JPH06324620A - 人工環境形成装置 - Google Patents

人工環境形成装置

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JPH06324620A
JPH06324620A JP11492093A JP11492093A JPH06324620A JP H06324620 A JPH06324620 A JP H06324620A JP 11492093 A JP11492093 A JP 11492093A JP 11492093 A JP11492093 A JP 11492093A JP H06324620 A JPH06324620 A JP H06324620A
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JP
Japan
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image
sensor
environmental
environment
artificial environment
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JP11492093A
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English (en)
Inventor
Kenji Kurono
健治 黒野
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PATOROMA RES KK
Original Assignee
PATOROMA RES KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲の環境が悪い住宅にても、外部の悪環境
を意識せずに、実際の外部の環境の状態を感覚的に得た
い。 【構成】 人工環境形成装置1は、カラー表示パネル3
とその表示制御装置5と検出センサ群7と設定パネル9
とを備える。建物外部に設置された検出センサ群7の検
出値に応じて画像をその実体が外部にあるごとくに変更
する。例えば実際の雨量により、画面上の恋人達に傘を
指させたり、枝の葉から滴を垂下させたり、画面全体を
灰色側にシフトし遠景を不鮮明にしたり消したり、ある
いは道に水溜りを形成させたりすることにより、雨が降
っている認識させることができるので、最初から傘を持
って外出することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、疑似自然的な人工環境
を提供する人工環境形成装置に関するものであって、特
に周囲の環境が悪いオフィス、住宅にても、外部の悪環
境を意識せずに、実際の外部の環境の状態を感覚的に得
ることが出来る人工環境形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周囲がビルに囲まれたオフィスや高い建
物に囲まれた住宅等においては、窓を設けても殺風景な
景色しか見ることはできない。このような環境では、人
間のストレスが蓄積し易くなり、仕事や家庭生活に支障
を来す場合もある。
【0003】このような状況を少しでも改善するため
に、例えば日照不足の場合は、高いビルの屋上に設けた
太陽光の集光装置からグラスファィバを室内に引き込ん
で、太陽の光を室内で放出させる装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような装
置では、日陰の建物でも単に太陽光が得られると言うだ
けに過ぎず、気象等の外の様子を確認する場合には、結
局、窓を通じて外部の様子を確認することから、悪環境
を意識せずにはおられない。
【0005】本発明は、周囲の悪環境をほとんど意識せ
ず、良好な雰囲気のもとで、気象等の外部の環境状態を
感覚的に捉えることが出来る装置を提供せんとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、第1発明の人
工環境形成装置は、図1に例示するごとく、環境データ
を検出するセンサと、環境画像を表示する表示手段と、
上記環境画像の一部または全ての画像部分を、上記セン
サから得られる環境データに基づき、その画像部分に表
示されている物または現象が、上記環境データに対応す
る環境下で生じる変化に対応させる画像調整手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0007】第2発明の人工環境形成装置は、図2に例
示するごとく、環境データを検出するセンサと、環境音
声を発生する音声発生手段と、上記環境音声の一部また
は全ての音声部分を、上記センサから得られる環境デー
タに基づき、その音声部分に表現されている物または現
象が、上記環境データに対応する環境下で生じる変化に
対応させる音声調整手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0008】第3発明の人工環境形成装置は、図3に例
示するごとく、環境データを検出するセンサと、環境画
像を表示する表示手段と、環境音声を発生する音声発生
手段と、上記環境画像の一部または全ての画像部分を、
上記センサから得られる環境データに基づき、その画像
部分に表示されている物または現象が、上記環境データ
に対応する環境下で生じる変化に対応させる画像調整手
段と、上記環境音声の一部または全ての音声部分を、上
記センサから得られる環境データに基づき、その音声部
分に表現されている物または現象が、上記環境データに
対応する環境下で生じる変化に対応させる音声調整手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0009】第4発明の人工環境形成装置は、図4に例
示するごとく、第1,3発明に対して、更に、時間をカ
ウントするタイマカウンタと、上記タイマカウンタのカ
ウント値から、現時点が、1年の内のいずれの時節に属
するかを判定する時節判定手段と、該時節毎に時節に適
合する環境画像を記憶する画像記憶手段と、上記時節判
定手段の判定に基づいて、上記画像記憶手段内の該当す
る時節に対応した上記環境画像を選択する選択手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】第5発明の人工環境形成装置は、図5に例
示するごとく、第1〜4発明に対して、更に、温度およ
び風力の一方または両方を調整した風を吹き出す送風手
段と、上記送風手段から吹き出される風を、上記センサ
から得られる環境データに基づき、上記環境データに対
応する環境下で生じる変化に対応させる吹出調整手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0011】第6発明の人工環境形成装置は、図6に例
示するごとく、第1,3,4発明に対して、センサが画
像検出センサを含み、該画像検出センサから得られたリ
アルタイム画像の一部を、表示手段が環境画像の一部と
して表示することを特徴とする。
【0012】
【作用】表示手段が表示する環境画像は例えば自然の風
景画像が代表的であるが、特に環境状態の移り変わり
が、形状や色等の外観として現れる物や現象の画像をい
う。また、同様に音声発生手段が発生する環境音声は例
えば鳥の声等が代表的であるが、特に環境状態の移り変
わりが、その音声の違いとして現れる物や現象の音声を
言う。特に人間にとって穏やかな雰囲気を醸し出す物や
現象の画像あるいは音声であることが好ましい。
【0013】ここでセンサが環境データ例えば温度を検
出すると、画像調整手段が上記環境画像の一部または全
ての画像部分を、上記センサから得られる環境データに
基づき変化させる。この変化は、まるで画像に表されて
いる物・現象が実際に存在して、環境変化により実際に
変化しているように変化させられる。
【0014】例えば、環境画像が山に囲まれた湖畔風景
であったとする。ここでセンサが、温度が氷点下に低下
したことを検出すると、画像調整手段は、その湖に氷が
張ったり、あるいは山々が雪に覆われたりする画像を表
示することになる。環境音声についても同様である。例
えば環境音声が葉ずれの音であったとする。この場合、
例えば、センサが環境データ例えば風力を検出している
とすると、音声調整手段は風力が強まるにつれて葉ずれ
の音声を大きく発生することになる。
【0015】このように人工環境形成装置は、そのセン
サが設置してある場所の環境状態を人工環境に変換して
表すので、直感的にその場所の環境状態が理解できる。
しかも実際の環境と異なり、不快な環境状態を意識させ
ることがない。
【0016】
【実施例】第1実施例としての人工環境形成装置を図7
に示す。本人工環境形成装置1は、カラー表示パネル3
とその表示制御装置5と検出センサ群7と設定パネル9
とを備えている。
【0017】カラー表示パネル3は、例えばカラー液晶
ディスプレイが用いられる。特に壁に取り付けるため奥
行きが狭くて大画面が得られる液晶、発光ダイオードあ
るいはエレクトロルミネッセンスを利用したディスプレ
イが好ましいが、CRTでも構わない。特にハイビジョ
ン受信機の画面を利用すると鮮明でリアルな画像を表示
できるので好ましい。
【0018】表示制御装置5は、CPU、ROM、RA
M、I/O等を備えたマイクロコンピュータを中心とし
て構成されている。更に、その他の装置として、例えば
光磁気ディスク、磁気ディスク、ハードディスク、CD
−ROM、ビデオディスクあるいはビデオテープ等の外
部記憶媒体の読出・書込装置を備えている。
【0019】検出センサ群7は、環境データを検出する
ものであり、特に気象状態を中心として検出する。例え
ば、一般的に知られている温度検出センサ、湿度セン
サ、風力センサ、照度センサ、雨量センサ、積雪セン
サ、降雪センサ、ほこりセンサ、スペクトルセンサ、気
圧センサ、音圧センサ、振動センサ等から選択された単
数または複数のセンサから構成されている。これらの検
出センサ群7の信号は、表示制御装置5に読み込まれ、
カラー表示パネル3の表示内容に反映される。
【0020】設定パネル9は、本人工環境形成装置1の
利用者等が、表示制御装置5の時刻合わせ等の初期設定
を行ったり、環境画像の種類を選択する場合等に用い、
ダイヤルやキー群およびその読取回路等から構成されて
いる。本人工環境形成装置1の構成の内、カラー表示パ
ネル3、表示制御装置5および設定パネル9については
建物内に置かれているが、検出センサ群7のみが建物外
に置かれ外部の環境データを検出している。尚、表示制
御装置5と設定パネル9との間、あるいは表示制御装置
5と検出センサ群7との間の信号ラインは有線でも無線
でもよい。また赤外線等の光通信によっても良い。
【0021】次に表示制御装置5により実行される処理
を中心として、本人工環境形成装置1の機能について説
明する。その処理を図8,9に示す。人工環境形成装置
1の電源がオンされると、表示制御装置5の処理が開始
される。最初に初期設定(ステップ100)が実行さ
れ、人工環境形成装置1の各部が所定の状態に設定され
る。勿論、ステップ100で、時刻等の人工環境形成装
置1の制御に必須の事項が設定してない場合には、ここ
でそれらの設定値が求められ、それらの設定値が利用者
の入力により設定されれば、次の処理に移る。
【0022】次に現時点の環境データが検出センサ群7
から読み込まれる(ステップ110)。本実施例では検
出センサ群7は、温度、湿度、日光照度、雨量、風力、
空気の透明度(空気中の微粒子のカウントによる)を検
出するものとする。従って、これらの検出データがRA
M内に格納される。必要に応じて検出データとともにそ
の累積値や平均値を算出してRAM内に格納される。
【0023】次にこれらの検出値に基づいて画像の調整
が行われる(ステップ120)。この画像調整を次に詳
細に説明する。ここで図10に示すような画像200が
表示されているものとする。この画像200は窓を介し
て観察される外の景色を表している。窓201の枠も画
像として表されている。窓201の外には右側に遠景と
して山203a,203b,203cとその上の雲20
4aが、近景として湖205が、その中間にはお花畑2
07が表されている。左側には並木209と道211と
からなる並木道が表され、左上には前景として窓201
の前にある木の枝213が表されている。また中央付近
には恋人達215が表されている。このような画像は予
め提供されているものを用いてもよいし、利用者が撮影
した写真あるいはビデオ画像をそのままあるいは編集し
て利用してもよい。ただし、説明上、図10は模式的に
表現してあるが、実際はもっとリアルな画像が表示され
ている。
【0024】表示制御装置5は、これら各画像201〜
215は一体として処理しているのではなく、各画像2
01〜215毎に区別して処理している。従って、画像
として利用者が自己の撮影した写真あるいはビデオ画像
を利用する場合には、人工環境形成装置1に指示して、
これらの画像部分を区別して処理させる必要がある。
【0025】検出センサ群7から読み込まれたデータ
が、例えば気温が8℃、湿度が60%R.H.、風力が5m
/secで、雨量0mmで、空気の透明度は良好で、内蔵
タイマから季節が晩秋(11月)であるすると、表示制
御装置5は上記各画像201〜215についてその条件
下に置かれた場合に、達するであろう状態に各画像20
1〜215を変化させる。即ち、人間にとっては低温で
あるので、窓201は閉められることになる。雲204
aは晩秋らしい筋雲とされる。空気は澄んでいるので、
近くや中間の山203a,203bばかりでなく遠くの
山203cまで明瞭に表現する。この場合、空気遠近法
を適用して、遠い山203cほど青っぽく表現すると立
体感が強調されるので好ましい。湖は5m/secの風の
ために大きく波うたせる。同様に真近の枝213と並木
209も風力に応じて揺らす。特に風が緩ければ枝21
3にある葉213aのみを揺らせるようにしてもよい。
温度が低いことと、ここ数日の昼間の日光照度および夜
の気温低下を検出センサ群7の出力および過去の記憶デ
ータから判断して、紅葉には十分な条件が揃っていれ
ば、枝213と並木209を紅葉させる。この紅葉も数
日かけて次第に濃いものとする。またお花畑207は枯
れ初めているので、枯草色を数日かけて濃くしていく。
【0026】このことにより、この人工環境形成装置1
が設置されている建物の外部は、都会の真中であって、
その窓から外部を見ると実際にはビルの壁しか見えない
ような環境でも、人工環境形成装置1により、まるでリ
ゾート地に居るような雰囲気を出せる。更にこれと共
に、その画像そのものがその建物の周囲の気象環境によ
ってその気象がリゾート地の風景(物や現象)に影響し
たと同様の変化を見せてくれる。従って、実際の外の景
色を見ることなく、良好な環境イメージのまま、その建
物での実際の気象状態を確認することが出来る。このた
め、外が低温となった場合も、画像全体の雰囲気(画面
全体の青側への色調のシフト)や恋人達215の服装や
恋人達215の接触具合いから判断できるので、外出す
る前に服装を適切なものとすることが出来る。従って、
建物の外部に出てから初めて寒いことに気が付いて、厚
着するために部屋に引き返すということがなくなる。
【0027】雨の場合も実際の雨量により、画面上の恋
人達215に傘を指させたり、枝213の葉213aか
ら滴を垂下させたり、画面全体を灰色側にシフトし遠景
を不鮮明にしたり消したり、あるいは道211に水溜り
を形成させたりすることにより、実際にも雨が降ってい
ることを認識させることができるので、最初から傘を持
って外出することが出来る。
【0028】実際に冬となり更に気温が低下した場合に
は、画面上では完全に枝213と並木209の葉を落と
して冬枯れの枝213および並木209とする。この場
合、葉は数日かかって落葉させることになるが、風力が
強ければそれだけ速く落葉させるし、風が弱ければそれ
だけ遅く落葉させるようにする。また、一番高い遠景の
山203cから近景の山203aへと順番に冠雪させ、
また冬が深まるごとにその冠雪を次第に麓に近づけて行
く。実際に室外で雪が降れば、積雪センサからのデータ
に従って、画面全体に雪景色を形成する。特に枝213
や並木209においては、上部に雪を被らせ、その積雪
量に応じて枝213をしならせる。このことにより建物
の外部で雪が積もっていることが、実際の悪環境を意識
させずに確認できる。
【0029】図11は春(5月)の状態を示している。
建物の外の実際の気温は20℃に上がり、湿度も低くさ
わやかな気象条件となっている。そのため画像において
も、窓201が開放される。空気中の微粒子が多いの
で、画面全体は黄色っぽくされている。更に微粒子のせ
いで遠くの山203cはかすんでみえる。春用の雲20
4bもその輪郭がはっきりしないものとなる。こうして
画面上でも遠近感が醸し出される。枝213や並木20
9および野原217や山203a〜203cにおいて
は、新緑の色とする。風がないので湖205は緩やかに
小波が打ち寄せるようにする。お花畑207は赤・黄・
ピンク等の鮮やかな花の色とする。
【0030】これら各画像の調整は、関数あるいはその
関数により予め算出してあるマップに基づいてなされ
る。例えば、山の積雪量Swは次式(1)のようにして
表される。 Swn=Swn-1+fs(T,H,R) … (1) ここで、fs(T,H,R)は時間単位の積雪量および
融雪量を算出するための演算式を表している。Tは測定
された温度、Hは画像の位置により任意に設定されてい
る高度、Rは測定された降水(降雪)量を表す。例え
ば、fs(T,H,R)は、次のように定義される。
【0031】 (T−(0.6/100)・H)<2
(℃)の場合、 fs(T,H,R)≡Ks・R … (1−1) (T−(0.6/100)・H)≧2(℃)の場
合、 fs(T,H,R)≡−Km・R … (1−2) ここでKs,Kmは正の比例定数である。ただし、Sw
n-1+fs(T,H,R)<0(mm)の場合は、Swn
=0(mm)である。
【0032】従って積雪量(正)あるいは融雪量(負)
を加えて高度H毎に日単位あるいは時間単位で累積して
行けば、その時点nの積雪量Swnの高度分布が判明す
る。この高度分布を山203a〜203cに適用すれ
ば、各山203a〜203cの冠雪状態を表示すること
が出来る。
【0033】また、湖の波高Whは、例えば、次式
(2)のようにして表される。 Wh=fw(As) … (2) ここで、Asは測定された風力、fw(As)は波高W
hを算出するための演算式を表す。具体的には、次式
(2−1)のように与えられる。
【0034】Wh=Kh・As … (2−1) ここでKhは正の比例定数である。枝213や並木20
9の搖れ具合い即ち振幅Wb,Wtも、同様にして次式
(3)、(4)のようにしてセンサ群の測定値から求め
られる。
【0035】Wb=fb(As) … (3) Wt=ft(As) … (4) 具体的には次式(3−1)、(4−1)のごとくに与え
れる。 Wb=Kb・As … (3−1) Wt=Kt・As … (4−1) また、紅葉の程度Csは、例えば次式(5)のごとくに
表される。
【0036】 Csn=Csn-1+fc(Tmin,H,Lt) … (5) ここでfc(Tmin,H,Lt)は前夜の最低温度Tmi
n、高度H、24時間過去から現時点までにおける日光
の照射累積値Ltから紅葉の進行程度を表す。尚、常に
fc(Tmin,H,Lt)≧0である。
【0037】前回の紅葉の程度Csn-1と今回の紅葉の
程度fc(T,H,L)と加えることにより、現在の紅
葉の程度Csnが累積算出される。このCsnの値に応じ
て、画面上の枝213の葉213aを赤くしたり、並木
209の葉を黄色にしたりすることにより、現実世界の
悪環境を意識させることなく、良好な環境の状態を感じ
させたままに現実の秋の季節の深まりを認識させること
が出来る。そして、最終的には、Csnがある所定値に
達すると、それ以上紅葉することはない。また最高の紅
葉状態Csとなった場合あるいは実際の温度が落葉限界
温度を下回った場合のいずれかが満足されると、ランダ
ムに葉が選択されて落葉させられる。こうして更に秋の
深まりを感じさせる。最後には、枝213、並木209
ともに、全葉が落葉し冬枯れの状態になる。このように
して冬を感じさせることになる。尚、山203a〜20
3cの表面も適当に落葉樹を配置して、高度H毎に温度
の低下と共に紅葉し、更に落葉してゆく状態を色のみで
表してもよい。即ち、秋の深まりと共に最初は緑色から
紅葉してゆき、最後に枯れ枝の灰白色にしてゆけばよ
い。また一旦落葉すれば、フラグが立つことにより、そ
の秋に再度同様な条件が生じても、あるいは次の春に同
様な条件が生じても、画面上にて2度目の紅葉や春に出
た新葉が直ちに紅葉することはない。このフラグは夏を
越せば倒されて、画面上に秋の紅葉が温度の低下と共に
式(5)により実現する。
【0038】お花畑207の花の色は、春咲きの花であ
れば、実際の温度の上昇と共に葉が展開し花が開いて行
くように、画面上は最初茶色から緑に移り、そして赤や
黄色の鮮やかな花の色に変化させる。そして、所定の時
間の経過と共に花は散って行く。この経過時間も実際の
温度をパラメータとして、温度が高いほど画面上の花は
早く咲き早く散るようにする。また一旦画面上の花が散
ればフラグが立つことにより、その春に再度同様な条件
が生じても、あるいは次の秋に同様な条件が生じても、
画面上では2度目の開花や秋に春の花が咲くことはな
い。このフラグは冬を越せば倒されて、実際の春の温度
の上昇と共に画面上の開花が実現する。
【0039】この様な画像処理が所定周期でステップ1
10,120を繰り返すことにより、外部の気象変化に
応じてなされる。この所定周期は例えば5分間隔で行わ
れる。このステップ110,120の処理の途中で、設
定パネル9から入力が有った場合には、図9に示す設定
割込処理が開始する。まず入力がいかなる指示かが判定
される(ステップ300〜330)。基準画像の切替で
あれば(ステップ300)、基準画像の選択処理が実施
される(ステップ340)。即ち、図10,11に示し
た画像以外の環境画像を、表示制御装置5内のメモリあ
るいは外部記憶装置の記憶媒体に記憶されている画像群
から選択する。例えば、島、野原、公園、牧場、森林、
谷間、山頂、山岳地帯、砂漠のオアシス、海上のヨッ
ト、ヨットハーバー、高級住宅地、下町、学校、別荘
地、植物園、動物園等の風景から選択する。
【0040】基準画像を選択すると、割込処理が完了
し、図8のステップ110,120の処理が再開され
る。そして新たな基準画像に気象データが適用されて、
気象データに対応する画像調整がなされる(ステップ1
20)。例えば、別荘地を選択すれば、実際に夏ともな
れば、検出センサ群7の出力に基づき画面上は別荘の周
りに花が咲き乱れ避暑に人が押し寄せにぎやかになり、
冬には人が去り別荘の周りの草花は枯れ、屋根に雪が積
もる等の調整がなされる。住宅地を選択すれば、実際に
天気の良い日には、画面上では布団や洗濯物が干され、
実際の雨の日には画面上では傘を指した人が買物・学校
・会社に行く等の調整がなされる。また実際の温度に応
じて画面上の服装が代わる調整がなされる。
【0041】割込処理で調整感度が選択される(ステッ
プ310)と、感度レベルの設定処理に移る(ステップ
360)。ここでは、検出センサ群7による検出値によ
り画像が調整されるための感度を変更する。例えば、同
じ条件下でも前記各式の比例定数の絶対値を大きくして
画面上の積雪量を多くしたり、同じ風力でも比例定数の
絶対値を小さくして画面上の波高を小さくする処理が行
われる。設定が終了すれば割込処理が完了し、新しい感
度で図8のステップ110,120の処理が再開され
る。
【0042】割込処理で画像のマニュアル設定が選択さ
れる(ステップ320)と、画像の設定処理が行われる
(ステップ350)。ここではマニュアルによる画像の
部分変更が可能となる。例えば山203a〜203cの
高さや形状を変更したり、山、人あるいは樹木を増減し
たりすることができる。このように新たに加えた画像に
はそれぞれ調整のためのパラメータを設定する。例えば
山を変更したとすると、その山の高度分布を設定しまた
生えている樹木の種類・分布を設定する。人であれば性
別・年齢・職業等を設定して、そのキャラクタを特定す
る。このことにより、前記式のごとくの各画像の調整関
数が設定され、所望の調整処理(ステップ120)が可
能となる。
【0043】割込処理で他の処理への移動が選択される
(ステップ330)と、他の処理、例えば、人工環境形
成装置1にチューナやVTR等が接続してあれば、ハイ
ビジョン放送やビデオテープの再生に切り替える処理等
がなされる。基準画像の選択処理(ステップ340)に
て、このハイビジョン放送やビデオテープの再生画像を
取り込むようにしても良い。この処理が終了すれば割込
処理が完了し、図8のステップ110,120の処理が
再開され、環境画像が表示される。即ちハイビジョン番
組の観賞が終了すれば、画面上に再度窓から見た風景が
生ずることになる。
【0044】このように本実施例は、カラー表示パネル
3の画面上に、その検出センサ群7が設置してある建物
外部の環境状態を、実体とは異なる画像で自然に表すの
で、直感的に外部の環境状態が理解できる。しかも実際
の環境と異なり、不快な環境状態を意識させないで済
む。
【0045】第2実施例としての人工環境形成装置を図
12に示す。本人工環境形成装置401は、カラー表示
パネル403と2つのスピーカ404a,404bと制
御装置405と検出センサ群407と設定パネル409
とチューナ411とビデオデッキ413とを備えてい
る。
【0046】カラー表示パネル403の説明は、前述し
た第1実施例と同じである。検出センサ群407は、環
境状態を検出するものであり、特に気象状態を中心とし
て検出する。例えば、温度検出センサ、湿度センサ、風
力センサ、照度センサ、雨量センサ、積雪センサ、降雪
センサ、ほこりセンサ、スペクトルセンサ、気圧セン
サ、音圧センサ、振動センサ等から選択された単数また
は複数のセンサから構成されている。これらの検出セン
サ群407の信号は、制御装置405に読み込まれ、カ
ラー表示パネル403の表示内容およびスピーカ404
a,404bの音声内容に反映される。
【0047】設定パネル409は、本人工環境形成装置
401の利用者等が、制御装置405の時刻合わせ等の
初期設定を行ったり、環境画像の種類や音声の大きさや
高さを選択する場合等に用い、ダイヤルやキー群および
その読取回路等から構成されている。
【0048】次に制御装置405により実行される処理
を中心として、本人工環境形成装置401の機能につい
て説明する。その処理を図13,14に示す。人工環境
形成装置401の電源がオンされると、制御装置405
の処理が開始される。最初に初期設定(ステップ50
0)が実行され、人工環境形成装置401の各部が所定
の状態に設定される。勿論、ステップ500で、時刻等
の人工環境形成装置401の制御に必須の事項が設定し
てない場合には、ここでそれらの設定値が求められ、そ
れらの設定値が利用者の入力により設定されれば、次の
処理に移る。
【0049】次に現時点の環境データが検出センサ群4
07から読み込まれる(ステップ510)。本実施例で
は検出センサ群407は、少なくとも温度、湿度、日光
照度、雨量、風力、空気の透明度(空気中の微粒子のカ
ウントによる)を検出するものとする。従って、これら
のデータあるいはその累積値、平均値がRAM内に格納
される。
【0050】次にこれらの検出値に基づいて画像の調整
が行われる(ステップ520)。この画像調整の内容
は、第1実施例と同様なので説明は省略する。次に検出
値に基づいて音声の調整が行われる(ステップ53
0)。この音声調整は次のようにして行われる。実際に
夏であると判断された場合、蝉の性質を考慮して、所定
の時刻に蝉の声をスピーカ404a,404bから発す
る。実際に風が強ければ湖の波の音を発したり、枝や並
木の葉ずれの音を発する。こうして音によっても外部の
状態を良い環境の印象を与えたままで知らせることが出
来る。
【0051】例えば、次式(6),(7),(8)のご
とく表される。 Sb=Kbs・As … (6) St=Kts・As … (7) Sh=Khs・As … (8) ここで、Sbは枝からの葉ずれ音、Stは並木からの葉
ずれ音、Shは波の音、Kbs,Kts,Khsはそれ
ぞれ正の比例定数である。
【0052】この様な画像処理および音声処理が所定周
期でステップ510,520,530を繰り返すことに
より、外部の実際の気象変化に応じてなされる。この所
定周期は例えば5分間隔で行われる。このステップ51
0〜530の処理の途中で、設定パネル409から入力
が有った場合には、図9および図14に示す設定割込処
理が開始する。図9の画像設定のための割込処理につい
ては既に説明したので省略し、図14について説明す
る。
【0053】まず入力がいかなる指示かが判定される
(ステップ550〜570)。基準音声の変更であれば
(ステップ550)、基準音声の選択処理が実施される
(ステップ580)。即ち、現在発音対象になっている
音声以外の環境音声を、表示制御装置405内のメモリ
に記憶されている音源群から選択する。例えば、鳥、
馬、牛、風切り音、雨音、旗の音、水流音、滝の音、人
の声、祭り囃し、汽車・電車の走行音、枯葉が転がる音
等の音声から選択する。
【0054】基準音声を選択すると、割込処理が完了
し、図13のステップ510,520530の処理が再
開される。そして新たに実測された環境データを入力し
(ステップ510)、その環境データに対応する音声調
整がなされる(ステップ530)。例えば、別荘地を選
択すれば、実際に夏ともなれば、画面上は避暑に人が押
し寄せ、スピーカ404a,404bからは蝉の声が響
き人々はにぎやかに声を発し、実際の冬には、画面上は
人が去り、スピーカ404a,404bからは別荘の周
りの樹木が発する枝の風切り音がする等の調整がなされ
る(ステップ530)。住宅地を選択すれば、実際の天
気の良い日曜日には、スピーカ404a,404bから
は子供の遊ぶ声、実際の雨の日にはスピーカ404a,
404bからは雨音がすることになる。
【0055】割込処理で調整感度が選択される(ステッ
プ560)と、感度レベルの設定処理に移る(ステップ
590)。ここでは、検出センサ群407による検出値
により音声が調整されるための感度を変更する。例え
ば、同じ風力でも式(8)の比例定数Khsの絶対値を
大きくしてスピーカ404a,404bからの波の音S
hを大きくしたりする処理が行われる。設定が終了すれ
ば割込処理が完了し、新しい感度で図13のステップ5
10〜530の処理が再開される。
【0056】割込処理で音声のマニュアル設定が選択さ
れる(ステップ570)と、音声の設定処理が行われる
(ステップ600)。ここでは音声の変更設定が可能と
なる。例えば音の高さやパターンを変更したりすること
ができる。更に必要に応じて調整のためのパラメータを
設定する。例えば波の音を変更したとすると、その波の
音と風力との関係を設定し直すことができる。このこと
により、各音声を好みの音声に変更することができる。
【0057】上述のごとく、音声は単独でも設定や消去
は可能であるが、画像に従属して設定される音声もあ
る。例えば、近くを汽車が通過するように画像を設定す
れば、汽車の汽笛や走行音が従属して設定される。本実
施例は上述のごとく構成されているので、外部環境の変
化に応じて画像と共に音声も変化する。従って、良い人
工環境を一層自然な状態で得ることが可能となる。
【0058】上記各実施例では、画像データは予め合成
したものであった。これ以外に、図12に点線で示すよ
うにCCD等のビデオカメラ800をセンサ群に加え
て、直接外部の風景の内、環境として悪い印象を与えな
い画像のみを選択して取り込み、画像データにリアルタ
イムの画像として加えることもできる。例えば、外の風
景として、周辺はビルばかりで環境が悪くても、遠くに
は富士山や公園が望まれる場合は、その画像をビデオカ
メラ800で捉えて画面に組み込んでもよい。この場合
はリアルタイムの画像が見られるので、環境を悪化させ
ることなく、他の画像と共に外部の状況が一層正確に判
断できる。
【0059】また環境画像や環境音声は時節毎に自動的
に切り替えてもよい。即ち、表示制御装置5あるいは制
御装置405にタイマカウンタ機能を持たせて、コンピ
ュータとして当然に有するクロックジェネレータからの
クロック信号をカウントして、現在の月や季節を求め
て、月毎や季節毎に適宜その時節にあった環境画像・環
境音声に切り替える。例えば、春ならば郊外、夏ならば
避暑地、秋ならば紅葉の名所、冬ならば日本海側の名園
等の基準画像・基準音声を自動的に選択する。例えば図
9,14に示した割込処理のステップ300,550で
時節を判定し、ステップ340,580にてタイマカウ
ンタの値に基づき適切な基準画像を選択することによっ
ても可能となる。
【0060】また図12に点線で示すエアコン700を
設け、制御装置405が検出センサ群407の検出する
風力に応じて風を発生させれば、建物の内部に居ても、
外では風が出てきたことが判る。勿論、エアコン700
から吹き出す風力は実際の風力よりも十分に弱く設定す
るか、所定風力に固定する方が実際的である。また風の
温度も外部の温度に合わせて調整してもよい。
【0061】また、上記各実施例では、検出センサ群
7,407は建物の外部に設置されていたが、一部を内
部にも設置することにより、外部と内部との関係から、
画像や音声を調整してもよい。例えば、実際の内部の温
度・湿度と外部の温度との関係で、窓に露や霜が付く条
件であると、検出センサ群7,407の検出値により判
断される場合は、画面を曇らせたり、画面上に樹枝状の
氷の結晶を描くようにしてもよい。このようにすると外
部の気温が内部に比較してかなり低いことが直感的に判
断できる。尚、窓なども観音開きとしたが、上下にスラ
イドするタイプでもよい。
【0062】尚、上述した調整による画像自体の変化、
および音声自体の変化は、表示制御装置5あるいは制御
装置405により、検出値と計算とにより得られた値に
応じて所定の画像をメモリから読み出して、前の画像を
消去した後、表示し直してもよい。色の変化などはコン
ピュータが有するグラフィック機能の内、RGBの各色
成分に対応するメモリ値を、計算値により変更すること
にて任意に変更可能である。また樹木の風による搖れ等
は、前の画像を消去し、計算により画像の位置をずらし
て描き直すことにより、揺れている効果を出せばよい。
このように単に画像を描き直して所定の変化を表現する
技術は一般的に良く知られているので詳述しない。
【0063】検出された環境データを直感的に表すもの
として、上記各実施例で説明した部分画像以外に、例え
ば、雨量なら植物の葉のしおれ具合い・道路の色具合い
・河川の水量の大小、日光の強さなら帽子の着脱・窓の
ブラインドの開閉・画面のコントラストの高低・干して
いる布団の数、風量なら旗・鯉幟・洗濯物のはためき具
合い等が挙げられる。
【0064】上記実施例で、カラー表示パネル3,40
3が表示手段に該当する。表示制御装置5と制御装置4
05とが画像調整手段に該当し、その処理の内ステップ
120,520の処理が画像調整手段としての処理に該
当する。スピーカ404a,404bが音声発生手段に
該当する。制御装置405が音声調整手段に該当し、そ
の処理の内ステップ530の処理が音声調整手段として
の処理に該当する。表示制御装置5あるいは制御装置4
05がタイマカウンタ,時節判定手段,画像記憶手段お
よび選択手段に該当し、ステップ300,550が時節
判定手段としての処理に該当し、ステップ340,58
0の処理が選択手段としての処理に該当する。エアコン
700が送風手段に該当し、制御装置405が吹出調整
手段に該当する。ビデオカメラ800が画像検出センサ
に該当する。
【0065】
【発明の効果】このように本発明の人工環境形成装置
は、そのセンサが設置してある場所の環境状態を人工の
環境に変換して表すので、直感的にその場所の環境状態
が理解できる。しかも実際の環境と異なり、センサ設置
場所の環境状態を意識させることがない。従って、例え
ば外部が実際には悪い環境であっても、見るものに自然
な良い環境を意識させるにもかかわらず、実際の外部の
状態をも認識することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明人工環境形成装置の構成例示図であ
る。
【図2】 第2発明人工環境形成装置の構成例示図であ
る。
【図3】 第3発明人工環境形成装置の構成例示図であ
る。
【図4】 第4発明人工環境形成装置の構成例示図であ
る。
【図5】 第5発明人工環境形成装置の構成例示図であ
る。
【図6】 第6発明人工環境形成装置の構成例示図であ
る。
【図7】 第1実施例の人工環境形成装置の構成ブロッ
ク図である。
【図8】 第1実施例の表示制御装置によるメイン処理
を示すフローチャートである。
【図9】 第1実施例の表示制御装置による画像設定割
込処理を示すフローチャートである。
【図10】 第1実施例の人工環境形成装置により表示
される晩秋の画像説明図である。
【図11】 第1実施例の人工環境形成装置により表示
される春の画像説明図である。
【図12】 第2実施例の人工環境形成装置の構成ブロ
ック図である。
【図13】 第2実施例の表示制御装置によるメイン処
理を示すフローチャートである。
【図14】 第2実施例の表示制御装置による音声設定
割込処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,401…人工環境形成装置、3,403…カラー表
示パネル、5…表示制御装置、7,407…検出センサ
群、9,409…設定パネル、200…画像、201…
窓、404a,404b…スピーカ、405…制御装
置、411…チューナ、413…ビデオデッキ、700
…エアコン、800…ビデオカメラ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環境データを検出するセンサと、 環境画像を表示する表示手段と、 上記環境画像の一部または全ての画像部分を、上記セン
    サから得られる環境データに基づき、その画像部分に表
    示されている物または現象が、上記環境データに対応す
    る環境下で生じる変化に対応させる画像調整手段と、を
    備えたことを特徴とする人工環境形成装置。
  2. 【請求項2】 環境データを検出するセンサと、 環境音声を発生する音声発生手段と、 上記環境音声の一部または全ての音声部分を、上記セン
    サから得られる環境データに基づき、その音声部分に表
    現されている物または現象が、上記環境データに対応す
    る環境下で生じる変化に対応させる音声調整手段と、を
    備えたことを特徴とする人工環境形成装置。
  3. 【請求項3】 環境データを検出するセンサと、 環境画像を表示する表示手段と、 環境音声を発生する音声発生手段と、 上記環境画像の一部または全ての画像部分を、上記セン
    サから得られる環境データに基づき、その画像部分に表
    示されている物または現象が、上記環境データに対応す
    る環境下で生じる変化に対応させる画像調整手段と、 上記環境音声の一部または全ての音声部分を、上記セン
    サから得られる環境データに基づき、その音声部分に表
    現されている物または現象が、上記環境データに対応す
    る環境下で生じる変化に対応させる音声調整手段と、を
    備えたことを特徴とする人工環境形成装置。
  4. 【請求項4】 上記センサが風力を検出するセンサを含
    み、上記環境画像が樹木の画像であり、上記画像調整手
    段が、検出された風力に応じて、上記樹木の画像の一部
    または全てを、ランダムな周期あるいは特定の周期で揺
    らすことを特徴とする請求項1または3記載の人工環境
    形成装置。
  5. 【請求項5】 上記センサが雨量を検出するセンサを含
    み、上記環境画像が水溜りの画像であり、上記画像調整
    手段が、検出された雨量に応じて、上記水溜りの画像を
    現出、拡大、縮小あるいは消去することを特徴とする請
    求項1,3または4記載の人工環境形成装置。
  6. 【請求項6】 上記センサが降雪量を検出するセンサを
    含み、上記画像調整手段が、検出された降雪量に応じ
    て、上記環境画像に表示されている物の上面に該当する
    画像部分を白くすることを特徴とする請求項1,3,4
    または5記載の人工環境形成装置。
  7. 【請求項7】 上記センサが温度を検出するセンサを含
    み、上記画像調整手段が、検出された温度に応じて、上
    記環境画像に表示されている花の開度を調節することを
    特徴とする請求項1,3,4,5または6記載の人工環
    境形成装置。
  8. 【請求項8】 更に、時間をカウントするタイマカウン
    タと、 上記タイマカウンタのカウント値から、現時点が、1年
    の内のいずれの時節に属するかを判定する時節判定手段
    と、 該時節毎に時節に適合する環境画像を記憶する画像記憶
    手段と、 上記時節判定手段の判定に基づいて、上記画像記憶手段
    内の該当する時節に対応した上記環境画像を選択する選
    択手段と、を備えたことを特徴とする請求項1,3,
    4,5,6または7記載の人工環境形成装置。
  9. 【請求項9】 更に、温度および風力の一方または両方
    を調整した風を吹き出す送風手段と、 上記送風手段から吹き出される風を、上記センサから得
    られる環境データに基づき、上記環境データに対応する
    環境下で生じる変化に対応させる吹出調整手段と、を備
    えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の人
    工環境形成装置。
  10. 【請求項10】 センサが、温度検出センサ、湿度セン
    サ、風力センサ、照度センサ、雨量センサ、積雪セン
    サ、降雪センサ、ほこりセンサ、スペクトルセンサ、気
    圧センサ、音圧センサ、振動センサから選ばれた一つま
    たは複数のセンサからなる請求項1〜3のいずれか記載
    の人工環境形成装置。
  11. 【請求項11】 上記センサが画像検出センサを含み、
    該画像検出センサから得られたリアルタイム画像の一部
    を、表示手段が環境画像の一部として表示することを特
    徴とする請求項1,3,4,5,6,7,8,9または
    10記載の人工環境形成装置。
JP11492093A 1993-05-17 1993-05-17 人工環境形成装置 Pending JPH06324620A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9488841B2 (en) 2010-08-10 2016-11-08 Nikon Corporation Image processing apparatus, image processing method, display apparatus, display method, and computer readable recording medium
KR101844560B1 (ko) * 2017-02-14 2018-04-02 정상민 실내 동물원의 환경을 조절하는 시스템 및 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9488841B2 (en) 2010-08-10 2016-11-08 Nikon Corporation Image processing apparatus, image processing method, display apparatus, display method, and computer readable recording medium
US10462455B2 (en) 2010-08-10 2019-10-29 Nikon Corporation Display apparatus, display method, and computer readable recording medium
KR101844560B1 (ko) * 2017-02-14 2018-04-02 정상민 실내 동물원의 환경을 조절하는 시스템 및 방법

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