JPH0635585A - 情報処理機器における筐体内清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報処理機器の筐体内に進入した埃や塵が筐
体内部に蓄積するのを防止する清掃作業を、筐体を取り
外すことなく機器の通常の使用中に並行して行えるよう
にする。 【構成】 情報処理機器１のキーボード３上のキー４が
利用者によって操作される毎に、キー対応の動力伝達部
材９が上下に移動して空気ポンプ１０が働く。空気ポン
プ１０は、筐体２内部の埃や塵を含んだ空気を吸気管６
を通じてポンプ室内に吸い出し、この吸い出した空気を
排気管７を通じて排出口８から外部に排出する。 【効果】 キーが操作される毎に筐体２内部に外気が強
制的に流入するので、筐体内部を冷却するという効果も
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、卓上型コンピュータ，
情報処理端末等の如きキーボードを備えた情報処理機器
の筐体内清掃装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】プロセッサやメモリ等の部品を筐体に収
納している卓上型コンピュータ，情報処理端末等の情報
処理機器においては、電子部品の発する熱によって筐体
内の温度が上昇するのを避けるために、通常、空気流入
口が筐体に開けられている。このため、空気だけでなく
埃や塵等も容易に筐体内部へ進入し、筐体内部に蓄積す
る。

【０００３】筐体内部に多量の埃や塵が蓄積されると、
電子部品の本来の機能に影響を与え兼ねない。そこで、
従来は、定期的に筐体を取り外して内部に蓄積した埃や
塵を除去するようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、筐体を
取り外して内部を清掃することは誰もが簡単にできる作
業ではなく、また作業自体も大変面倒である。このた
め、予定通り実施されていないのが現状である。

【０００５】そこで本発明の目的は、筐体内に進入した
埃や塵が筐体内部に蓄積するのを防止する清掃作業を、
筐体を取り外すことなく情報処理機器を通常の状態で使
用している最中に並行して行うことができる情報処理機
器における筐体内清掃装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の情報処理機器に
おける筐体内清掃装置は上記の目的を達成するために、
キーボードを備えた情報処理機器において、前記キーボ
ードに備わるキーの上下運動を伝達する動力伝達部材
と、該動力伝達部材によって伝達された前記キーの上下
運動を動力源として、情報処理機器の筐体内部の空気を
吸気管を通じて吸い出して外部に排出する空気ポンプと
を、前記キーボード内部に備えるようにしている。

【０００７】また、清掃能力を高めるために、前記動力
伝達部材および前記空気ポンプを前記キーボード上の複
数のキー毎にそれぞれ備える構成を採用している。

【０００８】更に、埃や塵を筐体内部へ進入する時点で
或る程度阻止するために、情報処理機器の筐体の空気流
入口に埃除去用のフィルタを備える構成を採用してい
る。

【０００９】

【作用】本発明の情報処理機器における筐体内清掃装置
においては、利用者が情報処理機器を使用している最中
にデータや指示等の入力のためにキーボード上のキーを
操作すると、動力伝達部材がそのキーの上下運動を空気
ポンプに伝達し、空気ポンプがその上下運動を動力源と
して、情報処理機器の筐体内部の空気を吸気管を通じて
吸い出して外部に排出することにより、筐体内部に進入
した埃や塵が筐体内部に蓄積することを防止し、筐体内
部を清掃する。

【００１０】

【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。

【００１１】図１は本発明の一実施例の概略構成図であ
り、１は卓上型コンピュータ，情報処理端末等の情報処
理機器であり、プロセッサ，メモリ，ＣＲＴディスプレ
イ等を収納した筐体２と、これにケーブル５で接続され
たキーボード３とで構成されている。

【００１２】キーボード３上には各種のキー４が存在す
るが、その全てのキー或いは良く使用する複数のキー４
毎に、キー４の上下運動を伝達する動力伝達部材９と、
この動力伝達部材９によって伝達された前記キーの上下
運動を動力源として、筐体２内部の空気を吸気管６を通
じて吸い出して排気管７を通じてキーボード３の側面に
開けられた排出口８より外部に排出する空気ポンプ１０
とが設けられている。

【００１３】図２はキーボード３内部の要部構成図であ
り、図１と同一符号は同一部分を示し、１０ａは空気ポ
ンプ１０の内壁に密に沿って上下移動可能な押圧板、１
０ｂは吸入弁，１０ｃは排出弁、１１は圧縮バネ、１２
はスイッチである。

【００１４】利用者によってキー４が押下されると、そ
の下部に一端が固定された棒状の動力伝達部材９が下方
に移動し、動力伝達部材９の他端に固定された押圧板１
０ａが空気ポンプ１０の内壁に沿って図示の破線に示す
ように下方に移動することにより、ポンプ室内の空気が
排出弁１０ｃより排出管７に排出される。このとき、キ
ー４の下部によりスイッチ１２が操作される。なお、こ
のスイッチ１２のオン，オフ信号がキー４の操作信号と
してケーブル５を通じて筐体２内部のプロセッサ等に伝
達されるものである。

【００１５】利用者がキー４から指を離すと、圧縮バネ
９の復元力によりキー４が元の位置に復帰し、それに伴
い動力伝達部材９および押圧板１０ａも元の位置に復帰
する。このとき、吸気管６および吸入弁１０ｂを通じて
筐体２内部の空気がポンプ室内に流入する。この流入し
た空気は次にキー４が押下された時点で排気管７に排出
される。

【００１６】なお、吸気管６は図２に示す如く途中で枝
別れして各々の空気ポンプ１０に接続され、また排気管
７は図２に示す如く各々の空気ポンプ１０から排出され
た空気をそれぞれの枝管で１本の管に導いて図１の排出
口８から排出するものである。

【００１７】本実施例は上述したような構成を有するた
め、利用者が情報処理機器１を使って何等かの業務を行
うためにキーボード３上のキー４を操作すると、そのキ
ー４が操作される毎に、そのキー４対応の空気ポンプ１
０が働き、筐体２内部に浮遊する埃や塵を含んだ空気が
吸気管６を通じて吸い出されて排気管７を通じて排出口
８から外部に排出されることになる。よって、筐体２内
部に浮遊する埃や塵が内部に蓄積することが防止され、
筐体２内部の清掃が可能になる。

【００１８】なお、図１の実施例では、筐体２の側壁に
開けられた空気流入口２１に埃除去用のフィルタ２０を
設けてあるので、埃や塵を筐体内部へ進入する時点で或
る程度阻止することができる。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の情報処理
機器における筐体内清掃装置によれば、筐体内に進入し
た埃や塵が筐体内部に蓄積するのを防止する清掃作業
を、筐体を取り外すことなく、情報処理機器のキーボー
ドを操作して業務を遂行している最中に並行して行うこ
とができる。

【００２０】また、筐体内部の空気を強制的に外部に排
出するため、筐体内の空気は絶えず外気と入れ替えら
れ、筐体内部の温度を低下させるという冷却効果があ
る。

【００２１】また、キーボード上の複数のキーのそれぞ
れに対応して動力伝達部材と空気ポンプとを設けたこと
により、全体的な空気の吸い出し量を多くでき、清掃能
力を高めることができる。

【００２２】更に、情報処理機器の筐体の空気流入口に
埃除去用のフィルタを備えたことにより、埃や塵を筐体
内部へ進入する時点で或る程度阻止することができる。
なお、空気流入口に埃除去用フィルタを設けると従来の
情報処理機器では筐体内部へ進入する空気量が少なくな
って筐体内部の温度が上昇するが、本発明では強制的に
筐体内部の空気を外部に排出するので、そのような恐れ
はない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の概略構成図である。

【図２】キーボード内部の要部構成図である。

【符号の説明】

１…情報処理機器 ２…筐体 ３…キーボード ４…キー ５…ケーブル ６…吸気管 ７…排気管 ８…排出口 ９…動力伝達部材 １０…空気ポンプ １０ａ…押圧板 １０ｂ…吸入弁 １０ｃ…排出弁 １１…圧縮バネ １２…スイッチ ２０…埃除去用のフィルタ ２１…空気流入口

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 キーボードを備えた情報処理機器におい
   て、 前記キーボードに備わるキーの上下運動を伝達する動力
   伝達部材と、 該動力伝達部材によって伝達された前記キーの上下運動
   を動力源として、情報処理機器の筐体内部の空気を吸気
   管を通じて吸い出して外部に排出する空気ポンプとを、 前記キーボード内部に備えることを特徴とする情報処理
   機器における筐体内清掃装置。
2. 【請求項２】 前記動力伝達部材および前記空気ポンプ
   を前記キーボード上の複数のキー毎にそれぞれ備えるこ
   とを特徴とする請求項１記載の情報処理機器における筐
   体内清掃装置。
3. 【請求項３】 情報処理機器の筐体の空気流入口に埃除
   去用のフィルタを備えることを特徴とする請求項２記載
   の情報処理機器における筐体内清掃装置。