JPH0636867Y2 - 知育用玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ｛産業上の利用分野｝ 本考案は、文字、図形、記号などが描かれた発泡体から
なる玩具に関し、さらに詳しくは、幼児などがこれを誤
って口にしても危険のない知育用玩具に関する。

｛従来の技術｝ 従来、文字、図形、記号などが描かれた発泡体の単体片
を適当に組合せて遊ぶ玩具は軽量で柔軟性があり、かつ
安価であるなどの点から知育用として採用されている。

｛考案が解決しようとする課題｝ 上記従来の玩具は、文字、図形、記号などを板状発泡体
から打ち抜き、打ち抜きされた文字、図形、記号などの
発泡体と、打ち抜かれた基の発泡体とを異なる色に着色
し、再度打ち抜いた発泡体を基の発泡体に嵌め込み、接
着剤によって両者を固定していたものであった。しかし
ながら、上記従来の玩具は、幼児が誤って玩具を口にし
たりすると上記接着剤によって、身体に影響を及すとい
う欠点がある。

また、嵌め込み式ではなく、直接発泡体に塗料で文字、
図形、記号を描く方式のものは、接着剤の使用はない
が、塗料が身体に影響を及すという欠点があった。

本考案の目的は、上記の従来の欠点を解消せんとするも
のであり、身体に何ら影響のない発泡体による知育用玩
具を提供せんとするものである。

｛課題を解決するための手段｝ 上記目的を達成するための本考案の構成は、文字、図
形、記号などが形取られた発泡体Ａと、該発泡体Ａとは
異なる色彩を有し、該発泡体Ａが嵌め込まれる貫通孔を
有する適宜の大きさに裁断された板状の発泡体Ｂと、上
記発泡体Ａが上記板状の発泡体Ｂに嵌め込まれた状態で
発泡体Ａと板状の発泡体Ｂの裏側に融着によって貼着さ
れてなる発泡体Ｃからなる知育用玩具である。

以下、図面に基づき本考案の知育用玩具をさらに詳しく
説明する。

第１図は、本考案に係る知育用玩具を４枚組合せた状態
を示す平面図であり、第２図は、第１図のＸ−Ｘ′断面
図である。

第１図において、１は、文字、図形、記号などが形取ら
れた発泡体Ａであり、２は、該発泡体Ａとは異なる色彩
を有し、該発泡体Ａが嵌め込まれる貫通孔５を有する適
宜の大きさに裁断された板状の発泡体Ｂである。発泡体
Ａは、発泡体Ｂから打ち抜きされたものである。第２図
に示すように、上記発泡体Ａが上記板状の発泡体Ｂに嵌
め込まれた状態で発泡体Ａと板状の発泡体Ｂとの裏側に
発泡体Ｃ（符号３で示す）が融着４によって貼着されて
いる。本考案は融着４によって上記３つの発泡体が結合
されているので、これら発泡体が使用中にバラバラに分
離することなく、また接着剤の使用がないので、人体へ
の影響は皆無となる。

上記の発泡体は、例えば、ポリオレフイン系フォーム、
ポリウレタン系フォーム、酢酸ビニルフォームなどが採
用できる。

上記発泡体A,Bは、それぞれ色彩を異にしているので、
文字が鮮明に識別できる。発泡体Ｃについても発泡体A,
Bとは異なる色彩にされていることが好ましい。

第３図は、本考案に係る知育用玩具の製造法の一例を示
す工程図である。

第３図において、１で示す文字、図形、記号などが形取
られた発泡体Ａが２で示す板状の発泡体Ｂに嵌め込まれ
た状態で搬送体６により搬送され、一方、上記発泡体A,
Bの裏側に貼着される３で示される発泡体Ｃは、圧着ロ
ーラ７に対向して配置されたヒータ８によって発泡体Ｃ
の表面が溶融され、溶融状態で圧着ローラ７で前記発泡
体A,Bの裏側に貼着される。その後、第１図に示される
各発泡体片の状態に裁断されることによって得られる。

｛考案の効果｝ 本考案は上記の構成とすることにより、軽量かつ柔軟性
に富む発泡体からなり、かつ鮮明に文字、図形、記号を
表わすことができ、しかも融着により３つの発泡体を貼
着したので、人体への影響のない知育用玩具とすること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る知育用玩具を４枚組合せた状態
を示す平面図であり、第２図は、第１図のＸ−Ｘ′断面
図である。第３図は、本考案に係る知育用玩具の製造法
の一例を示す工程図である。 1:文字、図形、記号などが形取られた発泡体Ａ 2:発泡体Ａが嵌め込まれる貫通孔を有する板状の発泡体
Ｂ 3:発泡体Ｃ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】文字、図形、記号などが形取られた発泡体
   Ａと、該発泡体Ａとは異なる色彩を有し、該発泡体Ａが
   嵌め込まれる貫通孔を有する適宜の大きさに裁断された
   板状の発泡体Ｂと、上記発泡体Ａが上記板状の発泡体Ｂ
   に嵌め込まれた状態で発泡体Ａと板状の発泡体Ｂの裏側
   に融着によって貼着されてなる発泡体Ｃからなる知育用
   玩具。