JPH0637983Y2 - 菓子類包装箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は菓子類包装箱に関し、例
えばケ−キ等の洋菓子を包装する場合に使用されるもの
である。

【０００２】

【従来の技術】ケ−キ等の洋菓子は華やかなものであ
る。このため、例えば、ケ−キ等の洋菓子をプレゼント
する場合、人々はこの華やかさを更に倍増させるため
に、生花等（生花および生葉、以下同じ）を一緒にプレ
ゼントしたいものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
あっては、洋菓子等が菓子屋で販売されているのに対し
て、生花等は花屋で販売されていたため、贈答者（洋菓
子等の）は生花等を入手しにくく、よって、贈答者はケ
−キ等のプレゼントにおける華やかさを演出しにくいと
いう不都合を有した。

【０００４】この考案の課題はかかる不都合を解消する
ことである。

【０００５】

【課題を達成するための手段】前記課題を達成するため
に、この考案に係る菓子類包装箱においては、上端開口
を有する箱本体と菓子用ケ−シングとを備え、前記箱本
体内の底部に床部材を設置するとともにこの床部材の略
中心部に支持孔を形成し、この支持孔に前記菓子用ケ−
シングを内嵌め固定した菓子類包装箱において、前記ケ
−シングの周囲に生け花等用環状養生部材を外嵌めした
状態で前記床部材の表面に固着し、この環状養生部材の
少なくとも上面に所要数の生花等を前記養生部材が略隠
れる状態に生けたものである。

【０００６】なお、前記箱本体を耐水性にすることもで
きる。

【０００７】

【作用】この考案に係る菓子類包装箱は上記のように構
成されているため、菓子用ケ−シング内に洋菓子等を収
容すれば、菓子販売店において、当該洋菓子等を生花等
によって飾り洋菓子の華やかさを倍増させることができ
るものである。

【０００８】

【実施例】図１および図２において、１はボ−ル紙製の
箱本体であり、底板１１と枠板１２とから構成されてい
る。この枠板１２は前記底板１１の表面に固着されてい
るため、箱本体１の上端縁は開口となる。２はボ−ル製
の床部材であり、前記箱本体１の内側底部に設置されて
いる。この床部材２は前記箱本体１の底板１１から僅か
に離れている。２１は真円状の支持穴であり、前記床部
材２の略中心部に形成されている。また、３は菓子用ケ
−シングであり、前記床部材２の支持穴２１に内嵌め固
定されている。この菓子用ケ−シング３は、ケ−キ等の
菓子Ｃを収容するためのものである。この菓子用ケ−シ
ング３において、３１は載置板部３１であり、前記底板
（箱本体１）１１上に置かれている。この、載置板部３
１は合成樹脂によって形成され、その表面にケ−キ等の
菓子Ｃが載せられる。又、３２はカバ−筒であり、前記
載置板部３１に着脱可能に外嵌めされている。このカバ
−筒３２は透明な合成樹脂によって形成されており、載
置板部３１上の載せられたケ−キ等Ｃを衛生上保護す
る。

【０００９】次に、４１は環状ホルダであり、前記支持
穴（床部材２の）２１の周縁部内側に両面テ−プ等によ
って固着されている。この環状ホルダ４１は上面に凹溝
４１１を有する。４２は環状養生部材であり、前記ホル
ダ４１の凹溝４１１に嵌着されている。この環状養生部
材４２はスポンジ材等によって形成され、所要量の水分
を含んでいる。Ｆ，Ｆ，…は生花等であり、前記環状養
生部材４２の表面に刺した状態で立設されている。この
生花等Ｆ，Ｆ，…は上方から前記環状養生部材４２およ
びホルダ４１が見えない程度に設置されている。なお、
１４は箱本体１の蓋である。また、この実施例では、環
状養生部材４２を略真円状にしたが、この形状に限定さ
れるものではなく、楕円状、ハ−ト形状、方形状、三角
形状、菱形状等全ての環状形状を含むものである。

【００１０】図３および図４は他の実施例であり、前記
実施例の構成に、更に、菓子用ケ−シング３における前
記カバ−筒３２の中心に凹部３２１を形成し、この凹部
３２にホルダ５１および養生部材５２を設置して、この
養生部材５２に生花等Ｆ，Ｆ，…を刺したものである。
なお、この実施例にあっても前記実施例同様、外側の環
状養生部材４２の形状はあらゆる環状形状のものを含む
ものである。

【００１１】

【考案の効果】この考案に係る菓子類包装箱は上記のよ
うに構成されているため、菓子用ケ−シング内に洋菓子
等を収容すれば、菓子販売店において、当該洋菓子等を
生花等によって飾り洋菓子の華やかさを倍増させること
ができるものである。よって、この菓子類包装箱を使用
すれば、洋菓子の贈答者は、洋菓子を購入する際に別途
に生花等を入手しなくても、生花等によって華やかさが
倍増された洋菓子を簡易に入手できるものである。な
お、前記箱本体および前記床部材を耐水性にすれば、洋
菓子等を食した後に、空になった菓子類包装箱に水を張
ることができるため、前記生け花等用環状養生部材を水
に浸すことができる結果、花器として生花等を楽しむこ
とができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の部分断面平面図である。

【図２】図１のII−II線端面図である。

【図３】この考案の他の実施例の部分断面平面図であ
る。

【図４】図３のIV−IV線端面図である。

【符号の説明】

１ 箱本体 ３ 菓子用ケ−シング ２ 床部材 21 支持穴 42 環状養生部材 Ｆ 生花等

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上端開口を有する箱本体と菓子用ケ−シ
   ングとを備え、前記箱本体内の底部に床部材を設置する
   とともにこの床部材の略中心部に支持孔を形成し、この
   支持孔に前記菓子用ケ−シングを内嵌め固定した菓子類
   包装箱において、前記ケ−シングの周囲に生け花等用環
   状養生部材を外嵌めした状態で前記床部材の表面に固着
   し、この環状養生部材の少なくとも上面に所要数の生花
   等を前記養生部材が略隠れる状態に生けたことを特徴と
   する菓子類包装箱。
2. 【請求項２】 前記箱本体を耐水性にしたことを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項記載の菓子類包装
   箱。