JPH063422B2 - 気化性液検知装置 - Google Patents

気化性液検知装置

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JPH063422B2
JPH063422B2 JP18525887A JP18525887A JPH063422B2 JP H063422 B2 JPH063422 B2 JP H063422B2 JP 18525887 A JP18525887 A JP 18525887A JP 18525887 A JP18525887 A JP 18525887A JP H063422 B2 JPH063422 B2 JP H063422B2
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JP
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vaporizable liquid
resin material
oil
impedance
detection device
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JP18525887A
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重二 秋葉
洋幸 杉渕
一幸 小島
洋 佐藤
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Junkosha Co Ltd
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Junkosha Co Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば、ガソリン・軽油・灯油など異なる油
種を一カ所で扱っているガソリンスタンド等の給油装置
などに組み込んで誤った給液を未然に防ぐ等の用途に用
いられる気化性液検知素子およびこれを用いた気化性液
判別装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に油類等の検知方式としては、特開昭61-142609号
公報に開示されているように、同軸ケーブル状センサ
に、油分が浸み込むことにより発生する線路の静電容量
変化を捉えて検知するもの、あるいは特開昭60-209144
号公報、特開昭60-115901号公報に開示されているよう
に、油等の液体を光学的に捉えて検知するものがある。
しかし、これらはいずれも液体としての油を直接にセン
サで検知するものであり、油の種類を判別することまで
は出来ないものであった。
一方、ディーゼルエンジンの高性能化に伴い、ディーセ
ルエンジンを搭載した乗用車が増えており、ガソリンス
タンドでの誤給油防止手段として短時間に油種を判別出
来、短時間に復帰して再使用可能なセンサーの開発が要
望されていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明はこれら要望に答えるべく開発されたもので、ガ
ソリン・軽油・灯油などの液種を、気温の変化にもかか
わらず短時間に検知することが出来、短時間に復帰して
再使用出来る気化性液検知素子およびこれを用いた気化
性液判別装置を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記問題を解決すべく開発されたもので、本発
明によれば、少なくとも二つの電極間を電動性物質を含
有する樹脂材料よりなり、被検知液体より気化した気体
の到来によってインピーダンス変化をもたらすガス感応
部材で橋絡して成る検知素子と、この検知素子に取りつ
ける防爆加温手段と、前記インピーダンス変化をインピ
ーダンスの関数として出力する測知手段と、この測知手
段の出力に応動して被検知液体を識別する識別手段とを
備える気化性液検知装置を構成する。
〔作用〕
本発明によれば、上記のごとく気化性液検知素子は少な
くとも二つの電極間を、導電性物質を含有する樹脂材料
よりなるガス感応部材で橋絡されているので、例えば油
類から揮発した油分の分子は前記ガス感応部材に入り込
み、導電性物質の粒子を取り囲んで気化性液検知素子の
電気的連続性を防げるため、電極間の抵抗値ないしはイ
ンピーダンス値は上昇する。更に前記検知素子には防爆
加温手段が取りつけられているので、被検知場所の雰囲
気温度が低い時には検知素子を加温することにより、ガ
ス感応部材を構成する導電機能を活性化して検知素子の
感度を上げて、被検知油の蒸気圧の小ささを補なってい
る。そのため、測知手段は、揮発性の高いガソリンは軽
油や灯油に比して急激な変化率となることを明瞭に検知
する。そして油種によって異なる揮発性の度合は一定の
条件のもとでそれぞれ特有のインピーダンス値を示すた
め、揮発ガス雰囲気中に気化性液検知素子が置かれた場
合のインピーダンス値とあらかじめ測定したサンプル値
とを比較するか、一定の閾値を超えているか、或いは積
分値や微分値(変化率)等の値等により油種の判定が行
なわれる。
〔実施例〕
第1図は本発明を構成する気化性液検知素子の斜視図、
第2図は本発明による気化性液検知装置の概念説明図で
ある。
第1図に基づいて説明すると、センサ部2は、一端で接
続部4aを介してリード線5aと導通接続し、他端で接
続部4bを介してリード線5bと導通接続し、赤外線等
の伝熱光をセンサ部2に供給する光ファイバよりなる防
爆加温手段3により気化性液検知素子1を構成してい
る。
このセンサ部2を更に詳しく説明すると、導電性物質と
してカーボンブラック等の炭素粉を10〜50重量%の
割合で四弗化エチレン樹脂(以下RTFEと称す)粉末
と混合したものに液状潤滑剤を約20重量%添加混練し
て押出した成形物を327℃前後の温度で少なくとも一
方向に約1〜15倍程度延伸して得た導電性テープの両
面にPTFEテープを帖着して保護を施したものであ
る。
ここで、導電性テープは未焼成又は不完全焼成の延伸多
孔質PTFEの他、未焼成又は不完全焼成の充実質PT
FEを用いることも出来る。PTFEテープはその臨界表面
張力が水の臨界表面張力よりも小さく、油の臨界表面張
力よりも大きいため、水分をはじき気化した油の分子を
吸収する機能を果たす。したがって、気化性液検知素子
1が油分のある雰囲気中に置かれた時、気化した油の分
子はPTFEテープを透過してガス感応部2aに侵入
し、ガス感応部2aを構成するカーボンブラック粒子の
電気的つながりの中に入り込みガス感応部2aの電気抵
抗(インピーダンス)を増大させる。その際雰囲気温度
が低いと被検知油の蒸気圧が十分でないためにインピー
ダンス値の立ち上がり方がゆるやかであったり、単位測
定時間内に一定の閾値を超えない等のために、油種判別
に誤りを生じやすいが、光ファイバよりなる防爆加温手
段3で赤外線などの伝熱光をセンサ部2に伝送してやる
ことにより、センサ部2の電子のモビリティー(移動
度)を活発にして感度を上げることが出来る。即ち、雰
囲気温度におけるよりも予めインピーダンス値を低く設
定しておくことにより揮発した油分がガス感応部2aに
侵入した時にインピーダンス値が素早く立ち上がって閾
値を超えるようにしたものである。
次に第2図に基づいて油種が識別される過程を説明す
る。尚第2図において第1図と対応する箇所は同番号を
附して詳細な説明を省略する。
測知手段7が包含する温度検知手段(図示せず)により
捉えられた雰囲気温度とあらかじめ設定した基準温度と
の差△tがある値以上になった時に防爆加温手段3を作
動させてセンサ部2を加温して感度を上げ、この時の初
期インピーダンス値を測知手段7で検知する。次にセン
サ部2が油分を含んだ雰囲気中に置かれた場合のインピ
ーダンス値を測知手段7で検知し、前記の初期インピー
ダンス値と検知後のインピーダンス値との識別手段8で
比較して単位測定時間当りの積分値や微分値(変化率)
等の値或いは検知後のインピーダンス値が一定の閾値を
超えているか等により油種ごとの固有の値と照らしあわ
せて油種を判別される。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、気化性液検知素子
は少なくとも二つの電極間を、導電性物質を含有する樹
脂材料よりなるガス感応部材で橋絡されているので、例
えば油類から揮発した油の分子は前記ガス感応部材に入
り込み、導電性物質の粒子を取り囲んで気化性液検知素
子の電気的連続性を妨げるため、電極間のインピーダン
ス値は上昇する。
このインピーダンス変化が測知手段により検知される。
そして揮発性の高い油程、短時間に気化して、インピー
ダンス値を上昇させるため、識別手段に油種ごとの時間
当りの変化率をあらかじめ設定しておくか、あるいは一
定の閾値を設けておくこと、その他などにより油種の判
別が可能となる。
そして雰囲気温度が低い時には防爆加温手段により検知
素子を加温してやることにより、ガス感応部材を構成す
る導電性物質を活性化して検知素子の感度を上げて、被
検知油の蒸気圧が小さい場合にも測知手段はインピーダ
ンス変化を明瞭にとらえ識別手段により油種を判別する
ので、温度差による揮発性向の差異により生ずる同一油
種測定時の異なるインピーダンス変化、あるいは異油種
測定時の同一インピーダンス変化といった誤検知要因が
なくなる。更に春・夏・秋・冬の季節に応じて切替え機
構を設けることにより、防爆加温手段の基準加温温度を
予め設けて仕組みを簡略化することも可能である。
また本発明による検知素子は気化した油の分子をとらえ
て検知し、被検知雰囲気外へ検知素子を取り出した時に
油分が気化して復帰するものであるが、防爆加温手段に
より検知素子を加温して検知素子の素早い復帰を促すこ
とが出来る。
すなわち本発明はガソリン・軽油・灯油などの液種、或
いはその他の気化性液体等を短時間に感知することがで
き、しかも短時間に復帰して再使用出来る気化性液判別
装置であり、ガソリンスタンド等での誤給油防止などを
未然に防ぐ手段を提供できて災害防止および安全性確保
に多大の貢献をしたものである。
なお本発明は上記実施例に限定されるものではなく、気
化性液検知素子の構成方法、防爆加温手段の加温方法、
識別手段の識別方法等、本発明の技術思想内での種々の
変更はもちろん可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を構成する気化性液検知素子の斜視図、
第2図は本発明による気化性液検知装置の概念説明図で
ある。 2:センサ部、3:防爆加温手段、5a,5b:リード
線、7:測知手段、8:識別手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−15646(JP,A) 特開 昭53−145697(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも二つの電極間を導電性物質を含
    有する樹脂材料よりなり、被検知液体より気化した気体
    の到来によってインピーダンス変化をもたらすガス感応
    部材で橋絡して成る検知素子と、この検知素子を加温す
    る防爆加温手段と、前記素子のインピーダンス変化をイ
    ンピーダンスの関数として出力する測知手段と、この測
    知手段の出力に応動して被検知液体を識別する識別手段
    とを備える気化性液検知装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の気化性液検
    知装置において、ガス感応部材の導電性物質が炭素粉末
    であることを特徴とする気化性液検知装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項に記載の気化性液検
    知装置において、樹脂材料が未焼成四弗化エチレン樹脂
    成形物であることを特徴とする気化性液検知装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項に記載の気化性液検
    知装置において、樹脂材料が不完全焼成四弗化エチレン
    樹脂成形物であることを特徴とする気化性液検知素子。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項に記載の気化性液検
    知装置において、樹脂材料が未焼成延伸多孔質四弗化エ
    チレン樹脂成形物であることを特徴とする気化性液検知
    素子
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項に記載の気化性液検
    知装置において、樹脂材料が不完全焼成延伸多孔質四弗
    化エチレン樹脂材料であることを特徴とする気化性液検
    知装置。
JP18525887A 1987-07-24 1987-07-24 気化性液検知装置 Expired - Lifetime JPH063422B2 (ja)

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JPS6429750A JPS6429750A (en) 1989-01-31
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