JPH0635785A - オブジェクト指向型データベースの検索方式 - Google Patents

オブジェクト指向型データベースの検索方式

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JPH0635785A
JPH0635785A JP4188360A JP18836092A JPH0635785A JP H0635785 A JPH0635785 A JP H0635785A JP 4188360 A JP4188360 A JP 4188360A JP 18836092 A JP18836092 A JP 18836092A JP H0635785 A JPH0635785 A JP H0635785A
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JP
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JP4188360A
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English (en)
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Hiroshi Sakamoto
本 弘 志 阪
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同じオブジェクト集合に対する検索が繰返さ
れる場合に、処理効率を上げる。 【構成】 インデクス・オブジェクト作成部A2によ
り、インデクス情報を格納するためのオブジェクトを作
る。オブジェクト・グループ選択部A3により、検索用
インデクスを作成するデータ・オブジェクトの集合また
は範囲を指定する。検索対象データ項目選択部A4によ
り、選択したグループのオブジェクトに対し、どのデー
タ項目を検索対象とするかを指定する。オブジェクト・
グループ選択部A3で選択したオブジェクトに対し、検
索対象データ項目選択部A4で選択した項目に関して検
索し、該当するすべての値を、データ検索部A5により
集める。このデータを、インデクス・データ作成部A6
で加工し、インデクス・オブジェクト作成部A2で作っ
たオブジェクトに格納する。以後、このオブジェクトに
格納されている情報を利用して検索する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オブジェクト指向型デ
ータベースの検索方式に係り、特に処理効率の向上を図
ることができるオブジェクト指向型データベースの検索
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】リレーショナルデータベース(以下、R
DBと称す。)を含めていわゆる表(テーブル)形式の
単位でデータを保存する一般的なデータベース(以下、
DBと称す。)においては、例えばそれぞれのテーブル
に見出し情報を付加し、これを利用してデータ検索の円
滑化をはかる方法は従来から行われている。さらにオブ
ジェクト指向型のデータベース(以下、OODBと称
す。)においては、データベースを構成するオブジェク
トに対して上位〜下位の関係を定義し、ツリー形式の分
類構造を構築できる事を利用して、ツリー構造中の任意
の上位オブジェクトに対してその下位オブジェクト全体
を代表する見出し情報を付加して利用する方法もとられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、RDBやO
ODBなどに対して見出し情報を付加する目的は、デー
タ検索の効率化にある。しかしながら、RDBのテーブ
ルやOODBの上位オブジェクトに見出し情報を付加す
る場合、見出し情報は一般には、テーブル全体や下位オ
ブジェクト集合全体に関わる包括的あるいは抽象的な内
容とならざるを得ない。このような見出し情報は、各デ
ータ項目の具体的な値に対する直接的な検索には必ずし
も有効でなく、各データ項目値を検索する場合は、結果
としてテーブルの各項目または各オブジェクトの内容に
アクセスしなければならない。特にOODBでは、ひと
つひとつのオブジェクトを独立したデータ構造体として
扱うため、特定の項目に関する検索を行う場合、対象と
なるオブジェクトの数だけの検索対象外の項目を含むデ
ータ構造体に対するアクセスが必要となる。
【0004】一般に、OODBは非常に大量のデータを
扱う際に、オブジェクトの独立性を活かして必要なオブ
ジェクトだけを外部記憶装置から読み込んで使用する事
により、有限のメモリーを効率良く利用できるという利
点を有している。しかし、それぞれのオブジェクトが非
常に多くの項目を持ち、データ的に大きいと、特定のデ
ータ項目に対する検索を行うために、オブジェクト毎に
大きなデータ構造体へのアクセス(例えば外部記憶装置
からの読み込み)を繰り返す必要が生じ、全体的な処理
効率上は必ずしも有利でない場合があるという面があっ
た。
【0005】本発明は、このような点を考慮してなされ
たもので、各オブジェクトが非常に多くの項目を持ち、
データ的に大きい場合であっても、全体的な処理効率を
大幅に向上させることができるオブジェクト指向型デー
タベースの検索方式を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する手段として、オブジェクト指向型データベースを
用い、利用者から与えられた条件に適合するオブジェク
トを検索するオブジェクト指向型データベースの検索装
置において、データベースを構成する全オブジェクトの
部分集合に対して、検索対象とする属性値を集約した見
出し情報を作成する作成手段と、この見出し情報を元の
オブジェクトの部分集合および属性名とともに独立した
インデクス・オブジェクトとして格納する格納手段と、
このインデクス・オブジェクトに格納された情報を利用
して、指定された属性値またはその範囲に適合するオブ
ジェクトを検索する検索手段とを備え、前記インデクス
・オブジェクトを、異なるオブジェクトの部分集合に対
し複数個作成可能とするとともに、任意のインデクス・
オブジェクトを、必要に応じ元のデータベースとは独立
にメモリ上に読込みできるようにしたことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本発明に係るオブジェクト指向型データベース
の検索方式においては、データベースを構成する全オブ
ジェクトの部分集合に対して、検索対象となる属性値を
集約した見出し情報が作成され、この見出し情報を元の
オブジェクトの部分集合および属性名とともに独立した
インデクス・オブジェクトとして格納される。そして、
このインデクス・オブジェクトに格納された情報を利用
して、指定された属性値またはその範囲に適合するオブ
ジェクトが検索される。このため、一度インデクス・オ
ブジェクトを作成しておけば、次回からは1つのオブジ
ェクトにアクセスするだけで、検索結果、検索条件に適
合するオブジェクト名を得ることができ、全体的な処理
効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0009】本発明に係るオブジェクト指向型データベ
ースの検索方式は、図1および図2に示すように、任意
のOODBに対する検索用の見出し(インデクス)を作
成する機能を有する「インデクス作成部」Aと、このイ
ンデクスを利用して検索を行なう機能を有する「データ
検索部」Bとから構成される。
【0010】「インデクス作成部」Aはさらに、図1に
示すように、以下の手順で生成するインデクス情報を格
納するためのオブジェクトを作成する『インデクス・オ
ブジェクト作成部』A2、検索用インデクスを作成する
データ・オブジェクトの集合または範囲を定義する『オ
ブジェクト・グループ選択部』A3、選択したグループ
のオブジェクトに対してどのデータ項目を検索対象とす
るかを指定する『検索対象データ項目選択部』A4、A
3で選択したオブジェクトに対してA4で選択した項目
に関する検索を行い、該当する全ての値を収集する『デ
ータベース検索部』A5、およびA5で集めたデータを
加工してA2で作成したインデクス・オブジェクトに格
納する『インデクス・データ作成部』A6から構成され
る。 A1〜A7により作成されたインデクス・オブジ
ェクト(以下、単にインデクスと称す。)は、『オブジ
ェクト・グループ選択部』A3、『検索対象データ項目
選択部』A4および『データ検索部』A5により得られ
た情報、すなわち同インデクスが検索範囲として網羅す
るオブジェクト名、データ項目名ならびにそれらの具体
的な項目値に関する情報を格納する。
【0011】一方、前記「データ検索部」Bは、一度作
成されたインデクスに基づいてデータベースの内容を検
索する機能を提供するもので、基本的には、図2に示す
ように、まずインデクスの有無を確認した後に、目的と
するデータ項目やオブジェクト集合を検索対象とするイ
ンデクスを選ぶ『インデクス選択部』B2、続いて検索
対象とするデータ項目や具体的に見つけたい項目値ない
しはその範囲などを決定する『検索条件設定部』B3、
該当するインデクス内部のスロットに格納された情報を
利用して検索を行って、対応するオブジェクト名を返す
『インデクス・データ検索部』B4から構成される。な
お検索の結果として得られたオブジェクト(目標オブジ
ェクト)に対して、インデクスが提供する以外の項目値
を利用したい場合は、B5を経て目標オブジェクトの読
み込みB8を行う。
【0012】図3は、典型的な構成のOODBを示すも
ので、以下、図3を参照して本実施例の作用を説明す
る。
【0013】図3に示すOODB上の[CLS(i),
i=1 to imax]、[INS(j),i=1
to jmax]は、いずれも独立したオブジェクト
で、オブジェクト間を結ぶ線は上位と下位の関係を示
す。図3のオブジェクトのうち、[CLS(i)]は上
位オブジェクト(クラス・オブジェクト、以下クラスと
称す。)を表し、[INS(j)]は下位オブジェクト
(インスタンス・オブジェト、以下インスタンスと称
す。)を表しているが、データ構造という点では両者に
差はない。典型的なOODBでは、データベースとして
の具体的な情報は、インスタンスの属性項目(スロッ
ト)に値として格納され、クラスは共通要素を持つイン
スタンスの分類およびインスタンスに共通なスロットと
そのデフォルトの値などを定義するのに利用される。
【0014】次に、「インデクス作成部」Aの作用を図
3に基づき説明する。まず『インデクス・オブジェクト
作成部』A2により新しいインデクス・オブジェクト
[IND(X)]を作成する。以下で作成する見出しデ
ータ(インデクス・データ)は全てインデクス[IND
(X)]に格納される。次に『オブジェクト・グループ
選択部』A3で、インデクス[IND(X)]が見出し
として代表するインスタンスの集合を定義する。対象と
するインスタンスの集合に関しては、オブジェクト名を
全て羅列するか、図3の分類構造に基づき任意のクラス
を指定して、それ以下の全インスタンスを選択する事が
可能である。
【0015】ここで、任意のクラス[CLS(Y)]を
指定する事により、その下位インスタンス全て[INS
(k),k=1 to kmax]のオブジェクト集合
を対象として選択した場合を考える。『検索対象データ
項目選択部』A4では、このオブジェクト集合に対し
て、さらにどのスロット(スロットは複数選択可能)の
情報を検索対象とするかを指定する。オブジェクト集合
[INS(k),k=1to kmax]内の全オブジ
ェクトが、同一のスロット構造を持たない場合は、全て
のオブジェクトのスロットの和集合の中から選択する。
ここでは、検索対象とするスロット集合として[SLT
(l),l=1 to lmax]を選択したとする。
『データベース検索部』A5では、OODB中のオブジ
ェクト[INS(k),k=1 to kmax]に対
して、実際にスロット[SLT(l),l=1 to
lmax]の値の検索を実行し、それぞれのオブジェト
のスロット値[VAL(k,l),k=1 to km
ax,l=1 to lmax]を求める。続く『イン
デクス・データ作成部』A6では、まずインデクス[I
ND(X)]に、検索対象オブジェクト集合[INS
(k),k=1 to kmax]を格納するスロット
[OBJECTS−LIST]、検索対象スロット集
合[SLT(l),l=1 to lmax]を格納す
るスロット[SLOTS−LIST]、[SLOTS
−LIST]の値中の各要素と同名のスロット([SL
T(l)],l=1 to lmax)の3種類(・
・)のスロットを作成してそれぞれに値を入れる。
の各スロットには、の各オブジェクト[INS
(k),k=1 to kmax]の対応スロット値、
すなわち[SLT(L)]には[VAL(k,L),k
=1 to kmax]を格納する。
【0016】本発明では、インデクス[INS(X)]
中のスロット[SLT(l)]のいずれについてもスロ
ット[OBJECTS−LIST]に格納されているオ
ブジェクトと同じ並びで各オブジェクトの該当スロット
値[VAL(k,l),k=1 to kmax]が格
納されている事を利用して、後述するようにオブジェク
トの検索を行う。またひとつのインデクスは、[OBJ
ECTS−LIST]に格納されるひとつのオブジェク
ト集合を代表するものであり、実用上は、ひとつのOO
DBに対して目的に応じた複数のインデクスを作成して
使用する。また、インデクスをOODBの任意のクラス
を核として作成した場合には、上記インデクス・データ
の他に、OODB上で同クラス・オブジェクトに対して
付加されている名称や、一般的なスロット情報なども合
わせてインデクスに格納する事により、検索が効率化で
きる。
【0017】次に、「データ検索部」Bの作用を説明す
る。「データ検索部」Bでは、まず処理対象とするOO
DBに対してあらかじめインデクスが作成されているか
どうか、またそのインデクスがメモリー上に読み込まれ
ているかどうかなどを確認した上で、『インデクス選択
部』B2で検索したいオブジェクトの母集団やスロット
を代表しているインデクスを選択する。先の例ではイン
デクスのインデクス・データ([OBJECTS−LI
ST]や[SLOTS−LIST]の値)ならびに核と
なったクラス[CLS(Y)]のスロット情報を利用す
る事により適切なインデクスを選ぶ。インデクスがない
場合で同種の検索処理が後にも必要となる事が予想され
る場合には、「インデクス作成部」Aに戻りインデクス
を作成する。次に『検索条件設定部』B3では、さらに
選択されたインデクスのインデクス・データ([SLO
TS−LIST]や[SLT(l),l=1 to l
max]の値)を利用して検索対象とする項目、具体的
に見つけたい値ないしはその範囲などを設定する。続く
『インデクス・データ検索部』B4では、先に設定され
た検索条件(スロット/スロット値の範囲)に基づい
て、インデクス・データ([VAL(k,l),k=1
to kmax,l=1 to lmax])を調べ
る。
【0018】先に説明した通り、スロット[SLT
(L)]の値[VAL(k,L)]は、スロット[OB
JECTS−LIST]の値[IND(k)]と同じ順
序で並んでいるので、検索結果として値[VAL(*,
L)]が得られれば、[OBJECTS−LIST]か
ら同順の要素[IND(*)]を抽出すれば、検索条件
を満たすオブジェクト(目標オブジェクト)の名称が得
られる。検索の目的が条件に合致するオブジェクト名の
抽出であれば、この時点では検索は終了する。さらに得
られた目標オブジェクトに関して、インデクスが提供す
る以外の情報を利用する場合には、続いて各目標オブジ
ェクトの読み込みを行えば、後は本発明の範囲から外れ
て通常のOODBの機能で処理可能となる。
【0019】次に、図4を参照して具体的に説明する。
まず『インデクス・オブジェクト作成部』A2で新しい
インデクス[IND−01]を作成する。次の『オブジ
ェクト・グループ選択部』A3では、インデクス[IN
D−01]が代表するインスタンスの集合を定義する
が、ここではクラス[CLS−01]を指定してそのイ
ンスタンス全てを対象として選択する。この結果として
選択されるオブジェクト集合、あるいはインデクス[I
ND−01]が代表するオブジェクトの母集団は[IN
S−01〜INS−06]となる。続く『検索対象デー
タ項目選択部』A4では、このオブジェクト集合[IN
S−01〜INS−06]に対してどのスロットの情報
を検索対象とするかを指定する。例えばこの時に[IN
S−01〜INS−03]が[SLOT−A,SLOT
−B,SLOT−C]、[INS−04〜INS−0
6]が[SLOT−A,SLOT−D,SLOT−E]
というスロットを持つと仮定すると、検索対象スロット
は双方の和集合[SLOT−A〜SLOT−E]の範囲
から選択する事になる。ここでは検索対象として[SL
OT−A,SLOT−C,SLOT−E]のスロットが
指定されたとする。『データ検索部』A5ではOODB
のオブジェクト[INS−01〜INS−06]に対し
てスロット[SLOT−A,SLOT−C,SLOT−
E]の値の検索が実行される。この結果として、それぞ
れのオブジェクトの検索対象スロットの値として[VA
L−01−A,VAL−01−C,VAL−01−
E]、…、[VAL−06−A,VAL−06−C,V
AL−06−E]が得られたとする。これらの情報は全
て、『インデクス・データ作成部』A6によりインデク
ス[IND−01]内に独自のスロット値として格納さ
れる。
【0020】図4には、インデクス[IND−01]の
基本的な構造例を示す。インデクス[IND−01]に
格納される基本的なデータは以下の通りである。
【0021】対象オブジェクト集合 (例:スロット:[OBJECT−NAMES]/値:
[INS−01〜INS−06]) 対象スロット集合 (例:スロット[SLOT−NAMES]/値:[SL
OT−A,SLOT−C,SLOT−E]) 対象スロット単位にまとめた対象オブジェクトの値 (例:スロット:[SLOT−A]/値:[VAL−0
1−A,VAL−02−A,VAL−03−A…], スロット:[SLOT−C]/値:[VAL−01−
C,VAL−02−C,VAL−03−C…], スロット:[SLOT−E]/値:[VAL−01−
E,VAL−02−E,VAL−03−E…], 対象オブジェクト集合の選択条件 (例:スロット:[OBJECT−CLASS]/値:
[CLS−01]、 スロット:[CLASS−ATTRIBUTES]/
値:[[CLS−01]の持つ属性データ] 基本的にひとつのインデクスは、一組の母集団(オブジ
ェクト集合)に関して複数の属性(スロット)を代表す
る見出しを提供する。元のOODBに対して、いくつか
の異なった母集団に対する検索が予想される場合には、
同OODBに対してそれぞれの母集団を代表するインデ
クスを作成する事になる。このようなデータベースに対
して検索を行うには、まずインデクスのデータのうち母
集団に関する情報(上記のまたは)を利用して適切
なインデクスを選択した後、そのインデクスが母集団に
ついて格納している見出し情報(上記の、)を用い
て検索を行う条件を指定する。
【0022】ここでは、インデクス[IND−01]を
選択した場合を考える。インデクス[IND−01]は
先にも説明したように、対象オブジェクト全体の[SL
OT−A,SLOT−C,SLOT−E]に関するデー
タを格納しているので、検索条件としては、これらのス
ロットのいずれか、またはその組み合わせと所定のスロ
ット値またはその範囲を指定する事ができる。最も単純
な検索例は、スロットをひとつ選択し適当な値を指定し
た場合であるが、その結果として[SLOT−A]の
値:[VAL−01−A,VAL−02−A,…]の要
素中から[VAL−03−A]と[VAL−05−A]
が該当値として抽出されたとする。この時の検索結果と
してはオブジェクトの母集団を表すスロット:[OBJ
ECT−NAMES]の値:[INS−01〜INS−
06]から対応する要素値であるオブジェクト[INS
−03]と[INS−05]が求まる。検索条件として
複数のスロットや値の範囲を指定した場合も処理はまっ
たく同じである。
【0023】このように、本発明の目的はOODBに対
する検索処理の効率化にあるが、具体的に対象とするの
は、同じ母集団に対する検索や特定のスロットの値に関
わる検索が反復される場合である。上記の実施例におい
てインデクスを使用しない検索とは、インデクス作成処
理における『データ検索部』A5における処理と同じで
ある。この際には、与えられた検索条件(本実施例では
見出し作成条件)に基づいて検索母集団に属するオブジ
ェクトそれぞれについて該当するスロット値を逐一参照
しに行く必要があるが、特に各オブジェクトが通常は外
部記憶装置上に格納されている場合には、母集団を構成
するオブジェクトの数だけ外部記憶装置からの読み込み
が発生する。本発明によらない場合は、同じ母集団の同
じ属性について異なった値に関する検索を行う際にも、
毎回同様の処理が発生するが、本発明では実施例の通
り、一度インデクスを作成すれば、次回からはひとつの
オブジェクトにアクセスするだけで検索結果(検索条件
に適合するオブジェクト名のリスト)を得る事ができ
る。なお単に一度実施した検索結果を保存しておく場合
と比べて、本発明が大きく異なる効果としては、同一母
集団の同一属性に対して異なった値の範囲で検索を行う
際にも有効、あらかじめインデクスに複数のスロットを
検索対象として指定しておく事により同一母集団の異な
った属性に対する検索にも有効、インデクス・データの
範囲であれば複数の検索条件を複合した場合の検索にも
有効などが挙げられる。
【0024】そもそも本発明は、オブジェクト単位に細
分化されかつ構造化されたオブジェクト指向型のデータ
ベース中の任意に選択されたオブジェクトの部分集合に
対して、表形式と等価な構造を持つ見出し情報を生成
し、これをOODBの情報表現の枠組の中にインデクス
・オブジェクトとして格納する事を特徴とする技術であ
る。一般に、テーブル形式のデータ表現は、特定の目的
に沿って組み立てられるのに対して、オブジェクト指向
のデータ表現は、情報を汎用的に利用するため、情報が
表す現実の物事の分類に近い構造を表現するのに適して
いる。本発明は、このような特質を持つOODBの枠組
みの中で、特定のオブジェクト集合の特定の属性に対す
る検索という目的に沿って組み立てたテーブルと等価な
スロット構造を持つオブジェクトを生成し、これを利用
する事により検索の効率化を計る手段を提供するもので
ある。
【0025】なお、上記実施例では、インデクスの作成
に際して特定のクラスを選択し、そのクラスに従属する
インスタンスを、検索対象のオブジェクト集合として指
定した場合を説明したが、あるインデクスが代表するオ
ブジェクト集合の指定方法としては、例えばオブジェク
ト名を個別に指定する方法や、OODB全体に対して特
定の条件に基づく検索を行った結果として得られるオブ
ジェクト名を利用する事なども考えられる。また本例で
は簡単のためにOODBにおいてクラスとインスタンス
はそれぞれ異なったオブジェクトとして説明したが、あ
るオブジェクトがクラスであると同時に他のクラスのイ
ンスタンスであっても適用の方法は全く同じである。
【0026】また上記実施例では、インデクス・オブジ
ェクト内のデータ表現として、オブジェクト集合の名称
リストと同順に並んだ各オブジェクトのスロット値リス
トについて説明したが、本発明の趣旨は、各対象オブジ
ェクトの対象スロット値をなんらかの形で直接反映する
情報を見出しとして格納する点にあり、そのためのデー
タ表現は、必ずしも上記例のように特定されるものでは
ない。例えばオブジェクトの数が非常に多く、かつその
値の中に重複するものが多く含まれている場合には、上
記実施例のようにして生成したオブジェクト名とそのス
ロット値の同順リストをスロットの値でグループ化して
ソートし、オブジェクト名もそれに合わせてグループ化
するという方法も考えられる。
【0027】すなわち実施例において、スロット[SL
OT−A]の値[VAL−01−A〜VAL−06−
A]で[VAL−01−A]と[VAL−03−A]と
[VAL−06−A]が同じで、[VAL−02−A]
と[VAL−04−A]が同一とした時、インデクス中
のスロット[SLOT−A]の値を代表値単位にグルー
プ化しソートする。この結果として[SLOT−A]の
値が3つの代表値[VAL−02−A,VAL−05−
A,VAL−01−A]に集約されたならば、対象オブ
ジェクト集合のスロット値を[SLOT−A]に対応す
るようにグループ化してソートし、[(INS−02,
INS−04),(INS−05),(INS−01,
INS−03,INS−06)]と表現する事により実
施例と同等の効果が得られる。(ただしこの場合に検索
対象スロット[SLOT−A,SLOT−C,SLOT
−E]の全てに対して共通のグループが適応できる事は
保証されないので、検索対象スロットが複数の場合は対
象オブジェクト名リストを格納するスロットを分ける必
要がある。)また、このようにスロットの値をグループ
化/ソートする別の方法として、例えばスロット値が浮
動小数点型の実数や桁数の大きな整数であり、個々の厳
密な数値自体に大きな意味が無い時には、任意の数値幅
で離散化してグループを構成する事も考えられる。
【0028】さらに本実施例では、作成したインデクス
を用いた検索について説明したが、インデクス・データ
は、対象とするオブジェクト集合の対象スロット値自体
を反映するものなので、単に検索をするだけでなく、イ
ンデクス・データの範囲であれば統計処理などに応用す
る事も可能である。このように、検索対象の値に対する
統計処理結果があらかじめ得られると、例えば統計分布
上での特定範囲(平均、上位X%、下位X%…)のよう
な複雑な検索も可能である。本発明を利用すると、この
ような相対的な値に基づく検索も絶対的な値の検索と全
く等価なデータアクセス効率で処理可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、オ
ブジェクト指向型データベースにおいて、利用者から与
えられた条件に適合するオブジェクトを検索する際に、
全体的な処理効率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るオブジェクト指向型デ
ータベースの検索方式におけるインデクス作成部の構成
を示すブロック図。
【図2】同様のインデクス検索部の構成を示すブロック
図。
【図3】典型的なOODBの構造を示す説明図。
【図4】インデクス・オブジェクトの構造を示す説明
図。
【符号の説明】
A インデクス作成部 A2 インデクス・オブジェクト作成部 A3 オブジェクト・グループ選択部 A4 検索対象データ項目選択部 A5 データベース検索部 A6 インデクス・データ作成部 B データ検索部 B2 インデクス選択部 B3 検索条件設定部 B4 インデクス・データ検索部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オブジェクト指向型データベースを用い、
    利用者から与えられた条件に適合するオブジェクトを検
    索するオブジェクト指向型データベースの検索方式にお
    いて、データベースを構成する全オブジェクトの部分集
    合に対して検索対象とする属性値を集約した見出し情報
    を作成する作成手段と、この見出し情報を元のオブジェ
    クトの部分集合および属性名とともに独立したインデク
    ス・オブジェクトとして格納する格納手段と、このイン
    デクス・オブジェクトに格納された情報を利用して指定
    された属性値またはその範囲に適合するオブジェクトを
    検索する検索手段とを備え、前記インデクス・オブジェ
    クトは、異なるオブジェクトの部分集合に対し複数個作
    成可能となっているとともに、任意のインデクス・オブ
    ジェクトを、必要に応じ元のデータベースとは独立にメ
    モリ上に読込み可能となっていることを特徴とするオブ
    ジェクト指向型データベースの検索方式。
JP4188360A 1992-07-15 1992-07-15 オブジェクト指向型データベースの検索方式 Pending JPH0635785A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0934769A (ja) * 1995-07-20 1997-02-07 Fuji Xerox Co Ltd ファイル管理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0934769A (ja) * 1995-07-20 1997-02-07 Fuji Xerox Co Ltd ファイル管理装置

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