JPH0643930U - 照明器具のコード処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 分離可能なアームとシエード部とをコネクタ
を用いることなくコードにより接続する。 【構成】 シエード部１８には、コード通り溝２２が形
成され、その側壁１８ａには、スリット２４を形成、コ
ード２８は、シエード部１８の一端のランプソケット
に、スリット２４を通って、コネクタを介することなく
接続される。スリット２４には、つまみ３４ａを有する
スライダが取り付けられ、このスライダはスリット２４
を通るコード２８に対して、シエード部１８の一端側に
配置される。スライダをシエード部１８の一端側に位置
させると、スリット２４が広い範囲で解放され、スリッ
ト２４の任意の位置からシエード部１８外に突出でき
る。このコード２８は、スリット２４に沿って、シエー
ド部１８の一端に対して離れる方向に移動すると、シエ
ード部１８のコード通り溝２２内に押し込められる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、床面上にアーム部を直立載置し、あるいはアーム部を製図板などに 固定して使用する電気スタンド型の照明器具のコード処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

此種の電気スタンド型照明器具は、図８，９に示すように、アーム部２とシエ ード部４とは取り外し可能に固定され、梱包時両者は、図９に示すように互いに 取り外される。その為、アーム部２側のコード６と、シエード４側のコード８と は、脱着自在なコネクタ１０，１２により連結されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

コネクタによりコードを接続した場合、コネクタ部の漏電防止処理を行う必要 がある。又、コネクタが外に出ていると外観上シンプルでなくなり、見苦しくな るとともにコネクタが外れると危険でもあった。この場合、コネクタ内蔵型が考 えられるが、メンテナンス等を考えた場合、コネクタが外に出せる構造にしなけ ればならず、構造が複雑となってしまう。

【０００４】 又、コネクタを用いた場合、アーム部とシエード部との取り付け、取り外し毎 に、コネクタの取り付け取り外しを行う必要があり、組立の効率性が悪くなると いう欠陥が存した。 本考案は、上記欠陥を除去することを目的とするものである。

【０００５】

【問題点を解決する手段】

上記を目的を達成するため、本考案は、アーム部と該アーム部の一端に該アー ム部に対して略直角に脱着可能に固定される細長状のシエード部とを備え、前記 アーム部側と前記シエード部の一端側のランプソケットとを所定長さのコードで 接続した照明器具のコード処理装置において、前記シエード部の側壁に長手方向 に沿ってコード通り溝と、該コード通り溝に連通するスリットとを設け、前記ス リットにスライダを外部操作可能にスライド自在に取り付け、前記スライダの前 記シエード部の一端側と対向する側とは、反対側から前記アーム部側のコードを 前記スリットを経て前記シエードのコード通り溝内に挿入し、該コード通り溝内 に挿入したコードを前記シエード一端のランプソケットに接続したものである。

【０００６】

【作用】

アーム部とシエード部との分解時、スライダをシエード部のスリットに沿って 、シエード部のコード端側に寄せておけば、シエード部内のコードをシエード部 のスリットの広い範囲から外部に露出することが出来る。その為、コードを不必 要に長くしなくともコードがアーム部とシエード部との分解の妨げにならない。

【０００７】 アーム部とシエード部とを結合した時は、スライダをアーム部とシエード部と の結合部の近傍までシエード部のスリットに沿って移動させ、スライダによって 、コードをシエード部のコード通り構内に押し込む。スライダは、その停止位置 において、コードに対してストッパーの役目を成し、シエード部内のコードが不 用意に外部に露出することがない。

【０００８】

【実施例】

以下に本考案の構成を添付図面に示す実施例を参照して詳細に説明する。 図１において、１４は、電気スタンドのアーム部であり、該アーム部１４を床 面などの支持面上に起立載置するためのベース１６（図３参照）を備えている。

【０００９】 電気スタンドの他の種類では、前記ベース１６の替わりに図板などにアーム部 １４を取り付けるための万力などの取付金具が使用される。１８は、シエード部 であり、長手方向の両端に、螢光灯（図示省略）の両端を支持するランプソケッ ト２０が配設されている。

【００１０】 前記シエード部１８の側部には、その長手方向全長に渡って周囲が囲まれた空 間から成るコード通り溝２２が形成されている。前記コード通り溝２２を囲むシ エード部１８の側壁１８ａには、その長手方向全長に渡って前記コード通り溝２ ２と連通するスリット２４が形成されている。

【００１１】 前記側壁１８ａの内側には、スライダガイド２６が形成されている。シエード 部１８の一端部に固定されたランプソケット２０には、蛍光灯（図示省略）に電 源を供給するためのコード２８が接続されている。前記コード２８の前記ランプ ソケット２０との接続端の近傍にコード保護材３０が固着され、該コード保護材 ３０は、シエード部１８の一端部近傍に位置して、スライダガイド２６に圧入固 着されている。

【００１２】 前記コード通り溝２２内のコード２８は、前記スリット２４を経て外部に導か れ、コード保護材３２を介してアーム部１４の側壁に固定されている。前記スラ イダガイド２６及びスリット２４には、スライダ３４がスライド自在に嵌合し、 該スライダ３４のつまみ３４ａは、前記スリット２４からシエード部１８の側壁 １８ａの外部に突出配置されている。

【００１３】 前記アーム部１４から延びるコード２８は、前記スライダ３４の前記シエード部 １８の一端と対向する側ａとは反対側ｂからスリット２４を経てコード通り溝２ ２内に挿入されている。従ってスライダ３４をシエード１８の一端側に寄せてお けば、コード２８をスリット２４の広い範囲から外部に引き出すことが出来る。

【００１４】 前記コード保護材３０，３２間のコード２８の長さは、少なくとも、アーム部 １４にシエード部１８を連結した状態において、コード２８が若干弛む程度に設 定されている。

【００１５】 次に本実施例の作用について説明する。 アーム部１４とシエード部１８とを互いに取り外した状態で梱包する場合は、 図３に示すように、スライダ３４をシエード部１８の一端即ちコード端側に寄せ ておき、スリット２４の任意の位置からシエード部１８内のコード２８を外部に 引き出すことが出きるようにしておく。

【００１６】 シエード部１８の所定の連結部をアーム部１４に固定し、電気スタンドを組み 立てたときは、スライダ３４を、図１に示すように、ガイド２６に沿って、シエ ード部１８の中央部にスライドさせ、このスライダ３４の押圧力によってこれに 接するコード２８をコード通り溝２２内に押し込む。

【００１７】 これによって、梱包時、シエード部１８の外部に露出していたコード２８をシ エード部１８のコード通り溝２２内に収納し、スライダ３４の停止位置にコード ２８を止めることが出来る。

【００１８】 次に他の実施例を図６及び図７を参照して説明する。 ３６はシエード部であり、これにコード通り溝３８が形成されている。前記シエ ード部３６の側壁３６ａには、前記コード通り溝３８に連通するスリット４０が 形成され、該スリット４０の両側に位置して、前記側壁３６ａにスライド用溝４ ２，４４が形成されている。

【００１９】 ４６は、スライド連結部であり、これのＴ型キー４８が前記スライド溝４２， ４４にスライド自在に嵌合し、且つ、スライド連結部４６に形成されたスライド 溝５０がシエード部３６の側壁３６ａに形成されたレール片５２にスライド自在 に嵌合している。

【００２０】 前記スライド連結部４６の上下の水平部４６ａ，４６ｂには、アーム部５４の 端部とねじによって連結するためのねじ穴が透設されている。

【００２１】 前記シエード部３６の一端のランプソケット５６に接続するコード５８は、コ ード保護材６０によって、シエード部３６の側壁３６ａの一端に固定され、且つ 、コード通り溝３８、スリット４０、前記スライド連結部４６の下位水平部４６ ｂに回転自在に軸支されたコード用コロ６２及びコロ６４を経て、アーム部５４ の側壁に固設されたコード端子部６６に接続されている。

【００２２】 前記コロ６４は、一端がアーム部５４の側壁に固定されたスプリング受け６８ に掛けられたコードテンテンションばね７０に連結し、コード５８にテンンショ ンを付与する方向即ち、図６中、下方向に付勢されている。

【００２３】 前記スライド連結部４６とシエード部３６の一端のコード保護材６０との中間 に位置して、つまみ付きのスライダ７２が前記スライド溝４２，４４にスライド 自在に嵌合し該スライダ７２のつまみは、スライダ７２を外部操作し得るように シエード部３６の外側に突出配置されている。

【００２４】 上記した構成において、アーム部５４とシエード部３６とを分解するときは、ス ライダ７２をシエード部３６の一端即ちコード端側に寄せておき、アーム部５４ をスライド連結部４６から取り外す。この時、アーム部５４内のコード５８は、 必要量だけ、ばね７０のテンションに抗して、シエード部３６からの引張力によ り、アーム部５４の外方に引き出される。

【００２５】 アーム部５４に対するシエード部３６の連結は、アーム部５４の端部をスライ ド連結部４６の上下位水平部４６ａ，４６ｂに嵌合し、ねじによって両者を固定 することによって行われる。

【００２６】 スライド連結部４６のキー４８及びスライド溝５０に対して、シエード部３６ の側壁３６ａをスライドさせることにより、アーム部５４に対して、シエード部 ３６を任意の位置に配置できる。

【００２７】 次に、スライダ７２をスライド溝４２，４４に沿ってアーム部５４の近傍まで 移動させ、コロ６２とコード保護材６０間のコード５８を、スライダ７２によっ て、シエード部３６内に押し込む。

【００２８】

【効果】

本考案は上述の如く、アーム部と、シエード部間のコード連結にコネクタを用 いないため、漏電の危険性がなく、しかも外観的にシンプルにすることが出来る 効果が存する。

【図面の簡単な説明】

【図１】外観図である。

【図２】外観図である。

【図３】分解平面図である。

【図４】Ａ−Ａ線断面図である。

【図５】Ｂ−Ｂ線断面図である。

【図６】他の実施例を示す正面図である。

【図７】同、外観図である。

【図８】従来技術の外観図である。

【図９】従来技術の平面図である。

【符号の説明】

２ アーム部 ４ シエード部 ６ コード ８ コード １０ コネクタ １２ コネクタ １４ アーム部 １６ ベース １８ シエード部 ２０ ランプソケット ２２ コード通り溝 ２４ スリット ２６ スライダガイド ２８ コード ３０ コード保護材 ３２ コード保護材 ３４ スライダ ３６ シエード部 ３８ コード通り溝 ４０ スリット ４３ スライド用溝 ４４ スライド用溝 ４６ スライド連結部 ４８ Ｔ型キー ５０ スライド溝 ５２ レール片 ５４ アーム部 ５６ ランプリケット ５８ コード ６０ コード保護材 ６２ コード用コロ ６４ コロ ６６ コード端子部 ６８ スプリング受け ７０ ばね ７２ スライダ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 アーム部と該アーム部の一端に該アーム
   部に対して略直角に脱着可能に固定される細長状のシエ
   ード部とを備え、前記アーム部側と前記シエード部の一
   端側のランプソケットとを所定長さのコードで接続した
   照明器具のコード処理装置において、前記シエード部の
   側壁に長手方向に沿ってコード通り溝と、該コード通り
   溝に連通するスリットとを設け、前記スリットにスライ
   ダを外部操作可能にスライド自在に取り付け、前記スラ
   イダの前記シエード部の一端側と対向する側とは、反対
   側から前記アーム部側のコードを前記スリットを経て前
   記シエードのコード通り溝内に挿入し、該コード通り溝
   内に挿入したコードを前記シエード一端のランプソケッ
   トに接続したことを特徴とする照明器具のコード処理装
   置。