JPH06328379A - ロボット制御装置 - Google Patents

ロボット制御装置

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JPH06328379A
JPH06328379A JP11836193A JP11836193A JPH06328379A JP H06328379 A JPH06328379 A JP H06328379A JP 11836193 A JP11836193 A JP 11836193A JP 11836193 A JP11836193 A JP 11836193A JP H06328379 A JPH06328379 A JP H06328379A
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JP
Japan
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motion
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Application number
JP11836193A
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English (en)
Inventor
Yukihisa Katayama
幸久 片山
Yoshito Nanjo
義人 南條
Kenichiro Shimokura
健一朗 下倉
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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  • Manipulator (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各作業状態に応じて実時間で動作モードを切
り替えることができ、しかも、動作モードの変更や追加
が容易なロボット制御装置を提供する。 【構成】 ロボットの動作指令に対する生成する動作生
成手段と、作業状況に関するデータにもとづいて動作生
成手段からの動作指令を修正して修正動作指令を生成す
る動作修正手段と、動作修正手段からの修正動作指令に
従ってロボットの運動を制御する運動制御手段とを備え
たものであって、動作修正手段は、作業状況に関する作
業情報から現在の作業状態を決定して作業状態情報を出
力する状態監視部と、作業情報と動作指令とを用いて、
それぞれが、各作業状態に応じた修正動作指令を生成す
る複数の動作修正モジュールと、状態監視部が出力した
作業状態情報に対応した動作修正モジュールを選択する
動作選択部とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業中に実時間でロボ
ット動作を修正できるロボット制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ロボットの応用分野は、あらかじ
め設定されている軌道への追従を繰り返す単純プレイバ
ック作業から、バリ取りやアーク溶接などのような、作
業対象物の特性や幾何学的な不確実性を考慮して動作す
る必要のある作業へと拡大している。作業対象物に対す
る作業を行う場合には、実時間での動作モードの切替え
を行う必要がある。動作モードとは、力制御・位置制御
等の制御アルゴリズムの変更、制御パラメータの修正、
力・位置・速度等の制御目標値の変更などを意味する。
【0003】例えば、バリ取り作業を例にとると、バリ
の大きさに応じてグラインダの押しつけ力や送り速度を
変化させる必要がある。また、バリの生ずる場所は作業
対象物が異なると変わってくるので、効率よくバリ取り
を行うためには、バリの生じている場所と生じていない
場所とで制御方法を変更する必要がある。
【0004】作業対象物の場所に応じて制御を変更する
方法として、例えば、特開平3−221365号公報に
示されているような、グラインダの負荷電流に応じてグ
ラインダの送り速度を変化させる方法がある。あるい
は、特開平3−86462号公報に示されているよう
な、力センサを用いて環境剛性を計測しその計測結果に
もとづいて力制御ゲインを変化させる方法がある。
【0005】そのような方法が適用される制御装置とし
て、図10に示すセンサを用いたロボット制御装置があ
る。図に示すように、ロボット制御装置は、あらかじめ
与えられた情報をもとにロボットに対する動作指令aを
作成し出力する動作生成手段1と、センサ4からのセン
サデータc等にもとづいて動作生成手段1からの動作指
令aを修正し修正動作指令bを作成する動作修正手段2
0と、修正動作指令bに従ってロボット5の運動を制御
する運動制御手段3とを備えている。センサ4は、ロボ
ット5によって加工等がなされる作業対象物6の各種状
態情報を入力し、センサデータcを動作修正手段20に
与えている。
【0006】次に動作について説明する。動作生成手段
1は、動作前に与えられた理想モデルやティーチングに
もとづいた情報、あるいは動作前にセンサ4から与えら
れた情報などあらかじめ与えられた情報を用いて動作指
令aを作成する。作業対象物6に幾何学的な不確実性が
存在することを考慮して、また、作業対象物6の動力学
特性に対処するために、動作修正手段20は、センサ4
からのセンサデータcを用いて、動作生成手段1からの
動作指令aを修正して修正動作指令bを作成する。セン
サ4は、作業対象物6の実際の形状や剛性等にもとづい
たセンサデータcを出力しているので、修正動作指令b
は、作業対象物6の実際の形状や剛性等が考慮された動
作指令となる。運動制御手段3は、修正動作指令bに従
ってロボット5に対する制御指令dを作成しその制御指
令dによってロボット5の運動を制御する。このよう
に、作業状態に応じたセンサデータcを用いることによ
り、適切な修正動作指令bが作成され、作業対象物6に
幾何学的な不確実性や作業対象物6の動力学的特性等が
考慮された作業が遂行される。
【0007】しかし、上記の方法は、いずれも、バリ取
り作業のみのような特定作業専用の方法となっている。
すなわち、図10における動作修正手段20は、特定作
業に特化したものとなっている。従って、例えはバリ取
り作業に特化した制御装置によるロボットを他の作業状
態にも適用しようとすると、他の作業条件を追加するた
めに動作修正手段20を大幅に変更しなければならず現
実的でない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のロボット制御装
置は以上のような構成となっているので、種々の作業状
態に対応するためには、各作業状態に適した複数の制御
装置を用意しなければならず、開発コストが高くなって
しまうとともに各種作業に要する設備費も上昇してしま
うという問題があった。
【0009】本発明はそのような問題を解決するために
なされたもので、各作業状態に応じて実時間で動作モー
ドを切り替えることができ、しかも、動作モードの変更
や追加が容易なロボット制御装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るロボット制御装置は、あらかじめ与えられた情報をも
とにロボットの動作指令を生成する動作生成手段と、作
業状況に関するデータにもとづいて動作生成手段からの
動作指令を修正して修正動作指令を生成する動作修正手
段と、動作修正手段からの修正動作指令に従ってロボッ
トの運動を制御する運動制御手段とを備えたものであっ
て、動作修正手段は、作業状況に関する作業情報から現
在の作業状態を決定して作業状態情報を出力する状態監
視部と、作業情報と動作指令とを用いて、それぞれが、
各作業状態に応じた修正動作指令を生成する複数の動作
修正モジュールと、状態監視部が出力した作業状態情報
に対応した動作修正モジュールを選択する動作選択部と
を有する構成になっているものである。
【0011】また、請求項2記載の発明に係るロボット
制御装置は、請求項1記載の発明に係るロボット制御装
置において、状態監視部が、作業状態の遷移状況を表現
した状態遷移ネットワークにおける状態遷移要因である
イベントを作業情報にもとづいて決定するイベント発生
部と、状態遷移ネットワークに対応したデータを有し、
イベント発生部が決定したイベントに従って状態遷移
し、遷移後の状態に応じた作業状態情報を出力する状態
遷移管理部とを有する構成になっているものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明における動作修正手段は、
目的とする作業において生ずる各作業状態に対応した複
数の動作修正モジュールを有し、作業状況に関する作業
情報に応じて適切な動作修正モジュールを選択して、そ
の作業状態に応じた適切な修正動作指令を逐次生成す
る。
【0013】また、請求項2記載の発明における動作修
正手段中の状態監視部は、あらかじめ作成されているも
のであって予想される作業状態変化に対応した状態遷移
ネットワークを有し、作業情報に応じたイベントに従っ
て状態遷移して、作業状態情報を決定する。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例によるロボット制御
装置を示すブロック図である。このロボット制御装置
は、従来の構成に対して、新たな動作修正手段2が設け
られたものである。図2は動作修正手段2の詳細構成を
示すブロック図である。図に示すように、動作修正手段
2は、センサ4からのセンサデータc、動作生成手段1
から与えられる制御装置の内部データp、および運動制
御手段3から与えられる制御装置の内部データqを用い
て作業情報2a,2bを作成するセンサ情報処理部21
と、センサ情報処理部21からの作業情報2aにもとづ
いて現在の作業状態を決定し作業状態情報2cを出力す
る状態監視部22と、状態監視部22からの作業状態情
報2cにもとづいて修正動作生成部24内の各動作修正
モジュール241〜243のうちのいずれかを選択する
動作選択部23とを備えている。
【0015】修正動作生成部24内の各動作修正モジュ
ール241〜243は、作業情報2bを用いて、作業中
に生ずる様々の状態に適した応答を出力するものであ
り、各作業状態に応じて設けられている。図2には、3
つの動作修正モジュール241〜243が示されている
が、実際には、作業内容に応じて必要な個数の動作修正
モジュールが設けられる。
【0016】次に動作について説明する。センサ情報処
理部21は、センサ4からのセンサデータc、動作生成
手段1からの現在の動作指令a等の内部データp、およ
び運動制御手段3からの現在の制御指令d等の内部デー
タqを入力する。そして、状態監視部22が使用する作
業情報2aおよび各動作修正モジュール241〜243
が使用する作業情報2bを、入力した各データを用いて
作成し出力する。
【0017】状態監視部22は、作業情報2aを入力
し、その情報にもとづいて現在の作業状態を示す作業状
態情報2cを作成する。作業状態情報2cは、動作選択
部23に与えられる。動作選択部23は、作業状態情報
2cが示す作業状態に最も適した動作修正モジュールを
選択し、その動作修正モジュールを動作状態とする。選
択された動作修正モジュールは、作業情報2bを入力
し、例えば図10に示す動作修正手段20のように動作
して、動作生成手段1からの動作指令aを修正して修正
動作指令bを作成する。作成された修正動作指令bは、
運動制御手段3に与えられる。以上のように、作業状態
に応じて修正動作指令を作成する動作修正モジュール2
41〜243を切り替えることにより、状況に応じた適
切な動作指令を逐次生成することができる。
【0018】図3は状態監視部22の一構成例を示すブ
ロック図である。目的とする作業についてその作業にお
いて生ずる状況を想定し、各状況に対して状態を考え
る。すると、作業を状態の遷移として捉えることができ
る。図3に示す構成はそのような考え方にもとづくもの
であり、状態監視部22は、イベント値を決定するイベ
ント発生部221と状態を決定する状態遷移管理部22
2とで構成される。
【0019】次に動作について説明する。状態遷移を生
じさせるイベントの値を種々の作業情報2aに応じて定
義しておく。また、各イベント値に対する状態の遷移先
を定義しておく。イベント発生部221は、入力された
作業情報2aからイベント値を決定する。そして、決定
したイベント値を状態遷移管理部222に送る。状態遷
移管理部222は、送られてきたイベント値に従って状
態遷移を実行し、遷移後の状態に対応した作業状態情報
2cを作成する。作成された作業状態情報2cは、動作
選択部23に送られる。
【0020】例えば、3つの状態A,B,Cがある場合
の状態遷移動作について説明する。状態遷移ネットワー
ク(状態遷移図)は、図4(a)に示すように表現され
るとする。すなわち、状態Aにおいて、イベントa1が
発生すると状態遷移せず、イベントa2が発生すると状
態Bに遷移し、イベントa3が発生すると状態Cに遷移
する。また、状態Bにおいて、イベントb1が発生する
と状態遷移せず、イベントb2が発生すると状態Cに遷
移する。そして、状態Cにおいて、イベントc1が発生
すると状態遷移せず、イベントc2が発生すると状態A
に遷移し、イベントc3が発生すると状態Bに遷移す
る。
【0021】また、実際に生じうるイベントのイベント
値は、Ev1,Ev2,Ev3,Ev4の4種類である
とする。そして、各イベント値が示すイベントの最適の
遷移方法は図4(b)に示されるようであるとする。す
なわち、各イベント値Ev1,Ev2,Ev3,Ev4
は、図4(a)における各イベントと図4(b)に示さ
れるように対応しているとする。すると、各イベント値
Ev1,Ev2,Ev3,Ev4を用いた状態遷移図は
図4(c)のようになり、状態遷移表は図4(d)のよ
うになる。
【0022】図4(c)のような状態遷移図にもとづく
状態遷移を行う場合に、センサ情報処理部21は、各イ
ベント値Ev1,Ev2,Ev3,Ev4のいずれかに
対応した作業情報2aを出力してくる。イベント発生部
221は、センサ情報処理部21から入力した作業情報
2aに対応するイベント値を決定する。状態遷移管理部
222は、決定されたイベント値に従って、図4(c)
に示す状態遷移図(または状態遷移表)にもとづく状態
遷移を行い、新たな状態を決定する。そして、決定され
た状態に対応した作業状態情報2cを出力する。
【0023】次に、具体的な作業を例にとって動作修正
の動作について説明する。ここでは、単純化したバリ取
り作業を例にする。すなわち、図5に示すように、ワー
ク(作業対象物)6に生じているバリ部位12をロボッ
ト5の手先につけたグラインダ13で削り取る作業を考
える。一般に、ワーク6の理想形状および設置位置は既
知であり、バリ部位12の正確な位置は不明である。
【0024】よって、動作生成手段1は、ワーク6の理
想形状にもとづいて生成した理想追従軌道14を動作指
令aとして出力する。作業は、概略すると、点Aから点
Bまでワーク6に倣ってグラインダ13を動かすものと
する。そして、力センサでバリ部位12を検出し、バリ
のない所では、小さな力でグラインダ13を押さえつけ
ながらワーク6に倣う動作モードで動き、バリのある所
では、バリを取るのに十分な大きな力を加えてバリを取
ることにする。
【0025】作業の状態として、倣い状態とバリ取り状
態との2つの状態を設定する。すると、状態遷移図は図
6(a)のようになる。修正動作生成部24には、倣い
制御モジュールとバリ取り制御モジュールとの2つの動
作修正モジュール241,242が用意される。倣い制
御モジュールとして、軌道に垂直な方向の力fv を作業
情報2bとして用い、軌道に垂直な方向の適当な小さな
力Fv O をワーク6に加えるモジュールを用意する。
【0026】なお、このようなモジュールを設計するに
は、例えば、「力制御法の分類と制御システムの設計法
(日本ロボット学会誌第9巻第6号,pp751-75)」に記
載されているようなダンピング制御を適用すればよい。
また、バリ取り制御モジュールとして、やはり軌道に垂
直な方向の力fv を作業情報2bとして用い、バリが大
きい程大きな力を加えるモジュールを用意する。このよ
うなモジュールを設計するには、例えば、上記論文に記
載されているようなコンプライアンス制御を適用し、軌
道に垂直な方向に適当なばね定数Kv と押しつけ力Fv
burrを設定するようにすればよい。
【0027】また、イベント発生部221は、軌道進行
方向の抗力ff を作業情報2aとして用いて、ff とし
きい値Ff shとの比較結果に応じて、図6(b)に示す
ようなイベント値Ev1,Ev2をとるように設定され
る。また、イベント値Ev1,Ev2と図6(a)にお
けるイベントa1,a2,b1,b2との関係は図6
(c)に示すように設定される。よって、イベント値E
v1,Ev2による状態遷移を示す状態遷移図は、図6
(d)に示すようになる。状態遷移表は図6(e)に示
すようになる。状態遷移管理部222は、その状態遷移
図(または状態遷移表)に従って状態遷移処理を行う。
【0028】すなわち、倣い状態において、軌道進行方
向の抗力ff がしきい値Ff shよりも大きくなった場合
にはグラインダ13がバリ部位12に遭遇したと考えら
れるので、バリ取り状態に遷移する。また、バリ取り状
態において、軌道進行方向の抗力ff がしきい値Ff sh
以下になった場合にはグラインダ13がバリを取ったと
考えられるので、倣い状態に遷移する。
【0029】よって、センサ4として、作業情報2bを
作成するための軌道に垂直な方向の力fv と、イベント
値のもとになる作業情報2aを作成するための軌道進行
方向の抗力ff を検出するものが用意される。そして、
センサ情報処理部21は、状態監視部22のイベント発
生部221には、軌道進行方向の抗力ff に関する情報
を含む作業情報2aを出力し、修正動作生成部24に
は、軌道に垂直な方向の力fv に関する情報を含む作業
情報2bを出力している。
【0030】そして、状態監視部22の状態遷移管理部
222は、状態遷移後の状態に対応した作業状態情報2
cを出力する。そして、動作選択部23は、作業状態情
報2cが倣い状態を示していれば倣い制御モジュールを
選択し、バリ取り状態を示していればバリ取り制御モジ
ュールを選択する。以上のようにして、軌道進行方向の
抗力ff を用いて、バリのある部分とない部分とで動作
モードを切替えながら作業を行うことができる。また、
軌道に垂直な方向の力fv を用いて、各動作モードにお
ける制御が実現される。
【0031】ノイズや摩擦の影響によって状態遷移管理
部222において不必要な状態遷移が発生したり、適切
な状態遷移が発生しないなどの不都合を生ずる場合に
は、状態やイベントの種類をさらに増やせばよい。
【0032】例えば、図7に示すように、倣い状態およ
びバリ取り状態に加えて、倣い状態からバリ取り状態へ
の過渡状態Aと、バリ取り状態から倣い状態への過渡状
態Bとを追加する。そして、例えば、倣い状態におい
て、ff >Ff shのイベントが発生しても直ちにバリ取
り状態に遷移せず、過渡状態Aに遷移する。そのイベン
トがノイズ等によるものであればすぐにff ≦Ff sh
イベントが生ずるので、倣い状態に戻ることができる。
動作選択部23は、過渡状態Aでは倣い制御モジュール
を選択し、過渡状態Bではバリ取り制御モジュールを選
択する。
【0033】さらに、作業情報2aとして、軌道進行方
向の抗力ff に加えてff の時間微分値gf を用い、f
f としきい値Ff shとの比較に加えてgf と2つのしき
い値Gf sh+ ,Gf sh- との比較を行い、図8(a)に
示すようにイベント値を6つに増やすようにしてもよ
い。そして、イベント値Ev1〜Ev6と図7における
各イベントとの関係を図8(b)に示すように設定す
る。よって、イベント値Ev1〜Ev2による状態遷移
を示す状態遷移図は、図9(a)に示すようになる。ま
た、状態遷移表は、図9(b)に示すようになる。状態
遷移管理部222は、その状態遷移図(または状態遷移
表)に従って状態遷移処理を行う。
【0034】例えば、状態遷移管理部222は、倣い状
態において、ff ≦Ff shなら原則として状態遷移しな
いが、ff ≦Ff shであってもgf >Gf sh+ となって
fが急峻に立ち上がった場合には、グラインダ13が
バリ部位12に遭遇している可能性があるので過渡状態
Aへの状態遷移処理をおこなう。過渡状態Aに移行した
場合に、倣い状態からの状態遷移要因であったff >F
f shのイベントががノイズ等によるものであればすぐに
f ≦Ff shのイベントが生ずるので、倣い状態に戻る
ことができる。
【0035】過渡状態Aにおいて、グラインダ13が実
際にバリ部位12に遭遇している場合にはff >Ff sh
となるので、ff >Ff shとなった場合にはバリ取り状
態に遷移する。ただし、ff >Ff shであってもgf
f sh- となってff の増加の程度が小さいときには、
f ≦Ff shになる可能性があるので過渡状態Aにとど
まる。
【0036】また、バリ取り状態にあるときにも、同様
に、倣い状態への状態遷移は一旦過渡状態Bを通過する
とともに、軌道進行方向の抗力ff の変化の程度gf
加味した状態遷移を行う。
【0037】以上のように、状態遷移図(または状態遷
移表)にもとづく状態遷移に従って動作修正モジュール
を選択するようにしておけば、状態の変更や追加を行う
だけで、作業状態の変更や追加を行うことができる。し
かも、状態遷移関係を状態遷移図(または状態遷移表)
に対応したデータ構造で表現しておけば、図や表の変更
だけで容易に変更や追加に対応できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、ロボット制御装置が、目的とする作業にお
いて生ずる各作業状態に対応した複数の動作修正モジュ
ールを有し、作業状況に関する作業情報に応じて適切な
動作修正モジュールを選択して、その作業状態に応じた
適切な修正動作指令を逐次生成する構成となっているの
で、ある作業において生ずる種々の作業状態に柔軟に対
応できるものを提供できる効果がある。すなわち、従来
の制御装置によるロボットに比べると、作業環境に適応
した動作が可能になった高度の作業が行えるロボットを
実現することができる。また、修正動作指令を生成する
部分がモジュール化されているので、機能拡張等が容易
なものとなっている。
【0039】また、請求項2記載の発明によれば、ロボ
ット制御装置が、あらかじめ作成されているものであっ
て予想される作業状態変化に対応した状態遷移ネットワ
ークを有し、作業情報に応じたイベントに従って状態遷
移して、作業状態情報を決定する状態監視部を備えた構
成となっているので、状態遷移ネットワークに状態の変
更や追加を行うだけで、作業状態の変更や追加を行うこ
とができる。しかも、状態遷移関係を状態遷移ネットワ
ークに対応したデータ構造で表現しておけば、その変更
だけで容易に変更や追加に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるロボット制御装置を示
すブロック図である。
【図2】動作修正手段の構成を示すブロック図である。
【図3】状態監視部の構成を示すブロック図である。
【図4】3つの状態がある場合の状態遷移動作を説明す
るための説明図である。
【図5】バリ取り作業を示す説明図である。
【図6】バリ取り作業の状態遷移動作を説明するための
説明図である。
【図7】過渡状態が追加された場合の状態遷移を示す状
態遷移図である。
【図8】6つのイベントある場合の状態遷移動作を説明
するための説明図である。
【図9】6つのイベントある場合の状態遷移図と状態遷
移表を示す説明図である。
【図10】従来のロボット制御装置を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 動作生成手段 2 動作修正手段 3 運動制御手段 21 センサ情報処理部 22 状態監視部 23 動作選択部 241〜243 動作修正モジュール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ与えられた情報をもとにロボ
    ットに対する動作指令を生成する動作生成手段と、 作業状況に関するデータにもとづいて前記動作生成手段
    からの動作指令を修正して修正動作指令を生成する動作
    修正手段と、 前記動作修正手段からの修正動作指令に従ってロボット
    の運動を制御する運動制御手段とを備えたロボット制御
    装置において、 前記動作修正手段は、作業状況に関する作業情報から現
    在の作業状態を決定して作業状態情報を出力する状態監
    視部と、 前記作業情報と前記動作指令とを用いて、それぞれが、
    各作業状態に応じた修正動作指令を生成する複数の動作
    修正モジュールと、 前記状態監視部が出力した作業状態情報に対応した動作
    修正モジュールを選択する動作選択部とを有することを
    特徴とするロボット制御装置。
  2. 【請求項2】 状態監視部は、作業状態の遷移状況を表
    現した状態遷移ネットワークにおける状態遷移要因であ
    るイベントを作業情報にもとづいて決定するイベント発
    生部と、 前記状態遷移ネットワークに対応したデータを有し、前
    記イベント発生部が決定したイベントに従って状態遷移
    し、遷移後の状態に応じた作業状態情報を出力する状態
    遷移管理部とを備えた請求項1記載のロボット制御装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6567723B2 (en) 2001-01-30 2003-05-20 Nec Corporation Program executing method, system and program processing unit for robot
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