JPH06337673A - 弦楽器の演奏具 - Google Patents

弦楽器の演奏具

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JPH06337673A
JPH06337673A JP5127270A JP12727093A JPH06337673A JP H06337673 A JPH06337673 A JP H06337673A JP 5127270 A JP5127270 A JP 5127270A JP 12727093 A JP12727093 A JP 12727093A JP H06337673 A JPH06337673 A JP H06337673A
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hole
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Dallas Gill Robin
ダラス ギル ロビン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弦に当ててほゞ直角方向に移動させて使用す
る弦楽器の演奏具において、細かく断続した音を出すこ
とができるものを提供する。 【構成】 細長い棒状の本体10の長手方向に沿って、
同本体の一側からから突出する多数の突起20を整列し
て固定する。各突起20は本体10の長手方向に屈曲可
能で、根元部は本体10の一側に形成した案内面14と
反対側において同本体に固定し、先端部は案内面14に
形成した穴13を通って案内面14から突出させて本体
10の長手方向に移動可能とすることが好ましい。本体
に設ける案内面を円弧状とし、各突起20はこの案内面
から半径外方向に突出するようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弦楽器の弦にほゞ直角
に当て、弦とほゞ直角方向に移動させて使用する弦楽器
の演奏具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弦楽器の演奏具としては例えば
バイオリンの弓があり、これは棒状のスティックの一側
に馬の尾の毛を張設したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バイオ
リンの弓では馬の尾の毛で弦を擦って演奏しているので
連続した音となり、スタッカートのような細かく断続し
た音を出すことができない。本発明は、弦に当ててほゞ
直角方向に移動させて使用する弦楽器の演奏具におい
て、細かく断続した音を出すことができるものを提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
る弦楽器の演奏具は、図1〜図13に例示するように、
弦楽器の弦にほゞ直角に当て、弦とほゞ直角方向に移動
させて使用する弦楽器の演奏具において、細長い棒状の
本体10と、この本体に長手方向に沿って整列して固定
され同本体の一側からから突出する多数の突起20から
なることを特徴とするものである。
【0005】本発明による弦楽器の演奏具は、請求項2
に示すように、前記棒状の本体10を、その大部分にわ
たる細長い背部11と、多少の間隔をおいて前記背部1
1とほゞ平行に設けられ両端部が同背部に固定されて前
記背部11と反対側の外面により案内面14を形成する
と共に同案内面には長手方向に沿って穴13,13aが
形成された案内部12よりなるものとし、前記各突起2
0は前記本体10の長手方向に屈曲可能で根元部を前記
背部11に固定すると共に先端部は前記案内部12の穴
13,13aを通って前記案内面14から突出させ、前
記突起20と穴13,13aの間には同突起の先端部を
前記本体10の長手方向に移動可能とする隙間を設けた
ものとしてもよい。
【0006】また請求項3に示すように、前記棒状の本
体10は中空に形成して前記一側となる外面に案内面1
4を形成すると共にこの案内面には長手方向に沿って穴
13,13bを形成し、前記各突起20は前記本体10
の長手方向に屈曲可能で根元部を前記穴13,13bの
反対側となる部分において前記本体10に固定すると共
に先端部は前記穴13,13bを通って前記本体10か
ら突出させ、前記突起20と穴13,13bの間には同
突起の先端部を前記本体10の長手方向に移動可能とす
る隙間を設けたものとしてもよい。
【0007】また請求項4に示すように、前記棒状の本
体10には前記一側となる外面に案内面14を形成する
と共にこの案内面には長手方向に沿って穴13cを形成
し、前記各突起20は前記本体10の長手方向に屈曲可
能で根元部を前記案内面14と反対となる部分において
前記本体10に固定すると共に先端部は前記穴13cを
通って前記案内面14から突出させ、前記突起20と穴
13cの間には同突起の先端部を前記本体10の長手方
向に移動可能とする隙間を設けたものとしてもよい。
【0008】また、本発明による弦楽器の演奏具は、請
求項5に示すように、弦楽器の弦にほゞ直角に当て、弦
とほゞ直角方向に移動させて使用する弦楽器の演奏具に
おいて、円弧状の案内面34を有する本体30と、この
本体に固定され前記円弧状の案内面34からほゞ同一高
さで半径外方向に突出する複数の突起20からなるもの
としてもよい。
【0009】また請求項6に示すように、前記本体30
を、外面により前記案内面34を形成すると共にこの案
内面の円弧方向に沿って穴33が形成された円弧状の案
内部32と、この案内部の内側に固定された基部37よ
りなるものとし、前記各突起20は案内面34の円弧方
向に屈曲可能で根元部を前記基部37に固定すると共に
先端部は前記案内部32の穴33を通って前記本体30
から突出させ、前記突起20と穴33の間には同突起の
先端部を前記案内部32の円弧方向に移動可能とする隙
間を設けたものとしてもよい。
【0010】
【作用】本発明による弦楽器の演奏具は、本体10の一
端部を手で握り、弦に当てて弦とほゞ直角方向に押し引
き移動させて使用する。押し引きによる棒状の本体10
の移動につれて、本体10から突出する多数の突起20
は次々と弦を乗り越えてその度に弦を弾く。従って、演
奏された音は細かく断続した音となる。棒状の本体10
を長手方向の回りにひねって弦に対する突起20の突出
量を調整すれば、音の強弱及び弾き具合が変化する。
【0011】請求項2〜請求項4の弦楽器の演奏具によ
れば、上記作用に加えて、各突起20は弦より加わる力
により屈曲し、先端部が傾斜して弦が突起20を乗り越
え易くなるので、演奏時に突起20が弦Sに引っかかり
にくくなる。
【0012】本発明による請求項5の弦楽器の演奏具
は、本体30を手で掴み、案内面34を弦に当て手首を
回して弦とほゞ直角方向に移動させて使用する。案内面
34の移動につれて、案内面34から突出する多数の突
起20は次々と弦を乗り越え、その都度弦を弾いて演奏
を行う。従って、細かく断続した音を出すことができ
る。本体30を倒して弦に対する突起20の突出量を調
整すれば、音の強弱及び弾き具合が変化する。
【0013】請求項6の弦楽器の演奏具によれば、上記
作用に加えて、各突起20は弦より加わる力により屈曲
し、先端部が傾斜して弦が突起20を乗り越え易くなる
ので、演奏時に突起20が弦Sに引っかかりにくくな
る。
【0014】
【発明の効果】上述のように、請求項1の弦楽器の演奏
具によれば、細かく断続した音を出すことができ、従来
のこの種の演奏具では得られなかった演奏効果を得るこ
とができる。しかもきわめて早い断続音による演奏で
も、何等熟練を要することなく均一に行うことができ、
そのような演奏を連続して行っても手先等に疲れを生じ
ることはない。また音の強弱及び弾き具合を変化させる
こともできる。
【0015】請求項2〜請求項4の弦楽器の演奏具によ
れば、上記効果に加え演奏時に突起20が弦Sに引っか
かりにくくなるので演奏が容易となる。また、請求項2
によれば視覚的効果に優れたものが得られ、請求項3の
ものは少量生産に適し、請求項4のものは構造簡単で大
量生産に適している。
【0016】請求項5の弦楽器の演奏具によれば、請求
項1のものと同様細かく断続した音をきわめて容易に出
すことができて従来は得られなかった演奏効果を簡単に
得ることができ、音の強弱及び弾き具合を変化させるこ
ともできるのに加え、小型であるので携帯に便利であ
り、異なる演奏方法も可能となる。
【0017】請求項6の弦楽器の演奏具によれば、前項
の効果に加え演奏時に突起20が弦Sに引っかかりにく
くなるので演奏が容易となる。
【0018】
【実施例】先ず、本発明の弦楽器の演奏具が対象とする
弦楽器の一例を図16により説明する。図に示すよう
に、この弦楽器40は、棹41が左右1対の脚45によ
り支持され、その一端部には中空の響箱72が固定され
ている。両端が棹41に取り付けられた1本の弦Sは、
響箱72上面の響板に固定されたブリッジ43と棹41
の反対側の端部に設けられた駒44との間に所定の張力
で張設されている。
【0019】次に、本発明による弦楽器の演奏具の第1
実施例を図1及び図2により説明する。演奏具Aの細長
い棒状の本体10の一側には平坦な案内面14が形成さ
れ、この案内面14には、把持部10aを形成する一端
部を除き、同一高さの多数の短い突起20が同一間隔で
整列して突出固定されている。本体10の材料はプラス
チック、木、金属など任意であり、断面形状も図示の実
施例では両側を凹ませた略正方形としたが、丸、長方形
など任意である。各突起20は、図示のように先端が丸
められた細い円錐形で本体10に植え込まれ、ナイロ
ン、ポリエチレンなど摩擦係数が低い柔軟な弾性材料製
とすることが好ましい。
【0020】この演奏具Aは、図16に示すように、把
持部10aを右手で握った本体10を弦楽器40の弦S
にほゞ直角に当て、矢印Yに示すように長手方向に押し
引き移動させて使用する。演奏具Aの移動につれて、本
体10から同一高さで突出する多数の短い突起20は次
々と弦Sを乗り越え、その都度弦Sを弾いて響箱72よ
り音を出し、これにより細かく断続した音による演奏が
なされる。本体10を長手方向中心線の回りにひねって
弦Sに対する傾きを変え(図2の二点鎖線で示す弦Sd参
照)、これにより弦Sに対する突起20の突出量を調整
することにより、音の強弱及び弾き具合を変化させるこ
とができる。音程は左手で握った弦押えBを矢印Xに示
すように棹41に沿って移動させ、あるいは弦Sに対す
る押圧力を変えることにより変化させる。
【0021】図16に示す弦楽器40は弦Sが1本であ
るが、弦Sは複数でもよい。図17は3本の弦Sa,Sb,
Scを備えた弦楽器の棹41付近の断面を示し、各弦Sa,
Sb,Scは山形に配置されている。演奏具Aは弦Saを弾く
ときは実線の位置とし、弦Sb,Scを弾くときはそれぞれ
二点鎖線Aa,Abの位置として、それぞれ長手方向に移動
させて演奏する。なお音程は、上述のように弦押えBを
移動させるものに限らず、例えばギターなどのように、
棹41に設けたフレットに弦Sを押しつけて音程を出す
ようにしてもよい。
【0022】図3及び図4に示す第1実施例の変形例で
は、突起20は本体10と一体成形され、本体10の案
内面14aは各突起20の先端部を結ぶ凹円弧状に形成
されている。この変形例では、案内面14aが前述のよ
うな円弧状に形成されているので、演奏具AをY方向に
移動させたときに各突起20の先端部が弦を乗り越え易
く、従って演奏時に突起20が弦Sに引っかかりにくく
なるので演奏が容易となる。本実施例でも第1実施例と
同様、本体10をひねって弦Sに対する突起20の突出
量を調整することにより、音の強弱及び弾き具合を変化
させることができる。
【0023】図5〜図8は本発明による弦楽器の演奏具
の第2実施例を示す。この実施例では、本体10は、把
持部10aを形成する一端部を除き、細長い背部11
と、多少の間隔をおいて背部11とほゞ平行に設けられ
て両端部が小ねじ19により背部11に固定された案内
部12により形成されている。案内部12は背部11の
反対側となる外面が案内面14を形成し、この案内面1
4には両端部を除きほゞ全長にわたる1本のスリット状
の穴13が形成されている。
【0024】ナイロン、ポリエチレンなど摩擦係数が低
い柔軟な弾性材料よりなる細長い突起20は屈曲可能で
あり、先端部は頂点が丸められた先細の円錐形で、根元
部に一体形成された連結部21を介して、複数(比較的
少数、例えば3個程度)のものが連結されている。背部
11の外面には長手方向に沿って2段の凹部16が形成
され、この凹部16の底面には長手方向に沿って多数の
小穴16aが設けられている。各突起20は背部11の
外面側から小穴16aに挿入され、図示のように連結部
21が凹部16の2段目に当接された状態では、各突起
20の先端は穴13を通って案内面14から突出され
る。この状態で、凹部16の1段目にカバー17を接着
固定することにより、突起20の根元部は連結部21を
介して背部11に固定される。屈曲可能な細長い各突起
20と穴13の間には、突起20の先端部を本体10の
長手方向に沿って移動可能とする隙間が形成される。
【0025】図16に示すように、演奏具Aを弦楽器4
0の弦Sにほゞ直角に当て、矢印Y方向に押し引き移動
すれば、案内面14から同一高さで突出する多数の短い
突起20は次々と弦Sを乗り越え、細かく断続した音に
よる演奏がなされる。図6に示すように、二点鎖線Seの
位置にあった弦Sは、演奏具Aを一方向に移動させれば
本体10に対して矢印に示すように移動し、突起20に
当接してこれを実線20Aに示すように屈曲させる。こ
れにより突起20の先端部が傾斜して弦Sが突起20を
乗り越え易くなるので、演奏時に突起20が弦Sに引っ
かかる傾向は減少し、演奏が容易になる。この第2実施
例は大型の演奏具Aに適し、形状も面白いので視覚的効
果に優れたものが得られる。
【0026】なお穴13は、1本のスリット状とする代
わりに、二点鎖線13aに示すように長手方向に沿って
各突起20毎に形成した短い長穴または適当な余裕をも
った丸穴としてもよい。あるいは少数の突起20毎に1
個の長穴を設けるようにしてもよい。案内部12は両端
部だけでなく中間部でも突起20の屈曲を妨げない位置
で背部11に固定するようにしてもよい。また前記各実
施例と同じように、本体10をひねって弦Sに対する突
起20の突出量を調整することにより、音の強弱及び弾
き具合を変化させることもできる(図7の二点鎖線Sd参
照)。
【0027】図9〜図11は本発明による弦楽器の演奏
具の第3実施例を示す。この実施例では、本体10はプ
ラスチックまたは金属等の中空の管を素材とし、案内面
14となる一側には把持部10aを除き長手方向に沿っ
て、細長い1本のスリット状の穴13が形成されてい
る。本体10を形成する管の両端は栓部材10bにより
閉じられている。前述の第2実施例と同様、各突起20
は細長く屈曲可能であり、根元部に一体形成された連結
部21を介して、複数のものが連結されている。各突起
20は、穴13と反対側となる背部において本体10を
形成する管に長手方向に沿って設けられた多数の小穴1
6aに外側から挿入され、各先端は穴13を通って案内
面14から突出される。この状態では、連結部21は本
体10の背面に当接されており、本体10の外周面に接
着固定されるカバー18を介して本体10に固定され
る。突起20と穴13の間には、突起20の先端部を本
体10の長手方向に沿って移動可能とする隙間が形成さ
れる。
【0028】第2実施例と同様、この第3実施例も、図
16に示す矢印Y方向に押し引き移動すれば、本体10
の各突起20は次々と弦Sを乗り越えて、細かく断続し
た音による演奏がなされる。この場合においても、各突
起20は弦Sより加わる力により屈曲し、先端部が傾斜
して弦が突起20を乗り越え易くなるので、演奏時に突
起20が弦Sに引っかかる傾向は減少し、演奏が容易に
なる。
【0029】なお穴13は、1本のスリット状とする代
わりに、二点鎖線13bに示すように各突起20毎に形
成した丸穴、あるいは第2実施例のような長穴(図8二
点鎖線13a参照)としてもよい。また前記各実施例と
同じように、本体10をひねって弦Sに対する突起20
の突出量を調整することにより、音の強弱及び弾き具合
を変化させることもできる。この第3実施例は、最大の
部品である本体10に既製品の管材を使用できるので、
少量生産に適している。
【0030】図12は第3実施例の変形例の断面図を示
す。この変形例では、本体10はプラスチック製の中空
管よりなり、第2及び第3実施例と同じく根元部が連結
部21により連結された突起20は、穴13の反対側に
おいて本体10の内側に一体的に固定された取付板15
により取り付けられる。金属またはプラスチック等より
なり、スリット状の穴13より多少長い帯状の取付板1
5は、突起20を通すための多数の小穴15bが長手方
向に整列して形成され、両端部には位置決め用の保持ブ
ロック15aが固定されている。図示のように、取付板
15は保持ブロック15aと反対側から小穴15bに各
突起20を通し連結部21を当接させた状態で、中空管
よりなる本体10一端の栓部材10bを外し、切れ目1
3d(図10参照)を弾性変形により開いて、本体10
内に挿入して接着やねじ止めなどにより固定する。この
固定状態では、取付板15は保持ブロック15aにより
穴13と反対側に位置して本体10の一部を形成し、各
突起20の先端は穴13を通って案内面14から突出さ
れる。保持ブロック15aは両端部だけでなく中間部で
も突起20の屈曲を妨げない位置に設けてもよい。その
他の構成及び作用は、図9〜図11に示す第3実施例と
同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0031】第4実施例は、断面形状が図13に示す通
りであり、全体側面図は図1と実質的に同一である。本
体10は基本断面形状が両側を凹ませた略長方形のプラ
スチック成形品である。この本体10の一側となる案内
面14には、把持部10aを形成する一端部を除く大部
分に、細長い溝状の穴13cが形成され、案内面14の
反対面には穴13cと対応する位置に2段の凹部16が
形成され、この凹部16の底面には穴13cと連通する
多数の小穴16aが長手方向に沿って設けられている。
第2実施例と同様の突起20は凹部16側から小穴16
aに挿入され、連結部21が凹部16の2段目に当接さ
れた状態で凹部16の1段目にカバー17を接着固定す
ることにより、突起20の根元部は案内面14と反対と
なる部分において本体10に固定される。この状態で
は、各突起20の先端は穴13cを通って案内面14か
ら突出され、屈曲可能な細長い各突起20と穴13cの
間には、突起20の先端部を本体10の長手方向に沿っ
て移動可能とする隙間が形成される。
【0032】第4実施例の穴13cは、上記第2及び第
3実施例と同様、1個または少数の突起20毎に設ける
ようにしてもよい。本実施例の作用は第2及び第3実施
例と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0033】図14及び図15に示す第5実施例は、上
記各実施例と異なり、手首を回して使用するものであ
る。本体30は、掴み易くするための凹部36aを形成
した把持部36と、この把持部36付近を中心とする円
弧状の案内部32と、この案内部32両端を把持部36
に連結する1対の半径方向に延びる連結部31と、案内
部32の内側に位置する基部37により構成されてい
る。各部分31,32および36は比較的硬質のプラス
チックにより一体成形され、基部37は別体に成形され
て小ねじ39により固着されている。案内部32の外面
は円弧状の案内面34を形成し、この案内面34には両
端部を除き円弧方向に沿ってスリット状の穴33が形成
されている。
【0034】基部37はナイロン、ポリエチレンなど摩
擦係数が低く比較的柔軟な弾性材料よりなる板状で、一
端面に形成した円弧面37aからは、第2〜第4実施例
と同様の細長い複数の突起20が半径方向に突出して一
体成形されている。基部37は、その一部を把持部36
に形成された1対の凸部35の間に挟み込み、円弧面3
7aが案内面34と同心になるようにして、両端が小ね
じ39により連結部31に固定される。この状態では、
各突起20の先端は穴33を通って案内面34から突出
され、穴33との間には先端部を円弧方向に沿って移動
可能とする隙間が形成される。
【0035】第5実施例の把持部36を手で掴み、案内
面34を図16に示す弦楽器40の弦Sに当て、手首を
回して案内面34を弦Sと直角方向に移動させれば、各
突起20の先端は次々と弦Sを乗り越え、その都度弦S
を弾いて細かく断続した音により演奏がなされる。第2
〜第4実施例と同様、各突起20は弦Sより加わる力に
より屈曲し、先端部が傾斜して弦が突起20を乗り越え
易くなるので、演奏時に突起20が弦Sに引っかかる傾
向は減少し、演奏が容易になる。
【0036】なお穴33は、1本のスリット状とする代
わりに、円弧方向に連続する複数個に分割してもよい。
また、本体10を傾斜させて弦Sに対する突起20の突
出量を調整することにより、音の強弱及び弾き具合を変
化させることもできる(図15の二点鎖線Sd参照)。こ
の第5実施例は小型であるので携帯に便利であり、また
上述の各実施例とは異なった演奏方法が可能である。
【0037】柔軟な弾性材料製の突起20を使用した第
2、第3及び第5実施例では、各突起20は円形断面の
細長いものとしたが、この各突起20は先端部を丸めた
薄板状とし、その面を本体10の長手方向または案内面
34の円弧方向と直角に配置して根元部を本体10また
は30に固定し、先端部を長手方向または円弧方向に屈
曲可能としてもよい。これにより強い音の演奏が可能と
なる。また各突起20の根元部は、各実施例のように複
数個まとめることなく、第1実施例のように一つずつ埋
込みなどにより本体10または30に固定してもよい。
【0038】また突起20は、上記各実施例のように全
て同一間隔とする必要はない。例えば所定数の突起20
をそれぞれ同一間隔で並べた複数組のものを、各組の間
が各突起20間とは異なる距離となるようにして本体1
0の長手方向に沿って配置してもよい。あるいは各突起
20の間隔を一定の規則に従って変化させてもよい。こ
れにより音の断続のピッチが一定の規則で変化した異な
る演奏効果を得ることができる。
【0039】また突起20は、上記各実施例のように案
内面14からの突出長を全て同一とする必要もない。こ
の突出長を一定の規則に従って変化させることにより、
音の強さが一定の規則で変化した異なる演奏効果を得る
ことができる。
【0040】なお図16は、本発明が演奏の対称とする
弦楽器の一例を示すもので、本発明はバイオリンやビオ
ラのようなその他の弦楽器の演奏に使用することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による弦楽器の演奏具の第1実施例の
全体側面図である。
【図2】 図1に示す第1実施例の拡大2−2断面図で
ある。
【図3】 第1実施例の変形例の全体側面図である。
【図4】 図3に示す変形例の拡大4−4断面図であ
る。
【図5】 本発明の第2実施例の全体側面図である。
【図6】 第2実施例の先端部の拡大縦断面図である。
【図7】 図6の7−7断面図である。
【図8】 図6の下面図である。
【図9】 本発明の第3実施例の全体側面図である。
【図10】 第3実施例の先端部の拡大部分下面図であ
る。
【図11】 図10の11−11断面図である。
【図12】 第3実施例の変形例の図11に相当する断
面図である。
【図13】 第4実施例の図2に相当する断面図であ
る。
【図14】 本発明の第5実施例の全体側面図である。
【図15】 図14の15−15断面図である。
【図16】 本発明による弦楽器の演奏具が対象とする
弦楽器の一例を示す全体斜視図である。
【図17】 対象とする弦楽器の変形例を示す棹付近の
拡大断面図である。
【符号の説明】
10,30…本体、11…背部、12,32…案内部、
13,13a,13b,13c,33…穴、14,34
…案内面、20…突起、37…基部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦楽器の弦にほゞ直角に当て、弦とほゞ
    直角方向に移動させて使用する弦楽器の演奏具におい
    て、細長い棒状の本体と、この本体に長手方向に沿って
    整列して固定され同本体の一側からから突出する多数の
    突起からなることを特徴とする弦楽器の演奏具。
  2. 【請求項2】 前記棒状の本体は、その大部分にわたる
    細長い背部と、多少の間隔をおいて前記背部とほゞ平行
    に設けられ両端部が同背部に固定されて前記背部と反対
    側の外面により案内面を形成すると共に同案内面には長
    手方向に沿って穴が形成された案内部よりなり、前記各
    突起は前記本体の長手方向に屈曲可能で根元部が前記背
    部に固定されると共に先端部が前記案内部の穴を通って
    前記案内面から突出し、前記突起と穴の間には同突起の
    先端部を前記本体の長手方向に移動可能とする隙間を設
    けてなる請求項1に記載の弦楽器の演奏具。
  3. 【請求項3】 前記棒状の本体は中空に形成され前記一
    側となる外面に案内面が形成されると共にこの案内面に
    は長手方向に沿って穴が形成され、前記各突起は前記本
    体の長手方向に屈曲可能で根元部が前記穴の反対側とな
    る部分において前記本体に固定されると共に先端部が前
    記穴を通って前記本体から突出し、前記突起と穴の間に
    は同突起の先端部を前記本体の長手方向に移動可能とす
    る隙間を設けてなる請求項1に記載の弦楽器の演奏具。
  4. 【請求項4】 前記棒状の本体には前記一側となる外面
    に案内面が形成されると共にこの案内面には長手方向に
    沿って穴が形成され、前記各突起は前記本体の長手方向
    に屈曲可能で根元部が前記案内面と反対となる部分にお
    いて前記本体に固定されると共に先端部が前記穴を通っ
    て前記案内面から突出し、前記突起と穴の間には同突起
    の先端部を前記本体の長手方向に移動可能とする隙間を
    設けてなる請求項1に記載の弦楽器の演奏具。
  5. 【請求項5】 弦楽器の弦にほゞ直角に当て、弦とほゞ
    直角方向に移動させて使用する弦楽器の演奏具におい
    て、円弧状の案内面を有する本体と、この本体に固定さ
    れ前記円弧状の案内面からほゞ同一高さで半径外方向に
    突出する複数の突起からなることを特徴とする弦楽器の
    演奏具。
  6. 【請求項6】 前記本体は、外面により前記案内面を形
    成すると共にこの案内面の円弧方向に沿って穴が形成さ
    れた円弧状の案内部と、この案内部の内側に固定された
    基部よりなり、前記各突起は前記本体の長手方向に屈曲
    可能で根元部が前記基部に固定されると共に先端部が前
    記案内部の穴を通って前記本体から突出し、前記突起と
    穴の間には同突起の先端部を前記案内部の円弧方向に移
    動可能とする隙間を設けてなる請求項1に記載の弦楽器
    の演奏具。
JP5127270A 1993-05-28 1993-05-28 弦楽器の演奏具 Pending JPH06337673A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102707162A (zh) * 2011-12-31 2012-10-03 北京必创科技有限公司 一种应变采集电路系统及应变采集方法
EP3146522A4 (en) * 2014-05-23 2018-01-03 Loschiuk, Peter Novel string instrument bow and method of using same

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