JPH0631853Y2 - 施肥具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は施肥分野に属し、主として畑作における施肥
具に関する。

（従来の技術） 従来の畑作における施肥作業の欠陥を解消するものとし
て本願出願人は昭和６２年特許願第１４３，９４０（特
開昭６３−３０９１１２号）（施肥方法）なる先願をし
たが、該先願には掘削手段に肥料或いは薬品を付帯させ
る技術思想が欠落していた。

（考案が解決しようとする課題） この考案は上記従来技術に鑑み、粉末肥料等が簡便に施
肥できる施肥具を提供するものである。

（課題を解決するための手段） この考案の施肥具は筒状の掘削本体の先端にはノズルヘ
ツドを装着し、該掘削本体の後端には流路の開閉バルブ
を装着して出水口をノズルヘツドに連通し、該掘削本体
の外周には所要位置にツバを一体に周設すると共に該ツ
バの下方において肥料ケースを外嵌し、該肥料ケースに
は掘削本体の外周に案内され、かつ、掘削本体と相対に
摺動自在な押圧子の先端を接触して成るものである。

（作用） 上記構成によれば、所要の掘削位置に肥料ケースを残置
させることができる。

（実施例） この考案を実施例により具体的に説明すると、第１図、
第２図に示すように筒状の掘削本体１の先端にはノズル
ヘツド２を装着し、掘削本体１の後端には圧力水の流路
を開閉する開閉バルブ３を装着して出水口をノズルヘツ
ド２に連通し、掘削本体１の外周には所要位置にツバ４
を一体にし、ツバ４にはスプリング５を軸装した押圧子
６の先端部をツバ４に穿った孔に緩く挿通してその先端
に抜け止めを兼ねた押圧板７を固着し、ツバ４の下方に
は掘削本体１に筒状の肥料ケース８が外嵌され、肥料ケ
ース８は外周を合成樹脂製か合成樹脂を含浸させた厚紙
９としてその内部に粉末肥料１０を収蔵して成るもので
ある。

このようにして成る施肥具ａはノズルヘツド２より圧力
水を噴射させながら肥料ケース８を所要深さまで土中に
挿入し、所要の挿入位置で押圧子６を一方の手で押さえ
ながら他方の手で掘削本体１を引き抜けば、第３図に示
すように土中に肥料ケース８を残置させることができ
る。肥料ケース８は所要期間が経過すると周囲の厚紙９
が溶けて肥料性分を土中に浸透させる。

このように施肥作業が簡便であること、この施肥具ａに
使用する肥料は遅効性を有するものであること、該肥料
は運搬、取扱いが簡便である等の特徴がある。

（考案の効果） 以上のようにこの考案の施肥具によれば、肥料ケースを
土中に残置するだけであるから攪拌するなどの手間がか
からず施肥作業が簡便であり、しかも肥料成分が所定の
期間経過後に土中に浸透する遅効性を有しているので、
追肥などには予め時期を遡つて作業できることと、肥料
の運搬、取扱い等が簡便であるなどの波及効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る施肥具ａの使用状態図、第２図
は第１図のＡ−Ａ′矢視拡大断面図、第３図は肥料ケー
スの残置状態図である。 図中、１は掘削本体、２はノズルヘツド、３は開閉バル
ブ、４はツバ、５はスプリング、６は押圧子、７は押圧
板、８は肥料ケース、９は厚紙、１０は粉末肥料。 ａは施肥具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】筒状の掘削本体は先端にはノズルヘッドを
   装着し、後端には流路の開閉バルブを装着して出水口を
   ノズルヘッドに連通し、掘削本体の外周には所要位置に
   ツバを一体に設け、該ツバにはスプリングを軸装した押
   圧子の先端部を緩く挿通して押圧子の先端に押圧板を固
   着し、押圧板の下方において掘削本体に肥料を収蔵した
   可溶崩壊性の肥料ケースを、押圧板の押送により抜き出
   し自在に外嵌して成る施肥具。