JPH0643669Y2

JPH0643669Y2 - 歯ブラシ乾燥機

Info

Publication number: JPH0643669Y2
Application number: JP13279889U
Authority: JP
Inventors: 浩石田
Original assignee: Tiger Corp
Current assignee: Tiger Corp
Priority date: 1989-11-14
Filing date: 1989-11-14
Publication date: 1994-11-14
Anticipated expiration: 2004-11-14
Also published as: JPH0372294U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、歯ブラシの少なくともブラシ部を出し入れ自
在に収納するケースに、前記ブラシ部を乾燥するための
電気発熱体と、この電気発熱体の通電時間を設定するタ
イマーと、このタイマーにて設定された歯ブラシ乾燥時
間を表示する表示手段とを設けてある歯ブラシ乾燥機に
関する。

〔従来の技術〕

この種の従来の歯ブラシ乾燥機では、前記表示部を歯ブ
ラシ乾燥時間のみを表示する専用表示部に構成していた
（実開昭56-56598号公報、実開昭56-176738号公報）。

〔考案が解決しようとする課題〕

歯を磨くにあたっては、歯と歯肉の表裏を所定の順序で
所定時間（一般的には３分間程度）磨くことが虫歯や歯
槽膿漏等を防止する上で重要である。

そのため、従来では、歯磨き時間に予め設定された砂時
計等を準備して、この砂時計等で歯磨き時間を計測しな
がら歯を磨く方法がとられているが、これによる場合
は、歯磨き時に砂時計等を一々準備しなければならず、
しかも、目に触れやすい箇所に時計載置用のスペースを
確保する必要があるため、その歯磨きのための準備作業
に多くの手間を要していた。

それ故に、準備作業が煩雑になるため、実際には、洗面
所の近傍に砂時計等が置かれていても、それを使用せず
に経験的な勘によって歯を磨く場合が多く、その結果、
歯磨き時間が全体的に短くなるとともに、その時間配分
も大きくバラつく問題があった。

本考案の目的は、歯ブラシ乾燥機が本来有する表示機能
を有効利用した合理的な改造によって上述の問題点を解
消する点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案による歯ブラシ乾燥機は、前記表示手段を歯ブラ
シ乾燥時間表示状態と歯磨き時間表示状態とに切り替え
る切替手段を設けてある点に特徴を有する。

また、本考案の第２請求項では、前記歯磨き状態表示状
態が歯磨きの部位と歯磨き順序を順番に表示するもので
ある事を特徴とする。

〔作用〕

前記切替手段の操作により、前記表示手段の表示状態を
歯ブラシ乾燥時間表示状態と歯磨き時間表示状態とに選
択的に切り替えることができるから、歯磨き時間を計測
するための特別な時計を一々準備する必要がない。しか
も、この種の歯ブラシ乾燥機は、洗面所のうちでも最も
目に付き易く、かつ、取り扱いの容易な部位に取付けら
れるから、前記切替手段に対する操作を楽に行うことが
できるとともに、自然な歯磨き姿勢で時間を確認するこ
とができる。

〔考案の効果〕

従って、歯ブラシ乾燥機が本来有する歯ブラシ乾燥時間
表示機能を利用して、歯磨き時に必要となる歯磨き時間
の表示をコスト面及び構造面で有利に行うことができる
とともに、当該乾燥機の有利な取付け条件を、前記切替
手段に対する歯磨き時間表示状態への切替操作面及び表
示された歯磨き時間の確認面での有利な条件としてその
まま活用することができるから、使用者に負担を感じせ
させることが少なく、歯磨き時間表示モードの使用頻度
を自然な状態で高めることができるようになった。

また、上述の第２請求項のように、前記歯磨き時間表示
状態が歯磨きの部位と歯磨き順序を順番に表示するもの
である場合には、歯全体を均等な時間配分で的確に磨く
ことができる効果がある。

〔実施例〕

以下、本考案の歯ブラシ乾燥機の第１実施例を図面に基
づいて説明する。

第１図及び第２図に示すように、複数本の歯ブラシ
（１）を縦姿勢で出し入れ自在に収納する合成樹脂製の
ケース（２）は、上方に開口する安定載置可能なケース
本体（2A）と、このケース本体（2A）の上端縁に枢着さ
れた揺動開閉自在な透明の蓋（2B）とから構成されてい
る。

前記ケース本体（2A）内に、温風供給通路（Ｗ）を形成
するダクト（３）を着脱可能に取付け、このダクト
（３）の上面（3a）に、多数のスリット状の吹出口
（４）を形成するとともに、前記ダクト（３）内には、
電気発熱体の一例であるヒーター（５）と、前記ケース
本体（2A）に形成された吸気口（2a）からダクト（３）
内に空気を吸引し、かつ、その吸引された空気を前記ヒ
ーター（５）を通して前記吹出口（４）から温風（50〜
60℃）として吹き出し供給するためのファン（６）と、
このファン（６）を駆動するためのファンモータ（７）
とを設けてある。

前記ダクト（３）の下端から前方と後方に夫々延出した
鍔部（3A），（3B）のうち、後部側に位置する鍔部（3
B）の上面（3b）を、歯ブラシ（１）の柄先端に対する
載置面に形成するとともに、前記ダクト（３）の背面と
後部側鍔部（3B）の上面（3b）とに渡って複数枚の仕切
り板（８）を所定ピッチで一体的に連設し、もって、前
記仕切り板（８）の隣接間に、歯ブラシ（１）をそれの
ブラシ部（1a）が上方に位置する縦姿勢で各別に保持す
るための歯ブラシ保持部を構成してある。

そして、第１図及び第３図に示すように、前記ケース本
体（2A）に、前記ヒーター（５）及びファンモータ
（７）の通電時間を30分に設定する歯ブラシ乾燥用タイ
マー（９）と、このタイマー（９）の操作スイッチ（9
a）にて設定された歯ブラシ乾燥時間を表示する表示手
段（Ａ）と、前記表示手段（Ａ）を歯ブラシ乾燥時間表
示状態と歯磨き時間表示状態とに切り替える切替手段
（Ｂ）とを設けてある。

前記表示手段（Ａ）は、前記ケース本体（2A）の前面の
上部側に横方向に一直線状に配設される多数のLEDラン
プ（10）群と、これらLEDランプ（10）群を順番に通電
制御するLED駆動回路（11）とから構成されていて、前
記歯ブラシ乾燥用タイマー（９）の操作スイッチ（9a）
のON操作によるスタート信号に基づいて、前記LEDラン
プ（10）群を２分30秒単位で順次端から点灯させながら
10分20分30分といった具合に歯ブラシ乾燥時間の経
過を表示すべく構成してある。

前記切替手段（Ｂ）は、歯磨き時間を３分に設定する歯
磨き用タイマー（11）と、前記LEDランプ（10）を点滅
させるための点滅回路（12）とから構成されていて、前
記歯磨き用タイマー（11）の操作スイッチ（11a）のON
操作によるスタート信号に基づいて、前記LEDランプ（1
0）群を15秒単位で順次端から点滅させながら１分２
分３分といった具合に歯磨き時間の経過を表示すべく
構成してある。

前記点滅回路（12）によるLEDランプ（10）の点滅周期
は、歯磨き時の手の理想的な往復移動（上下、左右）速
度となるような周期に設定して、手の動きの早さをLED
ランプ（10）の点滅で指示するように構成してある。

また、第４図に示すように、前記ケース本体（2A）の前
面板に、前記LEDランプ（10）を差し込み保持する筒状
のホルダー部（2b）と、このホルダー部（2b）に保持さ
れたLEDランプ（10）の先端部をケース外に臨ませる貫
通孔（2c）とを形成してある。

尚、図中（13）は、前記ケース（２）の蓋（2B）に形成
した排気孔である。

次に、別の実施例について説明する。

〔Ｉ〕第２実施例第５図及び第６図に示す歯ブラシ乾燥機では、前記ケー
ス（２）のケース本体（2A）の前面に、前記LEDランプ
（10）群を円形状に配置するとともに、前記歯磨き用タ
イマー（11）の操作スイッチ（11a）のON操作によるス
タート信号に基づいて、歯磨き時間が経過するまで音楽
を奏でるスピーカ（13）を設けてある。

また、この実施例では、前記ケース（２）のケース本体
（2A）内の上部位置に、複数本の歯ブラシ（１）を横向
き姿勢で保持する歯ブラシ保持部を構成してある。

〔II〕第３実施例第７図及び第８図に示す歯ブラシ乾燥機では、前記ケー
ス（２）のケース本体（2A）の前面に、前記LEDランプ
（10）群を、上歯と下歯を連想するような円形状に配置
するとともに、上歯に相当するLEDランプ（10）群と下
歯に相当するLEDランプ（10）群との間に境界線（ｂ）
を付記し、もって、前記切替手段（Ｂ）によって歯磨き
時間表示状態に切り替えた際、前記LEDランプ（10）群
の点滅によって、歯磨きの部位と歯磨き順序を順番に表
示するように構成してある。

また、この実施例では、前記ケース（２）のケース本体
（2A）内の前部に、複数本の歯ブラシ（１）を縦姿勢で
保持する歯ブラシ保持部が構成されている。

更に、前記ダクト（３）は、前記吹出口（４）を形成し
てある第１ダクト（3A）と、前記ヒーター（５）やファ
ン（６）等を内装する第２ダクト（3B）とから構成され
ている。

〔III〕第４実施例第９図に示す歯ブラシ乾燥機は、上記の第３実施例の改
良を示し、これは、前記ケース（２）のケース本体（2
A）のうち、前記吸気孔（2a）の形成箇所に、除塵フィ
ルター（14）を着脱自在に保持するポケット（15）を形
成するとともに、前記第１ダクト（3A）の上面（3a）を
への字状に屈曲形成して、当該上面（3a）に形成された
前記吹出口（４）からの温風の吹き出し方向が収納され
た歯ブラシ（１）のブラシ部（1a）に向かうように構成
してある。

〔IV〕第５実施例第10図に示す歯ブラシ乾燥機は、前記ケース（２）のケ
ース本体（2A）の前面に、前記LEDランプ（10）群を、
歯の配列を連想するような半円形状に配置し、これらLE
Dランプ（10）群を３つのゾーンに区画するライン
（Ｌ）を付記するとともに、各区間ゾーンの歯の内外に
相当する部位にもLEDランプ（16）を配設し、更に、歯
磨き時間のうち、上歯の磨き時間帯であることを点燈表
示するLEDランプ（17）と、下歯の磨き時間帯であるこ
とを点燈表示するLEDランプ（18）と、歯磨きの部位を
順番に音声で指示する音声発生手段（図示せず）とを設
けてある。

そして、前記切替手段（Ｂ）によって歯磨き時間表示状
態に切り替えた際、前記LEDランプ（10,16,17,18）群の
点滅及び点燈表示と前記音声発生手段からの音声とによ
って、歯磨きの部位と歯磨き順序を順番に指示するよう
に構成してある。

〔Ｖ〕第６実施例第11図に示す歯ブラシ乾燥機は、前記ケース（２）を、
歯ブラシ乾燥用タイマー（９）や表示手段（Ａ）等を備
えたケース本体（2C）と、複数本の歯ブラシ（１）を縦
姿勢で保持するブラシ立て（2D）とから構成するととも
に、前記ブラシ立て（2D）を、前記ケース本体（2C）に
形成した凹部（2d）に対して着脱自在に構成してある。

前記ブラシ立て（2D）は、複数個のブラシ保持用縦孔
（20）を備えたブラシ保持部（21）と、当該ブラシ保持
部（21）の上端に揺動開閉自在に枢着された透明のカバ
ー（22）とから構成されている。

そして、前記ブラシ保持部（21）の上面と閉じ姿勢にあ
るカバー（22）とで形成される空間は、前記ケース本体
（2C）への装着時に当該ケース本体（2C）に形成した吹
出口（４）に向かって開口するように構成されていると
ともに、前記カバー（22）のうち、前記吹出口（４）に
対向する側面には、複数個の縦長の換気用スリット（2
3）が形成されている。

この実施例による場合は、前記ブラシ立て（2D）を比較
的重量のある前記ケース本体（2C）から取外して自由に
持ち運ぶことができるから、このブラシ立て（2D）に収
納された歯ブラシ（１）の取出しを容易に行うことがで
きるとともに、ブラシ立て（2D）の手入れも確実、容易
に行うことができる効果がある。

〔VI〕第７実施例第12図に示す歯ブラシ乾燥機は、上述の第６実施例と同
様に、前記ケース（２）をケース本体（2C）とブラシ立
て（2D）とから構成したものである。

但し、この実施例では、前記ブラシ立て（2D）を着脱自
在に保持するケース本体（2C）の凹部を、上方に向かっ
て開口する筒状に構成すとともに、前記ケース本体（2
C）に、前記ブラシ立て（2D）に保持された歯ブラシ
（１）のブラシ部（1a）と前記ケース本体（2C）に形成
された吹出口（４）とを覆う透明のカバー（24）を縦軸
芯周りで揺動開閉自在に取付けてある。

尚、前記カバー（24）をケース本体（2C）に対して横軸
芯周りで揺動開閉自在に構成して実施してもよい。

〔VII〕第８実施例第13図に示す歯ブラシ乾燥機は、上述の第６実施例と同
様に、前記ケース（２）をケース本体（2C）とブラシ立
て（2D）とから構成したものである。

但し、この実施例では、前記ブラシ立て（2D）を、上方
に開口する容器（25）と、複数個のブラシ保持用縦孔
（26）を備えた天板（27）、及び、前記容器（25）の上
端に横軸芯周りで揺動開閉自在に枢着される透明のカバ
ー（28）とから構成し、更に、前記天板（27）を容器
（25）に対して着脱自在に構成してある。

〔VIII〕上述の実施例では、電気発熱体（５）としてヒ
ーターを使用したが、これに代えて赤外線ランプ等を用
いてもよく、また、紫外線殺菌ランプを併用してもよ
い。

〔IX〕上述の各実施例では、前記ケース（２）を、歯ブ
ラシ（１）全体を収納可能な大きさに構成したが、この
ケース（２）としては、少なくとも歯ブラシ（１）のブ
ラシ部（1a）のみを出し入れ自在に収納することのでき
るものであればよい。

また、本考案の歯ブラシ乾燥機は単独でも使用すること
ができるが、洗面ユニットや洗面用具収納戸棚等に一体
的に組付けて実施することも可能である。

〔Ｘ〕上述の各実施例では、歯ブラシ乾燥時間及び歯磨
き時間をLEDランプにて表示すべく構成したが、液晶デ
ィスプレを用いて数字や文字或いは図形で表示するよう
に構成してもよい。

要するに、前記表示手段（Ａ）としては、歯ブラシ乾燥
時間と歯磨き時間とを表示できるものであれば、如何な
る構造のものを用いてもよい。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案に係る歯ブラシ乾燥機の第１
実施例を示し、第１図は全体の斜視図、第２図は全体の
縦断側面図、第３図は電気回路図、第４図はLEDランプ
の取付け部の拡大断面図である。第５図、第６図は第２
実施例を示す全体の斜視図と電気回路図、第７図、第８
図は第３実施例を示す全体の縦断側面図と全体の正面
図、第９図は第４実施例を示す全体の縦断側面図、第10
図は第５実施例を示す要部の正面図、第11図は第６実施
例を示す全体の分解斜視図、第12図は第７実施例を示す
全体の分解斜視図、第13図は第８実施例を示す全体の分
解斜視図である。（１）……歯ブラシ、（1a）……ブラシ部、（２）……ケース、（５）……電気発熱体、（９）……タイマー、（Ａ）……表示手段、（Ｂ）……切替手段。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】歯ブラシ（１）の少なくともブラシ部（1
a）を出し入れ自在に収納するケース（２）に、前記ブ
ラシ部（1a）を乾燥するための電気発熱体（５）と、こ
の電気発熱体（５）の通電時間を設定するタイマー
（９）と、このタイマー（９）にて設定された歯ブラシ
乾燥時間を表示する表示手段（Ａ）とを設けてある歯ブ
ラシ乾燥機であって、前記表示手段（Ａ）を歯ブラシ乾
燥時間表示状態と歯磨き時間表示状態とに切り替える切
替手段（Ｂ）を設けてある歯ブラシ乾燥機。
【請求項２】前記歯磨き時間表示状態が歯磨きの部位と
歯磨き順序を順番に表示するものである請求項１記載の
歯ブラシ乾燥機。