システム10の回転構成要素48は、低圧しゃ断弁5
6、制御弁58及び手動膨張・圧力逆止め弁60を有す
る。低圧しゃ断弁56及び制御弁58は一体に構成でき
またタイヤ12の内部に配設することもできる。
導管52のマニホルド部分62は、弁56及び58のポ
ート64及び66それぞれに互いに、そして室32を介
して導管50に連結され、一方、マニホルド導管68は
弁56及び58のポート70及び72それぞれと、手動
膨張及び逆止め弁60とに、そして膨張される空気入り
タイヤ12の内室74に連結されている。導管76は弁
56及び58のポート78及び80を連結する。もし複
列タイヤを用いる場合は、マニホルド導管68は逆止め
弁60と必要によりこれらのタイヤを絶縁するために設
けられる手動しゃ断弁の下流で分岐できる。
制御弁58と低圧力しゃ断弁56の詳細構造と作用は、
第2図から第3図までをそれぞれ参照して理解される。
本発明に用いられる種々の弁の構造について以下にやや
詳細に述べるが、同一の機能を果すが構造を異にする弁
及び/または弁の組合わせについては同一の説明にする
ことにする。また、種々の導管及び通路が単体構造とし
て示されるが、複合体構造のものも単体構造に対する説
明で代替させることにする。
第2図から明らかなように、制御弁58はダイヤフラム
弁であって。市販の証明ずみの部品を用いる場合には、
Berg Manufacturing Companny 社から販売されている部
品番号AC 15793の改良型トラック用空気ブレー
キ急速排気弁が利用できる。制御弁58は4個のポート
を有し、すなわち導管52のマニホルド部分62に接続
されるポート66と、マニホルド部分68に接続される
ポート72と、導管76に接続されるポート80と、プ
ラグ84によって密封された不作用ポート82である。
制御弁58はプラグ型ダイヤフラム90が収容された中
央室88を有する本体86からなる。複合構造の弁本体
86は、ポート80と66間の流体の連通を制御するダ
イヤフラム90の外周辺94によって密封された第1環
状弁座92をもつ。ばね96及びばね受98はそれぞれ
ダイヤフラム90の外周辺94を環状弁座92と密封係
合状態に押動する。弁本体80はまた通常はダイヤフラ
ム90のプラグ部分と係合してポート66と72間の流
通を制御する環状弁座100をもつ。スリーブ104が
ポート72内に収容されてポート72を流通する流体に
絞りオリフィス(リストリクタ)を設けている。ばね1
06とばね座108が設けられて、ダイヤフラム90の
下面よりも大きい面積のダイヤフラム90の上面110
にポート80における流体圧力が作用するのと同様に、
プラグ部分を弁座100に対して密封状態に偏倚する。
絞りオリフィスを用いることによってばね106は小型
のものが使用できる。
ばね106は、約100psi (7kg/cm2)のポート72
(導管68を介してタイヤ12に接続される)内の圧力
に抗して弁座100に向けてプラグ部分を偏倚し、これ
により、最大体や圧力を100psi (7kg/cm2)に制限
する。もちろ100psi 以外の圧力を選定してもよい。
もしタイヤ圧力が最大圧力を超えると、プラグ部分は弁
座100から離れ、ポート72とポート66が連通され
て過大なタイヤ圧力を下記のように逃がす。過大なタイ
ヤ圧力は手動膨張逆止め弁60からの不適正な充填また
はタイヤ12の過大な操作温度の結果として起こる。も
しポート80が排気されているとすると、ダイヤフラム
90の下面112に作用するポート66におけるほぼ1
0〜20psi (0.7〜1.4kg/cm2)の圧力により、プラグ
部分は弁座100から持ち上げられてポート72と66
が連通し、タイヤの密封室32間の流通が生じる。ポー
ト66における圧力がほぼ7psi (0.49kg/cm2)以下に
低下すると、ばね106は再びプラグ部分を弁座100
と密閉係合させて、制御弁を閉じる。従って、導管50
及び52内のほぼ7psi (0.49kg/cm2)未満の圧力で
は、制御弁52は閉じ、また10〜20psi (0.7〜1.4
kg/cm2)を超える圧力では、制御弁のポート66と72
間は開く。
低圧しゃ断弁56が第3図に示され、この弁は上述の制
御弁58と同様に、Berg Manufacturing Companny から
部品番号AC 15793として市販されている形式の
改良型のトラックブレーキシステム急速排気弁である。
低圧しゃ断弁56は4個のポートをもつ弁本体114か
らなり、これらのポートは導管52のマニホルド部分6
2に接続されるポート64と、マニホルド導管68を経
てタイヤ12の内室74に接続されるポート70と、導
管76を経て弁58のポート80に接続されるポート7
8と、プラグ118によって密封された不使用ポート1
16とである。弁本体116はまた内室120を有し、
その中にプラグ型のダイヤフラム122が収容されてい
る。弁56は通常設けられるダイヤフラムばねを除去し
その代りに弁座128に向けてダイヤフラム122の外
周辺126を強固に保持するスリーブ部材124を用い
ることにより改造されている。従って、ポート70は、
ポート64と78から確実に絶縁される。スリーブ部材
124は1つ以上の孔130を有し、ポート64と78
間、及びポート78とダイヤフラム122の上面134
よりも小さい面積のダイヤフラム122の下面132間
の流通を提供する。弁本体114はダイヤフラム122
のプラグ部分138と密封係合する環状弁座136を備
え、ポート64と78間の流通を制御する。
ポート70におけるタイヤ圧力にさらされるダイヤフラ
ム122の上面134は、ポート64における供給圧力
にさらされるダイヤフラム122のプラグ部分138の
下面140の少なくとも10倍のサイブをもつ。従っ
て、少なくと最小の圧力がタイヤ室74内に存在する限
り、ポート64に連通するマニホルド部分62内に10
倍も大きい供給圧力が存在しても、弁56がポート64
と78間を連通させることはない。ポート64における
供給圧力が決して110psi(7.7kg/cm2)を超えないと仮
定すれば、タイヤ内及び導管68内に10psi(0.7kg/cm
2)よりも大きい圧力があれば弁56は閉じた状態に保持
される。しかし、タイヤ12が少なくとも最小加圧状態
を維持できなくなる程、タイヤに大きい損傷が生じた場
合に、供給導管62に圧力を加えると、プラグ138は
弁座136から離れ、ポート64と78を流通させ、そ
の結果、供給圧力は導管76を経て制御弁58のポート
80に供給され、弁58のダイヤフラム90の上面11
0に作用するこの供給圧力は、制御弁58を閉じ位置に
維持させてポート66と72の連通を阻止し、自動的に
損傷タイヤを絶縁する。よって、少なくとも予め定めた
最小圧力状態を維持できない損傷タイヤからのシステム
供給空気の損失は防止され、タイヤ膨張システムは残余
のタイヤを正常状態に膨張させることができる。この自
動的な、損傷タイヤ絶縁操作は、第9図に示され、これ
について以下で詳細に説明する。タイヤ膨張システムが
停止状態では、上面110に作用するダイヤフラム90
を上方の圧力は、外周辺94及び弁座92のまわりから
漏れる。もち論、このシステムを操作するためには、最
小タイヤ圧力、例えば10psi(0.7kg/cm2)、以上の初度
タイヤ圧力が膨張・圧力逆止め弁60を介してタイヤ1
2に与えられなければならない。
膨張・圧力逆止め弁60は、マニホルド導管68内に配
設され、またはタイヤリム内に直接に配設され、かつタ
イヤ12の内室74と直節に連通するように弁56及び
58の下流に配置される。膨張・圧力逆止め弁は当業界
ではよく知られている標準型タイヤ弁軸構造のものであ
る。
ここで重要なことは、いずれも車輪末端組立体に配置さ
れた制御弁58及び低圧力しゃ断弁56に用いられてい
る構造が、これら弁の種々の室の大気への排出が、詳細
については後述するように、導管52のマニホルド部分
62のみを介して、従って弁56及び58は、水、泥、
雪あるいは砂などの汚染による詰まりを受けることがな
い。またこれら弁はタイヤ12内に配設することもでき
る。
集中タイヤ膨張システム10の静止部分46は、車輛の
シャシ上の便利な位置、好ましくは車輛の渡渉レベルよ
り高い位置に取付けられ、かつ単一の導管50と単一の
回転シール式室32によって回転部分48に接続され
る。
この静止部分46は、一般に車輛空気システム圧縮機、
あるいは好ましくは圧縮機により供給される圧力空気貯
留部である圧力流体源142を備えている。
圧力流体源142は、一般にほぼ120psi (8.4kg/cm
2)を超えない圧力で、圧縮空気を導管144に供給
し、この導管144は膨張弁154及び圧力調整器15
6の流入部150及び152にそれぞれ通じる分岐導管
146及び148に接続されている。圧力調整器156
は減圧弁164の流出部162に通ずる導管160に接
続された流出部158を有す。膨張弁154の流出部1
66、及び減圧弁164の流入部168それぞれは、マ
ニホルド導管170に接続される。マニホルド導管17
0はまた、しゃ断弁174の流入部172に接続され
る。しゃ断弁174は排出部に接続された流出部176
をもつ。マニホルド導管170はまた、急速排気弁18
0のポート178に接続される。圧力変換器186が分
岐導管188によって導管170内の圧力を受けるよう
に構成される。
急速排気弁180は排出部に接続されたポート182、
及び車輪末端組立体に通じる導管50に接続されたポー
ト184を有する。
圧力調整器156は公知の設計のもので、かつ導管16
0へ流動する流体の圧力を、ほぼ8〜10psi (0.56〜
0.7kg/cm2)の比較的低圧に制限し、かつさらに排出部
に通じる逃がしポート190を有する。従って、膨張弁
154への流入部150は供給圧力を受けるが、減圧弁
164の流出部162はほぼ8〜10psi (0.56〜0.7k
g/cm2)の調整された圧力に連通されることが分かる。
図示のように、圧力調整器156は急速排気弁180を
制御し、それによりシステム10がタイヤ12を減圧す
る最小圧力を調整する。
膨張弁154、減圧弁164及びしゃ断弁174をそれ
ぞれ公知の設計の、ソレノイド制御式弁であることが好
ましい。比較的小型の二方弁である。弁154,164
及び174はその流入部と流出部間の流体の流動を阻止
する第1すなわち閉位置、及び流入部と流出部間の流体
の流動を許す第2すなわち開位置をもつ。ソレノイド式
二方弁154及び164は、その閉位置にばねにより偏
倚されているが、弁174はその開位置にばねにより偏
倚されている。
急速排気弁180の詳細な構造を第4図に示す。簡単に
述べれば、急速排気弁180の構造は、上述の制御弁5
8の構造とほぼ同じであるが異なるところは弁58にお
いて用いた排気リストリクタ104を用いないことであ
る。弁180は4個のポートを有する弁本体192を有
し、これらのポートは、マニホルド導管170に接続さ
れたポート178と、排気部に接続されたポート182
と、導管50に接続されたポート184と、プラグ19
6で密封された不使用ゲート194である。弁本体19
2は中央の内室198を有しこの中にプラグ型ダイヤフ
ラム200が収容されている。ダイヤフラム200の外
周辺202は環状の弁座204と協働してポート178
と184間の流体の流動を制御する。外周辺202を弁
座204に密封接触するように偏倚させるためにばね2
06とばね受208が用いられる。中央プラグ部分21
0はポート182の環状弁座212と協働してポート1
82と184間の流体の流動を制御する。ダイヤフラム
プラグ部分210は、ダイヤフラム200の上面218
に作用する導管170内の流体圧力によって弁座212
と密封係合状態に偏倚される。
急速排気弁180の作用特性について述べれば、流体の
流動(すなわち、低圧状態の導管または室への高圧流体
の流動)はポート178からポート184への方向に保
たれる。しかし、ダイヤフラム200が持ち上がってポ
ート184を排気ポート182に開口するので、ポート
184からポート178への流動は起らない。さらに弁
180は、ポート178からポート184への流動と、
ポート184から排気ポート182への流動を実現する
ことによって、ポート178(導管170)における圧
力とポート184(導管50)における圧力とを低圧側
の導管の圧力に均衡させる作用をする。
ここで重要なことは、車輪末端組立体における各種の弁
から排気されるガスが通る急速排気弁180は、車輪末
端組立体から離れた位置に配置され、そしてこの弁は制
御弁、膨張弁154、減圧弁164及びしゃ断弁174
から離して配置することもできることである。急速排気
弁180は、そのポート178をマニホルド導管170
を介して上記の弁174,154,164に連通させて
単一の圧力ライン170によって遠隔制御することがで
きる。詳細については後述するように、システムのさら
に速やかな排気と車輪末端の低圧しゃ断弁56、制御弁
58をさらに速やかに操作させるために、急速排気弁を
各車軸に、あるいは各車輪末端組立体に配設することが
できる。
導管170内の加圧状態を制御することによって、導管
50と52及びこれら導管に接続されるすべての室が急
速排気弁180を通って自動的に排気される最小圧力も
制御される。システム10の減圧操作中には、急速排気
弁は導管50と52を排気し、次にこれら導管は制御弁
58を介してタイヤ室74に接続されて圧力調整器15
6からの調整された圧力に等しい圧力に接続される。シ
ステム10の停止(定常状態操作)中には、タイヤ室7
4は制御弁58によって導管52からは絶縁され、導管
170はしゃ断弁174を介して大気に排気されて、導
管50と52及び密封室32を急速排気弁180を介し
て大気へ排気させる。
圧力変換器186は、任意の、市販された設計のもの
で、導管170内の圧力を示す信号、好ましくは電気信
号を提供する。
集中タイヤ膨張システム10の空圧構成要素の作用はつ
ぎのとおりである。正常、または定常状態の下におい
て、すなわちタイヤ膨張システム10が不作動時に、タ
イヤ12の内室74、従ってマニホルド導管68は、例
えば主要道路走行のためには75psi(5.25kg/cm2)、断
郊走行のためには30psi(2.1kg/cm2)、あるいは砂、泥
または雪用として20psi(1.4kg/cm2)のような最小加圧
レベルより大きい或る加圧レベルに加圧される。もしタ
イヤ12の加圧状態が最小の加圧レベル(10psi(0.7k
g/cm2)のような)以下であれば、タイヤは手動式膨張及
び逆止め弁60によって少なくとも最小加圧状態に加圧
されなければならない。定常状態において(第6図参
照)、膨張弁154及び減圧弁164は閉位置で、しゃ
断弁174は開位置にある。このような状態の下では、
供給圧力は導管114内に、また調整済み圧力は導管1
60内に存在する。しゃ断弁は開位置にあるので、導管
170は排気され、従って急速排気弁180のダイヤフ
ラム200は大気圧のみを受ける。導管62,52及び
50内にどのような圧力が存在しても、ダイヤフラム2
00の下面220に作動する圧力によりダイヤフラムの
プラグ部分210を弁座212との係合から外させ導管
50を急速排気弁180のポート184と182を介し
て排気部に接続させる。導管52のマニホルド部分62
が大気に通気されると、弁56及び58のポート64及
び66内はそれぞれ大気圧となるので、弁56及び56
のポート70及び72は密封され、導管68及びタイヤ
12はそれぞれタイヤの膨張圧力を保ったままシステム
から絶縁される。導管52及び50は、急速排気弁18
0を通って速やかに大気に排気されるので、密封室32
を形成する回転式シール28及び30は、その両側にお
いて大気圧またはほぼ大気圧を受ける。
第6,7,8,9,10及び11図において、種々の導
管及び室の加圧は、供給圧力に対して「S」、調整圧力
(8〜10psi(0.56〜0.7kg/cm2))に対しては「R」、
大気圧に対しては「A」、またはタイヤ圧力に対しては
「T」で示す。
運転者は、車輛運転室内において制御パネル222を有
することが好ましく、この制御パネルはその詳細を第1
2図に示す。典型的な制御パネルは、パネル本体224
を有し、このパネル本体は車輛の計器盤内に取付けるこ
とが好ましく、多数(この実施例では4個)の照明付き
押ボタン226,228,230及び232をもつ。図
示の実施例において、押ボタン226は「主要道路」、
押ボタン228は「断郊」、押ボタン230は「砂、
泥」、及び232は「断」と表示されている。もちろ
ん、この外にも制御ボタンを設けることができ、かつ運
転者は現在のタイヤ膨張圧力を示すゲージまたはLED
もしくはLCD読出し器を備えることができ、その上運
転者は特定の膨張圧力に対する制御手段を備えることも
できる。パネル222には、安全のために蝶番付き遮光
カバー234を取付けてある。各制御ボタンは、詳細に
ついては後述する集中制御ユニットに接続するためのコ
ネクタ装置236を有する。
制御パネルの一実施例222において、ボタン226,
228または230のうちの一つが定常光を放つとき
は、圧力設定が目下、システム10によって維持されて
いることを示す。運転者が別のボタンを押すと、その光
は新規の圧力が得られてそのボタンが定常光を放つに至
る時点まで明滅する。もし運転者が「断」ボタン232
を押すと、この制御装置は主要道路圧力を選択し、シス
テムを不作動にさせ、「断」ボタンは定常光を放つ。運
転者またはシステムにより選択された圧力を維持するた
めに、このシステムは種々のタイヤ内に維持された圧力
を周期的に監視し、選択された圧力を維持するために必
要な何等かの修正作用(膨張または減圧)を行う。空気
供給が不十分なときや故障が起きたときは、「断」ボタ
ンが明滅してその状態を示す。詳細については後述する
ように、この制御装置は車輛速度を検出し、車輛が予め
定めた速度、例えば40mph(64kph)に達すると、自動
的に主要道路圧力にタイヤを膨張し、主要道路ボタン2
26を点灯する。安全手段として、このシステムは40
mph(64kph)の検出車輛速度においては、運転者がボタ
ン228または230を押すことによって断郊または砂
・泥状態を選択してもそれに応答しないように構成する
ことができる。
運転者が現在の操作圧力とは異なる膨張圧力を選択する
とき、あるいは現在の操作膨張圧力の自動的監視中に
は、この制御ユニットは、選択された所望圧力を得るた
めまたは維持するために、膨張または減圧が必要かどう
かを決定のために現在の膨張圧力を測定する。
集中タイヤ膨張システム10の圧力測定操作方法を第7
図に示す。簡単に述べれば、まず、膨張弁154、減圧
弁164及びしゃ断弁174を閉じると、膨張弁154
は直ちに脈動し(すなわち、速やかに開かれ次いで再び
閉じられる)、これによって急速排気弁180のダイヤ
フラム200の上面218に作用する空気圧力を供給さ
せ、導管50,52及び62を加圧する。もしタイヤ内
及びマニホルド導管68内の圧力が最小圧力よりも高け
れば、低タイヤ圧力しゃ断弁56は閉じたままであり、
かつ制御弁58のポート66における供給圧力は、弁5
8のダイヤフラム90の下側110に作用して弁58の
ポート66と72を連通させる。導管68内のタイヤ圧
力は、弁58を開状態に保ち、これによってタイヤ圧力
またはほぼタイヤ圧力に等しい圧力が導管62,52及
び50に加わり、かつ急速排気弁180の作用によって
導管170及び圧力変換器186に通じる導管188に
も加えられる。従って、圧力変換器186はタイヤ圧力
を受けてタイヤ圧力を示す信号を制御ユニットに伝え
る。タイヤ膨張圧力を精密に測定するためには、このシ
ステムは平衡状態(すなわち流体の流動がわずかである
か全く存在しない)になければならず、これは制御弁1
54,164及び174がおのおの閉位置にある場合で
あることが理解されるであろう。
制御装置は次に、圧力変換器186からの信号によって
示されたこのタイヤ膨張圧力を所望のタイヤ圧力と比較
して膨張すべきか減圧すべきかを決定する。もし制御装
置が、膨張する必要があると決定すれば、システム10
を、第8図に示すように或る時間中、膨張作用態様にさ
せる。もし制御装置が減圧が必要であると決定すれば、
第11図に示すようにシステム10を減圧作用態様にさ
せる。もし制御装置が何等の操作も必要としないと決定
すれば、第10図に示すように、システム10をしゃ断
操作態様にさせる。これらの各態様の詳細は下記のとお
りである。
監視されたタイヤ膨張圧力と、運転者または制御装置が
選択した所望圧力との比較をもとにして、もしシステム
制御ユニットが監視されたタイヤを膨張することが必要
であると決定すると、システム10は第8図に示す膨張
操作態様をとる。膨張作用態様においては、減圧弁16
4としゃ断弁174は閉じ、膨張弁154が所定時間開
かれる。こお時間の終末時点に、膨張弁154は閉じ、
導管68,62,52,50,170及び188内のタ
イヤの膨張圧力は圧力変換器186によって検出され、
それ以上の操作が必要か否かを決定する。しゃ断弁17
4と減圧弁164を閉状態のままで膨張弁154を開く
と、マニホルド導管170内の供給圧力を生ぜしめ、こ
の供給圧力は急速排気弁180のダイヤフラムの外周辺
まわりを流れて導管50内に流入し、回転式密封室32
を経て導管52及びそのマニホルド部分62へ、さらに
弁56及び58のポート64及び66それぞれに流入す
る。いま、導管68内の膨張圧力が最小膨張圧力より高
ければ、低タイヤ圧力しゃ断弁56は閉状態を保ち及び
制御弁58のポート66における流体圧力はダイヤフラ
ム90の下側112に作用して、ポート66とポート7
2を連通させ、導管68を経てタイヤ12ヲ膨張する。
制御弁58を開き、そしてタイヤ12を膨張するため
に、単一の圧力管(導管52)が用いられ、そしてタイ
ヤ12の急速膨張のためには全供給圧力によって膨張が
起こることが分かる。膨張弁は、膨張期間の終期におい
て閉じられる。膨張弁はしゃ断弁及び減圧弁が閉状態に
あるままで閉じられるので、制御弁58は開状態を続
け、急速排気弁180を介してタイヤ膨張圧力が圧力変
換器186によって監視される。
選択されたタイヤ圧力(通常は、この圧力にある割合の
圧力を加減する)に対応する膨張圧力を得ると、タイヤ
システムは第10図に示すようなしゃ断態様をとる。こ
のしゃ断態様において、ソレノイド式しゃ断弁154及
び減圧弁164は閉じ、ソレノイド式しゃ断弁174は
開かれる。従って、マニホルド導管170は大気へ排気
され、導管62,52及び50内の圧力は急速排気弁1
80の排気ポート182を経て急速に排気されて、制御
弁58は閉じられるので、システム10は第6図に示す
通常の定常状態をとる。上述のように、所望の圧力を維
持するためには、この定常状態にある間は、制御ユニッ
トは、第7図に示す、システム圧力測定作用態様を自動
的に、周期的に反復することが望ましい。
上述のように、もしタイヤ12のうちの一つが、少なく
とも最小膨張圧力(例えば10psi(0.7kg/cm2))を維持
し得ないような危険の大きい故障を受けたときは、残り
のタイヤが正常状態に膨張または減圧できるように、そ
の故障タイヤを集中タイヤ膨張システム10の他のタイ
ヤから絶縁することが大いに望ましい。タイヤのうちの
一つが最小圧力以下の圧力になった状態でこのタイヤ膨
張システム10の操作は、第9図を参照して理解される
であろう。図示のように、タイヤ12は重大欠陥「F」
を受けてタイヤの内室74及びこれに接続するマニホル
ド導管68は実質的に大気に通じている。従って、低圧
しゃ断弁56の室70は減圧されてダイヤフラム122
の上面134には大気圧のみが作用する。膨張弁154
は開状態にあるので導管62及び弁56のポート64を
加圧し、ポート64はポート78に連通して導管76及
び制御弁58のポート80は加圧され、従って弁58の
ダイヤフラムの上面110に作用する供給圧力は導管6
2に対して弁58のポート72を密封して、導管68と
ダイヤフラム12を膨張システム10の残部から絶縁す
る。
このシステム10の制御ユニットが、測定操作態様によ
ってタイヤを減圧することが必要であると決定すると、
このシステムは、第11図に示す減圧操作態様をとる。
この減圧操作態様においては、導管50及び170は、
当初においてほぼタイヤ圧力にあり、ソレノイド式膨張
弁154及びソレノイド式しゃ断弁174は閉じられか
つソレノイド式減圧弁164は開かれている。従って、
例えば10psi(0.7kg/cm2)のような調整済み圧力が導管
160及び170内に、そして急速排気弁180のポー
ト178に存在している。減圧弁164は一定時間開か
れる。減圧弁が開くと急速排気弁180のダイヤフラム
の上面に調整済み圧力が加わるので、制御弁58はシス
テム圧力測定操作態様に引続いて開状態に保たれている
ので、導管50,52,62及び68が調整済み圧力に
向って急速に排気減圧される。導管68内の圧力が下が
り、従ってタイヤ12の内室74と導管68間には差圧
が生じるので、タイヤ12は減圧を続け、空気は急速排
気弁180のポート182から排気される。この減圧作
用時間の後、減圧弁は閉じられ、システム圧力が測定さ
れ、もし、さらに減圧または膨張が必要かどうかを決定
する。ここで重要なことは、導管170内、従って急速
排気弁180のポート178内の圧力によって急速排気
弁180が閉じられ、タイヤの圧力が予め定めた調整済
み圧力以下まで下がらないようにタイヤからそれ以上空
気が排出されるのを防止する。この調整済み圧力は、タ
イヤの最低圧力以上に設定されており、タイヤが最低圧
力になって低圧しゃ断弁56が開いてタイヤの圧力が更
に低下するのを防いでいる。
上述の、制御弁58及び低圧しゃ断弁56の両方の機能
を併せ持った変更型タイヤ弁組立体構造体300を第1
3図を参照して説明する。タイヤ弁組立体300は、た
だ二つだけの外部流体接続ポート304及び306をも
つ単体の弁本体または弁ブロック302内に収容されて
いる。ポート304は密封室32に通じる供給導管52
に流動的に接続可能であり、かつポート306はタイヤ
12の内室74に流動的に接続されている。マニホルド
導管68に類似した流動導管(不図示)がポート306
と内室74間に配設される。
弁本体302は、プラグ型ダイヤフラム314によって
下方部分310と上方部分312に仕切られる。ポート
304はしゃ断弁組立体316におけるように下方室部
分310と流通する。室308の下方部分310はダイ
ヤフラム310のプラグ部分320によって開閉される
弁座318を通ってポート306と連通する。ばね32
4は、プラグ部分の面321に作用するタイヤ圧力が予
め定めた最大値を超えるまで、ポート306から下方室
部分320及びポート304への流動を阻止し続けるの
に十分な力をもって、ダイヤフラム310のプラグ部分
320を弁座318に対して偏倚する。
ダイヤフラム314は、ポート304及び下方室部分3
10内の流体圧力にさらされる下面326を有し、この
面は上方室部分312内の流体圧力にさらされたダイヤ
フラムの上面322よりも小さい面積をもつ。
シャトル弁316は、シャトル部材328を含み、該部
材は内部ポート332と334間を連通するようにばね
330によって偏倚され、かつポート306におけるタ
イヤ圧力を受けかつシャトル部材328を左方へ偏倚し
てポート332と334間の流通を断つためにばね33
0と対向するピストン部分336を有する。ポート33
2は下方室部分310とポート304に連通され、ポー
ト314は上方室部分312に流体により接続される。
ポート306における最小基準タイヤ圧力、約10psi
(0.7kg/cm2)を超える圧力が、上方及び下方室部分の流
動を絶縁するために、シャットル部材328を左方位置
まで閉位置に維持するであろう。ばね340はダイヤフ
ラム310の外周辺342を下方及び上方室部分間の外
側弁座344に対して偏倚する。導管52及び下方室部
分312が排気されると、上記室部分は弁座344から
排気される。
いま、ポート306における圧力が最小タイヤ圧力を超
えるとすれば、導管52の加圧は下方室部分を加圧して
弁座318からプラグ部分320を上昇して導管52と
タイヤ12の内室74間の流通を成就する。導管52が
排気されると、ばね324の偏倚力を受けてプラグ部分
320を弁座318に密封させる。しかし、タイヤ圧力
が最小タイヤ圧力より低ければ、ばね330はシャット
ル部材328をその右方位置または開位置に移動させ、
また導管52の加圧は上方室及び下方室310及び31
2を加圧させ、ダイヤフラム310の広い面積をもつ上
面322に作用する供給圧力は、プラグ部分320を弁
座318に強固に係合、保持させて自動的に、タイヤ1
2を流動的に絶縁する。
ここにおいて重要と考えられることは、弁組立対300
は単一の本体302から成り、該本体はただ二つのポー
ト304及び306だけの接続部をもつのみで、ポート
304を介する以外には大気への通気部分をもたないこ
とである。これらの態様は、タイヤ弁組立体をタイヤリ
ムまたはハブ上もしくはタイヤ室74の内側の、比較的
保護された場所に取付可能にさせる。
制御及び低タイヤ圧力しゃ断タイヤ弁組立対300の変
更取付実施例を第14図及び第15図に示す。第14図
及び第15図において、タイヤ12はビード固定部材4
00を用いて密封された内質受74を構成するようにリ
ム14に取付けられている。ビード固定部材400のよ
うなビード固定部材は、当業界においては公知であり、
かつタイヤのビード部分402をリムと密封係合状態に
維持しかつ低いタイヤ膨張圧力においてタイヤがリム上
で回転するのを防止するために比較的低圧力において使
用することを目的とするタイヤにしばしば利用されてい
る。図示のビード固定部材400は、鋳造されたゴムス
リーブ構造体で、この形式のビード固定部材は、米合衆
国、New Jersey州、Trenton 市のHutchinson Core Cor
p.から入手できる。
ビード固定部材400は、弁組立体300を内蔵したポ
ケットまたは室404を設けることによって変更されて
いる。第13図を参照して明らかなように、弁組立体3
00は、既述の詳細説明における制御弁58及び低タイ
ヤ圧力しゃ断弁56と同様に機能する。弁組立体300
は流入ポート304及びタイヤの内室74と連通する流
出部306を含む。ビード固定部材400は、弁組立体
300の流入ポート304と連通しかつ導管52に取付
け可能なフィッティング410と連通する環状空胴また
は通路406を有する。既述の弁60と類似の別個の手
操作初度加圧及び圧力逆止め弁を設けることもできる。
フィッティング410はリム14の穴を貫通して配設さ
れる。
以上の如く本発明の好適実施例について或る程度特定的
に述べたが、もち論、本発明の特許請求の範囲に規定す
る本発明の精神及び範囲から逸脱することなく上記実施
例の代替態様及び構成部分の変更配置を実施できること
が理解される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、単列タイヤの膨張を制御するのに用いられる
本発明の種々の空圧式構成要素の概略図、第2図は、第
1図に概略図示した制御弁の断面図、第3図は、第1図
に概略図示した低タイヤ圧力しゃ断弁の断面図、第4図
は、第1図に概略図示した急速排気弁の断面図、第5図
は、種々のタイヤ圧力におけるタイヤ踏み跡の図、第6
図は、初度または定常作用状態における第1図に示す種
々の空圧式構成要素の概略作用図、第7図は、タイヤ圧
力測定作用態様における第1図の種々の空圧式構成要素
の概略作用図、第8図は、タイヤ膨張作用態様における
第1図の種々の空圧式構成要素の概略作用図、第9図
は、低タイヤ圧力膨張防止作用態様を示す第1図の種々
の空圧式構成要素の概略作用図、第10図は、システム
しゃ断作用態様における第1図の種々の空圧式構成要素
の概略作用図、第11図は、タイヤ減圧作用態様におけ
る第1図の種々の空圧式構成要素の概略作用図、第12
図は、運転者制御パネルの一例の斜視図、第13図は、
別形式の制御弁・低タイヤ圧力しゃ断弁組立体の概略
図、第14図及び第15図はさらに別の制御弁・低タイ
ヤ圧力しゃ断弁組立体それぞれの断面図を示す。 10……集中タイヤ膨張システム 12……タイヤ 14……タイヤリム 16……車輛・ハブ組立体 18……車輛ハウジング 20……軸受 24……スリーブ 26……フランジ 28,30……回転式シール 32……密封室 34……流入部 36……通路 38……通路 40……開口 42……フランジ部分 46……静止構成要素 48……回転構成要素 50,52……流体導管 54……ブシュ 56……低圧しゃ断弁 58……制御弁 60……手動膨張・圧力逆止め弁 62……マニホルド部分 64,66……ポート 68……マニホルド導管 70,72……ポート 74……タイヤ内室 76……導管 78,80……ポート 82……不作用ポート 84……プラグ 86……弁本体 88……中央室 90……ダイヤフラム 92……第1弁座 94……外周辺 96……ばね 98……ばね受 100……弁座 102……プラグ部分 104……スリーブ 106……ばね 108……ばね座 110……ダイヤフラム上面 112……ダイヤフラム下面 114……弁本体 116……不使用ポート 118……プラグ 120……弁内室 122……ダイヤフラム 124……スリーブ部材 126……外周辺 128……弁座 130……孔 132……ダイヤフラム上面 134……ダイヤフラム下面 136……弁座 138……プラグ部分 140……プラグ部分面区域 142……圧力流体源 144……分割導管 146,148……分岐導管 150,152……流入部 154……膨張弁 156……圧力調整器 158……流出部 160……導管 162……流出部 164……減圧弁 166,168……流入部 170……マニホルド導管 172……流入部 174……しゃ断面 176……流出部 178……ポート 180……急速排気弁 182,184……ポート 186……圧力変換器 188……分岐導管 190……ポート 192……弁本体 194……不使用ポート 196……プラグ 198……弁内室 200……プラグ型ダイヤフラム 202……外周辺 204……弁座 206……ばね 208……ばね受 210……中央プラグ部分 212……弁座 218……ダイヤフラム上面 220……ダイヤフラム下面 222……制御パネル 224……パネル本体 226,228,230,232……押ボタン 234……遮光カバー 236……コネクタ装置 300……タイヤ弁組立体 302……弁本体 304,306……ポート 308……室 310……下方部分 312……上方部分 314……ダイヤフラム 316……しゃ断弁組立体 318……弁座 320……プラグ部分 321……プラグ面 322……上面 324……ばね 326……下面 328……シャットル部材 330……ばね 332,334……ポート 336……ピストン部分 340……ばね 342……外周辺 344……弁座 400……ビード固定部材 402……ビード部分 404……ポケット 406……空胴 410……フィッティング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デビツト マイケル プレストン アメリカ合衆国 48071 ミシガン州 マ デイスン ハイツ スプーン 29656 (56)参考文献 特開 昭53−7011(JP,A)

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集中タイヤ膨張システム(10)用のタイ
    ヤ弁組立体(56,58)であって、前記タイヤ弁組立
    体が、第1導管(52)を選択的に加圧及び減圧するた
    めの流体接続用第1接続手段(62)、及び膨張式タイ
    ヤの内部加圧室(74)に連通する第2導管(68)へ
    の流体接続用第2接続手段を有し、 前記タイヤ弁組立体(56,58)が前記第1及び第2
    導管内の検出された圧力によってのみ作動され、かつ前
    記弁組立体が第1基準値を超える前記第1導管(52)
    内の流体圧力及び最小タイヤ圧力基準値を超える前記第
    2導管(68)内の流体圧力に自動的に応答して前記第
    1及び第2導管間の流通を達成し、かつ前記弁組立体が
    前記最小タイヤ圧力基準値を超えない前記第2導管内の
    流体圧力に自動的に応答して前記第1及び第2導管間の
    流通を阻止することを特徴とするタイヤ弁組立体。
  2. 【請求項2】タイヤ弁組立体(56,58)が、最大タ
    イヤ圧力基準値を超える前記第2導管(68)内の流体
    圧力に自動的に応答して前記第1及び第2導管間の流通
    を達成させる特許請求の範囲第1項記載のタイヤ弁組立
    体。
  3. 【請求項3】タイヤ弁組立体(56,58)が、前記最
    大タイヤ圧力基準値を超えない前記第2導管(68)内
    の流体圧力及び前記第1基準値を超えない前記第1導管
    (52)内の流体圧力に自動的に応答して前記第1及び
    第2導管間の流通を阻止する特許請求の範囲第2項記載
    のタイヤ弁組立体。
  4. 【請求項4】タイヤ弁組立体(56,58)が、前記第
    1導管(52)に接続された第1ポート(66)と、前
    記第2導管に接続された第2ポート(72)と、前記第
    1及び第2ポート間に配設された第1弁座(100)
    と、前記第1弁座(100)と密封係合状態になりかつ
    該弁座との密封係合状態から解放されるように可動の第
    1弁部材(90)と、前記第1弁部材(90)の前記第
    1弁座(100)との密封係合状態に常時押動する第1
    弾性部材(106)を有し、前記第1弁部材(90)が
    前記第1導管(52)と常時流通する第1弁面(92)
    と前記第2導管(68)と常時流通する第2弁面と前記
    第2弁面の表面積より大きい表面積をもつ第3弁面(1
    10)を有し、前記第1及び第2弁面に作用する流体圧
    力が前記第1弁部材(90)を前記第1弁座(100)
    との密封係合を解くように押動し、かつ前記第3弁面に
    作用する流体圧力が前記第1弁部材(90)を前記第1
    弁座(100)と密封係合させるように押動するように
    構成された制御弁(58)と、 前記第2導管(68)内の流体圧力に応答性を有し、か
    つ前記第2導管(68)内の流体圧力が前記最小タイヤ
    圧力基準値未満の場合は前記第1導管(52)と前記第
    3弁面の間の流通を達成するように作用する低タイヤ圧
    力しゃ断弁(56)とを含む特許請求の範囲第1項また
    は第3項記載のタイヤ弁組立体。
  5. 【請求項5】制御弁(58)が前記第3弁面(110)
    と流通する第3ポート(80)を含み、かつ前記低タイ
    ヤ圧力しゃ断弁(56)が、 前記第1導管(52)に接続された第4ポート(64)
    と、前記第3ポート(80)に接続された第5ポート
    (78)と、前記第2導管(68)に接続された第6ポ
    ート(70)と、前記第4及び第5ポートとの間に配置
    された第2弁座(136)と、前記第2弁座(136)
    と密封係合しかつ該密封係合を解除するように可動な第
    2弁部材(138)と、前記第2弁部材(138)を前
    記第2弁座(136)と密封係合するように押動する第
    2手段(134)とを含み、前記第2弁部材(138)
    が前記第2導管(68)と常時流通する第4弁面(13
    4)を有し、前記第4弁面に作用する流体圧力が前記第
    2弁部材(138)を前記第2弁座(136)と密封係
    合するように押動する特許請求の範囲第4項記載のタイ
    ヤ弁組立体。
  6. 【請求項6】第2手段(134)が前記第4弁面(13
    4)の面積よりも小さい面積の面をもちかつ前記第1導
    管(52)を常時流通する、前記第2弁部材(138)
    に形成された第5弁面(140)を含み、前記第5弁面
    に作用する流体圧力が前記弁部材(138)を前記第2
    弁座(136)との密封係合から解放するように押動す
    る特許請求の範囲第5項記載のタイヤ弁組立体。
  7. 【請求項7】前記第4弁面(134)の面積が、前記第
    1導管(52)内の予想最大圧力に対する最小タイヤ圧
    力基準値の比にほぼ等しい割合で前記第5弁面(14
    0)の面積よりも大きい特許請求の範囲第6項記載のタ
    イヤ弁組立体。
  8. 【請求項8】前記第1弁座(100)と係合する中央に
    位置するプラグ型ダイヤフラム形のダイヤフラム(9
    0)であり、かつ前記制御弁(58)が前記第1及び第
    3ポート(66,80)の中間に形成されかつ前記ダイ
    ヤフラム(90)の外周辺(94)によって弾性的に密
    封される第3弁座(92)を有し、前記ダイヤフラム
    (90)が前記第3ポート(80)内の圧力が前記第1
    導管内の圧力を超えるとき前記第3ポートから前記第1
    ポート(66)への流動を許す特許請求の範囲第5項記
    載のタイヤ弁組立体。
  9. 【請求項9】前記制御弁(58)及び低タイヤ圧力しゃ
    断弁(56)が前記第1導管(52)を介してのみ大気
    に連通する特許請求の範囲第8項記載のタイヤ弁組立
    体。
  10. 【請求項10】前記第1導管(52)の一端が単一の回
    転式密封室(32)に接続されている特許請求の範囲第
    5項記載のタイヤ弁組立体。
  11. 【請求項11】前記タイヤ弁組立体(56,58)がさ
    らに、前記第2及び第4ポート(72,64)と前記タ
    イヤの前記内室(74)間に配設された手動式タイヤ膨
    張弁(60)を含む特許請求の範囲第5項記載のタイヤ
    弁組立体。
  12. 【請求項12】タイヤ弁組立体(56,58)が前記第
    1導管を介してのみ大気に連通する特許請求の範囲第1
    項記載のタイヤ弁組立体。
  13. 【請求項13】タイヤ弁組立体(56,58)が、 遠隔式に加圧及び排気される第1流体導管と膨張式タイ
    ヤの内側圧力室と常時連通する第2流体導管とに接続さ
    れた流体接続手段と、 前記第1導管(52)から前記第2導管(68)への流
    れを制御し、かつ前記第1及び第2導管(52,68)
    間に配置されかつこれと密封係合しかつ密封係合から開
    放するように可動な弁部材によって密封可能な弁座と、
    前記第1弁部材(90)を前記第1弁座(100)と密
    封係合状態に偏倚する第1弾性部材(106)と、前記
    第1導管(52)と常時連通しかつ前記第1弾性部材に
    対向して配置される第1弁面(112)と、前記第1弁
    面の反対側に配置されかつ前記第1弁面よりも面積の大
    きい第2弁面(110)をもつ第1弁装置(58)と、 前記第1導管(52)と前記第2弁面間に配設されかつ
    これと密封係合しかつ密封係合から解放するように可動
    な第2弁部材(138)によって密封可能な第2弁座
    (136)と、前記第2弁部材(138)を前記第2弁
    座(136)との密封係合から解放するように押動する
    第2手段と、前記第2手段と対向して配置されかつ前記
    第2導管に常時連通して前記第2弁部材を前記第2弁座
    (136)と密封係合状態に押動する第3弁面(13
    4)とを有し、前記予め定めた最小基準圧力を超える前
    記第3弁面(134)区域上に作用する流体圧力が前記
    第2弁部材を前記第2弁座(136)と密封係合状態に
    維持させる第2弁装置(56)とをもつ集中タイヤ膨張
    システム用タイヤ弁組立体。
  14. 【請求項14】前記第2手段が前記第3弁面(134)
    区域上に作用する予め定めた最小基準圧力よりも低い偏
    倚力に打勝つように作用されて前記第2弁部材(13
    8)を前記第2弁座(136)との密封係合から解放す
    るように移動して、前記第2弁面(132)を前記第1
    導管(52)とを連通し、それにより前記第1導管(5
    2)の加圧が前記第1及び第2導管間の流通を達成しな
    い特許請求の範囲第13項記載のタイヤ弁組立体。
  15. 【請求項15】前記第2手段が前記第2弁部材(13
    8)に形成された第4弁面(140)を含み、前記第4
    弁面(140)が前記第3弁面(134)よりも小さく
    かつ前記第1導管(52)に常時連通する特許請求の範
    囲第14項記載のタイヤ弁組立体。
  16. 【請求項16】予め定めた最小基準圧力が、前記第1導
    管(52)の加圧状態の一定比率の大きさの圧力である
    特許請求の範囲第15項記載のタイヤ弁組立体。
  17. 【請求項17】第1及び第2弁装置(56,58)が第
    1及び第2弁本体(86,114)をそれぞれ含み、前
    記弁本体の内部が前記第1及び第2導管(52,68)
    によってのみその外部に連通する特許請求の範囲第16
    項記載のタイヤ弁組立体。
  18. 【請求項18】第1弁装置(58)がプラグ型ダイヤフ
    ラムによって第1及び第2室部分に区分される中央室を
    もつ弁本体を有するダイヤフラム弁と、前記第1導管
    (52)に連通しかつ前記第1室部分に連通する第1ポ
    ート(66)と、前記第2導管(68)に連通するため
    かつ前記弁座(100)において前記第1室部分と交差
    する第2ポート(72)とを含み、前記プラグ型ダイヤ
    フラム(90)が前記弁座(100)と密封係合可能な
    部分を有し、さらに前記第1弁装置(58)が前記第2
    室と流動的に連通するための第3ポート(80)とを含
    み、前記弁本体が前記第1及び第2室部分間に配設され
    かつ前記ダイヤフラムの外周辺によって密封される第3
    弁座(92)を有しかつ弾性部材(96)が前記ダイヤ
    フラム(90)の前記外周辺を前記第3弁座(92)と
    密封係合状態に押動し、これにより前記第2室部分内の
    流体圧力が前記第1導管(52)を排気するとき前記第
    1導管へ前記ダイヤフラムの外周辺まわりから排気する
    特許請求の範囲第14項または第17項記載のタイヤ弁
    組立体。
  19. 【請求項19】ダイヤフラムの前記プラグ部分(90)
    が前記第2導管(68)と常時連通する第5弁面区域を
    有し、前記第4弁面区域上に作用する前記予め定めた最
    大タイヤ圧力を超える前記第2導管内の流体圧力が前記
    第1弾性部材(106)の偏倚作用に打勝って前記プラ
    グ部分(90)を前記第1弁座(100)との密封係合
    から解放するように移動して前記第2導管(68)を前
    記第1導管(52)と連通し、前記最大基準圧力を超え
    る前記第2導管内の流体圧力を前記第1導管に排出する
    特許請求の範囲第18項記載のタイヤ弁組立体。
  20. 【請求項20】タイヤ弁組立体が外部からその内部への
    第1及び第2流体通路(304,306)のみを有する
    単一の弁本体(302)を含み、前記第1流体接続手段
    が前記第1通路によって構成されかつ前記第2流体接続
    手段が前記第2通路によって構成される特許請求の範囲
    第1項または第3項記載のタイヤ弁組立体(300)。
  21. 【請求項21】前記弁本体が前記内部圧力室(74)内
    に取付けられる特許請求の範囲第20項記載のタイヤ弁
    組立体。
  22. 【請求項22】前記タイヤ(12)が前記内部圧力室内
    に収容された環状スリーブビート固定部材(400)に
    よってタイヤリム(14)に取付けられ、前記弁本体が
    前記ビート固定部材内に構成された空胴(404)内に
    取付けられる特許請求の範囲第21項記載のタイヤ弁組
    立体。
  23. 【請求項23】前記ビート固定部材が、一端において前
    記第1通路(304)と、及び他端において前記タイヤ
    リムを貫通する流体フィッティング(410)と連通す
    る環状通路(406)を含む特許請求の範囲第22項記
    載のタイヤ弁組立体。
  24. 【請求項24】第1弁装置が、前記第1通路において流
    体圧力に常時さらされる第1面(326)及び前記第1
    面より大きい対向する第2面(327)をもつダイヤフ
    ラム(314)を含み、かつ前記第2弁装置が前記第1
    通路と前記第2ダイヤフラム面間の流通を達成する開位
    置、及び前記第1通路と前記第2ダイヤフラム面間の流
    通を阻止する閉位置をもつシャトル弁(316)を含む
    特許請求の範囲第20項または第21項記載のタイヤ弁
    組立体。
  25. 【請求項25】前記シャトル弁装置が、弾性部材(33
    0)によってその前記開位置に常時偏倚されかつ前記第
    2通路(306)における圧力に常時さらされるピスト
    ン部分(336)をもつシャトル部材(328)を含
    み、前記ピストン部分に作用する流体圧力が前記弾性偏
    倚部材に抗して作用し前記シャトル弁をその前記閉位置
    に偏倚する特許請求の範囲第24項記載のタイヤ弁組立
    体。
  26. 【請求項26】前記弁本体が単体のブロックを含む特許
    請求の範囲第20項または第21項記載のタイヤ弁組立
    体。
  27. 【請求項27】前記弾性偏倚装置が、前記ピストン部分
    に作用する予め定めた最小基準圧力よりも低い流体圧力
    に打ち勝つように作用する特許請求の範囲第25項記載
    のタイヤ弁組立体。
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