JPH0637887B2 - 合成樹脂製のなす環 - Google Patents

合成樹脂製のなす環

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JPH0637887B2
JPH0637887B2 JP63183513A JP18351388A JPH0637887B2 JP H0637887 B2 JPH0637887 B2 JP H0637887B2 JP 63183513 A JP63183513 A JP 63183513A JP 18351388 A JP18351388 A JP 18351388A JP H0637887 B2 JPH0637887 B2 JP H0637887B2
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JP
Japan
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ring
belt
synthetic resin
belt attachment
leg
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JP63183513A
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Inventor
一美 笠井
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日本ノ−ション工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、旅行、肩かけカバンやバック等に用いる合
成樹脂製のなす環に関する。
(従来の技術) 合成樹脂製のなす環は、例えば実開昭59−17314
号(実願昭57−112285号)の願書に添付した明
細書および図面を撮影したマイクロフィルムの第8図に
示すように、水平方向に延びる主体部とその両端から同
じ側に平行に延びる脚部とにより、下方が開口したコ字
状のベルト等に連結される連結体が知られている。
また、実公昭46−28823号公報には、板金加工に
より上部に二股の環状連結脚部を形成したなす環本体
と、下端部に首部を介して一体に形成された球状の膨出
部を具備する環状のベルト取着体とからなり、前記脚部
の二股から前記首部を突出させて前記膨出部を全記環状
連結脚部内に遊嵌してなる金属製なす環が開示されてい
る。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来技術のうち、実願昭57−112285号の合
成樹脂製のなす環のベルト連結体は、水平方向に延びる
主体部とその両端から下方に延びる脚部とによって、下
方が開口したコ字状に形成され、なす環本体と一体に形
成された係止体の両端の軸部を、前記連結体の脚部に対
面して形成された係止孔に回動自在に嵌入し、なす環本
体をベルト連結体に対して軸部を中心として回動可能に
形成されているので、なす環の使用に当たって、ベルト
連結体となす環本体とに反対方向の大きな負荷がかかっ
た場合に、特に合成樹脂製であるがため弾性変形しやす
く、2本の脚部がそれぞれ外側に開いて、なす環本体が
ベルト連結体から脱落するという脱落現象の発生の問題
があったものである。
また、ベルト取着体と脚部との間を連結補強杆で遮断し
ていないので、ベルト取着体に装着されたベルトは、な
す環本体の膨出部の回転と揺動とを阻害するなどの問題
があったものである。
更には、ベルト取着体となす環本体は別個に成形され、
両者を改めて組付けるため、製造コストが嵩むという製
造上の問題もあった。
一方の実公昭46−28823号公報に開示された金属
製なす環では、板金製なす環本体の上部に形成されるベ
ルト取着体を連結するための二股の脚部を、板金製であ
るがため必然的に同本体のフック面と直交する方向に並
設せざるを得ず、該脚部間に遊嵌する膨出部と一体のベ
ルト取着体が揺動する方向も必然的にフック面に向かっ
て前後一方向となる。そのため、例えばなす環に取り付
けられているバッグ類等が押さえられてなす環本体が不
動状態になったときに、何らかの都合でベルト取着体に
水平方向の無理な力がかかると前後方向には揺動できて
も、その方向に直交する方向には揺動せず、首部で折れ
てしまう。
更には、ベルト取着体に形成された膨出部と同膨出部に
係合する前記二股の脚部に両者を互いに引き離す方向に
大きな力が作用すると、金属板を丸めて形成した脚部は
元の平板に戻りやすく、なす環本体がベルト取着部から
外れてしまうという問題もある。
この発明は、上記の諸問題を同時に解決することを目的
としてなされたものである。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記目的を達成し、問題点を解決するため
に、なす環本体の上部に首部を介して突設された膨出部
を、ベルト取着部と連結部とからなる合成樹脂製ベルト
取着体に前記連結部を介して連結した合成樹脂製なす環
において、前記連結部は中間部に前記膨出部を収容する
貫通孔を有すると共に前記ベルト取着部の幅より狭い間
隔で且つ前記首部が遊嵌する空間部を介して互いに平行
に前記ベルト取着部の下方に延設された一対の連結用脚
部と該脚部の基部間を連結する連結補強杆とからなり、
前記膨出部は少なくとも水平断面が円形断面で、かつそ
の最大径が前記脚部間の間隔長さより大きく設定されて
おり、前記ベルト取着体と前記なす環本体とが連結状態
で同時に一体成形されてなることを構成とするものであ
る。
(作用) この発明は、上記のように構成することによって、ベル
ト取着部の幅に対して一対の脚部を可能なかぎり接近さ
せるように連結補強杆の長さを短く形成できるため、ベ
ルト取着体にかかるなす環本体とは反対方向の負荷が前
記脚部の基部に集中しても、連結補強杆により脚部の開
きは完全に阻止される。すなわち、連結補強杆は、ベル
ト取着体となす環本体とに反対方向に大きな負荷がかか
った場合に、一対の脚部が外側に開くことを阻止するよ
うに作用する。
また、膨出部は平断面が円形であるため、脚部の貫通孔
内で首部の軸線を中心に回転自在であり、従ってなす環
本体のフック方向は規制されず、同時になす環本体がベ
ルト取着体の脚部間で揺動可能であるため、なす環本体
に如何なる方向からの負荷がかかっても、その負荷に追
随してなす環本体の方向が変わり、ベルト取着部となす
環本体との連結各部には局部的な負荷がかからず、首部
が損傷することはない。
更に、本発明に係るなす環は、なす環本体とベルト取着
部が連結された状態で同時に一体成形されるため、従来
のように両者を組付ける必要はなく、しかも組付け時に
おける強制的な弾性変形を受ける部分がなくなり、局部
的な劣化も生じない。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第4図にその一例を示すように、(1)
は、ベルト等に装着される楕円状のベルト取着体で、合
成樹脂の成形加工により作られており、また下向きに平
行に延びる一対の脚部(10,10)の上端がベルオ取
着体(1)の下端に一体成形されている。図示例では脚
部(10,10)は板状をしており、空間部(11)を
介して互いに平行して対面しており、それぞれの脚部
(10,10)には、円形断面の貫通孔(12,12)
が前記空間部(11)を介して対面する個所に形成され
ている。
前記一対の脚部(10,10)の基部間は同じく一体成
形される連結補強杆(1a)により連結されており、ベ
ルト取着体(1)の上部はベルト取着部をなし、前記脚
部(10、10)と前記連結補強杆(1a)とでなす環
本体(2)を連結する連結部を構成する。
従って、ベルト取着体(1)の下端と、脚部(10,1
0)の上端と、連結補強杆(1a)との3者は一体に連
結されている。
(2)は、合成樹脂の成形加工により作られたなす環本
体で、基部(3)と、この基部(3)の下方に延びるフ
ック部(4)と、フック(4)の開口部を閉塞する抜止
片(5)とを一体に有しているとともに、細径の首部
(13)を基部(3)の上側に一体に有し、さらに首部
(13)の上部に一体に続く略球状の膨出部(14)を
有している。首部(13)は脚部(10,10)間の空
間部(11)の幅よりやや小径に作られており、膨出部
(14)の径は脚部(10,10)間の前記空間部(1
1)の幅(D)よりは径大で、しかも脚部(10,1
0)の貫通孔(12,12)とほぼ同じ大きさに作られ
ている。
ベルト取着体(1)となす環本体(2)は、首部(1
3)が空間部(11)を延び、略球状をした膨出部(1
4)が脚部(10,10)の貫通孔(12,12)に遊
嵌した状態に互いに連結されている。このため、このな
す環は、第1図に示すように、なす環の中心線(6)の
中心にしてベルト取着体(1)となす環本体(2)とを
相対的に回転することができるし、第2図に示すよう
に、脚部(10、10)と平行な面、すなわち第1図に
おける中心線(6)を含む法線方向の面内でベルト取着
体(1)となす環本体(2)とを相対的に揺動すること
ができる。
従って、本実施例ではたとえなす環本体(2)が不動状
態になって、ベルト取着体(1)をなす環本体(2)の
法線に直交する方向に力をかければベルト取着体(1)
は法線回りを回転し、首部(13)が脚部(10、1
0)によって干渉されることなしに、なす環本体(2)
に対して揺動が可能になる。
しかも、一対の脚部(10、10)間の空間部(11)
間隙は、なす環本体(2)の首部(13)太さより僅か
に大きく設定すれば足りるため、前記連結補強杆(1
a)を短くでき、それだけベルト取着体(1)となす環
本体(2)に反対方向の大きな負荷がかかっても一対の
脚部は拡がるようなことがなく、なす環本体(2)がベ
ルト取着体(1)から外れるようなこともない。
このように構成された合成樹脂製のなす環は、首部(1
3)を空間部(11)に延在させて、膨出部(14)を
脚部(10,10)の貫通孔(12、12)に遊嵌した
状態で、1回の工程で同時成形をすることができる。
第5図ないし第6図に示すなす環は、第2実施例を示
し、膨出部(14)の上部と下部とを平坦面(15,1
5)としたことを除いては、第1図ないし第4図に示す
なす環と同じに構成されている。
このように、ベルト取着体(1)となす環本体(2)と
を1回の工程で成形するには、第7図及び第8図にその
一例を示すように、2つ割りにされた主金型部材(2
0,20)と、一対の補助金型部材(21,21)とを
用いることができる。
主金型部材(20,20)は、前述したベルト取着体
(1)と脚部(10,10)、及びなす環本体(2)の
基部(3)とフック部(4)と、抜止片(5)とに個々
に対応する凹部(1a,10a,3a,4a,5a)の
他に、首部(13)に対応する凹部(13a)と、膨出
部(14)の中央部分、すなわち空間部(11)に位置
する部分に対応する凹部(13a)と、補助金型部材
(21,21)を挿入する断面半円形の凹部(16a,
16a)を各々有している。凹部(16a,16a)
は、凹部(10a,10a)から側方に延びている。補
助金型部材(21,21)は、凹部(16a,16a)
の曲率半径と略同じ半径の棒状に作られており、先端側
に膨出部(14)の側部、すなわち貫通孔(12)内の
部分に対応する凹部(14b,14b)が形成されてい
る。
このように作られた金型は、主金型部材(20,20)
を互いに重ね、各補助金型部材(21,21)を凹部
(16a,16a)により形成される空間に嵌入した状
態で、成形すればよい。このようにすれば、凹部(16
a,16a)を除く他の凹部(1a,3a,4a,5
a,10a,13a,14a,14b)により、脚部
(10,10)を一体に有するベルト取着体(1)と、
首部(13)と膨出部(14)とを一体に有するなす環
本体(2)とを、首部(13)が空間部(11)に延
び、膨出部(14)が貫通孔(12,12)に遊嵌した
状態で、同時に成形することができ、ベルト取着体
(1)となす環本体(2)とを組み立てる工程が不要に
なる。脚部(10,10)の貫通孔(12,12)は、
補助金型(21,21)により形成される。
なお、第8図中、(22)は、当該金型を合成樹脂の射
出成形用に用いるときに、合成樹脂の溶湯を注入するた
めの湯口である。
(発明の効果) 以上のように、この発明は、なす環本体の上部に首部を
介して突設された膨出部を、ベルト取着部と連結部とか
らなる合成樹脂製ベルト取着体に前記連結部を介して連
結した合成樹脂製なす環において、前記連結部は中間部
に前記膨出部を収容する貫通孔を有すると共に前記ベル
ト取着部の幅より狭い間隔で且つ前記首部が遊嵌する空
間部を介して互いに平行に前記ベルト取着部の下方に延
設された一対の連結用脚部と該脚部の基部間を連結する
連結補強杆とからなり、前記膨出部は平断面が少なくと
も円形断面で、かつその最大径が前記脚部間の間隔長さ
より大径に設定されており、前記ベルト取着部と前記連
結部と同時一体成形されてなるので、連結補強杆は、ベ
ルト取着体となす環本体とに反対方向の大きな負荷がか
かった場合に、2本の脚部がそれぞれ外側に開いてなす
環本体がベルト取着体から脱落するようなことがなく、
ベルト取着体及び脚部間が連結補強杆によって充分に補
強されることと、ベルト取着体となす環本体の相対的な
回動が全方向で可能な構造とが相まって、外力によって
破損することがない等の優れた効果があるものである。
また、ベルト取着体と脚部との間を連結補強杆で遮断し
ているために、ベルト取着体に装着されたベルトは、な
す環本体の膨出部の回転と揺動とに何らの支障を来すこ
とがないので、なす環本体は、ベルト取着体に対してき
わめて円滑に回転、揺動するなどの効果があるものであ
る。
更にまた本考案のなす環は、なす環本体とベルト取着部
とが同時に一体成形されて得られるため、その組付け作
業が排除されるばかりでなく、組付けによる局部的な劣
化も生じず、更に製品強度が確保される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明にかかるなす環の第1実施例を示す
正面図、 第2図は、第1図の側面図、 第3図は、第1図のIII−III線断面図、 第4図は、同なす環の脚部の一部を切欠して結合状態を
示す一部切欠正面図、 第5図は、この発明にかかるなす環の第2実施例を示す
一部切欠正面図、 第6図は、第5図の側面図、 第7図は、同なす環の製造に用いる金型の一実施例を示
す縦断面図、 第8図は、第7図のX−X線断面図である。 図の主要部分の説明 1:ベルト取着体、1a:連結補強杆 10:脚部、11:空間部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】なす環本体(2)の上部に首部(13)を
    介して突設された膨出部(14)を、ベルト取着部と連
    結部とからなる合成樹脂製ベルト取着体(1)に前記連
    結部を介して連結した合成樹脂製なす環において、前記
    連結部は中間部に前記膨出部を収容する貫通孔(12)
    を有すると共に前記ベルト取着部の幅より狭い間隔で且
    つ前記首部(13)が遊嵌する空間部(11)を介して
    互いに平行に前記ベルト取着部の下方に延設された一対
    の連結用脚部(10,10)と該脚部(10,10)の
    基部間を連結する連結補強杆(1a)とからなり、前記
    膨出部(14)は少なくとも水平断面が円形断面で、か
    つその最大径が前記脚部(10,10)間の間隔長さよ
    り大きく設定されており、前記ベルト取着体(1)と前
    記なす環本体(2)とが連結状態で同時に一体成形され
    てなることを特徴とする合成樹脂製なす環。
JP63183513A 1988-07-25 1988-07-25 合成樹脂製のなす環 Expired - Lifetime JPH0637887B2 (ja)

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