JPH063429Y2 - 回転看板における定位置停止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、モータを収納し回転看板で覆われたボック
スをポール上に回転自在に配置した回転看板に関するも
のである。

［従来の技術］ 回転看板は照明を施した状態で回転させながら広告等に
使用されるのであるが、営業時間経過後や悪天候時等に
は回転を停止するのが普通である。

［考案が解決しようとする課題］ ところで、前記回転を停止する場合、その看板の無機が
悪いと広告に支障を来す、という問題がある。

この考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、簡
単な装置によんて前記回転看板を所定の向きに静止させ
ることのできる回転看板における定位置停止装置を提供
しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、この考案における回転看板
における定位置停止装置は、 ポールに固定されボックス内に突出するコレクターリン
グと該コレクターリングを中心として回転移動するよう
ボックスに固定されたブラシュを電気的に接合し、該ブ
ラシュに前記モータ及び照明灯等への電力供給配線を設
け、前記コレクターリング側にマグネットをまたブラシ
ュ側にリードリレーを配置して自己保持回路を構成し
た、 ものである。

［作用］ モータによるボックスの回転を停止すべくスイッチを切
断したとき、コレクターリング側のマグネットとブラシ
ュ側のリードリレーが接近していなければ、リードリレ
ーによるモータへの通電回路が保持されモータによるボ
ックスの回転は継続される。該ボックスの回転によりコ
レクターリング側のマグネットとブラシュ側のリードリ
レーが接近してリードリレーが開放状態になると、自己
保持回路が開かれるのでモータへの通電が停止してボッ
クスの回転も停止する。したがって、コレクターリング
側のマグネットの位置を調整することによってボックス
は所望の位置に停止し、看板を所望の向きに静止させる
ことができる。

［実施例］ 添付の図面を参照してこの考案の実施例について説明を
する。

図において、１は地上又は屋上に設置されたポールであ
り、該ポール１上にはボックス２が回転自在に設けられ
ている。

該ボックス２内には、モータ３，ギヤーボックス４，軸
受ボックス５等が固定され、またギヤーボックス４の上
面には、前記モータ３及び照明灯等６への電力供給配線
７を有するブラシュ８が固定されている。更に前記ギヤ
ーボックス４及び軸受ボックス５を貫通する貫通管９が
該ボックス２の底板１０に固定されている。

そして、前記ポール１の上端には筒体１１が固定され、
該筒体１１は前記ボックス２内の貫通管９内を経てギヤ
ーボックス４の上面に突出しており、その上端にコレク
ターリング１２が固定されていて、該コレクターリング
１２への電力供給用の電線１３が筒体１１内に通されて
いる。また前記軸受ボックス５内において筒体１１と前
記貫通管９との間に軸受１４が配設されており、これに
よって筒体１１のまわりを貫通管９が回転できるように
なっている。

前記モータ３のプーリー１５とギヤーボックス４の軸１
６に固定したプーリー１７との間にはベルト１８が張設
されており、また軸１６に固定した小歯車１９と前記貫
通管９に固定した大歯車２０との間で減速装置が形成さ
れている。

また、前記コレクターリング１２の上面にはその位置が
自由に調整できるマグネット２１が固定され、このマグ
ネット２１によって開閉するリードリレー２２が前記ブ
ラシュ８の上面に設置されている。

第３図にはこの考案に使用されるモータ制御の回路図の
実施例が示されている。

以上のような構成からなる実施例において、マグネット
２１とリードリレー２２が近接した状態でスイッチＳＷ
が開いていると、リードリレー２２も開いており、第１
リレー２３は付勢されず第１接点２４も開いていてモー
タ３は駆動されないで、回転看板２６は静止状態にあ
る。

営業時間等で回転看板２６を回転させるべく前記スイッ
チＳＷを閉じると第２リレー２７によって前記第２接点
２５が閉じモータ３が駆動される。モータ３の回転はプ
ーリー１５，ベルト１８，プーリー１７を介して減速装
置に伝達され、歯車２０がゆっくりと回転するような力
が作用してボックス２は筒体１１を中心軸として回転し
看板２６を回転させる。この回転によってリードリレー
２２はマグネット２１と離れたり接近したりして第１接
点２４を続・断させるが、モータ３は第２接点２５が閉
じているので回転を継続する。

営業時間経過後や悪天候時等で看板２６の回転を停止し
ようとする場合には、スイッチＳＷを開く。その時，看
板２６が所望の方向を向いていないと、リードリレー２
２はマグネット２１と離れた位置にあるのでリードリレ
ー２２は閉じており、第１リレー２３が付勢されていて
第１接点２４が続の状態にあるから、該第１接点２４と
第２接点２５を介して第２リレー２７は付勢され所謂自
己保持状態にあってモータ３は回転を継続する。そし
て、看板２６が所望の方向を向いてリードリレー２２と
マグネット２１とが接近した状態になるとリードリレー
２２は開き、第１リレー２３の付勢が解かれて第１接点
２４が断となり、前記自己保持状態が解かれて第２接点
２５が開いてモータ３の回転は停止する。これによって
ボックス２の回転も停止し、看板２６は所望の方向を向
いた状態で静止する。

なお、前記看板２６の回転が停止している状態において
も、照明灯６等は独自に通電状態が維持され得、この照
明灯等を点滅させるには前記モータ制御回路とは別個に
制御回路を設けるとよい。

［考案の効果］ この考案に係る回転看板における定位置停止装置は、コ
レクターリング側にマグネットをまたブラシュ側にリー
ドリレーを配置して自己保持回路を構成する、という簡
単な装置を付加することにより、回転看板は所望の方向
を向いて静止させることができるので、最適な広告宣伝
が可能となり、またその方向はマグネットの位置を調整
することにより自由に調整することができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの考案に係る回転看板における定位置停止装
置の側面図、第２図は第１図のII−II断面図、第３図は
モータ制御の回路図を示す。 １…ポール、２…ボックス、３…モータ、 ６…照明灯、７…電力供給配線、 ８…ブラシュ、１２…コレクターリング、 ２１…マグネット、２２…リードリレー、 ２６…看板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】モータを収納し回転看板で覆われたボック
   スをポール上に回転自在に配置した回転看板において、
   前記ポールに固定されボックス内に突出するコレクター
   リングと該コレクターリングを中心として回転移動する
   ようボックスに固定されたブラシュを電気的に接合し、
   該ブラシュに前記モータ及び照明灯等への電力供給配線
   を設け、前記コレクターリング側にマグネットをまたブ
   ラシュ側にリードリレーを配置して自己保持回路を構成
   し、該自己保持回路により回転看板を定位置に停止させ
   るようにしたことを特徴とする回転看板における定位置
   停止装置。