JPH0642799Y2 - 浄水装置 - Google Patents

浄水装置

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JPH0642799Y2
JPH0642799Y2 JP1990093521U JP9352190U JPH0642799Y2 JP H0642799 Y2 JPH0642799 Y2 JP H0642799Y2 JP 1990093521 U JP1990093521 U JP 1990093521U JP 9352190 U JP9352190 U JP 9352190U JP H0642799 Y2 JPH0642799 Y2 JP H0642799Y2
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JP
Japan
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water
pipe
air
mineral
water supply
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JP1990093521U
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JPH0453500U (ja
Inventor
勝則 松崎
昇 阪野
Original Assignee
株式会社サンワード
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は温泉水(以下冷泉水を含む)や海水、地下水
等硬度成分が非常に高い鉱水の送水配管の浄化に好適な
浄水装置に係り、特に、送水配管内壁面への硬度成分の
付着の低減を図った浄水装置に関する。
(従来の技術) 従来、海水や地下水を通す配管については配管の詰りを
防止するために、水中に清缶剤(リン酸ソーダ系の薬
品)を注入しているが、その目詰り防止効果にも限界が
ある上に、水中に含まれる硬度成分が高い程薬品投入量
を増量する必要があり、コスト高を招いている。
また、硬度成分が極めて高い温泉水等深層水の送水配管
では各種硬度成分の配管付着および成長が大きく、管閉
塞が頻発する。
このために、閉塞を起こした長大な配管の殆どを新しい
送水配管と交換する交換作業を何度となく繰り返さなけ
ればならない場合があり、その交換費用が非常に高額に
なる上に、その交換作業中には送水を停止しなければな
らない。
そこで、他の従来例では砂や無煙炭、活性炭、濾布等を
濾剤としてタンク内に充填した濾過器に鉱水を通水し、
水中の懸濁物質や不純物質を濾材に付着、吸着させて浄
水している。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の濾過器では水中に溶解
している硬度成分や不純物が非常に高い場合には目詰り
が早く、しかも濾材交換頻度が高くなるという課題があ
る。
そこで、この考案はこのような事情を考慮してなされた
もので、その目的は簡単な構成により鉱水を浄化するこ
とができる浄水装置を提供することにある。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) この考案は、温泉水等の深層水中には炭酸ガスとの反応
物質である重炭酸塩が主に解け込んでおり、しかも、こ
の重炭酸塩は常に不安定であり、空気と容易に結合して
炭酸を遊離すると共に、硬度成分と結合して極めて容易
に析出するという点に着目してなされたものであり、次
のように構成される。
つまりこの考案は、鉱水を送水する配管の途中に着脱自
在に介在されて、この鉱水を通す通水管と、この通水管
内に内蔵されて、その通水流を捻って乱流を生ぜしめる
邪魔部材と、前記通水管内に空気を圧送する空気圧送管
とを有し、邪魔部材は、その鼓状本体を前記通水管内に
同心状に内蔵固着せしめると共に、この鼓状本体の側周
面に複数の通水用スリットを開口し、この鼓状本体の軸
方向で対向する前記通水用スリット同士を周方向にずら
してなることを特徴とする。
(作用) 送水配管内を通水する鉱水は浄水装置の通水管路を通水
する際に、邪魔部材により捻られて乱流を生ぜしめ、か
つこの乱流中に空気圧送路からの空気が圧送される。
このために、鉱水中の空気はその乱流により邪魔部材に
衝突して微細化し、水中への空気の混合率を高めて、水
中の空気分圧を上げるので、水中の硬度成分や不純物の
酸素吸収能力が高まる。
その結果、水中の酸化物質の析出が増進して邪魔部材に
付着し、その成長が増大していく。
さらに、通水管内を通水する鉱水流に、邪魔部材により
捻りを加えて旋回成分を与えるように乱流させることに
より、所定長の通水管内の通水路を長くすることができ
るので、その分、通水管内における硬度成分の析出量の
増大と酸素吸収能力とを共に高めることができる。
したがって、この浄水装置に吸着された硬度成分や不純
物質の分だけ、この浄水装置より下流側の送水配管の送
水中の硬度成分や不純物が低減するので、この下流側の
送水配管の閉塞を低減し、その交換回数を低減できる。
一方、浄水装置はその邪魔部材に硬度成分や不純物を付
着せしめ、その成長を増進させるので、やがて通水路の
閉塞が進展していき、通水路がほぼ閉塞するときに、こ
の浄水装置を送水配管から取り外し、新品等使用可能の
浄水装置と交換する。
これにより再び鉱水の硬度成分や不純物を低減し、浄水
することができる。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図および第2図に基づ
いて説明する。
第2図はこの考案を温泉水(以下冷泉水を含む)等の鉱
水を送水する送水配管に適用した場合の一実施例の全体
構成図であり、図において、温泉水Wを取水する取水配
管1に送水配管2を接続している。
取水配管1はその下端部を地面G下の温泉水W中に延出
させて、取水ポンプ3により取水するものであり、地中
の温泉水等の深層水中には炭酸ガスとの反応物質である
重炭酸塩が主に解け込んでいる。
この重炭酸塩は常に不安定であり、空気の注入により、
空気と結合する一方、炭酸を遊離して硬度成分と結合し
て析出し始める。
したがって、深層水中に空気を注入することにより硬度
成分の析出を助長、増大させることができる。
取水配管1はその地上部上端部側面に送水配管2を接続
しており、この送水配管2は温泉水Wの複数の需要者の
各受水槽4に所要圧で給水し、分配するための複数の分
岐管と図示しない複数の送水ポンプを備えており、その
配管総延長は数kmに達する場合がある長大なものであ
る。
そして、この取水配管1の近傍、または所要の受水槽4
の近傍では、送水管2の途中に各浄水装置5をそれぞれ
介在させ、温泉水W中の硬度成分や不純物を除去し浄水
するようになっている。
各浄水装置5は第1図に示すように構成され、送水配管
2とほぼ等しい口径で所要長の通水管6を、そ左右一対
の接合フランジ7a,7bにより送水配管2の左右一対の接
合フランジ2a,2bに着脱自在に接続し得るようになって
いる。
また、通水管6はその内部の通水路に例えば塩化ビニー
ルや鉄、ステンレス製等の鼓形の邪魔板8の2台を左右
対称かつ同心状に内蔵しており、各邪魔板8は中空鼓形
の本体8aの軸方向左右大径端部を通水管6の左右両端開
口内径とほぼ同径に形成している。
また、邪魔板8は本体8aの軸方向両端部に、軸方向に平
行に開口する細長矩形の複数のスリット8b,8cを周方向
に所定のピッチを置いてそれぞれ開口させており、左右
のスリット8b,8cを相互に例えば約30°程度周方向にず
らすことにより、これら左右のスリット8b,8c間を流れ
る通水に捻り等の乱流を生ぜしめるようになっている。
また、通水管6の上流端部(第1図では左端部)に空気
圧送管9を接続しており、通水管6内の通水路中に所要
圧の空気を圧送して、乱流の通水と共に空気を邪魔板8
に衝突させ、空気を微細化して水中の空気分圧を高め、
空気との混合率を高めるようになっている。
次に本実施例の作用を説明する。
取水配管1により取水され、送水配管2により送水され
る鉱水は、浄水装置5の上流側(図中左側)の邪魔板8
の入口(図中左端)からその内部に流入して、複数の左
側のスリット8bからその外部へ一旦流出してから再び、
右側のスリット8cからその内部へ流入する際に捻られて
乱流を生じ、下流側の邪魔板8についても鉱水は左右の
スリット8b,8cにより再び捻られて乱流を発生させる。
この乱流の上端部では鉱水中に、空気圧送管9から空気
が圧送される。
このために、この鉱水の乱流中の炭酸ガスとの反応物質
である重炭酸塩が空気と結合して炭酸を遊離させる一
方、水中の硬度成分と結合して析出し、乱流が少ない各
邪魔板8の軸方向左右大径端部にこの硬度成分析出物が
付着し始め、次第にその全体に成長していく。
したがって、鉱水中の多くの硬度成分や不純物が邪魔板
8に付着するので、この浄水装置5の下流側の送水配管
2内の送水中の硬度成分や不純物を低減させ、浄化する
ことができる。
さらに、通水管6内を通水する鉱水流に、邪魔部材によ
り捻りを加えて旋回成分を与えるように乱流させること
により、所定長の通水管6内の通水路を長くすることが
できるので、その分、通水管6内における硬度成分の析
出量の増大と酸素吸収能力とを共に高めることができ
る。
そして、邪魔板8に多量の硬度成分を付着せしめて、そ
の通水路がほぼ閉塞するときに、この浄水装置5を送水
配管2から取り外し、新品等の浄水装置5に交換する。
その結果、再び浄水装置5により送水を浄化することが
できる。
したがって、この実施例によれば、鉱水中の硬度成分や
不純物の多くを浄水装置5の邪魔板8に付着せしめるの
で、その分、鉱水の硬度成分の低減を図ることができ
る。
しかも、この浄水装置5内を通水する鉱水に乱流を発生
させ、その乱流中に空気を圧送するので、水中への空気
の混合効率を高め、水中の空気分圧を高めることができ
るので、水中の硬度成分の析出を助長、増大せしめるこ
とができる。
また、浄水装置5は送水配管2の途中に着脱自在に取り
付けられるので、その交換が極めて容易であり、この浄
水装置5の交換により、長大な送水配管2の交換が免
れ、あるいは交換回数が著しく低減されるので、そのコ
スト低減効果が大きく、極めて実用的効果が高い。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案は、浄水装置の通水路を通
水する鉱水に邪魔部材により乱流を生ぜしめ、しかも、
その乱流中に空気を圧送するので、この空気の鉱水中へ
の混合が増大し、空気分圧を高めるので、鉱水中の硬度
成分の析出を助長、増大せしめ、その硬度成分析出物を
邪魔板等に付着せしめることができ、この浄水装置より
下流側の送水配管の送水中の硬度成分を大幅に低減せし
め、浄化することができる。
さらに、通水管内を通水する鉱水流に、邪魔部材により
捻りを加えて旋回成分を与えるように乱流させることに
より、所定長の通水管内の通水路を長くすることができ
るので、その分、通水管内における硬度成分の析出量の
増大と酸素吸収能力とを共に高めることができる。
また、浄水装置は送水配管の途中に着脱自在に取り付け
られるので、浄水装置の交換が非常に容易であり、その
交換により送水配管の目詰りを防止し、その長大な送水
配管の交換を防止できるので、コスト低減効果が大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図の要部拡大縦断面図、第2図はこの考案
が適用される送水系の全体構成図である。 2…送水配管、5…浄水装置、6…通水管、7a,7b…接
合フランジ、8…邪魔板、8b,8c…スリット、9…空気
圧送管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉱水を送水する配管の途中に着脱自在に介
    在されて、この鉱水を通す通水管と、この通水管内に内
    蔵されて、その通水流を捻って乱流を生ぜしめる邪魔部
    材と、前記通水管内に空気を圧送する空気圧送管とを有
    し、邪魔部材は、その鼓状本体を前記通水管内に同心状
    に内蔵固着せしめると共に、この鼓状本体の側周面に複
    数の通水用スリットを開口し、この鼓状本体の軸方向で
    対向する前記通水用スリット同士を周方向にずらしてな
    ることを特徴とする浄水装置。
JP1990093521U 1990-09-07 1990-09-07 浄水装置 Expired - Lifetime JPH0642799Y2 (ja)

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JP1990093521U JPH0642799Y2 (ja) 1990-09-07 1990-09-07 浄水装置

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JPH0453500U JPH0453500U (ja) 1992-05-07
JPH0642799Y2 true JPH0642799Y2 (ja) 1994-11-09

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS53114258A (en) * 1977-03-16 1978-10-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Scale adhering tanks and waste water treating device
JPS59112897A (ja) * 1982-12-20 1984-06-29 Osaka Gas Co Ltd 硬水の軟化方法

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JPH0453500U (ja) 1992-05-07

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