JPH06332583A - デジタル電子機器用電力制御装置、該電力制御装置を備えた処理装置、及び該処理装置を備えたデジタル電子機器用電力管理システム - Google Patents

デジタル電子機器用電力制御装置、該電力制御装置を備えた処理装置、及び該処理装置を備えたデジタル電子機器用電力管理システム

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JPH06332583A
JPH06332583A JP5122976A JP12297693A JPH06332583A JP H06332583 A JPH06332583 A JP H06332583A JP 5122976 A JP5122976 A JP 5122976A JP 12297693 A JP12297693 A JP 12297693A JP H06332583 A JPH06332583 A JP H06332583A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 システム全体の消費電力を低減でき、自由度
が高いデジタル電子機器用電力管理装置を提供する。 【構成】 符合化された電力マネ−ジメント命令を復号
して記憶すると共に復号された電力マネージメント命令
に基づいて制御信号を出力する制御手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル電子機器に適
用できる電力制御装置、該電力制御装置を備えた処理装
置、及び該処理装置を備えたデジタル電子機器用の電力
管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パ−ソナルコンピュ−タ等のデ
ジタル電子機器では、大きさの小型化が進むと共に電池
駆動の要求が多く、消費電力を極めて小さくできるシス
テムの開発が盛んに研究されている。
【0003】特に、消費電力を極めて小さくするため
に、システムを構成している半導体デバイスの低消費電
力化という物理的手段で消費電力を下げるだけでなく、
システム設計によって消費電力を減らすという論理的手
段で消費電力を下げることができるシステムを構築する
ことが重要になってきている。
【0004】通常、デジタル電子機器は、それぞれが固
有のデータ処理機能の特性を有している中央処理装置
(CPU)、各種入出力(I/O)コントローラ、及び
記憶装置(メモリ、バッファ等)によってシステム構成
されており、従来のデジタル電子機器用電力管理装置
は、1つのパワ−コントロ−ラによりCPU、各種I/
Oコントローラ、及び記憶装置への電力供給を制御する
集中パワーマネージメント方式を用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のデジタル電子機器用電力管理装置では、CPU
や各種I/Oコントローラの電力(パワー)を個々に制
御することができず、無駄な電力を消費してしまうとい
う問題点があった。また、従来のデジタル電子機器用電
力管理装置では、ハ−ドウエアに依存する部分とそうで
ない部分とにモジュ−ル分割されたオペレ−ティング・
システム(OS)のプログラムを形成するベイシック・
インプットアウトプット・システム(BIOS)による
パワーマネージメントサポートを用いているので自由度
が低いという問題点があった。
【0006】本発明の第1の目的は、上記従来のデジタ
ル電子機器用電力管理装置における問題点に鑑み、論理
的システム手段によりデジタル電子機器の電力を制御で
きるデジタル電子機器用電力制御装置を提供することに
ある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、電力を個々
に制御できる上記デジタル電子機器用電力制御装置を備
えたCPUや各種I/Oコントローラ等の処理装置を提
供することにある。
【0008】更に、本発明の第3の目的は、上記デジタ
ル電子機器用電力制御装置を備えたデジタル電子機器を
構成するCPUや各種I/Oコントローラの電力を個々
に制御してシステム全体の消費電力を低減でき、自由度
が高いデジタル電子機器用電力管理システムを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
符合化された電力マネ−ジメント命令を復号して記憶す
ると共に復号された電力マネージメント命令に基づいて
制御信号を出力する制御手段を備えているデジタル電子
機器用電力制御装置によって達成される。
【0010】本発明の第2の目的は、電源を所定のモ−
ドに設定して設定されたモ−ドに基づいて入出力を制御
して消費電力を低減するデジタル電子機器用電力制御装
置を備えた処理装置によって達成される。
【0011】本発明の第3の目的は、処理装置の複数の
電力を所定の方法により制御してシステム全体の消費電
力を低減するデジタル電子機器用電力管理システムによ
って達成される。
【0012】本発明の処理装置は、外部に設けられたマ
イクロ・コンピュータにより電源またはクロック周波数
を制御して電力消費を低減させるように構成されてもよ
い。
【0013】本発明のデジタル電子機器用電力管理シス
テムは、デジタル電子機器用電力制御装置が複数のプロ
グラム命令を有しており、デジタル電子機器用電力制御
装置がシステムを構成する中央処理装置及び各種入出力
コントローラの全てまたは一部に備えられており、デジ
タル電子機器用電力制御装置の複数のプログラム命令に
基づいて中央処理装置及び各種入出力コントローラの電
力制御を行ってシステムの電力消費を低減するように構
成されてもよい。
【0014】
【作用】本発明のデジタル電子機器用電力制御装置で
は、制御手段は符合化された電力マネ−ジメント命令を
復号して記憶すると共に復号された電力マネージメント
命令に基づいて制御信号を出力する。
【0015】本発明のデジタル電子機器用電力制御装置
を備えた処理装置は、電源を所定のモ−ドに設定して設
定されたモ−ドに基づいて入出力を制御して消費電力を
低減する。
【0016】本発明のデジタル電子機器用電力管理シス
テムは、処理装置の複数の電力を所定の方法により制御
してシステム全体の消費電力を低減する。
【0017】本発明の処理装置は、外部に設けられたマ
イクロ・コンピュータにより電源またはクロック周波数
を制御して電力消費を低減する。
【0018】本発明のデジタル電子機器用電力管理シス
テムは、システムを構成する中央処理装置及び各種入出
力コントローラの全てまたは一部に備えられており、デ
ジタル電子機器用電力制御装置の複数のプログラム命令
に基づいて中央処理装置及び各種入出力コントローラの
電力制御を行ってシステムの電力消費を低減する。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明のデジタル電子
機器用電力制御装置、該デジタル電子機器用電力制御装
置を備えた処理装置、及び該処理装置の実施例を詳細に
説明する。
【0020】図1は、第1発明のデジタル電子機器用電
力制御装置の制御手段である個別制御部PRの一実施例
の構成を示すブロック図である。
【0021】図1の個別制御部PRは、リ−ドオンリメ
モリ(ROM)10に書き込まれた命令を出力するプログ
ラム記憶部11、プログラム記憶部11に接続されておりR
OM10をアクセスするアドレスカウンタ12、プログラム
記憶部11に接続されておりROM10に書き込まれた命令
を記憶する制御命令レジスタ13、制御命令レジスタ13に
接続されており制御命令レジスタ13に記憶された命令を
デコードして制御信号(マイクロオーダ)を出力する制
御命令デコーダ14、制御命令デコーダ14に接続されてお
りシステムの電源投入時にパワーマネージメントの命令
及びデータを記憶して処理するレジスタ・グル−プ15に
よって構成されている。
【0022】制御命令デコーダ14及びレジスタ・グル−
プ15は、個別制御部PRが接続される中央処理装置(C
PU)または各入出力(I/O)コントロ−ラにそれぞ
れ接続されている。制御命令デコーダ14は、CPUまた
は各I/Oコントロ−ラとデ−タの授受を行い、レジス
タグル−プ15は、CPUまたは各I/Oコントロ−ラを
制御するためのマイクロオ−ダをCPUまたは各I/O
コントロ−ラに出力する。
【0023】個別制御部PRは、待避イベントや復帰イ
ベントの割込によって、個別制御部PR、CPU及び各
I/Oコントローラの主従関係をスイッチするためのロ
ジック及びパワーマネージメントの起動を検知するロジ
ックを備えている。
【0024】電源投入時に個別制御部PRのコマンド・
レジスタやデータ・レジスタに入力されるパワーマネー
ジメントの命令は、CPUや各I/Oコントローラの機
能に応じて異なるので、この命令を解読実行する個別制
御部PRのROM10には、それぞれ異なったプログラム
が記憶されているので、例えば、CPUの個別制御部P
Rを構成するプログラム記憶部11のプログラムと、PI
/Oの個別制御部PRを構成するプログラム記憶部11の
プログラムとは異なる。また、機能に応じて個別制御部
PRのプログラム記憶部11をROM10の代わりにAND
/ORゲ−トで構成してもよい。
【0025】個別制御部PRは、それが属する装置と一
体式に形成されてもよく、それが属する装置と着脱自在
に設けてもよい。
【0026】また、個別制御部PRを構成するプログラ
ム記憶部11は、個別制御部PRと一体式に形成されても
よく、個別制御部PRと着脱自在に設けてもよい。
【0027】更に、電源投入時にCPUが個別制御部P
Rに知らせるパワーマネージメントの命令やデータは、
システムのアドレスバスやデータバスを通じて個別制御
部PRのレジスタグル−プ15を構成しているコマンド・
レジスタやデータ・レジスタ等に入力される。個別制御
部PRの命令は、通常のマイクロコンピュータと同様な
形式でありオペランドとオペレータから構成されている
機械語命令である。
【0028】マイクロオーダは、個別制御部PR内の各
レジスタの入出力ゲ−ト、CPUや各I/Oコントロー
ラのレジスタ並びにメモリ部の入出力ゲートを制御す
る。
【0029】次に、個別制御部PRを構成する上記各構
成部分の動作を説明する。
【0030】プログラム記憶部11は、ROM10を含んで
おりROM10に書き込まれた命令プログラムを制御命令
デコーダ14から出力されるマイクロオーダに基づいて出
力する。なお、上述したようにプログラム記憶部11は、
個別制御部PRの機能に応じてROMの変わりにAND
/ORゲートにより構成されてもよいが、本実施例で
は、ROMを用いた場合について説明する。
【0031】アドレスカウンタ12は、ROM10をアクセ
スする。制御命令レジスタ13は、ROM10に書き込まれ
た命令のプログラムを記憶する。制御命令デコーダ14
は、制御命令レジスタ13に記憶された命令をデコードし
て個別制御部PRが接続されたI/Oコントロ−ラ(ま
たはCPU)及びレジスタ・グル−プ15にマイクロオー
ダをそれぞれ出力する。レジスタグル−プ15はコマンド
・レジスタ、データ・レジスタ、ステイタス・レジス
タ、コントロ−ル・レジスタにより構成されており、そ
れらのレジスタは、システムの電源投入時にCPUがC
PU自体の個別制御部PRに与えるパワーマネージメン
トの命令やデータ及びCPUが各I/Oコントローラの
個別制御部PRに与えるパワーマネージメントの命令や
データを記憶しておくレジスタ、個別制御部PRがパワ
ーマネージメントの命令を処理するのに必要なワーク用
レジスタ等に分類される。
【0032】図1の個別制御部PRはそれ自身で小規模
なマイクロコンピュータを形成しており、後述するよう
に、デジタル電子機器を形成しておりそれぞれが固有の
データ処理特性を有するCPUや各I/Oコントローラ
毎に個別制御部PRを設けることによって、CPUや各
I/Oコントローラを個別にパワーマネージメントでき
る分散パワーマネージメント・システム(以下、システ
ムと称する)を構成する。
【0033】以下、システムにおける個別制御部PRの
動作、特にCPU及び各I/Oコントロ−ラに接続され
た個別制御部PRの動作を図2のフロ−チャ−トを参照
して説明する。
【0034】まず、電源を投入してシステムを初期化し
(ステップS1)、CPUによりCPU及び各I/Oコ
ントローラの個別制御部PRのレジスタにそれぞれの機
能に応じたパワーマネ−ジメントの処理情報を予め格納
し(ステップS2)、初期化されたシステムがパワーマ
ネージメントを必要するか否かを検出し(ステップS
3)、上記ステップS3の検出の結果、システムがパワ
ーマネージメントを必要したときに(YESの場合)、
各I/Oコントローラの個別制御部PRがそれぞれの機
能に応じてパワーマネージメントを既に実行しているか
否かを判別し(ステップS4)、上記ステップS4で、
まだ実行していないときは、各I/Oコントローラの個
別制御部PRにより各機能に応じてパワーマネージメン
トを実行して各I/Oコントローラの電源を制御し(ス
テップS5)、上記ステップS4で、既に実行状態であ
れば、各I/Oコントローラ毎に全てパワ−マネ−ジメ
ントを実行し、それぞれが実行状態か否かを判別し(ス
テップS6)、上記ステップS6でYESの場合には、
CPUや各I/Oコントローラを主(メイン)として稼
動させて通常の演算等の実行処理を行い(ステップS
7)、上記ステップS3で各I/Oコントローラ毎にパ
ワーマネージメントを要しかつ各I/Oコントローラの
個別制御部PRがパワーマネージメントの実行時以外で
あるか否かを判別し(ステップS8)、上記ステップS
8でYESの場合には、各I/Oコントローラの個別制
御部PRのロジック(Logic)をメインとして稼動
させ、各I/Oコントローラを従(サブ)として稼動さ
せて各I/Oコントローラを制御する(ステップS
9)。
【0035】また、上記ステップS6でNOの場合に
は、各I/Oコントローラを各機能に応じて異なる状態
(待機、待避、実行等の状態)に維持する(ステップS
10)。 一例として、フル・パワーが懸かっている状
態で待避を必要とするパワーマネージメントのイベント
があったときにはCPUの個別制御部PRをメインとし
て稼動させCPUをサブとして稼動させ、パワーマネー
ジメントを個別制御部PRのロジックに基づいて実行し
て直流(DC)バイアスが懸かったタイミングに入り、
このタイミング中に、キ−またはタイマから復帰イベン
トの入力があったときにはCPUをメインとして稼動さ
せてシステムが復帰することを各I/Oコントローラに
知らせて実行状態に入り、CPUの個別制御部PRをサ
ブとして稼動させる。
【0036】なお、図1の個別制御部PRは、フロッピ
ディスクやハードディスクを使用しているシステムに対
しても同様にパワーマネージメントを実行できる。
【0037】図3は、図1の個別制御部PRを備えたシ
ステムの一構成例を示すブロック図である。
【0038】図3のシステムは、ICカードや外部記憶
装置として、フラッシュメモリを使用しており、待避イ
ベント、復帰イベント等によって電源をコントロールす
るパワーコントロール部を備えている。
【0039】図3のシステムでは、各入出力(I/O)
コントロ−ラの実質的なパワーコントロールは、並列入
出力(PI/O)コントロ−ラのパワーコントロール出
力によって行なわれる。
【0040】図3のシステムでは、電源ラインは直列に
接続されているように示されているが、物理的にはCP
Uや各I/Oコントローラ毎に並列に接続されている。
また、図3のシステムでは、電源はメインメモリ20、I
Cカード21、フラッシュメモリ22、V−RAM23等のメ
モリにそれぞれ直列または並列に接続されている。更
に、 図3のシステムでは、総計11の個別制御部PR
が設けられているので、これら個別制御部PRによっ
て、DCバイアスモード(システムスタンバイ)にある
ときを“1”、そうでないときを“0”と設定すること
により、システムが2通りの状態をもつことができ、自
由度の高いパワーマネージメントシステムを実現でき
る。また、個別制御部PRを用いた分散パワーマネージ
メント方式では、ベイシック・インプット・アウトプッ
ト・システム(BIOS)サポートも不要であり、全て
の個別制御部PRのスタートアップは、システムの入出
力(I/O)トラップや種々の入出力(I/O)の割込
によるシステムマネージメントによって開始される。ま
た、リアルタイムクロックの最優先の割込を除いて、待
避キ−、復帰キー等のスペシャル・キ−SK(後述す
る)の割込をいつでも受付けることができる。
【0041】図4は、待避キ−、復帰キー等のスペシャ
ル・キ−SKや電源スイッチにより電源がフルパワー及
びDCバイアスに変化したときの電源の動作を示す。
【0042】この電源の動作は、CPUや各I/Oコン
トローラの状態により、時間的にそれぞれ異なっている
が、システムの状態によっては、CPUや各I/Oコン
トローラもシステムの電源動作と同一になる場合があ
る。
【0043】図5は、システムの移り変りを示す状態図
である。システムには各種の割込が発生するが、それぞ
れの割込に優先順位をつける。優先順位はシステムのア
プリケーションによって異なるが、本実施例では次のよ
うに設定する。
【0044】 優先順位1 リアルタイムクロックイベント 優先順位2 スペシャル・キ−SK入力(待避/復帰k
ey)イベント 優先順位3 タイマ−イベント 優先順位4 通信イベント 優先順位5 メモリ転送(DMA)イベント 優先順位6 その他(同順位)イベント 本実施例では多重割込はないものとするが、多重割込を
許すシステムでも、割込スタックレジスタを設けること
により、個別制御部PRを用いた分散パワーマネージメ
ント方式によるシステムを形成できる。
【0045】システムの状態には、電源投入時のシステ
ムが初期化されるイニシャライズの状態、システムが演
算等を実行した後のディスプレイや入力待ちを示す待機
状態、システムがデータ処理中であることを示す実行状
態及び上述した割込によって起る待避状態がある。
【0046】図5は、システムのイベントによる状態の
変化を示す。
【0047】例えば、リアルタイムクロックは、最も優
先度が高いが、時刻をいつでも表示するような場合、シ
ステムは常にリアルタイムクロックの割込要求を受付け
て表示しなければならない。これは図5では復帰イベン
トに相当する。また、時刻が何時何分になればシステム
を非動作に設定するような場合は、図5では待避イベン
トに相当する。
【0048】通信イベントでは、受信データの受信要求
は、システムとは常に非同期に起り、割込優先度は高い
方にもってくるのが普通であるが、データ長が決めにく
いので1フレームの受信とする。完全な受信は、受信要
求をシステムが出して行う。これは、図5では復帰イベ
ントに相当する。
【0049】スペシャル・キ−SKによる入力イベント
は、システムの使用者が人為的に、システムを待避状態
にしたり実行状態にしたりするキ−入力イベントであ
り、図5では待避イベント、復帰イベントに相当する。
【0050】タイマ・イベントは、システムが待機状態
にあるとき、一定時間が経過すれば表示装置の表示を消
すとか、システムを待避状態にするとか、待避状態から
待機状態にする時間的なイベントである。
【0051】上述したことは状態遷移の一例であり、シ
ステムのアプリケーションによって多様なイベントがあ
る。
【0052】システム全体及びシステムを構成するCP
Uや各I/Oコントローラは、それぞれの個別制御部P
Rにより、待避イベントがあれば図5に示す待避状態
(即ち、システムスタンバイ(DCバイアスモード))
を生み出すことができる。
【0053】以下、本実施例のシステムに用いられてい
る電力コントロール回路、CPU、各I/Oコントロー
ラ、及び各メモリについて詳述する。
【0054】図6は、電力コントロール回路PCCの一
構成例を示す。
【0055】図6の電力コントロール回路PCCは、2
つのトランジスタからなり、PI/Oのパワーコントロ
ールポートから出力される信号A,Bが各トランジスタ
のベース入力端子TA,TBにそれぞれ入力される。
【0056】なお、システムのアプリケーションによっ
てトランジスタの数は変化する。また、トランジスタを
個々に用いてもよいし、トランジスタをIC化して用い
てもよい。
【0057】図7は、図6の電力コントロール回路PC
Cを用いたシステムの一構成例を示す。
【0058】図7に示すように、図6の電力コントロー
ル回路PCCは、CPUや各I/Oコントロ−ラにそれ
ぞれ個々に接続されており、PI/Oのパワーコントロ
ールポートから出力されるフルパワーにするためのコン
トロール信号AとDCバイアス・レベルにするための信
号Bが2つのトランジスタのベースにそれぞれ入力され
て、CPUや各I/Oコントローラをフルパワーまたは
DCバイアスレベルに設定する。
【0059】パワ−マネ−ジメントによってCPUや各
I/Oコントローラの電源をスイッチングする電力コン
トロール回路PCCは、Bi−CMOS技術によってパ
ワ−コントロ−ル部内に集積回路化して内蔵させること
ができる。
【0060】図8は、図6及び図7の具体的構成を示
す。
【0061】外部に設けられたパワ−・コントロ−ルと
PCCの端子Ai,Biとは、パワ−・コントロ−ルに
含まれているトランジスタ回路部によって接続されてお
り、オン電流、オフ電流は端子Ai,Biとパワ−・コ
ントロ−ルとの間を図8に示す方向にそれぞれ流れる。
【0062】図8に示すように、端子Ai,Biにはト
ランジスタがそれぞれ配置されており、各端子Ai,B
iはパワ−・コントロ−ルに含まれているBi−CMO
S集積回路に接続されている。
【0063】なお、図中、端子Ai,Biは図6の端子
A,Bにそれぞれ対応している。
【0064】図9及び図10は、個別制御部PRを有す
る並列入出力(PI/O)コントローラの一構成例を示
す。
【0065】図9に示すように、PI/Oコントローラ
の個別制御部PRから出力されたマイクロ・オ−ダは、
PI/Oコントローラを構成する第1及び第2グル−プ
・コントロ−ル、コマンド・レジスタ、第1〜第4ポ−
トの各制御ゲ−トCGに入力される。
【0066】次に、図10のPI/Oコントローラの個
別制御部PRに含まれている各レジスタの動作を説明す
る。
【0067】コマンド・レジスタやデータ・レジスタに
は、システムの電源投入時PI/Oの個別制御部PRが
実行するパワーマネージメントの命令やデータが後述す
る表1の各モードを実行処理するためにコード化されて
入力されている。
【0068】ステイタス・レジスタには、個別制御部P
Rがパワーマネージメントをしているステイタスの情報
が、個別制御部PR自体のコントロールによって入力さ
れている。このステイタス情報は、パワーマネージメン
トを行なっているか否かの情報、各モードの種別、及び
各モードの処理の実行ステイタスがコード化されてい
る。
【0069】コントロール・レジスタには、タイムアウ
トの設定値やクロックダウン時の制御値等が入力されて
いる。
【0070】PI/Oの個別制御部PRは、各ポートの
コントロール、各レジスタの入出力のコントロールに使
われるマイクロオーダを出力する。更に、PI/Oの個
別制御部PRは、後述する直列入出力(SI/O)コン
トローラやリアル・タイム・クロック(RTC)等のシ
ステムを構成するPI/O以外の構成部分の電源をコン
トロールするマイクロオーダをも出力する。
【0071】PI/Oコントローラは、CPUとバス接
続されてプリンタインターフェイス等に用いられ、プロ
グラマブルにパラレルデータの入出力を行う。
【0072】図11は、PI/Oの状態の移り変りを示
す。
【0073】図11に示すように、PI/Oの状態は、
上述した図5のシステム全体の状態と同様であるが、時
間的に見ると異なる。
【0074】例えば、システムが実行状態にあってもプ
リント出力がないような状態であり、PI/Oは待機状
態にある。
【0075】次に、システムの中で、各状態におけるP
I/Oの個別制御部PRが論理的に実行する物理的なパ
ワーマネージメントの一例を表1に示す。これはシステ
ムのアプリケーションにより異なる。
【0076】
【表1】
【0077】ここで、表1の各項目を説明する。
【0078】クロックダウンは、PI/O内のクロック
周波数を複数段階設けて、周波数を下げる。クロックス
トップは、PI/O内のクロックを停止させる。マシン
ステートセーブは、PI/O内の状態を一時記憶する。
DCバイアスモードは、電源をコントロールしてPI/
Oの電源をDCバイアスレベルにする(PI/Oの個別
制御部PRが実行)。タイムアウトは、設定されたタイ
マ値になればPI/OはDCバイアスモードに入る(P
I/Oの個別制御部PRが実行)。ディスプレパワーオ
フは、表示の電源をコントロールして遮断する。バック
ライトパワーオフは、液晶表示(LCD)のバックライ
トの電源を遮断する等である。
【0079】図12及び図13は、個別制御部PRを有
する中央処理装置(CPU)の一構成例を示す。
【0080】図12に示すように、CPUの個別制御部
PRから出力されたマイクロ・オ−ダは、CPUを構成
するレジスタ/論理演算装置(ALU)制御部に入力さ
れる。
【0081】次に、図13に示すCPUの個別制御部P
Rに含まれている各レジスタ(スタック・レジスタ及び
ジェネラル・レジスタを除く)について説明する。
【0082】コマンド・レジスタやデータ・レジスタに
は、システムの電源投入時、CPUの個別制御部PRが
実行するパワーマネジメントの命令やデータが表2の各
モードを実行処理するためにコード化されて入力され
る。
【0083】ステイタス・レジスタには、個別制御部P
Rがパワーマネジメントをしているステイタスの情報が
個別制御部PR自体のコントロールによって入力されて
いる。このステイタス情報は、パワーマネージメントを
実行しているか否かの情報、各モードの種別、及び各モ
ードの処理の実行ステイタスがコード化されている。
【0084】コントロール・レジスタには、タイムアウ
トの設定値や、クロックダウン時の制御値が入力されて
いる。CPUの個別制御部PRから入力されるマイクロ
オーダーは、レジスタ・グループの入出力、その他をコ
ントロールするために使われる。
【0085】電源をコントロールするときは、CPUの
個別制御部PRがPI/Oコントロ−ラの個別制御部P
Rに要求を出して電源がコントロールされる。
【0086】CPUは、システム全体のデータ処理を行
うために、固有の命令セット有しており、アドレスバ
ス、データバス、コントロールバスを通して、演算命
令、レジスタ命令、アドレス制御命令、I/O制御命令
等を入出力してシステムをコントロールする。
【0087】図14は、CPUの状態の移り変りを示し
ている。システム全体をコントロールするユニットであ
ることから、図5のシステム全体の状態とほとんど同じ
であるが、時間的に見ると変化はやはり異なっている。
例えば、システムがモデムによる通信待ちのとき、CP
Uは待機しているということもある。システムアプリケ
ーションによっては、システム外部からのイベンやI/
O動作の起動を待っているときがある(即ち、待機して
いる)。
【0088】次に、システムの中で各状態におけるCP
Uの個別制御部PRが論理的に実行する物理的パワーマ
ネジメントの一例を表2に示す。これは、システムアプ
リケーションによって異なる。
【0089】
【表2】
【0090】ここで、表2の各項目を説明する。
【0091】クロックダウンは、CPU内のクロック周
波数を複数段階に設定して周波数を下げる。クロックス
トップは、CPU内のクロックを停止させる(例えば、
外部からのI/O待ちに相当する)。マシンステートセ
ーブは、CPU内の状態を一時記憶する。DCバイアス
モードは、CPUの個別制御部PRが待避状態に入るこ
とをPI/Oコントロ−ラの個別制御部PRに知らせ
て、電源をコントロールしCPUの電源をDCバイアス
レベルにする。タイムアウトは、設定されたタイマ値に
なれば、CPUの個別制御部PRがPI/Oコントロ−
ラの個別制御部PRに知らせて、CPUがDCバイアス
モードに入る。ディスプレイパワーオフは、CPUの個
別制御部PRがPI/Oコントロ−ラの個別制御部PR
にディスプレイの電源をコントロールすることを要求し
て遮断する。バックライトパワーオフは、LCDの場
合、CPUの個別制御部PRがPI/Oコントロ−ラの
個別制御部PRにバックライトの電源をコントロールす
ることを要求して遮断する。
【0092】次に、図3に示されている各I/Oコント
ロ−ラの概略を説明する。
【0093】これらのI/Oコントロ−ラは、一般によ
く知られているものであり、ここでは各I/Oコントロ
−ラ自体の構成や動作の説明を省略して、個別制御部P
Rに関することについて説明する。なお、フラッシュ・
メモリがファイル・メモリとして使用されるようになれ
ばフラッシュ・メモリ・コントロ−ラ(FMC)がI/
Oコントロ−ラとして絶対に必要である。
【0094】まず、SI/Oの個別制御部PRに含まれ
ている各レジスタを説明する。
【0095】コマンド・レジスタやデータ・レジスタに
は、システムの電源投入時SI/Oの個別制御部PRが
実行するパワーマネージメントの命令やデータが後述す
る表3の各モードを実行処理するためにコード化されて
入力されている。
【0096】ステイタス・レジスタには、個別制御部P
Rがパワーマネージメントをしているステイタスの情報
が、個別制御部PRのコントロールによって入力されて
いる。このステイタス情報は、パワーマネージメントを
実行しているか否かの情報、各モードの種別、及び各モ
ード処理の実行ステイタスがコード化されている。
【0097】コントロール・レジスタには、タイムアウ
トの設定値やクロックダウン時の制御値が入力されてい
る。SI/Oの個別制御部PRから入力されるマイクロ
オーダは、各通信バッファのコントロール、各レジスタ
の入出力コントロールに使われる。
【0098】また、電源は、SI/Oの個別制御部PR
がPI/Oコントローラの個別制御部PRに要求を出し
てコントロールされる。
【0099】SI/Oコントローラは、CPUのバスと
接続されており、主に通信コントロールに用いられ、プ
ログラムによって同期や調歩同期のシリアル通信を行
う。
【0100】SI/Oコントローラの状態は、上述した
図5のシステム全体の状態と同様であるが、時間的に見
ると異なる。
【0101】例えば、システムが実行状態であっても、
通信をしていないような状態では、SI/Oコントロー
ラは待機中ということもある。
【0102】次に、システムの中で、各状態におけるS
I/Oコントローラの個別制御部PRが論理的に実行す
る物理的なパワーマネージメントを一例を表3に示す。
これは、システムのアプリケーションによっても異な
る。
【0103】
【表3】
【0104】ここで、表3の各項目を説明する。
【0105】クロックダウンは、SI/Oコントローラ
内のクロック周波数を複数段階に設定して周波数を下げ
る。クロックストップは、SI/Oコントローラ内のク
ロックを停止させる。マシンステートセーブは、SI/
Oコントローラ内の状態を一時記憶する。DCバイアス
モードは、SI/Oコントローラが待避状態に入ること
をSI/Oコントローラの個別制御部PRがPI/Oコ
ントローラの個別制御部PRに知らせて電源をコントロ
ールし、SI/Oコントローラの電源をDCバイアス・
レベルにする。タイムアウトは、設定されたタイマ値に
なれば、SI/Oコントローラの個別制御部PRがPI
/Oコントローラの個別制御部PRに知らせて、SI/
OコントローラがDCバイアス・モードに入る。
【0106】通信では、相手と接続できないような通話
中等のように、実行中でもタイムアウトになるときがあ
る。ディスプレイパワーオフは、SI/Oコントローラ
の個別制御部PRがPI/Oコントローラの個別制御部
PRにディスプレの電源をコントロールすることを要求
して遮断する。バックライトパワーオフは、液晶表示
(LCD)の場合、SI/Oコントローラの個別制御部
PRがPI/Oコントローラの個別制御部PRにバック
ライトの電源をコントロールすることを要求して遮断す
る等である。
【0107】次に、リアル・タイム・クロック(RT
C)コントローラの個別制御部PRに含まれる各レジス
タについて説明する。
【0108】コマンド・レジスタやデータ・レジスタに
は、システムの電源投入時、RTCコントローラの個別
制御部PRが実行するパワーマネージメントの命令やデ
ータが後述する表4の各モードを実行処理するためにコ
ード化されて入力されている。
【0109】スティタス・レジスタには、個別制御部P
Rがパワーマネージメントをしているステイタスの情報
が、個別制御部PR自体のコントロールによって入力さ
れている。このステイタス情報は、パワーマネージメン
トを実行しているか否かの情報、各モードの種別、及び
各モードの処理の実行ステイタスがコード化されてい
る。
【0110】コントロール・レジスタには、タイムアウ
トの実時間設定値やクロックダウン時の制御値等が入力
されている。個別制御部PRからRTCコントロ−ラに
入力されるマイクロオーダは、各レジスタの入出力コン
トロールに使われる。
【0111】電源は、RTCコントロ−ラの個別制御部
PRがPI/Oコントロ−ラの個別制御部PRに要求を
出してコントロールされる。
【0112】RTCコントローラは、CPUとインター
フェイス(バス接続しないときもある)されるが、他の
I/Oコントローラに比べると独立性が高く、一種の時
計なので主に時計として使われる。
【0113】時計は、時刻の初期設定後、システムがど
んな状態にあっても動作しているが、RTCコントロー
ラを構成するとき、時計を除く部分はシステムと同様な
状態の移り変りがある。即ち、時計機能だけのときには
このような移り変りはない。
【0114】RTCコントローラの状態は、図5に示す
システム全体の状態と同様であるが、時間に見ると変化
は異なる。例えば、システムが実行状態にあっても、実
時間の割込を出さないような状態、即ち時計を除き待機
しているということがある。
【0115】次に、システムの中で各状態におけるRT
Cコントローラの個別制御部PRが論理的に実行する物
理的なパワーマネージメントの一例を表4に示す。これ
はシステムのアプリケーションによっても変る。但し、
時計は常に動作しているものとする。
【0116】
【表4】
【0117】ここで、表4の各項目を説明する。
【0118】クロックダウンは、時計のクロック(32.76
8KHZ) を除くRTCコントローラ内のクロック周波数を
複数段階に設定して周波数を下げる。クロックストップ
は、時計のクロックを除いて、RTCコントローラ内の
クロックを停止させる。マシンステートセーブは、RT
Cコントローラ内の状態を一時記憶する。DCバイアス
モードは、RTCコントローラが待避状態に入ることを
RTCコントローラの個別制御部PRがPI/Oコント
ローラの個別制御部PRに知らせて、電源をコントロー
ルしてRTCコントロ−ラの電源をDCバイアスレベル
にする。タイム・アウトは、設定された実時間になれ
ば、RTCコントローラの個別制御部PRはPI/Oコ
ントローラの個別制御部PRに知らせて、RTCコント
ローラはDCバイアスモードに入る。ディスプレイパワ
ーオフは、設定された実時間になれば、RTCコントロ
ーラの個別制御部PRがPI/Oコントローラの個別制
御部PRにディスプレイの電源をコントロールすること
を要求して遮断する。バックライトオフは、LCDの場
合、設定された実時間になれば、RTCコントローラの
個別制御部PRがPI/Oコントローラの個別制御部P
Rにバックライトの電源をコントロールすることを要求
して遮断する。
【0119】次に、カウンタタイマコントロ−ラ(CT
C)の個別制御部PRに含まれている各レジスタについ
て説明する。
【0120】コマンド・レジスタやデータ・レジスタに
は、システムの電源投入時CTCの個別制御部PRが実
行するパワーマネージメントの命令やデータが表5の各
モードを実行するためにコード化されて入力されてい
る。
【0121】ステイタス・レジスタには、個別制御部P
Rがパワーマネージメントをしているステイタスの情報
が個別制御部PR自体のコントロールによって入力され
ている。このステイタス情報は、パワーマネージメント
を実行しているか否かの情報、各モードの種別、及び各
モード処理の実行ステイタスがコード化されている。
【0122】コントロール・レジスタには、カウンタ値
やクロックダウン時の制御値等が入力されている。CT
Cに個別制御部PRから入力されるマイクロオーダは、
各レジスタの入出力コントロールや各カウンタの入出力
コントロールに使われる。電源コントロールは、CTC
の個別制御部PRがPI/Oコントロ−ラの個別制御部
PRに要求を出して行なわれる。
【0123】CTCは、CPUバスと接続されており、
システムのタイミング制御のための装置であり、ダイナ
ミック・ランダム・アクセス・メモリ(D−RAM)の
プログラマブルなリフレッシュカウンタとして使用され
る。
【0124】CTCの状態の移り変りを示している。C
TCの状態図は図5のシステム全体の状態と同様である
が、時間的に見ると異なる。
【0125】例えば、システムが待機状態、待避状態に
あっても、カウンタはシステムのタイミング制御のため
に動作している。これらの状態では、D−RAMのリフ
レッシュは、パワーマネージメントのため、クロックダ
ウンして行なわれている場合に相当する。
【0126】次に、システムの中で、各状態におけるC
TCの個別制御部PRが論理的に実行する物理的なパワ
ーマネージメントの一例を表5に示す。これはシステム
のアプリケーションによって異なる。
【0127】
【表5】
【0128】ここで、表5の各項目を説明する。
【0129】クロックダウンは、CTC内のクロック周
波数を複数段階に設定してクロック周波数を下げる。D
−RAMのリフレッシュは下げた周波数で行なわれる。
クロックストップは、D−RAMのリフレッシュカウン
タを除いてCTC内のクロックを停止させる。マシンス
テートセーブは、CTC内の状態を一時記憶する。DC
バイアスモードは、CTCではシステムのタイミング制
御を行うので、設定されない。タイムアウトは、CTC
ではDCバイアスモードに入るのに対応しているタイム
・アウトは設定されないが、システムがタイム・アウト
に入る場合(例えば、待機時のタイム・アウト)は設定
される。ディスプレイパワーオフは、設定されたカウン
タ値になればCTCの個別制御部PRはPI/Oコント
ロ−ラの個別制御部PRに要求を出してディスプレイ電
源を遮断する。バックライトオフは、LCDの場合、設
定されたカウンタ値になれば、CTCの個別制御部PR
がPI/Oコントロ−ラの個別制御部PRに要求を出し
てバックライトの電源を遮断する。
【0130】続いて、インタラプト・コントロ−ラ(I
NTC)の個別制御部PRに含まれている各レジスタに
ついて説明する。
【0131】コマンド・レジスタやデータ・レジスタに
は、システムの電源投入時INTCが実行するパワーマ
ネージメントの命令やデータが後述する表6の各モード
を実行するためにコード化されて入力されている。
【0132】ステイタス・レジスタには、個別制御部P
Rがパワーマネージメントをしているステイタスの情報
が個別制御部PR自体のコントロールによって入力され
ている。このステイタス情報は、パワーマネージメント
が実行されているか否かの情報、各モードの種別、及び
各モードの処理の実行ステイタスがコード化されてい
る。
【0133】コントロール・レジスタには、クロックダ
ウン時の制御値やタイム・アウト時の制御値が入力され
ている。INTCの個別制御部PRから入力されるマイ
クロオーダは、各レジスタの入出力コントロールに使わ
れる。電源コントロールはINTCの個別制御部PRが
PI/Oコントロ−ラの個別制御部PRに要求を出して
行なわれる。
【0134】INTCは、CPUとバス接続されてお
り、プログラマブルな割込コントロールが可能なディバ
イスであり、優先順位が付けられた割込入力信号を処理
して、その割込要求をCPUに知らせる。
【0135】INTCの状態の移り変りは、図5のシス
テム全体の状態と同様であるが、時間的に見ると変化は
異なる。
【0136】例えば、システムが実行状態であってもI
NTCは待機中ということもあり、システムの割込があ
って動作するから割込がない限り待機している。
【0137】スペシャル・キ−SKによる割込イベント
は、ノン・マスカブルな割込であり上述したように種々
の割込がある。
【0138】次に、システムの中で、各状態におけるI
NTCの個別制御部PRが論理的に実行する物理的なパ
ワーマネージメントの一例を表6に示す。これは、シス
テムのアプリケーションによって異なる。
【0139】
【表6】
【0140】ここで、表6の各項目を説明する。
【0141】クロックダウンは、INTC内のロック周
波数を複数段階に設定して周波数を下げる。クロックス
トップは、INTC内のクロックを停止させる。マシン
ステートセーブは、INTC内の状態を一時記憶する。
DCバイアスモードは、システムの中で割込があったこ
とをCPUの個別制御部PRに知らせるが、もし待避状
態に入るイベントであれば、INTCの個別制御部PR
がPI/Oコントロ−ラの個別制御部PRに知らせてD
Cバイアスモードに入る。そうでなければCPUが割込
み処理を行う。タイムアウトは、INTCはタイマ機能
をもたないが、システムのタイムアウトによる割込を受
付けてCPUの個別制御部PRに知らせ、待避状態に入
るイベントであればINTCの個別制御部PRがPI/
Oコントロ−ラの個別制御部PRに知らせて、INTC
がDCバイアスモードに入る。ディスプレイパワーオフ
は、INTCの個別制御部PRがPI/Oコントロ−ラ
の個別制御部PRに表示の電源をコントロールすること
を要求して遮断する。バックライトパワーオフは、LC
Dの場合、INTCの個別制御部PRがPI/Oコント
ロ−ラの個別制御部PRにバックライトの電源をコント
ロールすることを要求して遮断する。
【0142】次に、ダイレクト・メモリ・アクセス・コ
ントロ−ラ(DMAC)の個別制御部PRに含まれてい
る各レジスタについて説明する。
【0143】コマンド・レジスタやデータ・レジスタに
は、システムの電源投入時、DMACが実行するパワー
マネージメントの命令やデータが後述する表7の各モー
ドを実行するためにコード化されて入力されている。
【0144】ステイタス・レジスタには、個別制御部P
Rがパワーマネージメントをしているステイタス情報が
個別制御部PR自体のコントロールによって入力されて
いる。このステイタス情報は、パワーマネージメントを
実行しているか否かの情報、各モードの種別、及び各モ
ード処理の実行ステイタスがコード化されている。
【0145】コントロール・レジスタには、クロックダ
ウン時の制御値が入力されている。DMACの個別制御
部PRから入力されるマイクロオーダは、各レジスタや
レジスタグループの入出力をコントロールするために使
われる。電源コントロールは、DMACの個別制御部P
RがPI/Oコントロ−ラの個別制御部PRに要求を出
して行なわれる。
【0146】DMACは、CPUとバス接続されてお
り、CPUを介さないで、各メモリや各I/Oコントロ
−ラ(例えば、外部接続されているフラッシュメモリ)
を直接アクセスできるコントローラであり、メモリ転送
や外部記憶装置とのリード/ライトに用いられる。
【0147】DMACの状態の移り変りは、図5のシス
テム全体の状態と同様であるが時間的に見ると異なる。
例えば、システムが実行状態であっても、DMACは待
機中ということもある。システムにDMAの要求があっ
て、メモリ転送やI/Oデータの転送が行なわれるの
で、DMA要求がない限り待機していることになる。
【0148】次に、システムの中で各状態におけるDM
ACの個別制御部PRが論理的に実行する物理的なパワ
ーマネージメントの一例を表7に示す。これは、システ
ムアプリケーションによって異なる。
【0149】
【表7】
【0150】ここで、表7の各項目を説明する。
【0151】クロックダウンは、DMAC内のクロック
周波数を複数段階に設定して周波数を下げる。クロック
ストップは、DMAC内のクロックを停止させる。マシ
ンステートセーブは、DMAC内の状態を一時記憶す
る。DCバイアスモードは、DMACが待避状態に入る
ことを、個別制御部PRがPI/Oコントロ−ラの個別
制御部PRに知らせて電源をコントロールし、DMAC
の電源をDCバイアスモードにする。タイムアウトは、
DMACはタイマ機能をもたないが、システムの中でタ
イマによる待避イベントがあれば、DMACの個別制御
部PRがPI/Oコントロ−ラの個別制御部PRに知ら
せてDMACはDCバイアスモードに入る。ディスプレ
イパワーオフは、DMACの個別制御部PRがPI/O
コントロ−ラの個別制御部PRに表示の電源をコントロ
ールすることを要求して遮断する。バックライトパワー
オフは、LCDの場合、DMACの個別制御部PRがP
I/Oコントロ−ラの個別制御部PRにバックライトの
電源をコントロールすることを要求して遮断する。
【0152】次に、フラッシュ・メモリ・コントロ−ラ
(FMC)の個別制御部PRに含まれているの各レジス
タについて説明する。
【0153】FMCがコントロールするフラッシュメモ
リは、動作中は、電力消費があっても、非動作時は全く
電力が消費もなく、電源を供給しなくても記憶されてい
るデータは保持されるので、メモリに対しては、いつで
もパワーを遮断することができる(非動作時は物理的な
遮断ができる)。後述する表8の各モードに加えて、フ
ラッシュ・メモリ・パワーオフのモードがある。このコ
ントロールは、FMCの個別制御部PRが非動作時であ
ることを、ステイタス・レジスタによって知ることがで
きるので、FMCの個別制御部PRがPI/Oコントロ
−ラの個別制御部PRに知らせて外部記憶装置(エクス
タ−ナル・メモリ)の電源を遮断することができる。
【0154】コマンド・レジスタやデータ・レジスタに
は、システムの電源投入時、FMCが実行するパワーマ
ネジメントの命令やデータが表8の各モードを実行する
ためにコード化されて入力されている。
【0155】ステイタス・レジスタには、個別制御部P
Rがパワーマネージメントをしているステイタス情報が
個別制御部PR自体のコントロールによって入力されて
いる。このステイタス情報は、パワーマネジメントを実
行しているか否かの情報、各モードの種別、及び各モー
ド処理の実行ステイタスがコード化されている。
【0156】コントロール・レジスタには、クロックダ
ウン時の制御値が入力されている。FMCの個別制御部
PRから入力されるマイクロオーダーは、FMCの各レ
ジスタの入出力をコントロールするために使われる。
【0157】電源のコントロールはFMCの個別制御部
PRがPI/Oコントロ−ラの個別制御部PRに要求を
出して行なわれる。
【0158】FMCは、CPUとバス接続されており、
バイト単位の転送やワード単位の他、ブロック単位(例
えば512B)の転送を行い、外部メモリに対してデータ・
コントロールのリードやライト・コントロールを行う。
また、外部メモリをファイルとして扱うファイルコント
ローラでもある。
【0159】FMCの状態の移り変りは、図5のシステ
ム全体の状態と同様であるが、時間的に見ると変化は異
なる。例えば、システムが実行状態であっても、FMC
は待機中ということもある。システムが外部メモリに対
して、リード要求やライト要求を出して、外部メモリか
らデータをリードしたり、外部メモリへライトするの
で、リードやライト要求がない限り待機状態になる。
【0160】次に、システムの中で、各状態におけるF
MCの個別制御部PRが論理的に実行する物理的なパワ
ーマネージメントの一例を表8に示す。これは、システ
ムアプリケーションによって異なる。
【0161】
【表8】
【0162】ここで、表8の各項目を説明する。
【0163】クロックダウンは、FMC内のクロック周
波数を複数段階に設定して、周波数を下げる。クロック
ストップは、FMC内のクロックを停止させる。マシン
ステートセーブは、FMC内の状態を一時記憶する。D
Cバイアスモードは、FMCが待避状態に入ることを、
個別制御部PRがPI/Oコントロ−ラの個別制御部P
Rに知らせて、電源をコントロールし、FMCの電源を
DCバイアスモードにする。タイムアウトは、FMCで
はタイマ機能をもたないが、システムの中でタイマによ
る待避イベントがあれば、FMCの個別制御部PRがP
I/Oコントロ−ラの個別制御部PRに知らせてFMC
がDCバイアスモードに入る。ディスプレイパワーオフ
は、FMCの個別制御部PRがPI/Oコントロ−ラの
個別制御部PRに表示の電源をコントロールすることを
要求して遮断する。バックライトパワーオフは、LCD
の場合、FMCの個別制御部PRがPI/Oコントロ−
ラの個別制御部PRにバックライトの電源をコントロー
ルすることを要求して遮断する。
【0164】続いて、ビテオ・デ−タ・コントロ−ラ
(VDC)の個別制御部PRに含まれている各レジスタ
について説明する。
【0165】コマンド・レジスタやデータ・レジスタに
は、電源投入時、VDCが実行するパワーマネジメント
の命令やデータが表9の各モードを実行するためにコー
ド化されて入力されている。
【0166】ステイタス・レジスタには、個別制御部P
Rがパワーマネージメントをしているステイタス情報
が、個別制御部PR自体のコントロールによって入力さ
れている。このステイタス情報は、パワーマネジメント
を実行しているか否かの情報、各モードの種別、及び各
モード処理の実行ステイタスがコード化されている。
【0167】コントロール・レジスタには、クロックダ
ウン時の制御値が入力されている。VDCの個別制御部
PRから入力されるマイクロオーダーは、描画アドレス
制御部や表示アドレス制御部、ビデオデータ制御部等の
入出力(I/O)コントロールに使われる。
【0168】電源のコントロールは、VDCの個別制御
部PRがPI/Oコントロ−ラの個別制御部PRに要求
を出して行なわれる。
【0169】VDCは、CPUとバス接続されており、
描画タイミングの選択、直線や円弧、四辺形、文字等の
描画やスクロール、自動カーソル等ビデオデータのコン
トロールを行うコントローラである。
【0170】更に、ローカルバスには、ビデオ・ラム
(以下、V−RAMと称する)がビディオデータの表示
のために接続されるが、V−RAMのビットデータをコ
ントロールするものである。このV−RAMには、D−
RAMが使われるときもあるので、D−RAMのリフレ
ッシュ機能を有する。
【0171】D−RAMの変わりに、リフレッシュが不
要な疑自己リフレッシュ・ラム(疑似S−RAM)を用
いてもよい。
【0172】VDCは、CRTとインターフェイスされ
るか、またはリキッド・クリスタル・ディスプレイ・コ
ントロ−ラ(以下、LCDCと称する)としても使用さ
れる。この場合、LCDフラットディスプレイに接続さ
れるので、LCD表示用データインタフェイスコンバー
タを含んだコントローラになるが、ビディオデータのコ
ントロール機能は同一であり、VDCのパワーマネジメ
ントの説明で充分であるので説明を省略する。
【0173】VDCの状態の移り変りは、図5のシステ
ム全体の状態と同様であるが、時間的に見ると異なって
いる。例えば、システムが実行状態にあっても、VDC
は待機しているということもある。システムがデータ処
理(作表演算やファイルアクセス等)中であっても、V
DCは、非動作でよく、データ処理の終了後にVDCは
動作を始めればよいので、待機していることがある。
【0174】次に、システムの中で、各状態におけるV
DCの個別制御部PRが論理的に実行する物理的なパワ
ーマネジメントの一例を表9に示す。これは、システム
アプリケーションによって異なる。
【0175】
【表9】
【0176】ここで、表9の各項目を説明する。
【0177】クロックダウンは、VDC内のクロック周
波数を複数段階に設定して周波数を下げる。
【0178】クロックストップは、VDC内のクロック
を停止させる。但し、V−RAMにD−RAMが使われ
ているときはこのモードはない。S−RAMや疑似S−
RAMが使用されているときはクロックを停止させるこ
とができる。
【0179】マシンステートセーブは、VDC内の状態
を一時記憶する。
【0180】DCバイアスモードは、VDCの個別制御
部PRが待避状態に入ることをPI/Oコントロ−ラの
個別制御部PRに知らせて電源をコントロールし、VD
Cの電源をDCバイアスレベルにする。
【0181】タイムアウトは、VDCではタイマ機能を
もたないが、システムの中でタイマによる待避イベント
があれば、VDCの個別制御部PRがPI/Oコントロ
−ラの個別制御部PRに知らせてVDCがDCバイアス
モードに入る。
【0182】ディスプレイパワーオフは、VDCの個別
制御部PRがPI/Oコントロ−ラの個別制御部PRに
表示の電源をコントロールすることを要求して遮断す
る。
【0183】バックライトパワーオフは、LCDの場
合、VDCの個別制御部PRがPI/Oコントロ−ラの
個別制御部PRにバックライトの電源をコントロールす
ることを要求して遮断する。
【0184】次に、個別制御部PRを有するキ−ボ−ド
・コントロ−ラ(KBC(SI/O(II)))の個別制
御部PRに含まれている各レジスタについて説明する。
【0185】コマンド・レジスタやデータ・レジスタに
は、システムの電源投入時、KBCの個別制御部PRが
実行するパワーマネージメントの命令やデータが表10
の各モードを実行処理するためにコード化されて入力さ
れている。
【0186】ステイタス・レジスタには、個別制御部P
Rがパワーマネージメントをしているステイタス情報が
個別制御部PR自体のコントロールによって入力されて
いる。このステイタス情報は、パワーマネージメントを
実行しているか否かの情報や各モードの種別や各モード
の処理の実行ステイタスがコード化されている。
【0187】コントロール・レジスタには、クロックダ
ウン時の制御値が入力されている。KBCに入力される
マイクロオーダは、レジスタグループの入出力やその他
をコントロールするために使われる。
【0188】電源をコントロールするときは、KBCの
個別制御部PRがSI/O(II)の個別制御部PRを通し
てPI/Oコントロ−ラの個別制御部PRに要求を出し
て電源がコントロールされる。
【0189】SI/O(II)は、常にKBCに同期して、
シリアルにインターフェイスし、システムのキ−入力を
知らせ、キ−入力処理を行う。また、SI/O(II)の個
別制御部PRは、KBCの個別制御部PRのもとでコン
トロールされて表10の各モードを実行する。
【0190】KBCは、図3に示すようにバスと接続さ
れないで、独立している非同期に入力されるキ−・ボー
ドの信号をシステムに同期させ、文字/記号、数値キー
等コード化するコントローラであり、マイクロコンピュ
ータ・ユニットが使われることが多い。これは、ROM
やRAM、I/Oポートを内蔵している。図3のシステ
ム例では、KBCにもう一方のSI/O(II)が接続され
ているが、KBCと同一の状態の移り変りをする。KB
Cからのシリアル信号をシステムとシリアルにインター
フェイスする。
【0191】KBCの状態の移り変りは、図5のシステ
ム全体の状態と同じであるが、他のI/Oコントローラ
を含むシステムとは、時間的に見ると変化は全く異な
る。例えば、システムが実行状態にあっても、KBCは
待機している時間がほとんどである。連続的なキ−入力
のときには、比較的多くKBCはシステムをアクセスす
る。
【0192】しかし、割込優先度の高いキ−入力があれ
ば、システムは常にこのキ−入力を受付け(但し、リア
ル・タイム・クロックを除く)、待避イベントであれば
待避へ、復帰イベントであれば復帰へとシステムの状態
が遷移する。
【0193】次に、システムの中で各状態におけるKB
Cの個別制御部PRが論理的に実行する物理的パワーマ
ネジメントの一例を表10に示す。これは、システムア
プリケーションによって異なる。SI/O(II)もKBC
と同じである。
【0194】
【表10】
【0195】ここで、表10の各項目を説明する。
【0196】クロックダウンは、KBC内のクロック周
波数を複数段階に設定してクロック周波数を下げる。ク
ロックストップは、KBC内のクロックを停止させる。
マシンステートセーブは、KBC内の状態を一時記憶さ
せる。DCバイアスモードは、KBCでは、DCバスア
スモードは設定しない。なぜならば、キ−入力は非同期
入力であり、キ−入力があったことをシステムに知らせ
なければならず、特にスペシャル・キ−SKを常に受付
けなければならない。しかしシステムアプリケ−ション
によっては待機状態でのみキ−入力を受け付けるシステ
ムもあるので、このような場合はDCバイアスモ−ドが
設定できる。タイムアウトは、KBCでは、このモード
を設定しない。なぜならば、非同期入力であるためにキ
−入力があったことを処理しなければならない。しか
し、一定時間(実用的には分単位)経過すれば、他のI
/Oコントローラの個別制御部PRがタイムアウトの要
求を出してタイムアウトになることがある。ディスプレ
イパワーオフは、KBCの個別制御部PRが、PI/O
コントロ−ラの個別制御部PRに表示の電源をコントロ
ールすることを要求して遮断する。バックライトパワー
オフは、LCDの場合、KBCの個別制御部PRが、P
I/Oコントロ−ラの個別制御部PRにバックライトの
電源をコントロールすることを要求して遮断する。
【0197】次に、各メモリについて説明する。
【0198】システムのメインメモリにはD−RAMが
主として使用されるが、S−RAMはその低消費電力性
やスタティックなデータ記憶ができることからシステム
規模に応じて多く使用され得る。
【0199】D−RAMをメインメモリとして使用する
システムでは、その特性上、一定時間内のリフレッシュ
を常に伴うことからDCバイアスモードは存在しない
が、CTCによるクロックダウンのパワーマネジメント
は存在する。
【0200】他方、S−RAMは、その特性によってス
タティックなデータ保持ができることからDCバイアイ
モードをもつことができる。即ち、PI/Oコントロ−
ラが待避状態に入ったとき、PI/OのPRが、S−R
AM(メインメモリ)の電源をコントロールして、DC
バイアスモードにする。疑似S−RAMは、セルフ・リ
フレッシュなので、D−RAMと同様にDCバイアイモ
ードは設定しない。
【0201】ICメモリカードは、多様なメモリが使わ
れる部分である。大きくは、ROMとRAMである。M
−RAMも、EP−ROMもE2 PROMその他のRO
Mも全てROMとして扱う。
【0202】ROMは、メモリの電源を遮断してもデー
タを保持するのでDCバイアスモードが存在し物理的に
もパワーオフができるのでパワーオフモードが存在す
る。
【0203】他方、RAMの場合は、D−RAM、S−
RAM、疑似S−RAMがあるが、ICメモリカードは
着装、脱着して使用されるので、D−RAMは実用上、
ICメモリカードとしての使用に難点がある。メインメ
モリで説明したことから、S−RAMによるICメモリ
カードは、DCバイアスモードをもつことができ、PI
/Oコントロ−ラの個別制御部PRが電源コントロール
する。疑似S−RAMの場合は、セルフ・リフレッシュ
をもっているので脱着してもフルパワーにしておけば、
データ保持ができるがDCバイアスモードは設定しな
い。D−RAMと同様に実用的にも難点がある。
【0204】大規模な大規模集積回路(LSI)化技術
が進み、システムが1つのチップに集積された場合にお
いても、CPUや他のI/Oコントロ−ラは、このパワ
−マネ−ジメントシステムによって、CPUや個別のI
/Oコントロ−ラの電源を制御するように構成できる。
【0205】大規模LSI化技術によって、将来、図3
のようなシステムが1つのチップに集積された場合や、
もっと進んでウエファ−・スケ−ル・インテグレ−ショ
ン技術により、システムが集積された場合、システムの
低消費電力化がますます重要になってくる。このとき、
システムはシリコンの上に集積されるが、上述した本発
明の分散パワ−・マネ−ジメント・システムによって、
CPUや個別のI/Oコントロ−ラ、その他のメモリの
電源を制御できるので、シリコン上の消費電力をシリコ
ン全体に分散させることができる。即ち、安定したシス
テムの動作や大規模LSIの安定性や量産性を確保する
ことができる。
【0206】また、半導体の周波数は、駆動電圧に依存
するという特性を有しており、駆動電圧を高くすると動
作周波数を高くすることができ、駆動電圧を低くすると
動作周波数を低くすることができる。上述した本発明の
分散パワ−・マネ−ジメント・システムは、電源をコン
トロ−ルして駆動電圧をスイッチングしているので、フ
ル・パワ−・モ−ドとDCバイアス・モ−ドをもつこと
ができる。このことは、低消費電力化を実現させると共
に、システムの動作、非動作によって処理速度の上昇と
下降を制御してシステム全体の処理速度を落すことがな
いように制御することが可能になる。即ち、システムの
動作中は処理速度を上げ、非動作中は処理速度を下げる
制御も可能になる。
【0207】図15は、図7に示されたパワ−・コント
ロ−ルのブロック図に対応したパワ−制御の信号波形と
制御信号A,Bによってスイッチングされる電源の動き
を示すタイミング・チャ−トである。
【0208】即ち、図15は、外部のパワ−・コントロ
−ル部(即ち、PI/Oのパワ−・コントロ−ル・ポ−
トからの入出力信号によって、制御信号A,Bを合成さ
せる)を通してCPUやI/Oコントロ−ラのそれぞれ
の電源をコントロ−ルする制御信号A,Bの波形例を示
している。
【0209】なお、制御信号A,Bの波形はCPUやそ
れぞれのI/Oコントロ−ラの機能的な特性やシステム
によって異なる。
【0210】図16は、本発明のパワ−・コントロ−ル
の第2実施例の構成を示すブロック図である。
【0211】図16の個別制御部PRは、個別制御部P
R自体でも電源をコントロ−ルできるように構成されて
いる。
【0212】図16の個別制御部PRは、図1に示す本
発明のパワ−・コントロ−ルの第1実施例に対して、パ
ワ−・コントロ−ルするためのロジック・ブロックが追
加されている。
【0213】追加されたロジック・ブロックは、制御ゲ
−ト16、及び制御ゲ−ト16に接続されたフリップ・フロ
ップ17によって構成されている。
【0214】上記ロジック・ブロックでは、制御ゲ−ト
16はマイクロ・オ−ダ及びデ−タ・レジスタの出力ビッ
トであるパワ−・コントロ−ル・ビットの出力信号をそ
れぞれ入力し、フリップ・フロップ17は制御ゲ−ト16の
出力に基づいてオン状態またはオフ状態を形成して、こ
のオン状態またはオフ状態に基づいてPCCへの入力信
号Ai,Biを出力する。
【0215】図17は、このときのパワ−制御の信号波
形である制御信号A,制御信号Bを示すタイミング・チ
ャ−トである。図17は、更に、制御信号A,制御信号
Bによって制御される電源の動きも示している。
【0216】制御信号Aは、個別制御部PR自体でコン
トロ−ルされるので、スタンバイ・モ−ドに入るときは
電源が−V′ccにスイッチングされるため、信号レベル
は図17に示すようになる。
【0217】また、制御信号Bは、フル・パワ−・モ−
ドでは電源が−Vccにスイッチングされるため、図17
に示すようになる。
【0218】即ち、スタンバイ・モ−ドにする信号が制
御信号Bであり、フル・パワ−・モ−ドにする信号が制
御信号Aである。
【0219】図18は、個別制御部PR自体でパワ−制
御を行うときのブロック図を示している。なお、制御信
号A,制御信号Bの波形は、CPUやそれぞれのI/O
コントロ−ラの機能的な特性やシステムによって異な
る。
【0220】図19は、図18のCPUに関する構成を
詳細に示す図である。
【0221】図19に示すように、CPUは、個別制御
部PRと、個別制御部PRに接続されていると共にPC
Cにも接続されているトランジスタ回路部を備えてい
る。また、図19には、オン電流、オフ電流はトランジ
スタ回路部とPCCの端子Ai,Biとの間を流れを示
している。
【0222】図19に示すように、CPUや他のI/O
コントロ−ラにはBi−CMOSが含まれており、Bi
−CMOSはPCCの各端子Ai,Biに接続されてい
ると共に、CPUや他のI/Oコントロ−ラに含まれて
いる個別制御部PRに接続されている。
【0223】表11は、図1のコマンド・レジスタによ
るパワ−・マネ−ジメント命令を示す。
【0224】
【表11】
【0225】表12は、表11に示した図1のコマンド
・レジスタの構成内容を示す。
【0226】
【表12】
【0227】表13は、図1のステイタス・レジスタの
構成内容を示す。
【0228】
【表13】
【0229】表14は、表13に示した状態を表すSM
3,SM2,及びSM1の具体的な内容を示す。
【0230】
【表14】
【0231】表15は、表13に示したSM 1〜SM11のス
イッチ・ロジックを示す。
【0232】
【表15】
【0233】表16は、図1のコントロ−ル・レジスタ
の構成内容を示す。
【0234】
【表16】
【0235】また、表17及び表18は、コントロ−ル
・レジスタのクロック・ダウン値及びタイム・アウト値
をそれぞれ示す。
【0236】
【表17】
【0237】
【表18】
【0238】表19及び表20は、図1のデ−タ・レジ
スタの構成内容及び具体的な命令内容をそれぞれ示す。
【0239】
【表19】
【0240】
【表20】
【0241】表11〜表20は、多様なパワ−・マネ−
ジメント命令がある中でその一例であり、また各レジス
タの構成内容も多様である中での一例である。
【0242】次に、上記表11〜表20、及び図20〜
図22のフロ−チャ−トをそれぞれ参照して、図1に示
すPI/Oの個別制御部PRのパワ−・マネ−ジメント
の動作がシステムアプリケ−ションによって種々ある中
で、その一例を説明する。
【0243】まず、図9に示す並列入出力コントロ−ラ
(PI/O)を構成しているコマンド・レジスタ、第1
ポ−ト〜第4ポ−ト、第1グル−プ・コントロ−ル、及
び第2グル−プ・コントロ−ルをそれぞれ初期化(イニ
シャライズ)して(ステップS1)、図1のPI/Oの
個別制御部PRを構成しているコマンド・レジスタCR
をF306にセットすると共に、ステイタス・レジスタ
SR、コントロ−ル・レジスタCLR、及びデ−タ・レ
ジスタDRをそれぞれ0000(各数値はhexiadecimal
を表す)にセットして(ステップS2)、PI/Oの個
別制御部PRをイニシャライズ状態に設定し(ステップ
S3)、イニシャライズが終了したか否かを判定し(ス
テップS4)、上記ステップS4でイニシャライズが終
了していない(NO)と判定された場合には、スペシャ
ル・キ−(SKキ−)の割込があったか否かを判定し
(ステップS5)、上記ステップS5でSKキ−の割込
がない(NO)と判定された場合には、上記ステップS
3に戻ってSKキ−の割込があるまでル−ティンを繰り
返して実行し、上記ステップS5でSKキ−の割込があ
った(YES)と判定された場合には、“マスクできな
い割込”(Non-Maskable Interrupt,以下、NMIと称
する)を1にセットすると共に、マスタ−/スレ−ブの
フラッグ(以下、M/Sと称する)も同時に1にセット
し(ステップS6)、システムの状態を表すSM3を
0,SM2を1,及びSM1を0にそれぞれセットして
(ステップS7)、“待避状態”(表14参照)を形成
し(ステップS8)、処理1を実行する(ステップS
9)。
【0244】ここで、図23を参照して、処理1の内容
を説明する。
【0245】図23に示すように、処理1では、コマン
ド・レジスタCR2の2番目のビットCR2(2)が1
であるか否か(即ちクロックをコントロ−ルするか否
か)を判定し(ステップS91)、上記ステップS91
でコマンド・レジスタCR2(2)が1である(YE
S)(即ちクロックをコントロ−ルする)と判定された
場合には、コントロ−ル・レジスタCLR2の2番目の
ビットCLR2(2)を1にセットして(ステップS9
2)、クロック・ダウン値を1/8倍(表17参照)に
セットして処理を終了する(ステップS93)。また、
上記ステップS91でコマンド・レジスタCR2(2)
が1でない(NO)と判定された場合には、処理を終了
する。
【0246】図20に戻って、処理1を終了したなら
ば、再びSKキ−の割込があったか否かを判定し(ステ
ップS10)、上記ステップS10でSKキ−の割込が
ない(NO)と判定された場合には、上記ステップS8
の“待避状態”に戻り、上記ステップS10でSKキ−
の割込があった(YES)と判定された場合には、NM
I及びM/Sをそれぞれ0にリセットし(ステップS1
1)、SM3,SM2,及びSM1を0に,コントロ−
ル・レジスタCLRを0000にそれぞれリセットして
(ステップS12)、上記ステップS3に戻る。
【0247】続いて、図20及び図21に示すように、
上記ステップS4でイニシャライズが終了した(YE
S)と判定された場合には、SM3を0,SM2を0,
SM1を1にそれぞれセットして(ステップS13)、
“待機状態”が形成され(ステップS14)、SKキ−
の割込があったか否かを判定し(ステップS15)、上
記ステップS15でSKキ−の割込があった(YES)
と判定された場合には、NMIを1にセットすると共
に、M/Sも同時に1にセットし(ステップS16)、
SM3を0,SM2を1,及びSM1を0にそれぞれセ
ットして(ステップS17)、“待避状態”(表14参
照)を形成し(ステップS18)、処理2を実行する
(ステップS19)。
【0248】ここで、図24を参照して、処理2の内容
を説明する。
【0249】図24に示すように、処理2では、コマン
ド・レジスタCR2の6番目のビットCR2(6)が1
であるか否か(即ち、パワ−をオフするか否か)を判定
し(ステップS191)、上記ステップS191でコマ
ンド・レジスタCR2(6)が1である(YES)(即
ちパワ−をオフする)と判定された場合には、デ−タ・
レジスタDR2の4番目のビットDR2(4)を1にセ
ットし(ステップS192)、ディスプレイ・パワ−を
オフ(表20参照)して(ステップS193)、デ−タ
・レジスタDR2の5番目のビットDR2(5)を1に
セットし(ステップS194)、バック・ライトをオフ
(表20参照)する(ステップS195)。
【0250】続いて、コマンド・レジスタCR2の5番
目のビットCR2(5)が1であるか否か(即ち、DC
バイアス・モ−ドか否か)を判定し(ステップS19
6)、上記ステップS196でコマンド・レジスタCR
2(5)が1である(YES)(即ちDCバイアス・モ
−ドである)と判定された場合には、デ−タ・レジスタ
DRを1FFFにセットし(ステップS197)、デ−
タ・レジスタDRの内容を第1ポ−トに出力して(ステ
ップS198)、DCバイアス・モ−ドを形成する(ス
テップS199)。
【0251】更に、コマンド・レジスタCR2の2番目
のビットCR2(2)が1であるか否か(即ち、クロッ
ク・コントロ−ルか否か)を判定し(ステップS191
0)、上記ステップS1910でコマンド・レジスタC
R2(2)が1である(YES)(即ちクロック・コン
トロ−ルである)と判定された場合には、コントロ−ル
・レジスタCLR2の8番目のビットCLR2(8)を
1にセットし(ステップS1911)、クロック・スト
ップ(表17参照)を形成する(ステップS191
2)。
【0252】図21に戻って、処理2を終了したなら
ば、再びSKキ−の割込があったか否かを判定し(ステ
ップS20)、上記ステップS20でSKキ−の割込が
あった(YES)と判定された場合には、NMI及びM
/Sをそれぞれ0にリセットし(ステップS21)、S
M3及びSM2を0に、SM1を1に、コントロ−ル・
レジスタCLRを0000に、デ−タ・レジスタDRを
0000にそれぞれリセットして(ステップS22)、
デ−タ・レジスタDRの内容を第1ポ−トに出力して
(ステップS23)、上記ステップS14に戻る。
【0253】また、上記ステップS20でSKキ−の割
込がない(NO)と判定された場合には、コマンド・レ
ジスタCR1の1番目のビットCR1(1)が1である
か否か(即ち、パワ−・オンか否か)を判定し(ステッ
プS24)、上記ステップS24でCR1(1)が1で
ない(NO)と判定された場合には、上記ステップS1
8に戻り、他方、上記ステップS24でCR1(1)が
1である(YES)と判定された場合には、デ−タ・レ
ジスタDR2の8番目のビットDR2(8)を1にセッ
トし(ステップS25)、ディスプレイ/バックライト
をオンにして(ステップS26)、上記ステップS18
に戻る。
【0254】上記ステップS15でSKキ−の割込がな
い(NO)と判定された場合には、処理3を実行する
(ステップS27)。
【0255】ここで、図25を参照して、処理3を説明
する。
【0256】図25に示すように、処理3では、M/S
を1にセットし(ステップS271)、“システム管理
による割込“(System Management Interrupt (以下、
SMIと称する))のSMI1 が1であるか否かを判定
し(ステップS272)、上記ステップS272でSM
I1 が1である(YES)と判定された場合には、デ−
タ・レジスタDR1の1番目のビットDR1(1)を1
にセット(即ち、VDCのパワ−・コントロ−ルをオ
ン)し(ステップS273)、上記ステップS272で
SMI1 が1でない(NO)と判定された場合には、D
R1(1)を0にセットする(ステップS274)。
【0257】続いて、SMI2 が1であるか否かを判定
し(ステップS275)、上記ステップS275でSM
I2 が1である(YES)と判定された場合には、デ−
タ・レジスタDR1の2番目のビットDR1(2)を1
にセット(即ち、FMCのパワ−・コントロ−ルをオ
ン)し(ステップS276)、上記ステップS275で
SMI2 が1でない(NO)と判定された場合には、D
R1(2)を0にセットする(ステップS277)。
【0258】以下、SMI3 が1であるか否かを判定し
(ステップS278)、上記ステップS278でSMI
3 が1である(YES)と判定された場合には、デ−タ
・レジスタDR1の3番目のビットDR1(3)を1に
セット(即ち、SI/O(II)のパワ−・コントロ−ル
をオン)し(ステップS279)、上記ステップS27
8でSMI3 が1でない(NO)と判定された場合に
は、DR1(3)を0にセットする(ステップS271
0)。
【0259】同様に、SMI4 が1であるか否かを判定
し(ステップS2711)、上記ステップS2711で
SMI4 が1である(YES)と判定された場合には、
デ−タ・レジスタDR1の4番目のビットDR1(4)
を1にセット(即ち、DMACのパワ−・コントロ−ル
をオン)し(ステップS2712)、上記ステップS2
711でSMI4 が1でない(NO)と判定された場合
には、DR1(4)を0にセットする(ステップS27
13)。
【0260】SMI5 が1であるか否かを判定し(ステ
ップS2714)、上記ステップS2714でSMI5
が1である(YES)と判定された場合には、デ−タ・
レジスタDR1の5番目のビットDR1(5)を1にセ
ット(即ち、INTCのパワ−・コントロ−ルをオン)
し(ステップS2715)、上記ステップS2714で
SMI5 が1でない(NO)と判定された場合には、D
R1(5)を0にセットする(ステップS2716)。
【0261】SMI6 が1であるか否かを判定し(ステ
ップS2717)、上記ステップS2717でSMI6
が1である(YES)と判定された場合には、デ−タ・
レジスタDR1の6番目のビットDR1(6)を1にセ
ット(即ち、CTCのパワ−・コントロ−ルをオン)し
(ステップS2718)、上記ステップS2717でS
MI6 が1でない(NO)と判定された場合には、DR
1(6)を0にセットする(ステップS2719)。
【0262】SMI7 が1であるか否かを判定し(ステ
ップS2720)、上記ステップS2720でSMI7
が1である(YES)と判定された場合には、デ−タ・
レジスタDR1の7番目のビットDR1(7)を1にセ
ット(即ち、RTCのパワ−・コントロ−ルをオン)し
(ステップS2721)、上記ステップS2720でS
MI7 が1でない(NO)と判定された場合には、DR
1(7)を0にセットする(ステップS2722)。
【0263】同様に、SMI9 が1であるか否かを判定
し(ステップS2723)、上記ステップS2723で
SMI9 が1である(YES)と判定された場合には、
デ−タ・レジスタDR2の1番目のビットDR2(1)
を1にセット(即ち、SI/O(I)のパワ−・コント
ロ−ルをオン)し(ステップS2724)、上記ステッ
プS2723でSMI9 が1でない(NO)と判定され
た場合には、DR2(1)を0にセットする(ステップ
S2725)。
【0264】SMI10が1であるか否かを判定し(ステ
ップS2726)、上記ステップS2726でSMI10
が1である(YES)と判定された場合には、デ−タ・
レジスタDR2の2番目のビットDR2(2)を1にセ
ット(即ち、KBCのパワ−・コントロ−ルをオン)し
(ステップS2727)、上記ステップS2726でS
MI10が1でない(NO)と判定された場合には、DR
2(2)を0にセットする(ステップS2728)。
【0265】更に、SMI11が1であるか否かを判定し
(ステップS2729)、上記ステップS2729でS
MI11が1である(YES)と判定された場合には、デ
−タ・レジスタDR2の3番目のビットDR2(3)を
1にセット(即ち、CPUのパワ−・コントロ−ルをオ
ン)し(ステップS2730)、上記ステップS272
9でSMI11が1でない(NO)と判定された場合に
は、DR2(3)を0にセットする(ステップS273
1)。これらデ−タ・レジスタDRの内容をPI/Oの
第1ポ−トに出力して(ステップS2732)、DCバ
イアス・モ−ドを設定する(ステップS2733)。即
ち、処理3では、SMIの要求があったデバイスのパワ
−をコントロ−ルする。
【0266】図21に戻って、処理3を終了したなら
ば、実行イベントがあるか否かを判定し(ステップS2
8)、上記ステップS28で実行イベントがない(N
O)と判定された場合には、コマンド・レジスタCR2
の1番目のビットCR2(1)が1であるか否かを更に
判定し(ステップS29)、上記ステップS29でCR
2(1)が1でない(NO)と判定された場合には、上
記ステップS14に戻る。また、図21及び図22に示
すように、上記ステップS29でCR2(1)が1であ
る(YES)と判定された場合には、コントロ−ル・レ
ジスタCLR2の3番目のビットCLR2(3)を1に
セットして(ステップS30)、クロック・ダウン値を
1/12倍に設定する(ステップS31)。
【0267】他方、上記ステップS28で実行イベント
がある(YES)と判定された場合には、ステイタス・
レジスタSR,コントロ−ル・レジスタCLR,及びデ
−タ・レジスタDRをそれぞれ0000にセットすると
同時に、M/Sを0にセットし(ステップS32)、デ
−タ・レジスタDRの内容を第1ポ−トに出力し(ステ
ップS33)、SM3を0に、SM2を1に、SM1を
1にそれぞれセットし(ステップS34)、実行状態を
形成し(ステップS35)、プリント命令があるか否か
を判定し(ステップS36)、上記ステップS36でプ
リント命令がない(NO)と判定された場合には、SK
キ−の割込があるか否かを判定し(ステップS37)、
上記ステップS37でSKキ−の割込がある(YES)
と判定された場合には、NMI及びM/Sをそれぞれ1
にセットし(ステップS38)、SM3を0に,SM2
を1に,そしてSM1を0にセットして(ステップS3
9)、待避状態を形成して(ステップS40)、処理4
を実行する(ステップS41)。
【0268】ここで、図26を参照して、処理4を説明
する。
【0269】図26の処理4では、コマンド・レジスタ
CR2の7番目のビットCR2(7)が1であるか否か
を判定し(ステップS411)、上記ステップS411
でCR2(7)が1である(YES)と判定された場合
には、デ−タ・レジスタDR2の4番目のビットDR2
(4)を1にセットし(ステップS412)、ディスプ
レのパワ−をオフに設定し(ステップS413)、コマ
ンド・レジスタCR2の8番目のビットCR2(8)が
1であるか否かを判定し(ステップS414)、上記ス
テップS414でCR2(8)が1である(YES)と
判定された場合には、デ−タ・レジスタDR2の5番目
のビットDR2(5)を1にセットし(ステップS41
5)、バック・ライトのパワ−をオフに設定し(ステッ
プS416)、コマンド・レジスタCR2の5番目のビ
ットCR2(5)が1であるか否かを判定し(ステップ
S417)、上記ステップS417でCR2(5)が1
である(YES)と判定された場合には、デ−タ・レジ
スタDRを1FFFにセットし(ステップS418)、
デ−タ・レジスタDRの内容を第1ポ−トに出力し(ス
テップS419)、DCバイアス・モ−ドに設定し(ス
テップS4110)、コマンド・レジスタCR2の1番
目のビットCR2(1)が1であるか否かを判定し(ス
テップS4111)、上記ステップS4111でCR2
(1)が1である(YES)と判定された場合には、コ
ントロ−ル・レジスタCLR2の2番目のビットCLR
2(2)を1にセットして(ステップS4112)、ク
ロック・ダウン値を1/8倍に設定する(ステップS4
113)。
【0270】図22に戻って、処理4を実行したなら
ば、再びSKキ−の割込があったか否かを判定し(ステ
ップS42)、上記ステップS42でSKキ−の割込が
あった(YES)と判定された場合には、NMI及びM
/Sをそれぞれ0にリセットし(ステップS43)、コ
ントロ−ル・レジスタCLRを0000に、デ−タ・レ
ジスタDRを0000にそれぞれリセットして(ステッ
プS44)、上記ステップS33に戻る。また、上記ス
テップS42でSKキ−の割込がない(NO)と判定さ
れた場合には、上記ステップS40に戻る。
【0271】上記ステップS37で、SKキ−の割込が
ない(NO)と判定された場合には、処理5を実行する
(ステップS45)。
【0272】ここで、図27を参照して、処理5を説明
する。
【0273】図27の処理5では、M/Sを1にセット
し(ステップS451)、SMI1が1であるか否かを
判定し(ステップS452)、上記ステップS452で
SMI1 が1である(YES)と判定された場合には、
デ−タ・レジスタDR1の1番目のビットDR1(1)
を1にセット(即ち、VDCのパワ−・コントロ−ルを
オン)し(ステップS453)、上記ステップS452
でSMI1 が1でない(NO)と判定された場合には、
DR1(1)を0にセットする(ステップS454)。
【0274】SMI2 が1であるか否かを判定し(ステ
ップS455)、上記ステップS455でSMI2 が1
である(YES)と判定された場合には、デ−タ・レジ
スタDR1の2番目のビットDR1(2)を1にセット
(即ち、FMCのパワ−・コントロ−ルをオン)し(ス
テップS456)、上記ステップS455でSMI2が
1でない(NO)と判定された場合には、DR1(2)
を0にセットする(ステップS457)。
【0275】SMI3 が1であるか否かを判定し(ステ
ップS458)、上記ステップS458でSMI3 が1
である(YES)と判定された場合には、デ−タ・レジ
スタDR1の3番目のビットDR1(3)を1にセット
(即ち、SI/O(II)のパワ−・コントロ−ルをオ
ン)し(ステップS459)、上記ステップS458で
SMI3 が1でない(NO)と判定された場合には、D
R1(3)を0にセットする(ステップS4510)。
【0276】同様に、SMI4 が1であるか否かを判定
し(ステップS4511)、上記ステップS4511で
SMI4 が1である(YES)と判定された場合には、
デ−タ・レジスタDR1の4番目のビットDR1(4)
を1にセット(即ち、DMACのパワ−・コントロ−ル
をオン)し(ステップS4512)、上記ステップS4
511でSMI4 が1でない(NO)と判定された場合
には、DR1(4)を0にセットする(ステップS45
13)。
【0277】SMI5 が1であるか否かを判定し(ステ
ップS4514)、上記ステップS4514でSMI5
が1である(YES)と判定された場合には、デ−タ・
レジスタDR1の5番目のビットDR1(5)を1にセ
ット(即ち、INTCのパワ−・コントロ−ルをオン)
し(ステップS4515)、上記ステップS4514で
SMI5 が1でない(NO)と判定された場合には、D
R1(5)を0にセットする(ステップS4516)。
【0278】SMI6 が1であるか否かを判定し(ステ
ップS4517)、上記ステップS4517でSMI6
が1である(YES)と判定された場合には、デ−タ・
レジスタDR1の6番目のビットDR1(6)を1にセ
ット(即ち、CTCのパワ−・コントロ−ルをオン)し
(ステップS4518)、上記ステップS4517でS
MI6 が1でない(NO)と判定された場合には、DR
1(6)を0にセットする(ステップS4519)。
【0279】SMI7 が1であるか否かを判定し(ステ
ップS4520)、上記ステップS4520でSMI7
が1である(YES)と判定された場合には、デ−タ・
レジスタDR1の7番目のビットDR1(7)を1にセ
ット(即ち、RTCのパワ−・コントロ−ルをオン)し
(ステップS4521)、上記ステップS4520でS
MI7 が1でない(NO)と判定された場合には、DR
1(7)を0にセットする(ステップS4522)。
【0280】続いて、SMI9 が1であるか否かを判定
し(ステップS4523)、上記ステップS4523で
SMI9 が1である(YES)と判定された場合には、
デ−タ・レジスタDR2の1番目のビットDR2(1)
を1にセット(即ち、SI/O(I)のパワ−・コント
ロ−ルをオン)し(ステップS4524)、上記ステッ
プS4523でSMI9 が1でない(NO)と判定され
た場合には、DR2(1)を0にセットする(ステップ
S4525)。
【0281】SMI10が1であるか否かを判定し(ステ
ップS4526)、上記ステップS4526でSMI10
が1である(YES)と判定された場合には、デ−タ・
レジスタDR2の2番目のビットDR2(2)を1にセ
ット(即ち、KBCのパワ−・コントロ−ルをオン)し
(ステップS4527)、上記ステップS4526でS
MI10が1でない(NO)と判定された場合には、DR
2(2)を0にセットする(ステップS4528)。
【0282】同様に、SMI11が1であるか否かを判定
し(ステップS4529)、上記ステップS4529で
SMI11が1である(YES)と判定された場合には、
デ−タ・レジスタDR2の3番目のビットDR2(3)
を1にセット(即ち、CPUのパワ−・コントロ−ルを
オン)し(ステップS4530)、上記ステップS45
29でSMI11が1でない(NO)と判定された場合に
は、DR2(3)を0にセットする(ステップS453
1)。これらデ−タ・レジスタDRの内容をPI/Oの
第1ポ−トに出力して(ステップS4532)、DCバ
イアス・モ−ドを設定し(ステップS4533)、コマ
ンド・レジスタCR1の2番目のビットCR1(2)が
1であるか否かを判定し(ステップS4534)、上記
ステップS4534でCR1(2)が1である(YE
S)と判定された場合には、コントロ−ル・レジスタC
LR2の6番目のビットCLR2(6)を1にセットし
(ステップS4535)、クロック・ダウン値をスピ−
ド・ダウンに設定する(ステップS4536)。
【0283】図22に戻って、上記ステップS36でプ
リント命令がある(YES)と判定された場合には、コ
マンド・レジスタCR1の3番目のビットCR1(3)
が1であるか否かを判定し(ステップS46)、上記ス
テップS46でCR1(3)が1でない(NO)と判定
された場合には、後述するステップS49に進む。ま
た、上記ステップS46でCR1(3)が1である(Y
ES)と判定された場合には、コントロ−ル・レジスタ
CLR2の7番目のビットCLR2(7)を1にセット
して(ステップS47)、クロック・ダウン値をスピ−
ド・フルに設定し(ステップS48)、M/Sを0に設
定し(ステップS49)、プリントを出力し(ステップ
S50)、SKキ−の割込があったか否かを判定し(ス
テップS51)、上記ステップS51でSKキ−の割込
があった(YES)と判定された場合には、上記ステッ
プS38に戻り、上記ステップS42でSKキ−の割込
がない(NO)と判定された場合には、上述した処理N
o.3を処理し(ステップS52)、実行終了か否かを判
定し(ステップS53)、上記ステップS53で実行が
終了していない(NO)の場合には上記ステップS35
に戻り、上記ステップS53で実行が終了しいる(YE
S)の場合には、M/Sを0に、ステイタス・レジスタ
SR,コントロ−ル・レジスタCLR,デ−タ・レジス
タDRを0000にそれぞれリセットし(ステップS5
4)、デ−タ・レジスタDRの内容を第1ポ−トに出力
し(ステップS55)、SM3を0に、SM2を0に、
SM1を1にそれぞれリセットして(ステップS5
6)、上述したステップS14に戻る。
【0284】図28は、図7の第1実施例と図18の第
2実施例を組合わせた構成を示しており、各構成部分や
動作は第1実施例及び第2実施例にそれぞれ対応してい
るので説明を省略する。
【0285】図29は、本発明のパワー・コントロール
の第4実施例の構成を示すブロック図である。
【0286】図29の実施例は、CPUや各入出力(I
/O)コントローラに個別制御部PRを持たないで、外
部に設けられた通常よく知られているマイクロコンピュ
ータを用いて、電源コントロールやクロック周波数を制
御(コントロール)してパワー・コントロールする構成
を示す。
【0287】図29の構成は、図7及び図28の構成と
類似しているが、パワー・コントロールの部分がマイク
ロコンピュータで構成されている。
【0288】マイクロコンピュータ・ユニット(MC
U)には、リード・オンリー・メモリ(ROM)、ラン
ダム・アクセス・メモリ(RAM)、算術論理演算装置
(ALU)、レジスタRE、I/Oポートが内蔵されて
いる。
【0289】この実施例では、PI/Oの第1ポートか
らのパワー・コントロール入力信号があることをマイク
ロコンピュータのROMに記憶されているプログラム命
令によってマイクロコンピュータが検出すれば、レジス
タREの中で割り付けられたデータ・レジスタにCPU
や各I/Oコントローラのパワー・コントロール・ビッ
トを設定(セット)して、このデータ・レジスタの内容
をマイクロコンピュータのI/Oポートに出力して、そ
れぞれの電源を制御するように構成されている。
【0290】また、クロック周波数のコントロールに
は、マイクロコンピュータのI/Oポートから出力され
るクロック・コントロール信号によって行われるが、図
29に示すように、2つの出力信号を用いるときは、4
段階のクロック周波数を設定することが可能である。例
えばクロック・コントロール信号(cc2,cc1)が
(0,0)のときには16MHz、(0,1)のときに
は8MHz、(1,0)のときには4MHz、(1,
1)のときにはこ2MHzのように設定できる。
【0291】クロック周波数のコントロールは、電源コ
ントロールと同じようにPI/Oからの入力信号をマイ
クロコンピュータが検出して行なわれる。
【0292】マイクロコンピュータのROMに記憶され
たプログラム命令によって入力信号を検出する方法は、
よく知られた方法であり、また、クロック・コントロー
ル信号cc2やクロック・コントロール信号cc1によっ
てクロック周波数をコントロールする回路は、通常の方
法で実現できるので特に図示しない。
【0293】マイクロコンピュータに供給される電源
は、システムの動作中において常にPI/Oからの入力
信号を監視(WATCH)していなければならないの
で、電源の電圧VCCが供給される。
【0294】図30は、本発明のパワー・コントロール
の第5実施例の構成を示すブロック図である。
【0295】図30の構成は、図29に示す構成と類似
しているが、電力コントロール回路PCCの構成が異な
る。図30の構成では、CPUや各I/Oコントローラ
に個別制御部PRを持たないで、マイクロコンピュータ
を外部に設けて電源コントロールやクロック周波数をコ
ントロールして、パワーコントロールするように構成さ
れている。
【0296】この実施例では、PI/Oの第1ポートか
らのパワー・コントロール入力信号があることをマイク
ロコンピュータのROMに記憶されているプログラム命
令によってマイクロコンピュータが検出すれば、レジス
タREの中で割り付けられたデータ・レジスタにCPU
や各I/Oコントローラのパワー・コントロール・ビッ
トを設定(セット)して、このデータ・レジスタの内容
をマイクロコンピュータのI/Oポートに出力して、シ
ステムの電源を制御するように構成されている。
【0297】即ち、図30の構成では、CPUや各I/
Oコントローラを個々に制御しないで、主にシステムの
動作時、非動作時に応じてパワー・コントロールする。
【0298】クロック周波数のコントロールは図29の
場合と同様に、マイクロコンピュータのI/Oポートか
ら出力されるクロック・コントロール信号によって行わ
れて、2つの出力信号を用いるときは、4段階のクロッ
ク周波数を設定することが可能である。例えばクロック
・コントロール信号(cc2,cc1)が(0,0)のと
きには16MHz、(0,1)のときには8MHz、
(1,0)のときには4MHz、(1,1)のときには
こ2MHzのように設定できる。
【0299】クロック周波数のコントロールは、電源コ
ントロールと同じようにPI/Oからの入力信号をマイ
クロコンピュータが検出して行なわれる。
【0300】マイクロコンピュータのROMに記憶され
たプログラム命令によって入力信号を検出する方法は、
よく知られた方法であり、また、クロック・コントロー
ル信号cc2やクロック・コントロール信号cc1によっ
てクロック周波数をコントロールする回路は、通常の方
法で実現できるので特に図示しない。
【0301】マイクロコンピュータに供給される電源
は、システムの動作中において常にPI/Oからの入力
信号を監視(WATCH)していなければならないの
で、電源の電圧VCCが供給される。
【0302】上述した図29や図30に示す構成におい
て、システム・アプリケーションによっては、CPUや
各I/Oコントローラの個々の電源を制御する方法と、
個々の電源を制御しないでまとめて共通電源にして制御
する方法を組み合わせて、単一のマイクロコンピュータ
によってパワーコントロールすることも可能である。
【0303】図31は、本発明のパワー・コントロール
の第6実施例の構成を示すブロック図である。
【0304】図31は、図7に示す構成と類似している
が、CPU、PI/O、SI/O,...,FMC,V
DCのそれぞれが個別制御部PRを備えている場合の構
成を示す。
【0305】図31の構成による動作は、図7の構成に
よる動作と多少異なるが、CPU等がそれぞれ個別制御
部PRを持っている図3の構成による動作と同様なの
で、ここでは説明を省略する。
【0306】なお、表17のクロック・ダウン値や表1
8のタイム・アウト値を設定する制御回路は、知られて
いる方法で実現できるので特に図示していない。また、
表20に示されるパワ−・コントロ−ル定義可能なフラ
ッグによるパワ−・コントロ−ルの制御回路も容易に実
現できるので、図示していない。
【0307】第1実施例では、PI/OのSMI8 を検
出する例を示していないが、第2実施例のように、CP
UやI/Oコントロ−ラ自体でパワ−・コントロ−ルす
る制御では、PI/Oの個別制御部PRがSMI8 を検
出して、PI/OのDCバイアス・モ−ドを設定する。
【0308】
【発明の効果】第1発明のデジタル電子機器用電力制御
装置は、符合化された電力マネ−ジメント命令を復号し
て記憶すると共に復号された電力マネージメント命令に
基づいて制御信号を出力する制御手段を備えているの
で、効率よくデジタル電子機器の電力を制御できる。
【0309】第2発明のデジタル電子機器用電力制御装
置を備えた処理装置は、電源を所定のモ−ドに設定して
設定されたモ−ドに基づいて入出力を制御して消費電力
を低減するので、効率よく処理装置毎に個々に電力を制
御できる。
【0310】第3発明のデジタル電子機器用電力管理シ
ステムは、処理装置の複数の電力を所定の方法により制
御してシステム全体の消費電力を低減するので、システ
ムの電力を個々に制御して、自由度が高いデジタル電子
機器用電力管理システムを構成でき、その結果、各構成
部分で極めて細かくパワ−マネ−ジメントを行ってシス
テム全体の消費電力を大きく低減できる。
【0311】本発明の処理装置は、外部に設けられたマ
イクロ・コンピュータにより電源またはクロック周波数
を制御して電力消費を低減させるので、効率よく処理装
置毎に個々に電力を制御できる。
【0312】本発明のデジタル電子機器用電力管理シス
テムは、デジタル電子機器用電力制御装置が複数のプロ
グラム命令を有しており、デジタル電子機器用電力制御
装置がシステムを構成する中央処理装置及び各種入出力
コントローラの全てまたは一部に備えられており、デジ
タル電子機器用電力制御装置の複数のプログラム命令に
基づいて中央処理装置及び各種入出力コントローラの電
力制御を行ってシステムの電力消費を低減するので、シ
ステムの電力を個々に制御して、自由度が高いデジタル
電子機器用電力管理システムを構成でき、その結果、各
構成部分で極めて細かくパワ−マネ−ジメントを行って
システム全体の消費電力を大きく低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタル電子機器用電力管理装置の一
実施例である個別制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の個別制御部の動作を説明するためのフロ
−チャ−トである。
【図3】図1の個別制御部を備えたシステムの一構成例
を示すブロック図である。
【図4】電源がフル−パワ−及びDCバイアスに変化し
たときの電源の動作を示す説明図。
【図5】図3のシステムの状態図である。
【図6】電源コントロ−ル回路の一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図7】図6の電源コントロ−ル回路を用いたシステム
の一構成例を示すブロック図である。
【図8】図7のCPU部分の一構成例を示す説明図であ
る。
【図9】図1の個別制御部を有する並列入出力コントロ
−ラの一構成例を示すブロック図である。
【図10】図9のコントロ−ラに対応する個別制御部の
レジスタの一構成例を示すブロック図である。
【図11】図9及び図10の並列入出力コントロ−ラの
状態図である。
【図12】図1の個別制御部を有する中央処理装置(C
PU)の一構成例を示すブロック図である。
【図13】図12のCPUに対応する個別制御部のレジ
スタの一構成例を示すブロック図である。
【図14】図12及び図13のCPUの状態図である。
【図15】図7に示されたパワ−・コントロ−ルのブロ
ック図に対応したパワ−制御の信号波形と制御信号A,
Bによってスイッチングされる電源の動きを示すタイミ
ング・チャ−トである。
【図16】本発明のパワ−・コントロ−ルの第2実施例
であり個別制御部自体でも電源をコントロ−ルできる構
成を示す個別制御部のブロック図である。
【図17】図16の実施例の動作を説明するためのタイ
ミング・チャ−トである。
【図18】個別制御部自体でパワ−制御を行うときのシ
ステムの一構成例を示すブロック図である。
【図19】図18のCPU部分の一構成例を示す説明図
である。
【図20】図1のPI/Oを構成する個別制御部の動作
を説明するための第1のフロ−チャ−トである。
【図21】図1のPI/Oを構成する個別制御部の動作
を説明するための第2のフロ−チャ−トである。
【図22】図1のPI/Oを構成する個別制御部の動作
を説明するための第3のフロ−チャ−トである。
【図23】図20の処理1を説明するためのフロ−チャ
−トである。
【図24】図21の処理2を説明するためのフロ−チャ
−トである。
【図25】図21と図22の処理3を説明するためのフ
ロ−チャ−トである。
【図26】図22の処理4を説明するためのフロ−チャ
−トである。
【図27】図22の処理5を説明するためのフロ−チャ
−トである。
【図28】本発明のパワ−・コントロ−ルの第3実施例
である第1実施例及び第2実施例を組合わせた構成を示
すブロック図である。
【図29】本発明のパワ−・コントロ−ルの第4実施例
の構成を示すブロック図である。
【図30】本発明のパワ−・コントロ−ルの第5実施例
の構成を示すブロック図である。
【図31】本発明のパワ−・コントロ−ルの第6実施例
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 リ−ドオンリメモリ(ROM) 11 プログラム記憶部 12 アドレスカウンタ 13 制御命令レジスタ 14 制御命令デコ−ダ 15 レジスタ・グル−プ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0222
【補正方法】変更
【補正内容】
【0222】図19に示すように、CPUや他のI/O
コントローラにはBi−CMOSが含まれており、Bi
−CMOSはPCCの各端子Ai、Biに接続されてい
ると共に、CPUや他のI/Oコントローラに含まれて
いる個別制御部PRに接続されている。図32は、図3
に示されるシステムを図18に示すように個別制御部P
R自体でパワー制御を行うようにしたものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0284
【補正方法】変更
【補正内容】
【0284】図28は、図7の第1実施例と図18の第
2実施例を組合わせた構成を示しており、各構成部分や
動作は第1実施例及び第2実施例にそれぞれ対応してい
るので説明を省略する。図33は、図3に示されるシス
テムを図28に示すように1部のコンポーネントを個別
制御部PR自体でパワー制御をし、他の1部のコンポー
ネントをPI/Oのパワーコントロールポートでパワー
制御を行うようにしたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0305
【補正方法】変更
【補正内容】
【0305】図31の構成による動作は、図7の構成に
よる動作と多少異なるが、CPU等がそれぞれ個別制御
部PRを持っている図3の構成による動作と同様なの
で、ここでは説明を省略する。図34は、図3に示され
るシステムを図31に示すようにパワーコントロールポ
ートでパワー制御を行うようにしたものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図32
【補正方法】追加
【補正内容】
【図32】個別制御部によって分散的にパワーマネージ
メントされるシステムのLSI化を示すブロック図であ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図33
【補正方法】追加
【補正内容】
【図33】個別制御部によって分散的にパワーマネージ
メントされるシステムのLSI化を示す他のブロック図
である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図34
【補正方法】追加
【補正内容】
【図34】個別制御部によって分散的にパワーマネージ
メントされるシステムのLSI化を示す他のブロック図
である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図32
【補正方法】追加
【補正内容】
【図32】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図33
【補正方法】追加
【補正内容】
【図33】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図34
【補正方法】追加
【補正内容】
【図34】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7165−5B G06F 1/00 332 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符合化された電力マネ−ジメント命令を
    復号して記憶すると共に当該復号された電力マネージメ
    ント命令に基づいて制御信号を出力する制御手段を備え
    ていることを特徴とするデジタル電子機器用電力制御装
    置。
  2. 【請求項2】 電源を所定のモ−ドに設定して当該設定
    されたモ−ドに基づいて入出力を制御して消費電力を低
    減することを特徴とする請求項1に記載のデジタル電子
    機器用電力制御装置を備えた処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の処理装置の複数の電力
    を所定の方法により制御してシステム全体の消費電力を
    低減することを特徴とするデジタル電子機器用電力管理
    システム。
  4. 【請求項4】 外部に設けられたマイクロ・コンピュー
    タにより電源またはクロック周波数を制御して電力消費
    を低減させることを特徴とする請求項1に記載のデジタ
    ル電子機器用電力制御装置を備えた処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のデジタル電子機器用電
    力制御装置が複数のプログラム命令を有しており、該デ
    ジタル電子機器用電力制御装置がシステムを構成する中
    央処理装置及び各種入出力コントローラの全てまたは一
    部に備えられており、該デジタル電子機器用電力制御装
    置の該複数のプログラム命令に基づいて該中央処理装置
    及び該各種入出力コントローラの電力制御を行って該シ
    ステムの電力消費を低減することを特徴とするデジタル
    電子機器用電力管理システム。
JP12297693A 1993-05-25 1993-05-25 デジタル電子機器用電力制御装置、該電力制御装置により電力が制御される処理装置、及び該電力制御装置を備えたデジタル電子機器用電力管理システム Expired - Fee Related JP3433970B2 (ja)

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US6845454B2 (en) * 2000-08-31 2005-01-18 Samsung Electronics Co., Ltd. System and method for selecting between a high and low speed clock in response to a decoded power instruction
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JP2006293768A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Univ Waseda マルチプロセッサシステム及びマルチグレイン並列化コンパイラ

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