JPH0632030B2 - 音声符号化方法 - Google Patents

音声符号化方法

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JPH0632030B2
JPH0632030B2 JP59017347A JP1734784A JPH0632030B2 JP H0632030 B2 JPH0632030 B2 JP H0632030B2 JP 59017347 A JP59017347 A JP 59017347A JP 1734784 A JP1734784 A JP 1734784A JP H0632030 B2 JPH0632030 B2 JP H0632030B2
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signal sequence
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茂 小野
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は音声信号の低ビットレイト波形符号化方式、特
に伝送情報量を10K/秒以下となるような符号化方式
に関する。
(従来技術とその問題点) 音声信号を10Kビット/秒程度以下の伝送情報量で符
号化するための効果的な方法として、音声信号の駆動音
源信号系列をそれを用いて再生した信号と入力信号との
誤差最小を条件として短時間毎に探索する方法が知られ
ている。米国ベル電話研究所のビー・エス・アタール
(B.B.ATAL)氏らによる、駆動音源信号系列を
複数個のパルスで表わし、その振幅と位相を短時間毎に
符号器側でアナリシス バイ シンセシス(Analysis-b
y-Synthesis);A−b−S法にかり求める方式は有効
である。これに対する説明は1982年度のアイ・イー
・エー・エス・エス・ピー(ICASSP)の予稿集6
14〜617頁“A new model of LPC excitation for
producing natural-sounding speech at low bit rate
s”(文献1)に掲載されているので、ここでは詳細な
説明は省く。文献1の従来方式はパルス系列を求める手
段としてA−b−S法を用いているため、演算量が非常
に多いという欠点がある。それに対し特許出願番号昭5
7−231603号明細書(文献2)においては、上記
パルス系列を求めるための演算量を大幅に縮少する方式
が提案されている。これらの方式により、伝送レイトを
10Kビット/秒以下とした領域で良好な再生音質が得
られると報告されている。
前記文献2(特許出願番号昭57−231603)の従
来方式を簡単に説明する。1フレーム内K個のパルス系
列からなる駆動音源系列を次のように表わす。
ここでδ(・)はクロネッカー(KRONECKER)のδであ
る。Nはフレーム長、gは位置lkに立つパルスの振幅
を表わす。d(n)を合成フイルタに入力して得られる
再生信号 は、合成フイルタの予測係数とαi(i=1,…,M、
Mは合成フイルタの次数)とすると、次のように書け
る。
入力音声信号x(n)と再生信号 との1フレーム内の重み付き二乗誤差は、 となる。ここで*はたたみ込み積分を示す記号であり、
w(n)は重み付き関数を表わす。重み関数は、入力音
声信号と再生信号との聴覚上での誤差を最も小さくする
ために導入される。聴覚のマスキング効果によれば、音
声エネルギーの大きな帯域では雑音は抑圧される傾向が
ある。重み関数は、誤差にこのような聴覚上の特性を考
りょした重み付けを行うものである。尚、重み関数は、
そのZ変換W(z)を、合成フイルタの予測パラメータ
αiと0≦γ≦1を満足する実定数γにより と表わされるものが提案されている(文献1)。
さらに のZ変換をそれぞれ とすると、(3)は次のように表わされる。
また、(2)式の関係から、 は次のようになる。
x(z)=H(z)D(z) −(5) ここで H(z)は合成フイルタのZ変換、D(z)は駆動音源
のZ変換である。(5)を(4)に代入すると J=|X(z)W(z)-H(z)W(z)D(z)|2 −(6) である。
従って、X(z)W(z)とH(z)W(z)の逆Z変
換の信号をそれぞれxw)(n)=x(n)*w(n)とhw(n)=h(n)
*w(n)と記すと、(6)は次のようになる。
(7)式を最小にするような音源パルス系列の振幅gk、位
置mkを求めるのに、(7)式をgkで偏微分して0とおいた
式、つまり の関係を利用する。
ここで、ψxh(・)はxw(n)とhw(n)から計算した相互相関
関数列を、ψhh(・)はhw(n)の自己相関々数列をそれぞれ
表わし、次のように表わされる。尚ψhh(・)は共分散関
数とも呼ばれる。
従来方式は、(8)のgkをlだけの関数とみることによ
り、k番目のパルスの振幅と位置を決めるものである。
つまり、(8)の|gk|を最大にするlkをk番目のパルス
の位置とし、そのときのgkをk番目のパルスの振幅とす
るものである。この方式はgkが正確にlkだけの関数であ
れば、(7)式を最も小さくする音源パルス系列が計算さ
れるが、実際の音声信号はその限りでなく、一般にg
kは、l1,l2,…,lkなどの関数である。
第1図は、本明細書で述べる音声符号化方式をを実現す
る一実施例を示すブロツク図である。第2図は、音声パ
ルス系列計算回路140で文献2の従来方式に従い行わ
れる音源パルス系列の振幅gk、位置lkを求める処理手順
を表わす流れ図である。以後第1図に示す音声符号化方
式の実施例の構成要素と第2図に示す文献2従来方式に
よる音源パルス系列探索アルゴリズムについて詳説す
る。第1図において各構成要素は1フレーム毎に処理を
行う。100は符号器入力端子を示し、A/D変換された
音声信号系列x(n)が入力される。110はバッフア
メモリ回路で、音声信号系列を1フレーム分蓄積する。
Kパラメータ計算回路180は、バッファメモリ回路1
10に蓄積された音声信号x(n)を入力し、あらかじ
め定められた数だけKパラメータKi(1≦i≦M)を計
算する。この値はKパラメータ符号化回路190に出力
される。Kパラメータ符号化回路190は、例えばあら
かじめ定められた量子化ビット数に基づいてKiを符号化
し、その符号Ikiをマルチプレクサ160へ出力する。
またKパラメータ符号化回路190は、Ikiを復号化
し、復号値K′i(1≦i≦M)をインパルス応答計算回
路120と重み付け回路200へ出力する。重み付け回
路200は、入力音声信号x(n)とKパラメータ復号
値K′iを入力し、合成フイルタの周波数特性に依存した
重み付け関数w(n)を用い、前述のxw(n)を計算し、
得られたxw(n)を相互相関々数計算回路135へ出力す
る。インパルス応答回路120は、Kiを入力し、前述の
hw(n)(インパルス応答と前述と同じ重み付き関数のた
たみ込み積分)を定められたサンプル数だけ計算し、求
まつたhw(n)を共分散関数計算回路130と相互相関関
数計算回路135とへ出力する。共分散関数計算回路1
30は、あらかじめ定められたサンプル数のhw(n)を入
力し、前述の(10)式に従ってψhh(li,lj)(0≦li,l
j≦N−1)を計算し、これを音源パルス系列計算回路
140へ出力する。次に、音源パルス系列計算回路の説
明をする。音源パルス系列計算回路140は、相互相関
々数計算回路135からψxh(lk)下0≦lk≦M−1)
を、共分散関数計算回路130からψhh(li,lj)(0
≦li,lj≦N−1)をそれぞれ入力し、前述のパルス計
算アルゴリズム(8)式を用いて音源パルス系列の振幅gk
及び位置lkを計算する。第2図は、音源パルス系列計算
回路140で行なわれる処理手順を表わす流れ図であ
る。1つ目のパルスは(8)式において、K=1とおき振
幅g1を位置l1の関数、g1=ψxh(l1)/ψhh(l1,l1
として表わす。次に、|g1|を最大にするl1を選び、そ
の際のl1,g1を1番目のパルス位置及び振幅とする。2
番目のパルスは、(8)式においてK=2とおき、|g2
を最大にするl2を選び、その際のl2,g2を2番目のパル
スの位置及び振幅とする。3番目以後のパルスも同様に
して計算し、あらかじめ定まったパルス数に達するまで
続ける。第2図において、1はパルスの個数を計算する
計算カウンターを1に初期化する。2は比較であり、パ
ルスの個数があらかじめ定められた個数より大きいか小
さいかを判断し、定められた個数より大きければ、パル
ス系列計算の処理を終える。3は(8)式の計算を行うも
ので、(8)式において、l1,…,lk-1、及びg1,…,g
k-1を既知とし、|gk|を最大にするlkを求め、そのと
きのgk,lkをk番目のパルスの振幅と位置として出力す
る。4は加算器で、パルスの個数を計算する計算カウン
ターの内容を1つふやす。以上で音源パルス計算回路1
40の説明を終える。
第1図に戻って、符号化回路150は、音源パルス計算
回路140の出力であるパルス系列の振幅gk及び位置lk
を入力し、それらを符号化する。振幅gkや位置lkの符号
化については従来よく知られている方法を用いることが
できる。振幅gkについては、例えば、1フレーム内のパ
ルス系列の振幅の最大値を正規化係数として、この値で
各パルスの振幅を正規化し、その後量子化、符号化する
方法が考えられる。位置lkについては、例えばファクシ
ミリ信号符号化の分野でよく知られているランレングス
符号化を用いることが考えられる。これは符号“0”の
続く長さをあらかじめ定められた符号系列を用いて表わ
すものである。マルチプレクサ160は、Kパラメータ
符号化回路190の出力符号と符号化回路150の出力
符号を入力し、これらを組み合わせて、送信側出力端子
170から通信路へ出力する。
以上、文献2従来方式において、駆動音源パルス系列を
探索する方式について述べた。
文献2従来方式は、音源パルス系列の振幅と位置を求め
るアルゴリズムにおいて、パルス振幅はそのパルスが立
つ位置だけの関数だけという仮定をおいている。しか
し、実際の音声信号に対しては前述の仮定を成りただ
ず、文献2従来方式において音源パルス系列を求めるた
めに使用した前記(8)式にあるgkは一般にl1,…,lk
どの関数となる。したがって、文献2従来方式により決
定された音源パルス系列は、前記(7)式のJを真に小さ
くするものでなく、更に適した音源パルス系列が存在す
る。駆動音源信号系列を複数のパルスで表わす方式にお
いて、伝送レイトが10Kビット/秒以下の領域で更に
よい音声品質を得るためには、より適した音源パルス系
列の振幅と位置を求めることが必要となる。本発明は、
この音源パルス探索アルゴリズムの改良に関するもので
ある。
(発明の目的) 本発明の目的は、10Kビット/秒以下の伝送レートに
適し得る高品質な音声符号化方式を提供するものであ
る。
(発明の構成) 本発明によれば、離散的音声信号系列を短時間毎に分割
し短時間音声信号系列を求め、前記短時間音声信号系列
からスペクトル包絡を表すパラメータを抽出して符号化
し、前記スペクトル包絡に対応するインパルス応答系列
の自己相関関数列を計算し、前記スペクトル包絡に対応
するインパルス応答系列と前記短時間音声信号系列との
相互相関関数列を計算し、前記自己相関関数列と前記相
互相関関数列とを用いて前記短時間音声信号系列の駆動
音源信号系列として適した音源パルス系列の振幅と位置
を逐次的に求める際に、過去に求めた音源パルスの振幅
と位置をもとに新たな音源パルスの位置を決定し、前記
新たに決定した位置に立つ音源パルスの振幅と、前記過
去に求めた音源パルスのうち前記新たに決定した音源パ
ルスの近傍にある一部の音源パルス系列の振幅とを計算
しなおして、前記音源パルス列を求めて符号化し、前記
スペクトル包絡を表すパラメータの符号と前記駆動音源
信号系列を表す符号とを組み合わせて出力することを特
徴とする音声符号化方法が得られる。
また本発明によれば、離散的音声信号系列を短時間毎に
分割し短時間音声信号系列を求め、前記短時間音声信号
系列からスペクトル包絡を表すパラメータを抽出して符
号化し、前記スペクトル包絡にあらかじめ定められた補
正を加えたスペクトルをもつインパルス応答系列の自己
相関関数列を計算し、前記短時間音声信号系列と前記あ
らかじめ定められた補正を加えたスペクトルをもつイン
パルス応答系列との相互相関関数列を計算し、前記自己
相関関数列と前記相互相関関数列とを用いて前記短時間
音声信号系列の駆動音源信号として適した音源パルスの
位置と振幅を逐次的に求める際に過去に求めた音源パル
スの位置と振幅とをもとに新たな音源パルスの位置を決
定し、前記新たに決定した位置に立つ音源パルスの振幅
と、前記過去に求めた音源パルスのうち前記新たに決定
した音源パルスの近傍にある一部の音源パルス系列の振
幅とを計算しなおして前記駆動音源信号を求めて符号化
し、前記スペクトル包絡を表すパラメータの符号と前記
駆動音源信号系列を表す符号とを組み合わせて出力する
ことを特徴とする音声符号化方法が得られる。
(発明の原理) 本発明による音声符号化方式は、上記音源パルス系列を
求めるアルゴリズムに特徴がある。以後、前記(7)式が
与えられたとき、(7)式のJを最小にする音源パルス列
の振幅gk,k=1,…,Kと位置lk,k=1,…,Kを
求める本発明のアルゴリズムについて説明する。
まず、振幅と位置がそれぞれ{g1,g2,…gk-1},
{l1,l2,…,lk-1}である(K−1)個のパルス系列
に、更に1個のパルスを加えたときの二乗誤差を(7)式
に倣い下のように表わす。
K番目のパルスの影響とむるために(11)式をgkで偏微分
して0とおくと、次の関係が得られる。
また、このときのJkはJK-1,gKを用い、次のように計算
できる JK=JK-1−g2 K/ψhh(lK,lK) K>1 −(13) 但し、 JKは(12)、(13)両式よりlKの関数となり、(13)式から、
(12)式のg▲2 K▼が最も大きくなるlKにパルスを立てる
ときlKが最も小さくなることがわかる。つまりK番目の
パルスの位置は(12)式のgKを最大にするlKの値にとる。
次に、(11)式をgkで偏微分して0とおくことにより、次
の関数を得る。
(15)を満たすgk,k=1,…,Kは次の連立一次方程式
の解として求める。
ここで、合成フイルタのインパルス応答系列h(n)の
共分散関数列ψhh(・)は指数関数的に減衰していくた
め、その次数が大きいところでψhh(・)が(15)式に与
える影響は小さいと言える。従って、振幅を計算する際
(16)式のようにK×K行列を解くのではなく、新たに位
置が決まったK番目のパルスとそれまで定まっているパ
ルスの中でK番目のパルスの近傍に位置するパルスとの
間で振幅を求め直すことにしても(11)式を小さくするパ
ルス系列が計算できる。このときK番目のパルスから十
分離れたパルス系列の振幅は変化しない。今、K番目の
パルスとその近傍にあるS個のパルス系列との間で振幅
を計算し直すとき、(16)式は次のような(S+1)×
(S+1)行列で表わされる。
尚、(17)式のlK-1,…,lK-SとgK-1,…,gK-Sは(16)式
とは異なりlKの近傍にあるS個のパルスの位値と振幅を
表わしているものとする。(17)式左辺の(S+1)×
(S+1)行列は、正定値・対称行列であるから、gk
k=K−S,…,K,はチヨレスキー(CHOLESKY)分解
等の高速アルゴリズムで求めることができる(例えば森
正武、数値解析、共立出版(昭48)、文献3、を参
照)。連立一次方程式を解くために必要な演算量は未知
数の数数に依存する。(16)式と(17)式においては(S+
1)<Kであるので、(17)式は(16)式よりかなり少ない
演算量で高速に解くことができる。例えば、n×nの対
称行列をチョレスキー分解するに必要な演算量はn3のオ
ーダーである。従って とすると、(17)式は(16)に比べ約1/64の演算量で解くこ
とができる。(15)式が成立するとき、JKは次のように計
算できる。
よって、(12)式、(17)式においてK=1を初期値とし、
l1,g1を求め、以後Kに関して逐次的に(12)式を用いて
lkを、(17)式を用いてg1,g2,…,gKを計算していく。
パルス数があらかじめ定められた値に達するか、あるい
は求まったg1,g2,…,gK,l1,l2,…,lKを(18)式に
代入し得られる二乗誤差の値があらかじめ定められた値
より小さくなるか、あるいは新たに立つパルスの振幅の
大きさがあらかじめ定められた値より小さくなるまで繰
り返すことにより、(7)式のJを小さくする駆動音源パ
ルス系列の振幅gkと位置lkを探索することができる。以
上で本発明のアルゴリズムの導出に関する説明を終え
る。
(実施例) 以上述べてきたように、本発明は音源パルス系列を求め
るアルゴリズムに特徴がある。そこで、本発明による音
源パルス系列計算回路140について、流れ図を用いて
詳細に説明する。第3図は、本発明による音源パルス系
列計算回路で行なわれる処理手順を表わす流れ図であ
る。第3図において、5はパルスの個数を1に初期化す
るものである。6は比較で、パルスの個数があらかじめ
定められた個数より大きくなればパルス系列計算の処理
を終える。7は前記(12)式の計算を行うもので、パルス
の位置を求める。8は前記(17)式の計算を行うもので、
注目するパルス列の振幅を求める。9はパルス数を1つ
ふやし、6に処理をわたすものである。1つ目のパルス
の位置l1は、7においてK=1のときの前記(12)式すな
わちψxh(l1)/ψhh(l1,l1)を計算し、(ψ
xh(l1)/ψhh(l1,l1))2を最大にするl1である。
1つ目のパルスの振幅g1は、8においてK=1,S=0
のときの前記(17)式に7で求まったl1を代入し定められ
る。2つ目のパルスの位置l2は、7においてK=1のと
き7と8で定まった前記g1,l1をK=2のときの前記(1
2)式に代入し{(ψxh(l2)−g1ψhh(l1,l2))/ψ
hh(l2,l2)}2を最大にするl2である。位置が定まっ
た2つのパルスの振幅g1,g2は8で求められ、前記7で
で定まったl1l2の間隔があらかじめ定められた値より大
きければg1の値は変わらず、g2の値はK=2、S=0の
ときの前記(17)式にl2を代入し計算される。l1とl2の間
隔があらかじめ定められた値より小さければ、g1とg2
値はK=2,S=1のときの前記(17)式にl1,l2を代入
し計算される。3つ目以上のパルス系列の振幅と位置を
計算する手順も同様で、7において(12)式よりK番目の
位置lKを求め、8において定ったlKと過去に定まってい
るl1,…,lK-1の中でlKとあらかじめ定められた値より
近いものS個を前記(17)式に代入し振幅を求める、とい
う処理をあらかじめ定められた数だけパルスが立つまで
繰り返す。
前記実施例においては、パルス振幅を再調整する際注目
するパルス数Sを新たに定まったパルス位置lkとの距離
に閾値を設けて決定していた。即ち、Sは各パルス位置
が求まる度に変化していた。しかし、このSをS0と固
定してパルス振幅を再調整して構成もとれる。このとき
は、第3図の8における処理が異なる。即ち、k≦S0
おいては、(17)式のSをS=0とおいて、k個のパルス
振幅を求め直す。一方、S0+1≦kにおいては、(17)式
のSを常にS=S0として、lkに立つパルスとlkの近傍に
あるS0個のパルスの振幅を求め直す。
尚、前述の本発明の音源パルス系列の計算はフレーム単
位で行なったが、フレームをいくつかのサブフレームに
分割し、そのサブフレーム毎にパルス系列を計算するよ
うな構成にしてもよい。この構成によれば、フレーム分
割数をdとすると、第3図に示した構成に比べて演算量
を大略1/d倍することができる。
また、以上説明した構成例においてはフレーム長を一定
としたが、これは可変にしても良い。可変にした方が特
性は向上する。また、短時間音声信号系列のインパルス
包絡を表わすパラメータとしてはKパラメータを用いた
が、これはよく知られている他のパラメータ(例えばL
SPパラメータ等)を用いてもよい。更に前述の重み付
け関数w(n)はなくてもよい。
また本発明による音源パルス計算式(12)式と(17)式に表
われるψhh(・)は(10)式に従い共分散関列を計算した
が、これは下式のような自己相関々数列を計算するよう
な構成にしてもよい。
このような構成をとることによって、ψhh(・)の計算
に要する演算量を大幅に低減させることが可能となり全
体の演算量も低減できるという効果がある。
更に、本発明において合成フイルタの自己相関関数列を
計算するに際し、一旦合成フィルタのインパルス応答を
求めてから(10)式に従い計算したが、自己相関々数列は
合成フィルタのパワースペクトラムを逆フーリエ変換す
ることにより求めることができる。また本発明におい
て、合成フィルタのインパルス応答と入力信号の相互相
関々数列の計算は(9)式に従い計算したが、合成フィル
タのパワースペクトラムと入力音声信号のパワースペク
トラムの積をフーリエ変換することにより求めることが
できる。
(発明の効果) 本発明の構成によれば、音源パルス系列の計算において
(17)式により最適な振幅を、(12)式によりパルス数につ
いて逐次的に最適な位置を決定しているので、文献2の
従来方式に見るような、パルスの振幅をそのパルスが立
つ位置だけの関数とするという仮定がなく、より適した
音源パルス系列を得ることができる。従って、より良好
な再生音質が得られるという効果がある。またψ
xh(lk),0lkN−1、とψhh(li,lj),0l
,lN−1の値を1フレーム毎に前もって計算し
ておくことにより、文献2と同様(12)式の演算は掛け算
と引き算という簡略化されたものになる。更に(17)式は
正値対称行列となるので高速に解くインパルスが存在
し、また一部のパルスに注目することにより行列の次元
を小さくすることができるため、文献1の従来方式に比
べ演算量を大幅に減らすことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本明細書で述べる音声符号化方式を実現する一
実施例を示すブロツク図、第2図は従来方式による音源
パルス系列計算回路で行う処理手順を示す流れ図、第3
図は本発明による音源パルス系列計算回路で行う処理手
順を示す流れ図をそれぞれ示す。 図において、110……バッファメモリ回路、120…
…インパルス応答計算回路、130……共分散関数計算
回路、135……相互相関々数計算回路、140……音
源パルス系列計算回路、150……符号化回路、160
……マルチプレクサ、180……Kパラメータ計算回
路、190……Kパラメータ符号化回路、200……重
み付け回路、1……初期化、2……比較、3……パルス
計算、4……加算、5……初期化、6……比較、7……
パルス位置計算、8……パルス振幅計算、9……加算を
それぞれ示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】離散的音声信号系列を短時間毎に分割し短
    時間音声信号系列を求め、前記短時間音声信号系列から
    スペクトル包絡を表すパラメータを抽出して符号化し、
    前記スペクトル包絡に対応するインパルス応答系列の自
    己相関関数列を計算し、前記スペクトル包絡に対応する
    インパルス応答系列と前記短時間音声信号系列との相互
    相関関数列を計算し、前記自己相関関数列と前記相互相
    関関数列とを用いて前記短時間音声信号系列の駆動音源
    信号系列として適した音源パルス系列の振幅と位置を逐
    次的に求める際に、過去に求めた音源パルスの振幅と位
    置をもとに新たな音源パルスの位置を決定し、前記新た
    に決定した位置に立つ音源パルスの振幅と、前記過去に
    求めた音源パルスのうち前記新たに決定した音源パルス
    の近傍にある一部の音源パルス系列の振幅とを計算しな
    おして、前記音源パルス列を求めて符号化し、前記スペ
    クトル包絡を表すパラメータの符号と前記駆動音源信号
    系列を表す符号とを組み合わせて出力することを特徴と
    する音声符号化方法。
  2. 【請求項2】離散的音声信号系列を短時間毎に分割し短
    時間音声信号系列を求め、前記短時間音声信号系列から
    スペクトル包絡を表すパラメータを抽出して符号化し、
    前記スペクトル包絡にあらかじめ定められた補正を加え
    たスペクトルをもつインパルス応答系列の自己相関関数
    列を計算し、前記短時間音声信号系列と前記あらかじめ
    定められた補正を加えたスペクトルをもつインパルス応
    答系列との相互相関関数列を計算し、前記自己相関関数
    列と前記相互相関関数列とを用いて前記短時間音声信号
    系列の駆動音源信号として適した音源パルスの位置と振
    幅を逐次的に求める際に過去に求めた音源パルスの位置
    と振幅とをもとに新たな音源パルスの位置を決定し、前
    記新たに決定した位置に立つ音源パルスの振幅と、前記
    過去に求めた音源パルスのうち前記新たに決定した音源
    パルスの近傍にある一部の音源パルス系列の振幅とを計
    算しなおして前記駆動音源信号を求めて符号化し、前記
    スペクトル包絡を表すパラメータの符号と前記駆動音源
    信号系列を表す符号とを組み合わせて出力することを特
    徴とする音声符号化方法。
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