JPH06313199A - 駆虫性を有する家庭用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

駆虫性を有する家庭用液体洗浄剤組成物

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JPH06313199A
JPH06313199A JP6069363A JP6936394A JPH06313199A JP H06313199 A JPH06313199 A JP H06313199A JP 6069363 A JP6069363 A JP 6069363A JP 6936394 A JP6936394 A JP 6936394A JP H06313199 A JPH06313199 A JP H06313199A
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anthelmintic
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liquid detergent
cleaning
insects
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JP6069363A
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Robert J Steltenkamp
ロバート・ジェイ・ステルテンカンプ
Jr John H Puckhaber
ジョン・エイチ・パックハーバー・ジュニアー
Daniel Colodney
ダニエル・コロッドニー
Thomas C Hendrickson
トーマス・シー・ヘンドリクソン
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Colgate Palmolive Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆虫性を有する液体洗浄剤組成物を提供する
こと。 【構成】 硬質面を洗浄し、同硬質面から昆虫を駆除す
るための水性液体洗浄剤組成物であって、界面活性洗浄
剤化合物の洗浄性割合と、前記硬質面に液体洗浄剤組成
物を塗布した後にこのような硬質面から昆虫を駆除する
ために充分である,ある種の確定された駆虫性物質の少
なくとも1種の有効量とを含み、液体炭化水素を実質的
に含まない液体洗浄剤組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬質面を洗浄するため
に適した、駆虫性を与える液体洗浄剤組成物に関する。
さらに詳しくは、本発明は駆虫性物質を含む液体万能洗
浄剤組成物と、このような洗浄剤組成物を塗布した面及
び製品を洗浄し、それらから昆虫を駆除する方法とに関
する。
【0002】
【従来の技術】例えばチャバネゴキブリ(German cockro
ach)(ブラッテラ ゲルマニカ(Blattela
ermanica))又はイエゴキブリ(house cockroa
ch)のような、家庭内の一般的な昆虫の多くの種類は有
害生物として分類され、これらを根絶する又は少なくと
も抑制するために多くの努力がなされてきた。蚊駆除剤
は長い間販売されており、ゴキブリ(roach)の駆除に有
効である種々な化学物質が発見されている。典型的にこ
れらの化学物質と駆除剤とは、壁、床、キャビネット、
ドロワー(drawer)、パッケージ、容器、ラグ、室内装飾
材料及びカーペットの表面に、及び例えば壁内部とフロ
ア間のような、昆虫の可能な巣作り場所に塗布又は噴霧
することによって家庭内に用いられる。しかし、今まで
の駆虫剤(insect repellent)は例えばキッチン壁、オー
ブン頂部、浴室床等のような、家庭内硬質面を有効に洗
浄し、同時に、該組成物を塗布して、そこから昆虫を駆
除する表面に充分に本質的である駆虫性物質の塗膜を塗
布するような、硬質面洗浄剤と組合せては用いられてい
ない。家庭用床の艶出製品中に駆虫剤を混入することは
先行技術で公知である。ブルース(Bruce)への米国特許
第3,018,217号は駆虫剤としてジブチルスクシ
ネートを含む床ワックス塗料組成物を開示する。グッド
ヒュー(Goodhue)等への米国特許第3,034,950
号はワックス中に分散して表面に塗布することができる
駆虫性化合物の種類を開示する。スモラノフ(Smolanof
f)への米国特許第4,455,308号では、例えば液
体の脂肪族又は芳香族炭化水素のようなキャリヤーを含
む駆虫性組成物が述べられている。例えば非イオン界面
活性剤のような乳化剤を液体炭化水素に加えて、最終用
途のために水中に組成物を分散させることができる。ロ
デロ(Rodero)への米国特許第4,822,614号は例
えばイソパラフィン炭化水素のような炭化水素ベースド
溶剤中の駆虫性成分を開示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は硬質面を洗浄
し、同硬質面から昆虫を駆除することができる水性液体
洗浄剤組成物において、(i)陰イオン、非イオン、陽
イオン及び両性洗浄剤化合物並びにこれらの混合物から
成る群から選択される界面活性洗浄剤化合物の洗浄性割
合と;(ii)少なくとも約50重量%の水と;(iii)
前記硬質面に液体洗浄剤組成物を塗布した後にこのよう
な硬質面から昆虫を駆除するために充分である駆虫性物
質の有効量とを含む前記液体洗浄剤組成物を提供する。
この液体洗浄剤組成物は殺虫剤を含まない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定の面積又
は場所をここに開示するような洗浄剤組成物によって洗
浄する場合に、このような面積又は場所に関して駆虫性
物質の駆虫性が強化されるという発見に基づくものであ
る。この効果は昆虫が浄化された面よりもむしろ汚れた
面積に優先的に集合する自然の傾向、並びにこのような
洗浄又は浄化された面への駆虫性物質の存在性(substan
tivity)の強化によると考えられる。
【0005】“昆虫(insect)”なる用語は、その広い意
味でここに用いられ、例えばチャバネゴキブリ(Bla
ttela germanica)とワモンゴキブリ
Periplaneta americana)のよ
うなゴキブリ、並びに蚊、蛾、ハエ、ノミ、アリ、シラ
ミ、及びクモ形類動物(例えばクモ、マダニ、ダニ)を
包含するように意図される。
【0006】“駆虫性物質”なる用語は、ここに述べる
洗浄剤組成物の種類と相容性であり、洗浄剤組成物を塗
布した硬質面に対して駆除剤として効果的であるほど充
分な存在性を発揮する、駆虫性を有する広範囲な物質を
包含するように意図される。
【0007】本発明に有用な駆虫性物質には、個別に又
は他の駆除剤成分と組合せて用いられる下記化合物が含
まれる、ある種の化合物名の後ろの括弧内の名称はその
商品名又は一般名を意味する:アルキルが炭素数1〜4
であり、ネオアルカノイル成分が炭素数7〜14である
N−アルキルネオアルカンアミド、好ましくはN−メチ
ルネオデカンアミド;N,N−ジエチル−メタ−トルア
ミド(DEET);2−ヒドロキシエチル−n−オクチ
ルスルフィド(MGK874)1;N−オクチルビシク
ロヘプテンジカルボキシイミド(MGK264);MG
K264 66%とMGK874 33%とを含む上記
2種物質の好ましい混合物;ヘキサヒドロジベンゾフェ
ランカルボキサアルデヒド(MGK11);ジ−n−プ
ロピルイソシンクロメレート(MGK326);2−エ
チル−1,3−ヘキサンジオール[ルートガース(Rutg
ers)612];2−(n−ブチル)−2−エチル−1,
3−プロパンジオール;ジメチルフタレート;ジブチル
スクシネート[タブトレックス(Tabutrex)];ピペロニ
ルブトキシド;及びピレスルム。
【0008】(注)1:MGK駆除剤はマクロウグリン
ゴルムレイ キング カンパニー(McLaughlin Gormle
y King Company)(米国ミネソタ州ミネアポリス)の商
標である。
【0009】上記駆虫性物質は長時間持続性であり、本
発明のために好ましいが、他の有用な駆虫性物質には、
例えばメンタ アルベンシス(Mentha arvensis)[コミ
ント(Commint)];メンタ ピペリタ(Mentha piperita)
[ペッパーミント(Peppermint)];メンタ スピカタ(M
entha spicata)[アメリカン スペアーミント(America
n spearmint)];メンタ カルディカ(Mentha cardica)
[スコッチ スペアーミント(Scotch Spearmint)];レ
モングラス イースト インディアン オイル(Lemongr
ass East Indian Oil);レモンオイル(Lemon Oil);シ
トロネラ(Citronella);セダールウッド(Cedarwood)
[ジュニペラス ヴァージニアナ L(Junip erus virgi
niana L)];及びパインオイル(Pine Oil)のような精油
がある。テルペノイドが駆虫性を有する他の種類の物質
であり、(−)−リモネン、(+)−リモネン、(−)
−カルボン、シネオール[オイカリプトール(Eucalypto
l)]、リナロオール、ショウノウ樹脂、シトロネラー
ル、α及びβ−テルピネオール、フェンチョール酸(fen
cholic acid)、ボルネオール、イソボルネオール、ボル
ニルアセテート及びイソボルニルアセテートがある。
【0010】本発明に有用な、非商業的な駆虫性物質を
次に挙げる:N,N−ジエチルシクロヘキシルアセトア
ミド(DECA);1,2,3,6−テトラヒドロー1
−(2−メチル−1−オキソペンチル)ピペリジン;
N,N−ジエチル−3−シクロヘキシルプロピオンアミ
ド(DCP);2−エチル−1−(2−メチル−1−オ
キソ−2−ブテニル)ピペリジン;N,N−ジエチルノ
ナンアミド;及びN,N−ジエチルフェニルアセトアミ
ド。
【0011】上記N−アルキルネオアルカンアミドに関
しては、アルキル基はメチル又はエチルであることが好
ましく、メチルであることが最も好ましい。ネオアルカ
ノイル部分は好ましくはネオデカノイル又はネオトリデ
カノイルである。
【0012】本発明の洗浄剤組成物は、陰イオン、非イ
オン、陽イオン及び両性洗浄剤から選択された1種以上
の界面活性洗浄剤化合物の洗浄性割合を含み、この洗浄
性割合は一般に組成物の約1〜約30重量%、好ましく
は約2〜約20重量%の範囲内である。洗浄剤は好まし
くは陰イオン又は非イオン型の合成有機洗浄剤であり、
陰イオン洗浄剤と非イオン洗浄剤との組合せがしばし
ば、最も好ましい。多くのこのような洗浄剤についての
記載はシュバルツ(Schwartz)、ペリ(Perry)及びベルチ
(Berch)によるテキスト、Surface Activ
e Agentsand Detergents,II
巻,25〜138頁,インターサイエンス パブリッシ
ャーズ社(Interscience Publishers, Inc.)による19
58年刊行に認められる。このような化合物もジョーン
ダブリュ.マククッチェオン(John W.Cutcheon)によ
って、Detergents and Emulsif
iersなるタイトルの1973年刊行物に述べられて
いる。このような刊行物は両方とも、ここに参考文献と
して関係する。
【0013】用いる陰イオン洗浄剤は通常は、例えばナ
トリウム若しくはカリウムのようなアルカリ金属の塩、
又はアンモニウム塩又はアルカノールアミン塩(例えば
トリエタノールアミン塩)である。陰イオン洗浄剤は硫
酸塩、スルホン酸塩、リン酸塩又はホスホン酸塩である
か又は他の適当な酸の塩でありうるが、通常は硫酸塩又
はスルホン酸塩である。陰イオン洗浄剤は、好ましくは
線状高級アルキルの配列で、通常炭素原子10〜18個
を有する親油性基を有するが、この代わりに、例えば分
枝鎖アルキルベンゼンのような、好ましくは炭素原子1
2〜16個を含む他の親油性基が存在することができ
る。適当な陰イオン洗浄剤の例には、高級脂肪アルコー
ルスルホン酸塩(例えば、トリデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム);線状アルキルベンゼンスルホン酸ナト
リウム(例えば、線状ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム);オレフィンスルホン酸塩;パラフィンスルホ
ン酸塩がある。陰イオン洗浄剤は好ましくはナトリウム
塩であるが、カリウム塩、アンモニウム塩及びトリエタ
ノールアンモニウム塩が一部の液体組成物のためにしば
しば好ましい。
【0014】適当な非イオン洗浄剤は通常は、親油性化
合物又は部分と低級アルキレンオキシド又はポリアルコ
キシ部分との縮合生成物である。非常に好ましい親油性
物質は炭素数10〜18の高級脂肪アルコールである
が、例えばオクチルフェノール及びノニルフェノールの
ような、アルキルフェノールも使用可能である。好まし
いアルキレンオキシドはエチレンオキシドであり、通常
は親油性物質1モルにつき3〜30モルのエチレンオキ
シドが存在する。このようなエトキシレート含量は好ま
しくは、高級脂肪アルコール1モルにつき3〜10モル
であり、より好ましくは高級脂肪アルコール1モルにつ
き(及び非イオン洗浄剤1モルにつき)6〜7モル、例
えば6.5〜7モルである。広い範囲のエトキシレート
と狭い範囲のエトキシレート(BREとNRE)の両方
を用いることができ、両者の差は一定範囲内で平均され
る存在エトキシレート基数の“広がり(spread)”にあ
る。例えば、非イオン洗浄剤中に1モルにつき5〜10
EtO基と平均されるNREは、EtO4〜12モルの
ポリエトキシ基にEtO含量の少なくとも70%を有
し、好ましくはEtO含量の85%より多くをこのよう
な範囲に有する。BRE非イオン洗浄剤はNREよりも
広い範囲のエトキシ含量を有し、EtO鎖が5〜10E
tO範囲(平均)である場合に、しばしばEtO 1〜
15モルの広がりを有する。BRE非イオン洗浄剤の例
には、シェル ケミカル カンパニー(Shell Chemical
Campany)から商標ネオドール(Neodol)(登録商標)で販
売されている、ネオドール25−7、ネオドール23−
6.5、ネオドール25−3等がある。NRE非イオン
洗浄剤の供給はシェル ディベロップメント カンパニ
ー(Shell Development Company)から得られており、こ
れらは23−7P及び23−7Zと確認される。
【0015】陽イオン界面活性化合物も使用可能であ
る。これらは化合物を水に溶解した場合に陽イオンの一
部を形成する有機疎水性基と、陰イオン基とを含む界面
活性洗浄剤を含む。典型的な陽イオン洗浄剤はアミンと
第4級アンモニウム化合物である。
【0016】ここで有用な第4級アンモニウム化合物は
公知の物質であり、高軟化性型(high-softening type)
である。例えば、塩化物、臭化物及びヨウ化物のような
ハロゲン化物;硫酸塩、メチル硫酸塩(methosulfate)等
のような水溶化性(water solubilizing)陰イオンと例え
ばイミダゾリニウムのような複素環式アミドとを有する
N,N−ジ(高級)C14−C24とN,N−ジ(低級)C
1−C4アルキル第4級アンモニウム塩が含まれる。
【0017】便宜的に、脂肪族第4級アンモニウム塩を
次のように構造的に定義する:
【化1】 式中、RとR1は炭素数14〜24、好ましくは炭素数
14〜22のアルキルを表し;R2とR3は炭素数1〜
4、好ましくは炭素数1〜3の低級アルキルを表し;X
は上記塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩及びメチル硫
酸塩を含む、水溶化性又は水分散性を与えることができ
る陰イオンを表す。脂肪族第4級塩(quat)の好ましい種
を次に挙げる: ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド ジ水素化獣脂(di-hydrogenated tallow)ジメチルアンモ
ニウムクロリド ジ獣脂(di tallow)ジメチルアンモニウムクロリド ジステアリルジメチルアンモニウムメチルスルフェート ジ水素化獣脂ジメチルアンモニウムメチルスルフェート 両性洗浄剤も本発明に適する。この種類の洗浄剤は技術
上周知であり、多くの使用可能な洗浄剤はシュバルツ、
ペリ及びベルチによって、Surface Activ
e Agents and Detergents,I
I巻[インターサイエンス パブリッシャーズ社、ニュ
ーヨーク(1958)]の第4章に開示されている。適
当な両性洗浄剤の例には、アルキルベーターイミノジプ
ロピオネート[RN(C24COOM)2]と、アルキ
ルベーターアミノプロピオネート[RN(H)C24
OOM]がある。
【0018】合成有機洗浄剤の洗浄力を改良するため
に、液体洗浄剤組成物中にビルダーが約1〜20%の量
で存在することができる。このようなビルダーは無機又
は有機のいずれでもよく、水溶性又は水に不溶性のいず
れでもよい。このようなビルダーには、ポリリン酸塩
(例えば、トリポリリン酸ナトリウム);炭酸塩(例え
ば、炭酸ナトリウム);炭酸水素塩(例えば、炭酸水素
ナトリウム);ホウ酸塩(例えば、ホウ砂);及びケイ
酸塩(例えば、ケイ酸ナトリウム)と;ゼオライト(例
えば、含水ゼオライト)を含む、水に不溶な無機ビルダ
ーと;シトレート(citrate)、グルコネート(gluconat
e)、NTA及びポリアセタールカルボキシレートを含む
水溶性有機ビルダーとがある。
【0019】洗浄剤組成物中には、例えば蛍光増白剤、
帯電防止剤、抗菌剤、殺真菌剤、発泡剤、消泡剤、流動
促進剤、懸濁化剤、酸化防止剤、ゲル化防止剤、汚れ放
出促進剤(soil release promoting agent)及び酵素のよ
うな、種々な補助剤が存在しうる。
【0020】本発明の液体洗浄剤組成物は一般に、好ま
しくは陰イオン性及び/又は非イオン性である界面活性
洗浄剤化合物約2〜20%と、このような洗浄剤のため
のビルダー塩約1〜20重量%と、駆虫性物質約0.2
〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%とを含
み、残部は主として水、補助剤と、任意に乳化剤、又は
例えばトルエンスルホン酸ナトリウムのようなヒドロト
ロープ、又は例えばイソプロピルアルコール若しくはア
セトンのような、駆虫性物質に適した溶剤とである。水
性液体洗浄剤組成物中への芳香剤(fragrance)又は香料
の配合を容易にするために、連続相としての水及び分散
相としての油若しくは炭化水素によって微小エマルジョ
ン形の液体洗浄剤組成物を製造することがしばしば好ま
しい。
【0021】ゴキブリに侵されたアパート内の実際のキ
ッチン床、カウンター、水切り台及び壁上と、キッチン
キャビネット中と、冷蔵庫下とにおける実際の試験で
は、本発明による液体組成物を塗布した表面上又は表面
近くに対照の表面に比べて有意に少ないゴキブリが観察
され、キャビネット又はパントリーの底と棚には、キャ
ビネット又はパントリーの壁を本発明による液体組成物
によって処理した場合にゴキブリが殆ど検出されない。
家又はアパート内の床、壁、カウンター、シンク、キャ
ビネット及びドアを本発明の液体洗浄剤組成物によって
処理した場合に、駆除剤を塗布しない対照アパートに比
べて、ゴキブリ侵入(infestation)の発生率が減少す
る。
【0022】
【実施例】実施例1 以下に示すように製造した本発明による単一組成物を出
発物質として用いて、対応する6種類のレベルのN−メ
チルネオデカンアミド(MNDA)駆虫性物質を含む種
々な希薄度の6種の液体洗浄剤組成物を希釈によって製
造した。
【0023】 液体硬質面洗浄剤 成分 重量% 線状ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 4 非イオン洗浄剤1 2 MNDA 2.0 ヤシ油脂肪酸 0.5 ソーダ灰 2 炭酸水素ナトリウム 1 イソプロピルアルコール 4 水 残部芳香剤 1 (注)1:C9−C11脂肪酸混合物1モルとエチレンオキ
シド6モルとの縮合生成物。
【0024】6種の被験洗浄剤組成物の各々におけるM
NDAの割合はそれぞれ次のように変化した:0.1
2、0.20、0.22、0.29、0.4及び2.0
%。
【0025】これらの6種の硬質面洗浄洗浄剤組成物の
各々の駆虫性を以下に述べる方法によって試験し、3種
の駆虫剤含有比較組成物、すなわちMNDAをそれぞれ
0.25、0.5及び1.0重量%含む3種のアセトン
溶液によって与えられる駆虫性と比較した。
【0026】試験方法 昆虫 ーーチャバネゴキブリとワモンゴキブリは27℃に
維持された確立コロニーから入手した。オオアリ属働き
アリを女王アリコロニー(queenright colony)を含む丸
太から採取して、ゴキブリと同じ条件下に維持した。
【0027】バイオアッセイーーアッセイ開始の48時
間前に、雄のチャバネゴキブリ50匹を中心に入手可能
な食物と水を置いたプラスチック製試験ケージ(51x
28x20cm)に順化させた。ケージ側面上のテフロ
ンエマルジョン[フルオン(Fluon)AD−1,ノサン
プロダクツ(Northern Products),ロード島ウォーンソケ
ット(Woonsocket,R.I.)]の薄膜が昆虫をケージの床に
制限した。アッセイはチャバネゴキブリ雌50匹、ワモ
ンゴキブリ雄20匹又はオオアリ属働きアリ50匹のい
ずれかを用いた。
【0028】種々な被験組成物の駆虫性を時間の経過に
関して評価した。この操作は3x3インチのアスファル
トタイル5枚をキュービックシェルター(cubic shelte
r)(“cup”)中に配置し、このタイルを種々な試験
組成物によって処理することから成る。処理した側を内
側に向けた。この方法はゴキブリの光忌避反応(lightav
oidance responce)に依存する。試験組成物2mlをカ
ップの内面全体に塗布した。対照カップはアセトン又は
水のみによって処理した。カップを1時間乾燥させ、次
に対照と処理済みカップとを各試験ケージ中に逆さに入
れた。食物と水とをカップの外側の、各ケージの中央に
置いた。各カップの内壁上に存在する昆虫の数を25日
間又は処理済みカップと非処理カップにおいて等数が検
出されるまで、1日の明期の中間で記録した。各計測後
に、昆虫を分散させ、処理済みカップと対照カップとの
位置を逆にした。従って、いずれの特定の日のゴキブリ
の分布もそれまでの日の分布とは無関係と考えられる。
【0029】駆虫率(repellency)は処理済み面を避けた
昆虫の割合として定義され、次式によって算出された: 駆虫率%=100−100x(Nt)/(Nt+Nc) 式中、Ntは処理済み面上の昆虫数であり、Ncはアセト
ン処理対照面上の昆虫数である。化合物の駆虫性は
(i)完全(100%)駆虫率の日数及び(ii)時間/
駆虫率の最大確立プロビット分析[SASユーザースガ
イド(SAS User's Guide)、SASインスティチュート(S
AS Institute),1985]に基づく90%駆虫率の日
数に基づいて評価し、これらに基づいて90%駆虫率の
日数から測定単位を算出した(RT90−−処理済み面上
の昆虫では10%、対照面上では90%)。
【0030】駆虫率試験の結果は図1に示す、図1は9
0%駆虫率の日数を試験組成物中のMNDA%の関数と
して示すグラフである。
【0031】この図に認められるように、本発明による
ものではない比較組成物は0.25%のMNDA駆虫剤
レベルにおいて90%駆虫率に達することができなかっ
た。これとは対照的に、本発明の組成物は0.2%のM
NDAレベルにおいてほぼ3日間の90%駆虫率を得る
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】90%駆虫率の日数を試験組成物中のMNDA
%の関数として示すグラフ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 37/04 9159−4H 37/10 9159−4H 37/18 Z 9159−4H 41/12 9159−4H 43/12 A 9159−4H 43/30 9159−4H 43/38 9159−4H 43/40 101 D 9159−4H 65/00 C 9159−4H C11D 3/48 (72)発明者 ジョン・エイチ・パックハーバー・ジュニ アー アメリカ合衆国ニュージャージー州フレミ ントン,ウエリントン・アベニュー 49 (72)発明者 ダニエル・コロッドニー アメリカ合衆国ニュージャージー州ハンプ トン,アールディー2 ボックス 482エ イ (72)発明者 トーマス・シー・ヘンドリクソン アメリカ合衆国ニュージャージー州サウ ス・リバー,ジョンソン・プレイス 86

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質面を洗浄し、同硬質面から昆虫を駆
    除するための水性液体洗浄剤組成物であって、次の成
    分: (i)陰イオン、非イオン、陽イオン及び両性洗浄剤化
    合物並びにこれらの混合物から成る群から選択される界
    面活性洗浄剤化合物の洗浄性割合と; (ii)少なくとも約50重量%の水と; (iii)前記硬質面に液体洗浄剤組成物を塗布した後に
    このような硬質面から昆虫を駆除するために充分である
    駆虫性物質の有効量とを含み、殺虫剤を含まない前記液
    体洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記駆虫性物質がN,N−ジエチル−メ
    タ−トルアミド(DEET)、2−ヒドロキシエチル−
    n−オクチルスルフィド(MGK874)、N−オクチ
    ルビシクロヘプテンジカルボキシイミド(MGK26
    4)、MGK264とMGK874とを組合せて含む混
    合物、ヘキサヒドロジベンゾフランカルボキサアルデヒ
    ド(MGK11)、ジ−n−プロピルイソシンクロメレ
    ート(MGK326)、2−エチル−1,3−ヘキサン
    ジオール(ルートガース612)、2−(n−ブチル)
    −2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジメチルフ
    タレート、ジブチルスクシネート(タブトレックス)、
    ピペロニルブトキシド及びピレスルムから成る群から選
    択される請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記駆虫性物質に対する水溶性溶剤をさ
    らに含む請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記溶剤がイソプロピルアルコールであ
    る請求項3記載の液体洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 前記界面活性洗浄剤化合物約2〜20重
    量%と、ビルダー塩約1〜20重量%と、前記駆虫性物
    質約0.2〜20重量%とを含む請求項1記載の液体洗
    浄剤組成物。
  6. 【請求項6】 前記駆虫性物質がN,N−ジエチル−メ
    タートルアミドである請求項5記載の液体洗浄剤組成
    物。
  7. 【請求項7】 前記駆虫性物質がN−メチルネオデカン
    アミドである請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
  8. 【請求項8】 硬質面を洗浄し、同硬質面から昆虫を駆
    除する方法において、前記硬質面に(i)陰イオン、非
    イオン、陽イオン及び両性洗浄剤化合物並びにこれらの
    混合物から成る群から選択される界面活性洗浄剤化合物
    の洗浄性割合と;(ii)少なくとも約50重量%の水
    と;(iii)前記硬質面に液体洗浄剤組成物を塗布した
    後にこのような硬質面から昆虫を駆除するために充分で
    ある駆虫性物質の有効量とを含み、殺虫剤を含まない液
    体洗浄剤組成物を塗布することを含む前記方法。
  9. 【請求項9】 前記駆虫性物質が、N,N−ジエチル−
    メタ−トルアミド(DEET)、2−ヒドロキシエチル
    −n−オクチルスルフィド(MGK874)、N−オク
    チルビシクロヘプテンジカルボキシイミド(MGK26
    4)、MGK264とMGK874とを組合せて含む混
    合物、ヘキサヒドロジベンゾフランカルボキサアルデヒ
    ド(MGK11)、ジ−n−プロピルイソシンクロメレ
    ート(MGK326)、2−エチル−1,3−ヘキサン
    ジオール(ルートガース612)、2−(n−ブチル)
    −2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジメチルフ
    タレート、ジブチルスクシネート(タブトレックス)、
    ピペロニルブトキシド及びピレスルムから成る群から選
    択される請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記洗浄剤組成物が前記駆虫性物質に
    対する溶剤をさらに含む請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記溶剤がイソプロピルアルコールで
    ある請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記界面活性洗浄剤化合物約2〜20
    重量%と、ビルダー塩約1〜20重量%と、前記駆虫性
    物質約0.2〜20重量%とを含む請求項8記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 前記駆虫性物質がN−アルキルネオデ
    カンアミドである請求項8記載の方法。
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