JPH06304832A - 位置出し装置とxyステージ - Google Patents

位置出し装置とxyステージ

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JPH06304832A
JPH06304832A JP35295692A JP35295692A JPH06304832A JP H06304832 A JPH06304832 A JP H06304832A JP 35295692 A JP35295692 A JP 35295692A JP 35295692 A JP35295692 A JP 35295692A JP H06304832 A JPH06304832 A JP H06304832A
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JP
Japan
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stage
ultrasonic
sliding
elliptical
plane
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Withdrawn
Application number
JP35295692A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Taniguchi
芳久 谷口
Toshiharu Tsubata
敏晴 津幡
Tomoki Funakubo
朋樹 舟窪
Takenao Fujimura
毅直 藤村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Machine Tool Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 XYステージの回転を規制する。 【構成】 楕円振動の軌跡が互いに直交する2種類の楕
円振動を発する超音波振動子1の振動端に摺動体17を
押し付ける。摺動体17は上部を切断した球状とし、そ
の球状側面にローラ装置21のローラ22を押し付け
て、摺動体17を回動自在に保持する。摺動体17の上
部には、T字状の連結部材18を一体的に設け、連結部
材18の自由端18aとステージ11の下面とを揺動自
在に連結する。この連結に際し、ステージ11は連結部
材18を軸として回転しないようにする。超音波振動子
1に楕円振動を生じさせ、その振動方向に摺動体17は
ローラ22に支持されつつ回動し、その反対方向にステ
ージ11は平面的に移動する。このとき、ローラ22は
上下方向にしかし回転しないため、摺動体17が連結部
材18回りに回転するのを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位置出し装置とその位
置出し装置を用いたXYステージに関し、詳しくは、楕
円振動を行う超音波振動子を駆動源にして微小な位置出
しを可能にした位置出し装置とXYステージに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、楕円振動を発生させる超音波振動
子としては、特開平2−7875号公報に記載されたも
のが知られており、この超音波振動子が発生する楕円振
動は2種類で、それぞれの楕円振動の軌跡の属する平面
が互いに直交しているという特徴を有している。図14
及び図15は、上記超音波振動子1を示す斜視図及び平
面図である。図において、2は燐青銅等のバネ性に富ん
だ材質からなる柱状体、3a,3bは柱状体2の対向す
る一対の側面にそれぞれ貼付され、屈曲モードの振動を
行う圧電板、4a,4bは柱状体2の別の一対の側面に
貼付され、屈曲モードの振動を行う圧電板、5は超音波
振動子1の長手方向に伸縮を行う積層圧電体、6は積層
圧電体5の上端に固着した振動体、7は振動体に設けた
鋼球である。
【0003】上記超音波振動子1において、図9の模式
図に示すように、同一の正弦波源8からの正弦波電圧を
アンプ9bを介して圧電板4a,4bに印加し、その周
波数を超音波振動子1全体の屈曲モードの共振周波数に
一致させると、超音波振動子1の全体が屈曲振動を行
い、振動体6の鋼球7が揺動する。いま、図14に示す
ように、XYZ座標系を考えると、鋼球7はX方向に振
動する。ここで、前記正弦波源8から前記と同一周波数
の正弦波電圧を位相器10とアンプ9aを介して積層圧
電体5に印加し、積層圧電体5をZ方向に振動させる。
この時、正弦波電圧を圧電板4a,4bに印加している
正弦波電圧と0°もしくは180°ずらせると、鋼球7
は揺動運動と上下振動とが合成されて、XY平面内に属
する楕円振動を行う。また、圧電板4a,4bに変え
て、圧電板3a,3bに正弦波電圧を印加すると、鋼球
7はYZ方向に属する楕円振動を行う。
【0004】かかる超音波振動子1において、鋼球7に
ステージを押圧すれば、ステージは鋼球7の楕円振動の
方向に添って直進運動するので、前記2種類の楕円振動
により2次元平面内を自由に移動可能とするXYステー
ジに用いることができる。図16は、XYステージの原
理の説明図で、超音波振動子1の鋼球7にステージ11
を押圧すると、前記楕円振動によってステージ11は平
行移動の推力を受ける。ここで、楕円振動がXY平面内
にあれば、X軸方向に、YZ平面内にあればY軸方向に
推力を受ける。そこで、ステージ11を平行移動可能か
つ鋼球7に押圧可能に支持すると、ステージ11をXY
ステージとして使用できる。また、前記楕円振動の振幅
は極めて小さく、さらに、前記正弦波を意図する波数だ
け超音波振動子1に送り込むことは従来の技術で十分可
能であるので、極めて微小な位置出し装置とXYステー
ジを得ることができる。
【0005】前記XYステージの具体的な構成として
は、特願平3−358403号において提案されてお
り、図17はその構成を示す断面図、図18は理解を助
けるために図17の主要部分のみを示した分解斜視図で
ある。図において、ステージ11は、略「エ」の字形の
断面形状に形成されており、その上段11aがXYステ
ージとして使用され、下段11bの下面が超音波振動子
1の鋼球7に押圧される摺動面になっている。ステージ
11の下端11bには、重錘12が保持器13に保持し
たベアリングボール14を介して取り付けられており、
ステージ11は、重錘12に対してXY平面内で任意の
方向へ自由に移動できるようになっている。重錘12の
下部内周には、土台15の立上げ部16が配置されてお
り、その内周面12aと立上げ部16の外周面16aと
は緩い嵌め合いになっている。すなわち、重錘12は、
土台15に対して上下方向にのみ移動自在に設けられて
おり、その自重がベアリングボール14を介してステー
ジ11の下段11bに作用し、ステージ11を、土台1
5に設けた超音波振動子1の鋼球7に上方から押圧し得
るように構成されている。したがって、ステージ11
は、ベアリングボール14を介して重錘12と接してい
るだけであるから、超音波振動子1にXZ平面内もしく
はYZ平面内の楕円振動を発生させることにより、鋼球
7を介してステージ11をX軸方向もしくはY軸方向へ
任意に移動させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図17,図1
8に示すXYステージは、ステージ11がベアリングボ
ール14によって支持される構造であり、ステージ11
は、XY平面内での直進運動のみならず、θ方向(Z軸
回り)の回転運動にも自由度を有している。しかも、ス
テージ11下段11bの下摺動面は、ベアリングボール
14と1個の鋼球7によって保持されており、ステージ
11に運動を与える着力点が1箇所しかなく、またベア
リングボール14はステージ11の回転を規制するよう
に働かないので、ステージ11は、着力点を中心にして
僅かな力で回転することになる。故に、ステージ11を
直進運動させようとするとき、複数あるベアリングボー
ル14の転がり抵抗の僅かなバラツキ等によって、ステ
ージ11が回転しながら動いてしまうことがあった。し
たがって、超音波振動子1を用いて微小な位置出しが出
来る構成になっているにも拘らず、直進運動をさせたい
てきに回転が加わってしまって、正確に位置出しが出来
ないという重大な問題点を有していた。
【0007】本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、簡単な構成で、微小な位置出しがで
き、かつ意図した直進運動だけが正確に得られる位置出
し装置とXYステージを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および】上記目的を達成す
るために、本発明は、球面の一部をなす摺動面を有して
摺動自在に支持した摺動部材と、定在波を発生し前記摺
動面にその摺動端を接して摺動部材に駆動力を与える超
音波振動子を備えて構成した。
【0009】また、本発明は、単一の2次元平面内で平
行移動自在に支持したステージと、ステージが平行移動
する平面と交差する少なくとも2つ以上の異なる平面内
で選択的に楕円振動を発生できる超音波振動子と、超音
波振動子の振動端に固設され前記楕円振動を行う接触部
材と、接触部材と接触し押圧される面が球面の一部をな
し、該球面の曲率中心に関して任意の方向に回動自在に
支持された摺動部材と、摺動部材の球面に転動自在に押
圧され、回転軸を前記ステージの移動平面に含まれる向
きに配置した単一のローラ装置もしくは複数のローラ装
置群と、前記摺動部材と一体的に固設した連結部材と、
前記摺動部材の回動運動により生じる前記連結部材の自
由端の運動を前記ステージの移動平面内の直進運動に変
換してステージに伝達し、かつステージと連結部材との
相対的な回転を許容しないようにステージと連結部材を
連結する自在継ぎ手手段とから構成した。
【0010】さらに、前記超音波振動子は、伸縮運動す
る積層圧電体と、積層圧電体に固設した弾性材料からな
る角柱体と、剪断モードの振動を行って前記角柱体に揺
動運動を生じさせるために角柱体の側面に貼付した圧電
板とからなり、前記伸縮運動と揺動運動との重ね合わせ
により振動端に楕円運動を発生し得るように構成しても
よい。
【0011】そして、前記圧電板は、前記角柱体の異な
る側面にそれぞれ貼付し、複数の方向へ前記超音波振動
子を揺動運動させ、超音波振動子が2つ以上の異なる平
面内で選択的に楕円運動を発生できるように構成しても
よい。
【0012】また、本発明は、単一の2次元平面内に属
する任意の方向に移動可能に支持され、その下側に摺動
面を有するステージと、楕円運動を発生し、該楕円運動
の軌跡の属する平面が、前記ステージの移動する2次元
平面と交わるように設定され、その振動端を前記ステー
ジの下側の摺動面に押圧する超音波振動子と、自重を前
記ステージにかけ、該ステージを前記超音波振動子に押
圧する重錘と、前記重錘とステージとの間に介在し、該
重錘に対して前記ステージを前記2次元平面内で自由に
移動できるようにするとともに前記重錘の自重をステー
ジにかかるようにする支持手段と、前記超音波振動子に
楕円運動を発生させる駆動回路手段と、からなるXYス
テージにおいて、前記超音波振動子を複数個設け、前記
複数の超音波振動子の発生する楕円運動の群は、その軌
跡の属する平面が2種以上あり、前記駆動回路手段は、
前記楕円振動の群の内、その軌跡が意図した特定の平面
に属する楕円振動のみを選択的に発生させることができ
るように構成した。
【0013】
【作用】上記構成によれば、超音波振動子は、摺動部材
を任意の方向に移動させるとともに、定在波の発生を停
止すると摺動部材の移動が停止して位置出しをする。
【0014】また、ステージは、ローラ装置と摺動部材
との間に生じる摩擦力によって、回転方向の動きが幾何
学的に規制される。したがって、ステージが思わぬ方向
へ回転することがなく、かつ微小な位置出しが超音波振
動子をただ1個使用しただけで行うことができる。
【0015】さらに、超音波振動子を複数にしたこと
で、ステージが移動中も含めて、同時に2箇所以上で振
動端に支持されることになり、回転せずに正確に直進運
動をする。
【0016】
【実施例1】図1は本発明の実施例1における主要構成
を説明するための説明図、図2は、本発明の実施例1を
一部切り欠いて示す分解斜視図である。図において1
は、楕円振動を発生する超音波振動子で、土台15上に
立設固定されている。超音波振動体1は、燐青銅等のバ
ネ性に富んだ材質からなる柱状体2と、柱状体2の対向
する一対の側面にそれぞれ貼付した屈曲モードの振動を
行う圧電板3a,3bと、柱状体2の別の一対の側面に
貼付した屈曲モードの振動を行う圧電板4a,4bと、
柱状体2の上面に固着され、超音波振動子1の長手方向
に伸縮を行う積層圧電体5と、積層圧電体5の上端に固
着した振動体6と、振動体6に設けた鋼球7とから構成
されており、柱状体2の下面と土台15の上面とが固着
されている。
【0017】超音波振動子1の上方には、ステージ11
を直進運動させる摺動体17が鋼球7と接するように配
置されている。摺動体17は、上部を切断した球状に形
成され、超音波振動子1を囲うように土台15の上面に
立設した円筒上のローラ装置支持体20の内周に設けた
ローラ装置21により回転自在に保持されている。この
摺動体17の下部は、超音波振動子1の鋼球7と接する
球面状の摺動面17aとして形成されるとともに、摺動
面17aの上部はローラ装置21のローラ22と接する
球面状のローラ圧接面17bとして形成されている。ロ
ーラ圧接面17bには、ゴムのコーティングなどの既存
の方法によってローラ22との摩擦力を増大させる表面
処理が施されている。また、摺動体17の上部中央に
は、連結部材18が固設されており、摺動体17と一体
となって動くようになっている。
【0018】摺動体17の上方には、XYステージとし
てステージ11が連結部材18の自由端18aに連結さ
れて配置されており、この連結部材18により超音波振
動子1の発生する楕円振動によって起こされる摺動体1
7の回転運動を、ステージ11の直進運動に変換するよ
うになっている。連結部材18はT字形に形成されると
ともに、ステージ11の下面には連結部材18の自由端
18aの形状と対応した凹部11cが形成され、その連
結部分は、図1の矢印A方向から見ると、図3のように
なっている。すなわち、ステージ11と連結部材18と
は、図1及び図2における矢印A方向とする軸回りに相
対回転できない構造になっているため、摺動体17が同
軸回りに回転しなければ、ステージ11も回転しない。
【0019】前記ローラ装置21は、摺動体17のロー
ラ圧接面17bと接するローラ22と、ローラ22を回
転自在に支持する支持部材23と、ローラ22をローラ
圧接面17bに圧接するバネ24とから構成されてい
る。このローラ装置21は、ローラ装置支持体20の内
周面に設けた穴20a内に支持部材23の一部を摺動体
17方向へ摺動自在に嵌挿して放射状に3個設けられて
おり、バネ24は穴20a内でローラ装置支持体20に
取り付けられている。さらに、各ローラ22の回転軸
は、ステージ11の移動平面と平行になるように設定さ
れている。
【0020】前記ステージ11は、図18と同様に、略
「エ」の字形の断面形状に形成されており、その上段1
1aがXYステージとして使用され、下段11bに連結
部材18と結合する凹部11cが設けられている。ステ
ージ11の下段11bの上面には、ステージ11を連結
部材18の自由端18aに押し付けるとともに、摺動体
17の摺動面17aを超音波振動子1の鋼球7に押し付
けるための重錘12が、ベアリングボール14を介して
取り付けられており、ステージ11は、重錘12に対し
てXY平面内で自由に移動できるようになっている。重
錘12は、上下方向の移動が許されるように、その下部
内周面12aと土台15の立上げ部16の外周面16a
とが緩い嵌め合い状態で配置されている。
【0021】次に、超音波振動子1の楕円振動によって
起こされる摺動体17の回転について図4から図7を用
いて説明する。なお、図4から図7は、図1の矢印A方
向から見た摺動体17とローラ22のみを示してある。
図4は、摺動体17を図面に垂直な軸、すなわち図1に
おける矢印A方向の軸回りに回転させるようとした場合
を示している。かかる場合、3個のローラ22a,22
b,22cは、その回転軸を図面と平行、すなわち摺動
体17の回転させようとする方向と平行な状態で摺動体
17に押圧されているため、摺動体17のローラ圧接面
17b上を転がることができず、摺動体17と各ローラ
22a,22b,22cとの接触点における摩擦力によ
り、摺動体17の回転が規制され、摺動体17はZ軸回
りであるθ方向に回転しない。
【0022】図5は、摺動体17がローラ22の一つの
回転軸(図においてはローラ22aの回転軸)と平行な
方向Cを軸として回転しようとする場合を示している。
かかる場合、ローラ22aの接触点の軌跡は25aであ
り、摺動体17の球面の半径と同じである。また、ロー
ラ22b,22cの接触点の軌跡はそれぞれ、25b,
25cであり、摺動体17の球面上で円弧を描く。した
がって、3個のローラ22a,22b,22cはどれも
摺動体17の球面上を転がることができ、摺動体17は
殆ど抵抗力を受けずCを軸として回転できる。この場
合、図2のステージ11は図中のY方向に直進運動す
る。
【0023】図6は、摺動体17がローラ22の一つの
回転軸(図においてはローラ22aの回転軸)と直交
し、かつ図面と平行な方向Dを軸として回転しようとす
る場合を示している。かかる場合、ローラ22b,22
cの接触点の軌跡はともに25dであり、摺動体17の
球面上で円弧を描く。また、ローラ22aは球面との接
触点で回転し、転がらないが滑る必要もない。したがっ
て、3のローラ22a,22b,22cは、どれもその
接触点で大きな摩擦力を発生しないから、摺動体17は
殆ど抵抗力を受けずDを軸として回転できる。この場
合、図2のステージ11は図中のX方向に直進運動す
る。
【0024】図7は、その他、図面に平行な任意の方向
Eを軸として摺動体17を回転させようとする場合を示
している。かかる場合、3個のローラ22a,22b,
22cの接触点の軌跡25e,25f,25gはそれぞ
れ摺動体17の球面上で円弧を描き、ローラ22a,2
2b,22cはどれも大きな摩擦力なく転がることがで
きる。したがって、摺動体17は殆ど抵抗力を受けずE
を軸として回転できる。
【0025】以上のように、摺動体17は、図面に平行
な任意の方向を軸として自由に回転でき、図面に垂直な
方向を軸として、すなわちZ軸回りに回転できない。し
たがって連結部材18を介して摺動体17に連結された
ステージ11は、任意のX,Y軸方向に直進運動できる
が、Z軸回りに回転しない。なお、原理的には、ローラ
装置21は最低1個設ければ上記の動作が実現するが、
実際の設計上は、3ないし4個を点対称の位置に設ける
ことにより、より安定した動作が得られる。
【0026】本実施例によれば、摺動体17は、ローラ
装置21によりZ軸回りの回転が規制されるため、摺動
体17に接続したステージ11を意図するX軸,Y軸方
向へ正確に直進運動のみさせることができる。
【0027】
【実施例2】図8は、本発明の実施例2を一部断面にし
て示す分解斜視図、図9は、本実施例に用いる超音波振
動子を示す斜視図、図10は、超音波振動子の配置を示
すためのステージの方向から見た説明図である。図9に
示すように、超音波振動子30は、柱状体2の対向する
一対の側面にのみ、屈曲振動を行う圧電板3a,3bが
貼付されており、その他の構成は、図14と同様であ
る。この超音波振動子30は、圧電板3a,3bを貼付
した方向に楕円振動が生じ、図9のように配置した場合
はXY平行内に楕円振動を発生させることができる。
【0028】本実施例では、図8及び図10に示すよう
に、2個の超音波振動子30a,30bが土台15上に
設けられている。2個の超音波振動子30a,30b
は、圧電板3a(3b)と3a(3b)が直交するよう
にして並設されており、それぞれに設けた鋼球7a,7
bが同時にステージ11に押圧されるようなっている。
図において、一方の超音波振動子30aがXZ(Z軸は
紙面に垂直)平面内に楕円振動を発生し、他方の超音波
振動子30bがYZ平面内に楕円振動を発生させる。そ
の他の構成は、図18の構成と同様である。
【0029】本実施例においては、ステージ11は2こ
の超音波振動子30a,30bの鋼球7a,7bと同時
に接しているため、着力点が2点ある。したがって、ス
テージ11を回転させることなく、直進運動させること
ができる。また、ステージ11を駆動するときには、2
個の超音波振動子30a,30bの各積層体5,5に同
時に正弦波源8a,8bから正弦波電圧を印加する。そ
して、超音波振動子30aの圧電板3a,3bのみに正
弦波電圧を印加すると、超音波振動子30aの鋼球7a
のみにYZ平面内の楕円振動が発生し、一方、超音波振
動子30bは単純な伸縮運動を行うので、ステージ11
はX軸方向に直進運動する。逆に、超音波振動子30b
屈曲用圧電板3a,3bに正弦波電圧を印加すると、ス
テージ11はY軸方向に直進運動する。さらに、超音波
振動子30aに一切の電圧を印加せず、超音波振動子3
0bと、その圧電板3a,3bに電圧を印加して超音波
振動子30bのみに楕円振動を行わせると、ステージ1
1は超音波振動子30aの鋼球7aに接したままY軸方
向の駆動力を受けるから、鋼球7aを中心として意図的
にステージ11に回転運動を行わせることもできる。
【0030】本実施例によれば、2個の超音波振動子3
0a,30bを設け、それぞれの鋼球7a,7bを同時
にステージ11と接触するようにしたので、ステージ1
1の着力点が2箇所となるため、ステージ11が意図せ
ずに回転してしまうことがなく、ステージ11を直進運
動させることができる。また、2個の超音波振動子30
a,30bの一方のみを駆動させることにより、他方の
鋼球7a(7b)を中心とした回転運動を意図的に起こ
させることができる。
【0031】
【実施例3】図12は、本発明の実施例3を一部断面に
して示す分解斜視図、図13は、超音波振動子の配置を
示すためのステージの方向から見た説明図である。本実
施例は、実施例2に用いた超音波振動子30と同一に構
成した超音波振動子30を4個配置し、全ての鋼球7と
ステージ11とを同時に接触させるものでその他の構成
は実施例2と同様である。4個の超音波振動子30c,
30d,30e,30fは、点対称の位置で、かつ対称
点Oを中心とするX−Y座標上に配置されている。対称
点Oを中心にして対向する超音波振動子30c,30e
と超音波振動子30d,30fは、それぞれ圧電板12
a,12bが貼付されていない側面が向き合うように平
行に配設されている。そして、各々の超音波振動子30
c,30d,30e,30fが発生する楕円振動の方向
は、その超音波振動子と対称点Oとを結ぶ線に直交する
(かつ紙面に垂直なZ軸を含む)方向に設定されてい
る。
【0032】本実施例において、4個の鋼球7c,7
d,7e,7fがステージ11と同時に接するため、ス
テージ11の着力点は4点となり、該ステージ11を回
転させることなく、直進運動させることができる。ステ
ージ11を駆動するときには、4個の超音波振動子30
c〜30fの積層体5に正弦波源8c〜8fから同時に
正弦波電圧を印加する。そして、超音波振動子30c,
30eの圧電板3a,3bのみに正弦波電圧を印加する
と、当該振動子30c,30eのみが楕円振動を発生
し、他は単純な伸縮運動となるので、ステージ11がX
軸方向に直進運動する。逆に、超音波振動子30c,3
0eに代えて超音波振動子30d,30fの屈曲用圧電
板3a,3bのみに正弦波電圧を印加すると、ステージ
11がY軸方向に直進運動する。また、4個の超音波振
動子30c〜30fの全ての屈曲用圧電板3a,3bに
正弦波電圧を印加し、その相対的な位相を、向かい合う
超音波振動子30c,30eと30d,30f同士で1
80°ずらせると、向かい合う超音波振動子30c,3
0eと30d,30f同士で偶力を発生し、ステージ1
1を意図的に回転運動させることができる。
【0033】本実施例によれば、ステージ11の着力点
が4点あるため、ステージ11を回転させることなく、
直進運動させることができる。また、直進運動の他に意
図的に回転運動させることもできる。さらに、ステージ
11を駆動する際の着力点が点対称に配置されているた
め、ステージ11にかかる駆動力がその重心から大きく
外れることがなく、直進運動、回転運動とも、ステージ
11がより高精度に、意図した方向のみに運動させるこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、超音波
振動子が発生する楕円振動により微小な位置出しができ
る。また、ステージを直進運動させようとしたときにこ
れが回転してしまうことがなく、超音波振動子の特徴を
活かした超高精度の微小位置出しができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における主要構成を説明する
ための説明図である。
【図2】本発明の実施例1を一部切り欠いて示す分解斜
視図である。
【図3】摺動体の連結部材とステージとの連結部分を示
す断面図である。
【図4】実施例1における摺動体の動作の説明図であ
る。
【図5】実施例1における摺動体の動作の説明図であ
る。
【図6】実施例1における摺動体の動作の説明図であ
る。
【図7】実施例1における摺動体の動作の説明図であ
る。
【図8】本発明の実施例2を一部を切り欠いて示す分解
斜視図である。
【図9】本発明の実施例2,3に用いる超音波振動子を
示す斜視図である。
【図10】実施例2における超音波振動子の配置状態を
示す説明図である。
【図11】超音波振動子及びに圧電板に正弦波電圧を印
加するための回路図である。
【図12】本発明の実施例3を一部を切り欠いて示す斜
視図である。
【図13】実施例2における超音波振動子の配置状態を
示す説明図である。
【図14】従来の超音波振動子の斜視図である。
【図15】従来の超音波振動子の平面図である。
【図16】従来の超音波振動子を用いたXYステージの
原理を説明するための斜視図である。
【図17】従来のXYステージの断面図である。
【図18】従来のXYステージの主要部分を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
1 超音波振動子 2 柱状体 3a,3b 圧電板 4a,4b 圧電板 5 積層圧電体 7 鋼球 17 摺動体 18 連結部材 21 ローラ装置 22 ローラ 30 超音波振動子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 位置出し装置とXYステージ
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】上記超音波振動子1において、図11の模
式図に示すように、同一の正弦波源8からの正弦波電圧
をアンプ9bを介して圧電板4a,4bに印加し、その
周波数を超音波振動子1全体の屈曲モードの共振周波数
に一致させると、超音波振動子1の全体が屈曲振動を行
い、振動体6の鋼球7が揺動する。いま、図14に示す
ように、XYZ座標系を考えると、鋼球7はX方向に振
動する。ここで、前記正弦波源8から前記と同一周波数
の正弦波電圧を移相器10とアンプ9aを介して積層圧
電体5に印加し、積層圧電体5をZ方向に振動させる。
この時、正弦波電圧を圧電板4a,4bに印加している
正弦波電圧と0゜もしくは180°ずらせると、鋼球7
は揺動運動と上下振動とが合成されて、XY平面内に属
する楕円振動を行う。また、圧電板4a,4bに変え
て、圧電板3a,3bに正弦波電圧を印加すると、鋼球
7はYZ方向に属する楕円振動を行う。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】かかる超音波振動子1において、鋼球7に
ステージを押圧すれば、ステージは鋼球7の楕円振動の
方向に添って直進運動するので、前記2種類の楕円振動
により2次元平面内を自由に移動可能とするXYステー
ジに用いることができる。図16は、XYステージの原
理の説明図で、超音波振動子1の鋼球7にステージ11
を押圧すると、前記楕円振動によってステージ11は平
行移動の推力を受ける。ここで、楕円振動がXY平面内
にあれば、X軸方向に、YZ平面内にあればY軸方向に
推力を受ける。そこで、ステージ11を平行移動可能か
つ鋼球7に押圧可能に支持すると、ステージ11をXY
ステージとして使用できる。また、前記楕円振動の振幅
は極めて小さく、さらに、前記正弦波を意図する波数だ
け超音波振動子1に送り込むことは従来の技術で十分可
能であるので、極めて微小な位置出しのできるXYステ
ージを得ることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図17,図1
8に示すXYステージは、ステージ11がベアリングボ
ール14によって支持される構造であり、ステージ11
は、XY平面内での直進運動のみならず、θ方向(Z軸
回り)の回転運動にも自由度を有している。しかも、ス
テージ11下段11bの下摺動面は、ベアリングボール
14と1個の鋼球7によって保持されており、ステージ
11に運動を与える着力点が1箇所しかなく、またベア
リングボール14はステージ11の回転を規制するよう
に働かないので、ステージ11は、着力点を中心にして
僅かな力で回転することになる。故に、ステージ11を
直進運動させようとするとき、複数あるベアリングボー
ル14の転がり抵抗の僅かなバラツキ等によって、ステ
ージ11が回転しながら動いてしまうことがあった。し
たがって、超音波振動子1を用いて微小な位置出しが出
来る構成になっているにも拘らず、直進運動をさせたい
ときに回転が加わってしまって、正確に位置出しが出来
ないという重大な問題点を有していた。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、簡単な構成で、微小な位置出しがで
き、かつ意図した直進運動だけが正確に得られるXYス
テージを提供することを目的とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】超音波振動子1の上方には、ステージ11
を直進運動させる摺動体17が鋼球7と接するように配
置されている。摺動体17は、上部を切断した球状に形
成され、超音波振動子1を囲うように土台15の上面に
立設した円筒状のローラ装置支持体20の内周に設けた
ローラ装置21により回転自在に保持されている。この
摺動体17の下部は、超音波振動子1の鋼球7と接する
球面状の摺動面17aとして形成されるとともに、摺動
面17aの上部はローラ装置21のローラ22と接する
球面状のローラ圧接面17bとして形成されている。ロ
ーラ圧接面17bには、ゴムのコーティングなどの既存
の方法によってローラ22との摩擦力を増大させる表面
処理が施されている。また、摺動体17の上部中央に
は、連結部材18が固設されており、摺動体17と一体
となって動くようになっている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】以上のように、摺動体17は、図面に平行
な任意の方向を軸として自由に回転でき、図面に垂直な
方向を軸として、すなわちZ軸回りに回転できない。し
たがって連結部材18を介して摺動体17に連結された
ステージ11は、任意の方向に直進運動できるが、Z軸
回りに回転しない。なお、原理的には、ローラ装置21
は最低1個設ければ上記の動作が実現するが、実際の設
計上は、3ないし4個を点対称の位置に設けることによ
り、より安定した動作が得られる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】本実施例によれば、摺動体17は、ローラ
装置21によりZ軸回りの回転が規制されるため、摺動
体17に接続したステージ11を意図する方向へ正確に
直進運動のみさせることができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】
【実施例2】図8は、本発明の実施例2を一部断面にし
て示す分解斜視図、図9は、本実施例に用いる超音波振
動子を示す斜視図、図10は、超音波振動子の配置を示
すためのステージの方向から見た説明図である。図9に
示すように、超音波振動子30は、柱状体2の対向する
一対の側面にのみ、屈曲振動を行う圧電板3a,3bが
貼付されており、その他の構成は、図14と同様であ
る。この超音波振動子30は、圧電板3a,3bを貼付
した方向に楕円振動が生じ、図9のように配置した場合
YZ平面内に楕円振動を発生させることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】本実施例によれば、2個の超音波振動子3
0a,30bを設け、それぞれの鋼球7a,7bを同時
にステージ11と接触するようにしたので、ステージ1
1の着力点が2箇所となるため、ステージ11が意図せ
ずに回転してしまうことがなく、ステージ11を直進運
動させることができる。また、超音波振動子30bのみ
駆動させることにより、他方の鋼球7aを中心とした
回転運動を意図的に起こさせることができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における主要構成を説明する
ための説明図である。
【図2】本発明の実施例1を一部切り欠いて示す分解斜
視図である。
【図3】摺動体の連結部材とステージとの連結部分を示
す断面図である。
【図4】実施例1における摺動体の動作の説明図であ
る。
【図5】実施例1における摺動体の動作の説明図であ
る。
【図6】実施例1における摺動体の動作の説明図であ
る。
【図7】実施例1における摺動体の動作の説明図であ
る。
【図8】本発明の実施例2を一部を切り欠いて示す分解
斜視図である。
【図9】本発明の実施例2,3に用いる超音波振動子を
示す斜視図である。
【図10】実施例2における超音波振動子の配置状態を
示す説明図である。
【図11】超音波振動子及びに圧電板に正弦波電圧を印
加するための回路図である。
【図12】本発明の実施例3を一部を切り欠いて示す斜
視図である。
【図13】実施例3における超音波振動子の配置状態を
示す説明図である。
【図14】従来の超音波振動子の斜視図である。
【図15】従来の超音波振動子の平面図である。
【図16】従来の超音波振動子を用いたXYステージの
原理を説明するための斜視図である。
【図17】従来のXYステージの断面図である。
【図18】従来のXYステージの主要部分を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】 1 超音波振動子 2 柱状体 3a,3b 圧電板 4a,4b 圧電板 5 積層圧電体 7 鋼球 17 摺動体 18 連結部材 21 ローラ装置 22 ローラ 30 超音波振動子
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02N 2/00 B 8525−5H (72)発明者 藤村 毅直 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球面の一部をなす摺動面を有して摺動自
    在に支持した摺動部材と、定在波を発生し前記摺動面に
    その摺動端を接して摺動部材に駆動力を与える超音波振
    動子を備えたことを特徴とする位置出し装置。
  2. 【請求項2】 単一の2次元平面内で平行移動自在に支
    持したステージと、ステージが平行移動する平面と交差
    する少なくとも2つ以上の異なる平面内で選択的に楕円
    振動を発生できる超音波振動子と、超音波振動子の振動
    端に固設され前記楕円振動を行う接触部材と、接触部材
    と接触し押圧される面が球面の一部をなし、該球面の曲
    率中心に関して任意の方向に回動自在に支持された摺動
    部材と、摺動部材の球面に転動自在に押圧され、回転軸
    を前記ステージの移動平面に含まれる向きに配置した単
    一のローラ装置もしくは複数のローラ装置群と、前記摺
    動部材と一体的に固設した連結部材と、前記摺動部材の
    回動運動により生じる前記連結部材の自由端の運動を前
    記ステージの移動平面内の直進運動に変換してステージ
    に伝達し、かつステージと連結部材との相対的な回転を
    許容しないようにステージと連結部材を連結する自在継
    ぎ手手段とからなる位置出し装置。
  3. 【請求項3】 前記超音波振動子は、伸縮運動する積層
    圧電体と、積層圧電体に固設した弾性材料からなる角柱
    体と、剪断モードの振動を行って前記角柱体に揺動運動
    を生じさせるために角柱体の側面に貼付した圧電板とか
    らなり、前記伸縮運動と揺動運動との重ね合わせにより
    振動端に楕円運動を発生し得るようにしたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の位置出し装置。
  4. 【請求項4】 前記圧電板は、前記角柱体の異なる側面
    にそれぞれ貼付し、複数の方向へ前記超音波振動子を揺
    動運動させ、超音波振動子が2つ以上の異なる平面内で
    選択的に楕円運動を発生できるようにしたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の位置出
    し装置。
  5. 【請求項5】 単一の2次元平面内に属する任意の方向
    に移動可能に支持され、その下側に摺動面を有するステ
    ージと、楕円運動を発生し、該楕円運動の軌跡の属する
    平面が、前記ステージの移動する2次元平面と交わるよ
    うに設定され、その振動端を前記ステージの下側の摺動
    面に押圧する超音波振動子と、自重を前記ステージにか
    け、該ステージを前記超音波振動子に押圧する重錘と、
    前記重錘とステージとの間に介在し、該重錘に対して前
    記ステージを前記2次元平面内で自由に移動できるよう
    にするとともに前記重錘の自重をステージにかかるよう
    にする支持手段と、前記超音波振動子に楕円運動を発生
    させる駆動回路手段とからなるXYステージにおいて、
    前記超音波振動子を複数個設け、前記複数の超音波振動
    子の発生する楕円運動の群は、その軌跡の属する平面が
    2種以上あり、前記駆動回路手段は、前記楕円振動の群
    の内、その軌跡が意図した特定の平面に属する楕円振動
    のみを選択的に発生させることができるようにしたこと
    を特徴とするXYステージ。
JP35295692A 1992-12-11 1992-12-11 位置出し装置とxyステージ Withdrawn JPH06304832A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014500159A (ja) * 2010-12-21 2014-01-09 エーファウ・グループ・ゲーエムベーハー ワークピースの機械加工のための2つの振動成分を有するシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014500159A (ja) * 2010-12-21 2014-01-09 エーファウ・グループ・ゲーエムベーハー ワークピースの機械加工のための2つの振動成分を有するシステム

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