JPH0638926U - 医療用手袋 - Google Patents

医療用手袋

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JPH0638926U
JPH0638926U JP7556392U JP7556392U JPH0638926U JP H0638926 U JPH0638926 U JP H0638926U JP 7556392 U JP7556392 U JP 7556392U JP 7556392 U JP7556392 U JP 7556392U JP H0638926 U JPH0638926 U JP H0638926U
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JP7556392U
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直 飯田
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直 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着性が良く、かつ、リーマー使用時等の作
業にも装着できる医療用手袋を提供する。 【構成】 医療用手袋100において、装着した際、親
指の第1関節相当部分12より先の部分の一部である親
指のリーマー接触部10と、人差し指の第1関節相当部
分13より先の部分の一部である人差し指のリーマー接
触部11とのうち少なくともいずれか一方の部分の厚さ
が、その部分の周辺の部分の厚さより大きい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、医療用手袋に関し、特に、感染予防のための医療用手袋に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
複雑多様化する現代社会では、様々な感染症が存在し、これらの感染症に対す る病院での感染予防が、注目されてきている。特に、歯科医院では、患者層が広 範囲であり、通院の頻度も他の治療に比べてかなり高いものと思われる状況で、 患者のみならず、歯科医院で働く医師およびスタッフのための感染予防対策は、 重要な問題である。
【0003】 従来、多くの歯科医は、素手で治療を行なっていた。しかし、最近、病院での 感染予防が注目されるにつれて、治療の際、医療用手袋を使用する歯科医の数が 増加しつつある。この医療用手袋は、衛生面等を考慮して、天然ゴムで作られた 使い捨てのものが、多用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
歯科医院での治療の中で、歯根管の処置がある。図3は、素手で行なった場合 のこの歯根管の処置の様子を示す概略図である。図3を参照して、歯根管の処置 とは、死んでしまった歯髄や汚染された象牙質1を、リーマー2という器具を用 いて取除き、歯根管3を拡大して根管充填材で封鎖しやすいように整形し、最後 に歯根管3内に根管充填材を詰める、というものである。
【0005】 次に、この歯根管の処置に用いられるリーマーおよびその使用法について、さ らに詳しく説明する。
【0006】 図3に示すように、リーマー2は、刃部8とハンドル部4とからなり、全長は 、21mm、25mm、28mmなど種々のものがある。また、刃部の太さが、 尖端部の太さとして、0.15mm〜1.40mmのものまで、18通りある。 このリーマー2を使用する際には、ハンドル部4を親指6と人差し指7で挟み、 右回りの回転運動によって、根管壁5を切削していく。この切削は、刃部8の細 いリーマーから始め、徐々に刃部8の太いリーマーへと取換えて、繰返して行な われる。
【0007】 しかしながら、素手ではなく、上述のような治療用手袋を装着しながらこのリ ーマーを使用すると、回転の際に、リーマーのハンドル部4に医療用手袋がから まるという問題が生じる。
【0008】 図4は、医療用手袋を装着してリーマーを使用する際に、リーマーが医療用手 袋にからまる状態を示す断面図であり、図3のX−Yで切取った部分に対応する 拡大断面図である。図4を参照して、医療用手袋を装着してリーマーを回転させ ると、医療用手袋の内、親指6が装着される部分20と人差し指7が装着される 部分21の中で、リーマーのハンドル部4と接する部分が、リーマーの回転に伴 って巻き込まれて、からまり部22,23が発生し、それ以上のリーマーの回転 を阻害するようになる。
【0009】 特に、刃部の太いリーマーを使用する際には、回転にかなりの力が必要になる ため、この手袋へのからまりはひどくなる。
【0010】 一方、従来、医療用手袋は、作業性を考慮して、できるだけ手にフィットさせ るために、薄くかつ柔らかいものにするための研究がなされてきた。このような 薄くて柔らかい医療用手袋を使用すると、リーマーとのからまりはひどくなる。 したがって、歯科医は、感染の危機にさらされながらも、リーマーを使用する際 には、手袋をはずし、素手で治療を行なわなくてはならなかった。
【0011】 このリーマー使用時のからまりを防ぐために、医療用手袋全体を厚くするか、 もしくは硬くすることが考えられる。しかし、医療用手袋全体を厚くしたり硬く したりすると、治療を行なう医師の手の感覚が鈍るだけでなく、手の疲労感が強 く出るようになる。そのため、リーマーの使用以外の治療では、問題が生じるこ とになる。
【0012】 この考案の目的は、上述の問題点を解決し、装着性が良く、かつ、リーマー使 用時等の指先による細かい作業時にも装着できる医療用手袋を提供することにあ る。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案による医療用手袋は、医療用に用いる手袋において、親指の第 1関節より先と人差し指の第1関節より先とが装着される部分であって、少なく ともいずれか一方の部分の一部の厚さが、一部の周辺の部分の厚さより大きいこ とを特徴としている。
【0014】 請求項2の考案による医療用手袋は、医療用に用いる手袋において、親指の第 1関節より先と人差し指の第1関節より先とが装着される部分であって、少なく ともいずれか一方の部分の一部の硬度が、一部の周辺の部分の硬度より大きいこ とを特徴としている。
【0015】
【作用】
請求項1の考案による医療用手袋は、親指の第1関節より先と人差し指の第1 関節より先とが装着される部分であって、少なくともいずれか一方の部分の一部 の厚さが、一部の周辺の部分の厚さより大きい。そのため、周辺の部分は薄くで きるので手に十分フィットすることができ、かつ、たとえば親指と人差し指でリ ーマーを挟んで回転させるような治療を行なう際にも、リーマーが医療用手袋と からまりにくくなる。
【0016】 請求項2の考案による医療用手袋は、親指の第1関節より先と人差し指の第1 関節より先とが装着される部分であって、少なくともいずれか一方の部分の一部 の硬度が、一部の周辺の部分の硬度より大きい。そのため、周辺の部分は柔らか くできるので手に十分フィットすることができ、かつ、たとえば親指と人差し指 でリーマーを挟んで回転させるような治療を行なう際にも、リーマーが医療用手 袋とからまりにくくなる。
【0017】
【実施例】
実施例1 図1は、本考案の一実施例による医療用手袋を示す平面図である。 図1を参照して、この医療用手袋100は、親指のリーマー接触部10および人 差し指のリーマー接触部11の部分が、周辺の部分より厚くなっている。親指の リーマー接触部10は、この医療用手袋100を装着した際に、親指の第1関節 に相当する部分12より先の部分の一部であって、親指と人差し指でリーマーの ハンドル部を挟んで回転させる際、リーマーのハンドル部と接する部分である。 また、人差し指のリーマー接触部11は、この医療用手袋100を装着した際に 、人差し指の第1関節に相当する部分13より先の部分の一部であって、親指と 人差し指でリーマーのハンドル部を挟んで回転させる際、リーマーのハンドル部 と接する部分である。
【0018】 親指のリーマー接触部10および人差し指のリーマー接触部11以外の周辺の 部分は、全体的に薄手の天然ゴム主体のラテックス(LATEX)から作られて いる。したがって、医療用手袋の一部の厚さを厚くするには、1つの方法として 、医療用手袋を一体成形する際に用いる金型を工夫すればよい。また、他の方法 として、通常の医療用手袋の裏側から、厚くしたい部分にのみ医療用手袋と同材 料のゴムを接着してもよい。
【0019】 なお、この実施例1では、親指のリーマー接触部10および人差し指のリーマ ー接触部11の部分は、周辺の部分より厚くなっていたが、親指のリーマー接触 部10および人差し指のリーマー接触部11の部分が、周辺の部分より硬くなっ ていてもよい。
【0020】 また、この実施例1では、親指のリーマー接触部10および人差し指のリーマ ー接触部11が、両方とも周辺の部分より厚いかもしくは硬くなっているが、親 指のリーマー接触部10、人差し指のリーマー接触部11のうちどちらか一方だ けが、周辺の部分より厚いかもしくは硬くなっていても、リーマー作業等におけ る医療用手袋のからまりが改善される。
【0021】 実施例2 図2は、本考案の他の実施例による医療用手袋を示す平面図である。
【0022】 図2を参照して、この医療用手袋101は、従来の医療用手袋に、親指サック 14および人差し指サック15が組合わされて構成される。親指サック14を組 合わせることによって、上述の親指のリーマー接触部10の手袋としての厚さが 、サックが装着されていない手袋の他の部分より厚くなっている。また、人差し 指サック15を組合わせることによって、上述の人差し指のリーマー接触部11 の手袋としての厚さが、サックが装着されていない手袋の他の部分より厚くなっ ている。このように構成される医療用手袋101においては、たとえばリーマー を使用する等必要なときのみ親指サック14および人差し指サック15を医療用 手袋の上に装着して、不要のときには取外して使用することもできる。
【0023】 また、この実施例2では、親指サック14および人差し指サック15の2つの サックが組合わされているが、どちらか一方のみが組合わされていても、リーマ ー作業等における医療用手袋のからまりが改善される。
【0024】 なお、上述の実施例1および実施例2の医療用手袋は、歯科医用に限られず、 外科医用もしくは他の医療用としても用いることができる。
【0025】
【考案の効果】 この考案によれば、手に十分フィットすることができ、かつ、たとえばリーマ ーを使用する際にもからまりにくい医療用手袋が得られる。そのため、一般治療 の際だけでなく、たとえばリーマー使用時にも、装着しながら効率よく作業をす ることができるので、感染予防上の効果は大である。
【0026】 さらに、歯科医院では、バー類を多く使用するため、親指と人差し指を傷つけ てしまうことが多い。しかし、この考案による医療用手袋は、親指もしくは人差 し指に相当する部分の一部が、周辺の部分より厚く、もしくは硬くなっているた め、バー類によって傷つく危険性が減り、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による医療用手袋を示す平面
図である。
【図2】本考案の他の実施例による医療用手袋を示す平
面図である。
【図3】歯根管の処置の様子を示す概略図である。
【図4】医療用手袋がリーマーにからまる状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
10 親指のリーマー接触部 11 人差し指のリーマー接触部 12 親指の第1関節相当部分 13 人差し指の第1関節相当部分 100,101 医療用手袋 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療用に用いる手袋において、 親指の第1関節より先と人差し指の第1関節より先とが
    装着される部分であって、少なくともいずれか一方の部
    分の一部の厚さが、前記一部の周辺の部分の厚さより大
    きいことを特徴とする、医療用手袋。
  2. 【請求項2】 医療用に用いる手袋において、 親指の第1関節より先と人差し指の第1関節より先とが
    装着される部分であって、少なくともいずれか一方の部
    分の一部の硬度が、前記一部の周辺の部分の硬度より大
    きいことを特徴とする、医療用手袋。
JP7556392U 1992-10-30 1992-10-30 医療用手袋 Pending JPH0638926U (ja)

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JP7556392U JPH0638926U (ja) 1992-10-30 1992-10-30 医療用手袋

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JP7556392U Pending JPH0638926U (ja) 1992-10-30 1992-10-30 医療用手袋

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04503909A (ja) * 1988-12-23 1992-07-16 メデヴ コーポレーション 針が刺さらないように保護する手袋
JP3116821B2 (ja) * 1996-04-30 2000-12-11 株式会社島津製作所 オ−トインジェクタ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04503909A (ja) * 1988-12-23 1992-07-16 メデヴ コーポレーション 針が刺さらないように保護する手袋
JP3116821B2 (ja) * 1996-04-30 2000-12-11 株式会社島津製作所 オ−トインジェクタ

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